平成28年11月1号(11月1日発行)

発行日: 平成28年11月 1日
発行者:
金融商品取引業者 北陸財務局長(金商)第 3 号
日本証券業協会加入
制作責任者: 営業業務部 調査課
Dynamic Psychological Ratio 9
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第585号
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上図は騰落銘柄数をベースとした独自のもので、黒の幅が拡大→買い場、白の幅が拡大→売り場
下図は RCI(9 日ベース)で、 -80% ラインを上につき抜け→買い場
80%ラインを下につき抜け→売り場
大 所 高 所
証券業協会に金融庁から天下ってきた幹部(A)と、ある外資系証券会社幹部(B)
とに、相次いで会った際に、期せずして同じ話題で盛り上がった。それは「日銀のE
TF年間 6 兆円買い」の功罪についてである。A氏は、日銀がこんなに頑張っている
のに、最近それにケチをつける人が多くて可愛そうですね、という文脈で、そしてB
氏は、日銀の買付けで日本株は下値が固くなっており、いずれ大きく上伸するでしょ
う、という文脈で。
いずれも、日銀のETF買いについてかなり好意的な見方をしており、日本経済
新聞などが、その弊害についてしつこく書いていることに憤慨していたことが印象的
だった。
日銀ETF買いは確かに巨額だが、たとえばオイルマネーの日本株買いなどと同
じく、単なる買いの一主体であると考えれば、別にとやかく言われる筋合いはない。
下がるべきところが買い支えられていて下がり切らないから、上昇するにも勢いが無
くなるのだ、という主張は、株価の短期的変動で稼ごうと企てている連中、例えばネッ
ト売買に明け暮れているデイトレーダーが主張するところで、最近のマスコミはこの
人達の言葉ばかりを取り上げるから、日銀に批判的になっているだけなのだ。日銀の
ETF買いは日本株を救いつつある、と考えるべきだろう。
(BIS)
た だ 一 筋
10 月の日経平均株価は月間で 975 円上昇した。長らく続いた狭いレンジでのボッ
クス相場を上に離れ、さらなる先高も期待できる様相である。この背景には原油高と
米大統領選を巡る不透明感の後退があると思われる。これまで様子見を決め込んでい
た投資家がジワリとリスクオン姿勢に転じ上値追いに動き出したようだ。特に、海外
ヘッジファンドの 3 週連続の買越しは、単なる買戻し(株安・円高→株高・円安)だ
けでなく、日本株の出遅れに対する修正買いとも捉えられよう。なぜなら、自社株買
い発表での株高や、上期の企業決算で業績悪が発表されてもあく抜け感から株高に変
わるなど、これまで見られなかったケースが相次いでいるからだ。
一方、長らく続いた弱気ムードから脱せられず、利益確定売りに終始している投
資家も多いのは確かなので、先高期待と先行き警戒の綱引きによるジリ高相場が 11
月 8 日の米大統領選まで続く可能性が高いと思われる。
さて、このような状況下での物色対象だが、半導体関連銘柄の強さとZMP上場
に絡む自動運転関連銘柄の強さに注目したい。個別銘柄では、中期狙いで村田製作所
(6981)、日東電工 (6988)、アルプス電気 (6770)、古河電気工業 (5801) は魅力たっぷ
りだ。
(三感王)
当 た り 屋 見 参
米国で発表された 7 ~ 9 月期の実質国内総生産(GDP)速報値が、前期比年率 2.9%
増と 2 年ぶりの伸びになった事で、米連邦準備理事会(FRB)による 12 月の追加利上
げの確率が高くなってきました。それを受けて、円を含む主要通貨に対してドルが買
われる動きとなっていました。しかし、米国大統領選挙の民主党候補ヒラリー・クリ
ントン氏の私的メール問題が再燃し、11 月 8 日の米国大統領選の行方が不透明になっ
てしまいました。
11 月 1 ~ 2 日に米連邦公開市場委員会(F O M C)が開かれ、4 日には 10 月の米雇用
