第13号 - 室蘭工業大学

室蘭工業大学建築工学科同窓会誌 2011
同窓会名「創の会」名付けの趣旨
「創の会」の名は,1986 年,会の発足に際して荒川卓先生に授けていただきま
した。会名の名付けの趣旨について,
「創」第 1 号に掲載された荒川先生の「会誌
発刊に寄せて」より抜粋して再掲載いたします。
創という字は,
「はじめる」とか「はじめて造る」という意味で,創建とか創設,
創造,創作などの意味として一般に用いられています。しかし,創という字には,
単に物を造るという意味の他に,各人各様の思想や感興を作品として造り出すと
いう意味も含まれています。このことは,いわゆる「建築」が,単に工学的対象
物を造る技術を指すものではなく,人間の生活環境や本来あるべき姿を形作る総
合的な創造活動であり,その中には創造的精神が含まれていなければならないこ
とと類似しています。つまり,創という字には,建築家としての理想が刻み込ま
れているのです。この理念を決して失ってほしくないとの願いをこめ,
「創の会」
と名付けました。
目
次
◆ごあいさつ
創の会会長
建築社会基盤系学科長
◆特別会員のページ
最近気になる事
雑感
大不安定時代のなかで
◆建築社会基盤系学科(建築コース)教員一覧
◆研究室近況
榎本 祥明(8 期) ········· 1
溝口 光男(12 期) ········ 2
荒川
卓 ·················
入江 正之 ·················
持田
勉 ·················
···························
3
3
4
5
大坂谷 吉行 ···············
市村 恒士 ·················
武田 明純(建設 4 期) ·····
永井
宏(建設 6 期) ·····
渡辺 和博(建設 17 期) ····
髙橋 力也(建設 17 期) ····
有馬 昌希(建設 18 期) ····
川上 純平(建設 18 期) ····
郡司 泰将(建設 18 期) ····
髙橋 佑介(建設 18 期) ····
6
7
8
9
10
11
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13
14
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◆同窓生だより
被災地のかたすみで
小野寺 優(8 期) ·········
「水元は、今でも、私を支え続けている!」 辻
好昭(17 期) ········
近況遠景
小藤 一樹(22 期) ········
近況報告
池田 篤則(建設 6 期) ·····
公共建築の可能性
工藤 直樹(建設 13 期) ····
◆支部だより
東京支部
小竹 龍一(17 期) ········
関西支部
橋本
諭(16 期) ········
旭川支部
濱地 託子(建設 10 期) ····
◆事務局だより
総会・懇親会 ························································
会務および決算報告・予算·············································
事務連絡 ····························································
創の会ゴルフコンペについて···········································
◆創の会会則・役員・幹事···············································
◆東京支部会則・支部役員・各支部長·····································
◆創の会 略史 ························································
◆名簿編 ······························································
◆正会員状況一覧
地域別状況 ··························································
勤務先別状況 ························································
◆編集後記
表紙デザイン 会長 榎本 祥明(8 期)
創
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
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HP 参照
HP 参照
HP 参照
HP 参照
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■会長あいさつ
創の会会長
榎 本 祥 明(8 期)
創の会第九代目会長に就任致しました榎本祥明です。副会長の石戸谷裕二さん(14 期)と東京
支部長・副会長の小竹龍一さん(17 期)及び役員共々宜しくお願い申し上げます。
今年東日本大震災で多くの建物が破壊され,津波で多くの木造家屋が瓦礫と化しました。被
災された創の会の会員,並びに関係者にお見舞い申し上げます。
原子力発電所まで被災して,想定外と説明されていますが,建築に携わる者として,自然の
驚異に対して,想定外という言葉のむなしさを感じております。経済面でも,PIGS によるユー
ロ危機により,日本だけが異常な円高ですが,デフレから脱却する対処法が見つからないよう
です。
「創の会」もその影響を受けているようです。
私は,会の発足時から役員を続けており,会の非常事態と感じていましたが,とうとう会誌
第13号を例年通り発刊出来ない事態に直面致しました。
「創の会」存亡の危機です。
第9代目会長,13号の会誌を不吉な数字とは思いたくありません。アポロ 13 号も人類の英
知で,奇跡の帰還ができたのですから,創の会も皆様の協力で立ち直りたいと思います。
会費未納の会員の皆様に,納入依頼の案内を送付致しましたが,例年より少ない納付率のま
まで,発行出来ない状態が続いております。歴代の会長や役員で協議してまいりましたが,室
蘭工業大学のホームページに間借りする形で,創の会の会誌のページを掲載することに致しま
した。残念ながら,会員の住所録は,個人情報保護法の為掲載できませんが,会員の近況報告
欄や会計報告,各種連絡事項は掲載できることになっております。この文章を読まれている会
員の皆様は,インターネットを利用できる環境にあるので問題ありませんが,定年を迎えられ
て退職されたり,インターネット環境にない方への連絡方法を,今後の検討課題です。また,
最新の住所録の更新や開示方法も検討課題です。
役員と有志の会ではなく,室蘭工業大学で同じ建築を学んだ同窓生の会なのですから,
「創の
会存続の危機」をお読みになった感想やご意見を頂戴したいと思います。
創の会の未来へ向けて,今を大切に考え,そして今行動を起こさなければ,消滅してしまい
ます。ご自分の未来も,創の会の未来も,同じ延長線上にあるということを,この機会に再度
お考えください。創の会を,絶滅危惧種に指定することも,日はまた昇ると信じて復活させる
ことも,会員一人一人の考えに委ねられていることをご理解ください。
最後に,室蘭工業大学建築工学科に所属したことにより,良き師,良き先輩,良き同輩,良
き後輩に恵まれたことに感謝しております。創の会のつながりを信じましょう。
創
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第 13 号,2011 年
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■学科長あいさつ
建築社会基盤系学科長
溝 口 光 男(12 期)
3 月 11 日,マグニチュード 9.0 の東北地方太平洋沖地震が発生しました。巨大な津波が東北
地方と関東地方の太平洋沿岸部を襲い,未曾有の大災害をもたらしました。また,東京電力福
島第一原子力発電所事故が起こり,放射能汚染によって周辺一帯では現在も避難を余儀なくさ
れています。本学の学生にも 58 名の被災者がいました。大震災で亡くなられた方々に深く哀悼
の意を表するとともに,被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げます。
学科長あいさつという原稿の依頼でしたが,前回の会誌以降の 2 年間の大学と学科・建築学
コースの近況をご報告することで,あいさつに代えさせていただくことにいたします。
文部科学省(国立大学法人評価委員会)から,全国立大学の第1期中期目標・中期計画期間
(平成 16〜21 年度)の業務実績評価が公表されました。本学の達成状況は,教育と研究では「良
好」もしくは「おおむね良好」という良い評価でしたが,業務運営の改善では「不十分」とい
う評価がついてしまいました。現在は第2期期間(平成 22〜27 年度)の2年目です。博士後期
課程の定員が埋まらないことや毎年1%ずつ削減される運営費交付金に替わる外部資金の獲得
というような大きな問題が生じています。博士後期課程の定員は,建築を含む専攻の定員 5 名
に対して来年度は入学者 0 名という状況です。外部資金は景気に影響されることですが,昨年
度の 2/3 程度しか獲得できていません。創の会会員の皆さまには博士後期課程の入学者,共同
研究費・奨学寄附金等での外部資金の増加にご協力下さいますようお願い申し上げます。
大学に関する他の話題としては,留学生が 3 年連続で 100 名を越え,明徳寮の改修にあわせ
その一部を留学生寮として利用するようになりました。また,一番北側の職員宿舎を改修し完
全個室でセキュリティの高い定員 29 名の女子寮「明凛館」ができました。
