本学級の生徒の

第1学年
「Program6
外国語科学習指導案
由紀のイギリス旅行」について
(1) 本学級の生徒の実態
本学級の生徒は,英語の授業が好きだと答える生徒が 89 %おり,コミュニケーション活動な
どに意欲的に取り組んでいる。英語について予習復習をきちんと行う生徒も多く,英語学習に対
する意欲は大変高いといえる。そのため,多くの生徒が「英語で会話できるようになりたい」と
思っている。また,習っていない表現についても知りたいと思っている生徒が多く,教師やNS
に尋ねることもある。しかし,会話に自信がないと思っている生徒が 71 %おり,その実態は,
既習の文法事項が定着していなかったり,単語が十分に覚えられていなかったりしていることが
考えられる。そこで,このような実態の生徒に,学習する文法を活用する場面を見通させ,それ
をどう用いればその場面での会話が成立するかを考えさせてコミュニケーション活動を行うこと
は,意義深いと考える。
(2) 単元のねらいと価値
本単元は,3人称を用いて友達のことを話したり,尋ねたりすることをねらいとする。ここで
学習する文法事項は,主語に応じて一般動詞の語尾にsをつけることや,does を用いて否定文
や疑問文をつくることである。これまでの単元で生徒は,1人称と2人称を用いた表現を学習し
ている。新たに3人称を用いた表現を学習することで,話題が自分と相手以外に広がり,そこに
自分の考えを付け加えることができる。また,単元の中で友達の紹介や,友達についての会話を
行うことで繰り返し新しい文法事項を使うことができるので,定着もしやすく,会話への意欲や
自信を高めることができる。
(3)本単元の指導について
本単元においては,「見通す段階」では単元の目的を知ったり,目標とする会話を行うために
必要な文法は何かを考えたり,気付いたりすることをねらいとしている。そのために,友達のこ
とを話すという話題を提示する。さらに,教師とNSの友達を紹介し合う会話を繰り返し聞かせ,
これまでの会話との相違点を考えさせ,3人称を用いた表現に着目させる。文法について細かく
説明する前に,その文法や用法に気付かせる。
次に「つかう段階」では3人称の表現を習得し,NSとの会話への意欲を高めることねらいと
している。そのためにまず,単元の3つに分かれたセクションの文法事項(平叙文,否定文,疑
問文),新出単語や3人称の表現を含む本文をまとめて指導する。次に,NSとの会話にむけて,
話題についてどんな内容を話すのか事前に考える活動を設定する。具体的には,教科書の中から
3人称を用いている表現を抜き出させ,会話に活用させる。そして,話題となる友達の情報をマ
ッピングで広げさせ,その中から話したいことを選択させる。最後に,話したい内容を英文で書
き,NSとの会話を予想させる。
「ひろげる段階」では,3人称を用いてNSに友達のことを伝えたり,友達についてのNSか
らの質問に答えたりすることをねらいとする。そのために,会話を続けたいと意欲をもっている
生徒に,NSと1対1で会話する場を設定する。その後,NSとの会話を振り返らせ,できたこ
とや次の会話活動に活かしたいことを考えさせる。
(4)単元目標
・友達のことを英語で伝えようとする。(意欲関心)
・3人称の文の用法について理解する。(知識理解)
・3人称の文を書いたり,話したりしてその内容を伝えることができる。(表現)
・3人称の文を読んだり,聞いたりしてその内容を理解することができる。(理解)
(5) 単元計画
(全7時間)
段階
主な活動と内容
1
本単元の語彙や表現について気付く。
○
教師とNSが行う友達についての会話を
見
聞き,活動に必要な文法や語彙について考
通
える。
す
段
※教師の支援及び★評価規準
※
階
コミュニケーション活動のデモンス
1
トレーションを提示し,活動の見通し
をもたせる。
※
(考える活動・・・1)
○
配時
これまで学習した表現も振り返らせ
る。
3人称を用いた簡単なコミュニケーショ ★
ンゲームを行う。
コミュニケーションゲームに積極的
に取り組んでいる。(意欲関心)
単元のめあて
友達のことをNSと話そう。
2
3人称を用いた文の文法を理解する。
※
3つのセクションをまとめて指導す
4
る。
3
つ
3人称の表現を含む本文を読み,理解す ※
る。
①
本文で友だちのことがどのように表
①
現されているか気付かせる。
か
う
4
本文の場面を再現し表現を暗記する。
★
段
階
3人称の文を読んだり,聞いたりし
①
てその内容を理解することができる。
5 NSとの会話の準備をする。
○
(理解)
本文の中からNSとの会話に使えるもの ※
を抜き出す。
○
①
本文の英文を応用し,伝えたい情報
を表現させる。
マッピングで話題にする友だちの情報を
広げ,話したい内容を選択する。
○
NSとの会話を予想し,英文を書く。
★
(考える活動・・・2)
6
ひ
3人称を用いてNSとの会話文を書
くことができる。(表現)
NSと1対1で友だちについて会話をす ※
る。
相手の反応や会話の流れに沿って,
準備した表現を使わせるようにする。
ろ
げ
①
本時
○
る
自分の会話を振り返り,できたことや次 ★
の会話活動に活かしたいことを書く。
段
階
2
(考える活動・・・3)
7
まとめのテストをする。
友達のことを英語で伝えようとする。
(意欲関心)
★
3人称の文を用いてその内容を伝え
ることができる。(表現)
①
(6) 本時の目標
○
3単元のSを使った文を用いて友達のことを紹介することができる。【表現の能力】
○
3単元のSの使った質問を聞いて理解することができる。【理解の能力】
(7) 授業仮説
あらかじめ本時のNSとの会話の準備をしているので,意欲的に会話に取り組み,また,会
話の後にふりかえらせることで理解を深め,今後に生かすことができると考える。
(8) 準備
〈生徒〉教科書
ノート
ファイル
〈JTE〉ふりかえりシート
(9) 授業過程
配時
生徒の主な活動
教師の支援
見 2分
○
英語で挨拶をする。
◆
通
○
本時のめあてを確認す ◆
す 3分
段
る。
○
本時の活動計画を聞く。
○
会話のポイントを確認
評価規準
元 気 よく 行 う 。
授業全体の流れを把握
させる。
階
つ 40分
か
する。
う
段
・発表して確認する。
○
階
N S と 友 達 の こ と を 話 Does he/she like sports?
す。
◆
Does he/she like English?
質問に答えること
・ 廊 下 で 一 対 一 で 行 う 。Does he/she like music?
Does he/she like animal?
◆
上記のいずれかの質問
か ら 会 話を 始 め る 。
◆
順番を待っている間に
友達同士でリハーサルを
させる。
ひ 5分
○
ろ
会話をふりかえり,感 ◆
想や気付いたことを書く。
げ
る
段
階
会話の中から,今後の
活動に活かせる表現や気
づき を 書か せる 。
○
授 業 のま とめ を 聞く 。
3人称を用いた
が で き る。( 理 解 )
◆
3人称を用いて
友達のことを伝え
ることができる。
(表現)