その4 - 小山清二による新しい国家社会の建設を目指して

32.中国の台頭と分裂化(2002年1月10日)
台頭著しい中国経済も、日米経済の崩壊・破綻に上海などの沿海部地域は2005,6年頃にも巻き込
まれ、2008年の北京オリンピックの開催も危うい状況と言えよう。なお、中国全体の大分裂は遅くても、
2012,13年頃にも到来し、八地域の軍管区に大分裂していくことであろう。全ては中国北京の共産党
一党独裁政府による、政治が経済を制御し管理できると言った大いなる誤算によるものだ。
一党独裁政府による、政治が
経済を制御し管理できると言った大いなる誤算によるものだ。
分裂は北京中央政府の政治と上海地方政府の経済を巡る対立から始まり、次第に他に波及して行く
であろう。従って、チベットや台湾などの独立も達成されていくことであろう。中国の世界的覇権は精々が
今から8年間ほどであるが、日本にとっても、それまでの中国の急激な台頭による世界的な覇権には、
極めて慎重な対応が求められてくることであろう。
追記1:
追記1: 中国経済の7%成長率に疑問(2002年3月24日)
追記2:
追記2
: 砂漠化する中国(2002年6月1日)
追記3:
追記3
: 目下、中国経済の成長が大躍進中と言うが(2002年6月10日)
追記4:
追記4
: 中国経済の前途多難(2002年9月5日)
追記5:
追記5
: 中国の軍事的脅威は経済破綻から有り得ないだろう(2003年6月1日)
追記6.
追記6. 中国経済は大きく台頭し成長するが、最後には崩壊し分裂して高転びするだろう。 (2004年
8月5日)
追記7.
追記7
. 常軌を逸して暴発する愚かな中国はとうとう、米政府や米国民の虎の尾を踏み始めたか。 (2
004年12月9日)
追記8.
追記8
. EU首脳の中国詣での背景には、中国のドル離れからユーロシフトへの大転換の象徴を暗示し
ているのだろうか (2004年12月11日)
追記9.
追記9
.
追記10.
目下、中国に関する様々な論調が氾濫しているようだ。大きくは中国の台頭を驚異と感じて、上海を中
心とする中国沿海州の急激に発展しつつある現状に囚われ過ぎて、世界の工場として中国が大変貌し
ていく事実を率直に感じ取っているものだ。他方は、中国の内陸部の状況や国内の地域間格差や、WT
O加盟に伴う様々な矛盾や混迷を分析して、そのうち大きく破綻するといった分析である。一体どちらの
見解や分析が正しいのであろうか。どちらも正解では無いと言った指摘も登場しているが、見解の相違か
も知れないが、当方の感じるところではどちらも正解であろうと思われる。それらの発生する時期が異な
って現れるだけにしか過ぎないものだ。
即ち、急激に台頭して世界の覇者となる中国の現状や将来の姿も真実を物語っていると言えよう。世界
の工場の主役の交代が進展している状況は、中国製造業の強みであり、これは、何よりも、①コストの安
さ、②品質の高さ、③スピードの速さ、④市場の大きさに由来すると言えよう。人件費は日本の20分の1
から30分の1であるし、土地代も50分の1であり、台湾と比べても賃金は8分の1であり、その賃金も過
去10年間も据え置かれた状態であるらしい。中国人の器用さが如何なる商品も上手く真似ていく傾向が
強い。
今や、世界経済が大きく後退し、各国が景気低迷に喘いでいる中で少し低下したとはいえ、テロ事件以
降も7%余りの経済成長率を達成し、中国の一人勝ちと言った感が強いようだ。7%と言うが、あくまでも
中国内の平均の数字であり、成長著しい上海では20%ぐらいの高度経済成長率であり、北京でも10%
らいであるようだ。それでも一部ではこの統計の数字にも大きな疑問も指摘されている。
その高度経済成長の背後では、日本がかつて米国から有償で技術導入した特許権等の知的財産権を、
日本から中国へはただ同様に流出していることが大きく関係していると言った指摘もあるようだ。1970
現下の諸問題と展望:284
年代の後半から、日本の各種の工場に、中国人研修者が大勢押し掛けてきていて、日本人には写真厳
禁で排除してきたノウハウ等も、中国人には友好親善や戦争謝罪等の訳の解らぬ名目で寛大に放置さ
れ対処してきた付けがやってきたと言うことであろう。
模倣製品を平気で製造して知的財産権を侵害していく傾向は、発展途上国で顕著であり、中でも東南
アジアでは5割、中国では9割もが知的所有権侵害の製品であるようだ。そして中国人には何ら独創性
の物はなく、精々、中華料理ぐらいだと酷評する評論家もいるようだ。しかし、中国人の物真似技術の天
下一品の器用さは日本人以上であることは確かだ。なお、中国の場合、器用さは狡猾さにも通じているよ
うだ。
それにしても歴史上、中国は世界的な大発明を生み出している。例えば、紙や印刷術、火薬、羅針盤と
言ったものだ。そうした世界的な大発明を創造した中国人の精神や民族性は残念ながら今は最早何処
にもない。それらは相次ぐ戦乱で喪失し、殆どは日本などに逃亡してきた人々に委ねられていったようだ。
黄檗宗などの宗教分野に限らず、幾多の文化や技術は日本に流入してきたのも、中国本土における戦
乱などと決して無関係ではない。
ところで現在、中国進出に関しては、正式に対価を取得した上での進出や合弁事業を展開して行くべき
なのに、日本は欧米先進諸国の戦略的な対応と大きく異なってその辺の契約観念や戦略的思考が非常
に甘いと言わざるを得ないようだ。戦争に関して侵略国と言ったレッテルを貼られて、償いが当然である
と言った自虐的思考に陥っている日本人は、まんまと中国側の友好親善や侵略責任などの宣伝に乗せ
られて、ビジネスと文化交流とを大きく勘違いし混同しているようだ。友好親善は文化やスポーツの世界
であり、経済やビジネスの世界では命取りになるであろう。
また、中国は社会主義を修正した修正資本主義とは言え、あくまでも基本は私有財産制を認めない点
に重大な関心を持って何かおかしいことに気が付くことであろう。目下、工場は50年、建築物は70年と
いったように、土地の私有財産を否定されて国家から土地を一定期間、使用貸借できるにしか過ぎない。
その結果、期限が来たらそっくり返還して行かねばならないと言うことだ。こうした観点からも、世界中か
ら資本、技術、財産を吸収して、網を仕掛けて引っかかった魚を適当な次期に引き揚げて、ゴッソリと没
収するといった戦略が現実味を帯びてくるようだ。現に、中国の政府幹部は、1980年代頃と何ら変化無
く、今でもそのように言明しているようだ。如何に無盲目的な大量の中国投資が非常に危険であるかが
理解できるというものだし、法制度の解釈や運用も各地で様々な態様があって混乱しているのも事実で
ある。
中国では、現在、裁判や知的所有権制度等の各種の法制度の整備も盛んであるが、要は運用の実績
の積み重ねを見ないと何とも言えないようだ。欧米先進諸国はそうした危険負担を戦略的に考慮した上
での中国進出をしているようだ。日本企業の国際感覚の欠如やお人好しの商慣習や甘い姿勢が大きな
問題を孕んでいき、その内、表面化して破綻する企業も出てくることであろう。その知的所有権でも、海外
出願の比率をみても、韓国と中国が目下、米国とドイツに次いで世界第三位の日本の急追しているほど
の凄まじい勢いで迫ってきているのも事実である。日本は次第に国内産業の空洞化で、得意だった製造
部門はおろか、最後の研究・開発部門に至るまで中国との厳しい競争に晒されているようだ。
ところで、目下、中国経済に実態に関して、日本の某企業家は、「企業実体から遊離した高い株価操作
など不正行為の横行が中国市場の健全な発展を妨げている」と指摘している。また「資本市場の透明度
を増す政策や企業の会計監査を厳しくする制度を一段と充実するように省長に要請」しているようだ。更
に、「規制行政は既得権益者の温床となって新規参入や価格競争を妨げ、高コスト体質を増幅する」と近
代的な流通システムの構築を訴えている。中国政府も「不合理な行政審査や認可制度の見直し」に動き
出したようだ。
なお、一部では中国で事業をすると、税関で官吏から抜き取られ、輸送でも業者から抜き取られ、そし
て倉庫で保管中にも窃盗に遭い、販売に際しては客から万引きに遭い、更には管理では自社の従業員
現下の諸問題と展望:285
から窃盗されるといった風紀が乱れていると言った指摘もあるようだ。実に税関、輸送、倉庫・保管、販売、
管理で5重に万引きで略奪されている現実も指摘されている。これでは事業や商売にならないようだ。一
部では既に過去のことであるとの指摘もあるが、なおも根強く残っている面もあるようだ。日本だって、複
雑な流通経路によってピンハネしているではないのかと言う指摘もあるが、日本人も中国同様に、かつて
アメリカと摩擦したように決して正義と公正に立脚しているものではないことは明らかだ。単に合法的にや
って誤魔化すか、背後や裏で悪事を操作するかの違いであるのかも知れない。
また他方で、WTO加盟に伴う国際競争力の激化や所得の格差拡大や地域発展の格差の拡大等と共
に、様々な矛盾が次第に露呈して中国の国家社会の大分裂に繋がっていくといった要素も出て来ると思
われ、問題はその時期が一体いつ頃になるかであろう。また、何故に、即ち、政治的、経済的要因の内、
何が決定的な要因となって中国が大分裂し、そしてその結果、内乱の勃発、難民の大量発生を招来する
のか、自然な形態で発生していくのか、一体どういう状態に至るかで多くの有識者の間でも見解が分か
れているようである。当方の見解は、WTO加盟では簡単に崩壊することはなく、むしろ、失業や貧困、犯
罪の増加などの国内的混乱により、次第に崩壊破綻していくものと考えている。それも大方の予想に反し
て、多少の混乱はあるにせよ、大規模な混乱を回避した実に静かな解体であろうと思っている。
さて、今のところ、中国に進出している殆どの日本企業は利益を上げていないようだ。中には競争に敗
退して中国国内から撤退している企業も多いようだ。その背景や原因は、汚職や万引き等の犯罪行為に
よる風紀の悪さも関係しているが、中国内での過当競争に有るとも指摘されている。契約や法制度の不
備、知的所有権の無視や侵害、模倣による混乱もあるが、背後では、厳しい市場原理主義に基づく競争
の原理により、外資系同士の競争に加えて、中国系企業との過当競争も大きく影響しているようだ。中国
系企業の中には、既に上海など沿海州の賃金や土地代の高騰を嫌って、更に数百キロも内陸に入った
地域に工場を移転し、新たに工場団地を建設するなどの動きに出ているようだ。
ところで、中国に対する国際環境も、2001年の9月11日のテロ事件が大きく影響を与えつつあるよう
だ。テロ事件を境に偶然かどうか知らないが、中国包囲網が出来上がってしまったようだ。そのテロ事件
前には、中国、パキスタン、ビルマが提携を組むような形でインドを囲むインド包囲網を敷いている状況で
あったが、テロを境にインドと米国が手を組み、米国とパキスタンとも手を組み、更には、米ロが手を組ん
で行き、結果的には中国包囲網を完成してしまったようだ。日本や台湾も次第に米国と協調しつつあり、
中国に不気味な印象を与えつつあるのも確かである。勿論、中国も米国と同調して対テロ撲滅で支援を
しているが、国内反政府組織の弾圧を利用すると言った感も否めず、今ひとつ、心に裏があるようだ。
一部の評論家は上海声明に見られるような事実を捉えて、未だに中国とロシアの蜜月を説いていて、
いずれはロシアや中国が米国と対立すると言っているが、大きな流れの変化に気付いていていないよう
だ。最も革新的と言われる評論家ですらこういう冷戦構造の復活を指摘している状況だ。今や、テロ事件
を境に大きく歴史が転換しつつあると言えようし、その流れも10倍にも拡大して急速に展開しつつあると
言えよう。特にロシアがNATOに加盟しようとするほどの軍事的にも劇的な変化である。インドと米国の
軍事演習も計画されているようだ。
さて、確かに世界中から産業、資本、技術が中国へと流入して今や中国が世界の工場となりつつあり、
世界市場に占める中国製品が次第に高まってきているのは事実である。そうした事実を背景に中国脅威
論、強大化論が氾濫しているが、一方で中国崩壊論、破綻論とが対立化しているのが現況であろう。しか
し先述したように、どちらも正確ではないようだ。要は、何れかが正解なのではなく、また何れも間違って
いるのではなく、時期が異なって両者とも到来する事実であると思われるので、何れも正解と言えるであ
ろう。また後述するように、中国崩壊論にしても、経済面からと風紀面からの見解の相違があるが、やは
り、汚職や犯罪、風紀の乱れによる社会的退廃からの影響が強いであろう。
多くの新聞や雑誌のマスコミが中国台頭と驚異を煽っている中で、一部の有識者の間では、逆に中国
の分裂化、崩壊化を懸念している声も値強いようだ。その背景には7割が国営企業であり、現在、1億2
現下の諸問題と展望:286
千万人が失業している状況下で、中国がWTO(世界貿易機構)に加盟することによって、厳しい国際競
争の世界に引っぱり出されることに対して、多大なる影響を受けるかを憂慮するものであろう。楽観論者
もこの点に関する評価を、敢えて深刻に考えないで軽視していくものであると思われる。WTO加盟に伴う
混乱が、中国分裂崩壊の原因と考えているようだ。
吾々は、先述したようにむしろ、失業、貧困、犯罪等の増大に伴う国内の混乱化が原因と考えている。
中国におけるモラルの低下は何も今に始まったものでは無く、歴史的な習性と化しているようだ。中国史
は実に自然破壊や戦乱、そして洪水、異常気象、各種災害等の天変地変等から人心が荒廃し、それが
内乱や抗争、窃盗、虐殺、略奪等の犯罪行為、そして飢餓から来る人肉食習慣等の、実に混乱した社会
を形成して来たと言っても過言ではない。吾々もそうした道徳的退廃が中国の崩壊をもたらしていくものと
思っている。今や共産党の幹部連中が汚職に奔走してモラルも低下し、国家財産を食い物にして海外に
逃避させている有様だ。
ところで、中国の台頭とは言っても、結局は日本を始め先進諸国の中国進出である。日本は財貨、サー
ビスの輸出によって、年間7兆円以上の黒字を稼ぎ出してきたが(国際収支統計)、「2001年7-8月平
均では是が年率2兆円にまで減少している。7-9月期の貿易黒字(通関統計)は前年同期比37.7%も
の減少である。この日本の貿易立国としての衰退の兆しが中国脅威論を勢い付かせていることも事実で
ある。日本製造業の中国への生産拠点シフトから、中国製造業の競争力の高まりとなり、中国製品の輸
入急増と繋がって、日本の貿易に占める黒字の減少を引き起こし、それが日本の製造業の空洞化と失
業の増大と言うロジックに至る結果が憂慮されている。これは真実で誰も反対はしないものであろう。
ところが、単なる貿易の黒字減少に基づいて中国脅威論を展開するのは、次のような点で問題であると
言う指摘も一部で成されている。「第一に、最近の貿易黒字減少の主因が中国からの輸入急増だとは言
えない。中国への生産シフト、繊維製品を中心とした輸入急増は数年前から続いていることだが、貿易黒
字が減少したのは2001年に入ってからだ。最近貿易黒字が急減しているのは、①米国経済の減少②
円安のJカーブによって、一時的に黒字が減っている
第二に、中国脅威論は、「中国からの輸入とそれによって打撃を受ける国内の競争相手」という限られ
た範囲しか見ていない。①資本財を中心に、中国への輸出もかなり増えている。②中国からの輸入によ
って収益をあげている日本企業も多く存在する。③日本の消費者が安い輸入品の増加によって大きな恩
恵を受けている日本経済にプラスの側面も大きい。
第三に、中国脅威論は「今後も現在のようなテンポで中国の追い上げが続く」という前提に立っているよ
うだが、そうはならないだろう。中国経済は基本的な矛盾を抱えており、現在のような成長は持続可能で
はないと考えられるからだ。元レートの上昇圧力が高まる。すると中国の労働コストは上昇する。労働集
約的な産業は競争力を失う。中国脅威論は、診断としても、評価としても、見通しとしても間違いである。」
としている。しかし、彼は中国の大分裂までは予測もしていないようだ。
確かに経済的な面だけの分析では大分裂もそれほど急迫した状況で迫ってきてはいないと言えよう。
中には性急に2005年頃に崩壊するといった衝撃的な論調も出回っているが、問題は、中国の驚異はむ
しろ軍事的なもの、乃至政治的な思惑であろう。現に中国政府の首脳は、ビルマ、インドシナ等のかつて
の清朝時代の朝貢国までを中国領と思っているようだ。最近は日本の琉球(沖縄)までをも中国領土であ
ると言い出す始末である。そういう意識の中で世界の覇者となって君臨していったら一体どうなるのかが
懸念されるのである。
この中国は現在、国内の経済発展や所得の格差が広がり、国内の西域でも砂漠化が急速に進展し、
北京は毎年地下水が2メートルほど低下して、郊外70キロにまで砂漠の波が押し寄せてきているようだ。
黄河にしても、河口から上流500キロ程までは、実に東京から大阪ほどに至る距離であるが、殆ど河川
に水がないようだ。実に環境の面からも崩壊寸前であると言っても良いであろう。また各省が軍事的にも
独立した共同体を構成し、軍が企業を経営し、何時でも各省が分離独立可能な状況であるようだ。国家、
現下の諸問題と展望:287
政府はそうした事態を改めていこうと大改革をやりかけたようだが、果たして何処まで効を奏するのかは
未だ予断を許さないようだ。
それに急激に発展し多様化する経済と、共産党の一党独裁下の硬直した政治の乖離で、国民は北京
政府を歓迎していないようだ。恐らく、その辺の摩擦や亀裂が次第に拡大して国家大分裂に繋がっていく
ものと懸念される。北京政府も、そうした国内の矛盾をはぐらかすために、国外に問題を移して国民の関
心を転嫁し、日本の靖国神社問題や教科書問題に内政干渉をしているのであろうと推察される。2001
年の秋頃から、中国国民は、特に若手の世代は政府が旗振る日本攻撃にもそれほど関心を示さなくなり
つつあるのも事実である。
ところで、中国専門家の某学者は、中国は遅くとも2015年までには崩壊するであろうと可成り大胆に
予測しているようだ。2008年には北京オリンピックが開催されるが為に、中国も対外的には、平和協調
ムードで臨まなければならず、また国内経済も内需拡大で順調に推移すると思われるが、問題はそのク
ライマックスのオリンピック後に、2010年の上海万博を経て、多くの矛盾が吹き出してきて、次第に崩壊
の兆しが出てくるであろうと指摘している。
また、中国が次第に世界の工場と化すも、日本を始め先進諸国は半導体等の重要な産業は移転して
いないとも言って自信を持つことを示唆しているようだが、それも時間の問題であろう。なお、先述したよ
うに、先の某学者は、北京オリンピックが終わって一段落した2010年の上海万博当たりが目安で、それ
から5年ぐらいの余裕をとって2015年頃に崩壊するであろうと予測しているようだ。そして、予想に反し
て半導体等の先端産業も国際競争に迫られて日本国内から次第に中国進出しつつあるようだ。
また、当方の分析では、日本の2004,5年頃の国家破産は、2005,6年頃にも欧米にも影響を与え
るが、中国の発展著しい上海を中心とした沿海州の経済にも影響を及ぼして行き、韓国や東南アジアの
経済も破綻させて行くことであろうと思っている。そして、最終的には中国全体にも遅れて影響を及ぼして
いき、中国全体の分裂は、2015年よりも少し早く、遅くとも2012,3年頃と見ているものだ。従って、中
国の世界的な覇者として君臨するのは、精々8年ほどであろうと思っている。
なお、一部の有識者からは、WTO加盟に伴い、2003年から2005年頃に中国が崩壊するとか言った
指摘もあるようだが、それは余りにも短兵急な見解と言えるであろう。即ち、経済発展著しい上海を中心
とした沿海州地域と、中国内陸部とを区別しないで、中国経済全体の状況を混同しているものだ。当方の
見解は、先述したように、中国全体の分裂は少し遅れるものと思っている。それに、中国の破綻がWTO
加盟から来ると言うよりも、失業、貧困、そして窃盗や汚職、殺人等の犯罪の激増から来る内乱化、風紀
の乱れ、道徳的崩壊によるものと思っている。それも大方の内乱勃発による大混乱の予想に比べて、当
方は、実に、それほどの大規模な内乱ないし大混乱を伴うこともなく、静かな平和理の小内乱的なもので
推移して行くものと思っている。
既に、先述の中国専門家の指摘によれば、中国は2002年で崩壊する予定であったが、日本のODA
(海外経済援助)で回避されたという。これは米国のCIAや中国関係の某研究所も大きく予測や判断を誤
ったらしい。毎年6千億円ものODA経済援助資金が日本から中国に流出し、これまでの累計で6兆円に
も達しているようだ。対中国へのODA提供は20年前から始まったが、当初は貨幣価値で40倍の差であ
った故に、換算すれば、対中国資金提供の実質的な総額は、実に200兆から300兆円にも達するであ
ろうと指摘されている。これも防衛費よりも経済援助の額を自動的に無計画に増額させて、平和国家の
体裁を無理矢理形成してきた安易な外交の結果に他ならないようだ。等の中国は日本からのODAの約
4割ほどを対外経済援助に振り向けようとしているようだ。一体、何のための対中援助か解らなくなってき
ているようだ。
そして、今後の経済発展が著しい中国では、かつての天安門事件を越えた大規模な国内騒動が起きる
だろうとも予測する。天安門事件は、広大な中国国家を安定的に維持するためには、弾圧も仕方の無い
面もあったことは確かだ。もしも放置して国民の要望を無制限的に受け入れていけば国内は大混乱に陥
現下の諸問題と展望:288
っていったであろう。しかし、再度同じような事態が来たら、同じ手法が最早通じないであろうと懸念される。
実に中国の歴史は、広大な国土を治めるには人口が多すぎて、自然破壊も手伝って、強権的な支配を
打ち立てるしかないようであった。それらが残酷でモラルの低下した道徳的退廃の国民性を醸成し、戦争
や抗争、対立と言った内乱に明け暮れていった歴史を展開して来たようだ。
その内、次第に経済的な混乱と平行して、北京政府の強権的な国家管理から意識が目覚めた国民の
政府に対する不満が勃発し、政府から独立してきた軍閥が地方独自の実権を握るようになり、国内が次
第に分裂化して行くようになるであろうと思われる。今でも可成り地方が独立的であるが、もっと露骨に分
離化が促進していくことであろうと思われる。また霊的な背後を見ても、チベット人の大虐殺で仏罰が下る
ことになり、2008年のオリンピックもどうなるか解らないとも言えるし、恐らく2008年の北京オリンピック
は場所を変えて開催することも充分に有り得るだろうと懸念する。
ところで、上海、南京等の長江デルタ地域は大過密地帯であり、日本の東京も世界的な過密であるが、
その東京の実に2.8倍、香港の近くの広州の珠江デルタも1.8倍の過密地帯である。中国は広い国土
の割には可耕面積の農地も少なく、内陸部には山間地も多く、その為に、国際競争力の拠点作りとして
中国沿海部におけるメガロポリスの形成が政策的にも誘導して大々的に展開しているためだ。その結果、
沿海部と内陸部との経済格差の拡大が広がりつつあるようだ。
そして国内の自然環境を見ても、北方の黄河の干魃と、南方の長江の洪水との両極端な災害が慢性
化しつつあるようだ。揚子江、即ち、長江の中程に3兆円もの資金を投下して、目下、世界最大の三峡ダ
ムを建設しているが、ダムとは本来は河川の支流や分流の個所に建設するものではあるが、三峡ダム
の場合は河川の本流に建設しているので、土砂の流入によって堆積し、かつての黄河に建設した某巨大
ダムの二の舞になり、効用が大きく後退するのではないかと言った指摘もあるようだ。また外資の流入で
経済発展するも、国内発展に大きく沿海部と内陸部の経済格差の他にも、富裕階層と貧困層の間にも所
得格差が現れて来ている。13億という人口の膨大さが混乱に拍車を掛けることになり、国家社会の崩壊
においては旧ソ連の比ではないであろうとも指摘されている。
即ち、国家崩壊の際には、難民の大量発生が予想されると言う。これは比較的大混乱もなく、静かに推
移した旧ソ連邦の崩壊の比ではないようだ。旧ソ連の崩壊では難民の発生が起きなかったのは、実に国
土が広いし人口が少なかったからである。中国は13億で世界最高であるから周辺諸国に及ぼす影響は
計り知れない事態になるものと憂慮される。大量の中国人の難民が周辺諸国に流出し、特に、人口が密
集する日本においては、外国人の犯罪率の増加や残酷犯罪の激化と共に国内的混乱に拍車を掛ける
のではないかと言った懸念も出ているようだ。
ところで、目下、中国のみならず、全世界を混乱させているグローバル経済と言い、外資導入による経
済の活性化と言い、実質はかつての帝国主義による経済侵略である。こうした本質的な実体に中国が何
処まで耐えられるか、裁判等の法制度の整備も不十分なままで、単に、雇用の拡大とか、固定資産税や
法人税の収入で満足できるであろうか。外国資本により占領された国家では主権を放棄していくのも同
様ではないのであろうか。正に一昔前の植民地支配でなくて何であろうか。そのうち愛国心に火が付くで
あろう。現にメイドイン・チャイナの内、40%が日本の投資による日本系企業による製品であり、中国系
企業の製品は20%であるようだ。
その中国も国営企業の改革、行政改革、財政再建等の難題が山積しているようだ、その中でも一番の
問題が国営企業問題であろうと言われている。特に、WTO(世界貿易機構)ヘの加盟に伴い、どう対応
するかが、また対応出来るかが中国経済の将来の明暗を分けていくことであろうと言われている。この試
練を乗り切れるかどうかで、否定的見解に傾斜した方向で中国崩壊論に拍車を掛けているものだ。
さて、中国は過去の帝国主義的経済侵略を誘導して外資を大幅に導入しつつあるには、何も共産主義
を捨てて、実質的に修正資本主義に移行したものではないであろう。本質は共産主義による資本主義の
乗っ取りであろう。世界中から産業や資本、技術を引っ張り込んで、国内奥深く誘い込んで最後には吸収
現下の諸問題と展望:289
し接収するといった高等戦略であろうと懸念される。過去の日本軍の中国進出に対処するように、国内奥
深くに誘い込んで殲滅するといった発想にも似ているものだろう。
一方では、中国政府には、経済よりも政治改革を優先させて停滞から容易に脱却できないロシアとは
相違して、逆に政治改革を後にして経済改革を優先させていったと言うことであろう。そしてある程度、経
済的に繁栄してから政治改革に取り組むという計算であろうと思われるが、その当たりが大きな誤算に終
わるであろうと思われる。経済的な発展が政治に与える影響を過小評価していたとも言えるであろう。経
済的繁栄に伴う国民心理も充分に読み切れていないようだ。
即ち、この中国政府の野望乃至策略、または計算は大きな誤算に終わり、破綻していくものであろうと
思われる。即ち、経済を政治がコントロールできるという錯覚である。中央の共産党一党独裁の政治権力
が経済を管理し支配できるといった錯覚や誤算である。まずは経済の台頭著しい上海地方政権と、共産
党が政治的に優位な北京中央政府が対立して摩擦を生じ分裂し始めるであろう。と言うよりも互いに疎
遠になって独立色を強めていくことであろう。それが中国全国に波及していくようになるであろう。
先述したように、グローバリズムとは表現を変えただけの帝国主義である。中国の中央政府は世界中
から資本家や資本主義的企業の帝国主義者共を国内に誘き寄せて乗っ取る戦法であったようだが、余
りにも経済の実質的な力を甘く見すぎたようだ。現在では政治が経済をコントロ-ル出来る限界をとっく
に超えてしまったようだ。昔の共産党が日本軍を国内奥深くまで引き寄せて補給路を長く延ばせて破綻さ
せるという戦法に酷似した政策とでも言うものであったようだが、ここにこそ大きな誤算があったようだ。中
国側の方がむしろ列強先進諸国の帝国主義的進出、中国の国内市場占領、中国企業の淘汰等の草刈
り場となり、政府権力の失墜、崩壊を加速化させる原動力になっていくことであろう。
換言すれば、経済の多様性が、富裕階層を生み、彼等の要求を満たしてくれる政治を希望するようにな
り、政治にも多様化を要求する結果に至り、政治の画一的一党独裁を次第に突き崩していくことになるも
のと思われる。即ち、経済の多様性、複雑性が政治の在り方を決定して行き、多様な経済界、国民生活
における各界各層の要望を満足する立場を反映するように、国内社会を政治面にまで根本から変革して
いくことになるのである。共産党支配の中央政府が、事態の深刻さに気が付いたら、最早どうしようもなく
なっていることであろう。即ち、誤算に気付いて修正したり、方向転換するような時間がないほどに急激な
スピードでの展開が成されていくものと思われる。これが神仕組みであろう。
既に指摘したように、グローバル化と共に始まった激動の潮流は、始めに日本が2004,5年頃に国家
破産し、2005,6年頃には米国や欧州を、そして今や世界の工場として改革が猛スピードで進展しつつ
あって、世界の覇権国家として急激に台頭著しい上海を中心とした沿海州地域をも巻き込んで崩壊乃至
破綻させていくようになり、更にはロシアの東西への再分裂化を引き起こし、最終的には、中国全体まで
もが、国家全体の大分裂乃至崩壊にまで至るであろう。今後の少なくとも10数年間の世界の潮流をこの
ように分析している者は殆どいないようだ。当方のHPが後世において評価されるとしたら、先の米国同
時多発テロ事件の背景の分析と共に、まずこの一連の歴史的展開の点に関しても、実に先見性や洞察
力があったとして大きく見直されて評価に関係してくることであろう。
しかしながら、一部で中国の分裂とは一体如何なる状態になるのか解らないと言う評論家も多いのも事
実だ。一方で、中国の大分裂乃至崩壊は、大量の難民発生の大混乱を生じると言うのが大方の予想で
ある。当方の見解では、大方の予想に反して、案外、日本の足利幕府のような解体になるかも知れない
と見ている。即ち、自然に中央政府の権威が失墜して行くという訳だ。その結果、自然に群雄割拠の時代
になり、換言すれば、中国の各省の政治的、軍事的、経済的な分離独立が極めて自然に達成されていく
のではないかと思われる。現在でも既にその兆候が現れているが、より顕著に明確化していくと言うこと
であろう。中国の将来として、覇権国家としての台頭か、それとも分裂や崩壊かの何れであるかをタイム
スケジュール的に分析予測したり、その分裂に際しても案外静かに崩壊していくものであろうと指摘する