学科・建築学コースの状況については,2009 年 4 月に建築社会基盤系学科となってから 2 年
8 ヶ月が経ち,1〜3 年生は建築社会基盤系学科,4 年生は建設システム工学科という過渡期に
あります。在籍する学生数は 5 月 1 日時点で,1 年生 117(内女子 17)名,建築(学)コース 2 年
生 57(同 11)名,3 年生 63(同 12)名,4 年生 67(同 10)名であり,女子学生が 2 割程度を占めてい
ます。教員は,昨年 9 月 1 日に建築構造分野担当として建設システム工学科 6 期の永井宏助教
が着任し,教授 6 名,講師 3 名,助教 3 名の 12 名で建築(学)コースの教育研究を行っていま
す。
最後に,創の会会員の皆さまには,ますますの御活躍をご祈念申し上げます。また,今後も
建築学コースへのより一層のご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。
創
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■特別会員のページ
最近気になる事
雑感
荒川 卓
入江 正之
傘寿を超えた所為か,最近,特に気になる事
室工大建築の卒業生の皆さま,お元気でご活
が多くなつた。書き留めたメモのなかから,同
躍のことと存じます。こちらも歳を重ね,年金
感の3冊の一文を紹介します。
や,
介護保険料などの事態に振り回されながら,
その1.阿川弘之:大人の見識『~かって大宅
早稲田大学の建築学科において設計・研究・教
壮一さんが,テレビによって日本人は"一億総白
育に,
体質でしょうか,
奮闘いたしております。
痴化"すると警告した。その通りになりかけてい
今年は,私たちが於かれている状況から,奮闘
ませんか。静かに何かを語りかけるような質実
の度合いを高めております。公的,民間に拘わ
な番組は本当に少ない。
NHK を含めてどのチャ
らず研究費を獲得しなければならない背景の中
ンネルを切り替えても,ワアワア,ゲラゲラ,
で,受託研究のプロジェクト研究室や設計事務
人気タレントの馬鹿笑いばかり聞こえてくる。
所の運営を,大学賦与の主研究室とともに切り
自分たちだけで面白がって大声を上げて騒いで
盛りを致している現在です。年末ともなれば,
いるように思えるんだが。何ですかね,あの下
それらを維持して年を越せるか,というのも脳
品さは。
~テレビの持つ影響力は大きいのです。
裏をよぎる事象です。建築家としての設計活動
あんな調子でタレント達の,乱れた言葉を喋る
は日本の各地で行っており,良い作品を各々の
のを聞き続けると,何百万何千万もの人が知ら
地に根付かせるべく,また建築デザイン誌に載
ず知らず感化されて,
日本語の美しさは失われ,
せるまでは,ラグビーのフォワードのスクラム
我が国伝統文化の根幹が壊れてしまうと思う。
』
の押しの力を緩めずに前傾姿勢を貫いています。
その2.曾野綾子:老いの才覚『幾つになっ
体力と気力が要ります。アルコールを体内にぶ
ても"精神のおしゃれ"は大切。~今の老男性は,
ち込んで,身体や精神をどやしつけることも必
教会で帽子を取ることを知らない。レストラン
要です。スペインでの石造民家の修復・再生作
で帽子をかぶったまま食事をしている人がいる。 業も滴々として続けています。
室員は 40 名を越
スープを音を立てて飲んだり,サラダの皿を持
える状況で,少しずつ博士学位取得者も多くな
ち上げて食べたり,パンを千切らずに大きなま
る傾向にあり,室工大の入江研であった卒業生
ま齧りつく。
~両隣の人に満遍なく心を遣って,
の大学教員も博士課程学生として,学位取得に
夫々に適した話題で静かに会話の義務を果たさ
汗を流しております。12 月には恒例の室工大入
ず,ただ黙って食べている男性もいれば,大声
江研究室の忘年会を開催します。生意気だった
でしゃべくる女性もいる。
』
卒業生も 4~50 代になるのでしょう。ザマー見
その3.藤原正彦:日本人の誇り『政治もモ
ろ,誰でも歳をとるんだと言いたいところです
ラルもなぜ崩壊したか。低下する政治家の質,
が,それぞれの場で活躍している彼らの顔を見
腰の定まらぬ外交,
頻発する無軌道な殺人事件,
ることも,歳を重ねたものの栄養の一種と感じ
勉強しない子供たち,~もはや対象療法では効
ております。
果はない。
』
最近の国会中継における,極度の野次やマナ
ーの悪さは,上記の指摘そのものですね。
創
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特別会員のページ
大不安定時代の
なかで
持田 勉
東日本大震災で亡くなられた方々に衷心より
お悔やみ申し上げます。又,物心両面に多大な
被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げ
ます。
今,世界に二つの大きな波が押し寄せており
ます。一つは,国境を越えた巨大な経済(政治)
圏形成であり,他方は,国民一人一人の小さな
声の国境を越えた大きな叫び声であります。
前者は,ASEAN,APEC,EU,BRICS,TPP,
NAFTA 等のように歴史,文化,宗教,主義,
GDP 等異なる国々が市場拡大経済を目指した
ものでありますが,例えば EU のギリシャ,イ
タリア等のようにガラスのような脆さも含んで
おります。後者は,インターネット・携帯を通
じ一つの小さな情報が一瞬のうちに世界を駆け
巡り,それが巨大な世界同時デモに発展する,
例えばリビア,
エジプト他住民の反政府活動
「ア
ラブの春」
,富の集中と貧困に抗議する「ウオー
ル街を占拠せよ」でありますが,その声がどの
ように収斂して要求目的を達成できるか現段階
では不透明なところもあります。
地理的,経済的に益々巨大に連携・連合する
国々も,人権・生活等回復を要求する国民一人
一人も共に大不安定時代のなかで,私たち「技
術を学んだ,学んでいる」者として,永遠の課
題でありますが「技術を何のために,何を頼り
に,どのように次世代に伝えるか」等を今,問
い直す機会ではないだろうかと考えるこの頃で
す。
創
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■建築社会基盤系学科(建築コース)教員一覧
1990年
建築工学科
建設システム工学科(建築コース)
(平成2年)
1990(H2)年3月末
2009(H21)年3月末
小講座名
職
氏 名
4月
大講座名
職
氏 名 研究分野
教 授 大築 和夫
教 授 荒井 康幸 建築構造学
建築構造力学 助教授 土屋 勉
教 授 土屋 勉 建築基礎・地盤工学
助 手
−
教 授 溝口 光男 建築構造・耐震構造
構造工学
教 授 荒川 卓
准教授 濱 幸雄 建築材料学・コンクリート工学
工
建築構造工学 助教授 荒井 康幸
教 授
1名
学
土木コース教員
助 手 溝口 光男
准教授
1名
部
教 授 後藤 知以
講 師
1名
改
建築生産
助教授 鎌田 紀彦
教 授 大坂谷吉行 都市計画
組
助 手 鈴木 大隆
教 授 鎌田 紀彦 建築構法計画
・
教 授 泉 清人
教 授 黒澤 和隆 環境設計
再
生活空間工学 講 師 市村 恒士 都市緑化計画
建築環境
助教授 窪田 英樹
編
助 手
−
講 師 真境名達哉 建築計画
教 授
−
講 師 山田 深 建築設計・建築意匠
建築計画
助教授 黒澤 和隆
助 教 武田 明純 建築史・照明計画
助教授 入江 正之
教 授
2名
助 手 安芸 義信
環境防災工学 准教授
2名
土木コース教員
講 師
2名
教員組織
2009年
(平成21年)
4月
領域 ユニット
工
学
部
改
組
・
再
編
創
く
ら
し
環
境
系
教育組織(建築社会基盤系専攻・学科(建築学コース))
2011年(H23)年12月1日現在
職
氏 名 研究分野
教 授 荒井 康幸 建築構造学
教 授 大坂谷吉行 都市計画
教 授 鎌田 紀彦 建築構法計画
教 授 土屋 勉 建築基礎・地盤工学
教 授 濱 幸雄 建築材料学・コンクリート工学
教 授 溝口 光男 建築構造・耐震構造
建築
講 師 市村 恒士 都市緑化計画
講 師 真境名達哉 建築計画
講 師 山田 深 建築設計・建築意匠
助 教 岸本 嘉彦 建築環境工学
助 教 武田 明純 建築史・照明計画
助 教 永井 宏 基礎構造・地盤工学
教 授
7名
准教授
5名
土木系教員
社会基盤
講 師
2名
全学共通教育センター教員
助 教
2名
教 授
6名
応用化学 准教授
4名
助 教
4名
化学系教員
教 授
6名
生物機能 准教授
5名
助 教
2名
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-5-
■研究室近況
都市計画研究室
大坂谷 吉行
2011 年の都市計画研究室の主な出来事を
リングなどをしました。市役所にも商工会議
紹介します。3月4日~7日,バンコクにあ
所にも飲食店街の被災状況のデータが無く,
るキングモンクット工科大学ラカバン校で,
研究室が職業別電話帳をベースに被災範囲地
第3回国際交流セミナーを開催し,研究室の
図と住宅地図と照合し,データを作成しまし
9人が英語でプレゼンをしました。連日,タ
た。飲食店全体の 67%,特にスナック・バー・
イの学生と飲み食いし,交流を深めました。
クラブでは 87%が被災したことが判明しま
また,日タイ双方が大阪に集まって,10 月 19
した。12 月下旬に仮設飲食店街で営業再開と
日~21 日,第4回国際交流セミナーを開催し,
なります。仮設店舗の営業は2年3カ月の期
院生5人がプレゼンをするとともに神戸,京
限があるので,私としては,研究室の「屋台
都,奈良の歴史的建築と現代建築を一緒に見
村に関する調査研究実績」を活用して,ポス
て回りました。テレビ電話授業は,日タイ教
ト仮設の飲食店街に初期投資を抑えられる
員の講義4回に加え,学生のプレゼン2回を
「屋台村形式」を飲食店経営者との勉強会を
実施しました。
