第 300 号

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2011 年 12 月 16 日発行
四季の会・ユーザーズ・サービス
ぷろす
300 号
発行人 浅沼 邦夫
拝啓 師走の候、先生におかれましては
益々御健勝のことと存じます。
NHK の「坂の上の雲」を見ていますか?
「乃木将軍」は正面攻撃から二百三高地攻略
に作戦を変えますが、なかなか強固なロシ
ア軍は落ちません。累々とした屍を超えて
突っ込む日本兵に涙が出ました。満州方面
の総司令部で総参謀長を務める「児玉源太
郎が乃木将軍」の代わりに、自ら軍法を犯
して指揮をとることを決意します。二百三
高地は、多くの犠牲を出して攻略されまし
た。NHK の放送を見ながら、我々国民も
明治の人のように、もっと国家のために闘
わなければと思いました。
12/16 日経新聞の「コラム」で、2012 年
「起きろ、飛び出せ、日本」と書かれていま
す。20 年もの停滞に安住し国内に引きこも
る日本。数年前まで援助や技術を懇願して
いた途上国から「もうお金もない終わった
国」とやゆされ始めた日本。CO2 削減、水
質浄化など最先端技術を世界に十分供給せ
ず存在感を示せない日本。
国民が高福祉は高負担との大原則を忘れ、
国家にのみ過大な負担を押しつけ財政を大
きく悪化させた日本。自らの国を守るとい
う独立の気概を失い、日本固有の領土の長
期不法占拠を許し奪還の措置を行わない日
本。世界には寝食を忘れ勉学に励む多数の
学生がいるにもかかわらず、低学力の若者
を量産しているだけの日本。
政策金利がゼロ近傍に張り付き金利機能
が働かない状況が 15 年も継続しているが、
リスクを恐れ大胆な政策を全く実行できな
い日本。
巨大地震、大津波、原発事故の三大災害
が平安を貧っていた日本を覚醒させる絶好
の機会であったが、企業も家計も政府も国
会も自己変革を怠り、再び安逸な昼寝に入
ろうとしている。
「これでいいのか日本!」
明治の気概を持ちましょう。「来年こそ日
本は未来に向かい飛び出さねばならない。
」
お正月・神の御利益に!
や お よ ろ ず
。お願いの数だ
日本は「八百万の神の国」
け神様がいるのです。日本には無数の神様
が「端末に神宿る」などといわれ、隅ずみ
まで役割を分けられさまざまな場所に祀ら
れ、日本の自然の生命力に溢れる証でもあ
ります。皆様と共に、お正月には神々の御
利益にあやかりたいと願うのです。
ある本を読んでいたら、仙台で津波から
命を守ってくれる・・・。
「浪分神社」とい
う宮司のいない小さな神社があるのです。
仙台市若林区で巨大津波の地域であるが、
若林区でも津波被害に遭わなかった地域が
あった。
「浪分神社」は「天保 6 年(1835)」
「慶長 16 年(1611)」に起こった大津波が、
この場で南北に分かれて被害を免れること
ができたということで「浪分神社」と命名
されたという。高く強い防波堤や防潮堤よ
りも、浪を分けることの重要性があった。
今回の巨大津波は「万里の長城」と呼ば
れた巨大防潮堤を、軽々と叩き壊し、飲み
込んでいったのです。津波をいかに力で封
じ込めようとしても、大自然に対抗しよう
とすることの愚かさを、身にしみて思い知
らされたのです。そのヒントを「浪分神社」
は与えてくれている。相撲にたとえるなら、
まともにぶつかり合うのではなく、いなし
たり、肩透かしをしたり、相手の力を分散
させてしまえばいいのです。
少なくとも、真正面から津波とぶつかり
あうような、防潮堤の発想から脱却するこ
とが求められていると思う。科学的見地か
ら見ても、正しいのではないでしょうか!
そう考えると、
「浪分神社」伝説ではあった
が、連綿と積み上げられた先人たちの知恵
には、深いものがあると思うのです。
民話や伝承の世界を学び、祖先の知恵に
謙虚に耳を傾けることが、新しい日本を創
生していく上で、求められるかもしれませ
んね!
