最近の電気通信術の試験に関する動き

最近の電気通信術の試験に関する動き
デジタル通信・衛星通信の発展に伴い、国際法(国際電気通信連合憲章に規定する無線通
信規則)が改訂され1999年2月1日をもって、新しい遭難・安全通信システムのGMD
SSに移行され、モールス電信による通信の取り扱いは、漁業無線等の一部を除き、なく
なった。
一方、アマチュア無線における電気通信術も規制緩和や時代の流れを受けて、内容は以
前に比べかなり緩和されてき。だいぶ以前にあった送信の試験も廃止され、平成8年から
1アマの和文モールスの試験もなくなった。
2003 年7月に開催された世界無線通信会議において、無線通信規則が次のとおり改正され
た。
主管庁は、アマチュア局を運用するための免許を得ようとする者にモールス字号によって
文を送信及び受信する能力を実証すべきかどうか判断する。
つまり、アマチュア無線技士国家試験においてモールス電信)の試験を行うかどうかにつ
いては、それぞれの国の主管庁、つまりわが国では総務省の判断に委ねられることになっ
た。
これを受けて総務省では、パブリックコメントを取った上、平成 17 年 10 月1日からア
マチュア無線技士国家試験における電気通信術(モールス電信)の試験方法が変更された。
第1級および第2級アマチュア無線技士の電気通信術は「1分間 25 字の速度の欧文普通
語による約2分間」の音響受信となり、第3級については電気通信術の試験が廃止され、
試験科目の「法規」において、モールス符号の理解度を確認する問題が出題される。
第3級アマチュア無線技士国家試験の法規の出題問題数が2問(モールス符号の理解度
を確認する問題)増えて、従来の 14 問から 16 問となり、合格点も従来の 45 点(70 点満
点)から 55 点(80 点満点)へと変更になる
なお、今後第1級、または第2級アマチュア無線技士の国家試験を受験される方で、次
の場合は申請により(試験申請書にその旨を記載すること)、電気通信術の試験が免除され
る。
○電気通信術の科目合格者
第1級または第2級アマチュア無線技士の電気通信術の試験で、科目合格を受けている
者が、当該試験がおこなわれた月の翌月の初めから起算して3年以内におこなわれる、第
1級または第2級アマチュア無線技士の試験を受けるとき。
○第2級アマチュア無線技士の免許を有する者
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第2級アマチュア無線技士の免許を受けている者が、第1級アマチュア無線技士の国家
試験を受けるとき
○第3級アマチュア無線技士の免許を有する者
平成 17 年9月 30 日以前におこなわれた第3級アマチュア無線技士の試験に合格し、ま
たは養成課程を修了した者が、当該資格の免許を取得して、第1級または第2級アマチュ
ア無線技士の試験を受けるとき
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