通じて提案していきたいと思っています。
3月 11 日に発生した東日本大震災の支援
最後になりましたが,
4月 24 日の室蘭市長
として,研究室では「釜石市『呑ん兵衛横丁』
選挙で,研究室OBの青山剛君が当選しまし
の再生に関する調査研究」に取り組んでいま
た。
す。8月と 11 月に現地調査,関係者へのヒア
創
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第 13 号,2011 年
-6-
研究室近況
ランドスケープ研究室
5 年前より「ランドスケープ研究室」と称
して研究室運営を行っております。
現在の研究室のメンバーは,
「4年生」
6名,
「M1」
「M2」が各々1名となっています。
市村 恒士
ビジネス・コミュニティビジネスのための地
域マネジメント手法」等に着目し,これらに
関する研究,教育,社会貢献活動等を行って
おります。
「ランドスケープ」=「人間と自然・緑と
今後の建築と自然・緑との関わりを考える
の関係」と位置づけ,それらの関係性のあり
と,最近では,既に,建築分野においても「自
方について模索していますが,特に,自然・
然・緑」を活用しながら「CSR の達成」等の
緑の役割を活用しながら低炭素・循環型・生
ビジネス展開を行っている事例もみられます
物多様性を目標とした都市・建築づくりに向
が,昨年度行われた生物多様性に関する会議
け,環境評価システムあるいは地域マネジメ
(COP10)において目標とされた「自然生息
ント等の観点から研究を行っています。
地の開発速度の半減」等のことにより,自然・
最近では,
「都市や建築周辺空間の緑地・バ
イオマスに関わる環境性能評価システム
緑との関係を考えた建築・都市づくりがより
積極的に求められると推察されます。
(LCCO2 評価や生物多様性の価値評価)の構
このような状況の中,建築分野において自
築とその評価に基づいた空間デザイン」
「
「環
然・緑に着目した新たなシステムづくりがで
境の質」と「生活の質」のバランスを考慮し
きればと,研究室学生と共に,上記のような
た緑地・環境デザインやそのマネジメント」
研究・教育活動等を日々取り組んでいるとこ
「ランドスケープ資源を活用したソーシャル
ろです。
創
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研究室近況
武田研究室
武田 明純(建設 4 期)
本年度をもって,武田研究室開設 5 年目に
ない結論が得られております。また,後者の
突入しました。助教の担当できる学生数が学
研究においては,今年度は地元室蘭の大正期
部生 3 名,修士は各学年 1 名であるため,今
の煉瓦造倉庫,旧丸越山口紙店の実測調査に
年度は学部生 3 名と修士 2 年生 1 名の小規模
取り組みました。
隣町の伊達出身であるため,
な研究室となっております。研究室は小さく
昔から室蘭を知っていたつもりですが,室蘭
とも,皆,研究活動はもとより,思い出づく
には私の想像を超えた価値の高い歴史的建造
りにも全力で取り組み,人数の少なさを感じ
物が残されているようで,これらの歴史的建
させないほど充実した研究室となっておりま
造物の保存,活用が必要だと再確認すること
す。
ができました。
現在,本研究室で取り組んでいる研究テー
研究室は総合研究棟の 7 階にあり,大変見
マは,
「ヘレニズム期の墓建築に関する研究」
晴らしの良い研究室となっております。
出張,
と「室蘭の歴史的建造物の保存,活用に関す
旅行等で近くまでこられた際には,是非研究
る研究」です。前者の研究では,詳しくは論
室にお立ち寄り下さい。
若い研究室ですので,
文公表前のため伏せさせていただきますが,
OB の皆様のお話をお聞かせいただければ学
これまでのギリシア建築史では触れられてい
生共々非常に助かります。
創
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研究室近況
永井研究室
昨年 9 月に室蘭工大に助教として着任し,
今年度より「永井研究室」が産声をあげまし
永井 宏(建設 6 期)
他に「杭の支持力に関する載荷実験」を土屋
先生と共に研究しております。
た。スタート 1 年目の今年は,4 年生 2 名が
また,研究室としての各種イベント(春の
配属となりました。1 名はゼネコンに就職し
お花見,夏のキャンプ,秋のバーベキュー etc.)
ますが,もう 1 名は室蘭工大大学院への進学
も土屋研究室の皆さんと一緒に行っています。
が決定しました。
まだ小規模ではありますが,
大学院生や学部学生達のパワーに負けないよ
これからの研究室の礎を築くため,彼らと充
うに和気藹々楽しんでいます。
実した日々を送っています。
最後になりますが,ここ数年掛けて,大学
現在の主な研究テーマは,
「建物-基礎-地盤
の教育・研究棟は改修工事が行われたそうで
連成解析によるパイルド・ラフト基礎の地震
す。外観は変わりませんが,製図室など講義
応答」
, 新しい基礎形式であるパイルド・ラ
室の配置が変更
(製図室は 3F から 1F へ移動)
フトを採用した建築構造物の高性能化を目指
されました。室蘭工大を離れて 5 年以上経過
し,耐震性能を規定化する上で必須となる地
していた私も懐かしさと共に新しさを感じま
震時の杭応力等の評価を行っています.今年
した。卒業生の皆様も久し振りに室蘭工大を
は演算マシンを新たに導入し,計算処理を並
訪れてみませんか?そして,その際には,諸
列化することを試みたため,色々とトラブル
先輩方のお話を学生達にお聞かせ頂ければ幸
もありましたが,学生と試行錯誤を繰り返し
いです。
てようやく本格的な運用に至りました。この
創
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-9-
研究室近況
土屋研究室
2011 年度の土屋研究室は,土屋教授,技術
職員の島田さんと,社会人博士 2 名,修士 4
渡辺 和博(建設 17 期)
おり,研究を通じて互いに高め合える環境の
中,皆が楽しく活動しています。
名,学部 5 名の計 13 名で構成されています。
また,関係者の皆様には記憶に新しいこと
今年度からは,永井助教と学部生 2 名の永井
と存じますが,昨年は土屋教授が還暦を迎え
研究室とも共同で研究を行い,2 研究室 16 名
られ,各所で祝賀の会が催されました。研究
で活動しています。
室のお花見,キャンプ,スキーといった恒例
研究室の最近の主な研究テーマは,パイル
行事とあわせて,その様子は随時ホームペー
ド・ラフトの数値解析,回転貫入杭の引き抜
ジでお知らせしていますので,土屋研究室
き実験,杭の貫入メカニズムの可視化実験で
OB, OGの皆様は是非ご覧ください。
写真は,
す。それぞれ解析班,大型実験班,小型実験
今年 7 月のキャンプでの集合写真です。雨竜
班という伝統のチーム編成で,日々研究を行
沼湿原に行ってきました。
っています。今年度は FEM 解析ソフト,PIV
最後になりましたが,研究室の OB, OG の
解析ソフト,新加圧土槽など新しい実験装置
皆様より,毎年多くのご厚意を頂いておりま
が次々に導入され新しい研究成果が次々に上
す。この場をお借りしまして,研究室一同,
がってきているところです。学生同士が研究
心より感謝を申し上げます。
について話し合う勉強会も定期的に開かれて
創
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第 13 号,2011 年
- 10 -
研究室近況
濱研究室
2011 年度の濱研究室は博士課程後期2名,
高橋 力也(建設 17 期)
ントコンクリートの研究など,様々な観点か
前期課程が3名,学部生が6名の構成となっ
らコンクリートの耐久性に関する研究を行っ
ています。また熱・水分の移動解析を専門と
ています。
する岸本先生と共同で研究をしております。
また研究発表の機会に恵まれており,建築
研究室のメンバーは日本をはじめ,韓国・
学会大会や建築学会北海道支部での発表はも
中国人の学生が在籍しており,非常に個性的
ちろんのこと,日中韓の大学共催のシンポジ
で国際色豊かな研究室となっています。毎年
ウムにおける発表や,イギリスでの研究発表
恒例の研究室恒例のソフトボール大会では優
にも参加するなど,貴重な経験を得ることが
勝を果たしたり,研究室メンバーの誕生日に
できています。
は皆で祝ったりと,研究とその他にメリハリ
最後になりますが,OB・OG の方々には沢
をつける濱研究室の伝統は現在も受け継がれ
山の御厚意を受け,この場でお礼を申し上げ
ています。
ます。北海道にお立ち寄りの際は是非研究室
研究テーマは自己修復コンクリートや表面
に寄って頂きたいのは勿論のこと,さらに本
改質剤に関するものをはじめとし,乾燥収縮
年度から東京・札幌で本研究室の OB 会を行
に関する研究やコンクリート中の気泡に代わ
っています。是非ご参加のほど,よろしくお
る材料についての研究,RC 構造物の耐久性
願いいたします。
評価法の研究,セメントを用いないゼロセメ
創
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第 13 号,2011 年
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研究室近況
真境名研究室
有馬 昌希(建設 18 期)
2011 年の真境名研究室は,真境名先生をは
商店街コンソーシアムでの商店街の方々との
じめ院生 8 名,学部生 7 名の昨年度と同様,
話し合い,設計競技への応募など個々の研究
計 16 名で活動を行なっております。
を越えて研究室での活動が盛んに行なわれま
今年の研究では,美術館,町内会館,戸建
住宅,保育園,FM 局,商店街など様々な分
した。活動の様子などをホームページで公開
していますので是非ご覧下さい。
