確固たる信念とプロ意識を持ち 建設会社を率いる

フェ
建設
ナル
街づ
Interview
ショ
くり
プロ
ッ
の
確固たる信念とプロ意識を持ち
建設会社を率いる若手社長の挑戦
三栄工業 株式会社
〒 315-0005 茨城県石岡市鹿の子 4-5-1
TEL 0299-24-3720
茨城県知事許可(般 -19)第 19845 号
Company data
代表取締役
軽部 治
茨城県出身。学業修了後、大手建設会社に就職。その後、
家業を継ぐということを意識し始め退職し、先代である
父が立ち上げた三栄工業(株)に入社。経験を積んだ後、
2011 年に代表取締役に就任した。
Personal data
本田 2011 年 12 月に、三栄工業(株)
ます。小さな会社ではありますが、地域
ば社内の結束力が高まり、そこから新た
の社長に就任されたと伺いました。
に根ざし、どんなことにも泰然として動
な展開が始まるかもしれません。会社員
軽部 弊社を創業したのは私の父で、後
じない会社でありたいです。
目指すのは、
から経営者になられて、感じられたこと
を継ぐ形で社長になりました。それまで
顧客の信頼を集め、安心して仕事を任せ
などあれば教えてください。
は家業を継ぐという考えはなく、他の建
て頂ける会社です。
軽部 環境は大きく変化したものの、分
設会社に就職して土木工事の現場監督を
本田 そのためにはスタッフの人材育成
からないことがあれば先代に相談でき
務めていたんです。それが、いつからか
が非常に重要になってくると思います。
るという意味においては、とても恵ま
より刺激のある環境で仕事がしたいと思
軽部 弊社スタッフはほとんどが私より
れていますが、それに甘えていてもいけ
うようになりまして。当時弊社は後継ぎ
も年上ですが、
叱ったり厳しく接したり、
ないと感じています。先代である父は
がまだ未定の状況でしたから、私が戻れ
時には意見がぶつかり合うことも。た
どちらかと言うと現場たたき上げの職人
ば父も安心してくれるかなと─。
だ、色々な意見が集ってこその会社です
気質、一方私はビジネス的視点が少し強
本田 家業を継ぐというのは、想像以上
から、私の考えに合致する人だけを重宝
い人間ですから、お互いの良い部分を組
に大変なこと。経営者になることを見据
しようという考えは全くありません。私
み合わせて新たな歴史を築いていきたい
えてのことですから、大きな覚悟を持っ
の、経営者としての経験不足は自覚して
ですね。毎日が勉強であり、まだまだ成
て決断されたのでは?
いますが、信念はしっかり持っていると
長していかなければならないと思います
軽部 そうですね。経営者としてスタッ
自負しているので、信頼してついてきて
ので、今後も同じ仲間であるスタッフと
フの生活を守っていく義務もありますか
ほしいですね。
も協力し合い、切磋琢磨していけたらと
ら、中途半端な気持ちで務まるものでは
本田 そのスタンスを大切にされていれ
思っています。
ない。そして建設業界で仕事をするとい
うことは、現場での事故など危険と隣り
合わせの仕事です。様々な面を考慮し、
この仕事に携わる者、そして経営者とし
て「プロ意識」を持つことが何よりも大
切なのではないかと思っています。
本田 私も現役選手だった頃、プロ意識
本田 泰人(サッカー解説者)
軽部社長とは「プロ意識」の話で熱く語らせ
て頂きました。私も若くしてプロサッカー選
は欠かせないものと常々感じていまし
手になったので、似たような境遇の社長に共
た。では、事業内容というのは?
感できる部分が多かったです。信念がない限
軽部 個人様又は法人様への住宅設備を
手がけ、給排水や空調の工事を行ってい
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Guest Comment
り、何をやっても成長できない。社長の強い
信念、そしてプロ意識の高さを感じました。