統計の発表も予定されています。米国の状況を見極めたいとするムードが出て、株式
相場の上値が重くなる可能性があります。
日本では目先の企業ごとの決算発表を見極めたいとするムードが強いように感じ
ます。その中で注目したいのが、いすゞ自動車 (7202) です。国内の堅調なトラック
需要に支えられ、足元では、食品を運ぶトラックなど運搬用が伸びています。また、
13 年ほどとされる大型トラックの買い替えの時期に差し掛かっている事も、追い風
となっています。
(№ 15)
老 練 の 視 座
最近、IoT(モノのインターネット)での半導体業界の買収が世界各地で起こっ
ています。I o Tはインターネットに接続可能なあらゆるモノを対象とするため、
I o Tの活用を目指す企業は、さらなる多様化の実現を目指して買収合戦の様相に
なっていると思われます。
直近では、10 月 27 日にクアルコム(米国)がNXPセミコンダクターズ(オランダ)
を約 4.9 兆円で買収することを発表した。クアルコムは、買収後の 2020 年には同社
の手掛ける分野の市場規模の合計が 1380 億米ドルになると言っています。日本では、
今年 7 月にソフトバンクグループがアーム・ホールディングスを買収しました。将来
性が見込める自動運転車の車載ソフトウェア開発等様々な分野で半導体が使われてい
るため、今後も半導体メーカーの買収は続くと思われます。
これまでの被買収企業は、ある程度の売上高や市場シェアを持っている企業が多
いように感じられます。そんな視点で、半導体シリコンウエハで世界首位の信越化学
工業 (4063)、半導体用大手のSUMCO (3436) に注目します。
(フィット)
き ら き ら 星
先週末の日経平均株価の終値は 17,446 円、4 月 22 日以来の高値をつけてきました。
薄商いの中、先物主導で上げた相場は長続きしないのでは?という見解もありますが、
外国人投資家が 3 週続けて買い越しに転じ、2016 年最大のイベントである米国大統
領選挙前に高値を取ってきた今の流れに素直について行きたいと感じます。
機関投資家、個人投資家もまだまだ現金ポジションが大きく、裁定取引の買い残
が少なすぎる状況下で、日経平均の下値は限られているはずです。17,000 円台前半
は積極的に仕込んでいくチャンスと考えます。
今年前半の膠着相場が長引いて、相場勘がなかなか戻りきらないお客様が多いと
思われますが、こういう時こそ個別銘柄選びはシンプルに。9 月中間決算発表のこの
時期に年初来高値を付けて来た、あるいは付けそうな、チャートが右肩上がりの 2 銘
柄に注目しています。
東京エレクトロン (8035)…好決算、好財務。2002 年以来 14 年ぶりの 1 万円に接
近中
古河電気工業 (5801)…中国本土での光ファイバー需要拡大。3 年ぶり高値更新中
(WR452)
ア ナ ロ グ の 俯 瞰
3 月決算銘柄の中間決算(2 Q)発表目白押しというところだが、最近の相場を俯
瞰してみると、今までとはやや違った展開が見えてくる。決算発表後の株価動向に関
してであるが、上方修正を発表した銘柄は、これまでは発表翌日急騰、その後反落、往っ
て来い、若しくは好材料出尽くし急落というパターンが多かった。が、最近は上方修
正銘柄は翌日急騰、その後 2、3 日もみ合いの後、再度上昇、高値を目指している。
中身の伴った良い銘柄につけ!だ。その傍ら、動きに勢いのある銘柄に買いが続
くという相場も続いてはいるが、むしろ今後は業績に裏付けのある銘柄の未来を買っ
ていこうという相場、本来の株式相場に多少なりとも回帰していくのかもしれない。
しかもじり高ではなく、大きな値動きの相場だ。大型株であってもその傾向は顕著だ。
これを踏まえて銘柄選別をしてみる。成長性、将来性を買う銘柄から安心感、復
活を感じさせる銘柄へ。今までとはまた一味違った銘柄選別を楽しめるかも。復活な
るか富士通 (6702)、
「ゾゾタウン」のスタートトゥデイ (3092)、株主調査のアイ・アー