野について活動を行っておりゼミでは自分の
研究の他にも,夏にはキャンプや焼き肉な
研究だけではなく様々な分野について知るこ
ども行なっており,研究室の卒業生も参加し
とができ大変勉強になっています。一部を簡
て頂くなど卒業生との仲もよく楽しく活動を
単ではありますが説明致します。昨年から引
行なっております。そして,今年も新年会な
き続いている北海道三角屋根住宅の研究では,
ど色々と計画しており楽しみです。
他大学の先生や,研究機関,設計事務所など
最後になりましたが,研究室 OB・OG の皆
と委員会を設立し住宅の歴史や,今後の持続
様より多くの御厚意をいただいております。
的活用について研究しており,専門家の意見
この紙面をお借りして研究室一同感謝申し上
が頂けるとてもよい機会となっております。
げます。
また,今年は室蘭市美術館,岩見沢教育大と
写真は,2011 年 7 月 12 日〜15 日に行なわ
三笠市で廃校を利用した芸術家川俣正さんの
れた川俣正さんのワークショップの様子です。
合同ワークショップへの参加,室蘭市中島の
創
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第 13 号,2011 年
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研究室近況
荒井・溝口研究室
川上 純平(建設 18 期)
荒井研究室,溝口研究室は今年も合同で荒
とした建築構造に関するテーマを対象として
井先生,溝口先生を含め修士 2 年 2 名,修士
おります。また,構造といっても耐震壁に限
1 年 2 名,学部生 11 名の計 17 名で活動して
らず,昨年より新しくコンビニポールに関す
おります。今年も例年通り多くのスタッフが
る研究なども行っています。これからは,一
集まり,個々のキャラクターの強さも相まっ
人一人が努力し切磋琢磨し合い,確かな研究
て研究室はいつも賑やかで,楽しい日々を送
成果が得られるような環境をつくっていきた
らせていただいております。
いと思っております。
また,当研究室の伝統行事として毎年 9 月
最後になりますが,毎年 OB の皆様方から
に行われている北海道大学との合同ゼミでは
のたくさんの御厚意を戴き,スタッフ一同感
毎年野球が行われるのですが,天候に恵まれ
謝を申し上げます。また今年度の『創の会(東
ず昨年に引き続き室内でのスポーツ交流とな
京支部)
』の懇親会におきましては,建築の大
ってしまいました。残念ながらここ数年守り
学院生一同参加させていただきまして諸先輩
抜いてきたトロフィーをあと一歩というとこ
方からたくさんの貴重なご意見を賜り,また
ろで奪われてしまいました。来年は筆者も最
先生方の学生当時の雰囲気にも触れる事がで
後の年なので青空の下で野球をし,トロフィ
き,大変有意義なひとときを過ごさせていた
ーを持ち帰りたいと思っております。
だきました。またこのような機会があれば,
次に研究についてですが,例年の研究の継
続である RC 耐震壁の実験や,解析をはじめ
創
是非参加したいと思います。有難うございま
した。
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第 13 号,2011 年
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研究室近況
岸本研究室
郡司 泰将(建設 18 期)
平成 23 年度の岸本研究室は,2 年前から新
濱研究室とは合同でゼミを行い,他分野の
たに室蘭工業大学に赴任した岸本先生を筆頭
研究についてお互いに議論することで,より
に,エジプトから博士研究員としてザカリア
質の高い研究活動を行っています。また,ソ
さん,院生 2 名,学部生 3 名の計 7 名で活動
フトボール大会で合同チームを組んだり,誕
しています。やるときはやり,遊ぶときは思
生日を祝い合ったりするなど,研究以外の面
いっきり遊ぶ,つまり,メリハリをつけると
でも良い関係を築いています。さらに,京都
いう岸本先生からの教えを受け,充実した研
大学の鉾井研究室とはゼミや打ち上げを行う
究活動を行っています。また,先輩後輩関係
など関係が深く,他大学との交流も積極的に
無く意見を言い合える環境づくりを心がけて
行っています。
います。
最後になりましたが,研究室を立ち上げて
研究内容としては,吸放湿材の調湿効果に
からまだ日が浅いため,OB,OG 皆様のお話
関する研究や,床下・小屋裏空調による快適
をお聞かせいただければ,非常に光栄です。
性の評価といった環境系のものが主ですが,
帰省や出張で室蘭にお立ち寄りの際は,研究
材料内の非定常含氷率分布の測定法に関する
室に足を運んでいただければ幸いです。
研究のような材料系の研究もしており,幅広
く研究しています。
創
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第 13 号,2011 年
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研究室近況
山田研究室
山田研究室は現在,山田先生,M2 が 3 名,
髙橋 佑介(建設 18 期)
を交わし,講演当日には坂本氏ご本人から貴
M1 が 3 名,学部生が 6 名,そして韓国から
重なお話を聴くことができました。どちらも
の留学生が 1 名仲間入りし,
計 14 名で活動を
大変実り多き活動となりました。
行なっております。今年は学部生が特に元気
で,研究室は活気に溢れています。
また個人の活動として,様々な設計競技に
作品を応募したり,積極的に旅行に出かけて
研究室の活動についてです。春から各々が
他地域の文化や建築を学んだりしています。
設計・論文を進めながら,一昨年前から始ま
OB,OG の方々と同様に,各々が ON と OFF
った室蘭市内の工務店との共同研究に継続し
のメリハリを意識し,朝から夜遅くまで活動
て取り組んでいます。今年の夏には大きなイ
しています。
ベントが 2 つありました。一つは「ティンバ
もちろん,春のお花見,夏のキャンプ,秋
ライズ建築展 in 北海道」への出展です。木造
の鍋パーティなど,自然を愛でながら先生や
のテナントビルを設計し,木造高層建築の可
先輩,後輩と語らう研究室活動も忘れていま
能性について考えました。もう一つは建築家
せん。
の坂本一成氏の特別講演と,事前に行なった
写真は学部生と M1,M2 が意見交換してい
他大学との合同ゼミです。坂本氏の建築作品
る様子です。
研究室でよく見られる光景です。
や著書を読み解きながら他大学の学生と議論
創
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■同窓生だより
被災地のかたすみで
小野寺 優(8 期)
東日本大震災の被災地,宮城県仙台市に在
たことから,テレビが映し出した地震直後の
住している者として,皆様からの復興への暖
被災状況,大津波被害の生々しい映像は当初
かいご支援に対し,
心より感謝申し上げます。
目にしていなかったのです。宮城県だけでも
私の住む仙台市泉区は市街地の北西部の丘陵
死者,行方不明者は1万1千 4 百名を超えて
地にあり,幸いにも津波被害のない所で,比
いますが,
仕事関係でお世話になった方々も,
較的地震被害も少ない地区でした。
仙台市荒浜,石巻市,名取市でなくなられた
3.11 の当日は,出先での打ち合わせから戻
ことを知り胸が痛みます。担当している監理
った職場の玄関先での地震遭遇でした。事務
の現場では幸い大きな直接被害はなかったの
所の中は書棚が倒れ,机上パソコンが落下散
ですが,震災後の状況として,鉄骨加工場被
乱し,足の踏み場のない状態でした。まもな
災・生コン工場被災・各製品納期不明等の影
く全停電となり,電話不通,情報断絶状態と
響から各現場が 3~4 ヶ月の工期延期を余儀
なったのです。続く余震のなか職員の安否確
なくされました。そのなかでもひとつ明るい
認後,各自退社となりましたが,職場から自
話題としては JA 仙台の農産物直売施設がめ
宅まで約 12km の距離を徒歩で帰宅するしか
でたく竣工を果たしたことでした。仙台市だ
手段はありませんでした。歩道にあふれる人
けでも沿岸部の津波被害農地は約2千 ha に
並みが延々と続く行列を経て,2 時間あまり
及んだとのことでしたが,その復活・復興を
かかりようやく帰宅したときは暗闇のなか小
祈願する関係者の希望の施設となっています。
雪が舞っていました。それからしばらくは停
復興支援に改めて感謝申し上げ,一日も早
電,断水,ガス停止,電話不通の状態が続い
い復興を祈念し,
報告とさせていただきます。
創
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同窓生だより
「水元は、今でも、
私を支え続けている!」
辻 好昭(17 期)
昨年,24 年間の現業生活を終え,建築営業
原価管理に大きな力を発揮しました。また,
に転属,社外に出る機会が多くなった私は,
それ以上に現業の本質である情熱と支え合う
「創の会」の会員の皆様が日々,多方面でご活
心を,学ばせて頂きました。卒業してから,
躍されていることを知り,大変うれしく感じ
何度ともなく,ふらっと学校周辺を訪れてい
ております。
ます。それは,懐かしむのが目的では無く,
昭和 61 年に佐藤工業に入社してからは,
激務
未知である社会に飛び込む不安や,現実離れ
のバブル期,そしてその崩壊。耐え忍ぶも,
した夢や希望を持っていた頃の自分だったら,
平成 14 年には会社更生法の適用を受け,
必死
今の自分をどう評価するのかなって,自分に
で復興し終結させるも,待っていたのは,現
問う為にです。皆さんも一度,母校に足を運
在の受注激戦期と波乱万丈の期間でした。た
んでみませんか。きっと若い勇気と力が得れ
だ,今振り返れば,どの時点に於いても,心
ますよ!