者は、世界中探しても今のところ誰も殆どいないようだ。
現下の諸問題と展望:290
当方の予想するところ、大方の中国大分裂による大混乱が招来すると言った見解と異なって、中国の
大量の人口の対外への氾濫や難民の流出もそれほど大混乱を伴って生じず、案外と静かに自然に展開
されることになるかも知れない。中国の周辺国家のインドやシベリア、そして日本にも大量の中国人が流
入してくることになろうが、決して侵略という敵対した形ではなくて、極めて友好的で同化する形で自然な
流れになっていくのではないかと思われる。ここでも評論家や専門家、そして一般大衆が気付かぬ内に
自然に改革が進展するといった神仕組みが働くものと思われる。感覚が鋭い連中は、この時期に至れば、
人智を越えた神の波動を感じ出すであろう。ところで、中国全体の分裂は、結果的には、東北部(旧満
州)、内モンゴル、華北、華中、華南、新彊ウイグル、チベット、雲南地方の8つぐらいに成るであろうと思
われる。
問題は、一時的にでも世界の覇権国家となる中国に対する対処方法は如何なる方法であるべきかであ
ろう。中国の世界的な覇権的地位の継続は、恐らく長くて8年間ほどであろう。大方の歴史家が言うよう
に、米国に取って代わるような中国の超大国としての覇権時代(パックスチャイナ)は到来しないであろう
と思われる。しかし、日本や米国、そして欧州の先進諸国が次第に疲弊していく中で、独り中国だけが世
界の大国となって君臨していく傾向が次第に強まりつつある状況下では、例え、短期間で崩壊分裂する
とは言え、一番地理的にも近く且つ歴史的な凝りがなおも残存している日本が対応の厳しさや注意深さ
が求められていると言えよう。目下、中国に対して教科書問題や靖国神社問題等では、不当な内政干渉
を廃して正々堂々と日本の立場を主張することは当然であろう。それすら放棄して遜(へりくだ)って屈服
することは、日本の国家主権の放棄に繋がっていくであろう。
然るに、中国に対して、現在、一部で挑発的言動や攻撃的主張を吐いているような事態は、次第に影を
潜めて後退して行かざるを得なくなるであろう。例えば、「中国などは分裂してしまえ。分裂した方が良い」
とかいった挑発的な侮蔑的な言動であろう。その辺の正論と挑発とを厳しく区別した対応が要求されてい
くことであろう。次第に、日本国家の衰退、国力の後退と共に、勇ましい言動を弄する対中国強硬派の者
も慎重な対応を迫られて、沈黙を余儀なくされて行かざるを得なくなるであろう。
これは日本の三流国への転落、即ち、国力の衰滅への現象に呼応して仕方がないことであろう。卓越
した国力あっての発言力である。最も、これまでは国力に相応した発言を展開した外交や交渉を、過去の
戦争に対するしがらみに拘束されたり、対米被占領国家の継続の中で健全な国民精神を喪失して、まと
もな独立国家として機能して来なかったことが懸念される。日本の衰退と併行して、世界の覇者となって
いく中国への対応を誤れば、過去の日本が中国に対して対処したと同じようなことを報復としてやられる
危険性も覚悟しておかねばならないであろう。厳しい慎重な外交や舵取りを迫られる所以であろう。
要は、遅くとも2012,3年頃の中国全体の大分裂乃至崩壊に至るまで、静かにじっと耐えて待つといっ
た忍耐力が国家自体の外交を始め、国民各位にも求められていると言えよう。そうした実に10年近い長
い苦難の年月の間に、日本民族に意識改革が根本的に成されていった暁には、日本が世界の指導力を
発揮していく可能性も生まれてくることであろう。そして全世界が日本の新しい法制度を真似ていくような
事態も生じてくることもあろう。実に、遠大で壮大な国民意識の大変革が待っていることであろう。しかしな
がら、それは正に亡国の運命へ至るのと表裏一体の紙一重であることを忘れてはならないであろう。即ち、
中国の本性は、歴史的にも極めて恐怖に満ち、残虐な体質を保有し、詭弁を平気で弄して扱いにくく、対
応が極めて困難な存在であることを改めて認識することであろう。
追記1: 中国経済の7%成長率に疑問(2002年3月24日)
2002年3月20日産経新聞(5面)によると、「中国7%成長はウソ-投資、エネルギー消費量/不自
然な工業生産量」と題して、中国経済の成長に関する数字が誤魔化し、ウソがあったという指摘も為され
ている。参考までに下記に掲載しておこう。中国当局の数字の誇大宣伝は、南京虐殺の数や犯人、軍事
費膨張率の数字を始め、何も今に始まったことではないようだが、次第に様々なところで破綻してくる予
現下の諸問題と展望:291
兆でもあるようだ。
「アジア危機を乗り越えて年平均7%強という驚異的成長を続ける中国経済のからくりについて、「共産
党政権が掲げる成長神話を支えるための操作だった可能性が高い」とする米経済学者の論文中国経済
専門誌に発表された。国内総生産(GDP)が3年間で約25%も伸びたのにエネルギー消費は約13%減
-などという矛盾点を次々に挙げて1999年、2000年はマイナス成長だった可能性もあると指摘してい
る。
ピッツバーグ大経済学部のトーマス・ロウスキー教授が「チャイナ・エコノミック・レビユー誌」に掲載した
「中国GDPに何が起きているのか?」がそれで、同教授は昨年5月、中国の経済専門家との会話の中で
「誰もGDPなんて信じちゃいない」との告白を聞き、調査を始めたと書き出している。
同教授は中国国家統計局(NBS)の公式数字を使って疑問点を浮き彫りにする手法を取っており、ま
ず1997年頃から2000年にかけてGDPが24.9%も成長したのにエネルギー消費が12.8%も減少
している点に目を向けている。同論文は50年代から現在に至るアジア地域の経済急成長国のデータも
載せ、「GDP成長はかならずエネルギー消費の増加、雇用促進、消費者物価上昇を伴っており、中国の
統計数字は到底、信用できない」と断じている。
このほか同教授は統計上の矛盾として97年から98年の数字を取り上げて、1.中国が21世紀最大の
洪水に見舞われながら農業生産が増加、2.工業総生産量が10.75%増加ながら主要製品93項目の
うち53項目が減少、3.個人消費が6.8%増なのにその主要な部分を占めるはずの衣料品が都市部、
農村部とも10%近くも減少している-等を指摘している。
同教授はこうしたGDP粉飾の背景について「中国共産党上層部の意向が影響した」と別の論文で説明
している。
それによると、中国経済は鄧小平時代の急成長政策で危険なほどのインフレに見舞われたため93年
に金融政策などで冷却措置をとったが、その効果が出始めた97年のアジア経済危機で外国投資が急減
するなどの打撃を受けGDPも落ち込んだ。ところが、鄧小平体制を引き継いだ江沢民主席ら党指導部は
成長神話の崩壊を極度に恐れ、朱鎔基首相が98年、8%成長目標を掲げたころから数字の粉飾が始ま
ったとみている。
同教授はこうした粉飾の結果、中国指導部さえ実態把握が出来ないでいるとみており、その証拠として
朱首相が2000年に統計水増しに懸念を表明している事実を指摘している。また、正確な成長率はわか
らないとしながらも、比較的正確な航空利用統計を元に、97年から98年にかけてはマイナス2%からプ
ラス2%、翌年もマイナス2.5%からプラス2%と推測し、2年連続してマイナス成長だった可能性がある
としている。」
なお、日経5月2日によると、以下のような記事があったが、極めて客観的な分析をしているので参考ま
でに紹介しておこう。
「中国経済を、国際貿易の面から見ると、日本を含めて脅威と感じている人が多い。しかし、金融の面
から見ると、危機で一色なのである。この極端な二面性は何処から来るのであろうか。
1979年以降の中国の改革は、社会主義計画経済を市場経済へと移行させる上で、一つの大きな特
徴を持っている。それは国有企業をいきなり民営化するのではなく、地方政府に農村工業(郷鎮企業)を
振興させ、他方で外国企業(直接投資)を招くことで産業を発展させることだった。
これが大成功した。というのは、郷鎮企業と外国企業が急速に発展したために、改革が始まった79年
には国有企業が全工業生産に占めるウエートは80%もあったのに、今日では25%に下がってしまった
からである。この間、経済は年々8%で成長し、貧困率も30%以上から10%を割るようになった。これが
中国の貿易面では脅威と見られるほどの輸出の拡大となって表れた。輸出の半分は外国企業による生
現下の諸問題と展望:292
産物である。
ところが、90年代の中頃からこの改革路線が行き詰まり始めた。国有企業の不振が、そこへ大量に融
資している国有銀行の不良債権を膨張させていったからだ。いまやその不良債権は国内総生産(GDP)
の45%に上る。
そこで、国有銀行の経営にもっと独立性を与え、借り手の国有企業を立て直そうとした。だが、うまくい
かない。というのは国有企業は過剰な労働力を解雇しない限り事業の再構築は進まないが、解雇すれば
失業者が急増する。また国有企業は労働者に年金を約束している。解雇したら誰が年金を払うのか。
こうして、大量の失業手当にしろ、すべて中央政府の負担になってくる。その上に国有銀行の不良債権
の処理のため公的資金の投入が必要になり、国債発行が更に増える。
ところが中央政府にはそうした財政上の余裕がない。それでも財政拡張政策で高成長を持続させ、国
有銀行の利潤を増やして、その利潤を使って不良債権を処理しようとする。しかし、国営企業そのものが
赤字経営を続ける限り、不良債権も増え続ける。また国有銀行が貸し出しを渋ると、幾ら財政刺激をして
も、成長率が余り高まらない。こうして中国の金融危機はどんどん深まりつつある。
これが中国の脅威と危機の共存する理由である。」
なお、2002年5月13日付け某大手新聞によれば、中国の不良債権は GDP の実に25%も占めるとい
う。額こそ少ないものの、割合から言ったら、目下深刻な日本と同様である。また、一説では、25%どころ
ではなく、実に40~50%にも達するのではないかとの指摘もあるようだ。それに中国の企業の殆どが大
赤字のようだ。
追記2: 砂漠化する中国(2002年6月1日)
中国国家環境保護総局の祝光耀副局長は5月31日、年々深刻化する黄砂現象の原因となっている砂
漠化等の状況をまとめた「2001年中国環境状況報告」を発表した。
祝総局長によると、砂漠化したのは国土の約25.6%に当たる約246万平方キロ。更に毎年、ほぼ鳥
取県に相当する3千平方キロが新たに砂漠化している。祝副局長は内陸部で大規模な砂漠化防止プロ
ジェクトを急ぐ考えを強調したが、道のりは険しそうだ。また報告によると、化学物質や石油などによる海
水汚染が進み、最も深刻な東シナ海では、52%の海域が環境基準を上回る汚染となった。更に、赤潮も
全国の海域で前年より49回増えて77回発生した。
補足: 中国の深刻な砂漠が進行(2003年8月25日)
2003年8月25日付け産経新聞紙
【深刻な砂漠化 中国】
人口増、大型開発 水資源の乱用【毎年全土で3000平方キロ】
『植林で懸命の緑化活動』
中国の砂漠化問題が深刻化している。中国環境状況保護総局の発表によると、中国全土で毎年約三
千平方キロメートルが砂漠化し、草原は毎年八千百平方キロメートルが劣化しているという。最近、中国
西北部で大雨による大水害が起こったが、これも土地が砂漠化し保水力を失ったことが一因だった。快
調に経済発展を続ける中国だが、この国の砂漠化問題は地球規模の課題となりつつある。
(中国総局 福島香織)
中国環境状況公報によると、二〇〇一年中国の三分の一地域の平均気温は六一年以来、最高、ある
いは二番目に高い値を示した。とりわけ西北部や華北、中北部などは例年より一,二度も高く、前年に続
いて大干魃が起きた。国営通信・新華社は、内モンゴル自治区の国内第三規模のバダインジャラン砂漠
現下の諸問題と展望:293
と第四規模のテングル砂漠が三カ所で結合し、タクラマカン砂漠に次ぐ第二の規模の大砂漠が登場する
可能性を伝えている。
その一方で、六月上旬に北西部で降り続いた雨は、三千万人以上の被災者を出す広域水害を引き起
こしている。
砂漠化防止研究の最前線である新疆ウイグル自治区トルファンの中国科学院新疆生態・地理研究所
の宋郁東所長によると新疆の場合、中国全土の六分の一の広さ(一六六万平方キロメートル)を占める
にもかかわらず水資源は全国総量のわずか3%で毎年一六〇平方キロメートル新たに砂漠化し、耕地
の三分の一の土壌がアルカリ化しているという。
砂漠化の主な原因は人口増加と豊かな生活だ。新疆の人口はこの半世紀で四倍に膨れ上がり耕地は
五.四倍に増えたが、その無計画な開墾、生活の近代化に伴う水資源の乱用が砂漠化を加速させてい
るという。また、石油開発や西部大開発による大型プロジェクトが砂漠の植物生態に影響を与えていると
の専門家の指摘もある。
中国政府は水資源バランスを回復するために、農地を森林に戻す「退耕還林」政策を進め、新華社が
伝えたところによると、これまでに全国で二万平方キロメートル以上の農地が森林に戻された。だが、こ
の政策は中国の食糧問題に直結する。中国はこのほど穀物輸入量増大の方針を打ち出したがこうした
政策転換は世界の農業、食糧事情にも影響を及ぼすことになる。
宋所長らは砂漠に道路を建設する際、同時に防砂林を植え人工緑地帯を作るなど新たな食物生態を
系創造につながる開発、インフラ建設の手法や、砂漠に順化する植物についての研究を進め、砂漠との
闘いを続けている。その結果、七八年の新疆の森林の比率は1.03%だったが、九五年には1.68%に
なり、「現在は2%近くになっていると思う」(宋所長)。こうした中国の砂漠化防止研究家の膨大な努力は、
豊かさを求めて猛烈に発展を急ぐ中国に追いつくことが出来るのか。
追記3: 目下、中国経済の成長が大躍進中と言うが(2002年6月10日)
中国経済は安定した経済成長を続け、世界貿易機関(WTO)加盟で規制緩和や市場開放をにらんだ
投資が活発化している。中国は12億6583万人(00年末)の人口を抱え、日本の直接投資累計額は20
5億900万米ドルに達し、00年の中国の直接投資受け入れ額(実行ベース)は前年比1.0%増となった。
01年1-9月では前年同期比20.7%増、契約ベースでは同30.4%増と対中投資ラッシュとなってい
る。
00年の中国投資を業種別に見ると、製造業が前年同期比32.6%増の1万4901社で全体の71.
9%出資額も58.45を占めている。非製造分野の投資も増加傾向にある。企業数では前年比39.4%
増の4799社、出資額でも同53.0増の104.6億ドルと高い伸びを示している。
地域別では沿海部が全体の9割以上を占めるが、内陸部への投資が着実に増加している。吉林省、湖
北省、湖南省、四川省は20-30%増。中国政府は「西部大開発」戦略を掲げ、インフラ整備など公共投
資を重点的に行うと共に、外資優遇策を打ち出しことで外資系企業の投資受け入れに力を入れている。
(日 刊工業02年6月7日)
追記4: 中国経済の前途多難(2002年9月5日)
9月4日付けの日経によると、「中国赤字企業6割増WTO加盟で競争激化製造・採掘など大幅減益」と
題して深刻な中国経済の内情を以下のように紹介していた。
「3日までにまとまった中国企業の1-6月期決算で、上場企業の13.8%に当たる166社が赤字に転
落していることが明らかになった。上場企業全体の売上高は延びたものの、純利益が大幅に減少した。
現下の諸問題と展望:294
世界貿易機関(WTO)加盟に伴い企業間競争が一段と激しくなっていることが主な原因だ。
内需不振でデフレ懸念が強まる中で、生産過剰に伴い、価格競争が激化して利益が低下したことを裏
付けた。業種別で見ると、政府が閉鎖・統合を進めている採掘業が大幅に利益を減らした。製造業も減
少となったが企業により明暗が分かれた。
一方、業績が好調だったのは堅調に伸びている電力・ガス業で、純利益は44%の増益だった。中国で
は昨年から上場企業の粉飾決算が相次いで表面化し、証券当局が摘発に乗り出している。「上場企業が
防いで業績を誤魔化しづらくなった」のも業績低迷の一因という指摘もある。某証券の某アナリストは、
「世界経済の低迷の影響を受け、輸出が伸び悩む見通し。今期末決算も昨年よりも悪化する可能性があ
る」と予測している。」
追記5: 中国の軍事的脅威は経済破綻から有り得ないだろう(2003年6月1日)
過去何十年と継続してきた対中ODAは、現下の中国経済の発展状況や政府の対日政策の対応を考
えると、即刻禁止・制限して行くべきものと思っている。目下、胡錦涛、呉邦国、温家宝、賈慶林、曾慶紅、
黄菊、呉官正、李長春、羅幹の9名が中央委員会政治局常務委員が選出されて、いわゆる大東亜戦争
を知らない第4世代に入っているが、江沢民が背後で実権を握っている面も未だに強く感じられるもので、
例え、胡錦涛現政権が靖国や教科書、南京事件で外交交渉上、口にしなくなったからと言っても決して油
断してはいけない。
今回のSARSに関する日本側の援助に対する感謝の気持ちから、フランスのエビアンサミット首脳会議
でも中国側は日本に何も攻撃的発言をしなかったことから見て、一連の攻撃を一時停止した観もしない
でもないが、基本的考えは何も変化なしとみた方がよいだろう。このODA最早、中国経済には不必要だ
ろう。未だに未開発の地域や分野があるというのなら、永遠に継続することになるだろうし、これは中国政
府自身が自力で解決していくべき問題、課題であろう。これ以上は日本にとっても、発展途上国に対する
経済支援を通り越して、単なる贈与の性格を有した貢ぎ物程度でしかなくなるだろう。それに我が国の政
界や官界、経済界にもODA反対者もいることは承知しているが、その実体は、ODA利権に癒着しぶら下
がって寄生し吸血している利権者共に対する支援以外の何ものでもないだろう。
しかしながら、現在の中国は、日本が経済協力し技術を提供している背景の中で、今は例えポーズで
あっても日本に感謝しているのが本音であり実態であろう。日本は不思議と中国の経済成長を助けてい
る半面、中国経済を早期に完成させて、日本と対等に自由貿易の土俵に引き吊り込み飽和させ、そして
健全な競争によって崩壊させる役割を果たしているようにも思われる。即ち、急激な成長をもたらして、そ
の後に急降下させて大混乱の状況を与えて行く中心的役割を日本が演じているようにも思われる。力量
が相違していれば勝負にならないから、まずは力を付けさせてから勝負し敗退せしめるというシナリオだ
ろうか。
目下の中国の国内人口は13億人とは言え、その内、消費経済に組み込まれているのは精々3億人で
あり、その内に天井が見えて飽和状態になり行き詰まってくることだろうと思われる。日本が技術を教え
ても感謝されて対日感情がプラスに働き、それで終わり、そこから新しい中国独自の独創的なものは何も
出てこないと思われる。かつて紙や印刷技術、羅針盤、火薬を発明した創造性豊かな民族精神は、長年
の戦乱や革命で徹底的に破壊されて、今では殆ど残っていないようだ。むしろその精神は日本に語り伝
えられているようにも思われる。某評論家も中国人には独創性は何もなく、精々が中華料理ぐらいだと酷
評している有様だ。
なお現在、中国が世界にデフレを輸出しているという経済専門家からの指摘もあるが、今や中国自身も
年率2%のデフレに陥っており、過当競争に喘いでいる有様だ。結局、中国の日本に対する意識も次第
に感謝の方向に転換していく兆候もあることは事実のようであり、軍事的膨張も、対外的にと言うよりも、
現下の諸問題と展望:295
自国の内乱化を煽って行ったり、内乱の鎮圧に仕向けられるように思われる。大方が指摘するように、中
国崩壊も経済面や環境面、そして倫理、道徳面からもそう遠くないものと思われる。WTO加盟で世界市
場にリンクしたと言うことは、2004,5年頃の日本の国家破産に対しても欧米と共にまともに影響を喰ら
っていくと言うことだろう。
また、大方の予想では、日本に流入してきたロックフェラーなどの米国系国際ユダヤ資本の真の行き先
は中国上海であると言うことだが、当方の予想するところ、「中国ビジネスは札束をいっぱい詰めてするよ
うなもの」と彼等が言うように、彼等米国系ユダヤ資本は危険で不安定な中国情勢を良く読んでおり、結
局上海には行かずに日本に留まっていくことだろう。恐らく、1万人もの米国ユダヤ人が生活の本拠を日
本に移すような大移動を開始してくることだろう。現に都心に建設されている多くのビルは住宅付きである
ようだ。
さて、中国の驚異は大方が抱いているように、世界の工場として日本から雇用・産業を奪っていく経済
面であるのも確かだが、それよりもむしろ軍事面での驚異であることは確かだ。中国自体の核兵器やミサ
イルが果たして何処を狙っているのかは、中国政府も黙秘し、日本も敢えて詰問せず、極めて友好親善
に偽善外交を展開しているが、明らかに日本をターゲットにしていることは明白だろう。ODAもその使途
も明白にせず、軍事目的に転用している感も濃厚だ。
その米国崩壊や米軍撤退の状況下では、日本の国家破産が先行したとしても、米軍が本音はどうであ
れ、一応、建前上は日本の防衛に駐留しているわけであり、中国やロシアも琉球や北海道などに領土的
野心を有して迂闊には手を出せないものと思われる。その折りには、自国の混乱の対策で必死であり、
日本を挑発したりする余裕がないものと思われる。むしろ日本側から、米国の挑発に乗って中国と対立し
て戦争を仕掛けることの無いようにすべきであろうと思われる。
そして中国国内も既に軍管区ごとに政治、経済、軍事が独立して運営されているがために、以外に簡
単に独立化する要因や背景が整っており、最終的には、日本の国家破産や米国経済の破綻から資本主
義経済の破綻、終焉と共に、8個ほどの軍管区に分裂していくことになるであろうと思われる。その中国
分裂も発展と貧困の両極端の矛盾の浮上によるものであり、今や日本以上の不良債権問題や失業者の
増大、環境問題などの深刻化で明らかな状況であろう。
ところで、こうした状況や背景を考察すれば、決して一部の有識者が懸念するように、中国に経済安泰
で軍事的に強力な政権がすぐ誕生して、海洋国家として対外的に進出し、日本に軍事的脅威を与えるで
あろうとの懸念は杞憂に終わるのではないかと思われる。恰も、1980年代に喧伝された旧ソ連の軍事
的脅威に近いものを痛感する次第だ。その際にも、大方の有識者は、旧ソ連の巨大な軍事面ばかりを強
調し、貧弱な経済面を軽視した感がする。それに急迫した国際情勢を回避できる余地を全く考慮に入れ
ていなかった読み違いがあったように思われる。今回の中国に関しても、同じようなことが言えるであろう。
一つの側面だけを見てもいけないし、逆に、一つの側面を見落としてもいけない。要するに総合的、多角
的、そして緊急的打開、展開状況を的確に判断することが肝要だろう。
それに中国が今後、強大な海軍力を有して世界的興隆の可能性を考えると、沿海部地域は案外、天然
の良港にも恵まれていないことからも些か疑わしい感もするようだ。目下、発展著しい上海地域は、軟弱
地盤の影響もあって、高層ビルの地盤沈下が著しい状況であり、上海の宝山製鉄所に搬入される豪州
からの鉄鋼石も25万トン船舶が着岸する港湾もなく、日本で1万トンクラスの船舶に積み替えて搬入して
いる状況のようだ。東京は水深15メートル級ではないけれども、25万トンクラスでも着岸できる良港だが、
中国は香港と言えども、決して大型船舶が出入りできるほどの港湾ではないようだ。
目下、世界で水深15メートル級の港湾は60ほどあり、日本でも神戸港と最近建設された茨城の日立
那珂港の二つぐらいであるが、中国はそれすらないようで、大河川の湾口は干魃の黄河か、泥流が堆積
する揚子江であり、とても大東京のような湾口や水深が充分な港湾に恵まれた状況ではないようだ。これ
からしても国際的な大空港は整備がされつつあるが、港湾に至っては大海運国として立地していけるの
現下の諸問題と展望:296
かどうか、そして海軍力も整備していけるのかと言ったことが立地条件や地政学的見地からも疑問が残
るものだ。
今や、日米欧中の経済が相互リンクで連鎖してきており、中国の経済崩壊が日米経済の破綻と共に世
界恐慌にも成り得るほどに視野に上がってきて、世界は一蓮托生の運命共同体になりつつある。ただで
さえ、中国崩壊は環境問題、日本以上の不良債権問題、失業問題、国有企業の民営化問題、共産党幹
部の汚職・腐敗の蔓延、深刻化で、改革もさることながら、破綻から立ち直るのは決して容易ではなく、崩
壊・分断後の中国は強国にはならなくて、可成り力を削がれていくであろうと思われるし、刺激さえしなけ
れば日本は安泰であろう。
なお中国を刺激しないと言うのは、何も中国に靖国や教科書で迎合し妥協するというのではなく、勝手
な内政干渉はきっぱりと拒絶していくことであり、中国に対して某政治家のように無用な内政干渉を嗾け
てこちらから攻撃をしないと言うことである。中国は過去の歴史を見ても解るように、易性革命の国だから、
今後の大波乱においては徹底的な破壊、内乱を伴っていくことであろう。しかし、中国の世界的な経済面
の覇権は今から約8年間は曲がりなりにも継続する故に、それなりの対中国政策の難しい舵取りは必至
であろう。
なお、中国の一部の上海地域などは日本の国家破産に巻き込まれて2005,6年頃に経済破綻を迎え、
最終的な中国分裂は20012、13年頃と読んでいる次第だ。中国の崩壊に際して最大の懸念材料は、
大方が予想するところ、旧ソ連邦の崩壊と異なり、大量の難民発生であうかと思われるが、その心配は
いらないと思われる。内乱は中国国内だけで終始するように思われ、また軍事でも対外に出る暴発の可
能性や余裕も無いものと思われる。敢えて難民が発生したとしても極めて友好的な逃避になることであろ
う。目下、日本企業の中国進出で経済協力しているのは、中国から感謝される一方で、中国有事に際し
て反日姿勢を和らげる保険のようなものかも知れない。もっとも、投資した資本の回収は絶望的となるで
あろう。
ところで、当方が指摘するのは、何も日本は現状を無視して反米になると言うのでもなく、また日本は崩
壊していく米国に対して闇雲に欧州側に付くべしと言うのではなく、何も米国と対決したり決別して米軍基
地を撤退させるということを意味しない。日米同盟がある以上、信義に反した行動は現に慎まなければな
らないと言えよう。何も米国と敵対意識を持ったりする必要はないと言うことだ。
米軍が日本に基地を有している限り、一旦、日本有事になれば日本を防衛するだろうし、米軍が駐留し
ている限り、中国やロシアは日本に対して攻撃を仕掛けてこないだろうことは先述した通りだ。敢えて米
軍と共同した軍事行動を取って他国を刺激しない限り、日本がテロ報復を受けたり、日本が戦場になって
いく危険性はないものと思われる。ただ、油断はしないで専守防衛の心構えが大切なのは言うまでもない
だろう。
現に例え、米軍が日本に基地を有する権利を保有するだけで、真底・本音は日本を防衛する義務が無
いと言うことでも、米軍が建前上でも日本を防衛しているわけであり、一旦日本有事に際しては。米軍は
看過していくことは出来ずに、日本の防衛に巻き込まれていかざるを得ないと言うことであり、その辺は
逆に日本が米軍を番犬として利用することになるだろう。例え、米国崩壊と共に米軍が2006年から200
9年に掛けて撤退して行っても、それに併行して日本が適切な軍事力整備や法制度で対応していけば、
中国やロシアも自国内での混乱に対する対策で日本を攻撃するような余裕はないであろうと思われる。
ところで、何も日本の国家破産から米国だけが混乱するわけではなく、中国や韓国までもが巻き込まれ
ていくと言うことだから、とても他国の混乱に乗じて軍事行動を起こすという余裕はないものと思われる。
ただロシアは直接的には巻き込まれないで、多少遅れて波及して行くというものの、現在の原油事情の
好転から、対欧米協調路線を推進するプーチン政権では脅威にはならないだろう。
以上の分析は、あくまでも政治や軍事の面だけで判断は出来ないと言うことであり、経済的側面が可成
り重要な要因になってくるように思われる。例えて言えば、病気の食欲減退の状態では、仕事も喧嘩も充
現下の諸問題と展望:297
分に出来ないと言うことであろう。経済破綻に近い状態では、充分な外交や政治力を発揮したり、戦争を
仕掛けていくことも不可能と言うことであろう。例え、短期に終わったイラク攻撃に続いて、新たな北朝鮮
攻撃が無くても、確定的な日本の国家破産の時期、即ち2004,5年頃に連動して2005,6年頃と想定
している次第だ。その時には欧州も中国沿海州地域も、韓国も巻き込まれていくものと思っている。
なお、日本に流入してくるユダヤ系は中国には向かわないことも指摘した通りだ。米国のロックフェラー
系のアシュケナジーユダヤと欧州のロスチャイルド系のスファラジーユダヤは巧く住み分けているようだ。
米国ユダヤは日本を中心に活動し、欧州ユダヤは中国上海地域を拠点にして活動していくように思われ
る。もっとも米国系ユダヤも中国で活動するが、経済的には上海地域ほどの年率20%もの急激な発展
がないとは言え、10%ほどの成長をしている北京地域を中心に活動しているようだ。
なお、中国も既に欧州ロスチャイルドが仕掛ける解体シナリオが本格的に動き出したようだ。WTO加盟
がその一歩であり、胡錦濤新体制を仕掛けて中国政府の弱体化を図ったようだ。なお、欧州や米国が中
国進出に危険性を充分に感じているのに対し、日本政府の外交感覚は全く方向音痴であり、国際感覚も
無いに等しい状態であり、日本企業の危機管理に至っては全く無いと言って良いだろう。
しかしながら、この日本企業の対中投資が中国崩壊の局面では全く回収できない危険性があるとは言
え、急激に中国経済が成長し、逆に日本経済が空洞化し国家も三流国化して衰退していくからこそ、中
国の崩壊に際しては、皮肉なことに大量の難民が発生して日本に押し寄せることが無いものと思われる。
精々が1万人ぐらいであろうか。実に、日本企業による中国経済の大躍進の貢献が、来るべき中国崩壊
の大量難民を中国国内に押し止めていく役割を果たすのも、対中進出の目的と結果が大きく相違した皮
肉な運命的巡り合わせと言えるであろう。
追記6.中国経済は大きく台頭し成長するが、最後には崩壊し分裂して高転びするだろう。 (2004年8
月5日)
中国国土は日本の10倍もあるが、農地は全国土の内で20%以下しかない。そんな過密の中で13億
の人間がひしめいており、農村人口だけで9億人もおり、一人当たりの耕地面積は日本の3分の1から5
分の1である。正確に言えば、中国の国土面積は960万平方キロメートルであるが、その内、平原は11.