ルジャパンホールディングス (6035)。
(健康推進、素直にウォーキングイベント、腰痛再発クレイジーゲーマー)
アナリストによる北陸企業便り
(織田真由美)
<タケダ機械>
2017 年 5 月期第 1 四半期決算は減収減益。主力の形鋼加工機や部品が好調だったが、
工作機械の需要減少を背景に丸鋸切断機が落ち込み、売上高は前年同期比 7.3% 減の
10 億 68 百万円にとどまった。利益面では、減収で営業利益、経常利益、純利益がそ
れぞれ 1 割強の減益となった。通期予想に対する進捗率が低く伸び悩んでいるが、従
来から第 1 四半期に業績が伸び悩む傾向があり、足元の受注が堅調なことから、通期
業予想は期初見通しを据え置く。
ただ、中長期的には需要の伸び悩みが懸念され、海外や製品開発力の強化に注力
している。海外については東南アジアでの販売拡大を図り、前期に 13% だった海外売
上高を将来的に 3 割程度に拡大する方針。今期はマレーシアに海外初の拠点となる駐
在所を設置する計画だ。また、海外各国の現地需要に応じた周辺設備を用意するほか、
国内市場に対しても、製品・サービスのイノベーションを図り、新製品開発に注力する。
株価は 200 円前後で推移しており、割安感は強い。増配などの材料があれば水準
訂正の動きが期待できそうだが、流動性が低いことに加え、来期以降は近年の特需的
な需要拡大の反動や中期的な需要の伸び悩み、コスト増加による利益率低下が懸念さ
れる。
罫 線 中 僧
3436 SUMCO
週足
日足
出所:ブルームバーグ
連日のように、2017 年 3 月期中間決算発表が行われてい
る。その中間決算では、円高や個人消費の低迷を受けて、輸
出型企業や小売業などで通期計画が下方修正となる企業が多
い。一方で、資源価格の上昇から業績が回復に向かう資源関
連企業や、IoTなどの技術革新から新しい需要が生じてい
る半導体関連企業は増益を堅持している。業種・企業間で格
差が鮮明になってきている印象だ。低インフレ・低成長が常
態化しているなかで、何が成長産業となってゆくかを見極め
ることが重要になろう。
今回は新しい需要が発生している半導体産業のなかから、
半導体シリコンウエハ世界 2 位のSUMCOを取り上げた
い。国際的な半導体需給のタイト化を背景とした先行きの業
績変化に期待した買いで、直近 1,000 円台に一気に上放れ、
陽の並び線から 2 日連続の窓明け陽線を示現している。強気
を維持したい。 (しんのすけ)
*情報シャトル特急便は、投資家の参考となる情報提供を目的としておりますが、
投資にあたってはご自身の判断でなされるようお願いします。
株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.1799%(税込)(1.1799% に相当
する金額が 2,565 円未満の場合は 2,565 円(税込))の委託手数料をご負担いただ
きます。株式は、株価の変動により損失が生じるおそれがあります。
非上場債券を当社が相手方となりお買い付けいただく場合は、購入対価のみお
支払いいただきます。債券は、金利水準の変動などにより価格が上下し、損失を生
じるおそれがあります。
投資信託にご投資いただくお客さまには、銘柄ごとに設定された販売手数料お
よび信託報酬等の諸経費等をご負担いただきます。投資信託は、主に国内外の株式
や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が保証されていないため、
当該資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により投資 1 単位当りの価
値が変動します。したがって、お客さまのご投資された金額を下回ることもありま
す。
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ります。
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