に迷いは無く,十分満足のいく現業生活を送
追伸:最近フェイスブックに入りました。創
れたのは,室蘭での 4 年間の生活があったか
の会の絆を深める為にも役立つ便利で簡単な
らこそと感謝しております。いかにして効率
ツールだと思います。是非,一緒にネットワ
良く?単位を取るか。(情報収集力),いかに
ークを広げてみませんか?リクエストお待ち
して少ない生活費で,お酒を飲み続けるか(折
してます。
衝力,VE 提案力)は,現業での品質,工程,
創
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同窓生だより
近況遠景
小藤一樹(22 期)
こんなところでくたばってたまるか!と水元
の地で酒瓶片手に息巻いていた頃も懐かしく思
える今日この頃。皆さん,お元気ですか。
平成5年に入社以来,川崎市立川崎病院に始
まり,今年竣工した三井記念病院に至るまで縁
あって医療施設畑一筋に歩んでまいりました。
今は長野県の諏訪湖のほとりにある市立病院を
設計しており,信州へ頻繁に通っています。冷
涼な気候のせいか,北海道へ帰ってきたような
気がします。超高層や再開発が主流の会社にあ
って,傍流ともいえる医療分野に身を置いてき
川崎市立川崎病院(2000 年)
たのは,一分野を深めるという意味で幸運でも
ありました。その一環としてこの10月からは
会社と同じ西新宿にある工学院大学の社会人博
士課程へ入学し,病院建築の研究も始めたとこ
ろです。先日,自分が設計中の病院を研究対象
として,外来患者の動線と待合空間について学
生9名を引き連れて調査を行ってきました。た
だいまデータを整理しながら患者の動き方をシ
ミュレーションする研究を行っています。
病院という対象を設計と研究という二方面か
ら眺めるということは,効率性を追求しがちな
仕事では見落としがちな事柄を日々発見する営
為でもあります。設計と研究の両立は長年思い
描いていたことでもあります。たぶん,これは
恩師の入江先生の影響だと思います。設計と研
究を両立していた先生のもとで学んだことが,
40歳も半ば近くになって博士号を取ろうとい
う原動力となっているような気がします。博士
課程を修了した後は,大学に拠点を移し,活動
を続けて行きたいと思っています。
創
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三井記念病院(2011 年)
同窓生だより
近況報告
池田 篤則(建設 6 期)
時間が経つのは早いもので,気がつけば私
当日の説明員をしたり,その他にも色々細か
が大学を卒業してから 10 年以上経過しまし
いものも含めて多岐にわたり仕事をさせても
た。その間色々なことに携わらせてもらいま
らいました。そのどれもわかっていないこと
した。その中でも多いのは,一応の本業であ
もあり,
最初はなかなかうまくいきませんが,
る技術開発に関わる試験です。杭の会社なの
調べたり聞いたりして何とかこなせるとホッ
で載荷試験が主体となりますが,そういった
とすることもありますし,嬉しく感じるもの
ことを学生の頃に学んだわけでもなかったた
です。
め,最初の頃はあまり理解しきれていない中
こんな感じで,社会に出ると学生の頃に学
で計画,試験をしたものです。小径の杭が主
んだことと全く違うことが必要であったり,
体なので試験自体は割合小規模ですが,それ
行ったりすることが多いと思います。
しかし,
でも自分で計画し,試験を行い,試験の目的
辿っていくと根底にあるのは,実は学生の頃
を達することができたときはうれしいもので
に学んだことであったりすることもよくあり
す。
ます。そのたびに,やはり学生の頃の勉強は
その他にも杭の設計を行ったり,杭の継手
大事だったのだなと痛感している次第です。
の曲げ試験を行ったり,展示会の準備および
創
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同窓生だより
公共建築の可能性
工藤 直樹(建設 13 期)
私は大学院を卒業後,札幌にある設計事務
所に就職し設計活動を行っています。
公共建築の新たな可能性や価値観を追求し,
さらに挑戦していきたいと思っています。
多くの人が利用する建築物に興味があり,
現在手掛けているものを一つ紹介します。
画一的になりがちな公共建築の新たな価値観
昨年のプロポーザルで特定した,札幌市円山
を創っていきたいと思い,主に公共建築を手
動物園アジア館の設計を行いました。現在は
掛ける仕事に携わっています。
現場が着工し工事が進んでいます。この仕事
公共建築で大変なのは,役所との打合せや
の特異なところは,
“環境エンリッチメント”
厳しい予算内で全体をまとめること,その中
というテーマのもとに観覧ゾーンを豊かな演
での意匠性の葛藤など,決して簡単ではない
出にするとともに,動物をより生息環境に近
仕事が多く忍耐の連続です。ただ,そんな中
づけるため居住性や飼育環境に着目したこと
にも楽しみがあります。それは「プロポーザ
です。相手が動物ということもあり,なかな
ル」や「コンペ」といった提案型競争方式で
か困難続きでしたがその都度飼育員の方や調
設計者を選定する仕事に携わる時です。考え
整役となってくれた市職員,アドバイザーの
方や取り組み方が評価されて仕事が獲得でき
市立大の先生,ランドスケープ事務所など多
るというのは設計事務所にとって大きな自信
くの時間と協議をして現在に至っています。
にも繋がっていきます。今後はこのような方
完成は少し先ですが,良いものが出来るよう
式で設計者を選定するオープンな競争が多く
に最後まで頑張っていきたいと思います。
なる傾向にありますが,明確なコンセプトと
創
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■支部だより
東京支部
小竹 龍一(17 期)
始めまして。昨年より東京支部長を仰せつ
かっております小竹龍一です。
され,同窓会活動の難しさを強く感じた次第
であります。2009年に大学改組があり,
卒業後,同窓会(創の会)の活動にはほとん
当初 11 学科あったものが現在は4コースに
ど参加していない状況で,このような私が支
統合(?)され,今までのような学科毎の同窓
部長となるのは申し訳ないような気がしてい
会活動が困難となり,次第に衰退するのでは
ます。
現会則では役員の任期は2年ですので,
との危惧を多くの方が感じています。
来年までの役目となります。
残り一年ですが,
駒を放っておくと倒れてしまうように,同
何らかの活動を起こしていきたいと思います。
窓会も何も手を打たなければ自然消滅してし
同期の神田さん(会計)と企画を練りお知らせ
まうような脆い存在であると感じます。
していきますので,皆様のご協力をお願い致
します。
今回の懇親会では大学院の方々も参加され
ましたが,諸先輩が続けてきた同窓会活動を
さて,東京支部の近況を報告したいと思い
ます。
継続する為にも,在学中に学部生に同窓会の
存在を伝え,卒業後の積極的な参加を促して
今年は建築学会が東京で開催されましたの
欲しいと思います。
で,学会参加の先生(6名)と大学院生(13名)
を交えた懇親会を8月23日(火)に九段にあ
最後に,来年の予定と私の同期の活動を報
告致します。
るグランドパレスで行いました。40名の
来年の支部総会を7月7日(土)に開催する
方々の参加があり総勢約60名となりました。
予定でいます。平日夜の開催より土曜日開催
※参加者名簿は創の会ホームページ(支部活
の方が,総会終了後に各期の同窓会や自然発
動)に掲載されています。一度ご覧下さい。
生的なグループ会が出来,今後の活動に良い
※http://www.muroran-it.ac.jp/cea/sounokai/
影響があるのではと思っています。後日,開
sounokai/sou_index.html
当日は各期の近況や思い出話を行い,大い
催の案内を行いますので,皆様の参加をお願
い致します。
に盛り上がったと思います。ただ,参加者名
関東に17期卒業生は13名程います。
簿を見て頂ければわかると思いますが,参加
5・6年前から少なくとも年一回飲み会(主に
者の8割は20期までで占められており,そ
忘年会)とゴルフ会(1組ですが)を行っていま
れ以降の方の参加が極端に少ないと感じてお
す。毎回,昔話や各自の近況を伝え,楽しい
ります。懇親会の中でも創の会の現状報告が
時間を過ごしています。
(最近は身体的な衰え
ありました。創の会の存続が危ぶまれている
に関する話題が多くなっているような気がし
中で,次世代の方々の参画が少ないという現
ます。
)
飲み会では他のみんなとも会って話を
状は,より一層,存続の危機を感じるところ
したいとの意見がありますので,区切りの良
であります。
い卒業後30周年(2016 年頃)に17期集会を
先日(11月25日),室蘭工業大学同窓会
開催したいと考えています。追々,皆様に連
関東支部役員会(年2回開催)に参加しました
絡をしますので,その際にはよろしくお願い
が,こちらでも同窓会存続について熱く議論
致します。
創
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支部だより
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支部だより
関西支部
橋本
創の会会員の皆様はいかがお過ごしでしょ
うか?
