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業務実績調書
業
務
分
類
業
務 の 概 要
技
術 的 特 徴
下水道特殊人孔防食工事実施設計
流域下水道管渠定期清掃時に供用中の特殊伏越し人孔に異常箇所が確認され
ました。本業務は当該特殊人孔の異常箇所の確認、劣化調査及び補修の範囲、方
法、内容を明確にする補修設計です。
・調査業務 … 目視調査、鉄筋探査、はつり作業による鉄筋錆調査及び中
性化試験、コア採取による中性化試験
・設計業務 … 設計計画、設計図作成、数量計算、報告書作成
対象となる特殊伏越し人孔は昭和 60 年に築造され現在供用開始されていま
す。その後、平成 6 年および 9 年に踊り場室及び伏越し室に防食被覆工事が
行われました。
その後、平成 12 年の定期清掃時に、この防食被覆層の膨れ、剥離が確認さ
れました。
特殊人孔は内法 4m×4m、流入流出管落差 9.64m、伏越し管口径 2,800mm、伏
越し延長 817.96m の長距離伏越し構造の上流側伏越し人孔です。
調査の結果では、人孔内は落下する汚水により霧状の水蒸気が発生して高湿
潤状態ですが、酸素は十分に存在し、また硫化水素の発生は見られました。
しかし、はつり調査、コア採取による中性化及び硫酸劣化試験では、コンク
リート表面の劣化が確認されました。
設計に際しては、既存防食層の破損等腐食発生の原因考察と再発防止対策を
検討し、特に補修計画に当っては供用中の特殊伏越し人孔内での施工環境を
考慮したものとしました。
参考指針・文献等
下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術指針・同マニュアル
日本下水道事業団 平成 14 年 12 月
下水道管路施設腐食対策の手引き(案)
日本下水道協会
平成 14 年 5 月
他
防食被覆層の膨れ
防食被覆層のピンホール
伏越し室流下状況
インバート室流下状況
インバート室天井ジャンカ
鉄筋レーダー探査器
有毒ガス検知器
コア採取