たんまつ
なみわけ
「所長力」・「社長力」とは時間の
「有効活用力」です
A社の決算報告会で「社長が学ばなかっ
たら、仕事についていけない。人が遊んで
いる間に学ぶのだと」語っていました。
頑張っている人とそうでない人の差は、
「時間の使い方」で決まります。頑張って
いる人は、自己成長のために徹底して自分
を磨く、目標実現のために必死に努力する、
あるいは、時間を有効に生かしてお客様や
社員の役に立つことをします。
一方、せっかくのチャンスを逃し、成功
の一歩手前でうまくいかない人は、必ず「無
駄な時間の使い方」をしています。学ぶ機
会があるのに、それを自分のものにしない
からです。つまり、
「社長力」とは時間の「有
「 決算診断実践会」
決算診断実践会」 サイト http://www.kessan21.com
「 社 長 の 四 季」 サイト http://www.shiki21.com
ち ら ん
こうはい
ら く だ
あいまい
株式会社プロス
プロス 〒326326-0808 栃木県足利市本城 2-19011901-10
経営に役立つ
社長の四季
効活用力」なのです。
「タイム・イズ・マネー」(時は金なり)
という格言があります。時を無駄にするの
は、お金をドブに捨てる行為に等しいと、
時間の大切さを教えています。
「どんなに権力をもとうと人間の一生は
短い。
」アナトール・フランス(フランスの小
説家)は『ペルシャ王・ゼミール』という作
品で、実に時間の有限性と大切さを説きま
した。物語の要旨は、若い王子が父親の死
によって王位を継承するところから始まり
ます。父親の死があまりにも突然だったた
め、迷った王子は国中から学者を集めます。
そしてどうしたら立派な王となって、国
として治めることができるかを問い、治乱
興廃の歴史を含めて、すべてを細大もれな
く調べて書物にしてもらいたいと頼みます。
やがて、20 年の歳月が流れ、全世界の歴
史を調査した書物が、駱駝一頭に 500 冊ず
つ積まれて、それが 12 頭も届きました。
ところが、王は「私は王位について 20
年経ち、毎日が忙しい。こんなにたくさん
の本を読んでいる時間がないので、要点を
まとめてほしい」と言います。
20 年後に再び、今度は 15 冊にまとめら
れた書物が届きます。しかし、王様は「と
ても無理だ。もっと分かりやすくまとめて
ほしい」と言います。10 年後には、5 冊に
まとめられますが、王様はまたも「整理す
るだけ整理してくれ」と命令します。
そこで、5 年後には 1 冊にまとめられま
すが、その時はすでに、王は重い病にかか
って臨終間近でした。今度は家来が命令を
下します。
「遅かった。1 冊でも無理だ。も
っと短く、一言で言ってくれ」と。
そこで学者が答えます。「人間は生まれ
ました。そして、人間は死にました」と。
物語は簡単ですが、最後の言葉は非常に
含蓄があります。どんなに権力や財力をも
とうと、人間の一生は本当に短いものです。
短いがゆえに、我々は時間を大切にしなけ
ればならないのです。
有名な P・F・ドラッカー博士は、時間の大
切さを説いています。とくに、若いころか
ら人生について深く考え、①今日一日何に
集中すべきか、②今日一日何を改善すべき
か、③今日一日何を学ぶべきか、の三つを
問いかけて自分を磨かれたそうです。
“マネジメントの父”ともいわれるだけに、
経営をする上でいちばん大事なものが「時
間管理」だと述べられています。
とくに、今日一日何に集中すべきか、と
いう問いは、一人の人間として、人生を豊
かにしていくうえでも、社長として優れた
企業経営をするうえでも、非常に大切です。
企業経営の本質を曖昧にせず、何のため
に事業を行っているかを自らに問い、集中
すべきこと、改善すべきこと、勉強すべき
ことを明らかにして、経営することが大切
(理念と経営 2011・9 月号を参考)
です。
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