98%、丘陵は9.9%、山は33.33%、高原は29.04%である。中国の国土面積だけに目を奪われて
いては中国の実体が分からない。
それに漢民族の本性は遊牧牧畜民族であり、周囲への略奪侵略を繰り返してきた民族であり、定住し
植林に努めてきたことも希薄である。目下、中国では深刻な砂漠化が進行し、毎年、日本の鳥取県や富
山県ほどの面積が砂漠化しているようだ。北京郊外では既に70キロ近くまで砂漠化が押し寄せてきてお
り、地下水も地下1千メートルまで掘らないと汲み上げられないほどで、深刻な水不足も発生している。洗
濯機も脱水機だけしか使っていないし、洗車なども行われていないようである。
黄河流域も河口から上流1千キロに亘って水が流れていないようだ。上流で工業用水を大量に汲み上
げるために、水不足を招来しているためだ。河北高原の荒涼とした原野の砂漠化も、何と2千数百年も前
の春秋戦国時代からのもののようだ。折角、植林しても、その速度を上回る略奪、伐採、戦争などの混乱
で、充分な管理など為されてこなかったためだ。これは現在でも何ら変わりはなく、汚職や腐敗、略奪、詐
欺、横領などの蔓延で、中国経済は内部から崩壊することは歴然としてきた。
上海でも、余りの建設ラッシュで地下水の汲み上げが祟って、地盤沈下を引き起こしているようだ。日本
全土にある超高層ビルの数よりも上海だけでも遙かに多い超高層ビルが乱立しているようだ。これが社
会主義かと思われるような略奪や収奪の弱肉強食の世界が氾濫し、貧富の差が益々拡大していくようだ。
これが最終的には大暴動となっていくように思われる。むしろ現在は暴動を防止するために、無理して高
度成長を余儀なくされているのが実体であろう。それでも、経済にバブル化を調整するために、成長のス
ピードダウンを迫られており、この調整を失敗すれば、一挙に破綻が顕在化するであろうと思われる。
現下の諸問題と展望:298
既に当HPでも中国の台頭と崩壊を指摘したが、今や何人かの有識者も堂々と提唱するようになってき
た。一時は早まって、WTO加盟と同時に崩壊するなどと性急な論調もあったが、当方は可成り前から、
台頭と崩壊を提唱していたし、その崩壊の時期も、2012,3年頃としていた。これは2008年の北京オリ
ンピック、2009年の三峡ダムの完全完成、2010年の上海万博を通り過ぎた当たりから、経済を大きく
牽引する目標を喪失して、幾多の矛盾が現れだしてくることで、一挙に崩壊に走り出すであろうと言うこと
だ。それに併せて中国人特有の打算的で自己中心的な国民性が混乱と分裂、崩壊に拍車を掛けていく
であろうと言うことだ。
目下、日本企業は何かに取り憑かれたように中国進出を繰り返しているが、既に利益を上げられない
で撤退している企業も続出している。台湾や米国では既に中国からベトナム、印度、ビルマに移転してい
る業種もあるようだ。幾ら地代が安くても、万引きや略奪、横領があっては採算性も悪いのは当然だ。そ
れに地代も値上がりしており地代の優位さも無くなり掛けているようだ。なお知的財産権の侵害の横行が
甚だしいし、賄賂や汚職などの蔓延も抑止出来ないのが実態だ。
日本では毎年3万数千人も自殺者が発生しているが、中国では何と20万人もの自殺者が発生してい
るようだし、労働争議も10万件も発生している。3億人の裕福な成金が発生している一方で、9億人もの
貧乏な農村人口が暴発寸前である。この経済格差を克服し解消するような政策もないようだ。それに利
己主義的な中国人は、富裕層が貧困層を救済する相互扶助など全く考えられない故に、最終的には大
崩壊と分裂に突き進んで行くしかないと言えよう。指導者階層自体が蓄財に励んで海外に資産を移転さ
せており、滅私奉公ならぬ、滅公奉私に陥っていると指摘されるほどだ。
そして中国崩壊の際には、進出した日本企業の資産は全て没収されて行くであろう。既に日中戦争時
における損害賠償の裁判を企業に対して起こす準備もあるようで、資産没収の動きの兆候を感じる思い
だ。当方は既に中国から撤退する方が賢明だと確信しているものだ。ただ、その資産を投資して呉れて
やったが故に、大量の難民が発生しても中国本土に押し止めておく効果があると言える。実に皮肉なこと
だが、失敗が長所に転じる可能性も正解だということだ。恐らくこういう分析と展望を描いている有識者は
皆無ではないかと思われる。
ところで、追記すると、先日、中国重慶市で開催されたサッカーアジアカップで、日本国歌の演奏の際に、
中国人サポーターからのブーイングが発生したが、これに関して賛否両論があるようだ。即ち、過去にお
いて日本軍が中国重慶市に逃げて行った蒋介石軍を追い掛けて,絨毯爆撃を行ったから、そのための
抗議は当然だというものだ。日本軍が爆弾を落としたのに比べて、サポーターが投げ付けた水入りの容
器ぐらいでガタガタ言うなと言うものだ。他方では、スポーツと政治を混同するなというものだ。一体、何れ
が正論で如何に対処して行ったら良かったのであろうか。
当方は、ここにおいて余りにも些細なサッカーぐらいのサポーターが騒いだぐらいで、過剰に反応する
のはどうかとは思うが、一応、公式の場で、何時までも昔のことに拘って折角の友好親善のスポーツを台
無しにするなと言うことぐらいは抗議すべきであろうと思う。こういう当たり前のことまでも自粛して、過度
の刺激を恐れていくのは逆効果であろうと思う。正論は堂々と吐く方が良いと思う。おかしなことは明確に
反論し、旗幟鮮明を明確にして行くべきであろう。これでこそ、真の国際人となるであろう。今時、半世紀
前のことを持ち出す無神経さを糾弾すべきであろう。日本も元寇の役を持ち出して反論すべきであろう。
日中国交回復の際に、これを明瞭に周恩来に言及したのは他ならぬ田中角栄氏であった。
追記7. 常軌を逸して暴発する愚かな中国はとうとう、米政府や米国民の虎の尾を踏み始めたか。
常軌を逸して暴発する愚かな中国はとうとう、米政府や米国民の虎の尾を踏み始めたか。 (2
004年12月9日)
常軌を逸して暴発する愚かな中国は、執拗な日本叩きに対し、おとなしく黙って謝罪し土下座する日本
を馬鹿にした延長でもって、とうとう、対米歴史、世界歴史にまで歪曲し捏造し、図に乗り始めたようだ。
次第に米国の反発や怒りを招き、現在の日本叩きの矛先を米国にまで向けるつもりであろうか。今後は、
現下の諸問題と展望:299
抜き差しならない状況に展開していくものと危惧するものだ。正義感溢れる米国政府や米国国民を怒ら
せると如何なる仕打ちが待っているのか、残念ながら中国人にとっては全く理解できないようだ。
大東亜戦争で日本が巧妙に米国に仕掛けられて戦争に誘導されていったように、今後は中国が地獄
の底の破滅的状況に誘導されていくように思われる。それは中台戦争の開始となって現れるであろうと
思われる。敢えて中国側が統一を謳って仕掛けなくても、米国に落とし込められて行くであろうと懸念する
ものだ。どうも中国人は、良く言えば、気宇壮大であるが、現実は、白髪三千丈の誇大妄想、歪曲捏造、
詐欺恫喝、残酷卑劣が横行する世界であり、全く素直に現実を直視できない国民であるようだ。馬力と情
熱は高く評価するが、それが裏目に出て、米国の虎の尾を踏んで、怒りを買って墓穴を掘っていくように
思えるものだ。
そう言えば、南京大虐殺事件で、虚偽の写真や証拠をでっち上げて、歴史を歪曲し捏造したアイリス・
チャンも先日死亡したが、案外、日本叩きが高じて、米国批判をやったがために暗殺されたのではないか
と疑念が持たれるが、現にそういう裏情報もあるぐらいだ。アイリス・チャンにしても、それに続く中国政権
や中国人民の運命も、執拗に日本叩きをやって来て、大東亜戦争の真の意義をも理解できずに、また靖
国神社に対する執拗な攻撃の余り、日本の神仏が与える天罰であろうかと思わざるを得ない。日中は互
いに対立してはいけないのだが、何処までも執拗な中国に猛反省を促すためにも、米中対決も歴史の必
然であり、因果応報の原則に則った神仕組みの一環であるように思われる。
産経新聞紙2004年12月8日付け報道
【中国教科書 歴史を歪曲】
米紙報道『日本叩きが国民的娯楽』
【ワシントン=古森義久】
ニューヨーク・タイムズ六日付は上海発で中国の教科書について「歴史をゆがめ、政治の必要に応じて、
修正されている」とする報道を掲載した。同報道は中国では歴史自体が政治の材料にされているとして、
とくに日本に関しては「日本をたたくことが(中国の)国民的娯楽」と伝えた。
同報道は「中国の教科書は歴史を曲げ、省く」という見出しの記事で、ニューヨーク・タイムズ記者が上
海で中国人の教育関係者多数から取材した結果だとしている。
同記者は「中国では日本をたたくことが国民的娯楽で、日本に対し正しい歴史を教えないと叱るが、中
国の歴史教科書こそ近年の歴史をきわめて差別的に教え、ゆがんだ見解を提供している」と述べ、ゆが
みの実例として①中国軍はチベットやベトナムに侵攻したのに自衛以外の戦争はしたことがない、と教え
ている②第二次大戦で日本は米国ではなく中国共産党軍により敗北させられた、と教えている③一九五
〇年代に毛沢東主席が断行した「大躍進」の政策失敗で三千万人も餓死した事実は教えない④朝鮮戦
争は米国と韓国が北朝鮮を侵略したことで始まった、と教える-ことなどをあげている。
同報道はまた上海の中国人教育関係者らの談話として「中国では歴史は政治の道具として使われる」
「天安門事件も騒乱分子が国家基盤を危うくした犯罪行為だとされる」「近年の歴史になるほど、共産党
への配慮からあいまいにしか教えられなくなる」という言葉を紹介している。
追記8. 1.EU首脳の中国詣での背景には、中国のドル離れからユーロシフトへの大転換の象徴を暗
示しているのだろうか (2004年12月11日)
EU主要各国首脳の中国詣でが相次いでいるが、今や中国投資が新たな段階に入ったようだ。即ち、
かつての安価な地代や人件費を狙った世界の工場としての投資を越えて、新たな地域開発、インフラ投
資などの段階に入ったようだ。既に土地代や人件費も高騰し、それらだけ見れば、ミャンマーやベトナム
の方が優位に立ったようだ。既に、台湾や米国企業はリスクが高い中国から撤退し始めて、より人件費
現下の諸問題と展望:300
や土地代が安いミャンマーなどにシフトし始めたようだ。そんな中で、EUが中国投資を大幅に開始したこ
とは、中国のドル離れ、ユーロ経済圏との密接な繋がりを求め始めた兆候でもあり、その返礼の隠れた
意味もあるものと推察するものだ。正に中国が対米から対EU重視へとシフトするもので、ドル離れでユー
ロへの転換点と見て良いのではなかろうか。
確かに、中国市場は世界中から資金や投資を呼び込んで、中国経済は大きく台頭し躍進して行くであ
ろうが、肝腎の知的所有権を尊重する精神にも乏しく、平気で他人の権利を侵害し、特許やノウハウなど
の無体財産権に対する窃盗罪意識も希薄な国民性の中で、果たして健全な資本主義経済の中核として
の役割を果たせるのであろうか。模倣天国、詐欺天国、窃盗天国の中国が乗り越えて行かねばならない
ハードルが余りにも高いように思われる。新たな略奪資本主義なる経済を構築するのではないかと懸念
される。何よりも、過熱し暴走する中国経済が、皮肉にも中国共産党独裁政府を解体して行く起爆剤にな
るであろうと予言できる。
日経2004年12月9日付け報道
欧州首脳、商談「中国詣で」
『独』300人随行 『仏』40億ユーロ締結 『伊』インフラ整備
【北京=桃井裕理】ドイツやフランスなど欧州各国首脳の訪中が相次いでいる。いずれも企業トップを含
む数百人規模の訪中団が同行し、インフラ投資や企業合弁など様々なビジネス案件をまとめている。中
国は欧州各国と全方位外交を展開。各国首脳の「中国もうで」を背景に、中国の国際外交における発言
力が増しそうだ。
八日、ドイツのシュレーダー首相は吉林省長春市で、中独合弁の自動車生産会社「一汽大衆汽車」の
工場完成式に出席。満面の笑みを浮かべて「一汽大衆の中国における発展は中国の自動車産業の進
歩に貢献する」とあいつした。
首相の訪中は六日から三日間。七日の胡錦涛国家首席との会談ではシュレーダー首相は「ドイツは中
国の東北など古い工業地帯の振興策に積極的に参加する」と表明した。中国政府が地域格差をなくすた
め、東北・西部地域の経済振興に力を入れていることを意識した発言だ。今回の訪中で首相は企業幹部
らを含む三百人の訪問団とともに中国を訪問した。七日には独企業と中国政府や中国企業が相次いで
契約を締結した。新華社によると、契約総額は十三億ユーロに上るという。
一方、イタリアのチャンビ大統領は四日から六間の日程で訪中した。同行した伊企業団がエネルギー、
建設、交通、通信など積極的に中国へ投資を締結した。一連の契約の調印式は人民大堂で開催した。
十月上旬にはフランスのシラク大統領が仏企業係者を引き連れ訪中。中国での報道によると政府や企
業が総額四十億ユーロに上る対中投資案件を締結したという。
欧州各国が中国への”トップセールス”に力を入れる背景には、中国の世界貿易機関(WTO)加盟から
三年がたち、中国市場が大幅に開放されることへの期待がある。
中国は欧州各国からの熱心なアプローチを外交面で戦略的に活用している。胡主席は「国際社会の問
題処理において欧州と中国が協力し、民主的で多様な国際関係を推進しよう」と提案。単独行動主義の
米国への対抗軸の構築を目指している。
この提案を受けてシラク大統領は訪中時に「(仏中)両国が全面的な戦略パートナー関係を構築するこ
とに全面賛成する」と表明した。十二月五日にはシラク大統領が胡主席に電話し、イランの核問題につい
て話し合った。胡主席は「北京での会談の結果が実現した」と評価した。
十一日に実施される台湾立法院選挙では独立派の民進党が過半数議席を獲得する可能性が指摘さ
れ、中国は危機感を強める。各国首脳は中国が主張する「一つの中国」の原則支持を表明している。
現下の諸問題と展望:301
『EU、対中接近急ぐ』「貿易額、4年で倍以上に」
【ブリュッセル=刀祢館久雄】欧州と中国の経済関係はここ数年、急拡大している。欧州連合(EU)が七
日公表したデータによると、EU二十五カ国と中国との貿易額は一九九九年から二〇〇三年までの四年
間で倍以上に増加。EUの貿易相として日本を上回り、輸出で米国、スイスに次ぐ三番目、輸入で米に次
ぐ二番目に躍り出た。
中国への接近は、有力な新興国や地域大国との関係強化に動くEU戦略の流れの上にもある。EUは
独自の全地球測位システム(GPS)である「ガリレオ計画」に中国やインドの参加を取り付けたほか、日
本と競い合っている国際熱核融合実験炉(ITER)の誘致問題でも、中国とロシアを味方に引き込むなど、
成果を上げている。
EUが公式に「戦略的パートナーシップ」の関係を結んでいるのは日米中ロ、カナダの五カ国だげ。これ
にインドを加えることを、十一月に開いたインドとの首脳会議で決めている。
EUは今年秋から、中国からの観光旅行を促進するためビザ取得を容易にする制度を導入した。これを
受けて欧州への中国人旅行者が大幅に増える見通しで、欧州の航空会社やホテル業界は受け入れ体
制作りを急いでいる。
独仏などが対中武器禁輸の解除に積極的な背景には、経済成長著しい中国への接近を急ぎ、実利を
得る狙いがある。
追記9.(2004年8月5日)
追記9.(2004年8月5日)
追記10.(2004年8月5日)
33.新たな世界の再出発へ(2002年2月13日)
闇の世界支配権力の国際金融資本による日本経済の乗っ取り、管理、支配が、都心における新規ビ
ルが完成する2003年頃から本格化し始めるようだ。しかしながら、彼等の邪悪な想念による思惑は、2
ルが完成する2003年頃から本格化し始めるようだ。しかしながら、彼等の邪悪な想念による思
惑は、2
004,5年頃の日本国家の破産に巻き込まれて行き、恐らく、2006年頃には破綻し、日本への攻撃、
支配の野望は水泡に帰し、大きく損失を被っていくことであろう。日本を守護する真の神仏による天罰が
下るというものだ。
日本の国家破産、米国崩壊、ロシア分裂、中国分裂などの一連の歴史的事件は決して偶然に発生し
ていくものではなく、欧州に本拠を置く闇の世界支配権力の謀略・意志によるものだ。世界全人類を家畜
化し奴隷化して支配して、世界統一政府の樹立を目指すものである。目下の個人情報保護法の整備も、
世界統一政府のための世界人類管理の手段の達成から来た指令である。しかしながら、彼等の目的へ
世界統一政府のため
の世界人類管理の手段の達成から来た指令である。しかしながら、彼等の目的へ
の第一歩で世界統一政府の実験台でもあるEU(欧州連合)の設立自体も破綻し崩壊していくことであろ
う。
この激動の歴史の展開の渦中に、彼等の陰謀をも飲み込み巻き込んで行き、その陰謀の崩壊した後
の荒廃した世界において、新しい国家社会の建設が待っていると言うことだ。日本国民の意識が大きく
変革されて、その結果、日本民族が独自の再生に向けて新たな出発を開始して行く気概を持つことを祈
念するものだ。実に、2005,6年頃からの約5年間が地獄の苦しみに突入し、重大な岐路に立たされて
念するものだ。実に、2005,6年頃からの約5年間が地獄の苦しみに
突入し、重大な岐路に立たされて
行くことであろう。そして資本主義体制の崩壊、グローバリゼーションの終焉は2010年頃となるであろう
と思われる。その前後から新しい国家社会の建設が始まるであろう。
日本の近現代史を概観してみると、幕末頃から世界列強の驚異に晒されて国際社会に仲間入りし、18
67年の明治維新から約40年間の上昇気運を経て、1905年の日露戦争で坂の上の雲を目指して国力
が頂点に達し、それ以後は拝金主義、出世主義、享楽主義の国民性になり果てて、坂の上から転げ落ち
るように、国際情勢の展望を的確に把握できなくなって奢り堕落し、1941年の大東亜戦争で敗戦を迎え
現下の諸問題と展望:302
て約40年で国家崩壊した。その後は7年間ほどの米国による占領時代を経て、1950年頃から高度経
済成長路線をひた走りに走って約40年ほどで世界第二位の経済大国に到達したわけだが、1990年の
平成2年のバブル崩壊により、経済大国の頂点から再度転げ落ちていった。目下は、貯め込んだ貯蓄と
しての富を放出し費消し、衰退への一途を歩んでいる状況だ。
現在、バブル崩壊から既に12年目に入っている訳であるが、実に、昭和10年代の頃の状況に酷似し
てきており、歴史の法則に従えば、バブル崩壊から約40年を経過した2030年頃まで下り坂を歩み、そ
こからやっと立ち直り始めることになるのであろうか。否、現在の堕落し腰抜け的な国民性では簡単には
立ち直ることは出来ないであろうと危惧される。闇の世界統一政府を目指す陰謀勢力に、大方の日本人
の国民性が買収されたり、籠絡されたり、骨の髄まで抜かれてしまっているように思われる。立ち直りどこ
ろか、このままでは、日本国家の崩壊、解体、消滅の運命に、正に亡国の危機に追い込まれていると言
っても決して過言ではないようだ。実に、自分の利益しか考えない売国奴、亡国の輩の横行、蔓延、氾濫
であるのは情けない有様だ。
しかしながら、優れた指導理念の下に、救世主的な指導者が現れ、国民皆が付いていくような国民総
決起による一丸となった意識改革が根底から成し遂げられて行った暁には、2030年を待たずに、再度、
亡国の危機から辛うじて脱出していくことも不可能ではないと言えよう。こうした救世主的人物の登場なく
しては、日本国家の再起を図ることは不可能であろうと思われる。既に八方塞がりの状態を誰も脱却でき
ないでいる状況であるが、今後は益々、泥沼に嵌り込んで、どうしようもない状態に追いやられていくこと
であろう。某所でも指摘するように、今時の改革や再起に向けての青写真やモデルは、過去の歴史にも
外国にも、また如何なるテキストにも何処にも存在しないからこそ、従来の先入観や固定観念に囚われ
ない極めて強烈な創造的、救世主的、天才的、個性的な才能が求められているのである。
目下、日本の現状を憂うる種々の書物や会合、会議も盛んであるが、経済問題のみに固執する連中は
景気回復にしか関心が無く、道徳、倫理に絡む家庭問題、教育問題などは糞食らえで何ら関心すら示さ
ないばかりか、健全な精神や心の問題を馬鹿にさえする始末である。家庭の主婦もみんな働いて税金を
納めれば経済が活性化すると言った論である。子供のことや家庭のことなど全く考えていない有様だ。
一方、倫理、道徳に関心を示している連中は、単なる道徳や倫理を越えた真の信仰、即ち、死霊魂の
正しい慰謝と供養の実践である真仰に関しては全く関心を示さないばかりか反発さえして来る有様だ。そ
れに宗教心のある多くの者に至っても、殆どの者が、霊力信仰や現世御利益の悪魔崇拝、魔力信仰の
「信心」に凝り固まっている有様だ。仮に感謝の念の信仰に厚い者でも、真の神仏への崇拝の対象を大
きく誤った「信仰」でしかない。とても真の信仰、即ち、詣拝の対象を誤らずに、真の神仏を崇拝して「真
仰」を実践している者、また、その「真仰」を理解できる者などは殆どいないようだ。
更には、科学者の間でも両極端に分かれている有様だ。即ち、一向に信仰心の無い者か、または変な
オカルト的な魔力に翻弄されて、気のエネルギーとか、覚醒エネルギーとか、フリーエネルギーとか、UF
Oとかの畜生死霊魂、魔力、魔法に毒されている者が殆どだ。これらのエネルギーの実態は、実に畜生
死霊魂による魔の働きであるものと思われる故に、古来、触らぬ神に祟りなしと伝承されてきたように、実
に危険なものであり、また社会的害毒であり、更には、死霊魂を慰謝し供養するどころか、逆に苦しめて、
その結果、畜生死霊魂の魔霊、性魔の暗躍、跳梁、跋扈を招来させていくものと言えよう。実に、真実を
把握して、宙天に鎮座される真の神仏の波動と直結している者など殆どいないようだ。また、最近は不可
思議な神の力を感じると言って、見えざる人智を越えた存在を肯定し始めた学者もいるが、精々が畜生
死霊魂の魔力や霊力を神の波動として感じ始めたものにしか過ぎない。
吾々は、新たなる国家社会の建設を目指して、そうした多くの現在の迷信や妄執、非常識、それに誤っ
た様々な価値観を打破し粉砕して、一連の近現代史の経緯を越えて、単なる戦後の総決算でもなく、まし
てや明治からの総決算でもなく、実に、数千年間の歴史の総精算に向けて、あらゆる分野での改革を志
向した新生日本の構築を志向するものである。先述したように、今時の改革は法制度の改革も絡むこと
現下の諸問題と展望:303
は確かだが、もっとも必要にして根底的なるものは、実に国民意識の改革に他ならないと言えよう。格別
なる優れた指導理念と、卓越した天才的な指導者と、そしてそれらを迎え入れて真底から協力する国民
の愛国的な精神環境の、実に、これら三者の合作、連携、統合によってこそ可能になるであろう。
ところで、現在の日本の状況は、既に財政的にも金融的にも、また経済的、産業的にも国家破産の状
態であり、病気で例えれば、既に脳死状態であろう。そのうち完全な死、即ち、呼吸停止、心臓の鼓動停
止に至って完全な国家破産の危機を迎えるであろうと危惧される。その時期は既に指摘したように、貿易
の破綻から招来される2004,5年頃であろうと思われる。闇の世界統一政府の樹立を目指す陰謀勢力
に翻弄されてまたそれを助ける売国奴や亡国連中が、政界を始めマスコミ界、学界等に蔓延(はびこ)っ
ている現状の下に、日本の国家解体が進行しほぼ成就しつつあるのも表面的には事実であろう。即ち、
日本の衰退化、弱体化、三流国への転落である。既に、治療の施しようのない意識喪失の脳死状態に陥
り、八方塞がりの行き詰まり状態と言えるであろう。
そして、大方の著名な評論家や研究者でも、日本国家の破産が2004,5年に迫っていることに気付い
ている者は殆どいないであろうと思われる。また国家破産の可能性が現実として存在し、そして実際に有
り得ることも理解していないようだ。従って、日本の国家社会の破綻乃至崩壊をもって、彼等の評判や名
声も衰退していくことであろう。また、経済分析が的中していると言うことで、投資資金を広く集めて、多大
な神通力を有していると言って崇拝されている某評論家に至っても、国家破産までも読み切れていないよ
うだ。恐らく、国家破産に至って、彼の神通力にも陰りが現れて信者も去り、そして投資資金が回収でき
なくなることになれば裁判沙汰に成るであろうと思われる。
こうした国家破産に向けての流れの中でも、一方では、目下、静かに潜行している真の神仏による波動
を観察すると、国内外の至るところで、これまでの両極端な現象が大きく修正されたり淘汰されつつある
ようだ。即ち、大方の推測では1990年代前半頃には、今世紀の20世紀末までには、世界が悪魔勢力
のイルミナテーによってワンワールドに統一され管理されるであろうという予測が大半であった。それがY
2K問題の不発や、1997年頃からノストラダムスの予言も当たらなくなって来たようだ。国内的にも、旧ソ
連の衰退や崩壊に連動しているとは言え、1990年頃から極端な左翼思想が大きく転換し始めたようだ。
そして右翼や左翼の両極端の思考が次第に淘汰され、売国や亡国の意識も次第に廃絶されようとしてい
る空気、波動乃至気配も感じる思いである。
例えば、日本でもこれまでタブー視されていた靖国神社問題が大きくクローズアップしてきたのも、真の
神仏による戦争死霊魂が戦地から次第に救済されて靖国神社に集まりだしたからではないだろうかと思
われる。そして、中国の国内でも日本の靖国問題や教科書問題に関する政府の煽動に乗ったプロパガン
ダに対して、多くの若者は関心が無く、白け切ってきたらしい。また米国の某マスコミも、行き過ぎた中国
政府の反日教育に対して重大な警告を発したようだ。
また、国内の某宗教団体の興隆に関しても次第に勢威を喪失しつつあり、その大幹部も健康を害し、組
織の大分裂の危機にあるようだ。この団体こそが日本における悪魔崇拝の総元締めであり、国際的な謀
略組織とも相通じているものであり、国内で反乱を起こすとしたら、最初に挙げられる候補の危険分子で
あると言えるであろう。その団体組織が大きな岐路に立たされつつあるようだ。そして多くの左翼政党や、
多くの革命組織にしても次第に凋落、停滞の現象を来しているようだ。一方、長期間、政権党として国家
権力の頂点に君臨して利権擁護団体と化してきた自民党の崩壊も近いと言えよう。政界大編成も間近に
迫っており、正に戦国時代に突入の感がする思いである。
更に、日本の対外的な行動を見ても、アフガン復興に対して、一部では日本に多額の資金を拠出させ
る欧米の陰謀であるとの見方もあるが、案外、神仕組みにより、日本が議長国になって取り仕切ったこと
は、欧州や米国が破綻乃至崩壊した暁には、日本が中近東のイスラム社会において、様々な面で指導
的役割を果たしていく前兆のように感じる次第である。何やら大きく状況が変化していく歴史の流れを感
じる思いだ。
現下の諸問題と展望:304
それに、日本に投資している外資系もメリルリンチの国内支店の閉鎖に見られるように国外への撤退も
現れており、更には、第二のバブル崩壊により、多大な損失を経験し、日本市場から退散していくことに
なるであろう。現在、東京や大阪等の大都会の中心部で多くのビルの建設ラッシュが始まっているが、こ
れらの多くが2002年から2003年にかけて完成するようだ。しかしながら、一部では、新規テナントの確
保の困難性や、旧ビル群からテナントをかき集めた結果の旧ビル群の経営破綻などから、場合によって
は、2002年中にも第二のバブルの崩壊が始まるかも知れないとも指摘されているようだ。今回のバブ
ル崩壊が現実化するとしたら、それは外資系による崩壊であり破綻となるであろう。日本の富を買い集め
て投資した結果の破綻となるであろう。