諭(16 期)
ともかく,我々関西支部は北海道愛をいつ
も胸に,細くはあっても強くつながりを持っ
大阪駅にて。おや,なんかちゃうな?「面
ていこうと思っています。関西地方は工大出
白い恋人」やったかな?・・・。あの北海道
身者が少ないのですが,大阪に本社のある会
を代表する銘菓の便乗商品というか悪乗り品
社では新入社員のころは大阪で研修するので,
が,大阪駅構内のお土産屋さんの店頭にどー
小所帯ながらも出入りも多く人との繋がりは
んと前出しで並んでいます。
(実際この原稿を
広がっています。ある懇親会では,お店のア
書いていたときは売り切れ状態でした。
)
どっ
ルバイトの店員が大学で建築を学んでいると
ちが本家か判らないような状態でした。どん
知るとご指名状態,集合写真にも参加,最後
なことでも笑いで吹き飛ばす大阪ですから,
はリクルートまで。店の出口でも大阪のおば
まあしゃあないかなぁ。とは思いっていたの
ちゃんと懇親・・と一緒にハイポーズ!工大
ですが,元祖「白い恋人」の石屋製菓が販売
卒業生だけでなく女子大生からおばちゃんま
差し止めの提訴をしたと聞き,北海道を愛す
で輪を広げています。
る者にとってはちょっと複雑な心境です。そ
これからは年に2回ゴルフに行こう!現場
んな遠く離れた関西大阪から関西支部の近況
の見学会をしよう!今度は北海道に行こう!
をお伝えします。
など,いろいろな企画が出ます。少人数だか
関西支部では年に3回の懇親会を中心に小
らこそいろいろなことができるので,今後も
人数のメンバーで活動?しています。懇親会
積極的に絆をつなげていきたいと思います。
では,いつものように北海道談議に花が咲き
創の会の会報も HP にて継続するとのこと
ます。先日は N 先輩の秘蔵の工大赤ふんの録
ですね。是非形は変わっても途切れることな
音テープが大音響(としたかったのですが)
くつなげていってほしいと思います。ところ
で流れる中
“サッポロソフト”
を飲むという,
で,今回教えてもらった HP を見てみると,
至福の時間を過ごしました。若き日の熱き?
どうも我々関西支部の中にも会費未納者がい
青春時代を思い出し,ついつい飲みすぎて悪
るようです。支部会員の教育を強化し徹底し
酔いをしてしまいました。またある時は北海
た指導により未納者ゼロを目指します。
道物産展と題し,北海道のお土産を持ち寄っ
この様に,関西支部は今後も細く強い活動
て恋しい故郷北海道の話をしながら懐かしい
を続けていきます。関西にいる方で久しぶり
味に舌鼓を打ちました。
(お店の名も当然「北
に懐かしい話がしたい方は連絡ください。ぜ
海道」です。
)ここ最近は,懇親会のたびに北
ひ,北海道愛,工大愛を語り合いましょう。
海道にちなんだものを持ち寄るようになって
います。今月の忘年会でもマルセイバターサ
ンドが登場しました。関西の人にとってはバ
ターをこんな風に食べる習慣が無いため驚か
れるという話を聞き,またまた北海道との文
化の違いを感じました。
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支部だより
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支部だより
旭川支部
濱地 託子(建設 10 期)
創の会会員の皆様,いかがお過ごしでしょ
うか。全国各地,多岐にわたりご活躍されて
開催の折には,道北地方へお越しの方は是非
ご参加いただければと思います。
いることと存じます。
旭川周辺の近況としまして,旭川駅が11
現在,旭川支部の会員数は47名おり,道
月23日にグランドオープンしました。新し
北各地で活躍しています。支部の活動内容と
い駅舎の外壁はガラス張りで,ホームから大
しましては,年に一度「旭蘭会」と称して,
雪山と忠別川が望めます。内壁には北海道産
懇親会を開催しております。今年度は6月下
のタモ材がたくさん使用されており,改札内
旬に開催され,各企業に在籍される方々や既
の壁には「旭川に名前を刻むプロジェクト」
に引退された方々など,年代を超えて積極的
によって集められた10,000人の名前が
に参加いただき,楽しく親睦を深めていると
刻まれています。また,駅舎の南側が忠別川
ころであります。
に面しており,平成24年に忠別川と駅をつ
ここ数年は,
室蘭工業大学同窓会旭川支部,
なぐ広場が完成すると,川と駅が一体の空間
札幌室蘭工学同窓会旭川支部,創の会旭川支
になる予定です。是非,新しい旭川駅の姿を
部,旭川市役所北州会の4つの同窓会が会員
見に旭川へ来ていただければと思います。
を一同に集め,合同ビールパーティーを7月
最後になりますが,創の会及び室蘭工業大
下旬に行っております。
今年で6回目を迎え,
学の益々のご発展と同窓の皆様方のご健康を
特に抽選会では,諸先輩方が提供してくださ
ご祈念申し上げ,近況報告とさせていただき
る大変豪華な景品もあり大盛況でした。
今後,
ます。
創
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■事務局だより
総会・懇親会
創の会 第 13 回総会・懇親会が,2010 年 10
月 15 日(金)18:00 より札幌全日空ホテルにお
いて開催されました。
参加者は,
特別会員 4 名,
正会員 47 名の合計 51 名でした。
総会は中原会長(4 期)のご挨拶で始まりま
したが,議事の円滑な進行のため会長にそのま
ま議長を務めていただくことになりました。事
務局からの平成 21,
22 年度の事業および会務報
このところ創の会の総会・懇親会に参加され
告・会計報告に続いて,会計監査の結果が本間
る方々が残念ながら固定化される傾向がありま
監査役(3 期)の代理である溝口先生(12 期)
す。新鮮な感覚をお持ちの若い会員の方々にも
から報告されました。また,役員改選案,平成
ご参加いただけるよう,現役の特別会員の諸先
23,24 年度の事業計画と予算案,学科名称の変
生や,ご活躍中の先輩会員による講演会の同時
更に伴う会則の変更案も提案され,一括審議の
開催など魅力ある企画を計画中です。同期や同
後,全議案が満場一致で承認されました。
僚の方々にもお誘いかけいただき,総会へのご
引き続き同会場で懇親会に移り,新たに就任
した榎本会長(8 期)から岐路に立つ創の会の
参加と創の会のますますの発展にご協力いただ
ければ幸甚です。
新たな運営方針や抱負など,新任にあたっての
石戸谷 裕二(14 期)記
ご挨拶がありました。また,退官された黒澤先
生に花束と記念品を贈呈し,先生からは学科改
編や博士課程創設に伴うご苦労など,創の会に
総会次第
係る貴重な歴史が開陳されました。乾杯のご発
1.開会の辞
声は退任された中原前会長にお願いして開宴と
2.会長挨拶
なりました。しばらく歓談の後,荒川先生,菊
3.議事
地先生,安芸先生からスピーチをいただきまし
(1)平成21,22年度事業および会務報告
たが,諸先生ともにいつまでも若々しく,充実
(2)平成21,22年度会計報告
した人生をお過ごしの様子を伺い,参加者一同
(3)会計監査報告
とても誇らしく感じたところです。さらに会員
(4)役員改選
を代表して馬緤さん(15 期)
,永井先生(建設 6
(5)平成23,24年度事業計画
期)
,小倉さん(建設 6 期)からの近況報告もあ
(6)平成23,24年度予算案
り和やかで愉快な時間を共有することができま
(7)会則の変更
した。懇親会の最後に旭川から参加された石川
(8)その他
さん(1 期)の音頭で万歳を唱和し盛会の内に
4.閉会の辞
お開きを迎えました。
創
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
- 26 -
懇親会
事務局だより
平成21,22年度事業および会務報告
●支出の部
平成 20 年 9 月 8 日 役員会
10 月 10 日 第 12 回総会・懇親会
(出席者総数 48 名)
費 目
予算額
(円) 決算額
(円)
1.総会経費
470,000
199,632
2.会誌出版費
750,000
701,907
3.通信・事務費
300,000
272,330
4.名簿管理
60,000
30,000
義・退職記念パーティ
5.会議費
70,000
55,970
(室蘭)後援
6.旅費・交通費
160,000
15,000
10 月 12 日 第 15 回創の会ゴルフ大
会(出席者数 16 名)
平成 21 年 2 月 20 日 黒澤和隆先生最終講
6 月 5 日 役員会・会誌編集会議
7.慶弔費
30,000
48,990
7 月 27 日 役員会・会誌編集会議
8.支部援助費
80,000
80,000
8 月 31 日 会誌「創」第 12 号発行
9.創の会賞
100,000
0
10,000
0
11.予備費
0
5,000
12.その他
0
93,829
13.繰越金
680,000
257,648
2,710,000
1,760,306
(1000 部)
10.文化・スポーツ支援
9 月 7 日 年会費納入の依頼状発
送
10 月 3 日 入江正之先生村野藤吾
賞受賞札幌講演会後援
10 月 4 日 第 16 回創の会ゴルフ大
会(出席者数 18 名)
10 月 12 日 (〜18 日)創の会建築家
展(コンチネンタルギャ
ラリー)
合 計
会計監査報告
平成21,22年度予算は適切に会計処理さ
れたことを確認致しました。
監査 本間 良二 印
12 月 14 日 (〜18 日)創の会建築家
平成22年8月27日
展パネル展&講演会(工
大)
平成 22 年 6 月 7 日 役員会(メール会議)
平成21,22年度決算内訳
(H20.8.1〜H22.7.31)
●収入の部
平成21,22年度会計決算報告
1.通常会費 720,000 円
●収入の部
費 目
708,857
708,857
2.通常会費
1,500,000
720,000
3.総会会費
500,000
279,000
1.前年度繰越金
1,143
合 計
創
分 147 名+前年度分 15 名)
