生徒諸君・保護者の皆様への校長室通信 H 24(2012).9.14(金) かざしやま 9 月 号 「元気娘」の留学感想 近年、海外に留学する日本の若者が大きく減少しています。文科省の HPを見ると 2004 年の約8.3万人をピークに減り続け、2009 年には 6万人を割っています。激しい国際競争の中で、若い時代の留学は貴重 な体験となることでしょう。某大企業の役員を務めている私の同期生も 「語学力、交渉力など韓国も中国もすごい。このままでは日本は勝てない」と言います。 そこで、留学がどんなものなのか、今年帰国した生徒(みんな女子!!、さすがにパワフル、 元気いっぱいです。ただ今留学中の生徒も女子)に感想を寄せてもらいました。 アイルランド共和国 M.Hさん 私は約一年間、交換留学でアイルランドに滞在しました。私の留学体験 についてほんの少しお話ししたいと思います。皆さんはアイルランドがどこにあるどん な国か知っていますか。IRAなどを知っている人もいると思うけれど、特に思い浮か ぶものがないかもしれませんね。それはアイリッシュも同じで「日本てどこ?」 「スシ」 「トーキョー」たまに「サキ(酒)」、そんなものでした。それほど接点のない国アイル ランドは人口約450万人の小さな島国です。私はそんな小さな国第3の都市リムリッ ク(といっても町から何十分か歩けば牧草、馬、羊、牛・・・・道路を馬が走っている)に 滞在しました。 私のホームステイ先はホストマザーと娘のファミリーで、ファミリーとは週末にチャ ーチに行き、タウンでのショッピングやたまにはパブでのパーティーに行きました。意 外だったのが、チャーチの司教のお話しが面白くてチャーチに行くのが好きだったこと です。食事はマザーの手作りアイリッシュ料理で、ポテト、ゆでキャベツ、にんじん、 肉がとてもおいしかったです。(因みにポテト7.5㎏で5ユーロ(500 円!!)) 学校はカトリックの女子校で1日40分×9時限、選択科目のクラスに自分で移動し ます。私は英語、スペイン語、生物、数学、物理、会計学、音楽を取りました。どの科 目の授業も先生と生徒が一緒に学んでいるという感じを受けました。だから誰もが自分 の意見、感想、疑問をそのままぶつけていくんです。日本のことを聞かれることもあっ たけれど、あてられて答えるのではなく自分から発信するのが当たり前とされていたん だと思います。最初は皆の言っていることについていけなくて「こう言いたいのに!」 と思ってもすぐ言えず加われなくて大変でした。毎日のホームワーク、週末のレポート、 しょっちゅうあるテスト・・・・勉強に追われる日々でした。でもやっぱり言葉の壁がすべ て。意思疎通ができない、皆が爆笑してても笑えない、これほど悔しいことはないです。 だから自信がない言葉でもしゃべって自分の言いたいことを一生懸命伝えようとしまし た。そうするうちにいつの間にか人と気持ちをシェアするようになっていました。今思 えばそれは何よりも嬉しいことです。 私はアイルランドが初めての海外体験でした。日本とはすべてが違い、おなじところ を探せないくらい別世界でした。でも、むしろその違いが私は楽しかったです。言葉で は言い表せないことを実際に見て聞いて感じました。こんな素晴らしい体験が今できた ことを感謝しています。この留学を通して自分のしたいことも見えてきました。この留 学体験をただの体験にせず、これから先につなぎ生かしていきます。 アメリカ合衆国 K.Wさん 私は去年の7月から約1年間アメリカのミシガン州にあるクラークス トンという小さな街に留学していました。クラークストンは自動車工業で有名なデトロ イトから車で約1時間のところにある自然豊かな街です。リスや鹿がのんびりと道路を 歩いていたり、色鮮やかな鳥が飛び交っていたりするリフレッシュするには最適なとこ ろでした。また五大湖の近くという印象の強いミシガンですが、五大湖以外にも大小の 湖がたくさんあり、そのどれもが綺麗でした。日本ではせっかちでうるさくて何かとス トレスの多かった生活をしていた私のアメリカの広大な大地での生活を少しばかりお話 ししたいと思います。 私は空が好きでよく眺めているのですが、アメリカの空は日本より広くて開放的な気 がしました。最初は気のせいだと思っていたのですが、ある日その理由に気が付きまし た。電線が目立たないのです。家と家の間を低い位置で電線が通っているので、意識し て見ないとどこにあるのか分からないほどです。それから田舎には背の高い建物があま りないこともあげられると思います。広い空を見ていると、穏やかで開放的な気分にな れました。 食べ物は基本油っぽくて濃かったように思います。こういう食事をすると典型的なア メリカ人のイメージの体型ができあがるんだと実感しました。私も1年間の生活で体重 が増え続け、家族にも友達にも「太ったね」と言われました。(;△;) 最後に少しクラブ活動について書きたいと思います。私はマーチングバンドに参加し、 チューバを吹いていました。アメリカでは季節ごとに参加できるクラブが変わります。 マーチングバンドは秋のクラブで、夏から練習が始まります。新学期前の練習で、学校 になじめるか、英語が大丈夫か、不安も多くありましたが、沢山の友人に恵まれ、いい 一年とすることができました。マーチングは日本でやるより随分簡単でしたが、たくさ んの友達ができて、たくさんの思い出ができてとてもおもしろかったです。 まだまだ書きたいことはありますが今回はこれで終わりにしたいと思います。最後ま で私のつたない文章と日本語におつきあいいただきありがとうございました。 【野球部】8/18(土) 下関球場 部活動等応援記 市内大会、初戦で西市高校に快勝しての2回戦は下関 中等教育学校と。実力伯仲のシーソーゲームで1点取れ ば1点取られ・・・・。最後まで負ける気がしない試合でしたが、結局は追いつけませんで した。エラー、走塁ミス、暴投などが出ると勝てませんね。 【JRC】8/25(木):本校会議室 もちろん試合などはありません。山口県高等学校青少年赤十字西部地区連絡協議会で す。この日は2校欠席で豊浦・下商・響・中央工から24人(西高は10人)が参加。 まず「ちかい」のことばを全員で唱和します。「わたくしは 青少年赤十字の一員とし て 心身を強健にし 人のためと郷土社会のため 国家と世界のために 尽くすことを ちかいます」。いいですね。和気藹々と話し合い、会を進めていました。ちなみに西部 地区会長が本校2年の天尾、会計が同じく稲冨です。部長の高津と3人の2年生女子が リードしています。
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