新聞報道でも、日本を代表するオフィス街、東京駅前の丸の内ビルが2002年9月に37階建ての高層
ビルになるそうだと伝えている。これを皮切りに、来年2003年中には、東京都心部で大規模ビルが約4
0棟が完成するそうだ。某不動産会社の調べでは、同年に218万平方メートルのオフィスが、東京23区
内に誕生するという。新築ビルの供給過剰で、賃貸相場が下がり、ビルを所有する不動産各社の経営悪
化も招きかねないと懸念されているようだ。
そして、来年は、JR新橋駅側の汐留地区に、電通新本社、日本テレビなど200メートルを越す高層ビ
ルが次々と完成する予定だ。同地区は数年内に、就業人口5万の巨大オフィス街となるようだ。六本木で
は、森ビルを中心としたデベロッパーが「六本木ヒルズ」を建設中で、ここには54階建てのタワーを核に
テレビ局、劇場、住宅などが03年春に完成予定と言う。さらに、品川駅周辺、新宿区や千代田区、中央
区日本橋などでも大型のオフィスビルが建設中と言う。既存のビルは賃料を下げざるを得ず、値下げ競
争が激化。賃料ビル業界が未曾有のデフレ時代を迎えそうだと言われている。
ところが、こうした世間の予想に相違して、この新規ビルにはユダヤ勢力が日本経済自体を乗っ取り、
支配するための拠点作りのためであるものと思われる。2003年に入ってビルが完成した時点での入居
者は、日本系企業ではなく、実にユダヤ系等の国際金融資本が中心であろう。世界一の国民金融資産を
狙って上陸した国際金融資本の連中であろう。しかしながら、先頃のメリルリンチの破綻の場合と同様に、
日本の国家破産と共に、恐らく、2006年頃には彼等の日本での事業も大きく破綻していくことであろう。
正に、神仕組みのように、日本の底無し沼の泥沼経済に誘い込んで招き入れ、そして殲滅させるといった
見えざる神の力を感じざるを得ない。彼等の日本経済乗っ取り、支配は精々が3年半から4年で破綻す
るということだろう。
なお、これら一連の、日本や米国、そしてロシアや中国の経済破綻や国家の崩壊現象は、一部で指摘
されているように、ワンワールドオーダー計画による世界統一政府が策謀する国家解体の悪魔的な陰謀
の動きとも符合するものである。国家社会は何も自然と、または偶然に崩壊するものではなく、歴史的に
も幾多の戦争や争乱、金融危機、国家崩壊等の諸現象は、何らかの人工的な意志乃至意図によるもの
が真実であろう。闇のワンワールドオーダー計画の一環として、全世界を統一し、全世界を一握りの権力
的支配階級が管理し、大多数の地球人民を奴隷化し搾取するように仕組んだ人間牧場化計画の下に、
日本やアメリカ、ロシアや中国の国家解体が策謀されるのである。そして、目下の住基ネット(住民基本
台帳法)や個人情報保護法などもこうした闇の勢力からの指令であると言えよう。
ところが、今次の様相が大きく異なるのは、彼らの意図した国家解体、国家主権の喪失化による壮大な
試みのEU(欧州連合)までをも、彼等の思惑を離れて破綻することになるであろう。また彼らの様々な搾
取システムの構築もある程度は成功しているように見えるが、次第に破綻して行き、悪魔的な陰謀も最
後には崩壊することになるであろう。そして先述したように、彼らの世界統一への大計画の達成への主役
を演じるユダヤ系国際金融資本も、日本発の世界的な大恐慌のハイパーインフレにより崩壊していくの
である。これまでの世界の歴史の流れからすると、彼らの陰謀も成功しつつあるように見えるが、西暦20
00年のY2K問題の破綻により、大きく流れが転換し、2000年正月には、数千年来、崇拝してきた悪魔
の大王であったルシファーもこの地上から消滅し、天上界に昇天し彼らの計画にも狂いが出てきたようで
現下の諸問題と展望:305
ある。しかしながら未だに多くの雑魚の小悪魔が蔓延っているのも確かであろう。
今後も、ある程度はこれまでの流れの延長により、彼らの陰謀も成就しつつあるように見えるが、先述
したように、2000年を境に、真の神仏による全世界への波動の浸透、拡散、蔓延により、世界がそれに
沿って、神仕組みの働きが作動し始めたようである。そうした真の神仏の波動を、闇の世界統一政府の
権化である悪魔崇拝のバチカンの奥の院に屯する霊能力者連中当たりが感じ始めたからこそ、世界破
滅的な陰謀であるY2K問題を回避中止し、また、ローマ法王の中近東歴訪の懺悔の旅であったし、更に
は米国による北朝鮮攻撃を回避していったものだ。日本でも様々な霊感のある連中の多くは、2000年
に入る前に世界の波動が大きく転換したようだとも指摘している。
しかし、なおも、従来の邪悪な想念により政治や経済を動かそうとする邪悪な連中が存在していること
は否めないが、次第に淘汰され、邪悪な想念の一掃、廃絶が成されていくことであろう。最後には、真の
神仏による神一厘の差、即ち、0.001%の確率により、眼に見えない真の神仏による仕組みが働き、彼
らの計画も破綻するようになるであろう。但し、真剣なる国民性の大変革が平行して達成されるといった
前提であろう。これまでの歴史における戦争や恐慌や革命は彼ら陰謀勢力の計画が意図的に働いて実
行されてきた傾向が強いが、今後に展開される恐慌や争乱は彼らの意図をも破壊せしめていくほどの宙
天に鎮座される真の神仏による波動の結果であろう。
正に、2001年9月11日の米国中枢同時多発テロ事件は、敏感に真の神仏の存在を、魔の霊能力者
共を介して感じ取った闇の世界統一政府の勢力が、その祟りを恐れて、未だに心を入れ替えない配下の
悪魔勢力共に制裁を加えた結果とも言えるであろう。換言すれば、陰謀勢力の計画に大きく修正を加え
なければ、自分たちの存在すら危険になってきたと言う危機感から、仲間割れとして切り捨てに掛かった
と言えるであろう。
即ち、バチカンを最高司令塔とした闇の陰謀勢力が、その中核としての配下の英国を支配するロスチャ
イルド勢力を使って、またイスラム原理主義者を利用して、米国内のワスプ勢力や反シオニスト派ユダヤ、
CIA(反シオニスト系、ロスチャイルド系)、軍産複合体勢力と協力して、ロックフェラー系シオニストユダヤ
を叩いたというのが真相であろう。ロックフェラー系は、バチカンの指令によりロスチャイルド系に制裁を
受けたとは気付いていなかったようだ。
しかし、目下、ロスチャイルドからロックフェラーは、日本における真の神仏の波動の存在や、またこの
地上からルシファーがいなくなったことや、更にはロックフェラーや米国の様々な悪行も修正しなければ、
真の神仏の成敗を受けるであろうと言うことを諭(さと)されていることであろう。案外、テロ事件の真の原
因や背景をも教えられていることであろう。それでもロックフェラーがロスチャイルドの配下である以上、ロ
スチャイルドに対する復讐とかに至ることは有り得ないであろう。全ては真の神仏の波動が彼らの意識に
働きかけて、邪悪な連中までもが知らずの内に、真の神仏のマインドコントロールの下にて生じさせられ
ている結果と言えよう。
ところで、日本、米国、ロシア、中国等の国家の衰退や分裂、没落も全てはグローバル化や金融ビッグ
バン、自由主義、フエミニズム、様々な経済戦争を仕掛けて国家解体を策謀し、ワンワールドの世界統一
政府を樹立しようとする陰謀勢力の為せるものであるが、それらの陰謀を最後に、根本的に意識変革を
し、再生成った日本民族が真に目覚めて食い止めていくことであろうと確信するものである。恐らく、最終
的には、世界を解体して統一政府樹立による管理支配したユダヤ民族を中心とする陰謀勢力に対して、
最後に残った日本との熾烈な戦いが待っていることであろう。正に、大東亜戦争にも匹敵するほどの世
界最終戦争にも至るであろう。もう既に始まっていると言えよう。この壮絶な戦争に勝利するには、日本
民族が、世界を支配し管理し、自分たちに襲いかかっている真の敵が何であるかかに気が付き、現在の
亡国的、売国的、腰抜け的な国民性から脱却できた場合であろう。
その陰謀勢力とは、バチカンを頂点とするユダヤ系国際金融資本が中心とはいえ、世界各国の王侯貴
族や支配階級をも巻き込んだ勢力であり、俗に、鳥のクラブ(クラブ・オブ・ジ・アイルズ)とか、フリーメー
現下の諸問題と展望:306
ソンとか、イルミナテイとか、三百人委員会とか言われている闇の結社であり、国連を支配し世界統一政
府の樹立に邁進している連中の存在であり、CFR(米国外交問題評議会)、TC(日米欧三極委員会)、R
IIA(英国王立国際問題研究所)などの組織、研究所の構成メンバーに多いようだ。彼等が仕掛けたグロ
ーバル化と言った世界的な経済原則と化しつつある帝国主義的な行動は、実に政治の空洞化から国家
解体、国境消滅、民族解体を企んで世界統一しようとする陰謀勢力の計画の一環であるようだ。
そして、国内に多くのスパイなるエージェント、例えば米国のCIA系(ロックフェラー系のシオニスト系と
反シオニスト系、ロスチャイルド系に三分裂)、ロックフェラー系、英国系(ロスチャイルド系)、ロシア系、中
国系、北朝鮮系、韓国系(統一教会系、非統一教会系)等がいるのも確かである。歴代の日本の様々な
分野における政治家を始めとして各界の指導者階層にしても、それに政党自体にしてもそれらの様々な
代理人であるようだ。例えば、某野党は北朝鮮系や韓国系で、陰で相当な資金援助も受けているようだ。
政権与党の某政党の国会議員にしても、在日朝鮮人が何と90名もいるようだ。そして殆どが親朝鮮系で
あり、根底的には反日的であることが多いのも事実である。
そうした売国奴や亡国の輩の追放や一掃も必要になってくるものだ。しかし、そうした連中に金の誘惑
に負けるなと言っても無理な話であるのも当然であろう。然からば、一体どうやってそうした外国からの謀
略に立ち向かっていけるのであろうか。それはむしろ謀略を仕掛けてくる連中が大きく破綻乃至崩壊して、
その結果、日本攻略の資金源を絶つことによってしか解決できないのであろう。邪悪な想念に対する反
撃は、実に、真の神仏による清浄な波動による押し返しであろう。そうした大きな流れの中でこそ、邪悪な
想念の一掃、廃絶を通してこそ、日本の真底からの救済が可能であるように思われる。それと平行して、
売国奴や亡国の輩の意識も根底から大変革されて行くことであろうと思われる。
ところで、その世界的な陰謀勢力の実体はなかなか容易には把握されないが、2001年9月11日のテ
ロ事件を契機にして、彼等の組織の間にも大いなる反省が現れ、一部で内部分裂が始まったと言えるし、
更にその前からも、ノストラダムスの悪魔の大予言も1997年頃から次第に当たらなくなり、2000年のY
2K問題も自ら中止して不発に終わり、彼らの陰謀も大きく修正を余儀なくされて破綻し始めたようだ。一
方で、キリスト教における反キリストの登場と言った予言も、2000年を境に大きく外れてきたようだ。実
に、数千年前からの悪魔崇拝を成してきた陰謀勢力も、自らの邪念により次第に真の神仏の成敗を受け
ていくことであろう。そのうち世界が気付かぬ内に、次第に、世界経済を背後で牛耳るロックフェラーやロ
スチャイルドの闇の国際的な金融資本の権力構造も崩壊し始めて行くことであろう。
目下、国際金融資本の陰謀や、闇の世界統一政府樹立の陰謀計画を暴いている勇気有る評論家達の
多くが、陰謀勢力が次第に崩壊しつつあることを感じ取っているようだ。それは外見的な分析により、
様々な情報からそのように見て取れるようだ。しかしながら、何故に、彼等の陰謀組織が破綻しかけてい
るかの真の背景や原因がよく解っていないようだ。何も、彼等の陰謀が次第に破綻し崩壊していくのは、
何もイルミナテイーの陰謀史観を暴いている現在の国内外の多くの作家や評論家の勇気有る行動によ
るものでは無いであろう。つまり、彼等による陰謀の暴露によって、陰謀勢力が降参して陰謀を中止した
り、自然と崩壊していくのではない。そのような甘いものによって陰謀計画が破綻したり中止に追い込ま
れるものでは無い。
実に、陰謀を仕掛ければ仕掛けるほど、自分たちにも火の粉が降りかかってくることに対して降参して
行くものであろう。因果応報、自業自得の真理の法則が働くものである。実に真の神仏による天罰を受け
ていくことに気が付くものであろう。恐らく、陰謀史観を展開してきた多くの連中は、陰謀勢力の降参や崩
壊を、自分達の手柄にして行くことであろう。また、陰謀にすら全く気付かないか、又は陰謀に操られてい
る大方の現在の指導者連中は、既に時代に大きく取り残されて単なる捨て石になっていくことであろう。
こうした事態は、実に彼ら陰謀勢力が数千年来もの間に亘って崇拝してきた悪魔の大権化であるルシ
ファーも悪魔勢力の最後のターゲットであった日本にいたが、実に2000年正月を境にこれまでの悪業を
悔い改めて大粒の涙を流して天上界に昇天していったからであると思われる。そしてルシファーの不在を
現下の諸問題と展望:307
知って、それに恐れを成して懺悔し始めたのが、2000年1月末の、ローマ法王による2000年来の宗教
的対立に終止符を打つための中近東歴訪の懺悔の旅であったようだ。日本では何も気付かないが、一
体どうしてローマ法王が、そのような行動を取ったというのであろうか。精々、コソボ紛争の終了とか、コン
ピューター2千年問題(Y2K)の空振りしか、思い当たる要因がないはずだ。
恐らく、バチカンを中心として、ユダヤのカバラの呪法を始めとする彼等の魔法による超能力者や霊能
力者の霊視では、既に日本に存在する真の神仏の波動を意識し始めたようだ。これまでの歴史的な革命
や戦争などの陰謀も殆ど悪魔崇拝の大魔王によるマインドコントロールの成果であったようだが、次第に
真の神仏による天罰が下って思い通りにはならなくなって行くであろうと思われる。実に闇の世界におけ
る真の神仏と悪魔勢力との宗教的色彩を帯びた壮絶な波動の戦いであろう。正に邪悪な想念の一掃、
廃絶となるであろう。
殆どの国民には戦国時代から日本に関わってきた数千年来の悪魔崇拝のユダヤ勢力に対して、何の
情報も対策もなく、実に無防備で来たようだ。ここに至ってもその実体を正確に把握している者は殆どい
ないようだ。しかしながらその悪魔的で寄生虫的な勢力を排除することは不可能であると言えよう。独善
的排他的一神教のユダヤ教に対しては単純に排斥するのではなくて、むしろ、皮を切らせて肉を切ると
言った共倒れを図った壮絶な死闘を覚悟の捨て身の身命を賭した高等戦略が必要であろう。「真」「誠」
「正義」の喪失した現在の日本民族には殆ど期待できない情勢と言えよう。
吾々は、次第に宙天に鎮座される真の神仏と心を一体にして、国内外の邪悪で猜疑な想念の一掃と廃
絶を目指した想念の戦いを実践しているものである。古来、伝承されてきた「言霊」の世界である。ここに
こそ、国民が知らずの内に改革や情勢が大きく進展していくことであろうと指摘した次第である。恐らく、
闇の陰謀勢力の奥の院にいる悪魔崇拝の霊能力者共には、次第に状況の変化やルシファーの不存在
の現実に恐れを為して悔い改めて降参してくることであろうと思われる。そうした意識が既に9.11事件と
して内部分裂となって現れてきたとも言えよう。今後とも先述したような急激な歴史的な大変化が現れてく
ることであろう。
そして最後には、世界大恐慌の波に巻き込まれて、国家解体の欧州連合の試みも破綻し、国際金融資
本側も敗者に転落することも充分あり得ることである。これまでの。特に18世紀以降の歴史において、フ
ランス革命、世界大恐慌、ロシア革命、第二次世界大戦等のあらゆる革命事件や経済恐慌、そして紛争
や戦争は陰謀勢力の意図乃至計画の下に展開されてきたものであり、20世紀後半の東西冷戦構造も、
実に軍事費を拡張させて軍産複合体の利益追求に奔走してきてた仕組まれた演出されたトリックであっ
たようだ。現に、東西冷戦時にモスクワにロックフェラーの支店が営業されていたことでも推測されるとい
うものだが、ここに来て、西暦2000年を境に、数千年来の悪魔崇拝の対象としてのルシファー消滅後の
歴史においては、今後の経済恐慌や戦争は神仕組みが働いて、彼らの意志や思惑を外れたところで展
開されていくと言うことである。
即ち、日本のバブル経済を仕掛けて、その後にバブル崩壊させ、長い経済低迷状態に落とし込めて、
日本の経済破綻乃至崩壊を計画し、日本の弱体化、管理支配化、再占領を成就しつつある陰謀勢力の
思惑を大きく外れて、日本の崩壊が世界大恐慌にまで至ることが明白になってきたし、一方では、米国の
イラク再攻撃が、米国の対テロ撲滅の思惑を大きく外れて、経済破綻をもたらし、更には宗教戦争になっ
て世界最終戦争に突入し、アメリカ連邦崩壊や欧州連合の破綻にまで至ることが明確になってくることで
あろう。
実に、日本の国家破産が原因とは言え、神隠しにより、米国の崩壊は自ら仕掛けた戦争拡大によるも
のであり、欧州の破綻も、核となるドイツ経済の悪化乃至破綻によるものであり、更にはドイツとフランス
の不協和音によるものであるように誘導され、日本は案外、世界崩壊への責任を免れて行くことになるか
も知れない。即ち、米国の崩壊が日本国家の破産によるよりも、米国自身の戦争拡大によるものに転換
していくことも充分有り得るようだ。同様にEUの破綻も日本の破産よりも、核となるドイツ経済の崩壊によ
現下の諸問題と展望:308
るものになって行くことも有り得るということだ。
今後の世界情勢は、単なる戦争によって軍産複合体が儲かると言った従来の常識を大きく通り越して
いく危険な爆弾にさえなっていくようだ。その結果、国際金融資本が自ら仕掛けた罠によって、自ら崩壊
乃至破綻し、その中核を為すユダヤ民族が大いなる反省をし悔い改めて行くことになるであろうと思われ
る。そして最終的には、一連の人為や陰謀計画の意志を越えた背後の見えざる力の存在に関して、日本
の真の神仏の存在から生じている波動によるものであることに気が付いて、最後に闇の陰謀勢力の国際
金融資本やイルミナテー本部に強硬な反省への印籠を渡して降参させるのが、多くの霊能力者を陰で擁
して闇の陰謀勢力の総元締めであり、世界最大の権威・権力者であるバチカンの奥の院のローマ法王で
あろうと思われる。
正に大悪人こそ、自らの大悪業を大反省する機会に恵まれると言った因果応報の原則に基づくと言っ
た結果になるものだ。それは恰も原爆投下に関する反省にも関係し、その内に大いなる反省が出て来る
気配を感じる思いだ。即ち、日本に原爆を投下したのも、最初はドイツのつもりであったのが、ドイツはい
ち早く戦争が終了し、またドイツにはユダヤ人同胞が多くいたために投下をためらったようだ。その結果、
日本がターゲットにされて投下されたようだ。原爆投下も戦争終結を早めると言った米国側の論理にも一
理あることは否定しない。もし原爆の投下がなかったら日本は戦争終結への決断が遅れ、ロシアや他国
の占領を許し国内が分断統治されると言った危機が到来していたであろう。それはわずか数日でも猶予
のない危機的状況であったと言えるであろう。
この日本にはユダヤ民族の中近東からの離散の危機に見舞われた古代に日本に流れ付いたユダヤ
人が現在でも7%ぐらいいるようだ。そうしたユダヤ人同胞に対して原爆を投下したという大いなる反省が
ユダヤ勢力の間に広がってくることになるであろう。それが懺悔になり、日本への攻撃を悔い改めていく
きっかけにもなるであろう。今後はあらゆる面で自ら仕掛けた行為が自らに直接返って自業自得に陥って
いくことであろうと思われる。前に日本民族とユダヤ民族が熾烈な戦いをすると言ったのは、政治や経済
関係で特に米国のロックフェラー系の偽物・改宗アシュケナジーユダヤであろう。
然るに、アシュケナジーのロックフェラー系の米国白人ユダヤに引きずられるように、英国を中心として
世界を支配するロスチャイルドユダヤが、日本解体やイラク攻撃に翻弄されて、神仕組みの中で自らも崩
壊し破綻していく中で、バチカンの意向を受けて大いなる反省をして行くことであろう。そのスファラジーユ
ダヤのロスチャイルドユダヤ、即ち真性ユダヤ民族が、彼らの勢力の衰退と共に大いなる反省を成しな
がら、再生成った日本民族と協力して、最後は世界を救済していくことになるであろうと思われる。日本を
始め、世界の大改革には、どうしてもユダヤ国際金融資本勢力の崩壊乃至協力が必要になってくるから
だ。
特に、米国のFRB(連邦準備理事会)を始め、各国の中央銀行の通貨発行権を民間経営の株式会社
組織の下に運営し、その支配管理を通じて打ち出の小槌の利益醸成機関と化して、歴史的悪魔の大創
作をした彼らの陰謀には、世界中が騙され続けたと言えるであろう。その通貨発行権を是正して、国家に
奪還しなければ真の国家社会の改革にはならないであろう。それに、日本を管理し支配し、米軍に従属
化させる安保条約の廃棄と米軍基地の撤去問題があると言えよう。ユダヤ国際金融資本にとっては、真
の神仏による解体乃至崩壊か、それとも協力への道か、重大なる選択の岐路に立たされていると言えよ
う。どちらの道を選択するかは彼らの自由であろう。もし彼等が協力しなければ、世界を道連れにして共
に地獄に転落して行かざるを得ないことになるであろう。
ところで、1970年代頃から日本に登場しつつある救世主の波動が20数年前からボデーブローのよう
に周囲に利いてきて、その存在に最初に気が付き始めたのは、2000年を前にして、霊能力者連中を多
数抱える悪魔崇拝の大権化であるローマ法王のバチカンであり、その配下のロスチャイルド系ユダヤで
あるようだ。その結果、彼等の意図により、コンピューター2千年問題も中止し回避されたと言うことだ。そ
して2000年を過ぎた当たりで、ローマ法王の2千年来の宗教的対立に終止符を打つべく、中近東への
現下の諸問題と展望:309
懺悔の旅であったというのが真相であろう。米軍による北朝鮮爆撃も直前に回避されたのも同じ理由で
あるようだ。恐らく、何も知らない日本人のために、彼等の口から、日本における救世主たる真の神仏の
波動の存在が語られる日も遠くないと思われる。恐らく、その時期は数年後(2,3年後)の2004,5年頃
となるであろう。
実に、キリスト教やユダヤ教の一神教徒の民族が数千年来の間、待ち望んでいた救世主が日本に存
在したという事実に気が付き始めるものと思われる。日本人の無宗教的な感覚、現世御利益の願望意識、
歴史の忘却の達人の国民性では、救世主なるものとは全く縁がないし、想像も及ばないようだし、尊敬の
念も皆無のようだ。外国から教えられて始めて知ると言うのは各種のノーベル賞などにも見られる日本独
特の無神経、無関心、無感動の心理によるもので、別の面では嫉妬や妬みの現象でもあるようだ。なお、
先述したように、グローバリズムの終焉も実に2005,6年頃のアメリカ連邦政府の崩壊を経た頃で、今
から4年後の2006年頃であると思われる。
ところで、2001年9月11日の所謂9.11のテロ事件に対しても、真の神仏の影響が働いていることを、
テロを仕掛けた陰謀勢力の中枢の連中は感じ始めていることであろう。即ち、あれほど上手く行くとは想
像外であったと言えるし、暗に見えざる真の神仏の働きを痛感していることであろう。恰も、故意に計画的
に放火をした犯人が、急激な予想外の突風により、余りにも凄い勢いで燃え上がった火の粉を前にして、
あっという間に周囲にまで拡大し大火事にまで至ったことに加えて、自分も火の粉を被って全身大火傷を
負い、呆然として立ち竦(すく)んでいることに似ていると言ったものだろう。想いも掛けない突風こそが神
仕組みによるものであろう。実に、テロ事件の破壊的な結果は、仕掛けた陰謀勢力達の予想を遙かに超
えた結末であったようだ。これぞ真の神仏の波動の影響であることも含めて、外国の霊能力者の方から、
自分たちの悪の計画や思惑通りにならないものを感じ、日本にいる真の神仏の存在の表面化に次第に
気が付き始めてくることであろう。
先述したように、最後に日本を攻撃し解体しようと思った悪魔勢力の連中が、自分たちの邪悪な波動を
跳ね返されて、その結果、逆に日本の真の神仏から天罰を受け、解体され、崩壊する時が必ずやって来
るであろう。そして、最後に彼等も悔い改めて日本を中心とする世界の救済に、協力していくときが必ず
到来していくことであろう。もしそうしなければ彼等にも破滅が待っているからだ。神の成敗を恐れ、邪悪
な悪魔崇拝ながらも信仰心にも厚く、長い歴史的な年月の間にも救世主の存在を片時も忘れずに強く意
識している彼らだからこそ、真の神仏に対する嫌悪、中傷、反感、攻撃の波動がそのまま自分たちに跳
ね返ってきて、自らの衰退や衰滅を招くことにいち早く気付き始めるであろう。そして急成長して世界第2
位の経済力を誇った日本の、実に失われた10年と言われる長期に亘る衰退現象に対しても、その真の
神仏の波動に対する反発、抵抗が大きく原因し、それらの現れであり、結果であることにも気付くことであ
ろう。
それでも救世主は、日本を始め彼らの真意を確かめるべく、また邪悪な連中の陰謀や利用、揶揄、試し
を排除するべく、日本や超大国の米国、欧州合衆国の崩壊を確認して、意識の根本的な大変革が世界
的に成されて、最早、どう仕様もない程の地獄の奈落にまで国家社会が国内外共に大破綻し転落するま
で、恐らくは4,5年後の2006,7年頃でないとその姿を現さないであろう。キリストでさえ、迂闊に挑発に
乗って思い上がって自分を「神の子」と称して、ユダヤの支配勢力のパリサイ人によって、特に弟子のユ
ダによって救世主としての神の子の能力を試されてローマ帝国に売られたではないか。
今時の救世主はそうしたへまは決して為さらないであろうと思われる。神仕組みによるハイパーインフレ
や戦争拡大を通して全世界の経済を世界大恐慌により崩壊させ、人類の意識の大変革をもたらしていく
ことであろう。それでなくては、残念ながら殆どの国民の意識や、売国奴連中や亡国の輩の意識、そして
地球全人類を管理し奴隷化し家畜化して人口減少を計画して世界支配を目論む国際金融資本を中心と
する陰謀勢力の邪悪な思惑が悔い改まることはないであろう。
また、救世主なる者が現れるとしても、既に指摘したように、日本民族が最初に気付くことは有り得ない
現下の諸問題と展望:310
であろう。無関心、無宗教、無感動の日本民族がいくら意識変革が為し得たとしても、そこまで虚心坦懐
にはなることはないであろう。むしろ先述したように、闇の勢力、世界統一政府の陰謀組織、国際金融資
本側において、特に霊能力者達を多数抱えているバチカンのローマ法王を中心とする最高支配階層の
側から、日本から真の神仏の波動を感じて、自分たちの計画の破綻、負け組への転落等に恐れを為して
洩れだして来ることであろう。彼らの意を受けた日本民族の某グループ側から、救世主を捜し出して担ぎ
出してくることであろう。それは国際競争力に揉まれている経済界から、その意向を受けた形で真の指導
者を担ぎ出す動きが出てくることであろうと思われる。
目下、バチカンのローマ法王の後継者が、日本の上智大学の学長を経験した某外国人で、日本語も堪
能な方であり、日本の天皇陛下が世界の王として君臨し世界を救済していくのが闇の世界陰謀組織の計
画であると言った予想も流れているが、むしろ、何の財力や権力、権威もない救世主に対して、国民が広
く付いていくために、闇の勢力の指令により、天皇陛下自らが広く天下に公認して、救世主を擁護していく
役目を果たされるのであろうと思われる。
恰も、身分の低い豊臣秀吉が関白として、また徳川家康が征夷大将軍として、天皇陛下により権力者と
してのお墨付きを与えられて君臨して天下を治めていったときのように、今時も天皇陛下が救世主と協力
して、国家改革と安泰に向けて指導的役割を果たされていくことであろう。正に日本の天皇陛下が世界の
王としての重大なる歴史的責務を果たされる意味で、一部の陰の評論家の予想も当たっていると言えよ
う。