2.総会会費 279,000 円
6,000 円×44 名+寸志 5,000 円+寸志 10,000 円
3.雑収入 1,449 円
1,449
4.雑収入
5.その他
4,000 円×180 名(次年度以降分 18 名+今年度
予算額
(円) 決算額
(円)
銀行利息 1,449 円
4.その他収入(創の会建築家展) 51,000 円
0
51,000
2,710,000
1,760,306
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
- 27 -
3,000 円×14 名+4,000 円×1 名+5,000 円×1 名
事務局だより
●支出の部
平成23,24年度事業計画
1.総会経費 199,632 円
(1)総会・懇親会の開催
懇親会経費 199,632 円
(2)会誌の発行
2.会誌出版費 701,907 円
(3)会員の慶弔
印刷費(1000 冊) 451,500 円,封筒 15,750 円,挨
(4)支部への援助
拶状等印刷 19,425 円,封入・郵送一式(706 冊)
(5)創の会賞
111,772 円,名簿作成等アルバイト 82,600 円,郵送
(6)文化・スポーツ活動への支援
料(@290×67 冊+@540×1 冊+@890×1 冊)
20,860 円
3.通信・事務費 272,330 円
平成23,24年度会計予算
(H22.8.1〜H24.7.31)
郵便料金(年会費督促状,総会案内状等) 193,700
円,振込料金 1,644 円,事務用品等 17,286 円,
●収入の部
アルバイト 59,700 円
費 目
4.名簿管理 30,000 円
学生アルバイト(H21 年度分) 30,000 円
5.会議費 55,970 円
役員会&会誌編集会議 3 回
6.旅費・交通費 15,000 円
役員室蘭札幌交通費(@5,000×3 回) 15,000 円
7.慶弔費 48,990 円
21,22 年度
23,24 年度
決算額
(円) 予算額
(円)
1.前年度繰越金
708,857
257,648
2.通常会費
720,000
1,000,000
3.総会会費
279,000
300,000
4.雑収入
1,449
352
5.その他
51,000
0
1,760,306
1,558,000
21,22 年度
23,24 年度
合 計
弔電 3 件,生花 3 件
8.支部援助費 80,000 円
●支出の部
東京 40,000 円,旭川・関西各 20,000 円
費 目
9.創の会賞 0 円
10.文化・スポーツ支援 0 円
11.予備費 5,0000 円
黒澤先生最終講義花束代 5,000 円
12.その他(創の会建築家展) 93,829 円
会場費 52,500 円,旅費 15,000 円,事務費他
26,329 円
決算額
(円) 予算額
(円)
1.総会経費
199,632
290,000
2.会誌出版費
701,907
750,000
3.通信・事務費
272,330
250,000
4.名簿管理
30,000
90,000
5.会議費
55,970
40,000
6.旅費・交通費
15,000
20,000
7.慶弔費
48,990
10,000
8.支部援助費
80,000
80,000
9.創の会賞
0
0
10.文化・スポーツ支援
0
0
11.予備費
5,000
0
12.その他
93,829
0
13.繰越金
257,648
28,000
1,760,306
1,558,000
合 計
創
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
- 28 -
事務局だより
事務連絡
創の会銀行口座
■ 勤務先や住所に変更があった時には
●北洋銀行中島町支店
金融機関コード 0501
変更内容は,はがき,FAX または e メールに
店番 363
て,事務局へご連絡下さい。できるだけ e メー
口座名義 室蘭工業大学 建築工学科同窓会
ルもお知らせ下さい。事務局からの連絡に利用
創の会代表 溝口光男
カナ名義 ムロランコウギョウダイガク ケ
させていただきます。
ンチクコウガツカドウソウカイ
ソウノカイ
■ 会員の慶弔があるときには
預金種別 普通
ご友人や先輩後輩の慶弔がありましたら,事
口座番号 3585797
務局までご連絡下さい。電報などを送らせてい
●伊達信用金庫わしべつ支店
ただいております。
金融機関コード 1009
店番 011
口座名義 室蘭工業大学建築工学科同窓会創
■ 創の会ホームページには総会やイベントの
の会 溝口光男
案内を掲載しております。掲載情報やご意見
預金種別 普通
をいただければ幸いです。
口座番号 0050190
URL:http://www.muroran-it.ac.jp/cea/sounokai/
sounokai/sou_index.html
● ゆうちょ銀行総合口座
口座氏名 室蘭工業大学建築工学科同窓会創
の会
創の会連絡先
(ゆうちょ銀行間送金用)
記号 19020
〒050-8585 室蘭市水元町 27-1
室蘭工業大学建築社会基盤系学科内
番号 21127021
(全銀システムによる振込用)
金融機関コード 9900
溝口 光男
店名九〇八(読み
キュウゼロハチ)
TEL 0143-46-5205 FAX 0143-46-5203
預金種別 普通
e-mail [email protected]
店番 908
口座番号 2112702
永井 宏
TEL 0143-46-5219
● ゆうちょ銀行振替口座
e-mail [email protected]
口座氏名
室工大建築工学科同窓会創の会
カナ氏名 ムロコウダイケンチクコウガクカド
ウソウカイソウノカイ
(ゆうちょ銀行間送金用)
記号 027002
番号 022427
(全銀システムによる振込用)
金融機関コード 9900
ニナナキュウ)
店番 279
預金種別 当座
創
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
- 29 -
店名二七九(読み
口座番号 022427
事務局だより
ゴルフ大会
「創の会」ゴルフコンペについて
中井 靖
(22期)
第18回創の会ゴルフコンペを9月10日真
駒内カントリークラブ藻岩コースで開催し,無
事終了しました。例年より少し参加者は少なか
ったものの,皆さん日ごろの練習成果?を遺憾
なく?発揮され,大変和やかにプレーを楽しみ
ました。例年参加していただいている方はもち
ろん,一度も参加したことのない方も来年は是
非参加していただきたいと思います。例年通り
最近の成績をまとめてみました。参考まで
に・・・。
第18回創の会ゴルフコンペ
RANK
優勝
準優勝
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
名前
近藤 清隆
中井 靖
榎本 祥明
飯田 雅史
浅野 剛
小川 安良
本間 良二
北村 啓
小池 洋
荒川 卓
佐川 正博
布川 勝治
期 OUT
4
43
22 42
8
47
8
50
5
41
10 47
3
43
8
51
5
56
54
3
49
25 49
IN
40
44
54
49
43
49
45
54
52
53
51
46
2011.9.10
真駒内カントリークラブ
GROSS HDCP NET
83
10.8 72.2
86
13.2 72.8
101
27.6 73.4
99
25.2 73.8
84
9.6 74.4
96
21.6 74.4
88
13.2 74.8
105
28.8 76.2
108
31.2 76.8
107
30.0
77
100
21.6 78.4
95
13.2 81.8
第17回創の会ゴルフコンペ
2010.10.10
ゴールド札幌カントリークラブ
雨のため中止
第16回創の会ゴルフコンペ
2009.10.04
ゴールド札幌カントリークラブ
RANK
名前
期 OUT IN GROSS HDCP NET
優勝 近藤 清隆
4
44
43
87
16.8 70.2
準優勝 浅野 剛
5
48
49
97
26.4 70.6
3
馬場 資洋
5
48
49
97
24.0 73.0
4
安田 俊幸
5
43
47
90
16.8 73.2
5
布川 勝治 25 51
48
99
24.0 75.0
6
甚野 冬樹 14 48
47
95
19.2 75.8
7
佐川 正博
3
47
41
88
12.0 76.0
8
重田 誠一 14 52
47
99
22.8 76.2
9
鈴木 謙治 14 44
42
86
9.6 76.4
10 佐藤 達哉
13
49
49
98
20.4 77.6
11 河合 有人
14
54
59
113
34.8 78.2
12 小池 洋
5
46
48
94
15.6 78.4
13 中井 靖
22 43
51
94
15.6 78.4
14 長谷川 潔 14 51
58
109
30.0 79.0
15 滝本 泰弘 10 49
49
98
18.0 80.0
16 小川 安良 10 54
53
107
22.8 84.2
17 加藤 芳彦 14 63
57
120
32.4 87.6
18 小原 富雄 14 70
55
125
34.8 90.2
創
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
- 30 -
■正会員状況
●地域別状況
卒業期 北海道 東 北 関 東 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 沖 縄 国 外 不 明 故 人 合 計
1
12
1
11
0
0
3
0
0
0
1
0
2
1
31
2
8
3
11
1
1
3
0
0
0
0
1
4
3
35
3
23
1
11
0
1
1
0
0
0
1
0
0
1
39
4
13
4
7
0
0
2
1
0
0
1
0
10
2
40
5
16
4
9
0
1
1
0
0
0
1
0
3
1
36
6
16
10
7
0
0
1
0
0
0
