様式2 平成 25 年度国際交流促進事業 助成報告書 部局名 工学研究科 プロジェクト名 神戸大学プレゼンスの向上を目指した「膜工学」国際プラットフォ ームの構築 実 施 時 期 平成23年度~25年度 代 表 者 所 属 部 局 っ 職 先端膜工学センター 兼 セ ン タ ー 長 工学研究科応用化学専攻 兼 氏 名 名 松山 秀人 教授 実施内容および成果 本プロジェクト3年目にあたる平成25年度は、先端膜工学センター(以下センター)を通じて 膜工学分野を中心とした研究、教育および産学連携の国際活動を行った。特に国際プラットフォー ムの拡充および産学連携の国際展開に注力し、下記のような成果を収めた。 ①国際的なプラットフォームの拡充 世界で高く評価されているオーストラリア・Victoria大学のInstitute for Sustainability and Innovationとの連携を強化するため、種々の協議や交流活動を重ねた結果、センター間の学術協定 を締結した。その結果、現在本センターと正式なコネクションを有する海外研究機関が5つまでに 拡大した(各研究機関が所属する大学:台湾・中原大学、韓国・漢陽大学、中国・浙江大学、オー ストラリア・Victoria大学、中国・香港科技大学)。これらの研究機関はアジア・オセアニアを代 表する主要な膜工学研究拠点のため、本センターを含めてこの6つの機関によるプラットフォーム が今後、膜工学分野における国際的な共同研究および教育プログラムの実現に大いに寄与すると思 われる。また、こうした国際プラットフォームにおいて神戸大学先端膜工学センターが主導的かつ 中心的役割を担うことは、神戸大学の国際プレゼンス向上に大きく貢献できる。 ②産学連携の国際展開 平成25年度には、知の社会的な還元をより具体的に実現させるために、発展途上国であるイン ドネシアの水供給問題に取り組み、Bandung工科大学ならびに国内大手膜メーカーと連携した形で国 際的な産学連携プロジェクトを立ち上げた。現在、三者による共同研究の秘密保持契約がすでに結 ばれ、プロジェクトが進行中である。 水供給は日常生活に不可欠な社会基盤であり、一つのモデルケースとして、このように神戸大学 がIndonesiaの社会発展に貢献することは、学術交流の域を超えてその意義が大きい。従って、本プ ロジェクトによっても神戸大学の国際的プレゼンスが大いに向上されることが期待できる。 ③神戸大プレゼンス向上を目的とした学生の海外発表の支援 平成25年度は海外の主要な国際学会(アメリカ化学工学会等)に参加する学生の支援を行った 。また4大学(台湾中原大学、韓国漢陽大学、中国清華大学、神戸大学)によるアジア大学院生シ ンポジウムを神戸大学で開催した(海外から教員6名と学生16名を招へい。参加者は全体として 約50名)。各大学から4名の大学院生の英語での発表を行った。
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