外国では真の救世主なる者に対して、深い信仰心から敬虔な気持ちになりやすく、早期に目覚めるも
のと期待できるが、日本民族ではその無信仰な国民性故になかなか困難であろうと危惧される。しかし、
一旦、外国によって救世主乃至真の神仏の波動を指摘されて、その結果、日本民族がしぶしぶ気付き出
したら、その指導の下に、様々な改革に向けては日本民族の極めて柔軟性故に早く走り出すことであろう。
外国の方は、救世主の存在、真の神仏の波動の存在には早く気付くことであろうが、特に宗教改革のよ
うな社会の根本理念における大改革に向けては、硬直した長年の宗教的生活習慣を根本的に大改訂す
ると言ったことには非常に困難を伴うことであろうと思われる。むしろ柔軟な国民性の日本民族であり、そ
の変幻自在の日本民族に大いに期待するものだ。
さて、そうした中で、遅くとも2006年から2008年頃のロシアの再分裂、そして遅くとも2012年から20
13年頃の中国の大分裂に至る過程で、吾が日本民族も幾多の試練を経て行った暁には、国民の意思
を一つにして行くことが必要であろう。その後における最大の日本民族の意識の変革は実に、大東亜戦
争を戦った後の東京裁判の見直しであろう。即ち、日本が侵略国としての自虐的な裁判史観を根本から
是正し、むしろ日本が欧米の植民地支配や帝国主義的侵略を打ち破って、三百数十年の欧米の侵略を
排除し、その後にアジアやインド、アフリカの世界の多くの植民地諸国の独立を果たしていったことを、再
認識することから始められる必要があるだろう。
そして、現在の多くの対立する構造に対して終止符を打ち、これまで東京裁判を通じて、中国や韓国に
より押し付けられて、国内でもそれに呼応する売国的連中の誤った自虐的な歴史認識を正して、真実の
歴史認識に再定義して行く国民総決起による一同団結が要求されるであろう。韓国や中国の反日教育も、
闇の陰謀勢力や米国が仕掛けたものである。即ち、日本を分断して支配し、弱体化を図るという戦略で
ある。こうした背景を見るならば、実に、日本国家の変革や救済が如何に困難であるかが理解できるであ
ろう。
なお、日本の改革を阻む旧勢力の崩壊や、また日本に陰謀を仕掛ける国内外の諸勢力の崩壊乃至破
綻が実現していくのと平行して、日本を取り巻く外国自体の意識の変化も必要になって行かざるを得ない。
それ故に、優れた指導理念や指導者の登場が必要であるのは当然だが、それを心から受け入れる国民
性が更に求められるのは言うまでもなく、更には、反日的な外国の崩壊乃至破綻も必要になってくるもの
だ。
現下の諸問題と展望:311
従って、今次現れると予想される国家的な指導者、救世主が何も独りだけで改革を達成するものでは
有り得ない。全国民が真底から納得し、総力を結集して一丸となって改革に参加し協力して行くことが求
められているものであろう。ここにこそ、古代日本が渡来系の弥生人により侵略されて来た歴史を総決算
して、平和で安穏なる偉大な縄文時代を経てきた本来の日本民族の祖先の血が沸々と湧き起こって来る
であろう。
縄文時代こそ世界史的に見て非常に稀(まれ))な争いのない平和で自然との調和の取れた生活が行
われていたことが証明されており、宗教的にも、その後の渡来系の弥生時代と異なり、悪魔崇拝、畜生死
霊魂の崇拝等の霊力信仰もなく、大自然に対する感謝の想念の充満した穏和な精神社会であったようだ。
世間で言われているカタカムナ文明こそ、自然と宇宙と調和した縄文文明であったようだ。因みに、現在
の日本人は、25%が朝鮮系、25%が中国系、古代スファラジーユダヤ系が7%、そして縄文系が43%
いるようである。
今こそ、失われた2千数百年から1万数千年前の約1万年間(通説であるが、実際は約40万年にも及
ぶものと推定される)にも及ぶ日本古来の縄文精神の復活を目指した波動に、知らずの内に転換してい
くことになるものと思われる。人類の発生は何も3万年程前のアフリカでもなく、実に、約40万年前のこの
日本であったと思われる。竹内文書、富士文書、宮下文書等の古文書、ヒエログリフの超古代文字等が
次第に偽作ではなく、本物であることも次第に理解されていくことであろうと思われる。最近はアフリカの
サハラ砂漠や中南米、そしてアメリカでも縄文人の痕跡が発見されてきており、アメリカの原住民は実に、
縄文人であったらしいとも指摘されているようだ。
縄文時代は、決して旧石器時代で遅れた時代でもなく、狩猟時代でもなく、安穏で豊かで平和であり、
先述したように、通説では、今から2千年から1万数千年前に栄えて、中南米にまで影響を与えていった
ようで、約1万年ほど(実際は人類発生の始めから約40万年間)も繁栄した時代であったとされている。
実に、某所でも指摘したように、約2万6千年前に起こり、約1万2千年前に崩壊したムー大陸、アトランテ
イス大陸、レムリア大陸の各文明とほぼ同時期であったようだ。
これらの文明は縄文時代と重なって約数万年間も存在したものだが、これらの文明の滅亡の原因は、
悪魔崇拝、魔力崇拝、霊力信仰等による畜生死霊魂の祟り乃至天罰であったようだ。それ故に文明の崩
壊を招いていったようだ。一方の縄文時代には、これらの悪魔崇拝の魔力信仰の悪しき宗教に染まって
いなかったからこそ、崩壊から免れて約40万年間ほども(現在の通説では約1万年間)継続したとも言え
る。実に今時の大改革は、政治、経済、社会、教育、家庭等の分野は勿論、数千年来の人類の対立に終
止符を打つべく、宗教改革の分野にまで大きく踏み込んでいくことが求められているからだ。
こうした日本古来の縄文精神の復活に向かって、換言すれば、人類発生の地である日本における超古
代の縄文時代の真の神仏と合体化した精神の下に、世界の改革の根底に据えて行くためにも、実に冒
頭の序文において、宙天に鎮座される真の神仏と心が一体になることにより、邪悪で猜疑な想念の一掃、
廃絶を目指して、数千来の歴史の総決算になる大改革に突入するであろうと言った所以でもあろう。正に
壮絶な歴史的一大ドラマの展開となるであろう。
この歴史的偉業に参加するか否かの機会は、これを読まれる貴方御自身にも均等に開放されているも
のである。その折りには一部の既存、現在の支配階級や指導者階層を除いて国民皆が付いていくことに
なるであろうと思われる。実に冒頭において、数千年来の歴史の総決算をすると宣言した所以でもある。
その大改革は、日本を始め、世界中の大国の崩壊乃至破綻無くしては実現が不可能であろう。今正にそ
れらの崩壊、破綻、改革等が知らずの内に達成されようとしているのである。
34.国内外の情勢が急展開(米国崩壊が急迫)(2002年7月15日)
2002年7月10日を境に、米国の株安、ドル安傾向が一段と深刻さを増し、従来の100倍の速度で状
況が展開していくほどの歴史的大転換が訪れたようだ。実に、米国連邦政府の崩壊が、イラクなどへの
況が展開していくほどの歴史的大転換が訪れたようだ。実
に、米国連邦政府の崩壊が、イラクなどへの
現下の諸問題と展望:312
対テロ戦争の拡大と相まって、2004,5年頃の日本の国家破産に先行し、早ければ2003年にも現実
化する可能性が高まってきたようだ。この闇の世界支配権力が仕掛ける世界最大の国民国家の米国崩
化する可能性が高まってきたようだ。
この闇の世界支配権力が仕掛ける世界最大の国民国家の米国崩
壊は、グローバリゼーションの終焉と共に資本主義体制の崩壊をもたらし、その時期は2005,6年頃か
ら兆候が現れ、完全な達成は2010年頃であろうと思われる。
今後は、実に100倍もの猛スピードで歴史が展開していく故にこそ、数千年来の歴史の総決算が可能
になっていくものだ。即ち、米軍基地の撤去、安保条約の片務・不平等性の改定、東京裁判史観の見直
になっていくものだ。即ち、米軍基地の撤去、安保条約の片務・不平等性の改定、東京裁判史観の見直
し等に見る大東亜戦争後の戦後体制の総決算、また天皇制に関しての明治以来の近代史の総決算、
更には、西暦663年来の白村江の戦い以来、中国唐の大和占領・進駐支配の男女分断の奴隷化政策
によってもたらされた現在の卑屈・意固地・偏狭で亡国的・売国的・自虐的な国民性を解放する大変革、
最後には、人類史始まって以来の、実に6千来の宗教の総決算になる大改革も極めて現実的に10年か
ら15年後頃にも可能になるものだ。
なお、米国の対イラク攻撃に関する風雲急を告げる国際情勢に関して
なお、米国の対イラク攻撃に関する風雲急を告げる国際情勢に関しては、
に関しては、17項の追記1
は、17項の追記1を参照
17項の追記1を参照
2002年4,5月頃においても継続している円高、ドル安傾向は何と米国の対テロ対策の強化に嫌気を
差したアラブ資本、そして欧州資金が、テロ資金の洗浄(マネーロンダリング)による凍結を恐れて一時的
に米国内から引き上げて日本に移し替えているのが原因であるといった観測も流れているようだ。恐らく
最終的には、オーストラリアかニュージーランド或いは欧州に向かうものと思われる。その為の一時的な
円高、ドル安であるようだ。何も、日本経済が底を打ち、復活間近であるといった要因では無いようだ。円
高と言うよりも、むしろドル安であると言えよう。
そして、ここに来て、米国のモルガンスタンレーがその資産管理が大きく破綻してきているようだ。モル
ガンスタンレーと言えば、英国ロスチャイルドの米国代理人であるが、資産管理や財務管理のプロ集団
ではなかったのか。エネルギー大手のエンロンの破綻からの影響で、投資戦略に大きな狂いが生じてい
るようだ。目下、多くの評論家や専門家の間でも、米国経済が何処かおかしくなり始めていると言った観
測が流れているようだ。
先に、当方は、2001年9月11日のテロ事件を契機にして、従来の歴史の展開速度が実に10倍にも
なって来るであろうと予測し、実にこれまでの10年がたったの1年で達成されるほどの急激に歴史が展
開されていくであろうと指摘した。然るに再度、大幅に修正して行かざるを得ない状況になってきたようだ。
即ち、2002年7月10日を境に、欧州連合からの米国株の一斉売りによるニューヨーク市場の米国株安
傾向を契機に、ドル安に一段と拍車が掛かり、これまでの実に100倍の猛スピードの歴史展開になって
きたようだ。正に100年がたったの1年で達成されていくと言うことだ。
今や、欧州勢やアラブ資金の米国からの資本流出、中国などのドルからユーロへの外貨準備高の切り
替え(現段階では約2割)、米国株の大幅低下、ドル安傾向への一段の拍車、エネルギー大手のエンロン
や通信大手のワールドコム、薬品企業大手のエリクの株価崩壊・破綻に見られるように底無しの米国経
済のバブル崩壊現象だ。また、アルゼンチン危機のブラジルやウルグアイ、メキシコなどの周辺諸国へ
の拡大からラテンアメリカ危機へと、実に連鎖・連動により資本主義体制の崩壊、アメリカ連邦政府の崩
壊が現実味を帯びてきたようだ。多くの経済専門家ですら、まだ米国経済のバブルの崩壊ぐらいの認識
しかないようだ。当方は既に、米国連邦政府の崩壊、資本主義体制の崩壊に到るであろうという予測を
立てているものだ。
ところで、2001年の9.11テロ事件により、米国現政権がテロ資金の洗い出し、即ち、資金洗浄と言
われるマネーロンダリングを強固に実施している故の、米国からの資金流出だとしたら、誠に皮肉な結果
と言わざるを得ない。また、カネの流れが国境を越えて自由自在に移動できるグローバル化の流れの中
で、9.11テロ事件以後は、意外にも米国自身、国際金融資本に対して、テロ資金のチェックという形で、
グローバル経済の進展に大きくブレーキを掛けた結果、米国からの逃避にもなっているようだ。これも知
現下の諸問題と展望:313
らずの内に、世界の歴史の流れを大きく転換させていると言えよう。そして、米国からの大量の資金流出
が主に欧州勢によるものであり、更にはそれと連動する形でアラブ資金であると言うことは、何やらその
背景が臭って来るというものだ。いよいよ米国崩壊のシナリオを闇の陰謀勢力が、2001年9.11事件に
続いて実行に移し始めたと言うことであろう。
さて、HPで指摘した当初の予想を大きく転換し修正していく必要も出てきたようだ。即ち、2004,5年
頃の日本の破産がアメリカを始め全世界を道連れにすると言うことが、逆になる可能性が強まってきたと
言うことであり、案外、先に米国が崩壊する事態にもなってきたようだ。米国政府の崩壊は、最早、来年
の2003年にも迫ってきたようだ。恐らく米国は闇の勢力が描くように、大きく九地域の州政府に大分裂し
て行くことであろう。これも欧州に本拠を置くイルミナテイによる闇の陰謀勢力の為せる結果であるが、換
言すれば、欧州のスファラデイーユダヤのロスチャイルド勢力が米国ワスプ勢力と協力したアシュケナジ
ーユダヤのロックフェラー潰しであるが、彼等にも米国を解体乃至破壊はしても、最早何の制御能力もな
いまま、欧州勢やワスプ勢力も巻き込まれていくことになるであろうと思われる。
ここで重要なことは、日本より米国が先に崩壊すれば、日本の世界に対する世界大恐慌の責任が免れ
ると言った結果になることであろう。米国が先に崩壊して世界経済の大崩壊を招来させれば、グローバル
化を推進してきた米国自身にも跳ね返っていく自業自得であり、日本が責任や原因を転化される懸念は
薄らいでいくとも言えるであろう。それでも日本の国家破産は不可避であろうし、その時期も、早まりこそ
すれ、2004,5年に迫っていることは確かだ。正に、日本発ではなく、米国発の世界大恐慌の兆候が出
てきたようだ。後述するように、米国に多額に投資している邦銀も破綻し、日本も巻き込まれていく公算が
強まってきたようだ。エンロンやワールドコムの破綻でさえ、その影響が顕著になってきたようだ。
エンロンやワールドコムの会計不祥事も、実は米国内のユダヤ勢力が仕掛けたものと言えるであろう。
米国の弁護士や、公認会計士、税理士などの約7割がユダヤ人で占められている。こうしたユダヤ勢力
が、9.11事件で痛め付けられた仕返しに報復に出たものとも言えるであろう。もっと遡れば、現ブッシュ
大統領がワスプ出身であり、現政権内にはクリントン時代の政権と大きく異なり、ユダヤ人閣僚、上級官
僚が70数人の内二人しか居ない状況下で、ユダヤ人排斥に対する攻撃に出たものとも言える。
目下、米国では、2001年の9.11事件に続いて、2002年に入ってからのエンロンやワールドコムの
会計不祥事の暴露による企業破綻、2002年7月10日の欧州勢の米株総売りによる米株価崩壊に見ら
れるように、ワスプ(WASP:White Anglo-Saxson Protestant アングロサクソン系白人新教徒)と
ロックフェラーのアシュケナジーユダヤ勢力との激突が、英国ロスチャイルドの闇の勢力の演出により始
まったとも言える。当初は、ワスプやロスチャイルド系が勝利を治める可能性が高いが、結果的には、共
倒れになって勝者も自壊、自滅していくことであろう。
ところで、米国(ユダヤ勢力が嗾(けしか)けるワスプ勢力)も、日本と共に資本主義自体の崩壊の危機
を察知して、北朝鮮攻撃やイラク攻撃を想定して、本格的に実行する公算が強まってきたようだ。その為
の米国からの要請に基づく有事法制の整備でもあったようだ。日本もかつての朝鮮戦争特需で味を占め
たシナリオに便乗して、米軍への戦争協力法案とも言える有事法制を整備し、米国に全面協力して経済
が再生すると言ったような甘い考えを描いているようであるが、こうした従来型の発想も、世界的なデフレ
経済の下では通じないようだ。
即ち、大量消費を狙った資本主義の再生を期して戦争による解決・打開を図っていくことは最早不可能
な状況にあることは明らかであろう。50年ほど前の朝鮮戦争特需のように、柳の下の二匹目のドジョウ
はいないということであろう。なお、現在の住民基本台帳法(住基ネット)や個人情報保護法などは、世界
統一政府樹立の闇の勢力からの指令に基づくものであろう。
先述したように、2001年9月11日を境に、これまでの10年が1年に相当するほどの急激な歴史的大
変化の到来であった。従って、数年前まで、資本主義体制の崩壊、アメリカ連邦政府の崩壊が現実化す
るのは100年から150年後くらいかと思っていたが、10分の1の猛スピードで展開され、実に従来の感
現下の諸問題と展望:314
覚に換算すると10年に相当すると言うことであった。しかしながら、今や、2002年7月10日を境に、更
に100倍もの猛スピードで展開されていくことになってきたようだ。これは殆どの専門家が把握できてい
ない歴史認識であり、現実の状況であろう。恰も、旧ソ連の崩壊やベトナム戦争での米軍の敗退が予想
できなかった以上の歴史的大事件となるであろう。
米国経済の大幅な後退は、最早、有識者の間でも明白になりつつあるようだ。戦争をして打開していく
従来型の手法も通じないほどである。ある程度健全な経済あっての戦争である故に、経済が破綻しつつ
ある深刻な状況の中での戦争は、益々、経済破綻に拍車を掛けるだけであろう。それに、11年前の湾岸
戦争時とは、欧州の空気や経済状況も大きく変化してきており、とても戦争どころではないのは真実であ
ろう。国民の空気も対テロ戦争よりも経済の方に関心が移りつつあるようだ。しかしながら、それでも、米
国は、対テロ戦争に名を借りて、経済的不況の打開に向けて、欧州勢の強固な反対に逆らってでも、年
内や来年早々にも北朝鮮攻撃やイラク攻撃に踏み切る公算が強まってきたようだ。正に、真実の状況に
対して盲目に晒されているか、米国崩壊に加担しているとしか思えない有様だ。
今や、単なる経済の後退を大きく通り越して、資本主義体制の崩壊に至るほどの危機的状況になって
きており、経済面での恐れていた最悪の事態がいよいよ現実になってきたようだ。2001年9月11日の
テロ危険以降、2001年末までの状況と大きく変わって、2002年に入ってからの米国からの資本流出
が止まらない状況下でのドル安傾向を注目していたのであるが、先述したように、2002年7月10日の
ニューヨーク株式市場では、相次ぐ(ユダヤが仕掛けた)企業会計不信を背景に主要株が浴びせ売りの
一段の株安、ドル安傾向の展開になって来たようだ。
ダウ平均は今年最大の282ドル安の下げ幅で、終値でも9ヶ月ぶりに9000ドルを割り込んでいるよう
だ。今や米国株は、エネルギー大手のエンロン、通信大手のワールドコム、製薬大手のメリクなどの破綻
に見られるように、底無しと言っていいであろう。正に米国株の完全崩壊とも言えるであろう。当方が予想
する資本主義体制の崩壊、米国連邦政府の崩壊も極めて現実味を帯びてきたようだ。最早、崩壊へのシ
ナリオを解決し制御するには、高名なグリーンスパンFRB議長などの専門家と言えども、その能力を大き
く超えていると言えるであろう。
20世紀後半から世界をリードしてきたインフレ経済が、21世紀は大きくデフレ経済に転換し、全く従来
型の専門家ですら、新しい潮流自体に対応できていないようだ。これまでの古い価値観が大きく転換して
いく時代の転換点になりつつあるようだ。デフレ進行の下での経済破綻の行く先は、膨大な債務の山、資
産デフレであり、不良債権の山積による廃墟であると言えるだろう。20世紀全般のデフレとも、現在のデ
フレはグローバル経済の下で大きく様相を異にしていることは明らかだ。かつての手法をそのまま使えな
いのも明白だ。
これからの国内外の諸情勢は多くの専門家でも全く予想が付かないほどの猛スピードで展開していくこ
とであろう。最早、従来の常識に基づいた発想や認識では理解し制御し解決できないほどの、急激な事
態の変化と言えるであろう。日本の国家破産も、ムーディーズの日本国債の格付けの引き下げに見られ
るように、大方の国民の意識の間に次第に高まって来たが、米国の崩壊、即ち、パックスアメリカーナの
終焉は、未だ一部の専門家の間にしか認識されてはいないだろう。それでもいつ頃発生するかに関して
は殆ど誰も予想すら出来ていないようだ。多くは精々が米国経済のバブル崩壊程度の認識であろう。
日本が先に崩壊すると言った予想も大きく転換せざるを得ないほど、先に米国が破綻する可能性も出
てきたほど、エンロンやワールドコムの巨大企業の破綻に見られるように急激な情勢の展開である。ここ
に来て米国経済が可笑しくなりつつあることは、既に、週刊誌のエコノミストの7月16日号や23日号、30
日号でも、米国バブル崩壊として紹介しているが、次第に、米国国家の崩壊が真実味を帯びてくることで
あろう。最早、資本主義体制自体の崩壊が迫りつつあると言えるであろう。従来のように、資本主義経済
の再生を期すために、大量消費を狙って生産を誘発すべく戦争を実施して経済を立て直すと言った教科
書的手法も通じなくなっていることは先述した通りである。
現下の諸問題と展望:315
さて、日本と米国の両者の経済的結び付きは強固なもので、何れが倒れても一蓮托生の運命共同体
になりつつありと言えよう。日米の貿易上に占める割合は4割にも成るほどの巨大な規模であり、正に日
米は経済的には相互依存の高い運命共同体であると言えよう。日本の経済力が落ちぶれたとは言え、
未だに世界第二位の経済大国の規模なのは言うまでもない。米国大手通信会社のワールドコムの破綻
でも邦銀が多大に投資しており、日本にも影響がじわりと効いてくることであろう。現在の世界経済は密
接に絡み合っており、日本も決して例外ではなく、特に、世界一の債権国で投資国である日本の破産は
米国と同等に、或いはそれ以上に世界に大々的な影響を及ぼしていくことであろう。
一国だけの経済崩壊で済まないことは、比較的に小規模な2001年末のアルゼンチン危機で証明でき
るであろう。そのアルゼンチン危機は、当初はアルゼンチンだけで他に波及はしないだろうと言われてい
たが、現在では大方の予想を裏切って、ブラジルやメキシコなどの周辺諸国にも波及し、今や、ラテンア
メリカ危機とも言えるような事態になってきた。そして米国のメリルリンチもアルゼンチン危機で大きく損害
を受けるようになっているようだ。全ては知らずの内の世界的な連鎖反応であり、世界的に伝搬する連鎖
倒産であろう。
こういう国内外の非常事態は、今後吾々が志向する日本の真の改革にはむしろ歓迎すべき事態と言え
るであろう。何故なら国民総懺悔により国民の意識の大変革も可能になり、また改革の実行も可能にな
るからだ。例えば、無益で不毛な両極端な議論の終焉、米軍基地の撤去、廃墟からの再出発による国民
意識の変革が実現できるからだ。当方も、資本主義体制の完全な行き詰まりは、数年前までは100年か
ら150年くらい後で、米国連邦政府崩壊も100年から150年後くらい先で、米軍基地の撤去も半永久的
に不可能であろうと思っていたが、全ては2000年を境に歴史が大きく転換し、特に、2001年9月11日
のテロ事件を契機に、一挙に、歴史が大転換してきたものであり、更に、2002年7月10日を境に大きく
米国崩壊の兆候が顕著になってきたと言うことだ。
その昔、1世紀から4世紀に掛けて権勢を振るい、パックスロマーナと言われた古代ローマ帝国の覇権
も、最盛期は精々200年ぐらいであったようだ。古代の200年は現在では相当な期間であるようだが、
米国の世界的な覇権は、それほど継続できなくなりつつあるようだ。1776年に英国から独立して以来、
幕末時に南北戦争をして、1870年代に真の独立国家を達成し、太平洋まで占領して世界の超大国とし
て登場してからと言うもの、未だ百数十年ぐらいしか経過していないようだ。その米国が崩壊する兆候を
示しだしたのも、闇の陰謀勢力の描いたシナリオ通りであるとは言え、何処か神仕組みによるものと感じ
させられる想いだ。
ところで、7月12日付け某夕刊紙によると、テロ事件の以前から、既に米国のバブル崩壊が懸念されて
いたが、2002年に入ってから米国の経済の回復が遅く、バブル経済の破綻が顕著になってきたようだ。
先に指摘したように、エネルギー大手のエンロンや通信大手のワールドコム、そして製薬大手のエリクの
破綻と言ったように、正に底無しの米国企業の粉飾決算に伴う会計不信による株価崩壊である。エンロ
ンやワールドコムには邦銀も多額に投資している故に、いずれは日本にも影響が及んでくることであろう
と懸念される。
即ち、世界同時株安の元凶である米国企業の会計不祥事が、日本の銀行を直撃しそうな展開になって
きたようだ。問題企業がパンクすれば巨額の融資をしている日本の銀行が新たな不良債権を抱えること
になるからだと指摘されている。ただでさえ、景気低迷に伴って増大する一方の不良債権に四苦八苦の
銀行は、今後こそ、「息の根」を止められることになるものと懸念される。日米の共倒れが現実味を帯びて
きそうだ。
米国の某証券会社のアナリストが先日発表したリポートは実に衝撃的な内容のようだ。「震源地」であ
る米国通信大手のワールドコムが破綻した場合の金融機関への影響を試算したもので、最も損失が大
きいのは JP モルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカで、それぞれ4億ドル(約480億円)。日本の銀行
も無傷ではない。みずほ銀行には378億円の損失が発生し、先日クレジットライン(25行で26億ドル)に
現下の諸問題と展望:316
加わった東京三菱銀行も巨額の被害・損失を受けるという。(後述するように、この25行による債権回収
は、12日付けでニューヨーク州最高裁判所により請求却下されることになる。)
しかし、経営危機は何もワールドコムだけではない。エネルギー大手のエンロン以降、電力会社ダイナ
ジー、複合企業タイコ・インターナショナルなどの不祥事は「前哨戦」で、ついにワールドコムと言う通信大
手の「本丸」に波及したものだ。通信会社では他にグローバル・クロッシングら4社の不正経理が発覚して
いる。この影響は深刻であるとされているようだ。
某シンクタンク研究員によれば、例えば、エンロンでは、東京三菱が353億円、三井住友が390億円、
みずほが150億円という融資の一部が損失になったようだ。また、米国企業が光ファイバー整備のため
に日米欧から集めた資金は4兆ドル(約480兆円)とも言われている。最悪の場合、その内の10兆円程
度を日本の金融機関が損害として被ることになると見られているようだ。
恐れていたことが、最悪事態がついに現実になってきた。10日のニューヨーク株式市場は、企業の不
正会計疑惑の広がりを懸念した売りが強まり大幅続落、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日
終値比282.59ドル安の8813.50ドルで終了した。下げ幅は今年最大で、終値で9000ドルの大台を
割り込んだのは、同時テロ後に売り込まれた昨年10月上旬以来約9ヶ月ぶりだ。
ハイテク株中心のナスダック(店頭市場)総合指数も35.11ポイント安の1346.01と、年初来安値を
更新した。この10日は、不正会計疑惑が浮上している通信大手クエスト・コニュニケーションズ・インター
ナショナルが司法省の捜査着手を認めたのを受け、米企業会計を巡る疑惑が一段と強まった。相次ぐ不
正会計で市場では米企業への不信感が台頭してきており、市場関係者は「地合いが悪い中で新たな疑
惑が生じたことから、今後もさらなる不正会計疑惑が出ると見る向きは多い」(日系証券)と指摘している。
先行きへの悲観論も広がっており、「相場は完全に崩壊した」(米投資顧問会社)との声も出ている。市
場関係者によると、この10日は主要指標のS&P500種株価指数が下値傾向線を割り込み、技術的な
売りを誘ったことが、株安を加速させる一因となった。来週以降発表が本格化する企業の4-6月期決算
が出そろうまでは下落傾向が続くとの観測が支配的で、「ダウは昨年9月の同時テロ後の最安値(8062.