1
0
1
2
38
7
14
8
6
0
0
1
0
1
0
0
0
6
1
37
8
22
2
6
0
2
0
1
2
0
1
0
9
0
45
9
13
5
7
0
1
1
0
0
1
0
0
5
1
34
10
21
4
11
0
0
3
0
0
0
0
0
6
0
45
11
21
2
10
0
1
1
0
1
0
1
0
4
2
43
12
20
3
13
0
0
2
0
0
0
0
0
2
1
41
13
18
3
9
0
0
2
0
0
0
0
0
12
2
46
14
24
2
12
0
0
1
0
0
1
0
1
6
1
48
15
16
0
12
1
2
1
0
0
0
0
1
11
1
45
16
13
1
14
0
1
2
0
0
0
0
0
16
0
47
17
13
4
8
0
1
0
0
0
0
0
0
16
0
42
18
14
3
9
0
0
2
0
0
0
0
1
8
1
38
19
15
0
13
0
1
0
0
0
0
0
0
8
1
38
20
10
0
12
0
2
0
0
0
0
0
0
9
0
33
21
16
3
13
0
1
5
0
0
0
0
0
13
1
52
22
14
2
13
0
1
2
0
0
1
0
0
22
0
55
23
19
2
9
0
0
1
0
0
0
0
0
15
0
46
24
13
2
15
0
2
2
1
0
0
0
0
15
0
50
設1
24
2
3
0
1
1
0
0
1
0
0
21
0
53
設2
16
1
6
3
0
2
0
0
0
0
0
25
0
53
設3
18
3
12
2
2
1
0
0
1
0
0
26
0
65
設4
10
2
12
0
0
1
0
0
0
0
1
25
0
51
設5
17
2
12
0
0
2
0
1
0
0
1
25
0
60
設6
20
4
11
2
3
1
2
0
0
0
0
21
1
65
設7
25
4
9
0
0
1
0
1
0
0
0
23
0
63
設8
21
0
16
0
0
0
0
0
0
0
0
22
0
59
57
設9
21
3
16
0
3
2
0
0
0
0
0
12
0
設10
16
2
5
0
1
2
0
0
0
0
0
21
0
47
設11
34
0
10
0
1
0
0
0
0
0
0
22
0
67
設12
15
0
13
0
1
1
0
0
0
0
1
30
0
61
設13
30
4
14
0
0
1
1
0
0
0
0
11
0
61
設14
14
2
21
1
3
5
0
0
0
0
0
6
0
52
設15
21
2
17
0
1
4
0
0
0
0
0
9
0
54
設16
32
3
14
1
3
3
0
0
0
0
0
5
0
61
設17
39
3
7
1
1
4
0
0
0
0
0
1
0
56
設18
39
2
1
1
0
1
0
0
0
1
0
9
0
54
大学院
9
0
2
1
0
0
0
0
0
0
5
20
0
37
合 計
805
108
449
14
38
69
6
6
5
8
12
537
23
2080
創
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
- 31 -
正会員状況
●勤務先別状況
1
1
1
1
1
0
5
13
3
大学
院・
研究生
5
0
1
31
2
0
1
0
2
0
6
11
5
7
0
3
35
3
1
2
1
1
0
9
14
4
6
0
1
39
4
2
0
0
1
0
11
12
2
10
0
2
40
5
1
1
1
1
0
11
12
3
5
0
1
36
6
0
3
1
2
1
12
12
2
3
0
2
38
7
0
2
0
0
0
11
13
2
8
0
1
37
8
0
2
3
1
0
11
16
4
8
0
0
45
9
0
1
1
3
0
7
14
3
4
0
1
34
10
0
2
5
1
0
7
21
4
5
0
0
45
11
0
1
5
1
0
6
19
5
4
0
2
43
12
2
2
3
1
0
3
22
4
3
0
1
41
13
0
2
0
2
0
7
21
6
6
0
2
46
14
0
1
1
1
0
10
25
6
3
0
1
48
15
0
1
2
0
1
9
18
6
7
0
1
45
16
0
4
2
0
0
3
30
3
5
0
0
47
17
1
1
2
0
0
2
19
5
12
0
0
42
18
0
3
3
1
0
2
23
2
3
0
1
38
19
0
1
1
1
1
9
17
1
6
0
1
38
20
0
1
2
0
0
4
18
3
5
0
0
33
21
1
0
4
1
0
7
25
5
8
0
1
52
22
0
1
2
0
0
9
26
4
13
0
0
55
23
0
0
0
1
0
7
18
10
10
0
0
46
24
0
0
5
0
0
7
21
4
13
0
0
50
設1
0
2
7
0
0
6
22
5
11
0
0
53
設2
2
1
4
0
0
10
13
5
18
0
0
53
設3
0
4
5
0
0
7
25
5
19
0
0
65
設4
0
0
2
1
0
4
29
4
11
0
0
51
設5
0
1
4
0
0
9
27
4
15
0
0
60
設6
0
1
5
2
0
7
23
7
16
3
1
65
設7
1
3
4
0
0
8
22
8
17
0
0
63
設8
1
0
3
0
0
10
21
3
21
0
0
59
設9
1
1
2
0
0
8
32
2
11
0
0
57
設10
0
0
1
0
0
4
23
2
17
0
0
47
設11
2
2
2
0
0
9
24
2
26
0
0
67
設12
0
1
1
1
0
5
21
3
28
1
0
61
設13
1
1
2
0
0
5
25
6
20
1
0
61
設14
0
0
2
0
0
7
30
4
7
2
0
52
設15
0
0
1
0
0
4
25
6
16
2
0
54
設16
0
0
1
1
0
6
37
6
3
7
0
61
設17
0
1
4
0
0
2
18
6
8
17
0
56
設18
0
0
2
0
0
0
16
4
13
19
0
54
卒業期
官公庁
省庁
都道府県
教育機関
市町村
大学・高専
一般企業
小中高学校
設計・コンサル
建設業
その他
無職・
不明
故人
合計
大学院
0
2
0
3
0
2
2
2
23
3
0
37
合 計
17
53
97
30
3
288
875
180
459
55
23
2080
創
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
- 32 -
■編集後記
「創の会」会員の皆様におかれましては,
ますますお元気でご活躍のこととお喜び申し
上げます。榎本会長(8期)のご指導のもと,
特別会員の諸先生,役員各位,各期幹事をは
じめ多くの方々のご協力をいただきながら,
会誌「創」の第 13 号を無事編集することがで
きました。ご多用中にもかかわらず貴重な原
稿をお寄せいただいた諸兄には,紙面を拝借
して衷心より御礼申し上げる次第です。本当
にありがとうございました。
さて,創の会を取り巻く諸般の事情を勘案
して,本号より「創」は電子版にて情報提供
させていただくことになりました。音楽,出
版業界はもとより,クラウドという仮想空間
において情報共有とコミュニケーションを図
ることはもはや日常茶飯事となりました。建
築の設計,施工管理の実務でも手書きの図面
を真ん中に置き頭をつきあわせて打ち合わせ
を行なっていた時代は遠い過去の記憶になっ
てしまったように思います。もちろん「創」
の電子版は出版経費の抑制効果にとどまらず
情報更新の容易さ,情報のタイムラグの解消
など魅力的な側面も多く,同窓会ホームペー
ジの充実,閲覧回数の増加など副次的な効果
も期待されるものです。
一方で,マンツーマンの会話の中から新た
な発想が醸成されるのは誰もが経験している
ところであり,貴重な時間を割いて行なわれ
る相互交流の機会はますます貴重なものにな
っています。平成 24 年度に開催予定の総会・
懇親会,支部総会などにご参加いただき同窓
の学友や恩師と交流されれば,皆様の技術者
人生はより豊になるものと確信いたしており
ます。
最後に,
「創の会」ならびに会員各位の益々
のご発展を祈念いたしますとともに,編集作
業に再び携わる機会を得たことに感謝しなが
ら,後記を結ばせていただきます。
平成 23 年 12 月
石戸谷 裕二(14 期)
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌「創」第 13 号
発行年月
編集企画
事務局
(連絡先)
創
平成 23 年 12 月
創の会役員一同
〒050-8585 室蘭市水元町 27-1
室蘭工業大学建築社会基盤系学科内
溝口 光男
TEL 0143-46-5205 FAX 0143-46-5203
e-mail [email protected]
永井 宏
TEL 0143-46-5219
e-mail [email protected]
ゆうちょ銀行振替口座
口座氏名 室工大建築工学科同窓会創の会
カナ氏名 ムロコウダイケンチクコウガクカドウソウカイソウノカイ
(ゆうちょ銀行間送金用:ゆうちょ銀行から振込)
記号 02700
番号 022427
(全銀システムによる振込用:ゆうちょ銀行以外から振込)
金融機関コード 9900
店名二七九(読み ニナナキュウ) 店番 279
預金種別 当座
口座番号 022427
その他の銀行口座については,事務局便り(P29)をご覧ください。
URL:http://www.muroran-it.ac.jp/cea/sounokai/sounokai/sou_index.html
室蘭工業大学建築工学科同窓会誌
第 13 号,2011 年
MURORAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY
DEPARTMENT OF ARCHITECTUAL SOU NO KAI
SINCE 1986