34ドル)を試す」(某米証券アナリスト)との予想も出てきた。(7月12日付け某夕刊紙)
また、7月14日付け某夕刊紙によると、「企業の不正会計もさることながら、株価の低迷も深刻」と題し
て、ニューヨーク株式市場は2000年3月のピーク時から、なんと約5兆5000億ドル(約650兆円)も資
産価格を落としている指摘している。この額は日本の国債の赤字額とほぼ同じであり、米政府の年間予
算の約3倍に当たる途方もない額である。ここに大企業の不正会計問題が加わったことで、投資家の米
企業に対する信頼は今やズタズタだ。
ワシントンにいる某大手証券会社のエコノミストは「米経済は製造業を中心に堅調だと言えるが、不正
会計問題などで企業への信頼が揺らいでいる。株は売りが続いているし、この上に米国債が売られると
打撃は大きい」と暗い見通しを語る。米国で投資のバロメーターと言われるミューチュアル・ファンド(投資
信託)の新規投資額も5月、49億ドル(約5800億円)まで落ち込んだ。この額は前月比で65%減という
惨憺たる数字だ。
また、裕福層の資産も大きく下落しているようだ。USトラスト社の調査では、人口のトップ1%に当たる
年収30万ドル(約3600万円)以上で資産320万円ドル(約3億8000万円)の金持ち層の有価資産は
昨年、17%も減ったという。さらにドル安も進んでいるので、国外投資家の資金が米国市場から離れて
いくことになる。それによってアメリカ発の不況が世界にさざ波のように押し寄せる可能性があるようだ。
ここでブッシュ大統領が虎視眈々と狙っているのがイラクへの軍事攻撃であるようだ。ウォールストリー
トの歴史を見れば明らかだが、戦争になれば必然的に株価が上がるのだと言う。今春、某評論家が入手
したペンタゴンの「核戦略体制見直し報告」という極秘報告書には次のようなことが記載されていたようだ。
それはイラクを標的にした新しいタイプの核兵器を開発し、先制攻撃も辞さないと言う内容だ。ニューヨー
クタイムズもブッシュ政権のイラク攻撃計画をスクープ報道しており、年末から来年初頭にかけて、きな臭
現下の諸問題と展望:317
い空気が漂いそうだと指摘する。昔からあるシナリオだが、戦争によって景気へのテコ入れを図ろうという
のだが、姑息な手段と言わざるを得ないと指摘している。(7月14日付け某夕刊紙)今や経済アナリスト
からも戦争に対する懸念が表明されているようだ。
一方で、7月14日付けの某大手経済誌によると、景気の回復力への不安からドルへの先安感が広が
り、ユーロは1年半振りの高値を付けたようだ。3年間にわたり低迷を続けたユーロ相場の最近の上昇は
本物かと疑念を呈しながらも、欧州のユーロ関係者のコメントとして、「ユーロ上昇は市場の一時的な現
象ではなく、大きな潮流だ。米欧間のマネーの流れが平常に戻り始めた。1999年の通貨統合以来続い
ていた欧州から米国への資本流出は昨年末に終わった。」を掲載している。既に欧州は2002年に入っ
て完全に米国を見捨て始めたと言うことだろう。
先に指摘したように、邦銀がワールドコムに投資していた資金であるが、7月14日付けの某大手経済
誌によると、ワールドコム向け融資に関して、債権銀行団の回収請求却下をニューヨーク州最高裁が下
したようだ。ニューヨーク州最高裁は12日、米通信大手のワールドコムの債権銀行団による融資回収の
請求を却下した。欧米主要メディアが報じたと言う。25行からなる銀行団は、同社に26億ドル5千万ドル
(約3千100億円)を融資していると言う。虚偽の財務情報に基づいて融資をしたとして一部の回収を求
めたもようだが、最高裁は却下したようだ。ワールドコムの目先の資金繰りには影響しないが、銀行団と
の関係が悪化しているとの見方も出ているようだ。
なお、日本が米国との唯一の協力国家として、ある面では米国の従属国家として、米国と運命共同体と
して崩壊していく事態を、7月11日付けの某経済誌が次のように伝えている。「米企業会計への不信など
で米国への投資資金の流れが細る中で、日本の通貨当局がドル買いの主役になってきた。5月からの政
府・日銀による大規模な円売り・ドル買い介入で積み上がったドル資金の大半は米国債に向かい、米経
常赤字の4割弱を穴埋めしたもようだ。欧州などは投資を縮小しており、日本が対米資金流入を支える構
図が鮮明になっている。テロ事件をかなり経過した現在でも、なおも日本は欧州や中国やアラブ諸国とは
異なり、米国追随の経済外交を展開していると言うことだ。
政府・日銀は5月22日から6月下旬までに7回ドル買い介入を実施。介入額は昨年9月の米同時テロ
後に匹敵する規模に達したもようで、4-6月期外貨準備高は446億ドル(約5兆円)増加した。日本の
外貨準備高の運用は外貨建て証券が増加分の8割以上を占めており、「大半は米国債」(某証券)と見ら
れる。4-6月期の外貨準備増加額のうち350億ドル強が米国債に回ったもようだ。米国の経常赤字は
4半期では1千億ドル前後の規模に達しており、日本の外貨準備増加分がこの4割弱を占める計算にな
る。昨年までは米国市場への海外からの投資は欧州からの証券投資が中心だった。だが、最近は相次
ぐ米企業の会計がらみの不祥事で、欧州勢などが米株式・債券投資に慎重になってきた。
4月の対米投資を見ると、英国は米国債を約40億ドル売り越した。株式も前月の約30億ドルかの買い
越しから昨年9月以来の売り越しに転じた。スイスも米国債を11億ドル売り越した。欧州以外でもこれま
で米国債投資を増やしていた中国の保有残高が減少した。この結果、4月の海外勢の米国債投資は前
月の139億ドルの売り越しに転じた。5月以降の統計は未公表だが、この傾向は強まっているものと見ら
れる。
米国市場の先行きに不透明感が強まるなかで「これまでのように投資利回りが得られず、投資家の米
国離れが加速する可能性がある」(某証券)。最近の外国為替市場でのドル安進行も米国市場への投資
先細りが背景にある。5月以降で、ドルは対円、対ユーロでそれぞれ10%程度下落、主要通貨に対して
全面安になっている。この中で、通貨当局がドル買い支えに動いているのは先進国では日本だけだ。円
高進行の景気への悪影響を強く懸念する政府・日銀が、欧州やアジアなどに代わって米国への資金流
入を支える構図になっている。某証券の某チーフエコノミストは「日本政府が事実上の米経常赤字の穴埋
め役になっている」と見ているようだ。
このように、米国と運命を共にしていこうとする米国追従・協力の姿勢が見られる日本であるが、両国の
現下の諸問題と展望:318
貿易構造を考えると仕方のないものとも言えよう。目下、企業会計不信に伴う株安、ドル安など「米国売
り」の動きを、日本の政策当局や市場関係者は注視しているようだ。日本の株式の連鎖安や一段の円
高・ドル安による輸出採算の悪化で日本経済にも悪影響を及ぼしかねないためだ。最近の急激な円高は、
輸出頼みの日本経済に大きな打撃になりかねない。1ドル115円が輸出採算の限界であるようだ。それ
を突破するのも時間の問題ともなってきた。
景気の回復も一段と後れをとるばかりか、米企業の破綻から回収できない債権が新たな不良債券化し
て行けば、最早、日本の経済の再生は不可能になり、日本の国家破産、経済崩壊も現実味を帯びて極
めて早まって行くことであろうと懸念される。正に、当方が指摘した貿易上の破綻が到来しそうである。当
初は、2004,5年頃と予想した日本の国家破産も早まる気配が出てきたようである。日本と米国、何れ
が先に倒れても、共に巻き込まれて行かざるを得ない運命共同体とも言える。ただ、世界大恐慌に対す
る責任の所在が異なってくるものだ。
米国の崩壊は、米軍の維持の崩壊でもあり、グローバリズムの終焉でもあり、九地域ぐらいの各州へと
米国合衆国の分裂をももたらしていくことであろう。正に古代ローマ帝国の崩壊と同様なものと言えよう。
この意味では2002年7月10日は、後世の歴史家により、2001年9月11日に以上の歴史的大転換に
記録される日となるであろう。今のところ大方の専門家は、精々が、日本と10年遅れて到来した米国バ
ブル経済の破綻ぐらいにしか認識していないようだ。
一方で、この日本の経済界に目を転じてみても、数年前と大きく変わった信じられない異変が起きてい
るようだ。ITバブルの崩壊と共に、「ITビジネスの寵児」の孫正義率いるソフトバンク帝国の迷走振りが際
立つことが報道されている。平成14年3月期連結決算は創業以来初の最終赤字に転落し、往時はトヨタ
をも超えて30兆円にも達した同社株の時価総額は、ネットバブル崩壊に伴い、2年余りで40分の1に急
降下したようだ。最近は「保有株式の売却で食いつなぐ状態」(外資アナリスト)とされ、あおぞら銀行株の
売却問題で激しい突き上げを食っているようだ。正に日本経済の裏側で、様変わりの状況が陰で進行し
つつあるようだ。
当方の数千来の歴史的大改革を志向した内容のHPも、現在の第一線で活躍している中高年者の曾
孫くらいの世代の、実に早くても100年後ぐらいに理解され、実行できるものと諦め気味であったが、時
代の急激な変化が、米国崩壊、国際金融資本の破綻、欧州の破綻、世界三大宗教の崩壊などが次第に
顕在化するほど、数千年来の宗教上の改革をも一気に成し遂げられる微かな期待と展望を見出せるよう
な想いである。
今後予想される大混乱は、単純に言えば、戦国時代、幕末、太平洋戦争の大混乱を一つにしたような
大激動の時代の到来とも言えるであろうが、実際は、数千年来の、もっと言えばム-、アトランテイス、レ
ムリア文明・大陸の崩壊以来の歴史的大事件となっていくことであろう。それでこそ国民総懺悔の意識変
革が可能とも言えよう。また世界経済が破綻してこそ、全てのリンクが切断されて日本の真の改革も可能
になるのである。
今後は、ハイパーインフレの到来と共に世界大恐慌の阿鼻叫喚の地獄図絵の展開が待っていることで
あろう。破局はアッと言う間に到来し、全く何の準備も出来ないほどの急激な変化であろう。実にタイタニ
ック号の沈没と同じと言えよう。甲板にいるときには異変に気付かないであろうが、甲板にまで浸水してき
たときは、沈没まではアッと言う間であろう。現在の日本は、正に沈み行くタイタニック号の甲板でサッカ
ーに興じている状況と同様なものと言えるであろう。
こういう見方が当たるかどうか、今後の推移を注意深く見守っていきたいものだ。過去や現在の事実の
認識に関しては多くの者が共有し相互に理解できても、これを基にした分析や予想等の未来のことに関
しては、色んな人の見解の相違も絡んで、認識を異にして行くのが常であろう。後は洞察力や先見性、創
造性の世界であろう。万一、当方の見解が当たるようになってきたら、その際には、高く評価されるか、嫉
妬・妬みの中で無視され忘却されていくかであろう。最もその際には、日本の再生も有り得ずに、日本国
現下の諸問題と展望:319
家社会の命運をも決していることであろう。
ただこうは言っても、全ては人々の意識、心理によって左右されることは事実である。例えば、自殺した
り、離婚したりする可能性の大きい人でも、当人の心理や意識の変化により、大方の予想を裏切って破
局を回避することの可能性は誰にも解らないのも事実だ。人間の心理状態は変化するものであり、これ
は当人しか解らない。決断し実行するのは本人だけだからだ。ただ当人や社会の心理ないし空気が変化
しないと言う前提でしか将来の予測は出来ないものだ。現在の国民意識や心理状況が継続していけばと
言う前提での予想でしかあり得ない。今後の情勢の推移を注意深く見守りたいものだ。
実に、冒頭にも述べたように、2002年7月10日を境に、米国の株安、ドル安傾向が一段と深刻さを増
し、従来の100倍の速度で状況が展開していくほどの歴史的大転換が訪れたようだ。実に、米国連邦政
府の崩壊が2004,5年頃の日本の国家破産に先行し、早ければ2003年にも現実化する可能性が高
まってきたようだ。今後は、実に100倍もの猛スピードで歴史が展開していく故にこそ、数千年来の歴史
の総決算が可能になっていくものだ。
即ち、米軍基地の撤去、安保条約の片務・不平等性の改定、東京裁判史観の見直し等に見る大東亜
戦争後の戦後体制の総決算、また天皇制に関しての明治以来の近代史の総決算、更には、西暦663年
来の白村江の戦い以来、中国唐の大和占領・進駐支配の男女分断の奴隷化政策によってもたらされた
現在の卑屈・意固地・偏狭で亡国的・売国的・自虐的な国民性を解放する大変革、最後には、人類史始
まって以来の、実に6千来の宗教の総決算になる大改革も極めて現実的に可能になるものだ。
強(あなが)ち、このHP上で指摘し主張してきた吾々の見解、志向、追求が決して荒唐無稽、奇想天外、
空理空論、非現実的なもので無いことが次第に理解されていくことであろう。しかし、その評価も、著しい
健忘症に罹って、出る杭を打つ嫉妬や妬みの多い国民性が変革された結果であることは当然であろう。
人の見解や主張に対する理解や評価の前提として、その見解や主張の事実を正しく思い出していくこと
が必要であるからだ。
追記: 米国のイラク攻撃が近い(2002年10月2日)
17項の追記1を参照
なお、米国の対イラク攻撃に関する風雲急を告げる国際情勢の詳細に関しては、17項の追記1
17項の追記1
を参照
なお、米国の対イラク攻撃に関する風雲急を告げる国際情勢の詳細に関しては、
読売新聞10月2日(ワシントン30日=天野真志)によると、「戦費月90億ドル 米試算」と題して、以下
の記事が紹介されていた。
「米議会予算局(CBO)は30日、アメリカがイラク攻撃に踏み切った場合、戦費が月60億-90億ドル
(7千3百億-1兆1千億円)に達するとの試算を初めて発表した。仮に攻撃が半年ほど続けば、戦費は、
計360億-540億ドル程度に膨らむ計算になる。
また、戦費とは別に、戦争に備えて湾岸諸国周辺に米軍を展開させる費用として、90億-130億ドル、
攻撃終了後に米軍を撤退させる費用に50億-70億ドルがかかると試算した。更に、攻撃終了後にイラ
クに米軍の一部を駐留させる場合は、月10億-40億ドルの費用が必要になると見込んだ。
イラク攻撃が現実味を増す中、アメリカでは、戦費負担がアメリカの財政赤字を深刻化させる懸念が高
まっている。戦費の予想を巡っては、ローレンス・リンゼー大統領補佐官が、攻撃の期間を明示しないで、
総額1千億ドル-2千億ドルに上る可能性があるとの見通しを示していた。」
これでも解るように今イラク戦争を実行すれば、そして戦争が長期化すればアメリカ経済が崩壊する危
険性が出てきた。それでもアメリカは石油資源獲得に向けて、また経済の活性化に向けて、一石二鳥を
狙って戦争を仕掛ける算段のようだ。欧州も表向き反対であるが、イラク制圧後の石油の利権に与(あず
か)るために、アメリカを困惑させて高く売り付けている傾向が強いようだ。
現下の諸問題と展望:320
当方が指摘するように、イラク戦争は米国の石油資源獲得と、それに向けた米国潰しの両方の力学が
働いているものと推察される。第二次世界大戦がイスラエル建国であったように、今回の米国によるイラ
ク戦争を通じて第三次世界大戦にまで発展するに至りつつある勢いは、正に、世界最大の国民国家であ
る米国解体、米国崩壊を画策したものであろう。2001年の9.11事件の延長であるものだ。
こうした背景の中で、いよいよ、アメリカはイラク攻撃を実行することになったようだ。目下、英国が賛成
しているものの、国民の7割が反対だ。後は、スペインやポルトガル、イタリア、ブルガリアなどが賛成す
るものの、フランスは国連決議無しの攻撃には反対であり、ドイツも反対で、欧州主要国は軒並み反対だ。
そしてカナダもマレーシアも反対だ。ロシアや中国の反対であり、エジプトやサウジアラビアなどのアラブ
主要国も反対である。
そして我が日本であるが、対米追従で行けば、米国崩壊と共に運命を同じにしていくことであろう。即ち、
膨大な戦争費用の負担を求められて財政破綻を急迫化させ、また石油価格の高騰を生じて日本経済を
奈落の底に突き落として破綻せしめていく懸念も出てきた。米国崩壊を前にして、日本丸の沈没への運
命も、実に財政破綻、経済崩壊と共に一段と早めて行きそうだ。
35. 緊迫化する内外諸情勢に関する雑感(2002年12月1日)
掲示板投稿者との間で交換した意見や、その後に思い付いた事項を緊迫化する内外諸情勢に関する
雑感としてまとめておこう。なお、必要事項はそれぞれ関連する章・項でも併せて掲載していくことにする。
第2章32項を
また、イラク戦争後の国際情勢の展望は第2章32項
を参照
また、イラク戦争後の国際情勢の展望は第2章32項
追記1:
追記1: 一気に風雲急を告げる事態に発展か
追記2:
追記2
: 北朝鮮情勢が険悪化し北が暴発するか
北朝鮮情勢が険悪化し北が暴発するか
追記3:
追記3
: 日本の対応は如何に
追記4:
追記4
: 歴史的大激動に対して的確な情勢分析と判断・対応が必須
追記5:
追記5
: 政治と軍事と経済の総合的・相対的分析が重要か
追記6:
追記6
: 安泰な向こう岸の眼前には波瀾万丈の大激流の大峡谷が(2002年12月18日)
追記7:
追記7
: 国際協調主義よりも国益重視で行くべきだ。(日銀問題)(2002年12月22日)
国際協調主義よりも国益重視で行くべきだ。(日銀問題)(2002年12月22日)
追記8:
追記8
: 真の主権国家とは何か(続:日銀問題)(2002年12月25日)
追記9:
追記9
: 真の愛国的行動とは何か(田中角栄氏問題に関係して)(2002年12月25日)
真の愛国的行動とは何か(田中角栄氏問題に関係して)(2002年12月25日)
追記10:
追記10
: 真の愛国旋風が巻き上がっていくだろう。(2003年1月5日)
追記11:
追記11
: 欧米の壮絶な覇権争いに巻き込まれるな(2003年3月6日)
追記12:
追記12
: 対イラク攻撃は資本主義体制の崩壊を招く無謀で危険な賭となろう(2003年3月9日)
追記13:
追記13
: イラク攻撃強行は米国崩壊から世界崩壊への導火線となるだろう(2003年3月10日)
追記14:
追記14
: イラク戦争は数千年来の怨念の宗教戦争の総決算である(2003年3月12日)
追記15:
追記15
: 性急で危険な軍事攻撃を回避するように米国を説得せよ(2003年3月14日)
追記16:
追記16
: 新時代への歴史的大転機へ(2003年3月16日)
追記17:
追記17
: 歴史的宗教改革に向け真の宗教理念の提起を(2003年3月17日)
記18:
追記18
: 第5次中東戦争、第三次世界大戦に発展する危険性も(2003年3月18日)
追記19:
追記19
: イラク戦争の次は北朝鮮とシリアへの攻撃か(2003年4月16日)
イラク戦争後の国際情勢の展望は第
イラク戦争後の国際情勢の展望は第2章32項を
2章32項を参照
追記1:
追記1 一気に風雲急を告げる事態に発展か
目下、米国は、多額の財政赤字や貿易赤字、深刻な景気後退により、最早、大規模な戦争を実施して
現下の諸問題と展望:321
行かねば経済が持たなくなってきたようだ。涸渇しつつある国内原油事情を打開するためにも石油資源
の確保、そして戦争経済への移行から米国の対イラク戦争は必至だろう。ラムズフェルド国防長官が理
事を務めたこともある米国のランドコーポレーションの軍事シンクタンクも、今後米国は24年間ほども戦
争を実施して行かざるを得ないと言うことを、既に報告書の中で指摘している。何故に24年なのか定か
ではないが、恐らく、戦争を拡大し継続して中近東全域を支配し石油利権を一手に治め、そして大ユダヤ
主義に乗っ取ってイスラエルの領土拡大を達成していく壮大なシナリオを実行に移す魂胆なのだろう。
目下、国連によるイラクへの査察を実施しているが、大量破壊兵器の製造や保有の証拠が何にも出て
こなくても、既にブッシュ大統領が、イラクに対して「武装解除」を要求する等と言明しているように、最早、
何が何でも戦争あるのみの本音を明白にしてきたと言えよう。恰も、かつて日本を追い詰めて真珠湾攻
撃に誘い込んだ「ハルノート」にも等しい最後通牒とも言えよう。正に「武装解除」とは、国民国家としての
主権侵害以外の何ものでもないだろう。イラクの暴発を誘発し挑発して、戦争に巻き込もうとしているのは
明白だ。
恐らく、米国がイラク攻撃を仕掛ければ、石油資源を米国の独占にさせないために、欧州の闇の世界
権力機構が、イスラム原理主義者を背後で操って、2001年の9.11事件の何倍ものテロ攻撃、恐らく核
兵器を使用したテロ攻撃を仕掛けて米国解体に動き出すだろう。今や、世界情勢はイラク戦争や、北朝
鮮情勢を巡って風雲急を告げる状況になってきたと言えよう。その背後には米国と欧州合衆国の覇権争
いがあるものと思われる。大方の日本人や日本政府は、米国の戦争突入に協力して石油資源の確保、
景気回復を期待しているが、米国解体、米国崩壊、そして資本主義経済の崩壊が近づいていることを考
えると非常に危険な選択を迫られていると言えよう。
なお、韓国情勢だが、韓国大統領選で、野党最大のハンナラ党の李会昌氏が当選すれば、一気に太
陽政策を転換して南北対決、冷戦時代に逆戻りし、朝鮮半島情勢は緊迫化することは必至だろう。米国
としてはイラクが終われば次は北朝鮮と、そしてそれが終われば、台湾海峡などと遠大なシナリオを描い
ているようだが、時代は悠長にそこまで待ってはくれないだろう。ロシアも今や急ピッチで軍拡を急いでお
り、米国の10分の1にまで低下した軍事力も、好調な原油事情も手伝って、豊富な外貨準備高の改善か
ら軍備増強も軌道に乗ってきて、数年後には米国に追い付く予定のようだ。
ところで、不良債権処置に伴う日本経済に関して言えば、米国並みの1年という税効果会計にする改革
を、急激なルール変更に対する銀行業界の猛反対により先送りしたことにより、米国は、竹中氏を使って
不良債権処理の加速による日本の不良債権買い占めを通じて、日本経済を乗っ取る思惑が大きく外れ
てしまったようだ。米国は、今までの詐欺的、平和的対応を捨てて、今後は一気に脅迫、恫喝、暴力的対
応により、圧力を掛けて日本の金融資産を強奪してくる魂胆のようだ。
その米国の対日政策の方向転換を示すシグナルが、今回のオニール財務長官の辞任であり、その前
の竹中氏とコンビを組んでいた対日経済担当者のリンゼー経済担当補佐官の辞任と言えるだろう。何も
米国経済の不振だけが原因で責任を取らされた辞任ではなく、米国経済の不振を打開するための日本
経済乗っ取りが失敗した責任を取らされたものだろう。米国が頼みにしていた竹中氏もその役割は既に
終わったと言えよう。米国は今後は、自国経済の不振脱却のために、なりふり構わずに可成り強引、強
硬な手段に訴えて、日本の資金需要の全くない国民金融資産、休眠資金の強奪、乗っ取りにやってくる
ことだろう。
今や資本主義経済の破綻も急迫化してきており、一部の評論家が言うように、米国の対イラク戦争や、
北朝鮮緊迫化で、戦争特需が転がり込み、一気に日本経済が復活するというような甘い期待はもてない
ものと思われる。日本の生命線を脅かす原油情勢を暗転させていく危険性も充分あり、何よりも、日本が
戦場になっていく内乱化の危険性もあると言えよう。日本の国家破産は、最早、戦争経済によっては回復
できないだろう。内乱やテロを誘発して大混乱に陥っていくと思われるからだ。
当方は微かな期待から、日本乗っ取りの外資系も、日本の経済が思うように回復せずに、また、日本の
現下の諸問題と展望:322
国家破産に巻き込まれて行くものと思っている。現在、2003年問題で、深刻化しつつある空きビル問題
でも解るように、外資系による第二のバブル破壊が静かに進行しているように思われる。経済も惨憺たる
有様の中で、軍事的緊張が一気に暴発していけば、一部の有識者も認識しているように超法規的対応し
かないだろう。これが日本にとって、国民意識の改革の観点からプラスに働くのか、国論分裂のマイナス
に働くのか、そして如何なる結果を生みだしていくのか全く予断を許さない状況だ。
追記2: 北朝鮮情勢が険悪化し北が暴発するか
北朝鮮が秘密裏に核兵器開発を継続していたと言う衝撃的なニュースにより、朝鮮半島情勢が一気に
緊迫の度を高めて来ている。北朝鮮の核開発継続の疑惑は、北朝鮮が核開発凍結を約束した1994年
10月の米朝「枠組み合意」以後も存在していたが、今や、核疑惑が現実となった以上、「核枠組み合意」
に基づくアメリカの北朝鮮への重油供与やKED0(朝鮮半島エネルギー開発機構)による軽水炉建設の
計画も大幅に見直さざるを得ない事態に直面しつつあると言えよう。
北朝鮮は、核やミサイルなど安全保証問題は、アメリカとの交渉課題だとしており、日本とは全く対話す
る気がない膠着状態だ。日本の小泉総理も、北の核ミサイルの照準が日本に向けられているのに、韓国
やロシアや中国も交えて協議しようなんて、暢気(のんき)なことを言っており、米国からも、日本が直接
狙われているのに気付かないとは、全くの国際情勢の非常事態の感覚麻痺、外交音痴だと馬鹿にされ
ている有様だ。今や北の頑なな外交姿勢に関して、その意味からもアメリカが今後展開する北朝鮮政策
は、我が国や韓国にとって重大な意味を持つことになろう。
既に日朝首脳会談を仕掛けて朝鮮半島の平和統一に向けた流れを創ろうとした背景には、欧州の世
界支配権力が関係していると言うことを指摘した。それに対して安易に乗ったのが日本の外務省や総理
の日本国政府である。こういう動きに対して核兵器疑惑を暴露したり、重油供給を打ち切った日朝交渉を
破綻させて、北の経済崩壊を画策し始めたのが米国である。
今や、対イラクでも対北朝鮮でも、その背景は、世界統一を目指す欧州の闇の世界支配権力機構と世
界最大の国民国家の米国との確執が始まったと言えるものだ。世界権力が狙うのは、従来利用してきた
米国の軍事力の解体であり、米国自体の崩壊乃至解体であると言えよう。世界統一に向けては、邪魔に
なる国民国家の解体であり、紛争の火種の排除であり、一種の刀狩りとでも言える武装解除の平和攻勢
なのである。
現在、米国のイラク攻撃が急迫してきた。10月12日深夜のインドネシアのバリ島の爆発が、HP上で
指摘したとおりに、アタッシュケース入りの超小型核兵器によるものであったことからも、米国が対イラク
攻撃を開始すれば、止めようのないテロの嵐が吹きまくり、収拾が付かなくなり、世界は正に泥沼の大混
乱の地獄の奈落の底に突き落とされていくことであろう。このイラクを巡る中近東情勢と北朝鮮情勢は決
して無関係ではない。米国はイラクと同様に北朝鮮を悪の枢軸国と見なして、テロ支援国家、テロ実施国
家と位置付けているからだ。
この度、北の核兵器開発が暴露されて、米国から北に対する重油提供が停止されて、北朝鮮にとって
は、果たしてこの冬を過ごせるのか極めて危険な状態になってきたと言えよう。多くの日本人は北を追い
詰めれば、北が経済破綻し軟化して来ると思っているかも知れないが、「窮鼠猫を咬む」の格言のように、
北が経済崩壊により外交姿勢を「軟化」するどころか、暴発して韓国や日本に「南下」してくる可能性が大
きく急迫してきたようだ。
一口に南下と言ってもその狙いは同じ朝鮮人の韓国というよりも、むしろ反日姿勢で固まった現状から
すると日本である可能性が高いことは言うまでもないことだろう。北が日本を攻撃するとすれば、在韓米
軍が駐留しているとは言え、日本からは在日米軍の主力艦隊、空母機動部隊がイラク攻撃に出向いて
留守となっている今しかないだろう。
北にとっては、現在が正に軍事戦略的に絶好の機会となるものだろう。日本もイージス鑑を派遣して戦
現下の諸問題と展望:323
力的には幾分減少している状況下で、また何よりも日本の自衛隊だけでは戦意や武器、そして現在の法
制度の点でも北朝鮮を互角に戦えない中で、実に現在の日本を巡る情勢は風雲急を告げる状況なので
ある。
米国にとってもイラク攻撃と北朝鮮攻撃の二正面作戦を実行できる余力はないと言えよう。例え、世界
の軍事費の支出が4割を占め、日本や中国やロシアや欧州主要国の合計をも上回る軍事力を有してい
るとは言え、テロ攻撃を誘発していては、戦争はベトナム戦争化し、内乱化して収拾が付かなくなるのは
明らかだ。単に爆撃して破壊させればよいと言うものではない。国民の支持を得られてその後に健全な
国民国家を構築できるかが大切なのだ。軍事占領して植民地支配するというような19世紀型、20世紀
前半型の侵略では対応できない時代であろう。
ところで、日本は石油が無ければ経済も成り立たないことを改めて国民が認識することであろう。即ち、
国際情勢や国内情勢がテロ攻撃を受けて悪化すれば、日本経済は破綻すると言うことである。何も原爆
などの核兵器を投下しなくても、経済的混乱を物理的に発生させれば瞬く間に大混乱に陥っていくのは
明白だろう。内乱を誘発させれば簡単に崩壊していく状況であろう。
かつて日本が米国からABCD包囲網を仕掛けられて、戦略物資の石油や鉄鉱石を禁輸され、勝算も
ないままに一世一代の大バクチの賭けに出ざるを得ないほどに追い詰められて、真珠湾攻撃や南方進
駐に突き進んでいったことでも解るように、「窮鼠猫を咬む」の例えのように、北朝鮮も追い詰められれば
何をしでかすか解らない状況下である。多くの日本人や政府関係者は、拉致家族5人を北に返すか返さ
ないかで議論が大きく分かれているが、問題の展望や本質はそういうところに無いのである。
北が米国特使との会談の席で、韓国や日本を交えて米国と核戦争をしても良いとか、日本に対して拉
致家族を帰さなければ責任を持てないとか言ったのも真剣勝負できているものだ。何もだからと言って、
北の言いなりに妥協して経済支援をせよと言っているのではない。今や、5人を約束を守って返すか、そ
れとも状況が変化したと言って返さないかは、北に最終的決断を迫るものという重い意味を有しているも
のである。
即ち、北の経済崩壊から危険な軍事的緊張事態を招来させると言うことだ。それも旧ソ連の崩壊と同様
にすんなりと崩壊するならば何も問題はない。北が簡単にギブアップして破産し降参するとはとても考え
られないことだ。そこで北の暴発の可能性が急浮上してくると言うことだ。5人を返さないと言うことは、北
にかつての日本の真珠湾攻撃や南方進駐を余儀なくさせると言うことと同じ意味を持つものだろう。
問題は、日本人や日本政府関係者が一体どちらを、また何を期待し選択するかと言うことだ。即ち、北
の静かなる崩壊を甘い展望で他力本願的に期待するのか、北に暴発させるか、その場合の暴発を指をく
わえて眺めているのか、それとも暴発を抑えるかだ。その暴発を抑える場合も、太陽政策に倣った経済
援助で行くのか、それとも北からの軍事的攻撃を受けて、日本も武力で受けて立って反撃するのかと言
った選択の岐路に立たされていると言うことだろう。
もしも、北側の武力攻撃、内乱誘発を受けて立つならば、それなりの法整備を含めた覚悟が成されてし
かるべきであろう。今や、こうした北による危機・有事からの戦争が始まる前触れである故に、日本は速
やかに武装や法制度を整備して北の攻撃に備えていかなければならないと言うことを警告したい。大方
の日本人はマスコミの似非平和主義に洗脳されて、扇動されてお涙頂戴式の日朝首脳会談の流れに酔
いしれているが、今や、歴史的にも第三次世界大戦の勃発にも等しい事態に至っているのである。
現在の日本の法整備からすると、外国の不審船に対しても、相手側から攻撃が無い限り反撃できない
こととか、国民の生命や財産が危険に侵されていても、例えば目前で拉致されても守れない不合理性に
満ちた自衛隊法や、似非平和主義の国民感情ではとても対処できないであろう。逆に日本が武装するか
ら北が攻撃してくるのだ等と屁理屈を並べるだけであろう。
当方には、北に暴発を抑えるための経済支援をした方が良いのか、北側に暴発させてそれを受けて立
った方が良いのかハッキリ言って解らない。北朝鮮と日本だけとの関係ならば、単純に国民の防衛意識
現下の諸問題と展望:324
を目覚めさせるためにも、北の武力攻撃を受けて立った方が良いと簡単に言えるが、日本に潜入してい
る工作員や。それに同調する在日不平分子が反乱して内乱化していけば、中国やロシアの思うつぼであ
り、北海道や九州、沖縄が戦場にすらなりかねない危険を孕んだものとなるであろう。
こうした亡国の危機は既にHP上でも第1章21項
第1章21項でも指摘したとおりである。こういう形で危機が到来し
第1章21項
てくることは殆どの国民は今に至っても気付いていないことが憂慮されるものだ。国民や政府にとって、
今やイラク攻撃と相俟って北朝鮮情勢が不穏化してきており、内憂外患の重大な政策の選択の岐路に
立たされており、選択や対応を誤れば正に亡国の運命に晒されていくことを根底から認識することが肝
要と言えよう。
追記3: 日本の対応は如何に
日朝首脳海岸は直接的にはロシアのプーチン大統領がウラジオストックで金総書記に会って仕掛けた
ものだが、その背後には欧州の世界支配権力があると思われる。この日朝首脳会談に先立って7月27
日付けの英エコノミスト誌で紹介された北の経済開放の記事からも推察できるように、欧州が仕掛けたも
のと当方がHPで指摘したものだ。したがって、北が暴発することを欧州が期待し求めているようにも思わ
れる。むしろ、欧州は朝鮮半島の解決・統合を狙って、最後の東西冷戦を終了させたい意向と思われる。
それ故に、小泉総理は訪欧した際にも、独仏などの欧州主要各国が小泉訪朝を大歓迎し、小泉総理も
大満足して帰ってきたものだろう。その後に日本人の国民意識や心理が予想外に険しくて強硬な路線に
変わり、一方で北の暴発を期待する米国が核兵器の保有乃至製造に関する疑惑で横槍を入れて来たも
のと思われる。
なお、日本にとっては、このように欧州と米国の指導権争いの狭間で、一体どちらを選択するのか大き
く政府内部でも国論も分裂していきそうだが、当方もどちらかと言えば、北朝鮮暴発を敢えて誘導して、こ
れを受けて立つ方が、戦後以来の太平の眠り、東京裁判史観や似非平和憲法の呪縛や催眠術を覚ます
絶好の機会としては賢明な選択かもしれないと言う想いが一方にあることは確かだ。米国も対イラク攻撃
に機動部隊を日本から引き払っていくのも敢えて北の暴発を誘発する高等戦略でもあろう。恰も、徳川家
康が石田三成に決起を促して関ヶ原を仕掛けたものと同じ意図乃至背景かも知れない。これは当方の考
えすぎであろうか。
しかし、単に憲法を改正し、自主独立の軍隊を保有していっても、それだけでは戦後の総決算をして占
領体制の本質を解決したことにはならない。何故なら、東京裁判史観の改訂が必要であり、その関係で
規定された国連憲章の旧敵国条項であろう。しかし、これらは訴える方法が全く無いのが現実だ。東京裁
判は一応裁判の形式を採っているが、明らかな軍事裁判であり軍事行動の一環であるからだ。目下、世
界が他国から攻撃を受けた場合、国連に提訴してその決議に基づき世界が一致団結してその侵略国に
制裁を与えることが出きるとなっているが、それには例外があり、第二次世界大戦の敗戦国の日本はド
イツと共に適用外となっているのが実状だ。
これは換言すれば、北朝鮮も含めて他国が日本を攻撃したり、日本人を拉致しても、世界は真剣に取り
上げて対応する必要がなく、世界中の何処の国でも日本を侵略しても結構だと言うことだ。したがって、
一旦有事の際には、中国やロシアでも日本を攻撃侵略しても合法であり、世界は無視し放任し認めると
言うことだろう。このような国連を期待し協力し多額の分担金を出資しているのもおかしな歪な戦後政策
が残存し未だに有効なのである。
他方で、当方が心配しているのは、こうした歪な戦後体制が継続する背景の下に、北が暴発した場合、
国連憲章の改訂や形骸化・空文化・無効化にまで一気に進むのかどうかである。そういう気概を持った
政治家が登場が期待される所以であろう。もしも日本が戦場となって内乱化していけば、その非常事態
の収拾・終息に際して、恐らく敵味方の区別が付かない関係上、米軍による無差別爆撃・破壊を招来して
いく可能性もあり、その後に展開される亡国の危機・国難の方である。米国の属州になるのか、中国やロ
現下の諸問題と展望:325
シアの干渉を招いて占領を許すのか、それとも日本人自身が真に目覚めて立ち上がれるのかの、重大
なる岐路に差し掛かっていることである。賭は受けて立った方が良いかも知れないが、過去の日本の歴
史においても余りにも大きくて由々しき危機であり、非常に危険なものとなっていくことだけは間違いない
ようだ。
今や、日本が迎える危機の本質は、国民が危機であるという認識が全くないことが最大の危機であると
言えよう。危機と認識しているのならば、それなりに対応が出きるものだが、国民が一丸とならなければ、
単なる一部の憂国の士の暴走でしかないだろう。足を引っ張り、引きずり降ろす国民性が蔓延している中
で、また真の指導者や愛国者を軽蔑し軍国主義者とレッテルを貼って誤解していく傾向が強い中で、有
事立法の整備すら出来ない状況下では、正に、後ろから鉄砲が飛んで来るような事態では、国難の関ヶ
原も戦えないのは歴史的教訓であろう。
要するに、国民意識が未成熟な段階で、且つ法制度の不備の状況下では、例え超法規的対応とは言
っても、一気に革命的に国民意識を根底から変革できるか、逆の反作用が働くのか、非常に危険か賭で
あると言うことであり、国民の真剣で真面目な意識改革に期待したいものだ。目下、次第に反日派が後
退したり、民主党の分裂、社民党の消滅などにより、その兆候が現れてきていることは実感できよう。社
民党や共産党はこの期に及んでも、有事立法に関して、子供達を戦場に送るなと猛反対であるが、今や、
日本が戦場になって子供達が拉致されたり、殺害される危険性がある事態に鈍感なようだ。それとも知っ
ていて国民を騙しているとしか思えない。共産党は親韓国派が多く、社民党は親北朝鮮派が多いのも金
銭的繋がりの面からも事実のように思われる。
今や、国民意識の変革、統合が求められていることだろう。案外、大東亜戦争の開戦や終結に向けて
果たした天皇陛下の御聖断の役割が大きくクローズアップしてくるようだ。超法規的事態の到来に際して、
日本人の国民性を超法規的に一つにまとめる存在こそ、天皇陛下をおいては存在しないと思われる。幕
末の動乱でも見られたことであり、かつては成り上がり者がお墨付きを獲得するための征夷大将軍の地
位でも見られたことであり、これは日本人全体の潜在意識としてあるものと思われる。右翼的と誤解され
そうだが、危急存亡の国家一大事の超法規的決断を下して行かねばならない折りには、天皇陛下の重
大なる役割を陰ながら期待するものだ。
当方は正に極東軍事裁判は1400年始めのフランスのジャンヌダルクの魔女裁判にも等しい白人特有
のトリックだと思っている。このジャンヌダルクも実に500年も経過して1900年に入って始めてローマ法
王により、聖女に変えられて汚名を晴らすことが出来たものだ。東京裁判史観の改訂も、実に米国自身
が反省し改訂することは有り得ないだろう故に、当方は歴史的な大激動、即ち、米国崩壊、欧州破綻、ロ
シア再分裂、中国の分裂・崩壊を期待し、恐らくそうなるものと思っている次第だ。
その時が一気に歴史的勝負を仕掛けていく時期と言えるだろう。正に、日本の国家破産が、恰も仕掛け
られた大東亜戦争により、欧米の植民地支配をも一掃してしまったものと同様な神仕組みの事態の到来
により、全世界を巻き込んで歴史的総決算を達成していくものと言えるだろう。不思議と歴史が繰り返さ
れようとしていると感じるのは当方だけかも知れない。正に、一部の有識者が指摘するように、「肉を切ら
せて骨を切る」「骨を切らせて命を絶つ」の戦法かも知れないし、日本を守護する真の神仏が仕掛けてい
くものとしみじみと感じている次第だ。決して他力本願の「神頼み」ではなく、実に、国民の心を一つにした
邪悪な想念の一掃の強烈な想念・波動が神に働きかけていくものであろう。恰も元寇の役における北条
時宗と同じ心境と言えよう。
さて、当方の米国崩壊の予想に関しては、大多数の有識者にも多少の抵抗があるようだが、当方は最
早米国の崩壊は必至だと思っている。これは何も自然現象ではなく、人間の意志、欧州の世界支配権力
の意志によるものだからだ。旧ソ連の崩壊、ベトナム戦争の敗退に匹敵する緊急事態であろう。結局、戦
争も革命も経済破綻も背後では、人間の強力な意志が働いているものと言えよう。これは大東亜戦争に
おけるルーズベルトの日本を叩き潰すという意志であったり、今回のブッシュ政権を戦争を実施するとい
現下の諸問題と展望:326
う強力な意志であろう。ただ今回は、ブッシュ大統領はかつてのルーズベルトのような巧妙な狡猾さは併
せ有していないようで、不思議とぼろぼろの見え見えの失態だらけのように思われる。
なお、今回、2000年に入ってから、世界支配権力も米国解体の意志を明確にしてきたようだ。これは
日本の経済破綻による国家破産、ロシアの資源供給基地としての地位に落とし込み再分裂化、中国の
WTO加盟に伴う混乱と分裂などの一連の当方が予測するシナリオも強力な意志によるものと言えるだろ
う。なお、中国の新体制は、一部の有識者が指摘するように、逆クーデターのようで、江沢民が早くも胡
錦濤新体制を如何に失脚させるかの陰謀を張り巡らせているようだ。これは上海に本拠を有する欧州の
闇の世界権力の大番頭のロスチャイルドが中国解体向けて仕掛けたものであろう。中国政府の弱体化を
狙ったものであろう。なお、こうした闇の陰謀計画が仕掛ける予想と大きく異なるのは、ドイツ経済の予想
外の崩壊に見られるように、EU(欧州連合)自体の破綻であり、闇の支配権力の自らの崩壊と言えるで
あろう。
9.11事件は大方はイスラム原理主義者の仕業であると宣伝に乗っており、一方、多少は覚めた見方
をする者でも、過去のアラモの砦の戦いや真珠湾攻撃のように米国の自作自演、乃至や誘導であるとい
う見解が大半のように思われる。しかし、当方はHP上でも指摘しておいたが、背後には正に国際政治を
牛耳る欧州と国際経済を牛耳る米国、反シオニスト派とシオニスト派、有色系ユダヤと白色系ユダヤの
戦いが、イスラム原理主義者やワスプ系、CIAの一部を巻き込んで行われたものと思っている。恐らく、
来年早々には更なるテロ攻撃を米国は見舞っていくことであろう。
さて、今回のイラク情勢は、正に、イラク制裁に明け暮れている間に、ロシアやフランスや中国に原油利
権を奪われ浸食された米国が一気に挽回を図ってこれらの利権をなし崩しに解消していくもので、正に石
油利権の争奪が背景にあるようだ。イラクの次はサウジアラビアもターゲットのようだ。既に、アフガン戦
争に名を借りて、膨大な軍事力をアッという間に中央アジアに展開し、カスピ海地方の天然ガスや原油利
権に王手を掛けたようだ。妥協的なプーチン大統領に対してロシアの軍部の暴発の新たな火種になって
きたようだ。しかし米国のイラク攻撃は、案外、査察の結果により大義名分を失って回避される可能性も
出てきたようだが、予断は許さない状況であるのは確かだ。
しかしながら、万一、イラク攻撃を回避したり中止すれば、ユダヤ系が納得しないことだろう。今回のイラ
ク攻撃は石油資本がバックにいるとは言え、ユダヤ系のシオニスト派も絡んでいると思われるからだ。イ
スラエルは米国に何が何でもイラク攻撃を仕向けるために、モサド機関を使って謀略を仕掛けてくる可能
性も充分あるようだ。これらは全て歴史的総決算として、実にユダヤ教、キリスト教、イスラム教との宗教
的対立に終止符を打つための共倒れの総決算として働いていくものであろう。これぞ正しく神仕組みと思
われるものだ。
ところで、日本の南方政策優先が一部で説かれているが、当方も全く同感である。当方がHP上で指摘
するように、日本は、中国や朝鮮とは同じアジア人で黄色系であり、同胞であろうと、当の日本人自身も
世界も大きく錯覚しているものと懸念される。同じ皮膚の色でもその民族性は大きく異なると言うものだ。
日本はセム系であるが、中国や朝鮮はハム系であり、肉食の白人種と遺伝子的には全く同じである。但
し、中国でも台湾や韓国の南部(かつての百済)などは同じ南方系であり、日本人と気脈を通じるところが
あるようだ。
したがって、こうした民族性も絡んで、同じ戦争にしても大陸系と南方諸国との間には対応振りが大きく
異なるものと思われる。ただシンガポールは南方と言っても華僑の中国系支配の国ですから解釈は複雑
のようだ。日本にもそうした大陸渡来の弥生系的な遺伝子を有した連中が過半数おり、それらがどうして
も民族的血が争えずに大陸志向で反日的な態度に堕落していきそうだ。
なお、一部の有識者が指摘するように、北に暴発させて一気に大東亜戦争による負の遺産を解消して
いく絶好の機会かも知れない。ただ、当方が恐れることは国民の意志を一つに出きるかどうかが心配で
ある。軍事的非常事態と並んで、今や経済の面でも国家破産を発生させる寸前に至り、これらは当方が
現下の諸問題と展望:327
期待する新しい国家社会の建設に向けてのシナリオ通りと言えるだろう。闇の世界権力もそのように仕
掛けているようであるが、当方は国民の意識が目覚めると同時に、それらの邪悪な想念の連中も全て崩
壊することを強力に祈念しているものだ。
追記4: 歴史的大激動に対して的確な情勢分析と判断・対応が必須
当方も当初から厳密に検証して最終見解を述べているわけでもなく、思い付いた段階のものもあれば、
良く熟視し吟味した最終段階に近いものもあるのが実態だ。ところで、当方の従来の見解を若干修正す
ることは、欧州が朝鮮半島に対する姿勢・方向として、「無血統合、平和統合」と言うよりも、単に「統合」と
言うことである。即ち、欧州の意向としては、朝鮮半島は、平和的であろうと、武力的であろうと、何れであ
っても統合さえ出来れば良いと言った感触のように思われる。
従って、欧州はイラクと共に北の暴発を期待していると言う一部の有識者の指摘も決して間違ってはい
ないと思われる。要するに、最早、東西冷戦は終結した故に、今更、東も西も無きに等しいから、その統
合への過程はどうであれ、最終的には朝鮮半島の統一さえ出来れば、後の政権の在り方には余り関心
はないように思われる。中国、ロシアも同様であろうかと思われる。今更、朝鮮半島で朝鮮動乱時のよう
に米軍と対決するようなこともないと思われる。
一方で、米国が北の暴発を期待するのは、単に戦争経済が復活し景気対策に効果的であると言う軍事
業界からの要請・期待だけのように思われる。そして、北との軍事衝突は、国民を納得させ得る開戦を決
意するには大義名分が現状では極めて少なく、また対イラク攻撃との二正面作戦を回避したい思惑との
関係でも可成り先のように思われる。そして米国は日本人が拉致されようと、日本に火の粉が降りかかろ
うと、日本が戦場になろうと、日本人が犠牲になろうと大して関心がないように思われる。これは我々が
外国での事件に関心がないのと同様であろう。なお、同じ北の暴発を期待する中でも欧州と米国との間
には可成りの温度差があるように思われる。
なお、基本的に日本は欧州と米国の何れに付いたら良いかに関してであるが、矢張り、歴史は繰り返
すという認識は当然に有しているとしても、歴史の失敗は二度と繰り返しては成らないと思われる。今は、
歴史的にもかつて無いほどの選択の岐路に立たされているように思われる。関ヶ原の戦いで東西何れの
陣営に付くのか、また幕末で幕府か勤王か、そして大東亜戦争が幾多の場面で最大の選択を迫られた
時代にも匹敵するものであると言えよう。
即ち、「欧州情勢は誠に複雑怪奇なり」と喝破した松岡洋右が国際連盟を脱退したように、短兵急に猪
突猛進に流されて亡国の危機に晒してはならず、賢明な政策を選択して行かねばならないと思われる。
当時の欧州におけるユダヤ人問題、ヒットラーの登場の背景(資金提供元や背景、意図に関しては全く
無知であったように思われる。そう言う観点から言えば、今時の歴史展開に際しては、当方は米国よりも
欧州の戦略を研究し、欧州と歩調を合わせて、欧州側に付いていくことが賢明かと思われる。欧州世界
支配権力が米国解体、米国主導のグローバル経済に反対の姿勢に強く出てきたこともあり、アメリカ連
邦崩壊は目前であるからだ。
世界の政治は今も昔も欧州主導で展開しており、欧州の闇の世界支配権力の意図も2000年に入って
から明らかに米国解体を狙ってきているようだ。国際政治は従来から欧州が支配してきたことは、中近東
の国境線を確定したり、東西ドイツに分断したのも、南北朝鮮を38度線で分断したのも全て欧州ロスチャ
イルドであったことからも想像できるものと思われる。ただ例外は米国主導の極東軍事裁判であったよう
だ。
したがって、戦後の総決算は東京裁判史観や国連の旧敵国条項の改訂は、その意味でも欧州を相手
にタイミングを捉えて実現させて行くべきであり、崩壊していく米国を相手にしても全く無意味であり、現に
今でも米国は全く日米安保条約の片務性に関心さえ払わないことは明白だろう。要するに米国相手に幾
ら忠誠を尽くしても、戦後の総決算を交渉しても解決不可能で、全く無益であると思われる。むしろ米国が
現下の諸問題と展望:328
崩壊してこそ初めて可能になろうかと思われる。一部で指摘されるように、米国の軍事力を利用すると言
う発想は、逆に米国に利用されて捨てられていく危険性が高いと言えよう。
一方で、世界の経済はグローバリズムの流れでも解るように、特に最近は米国主導できており、その政
治と経済の両覇権争いが欧米の対立の背景や根底にあるように思われる。したがって、9.11事件の真
相や背景でも、当方が指摘したのはあくまでも表面上の対立構造であって、根底や背景は、経済に絡ん
だグローバリズムに対する挑戦であり、資本主義、グローバリズムの崩壊を画策したもので、真の狙いは
米国の世界金融資本、即ち、ロックフェラー、アシュケナジーユダヤの本山・本拠のマネー経済の中心で
あるWTCビルであったと言えるだろう。
こうした背景から、政治を中心に見るか経済を中心に見るかで、欧州か米国かの選択が大きく分かれ
ていくのではないかと思われる。当方は最早、グローバル化にも暗雲が垂れ込めてきており、米国経済
の崩壊も近い故に、それに欧州と米国の覇権争いは明らかに欧州に軍配が上がりそうに思っている。2
005年には欧州大統領の登場の計画が、目下、欧州議長の反対にも関わらず、その準備は着々と進ん
でおり、陰では統合憲法の起草にも入ってきたようだ。この欧州統合は2005年に完成を目指しているよ
うであるが、当方の予測するところ、また聖書の預言にもあるそうだが、達成できたとしても40カ月(3年
半)ぐらいで破綻するように思われる。
米国が崩壊していく傾向が強まる中で、欧州を選択するとは言っても、何も、反米である必要はなく、欧
州と同様に共同歩調をとって、例えば、対イラク戦争に関しては、国連決議無しの開戦には反対というよ
うな対応にしていくことであり、実際にそのようになって来ているようだ。ただ、米国の戦争には積極的に
反対して逆鱗を買うようなことを回避し、ある程度の燃料や情報の提供などの間接的な協力は実行して、
米国の戦争による利益のおこぼれぐらいは与っても構わないだろうが、英国のような運命共同体のように
直接的な軍事的協力をして振る舞って行っては、歴史の教訓からも、かつてドイツと運命を共にしたよう
な不幸な結果に至るものと思われ、また近隣諸国からも不信感で見られることだろう。
崩壊する米国の将来を良く見据えて適切に対処していくべきかと思われる。なおこれは、大方の親米有
識者が懸念するように、米国崩壊を前提にするものではなく、あくまでも実現性の高い可性に賭けた選択
肢の一要因である。当方は最終的には日本は、米国とは袂を分かつようなことは決してしてはならず、あ
くまでも友好、協調、対等の協力関係で行くべきだと思っている。しかし他方では、積極的に他国に軍隊
を派遣して恨みを買うようなことは回避して行くべきであろう。特に、後述するように、朝鮮半島に対して
は絶対に米軍と共に軍事介入することは回避すべきであろう。なお、日本と米国との理想的な関係は、
恰もカナダのような関係が好ましいと思っている。
ところで、一部の有識者では米国の内乱を予想しているが、当方もその懸念する事態が急迫化してき
たものと思っている。米国崩壊は、連邦政府の崩壊と言うことで、何も米国自体が消滅するものではない。
ただ、巨大な軍事力の争奪を巡って、また、合衆国としての復帰を図って中心となるように、連邦政府が
崩壊した後の独立分離した各州が群雄割拠の覇権争いに突入していくことであり、日本の足利幕府が崩
壊して戦国時代に突入したようなものとなるだろう。
なお、米国崩壊に伴う内乱化とは正に、旧ソ連のように、すんなりとロシア聖教とイスラム教との宗教的
に綺麗に分離できずに、分離の境界線が決められずに各州の覇権争いから招来されるものだろう。これ
は近い将来の中国にも当てはまることだろう。なお、米国では最近ロシア兵が多く屯しているという噂もあ
ったり、線路や道路追いに恰も逃亡を防止するような策で張り巡らした収容所のような施設が多数建設さ
れているという情報も入ってきているが、真実だとしたら、欧州が派遣したもので内乱対策を察知している
ように思われ、真意のほどは目下確認中だ。
ところで、日本が北に対する姿勢は結局何もしないことが最良の選択と思われる。恐らく、北はこの冬
が勝負で、金総書記の政権運営に対して、軍や共産党の不平不満が頂点に達して暴発する恐れが充分
あり、自壊・自滅して行くものと思われる。明確に言えば、軍か共産党による政変、クーデターが勃発して
現下の諸問題と展望:329
暴発して戦争に打って出る可能性が出てきたようだ。当方も当初は日本が戦場になる懸念があったが、
よくよく考えると、むしろ朝鮮半島での対立・衝突に終始するように思われてきた。1992年当時や1998
年当時のように、米国が先に戦争を仕掛ける一触即発の可能性は薄らいで来ているように思われ、むし
ろ北からの暴発の可能性が高まってきたように思われる。
それ故に、日本が戦場になるなら兎も角、朝鮮半島での衝突では、日本に対してロシアも中国も干渉し
て動くことは無いであろうという分析に至った。その朝鮮半島に対しても日本は韓国への軍事・経済的支
援も、また北への攻撃も何もしないことに限ると思われる。したがって、在韓米軍や在日米軍が万一参戦
するようなことがあっても、日本は軍事的な参戦協力は絶対にしてはならないと思われる。
また、日本に戦火が及ばないと思われる以上、敢えて有事立法も必要が無くなり、無くても対して不利
益を受けない可能性もあるように思われ、むしろ無い方が、周辺諸国を安心させていく歴史的大逆転の
発想が正解のようにも思われる。捨て身の戦法というものだろう。なお、国内の工作員や不平分子ぐらい
は、公安調査庁などの公安当局がオーム真理教のように事前に上手く対処していくものと思われ、それ
ほど心配する必要もないだろうと思っている。
なお、一部で指摘されるように、朝鮮有事に際して、国民性の意識変革を期待して、敢えて危険を犯し
てまでも、日本から北の軍事的行動を誘発していくことは極めて危険であるように思われる。日本国民が
目覚めるには、2、3年後に迫った国家破産で充分に思われる。その経済的大混乱によって国民は充分
に目が覚めていくことだろう。換言すれば、大病を患って意識変化が出きればそれに越したことはないわ
けであり、それ以上に半身不随の重傷の交通事故まで体験する必要はないと言うことだ。敢えてそこまで
の過酷な二重の体験を強いれば、逆に意識変革を通り越して二度と立ち上がれなくなると言うものだ。
朝鮮半島の情勢には、下手に干渉して仲介など取っても逆に恨まれていくように思われ、無干渉、非介
入の態度で望むべきだろう。これこそ、朝鮮半島と絶縁するという真意であろう。日本にとっても欧州と同
様に、朝鮮半島が統一されて安定勢力が出来るように期待すべきであって、それ以上の混乱を煽ったり、
下手な支援をしたり、また干渉すべきではないことが賢明であるように思われる。恐らく、ロシアや中国も
そのような態度ではないかと思われ、朝鮮動乱時のように米軍と対峙することは考えてないように思われ
る。既に欧州が中国とロシアの背後で指令を出して共同歩調をとっているように思われる。朝鮮人同士で
決着付けさせると言うことであろう。
今や、世界は北が南を吸収しようと、逆に南が北を吸収しようとどちらでも結構だという無関心の思いで
はないかと思われる。最早、共産主義経済や共産党独裁政権では立ち行かなくなってきたのはロシアや
中国を見れば明らかであるから、ただ朝鮮半島が統一に向かって前進すれば、その過程は問わないと
言うものかと思われる。したがって、一部で懸念されているように、朝鮮半島に親中国政権が出来ても、
最早、政権はどちらでも構わないと言うのが欧州の見解であろうと思われ、当方も同様の見解である。実
際に、韓国も中国進出で親中に傾いており、そこまで陣取り合戦に参加していくことは危険であるように
思われる。一部で指摘されるような鎖国思想・不干渉主義にも通じるものである。なお、統一政権は当然
に反日であり、親日であることはまず考えられないから、敢えて親日政権の樹立を目指した介入も避ける
べきであろう。
このように、朝鮮半島とは絶縁すべきであるという一部の見解は、確かに心情としてはその通りであり、
当方も結局、何も経済支援も軍事的介入も何もしないと言う考えである。例え、軍事クーデターが勃発し
て朝鮮動乱が到来しても、恐らくそのような事態が緊迫化してきているが、米国の尻馬に乗って軍隊を派
遣するようなことはせず、精々、米国の期待にある程度沿った形での物資の提供ぐらいでの協力に押し
止め、日米安保同盟上の付き合いの範囲で行くべきであろう。韓国を例え国難から救済しても、この民族
性では感謝もされずに、逆に恨まれることが必至であろう。これは過去の朝鮮動乱でも実証済みであり、
近くは1997年のアジア危機の際のIMFを通じた経済支援でも明らかであろう。
なお、朝鮮半島有事の絶好の機会を逃してはいけないということが一部で強調されているが、可能なら
現下の諸問題と展望:330
ば軍事力整備の自主防衛や法制度の整備を便乗して実施する機会は見逃していけないと思われ、当然
のことであろう。但し、それをもって軍事的進出などの必要以上のことは回避していくべきであろう。出来
たら有事立法は有事に際して制定していくことは無用な憶測・反対を招来し、周辺諸国の不信を買うこと
も明らかであろう。むしろ何もしない方が全く関心が無いという意思表示になり賢明であるかとも思われる。
有事立法は有事の到来に便乗して制定するよりも、有事を予想して、「備えあれば憂いなし」で、むしろ平
和時に制定して行くべきであろうかと思われる。これも逆転の発想であると言えよう。
なお、今後の戦略的外交は、嫌な相手、即ち敵と絶縁し袂(たもと)を分かつと言うよりも、敵を如何に見
方にするかという徳川家康流の戦略で行くべきであろうと思われる。これが出来る政治家の登場が期待
されるものだ。敵を敵とすることは誰でも出来るが、敵を味方にすることが高等戦略の外交というもので
あろう。それ故に当方は、対中国との関係でも相手の懐深く入り込んで懐柔するという戦法で行くべきも
のと思っているが、田中角栄氏のような政治家が全くいないことが残念である。もっとも、対中ODAは即
刻禁止・制限して行くべきものと思っている。
さて、中国の驚異は大方が抱いているように経済面よりもむしろ軍事面であることは確かだ。でも中国
も日本が経済協力し技術を提供している背景の中で、今は例えポーズであっても日本に感謝しているの
が実態であろう。日本は不思議と中国の経済成長を助けている半面、中国経済を早期に完成させて飽和
させ崩壊させる役割を果たしているようにも思われる。即ち、急激な成長をもたらして、その後に急降下さ
せて大混乱の「悪運」を与えて行く中心的役割を日本が演じているようにも思われる。13億人の国内人
口とは言え、その内、消費経済に組み込まれているのは精々3億人であり、その内に天井が見えて飽和
状態になり行き詰まってくることだろう。日本が技術を教えても感謝されて対日感情がプラスに働き、それ
で終わり、そこから新しい中国独自の独創的なものは何も出てこないと思われる。某評論家も中国人の
独創性は、中華料理ぐらいだと酷評している有様だ。
中国が世界にデフレを輸出しているという経済専門家からの指摘もあるが、今や中国自身も年率2%
のデフレに陥っており、過当競争に喘いでいる有様だ。結局、中国の日本に対する意識も次第に感謝の
方向に転換していく兆候もあることは事実のようであり、軍事的膨張も、対外的にと言うよりも、自国の内
乱化を煽って行ったり、内乱の鎮圧に仕向けられるように思われる。大方が指摘するように、中国崩壊も
経済面や環境面からもそう遠くないものと思われる。WTO加盟で世界市場にリンクしたと言うことは、20
04,5年頃の日本の国家破産に対しても欧米と共にまともに影響を喰らっていくと言うことだ。
なお、日本経済であるが、日本では欧州系のロスチャイルドは政治、米国のロックフェラー系は経済に
影響を有して来ているように思われる。今や、9.11事件の後遺症で米国からユーロやアラブ資金が流
出し、米国経済が瀕死の状態下で行き場を失ったユダヤ金融資本が日本に逃亡・流入してきて、都心に
見られるビル建設ラッシュを招いている現状だが、彼等も日本の国家破産に巻き込まれていくことだろう。
彼等ユダヤ資金の流入により、日本経済が復活するとか、フセイン特需で日本経済が復活すると指摘
する評論家もいるが、とんでも無い誤算のように思われる。不動産市場の活性化とは言っても、彼等外資
系同士の売買で終始し、日本人が関与して日本経済が活性化することは有り得ないだろう。また米国の
対イラク戦争でも朝鮮戦争でも、潤うのは米国の軍事産業だけであり、デフレ経済の下では、日本が恩
恵に与るのは皆無と言えるだろう。また、某評論家が指摘するような「米国ユダヤ資本が日本経済に貢
献する」というのは、現在の状況下ではなく、日本の国家破産後の日本再建・建て直しからであろう。
また、大方の予想では、日本に流入してきたユダヤ資本の真の行き先は中国上海であると言うことだが、
当方の予想するところ、「中国ビジネスは札束をいっぱい詰めてするようなもの」と彼等が言うように、彼
等米国系ユダヤ資本は危険で不安定な中国情勢を良く読んでおり、結局上海には行かずに日本に留ま
っていくことだろう。恐らく、1万人もの米国ユダヤ人が生活の本拠を日本に移すような大移動を開始して
くることだろう。現に都心に建設されている多くのビルは住宅付きであるようだ。
日本の国家破産後に立ち上がる日本経済の復活の中心的役割を果たしていくのがこの米国から逃亡
現下の諸問題と展望:331
してきたユダヤ金融資本であろうかと思われる。その時には、国家破産の洗礼を受けて大いに反省し、
彼等のあくどい市場原理主義やタルムード思想も影を潜めて極めて友好的に日本の空気に同化し中和
されて行くものと思っている。恰も、かつて大陸の混乱から逃亡してきた弥生系が縄文日本に同化して行
って、大陸の中国や朝鮮人とは遺伝子的に幾分共鳴するとは言え、可成り、日本化されてきているのと
同様の結果に至るだろう。
当方が目指す新しい国家社会の建設は、正に、日本の国家破産後の状況下で達成されて行くことであ
ろう。この際には現在の主役が大きく後退して、新たな日本民族が中心となって諸政策を実施していくと
は言え、背後では、特に経済面では米国系ロックフェラーのアシュケナジーユダヤが協力し、政治面では
欧州系ロスチャイルドのスファラジーユダヤが協力していくものと思っている。日本が世界を全て吸収し
同化させ中和させて行き、ユダヤの意識や心理も変質させていく不思議な神仕組みの力を発揮していく
ことであろう。逆に言えば、彼等が自発的に投資し協力したがる創造的戦略が提示されていくことが必至
であろう。
ところで、日本は、今から3000年前、アッシリアにより滅ぼされてから流浪の旅が始まって、早くて紀元
前700年頃と紀元前500年頃に、弥生系が大量に流入する前に、古代ユダヤ民族が流入してきたユダ
ヤ国家であり、欧米のユダヤ研究家やユダヤの頭目連中は既にそのことを感じ始めているようだ。米国
ユダヤ資本は、当初は日本侵略の意図を有してやって来るようであるが、最終的には国家破産に巻き込
まれる過程で、次第に意識変化が現れていくように感じられる。
即ち、国家破産後には、欧米の両ユダヤが日本で合流し、彼等の協力の下に日本が世界をまとめる事
態が到来していくものと思っている。当方も、国家破産後に日本を立て直す資金が一体何処から出てくる
のだろうかという懸念があったが、案外、ユダヤ国際金融資本が自分達の生き残りのためにも、日本に
協力して来ざるを得ない状況が到来してくるものと思われる。
なお、日本の国家破産は欧米をも巻き込むのは最早明確のようで、一蓮托生の運命共同体であろう。
欧州の経済破綻も日本と同様に、保有する米国国債が紙切れ同然の結果になることにより、回収不能
の不良債権化するからであろう。現に、米国は会計不祥事とは言え、エンロンやワールドコム、そして今
回のユーナイテッド航空の破産に見られるように、巧妙に企業の計画倒産による合法的債務帳消しのオ
ンパレードに出てきているように思われる。これらの倒産劇も実に計画的に仕組まれたものであろう。日
本では個人の破産や企業の倒産では関係者は社会的責任を感じて自殺することもあるが、米国では単
に債務帳消しの合法的手段であり、新たな出発であると言う認識のようであり、別に罪悪感もなく、これ
が米国流世界の常識のようである。
ところで、戦争経験者が引退して国民意識が変革していくとの一部の有識者の指摘は全くその通りだと
思う。先ず最初に、30台の半ば頃から40台の半ば頃の年代層が目覚めていくであろう。そして50才台
から70才代頃の連中が引退していって初めて戦争のトラウマから醒めていくであろう。勿論、例外の方も
おり、臥薪嘗胆の気概でもって事の本質を良く理解している者もいることだろう。
なお、核兵器の保有は理想であり、当方もそのように思うものだが、核拡散防止条約の関係上、核査察
の厳しい米国姿勢では、また、偵察衛星(今回、一部解禁)や、空母、戦略ミサイルなどの武器の製造や
保有を米国が許さない状況下ではなかなか困難であるように思われる。むしろ電磁波攻撃兵器などの開
発で核兵器を無力化する技術の開発を期待したいものだ。恐らく、防衛庁はそういう研究に着手している
のではないかと思われる。最近、米国の某国会議員が搭乗した自家用飛行機が墜落したのも、地上から
電磁波攻撃を喰らったためという指摘もあるようで、今後は核兵器を無力化する新たな兵器開発の方に
も関心を示して行くべきかと思われる。
また、東京裁判史観や国連の旧敵国条項は、先述したように、米国に期待しても全く無理であろう。正
に中国唐王朝の崩壊後に中国と離縁できたという話ではないが、それと良く似た状況の到来、即ち、日
本は、2005,6年頃のアシュケナジーユダヤ主導の米国の崩壊解体後に、2005年頃の欧州ロスチャ
現下の諸問題と展望:332
イルドが達成する欧州大統領の実現による欧州合衆国成立のタイミングを捉えて、欧州合衆国と協力し
て撤廃していくことであろう。恐らく、その折りには、欧州の世界支配権力のロスチャイルドの意識も大きく
変化していることであろう。
今後の新しい世界秩序は、正に欧州の世界支配権力が形成していくものと思われ、その機会を利用し
て、日本は欧州と共に戦後の総決算をしていくことが必至と思われる。米国に加担し協力しても何年経っ
ても、日米地位協定の改訂や従属関係は変わらないように思われる。一旦握った既得権益を手放すの
には画期的な変化が必要のようで、米国に対しては現状では不可能であろう。この辺が欧米との微妙な
駆け引きとなり、世界の情勢分析の分岐点となるであろう。
さて、今回、米国政権では、オニール財務長官とリンゼー大統領特別補佐官の後任に、米大手鉄道会
社CSX社の会長兼最高経営責任者のスノー氏と米証券大手ゴールドマン・サックス元会長のフリードマ
ン氏が指名され内定した。やはり、対日強硬路線で来るようだ。竹中氏も当惑しているものと思われ、日
本側も新たな交渉相手に変えるべきだろう。出来たら才気煥発の切れ者よりも、どうしようもない堅物、石
頭、融通の利かない頑固一徹の度し難く取り付くシマもない者で対応していくことが賢明ではなかろうかと
思われる。恫喝や恐喝、脅迫に屈服して米国の言う成りになって切れすぎて相手の術中に填って協力す
るのではなくて、また議論で対立し合って互いに傷付き合うのではなく、のらりくらりの対応が出きる者で
時間稼ぎで行くべきであろうかと思われる。
なお、国難に遭遇した際の当方の天皇陛下の御聖断の真意は、このままではクーデターすら発生しか
ねない状況が出てきた場合に、それを押さえていくに際して、またこれに変わる内乱発生の非常事態な
どに関して、天皇陛下の果たす役割を期待したのであって、余りにも政治に不必要に頻繁に関与する事
態を期待したり、利用する連中の暗躍を許すことを放任するものでは決してない。むしろ天皇制に関して
は権威と権力を分離し、東京から引退されて京都や奈良に隠居されることは当方の意見でもあり、憲法
の陛下の国事行為の大幅削減もHP上で提唱している次第だ。ただ、一旦、改革が成って、権威と権力
が分離できて、主権在民と天皇元首の矛盾が整理できた暁には、天皇陛下には開放的で自由な御発言
を許されても良いものと思っている。
また、余談だが、参考までに言えば、663年の日本と百済の連合軍と、新羅と唐との連合軍との白村
江の戦い後に、日本に進駐してきた中国唐は、大陸中国で唐が契丹により滅亡させられてから勢力を喪
失して行ったわけではないものと思われる。日本の中国唐勢力は何にも変わっていないものと思われる。
恰も江戸時代において、欧州でオランダ本国が一時的にも消滅した際にも、日本の長崎の出島ではオラ
ンダ国旗がなびいていたように、本国と植民地乃至出先では、余り関係し連動しないということであり、中
国唐のエスタブリッシュは現在でも支配階級を構成し健在であろう。幕末の頃、幕府の中枢が京都の公
家を指して、軽蔑てき言辞を吐いていたことでもそれとなく理解できると言うものだろう。しかし、これは皇
室が中国であるということを意味しないことは明らかだ。
なお、中国唐を滅亡させた契丹系が日本にも流入してきた連中が菅原道真であったり、清少納言であ
ったり、紫式部であったりしたようだ。結局、菅原道真は中国唐系、即ち、藤原一族に排斥されたと言うこ
とであり、日本では中国国内と大きく事情が異なったということであろうか。即ち、大陸では唐が契丹系に
滅亡させられたが、日本では逆に、契丹系が党支配権力により押さえ込まれて行ったと言うことだろう。ま
た女流文学が花開いたのも契丹系がもたらした新たな才能文化であったと言えるだろう。
さて、当方が目指すように、正に敵を懐柔して、逆に従えて協力させていく戦法により、ユダヤ資本に対
しても日本に協力させていくべき戦略で対処するべきであろうと思っている。どちらにしても日本は石油が
ないために、自立にも限界があり、ユダヤ石油資本や金融資本を利用し協調して行かねばならないから
だ。しかし、決して追従や従属での対応ではない。もっとも、当方はHP上でも示唆し指摘するように、日
本を資源エネルギー国家に大転換し得るものと思っている。今や、世界の支配権力の意志も大きく変化
してくることであろう。その意識変革の波動の発信こそ日本からと言えるであろう。
現下の諸問題と展望:333
ところで、この国際石油資本は既に石油の時代の終焉を見通して、水素エネルギー時代へと大きく舵を
切り変えだしたように思われる。日本でも燃料電池であるとは言え、水素エネルギーの試作車も完成して
いるし、ロイヤルダッチシェルのアイスランドにおける水素発電所の建設の事業展開からもその兆候が見
られるし、後は水素エネルギーの安全管理のための水素と酸素の混合割合のガス化研究や安全供与の
問題解決も着実に進展しており、石油からの脱皮研究が猛スピードで進展しているようだ。
今後の世界の歴史は急展開で進展していくことが予想され、現在、多くの第一線で活躍している専門家
と言えども、取り残され置いてきぼりを喰らっていくことだろう。正に世界史的規模での群雄割拠の乱世の
時代の到来であろう。日本でも政党の形骸化で既にその兆候が現れてきたと言えるし、正に「複雑怪奇
は今時の世界情勢」とも言えるであろうか。
ところで、米国崩壊は恐らく誰も言っていないし、誰も考えていないものと思われ、可成り猛反対や大抵
抗を喰らうほどの衝撃的指摘であろうと思われる。精々が米国経済の衰退、資本主義経済の行き詰まり
ぐらいは大方が予想しているものと思われる。しかし、米国崩壊をもっとも真摯に受け止めているのは当
の米国の中枢部ではないかと思われる。それ故に、米国は真剣になってその回避、打開に向けてなりふ
り構わずに行動し始めているように思われる。今や、戦争経済に移行して難局を突破するか、他国の富
を強奪するか、それとも合法的に国家破産をして債務帳消しにするかの選択に迫られているように思わ
れる。
対テロ戦争の名目で、対イラク戦争の開始や北朝鮮対決の姿勢も、日本に対する圧力も、幾多の企業
倒産劇も、その米国立て直しの一環であり、大方の先見性のある有識者も気付いているものだろう。目
下、米国が仕掛ける戦争による打開も世界中からの反対で大きく停滞しており、逆にテロを誘発して大き
く誤算に終わり、日本からの富み収奪も芳しくない状況下で、日本の国家破産に巻き込まれていき、最終
的には合法的な企業の債務帳消しに見る計画倒産と同様に、国家破産も策謀しているものと思われ、対
外債務を帳消しにするための国家破産であろうかと思われる。
ところがこの米国の国家破産が単なる債務帳消しの虫の良い計画倒産に終始しないで、連邦政府崩壊
から単純に再統合を経ないで、各州分裂から覇権争いの内乱を招来させて行き、大きな誤算になろうと
しているように思われる。日本の国家破産の場合には、大方の債権者は日本人である故に、大した内乱
化していくことは無いものと思われるが、米国の場合には外国が債権者である場合が多い故に、内乱化
を誘発していくことに至るものと思われる。こうした米国崩壊の背景には、米国自身の経済・財政的要因
もあろうが、大方が気付いていない点は、この米国崩壊、解体が2000年に入って以来の欧州の強い意
志であり、欧州が仕掛けて動き出したと言うことだろう。
目下、米国が歴史的にも圧倒的に軍事力を増強してきている真の意図は、単なる対テロ戦争と言うより
も、欧州の世界支配権力に対する挑戦があるのではないかと思われる。新たな戦い、文明の戦い、対テ
ロ戦争等と言われているが、真実の背景は欧州と米国との政治と経済の両覇権争いが根底にあるもの
と思っている。
米国にとっては、1776年以来の最終的な対欧州独立戦争とも言えようかと思われる。現在の米国は
建国以来、未だに欧州の植民地でしかないのも真実だろう。多くの米国の指導者連中にしても、欧州が
送り込んだものと思われる。過去の歴史にも無い圧倒的に強い軍事力の大増強も、恐らく世界支配権力
の欧州に対する挑戦ではないかと思われる。今、米国内でハリウッドの俳優組合でも対イラク戦争反対と
いう大きなうねりが巻き上がろうとしているのも、背後には欧州が働きかけているようだ。カーター大統領
にノーベル賞を授与して、戦争反対を言わせているのも欧州からの指示であろう。
こうした背景の下に、目下、日本に流入してきている米国ユダヤ資本は、単に日本市場への進出と言う
よりも、衰退し解体される運命を敏感に察知したアシュケナジーユダヤ資本の米国からの逃亡、流出の
側面が濃厚のように思われる。彼等にとって日本が最後の投資先になってきたようだ。日本の銀行や企
業のように土地を重視した面積や人口だけが何も投資要素ではなく、実に彼等の投資感覚は日本人に
現下の諸問題と展望:334
は無いものを有しているように思われる。
ところで、目下、日本の採る道は、崩壊していく米国と運命を共にするのか、新たな道をも選択肢の中
に入れておくのかという柔軟な選択の余地を有した国家運営を図っていくことだろう。軍事力の整備や有
事立法の整備も、原則的には大賛成なのだが、米国に利用されることが最大の懸念材料なのである。
「治に居て乱を忘れず」は大切なのであるが、乱世にはむしろ逆転の発想で、現状のままで何もしないこ
とが必要以上に周辺諸国を刺激しないと言うことで肝要なことではないかと思われる。ある程度の防衛努
力は必要だが、米軍と軍事行動を共にすることは絶対に回避していくことが賢明かと思われる。特に20
00年に入ってから大きく空気が変化してきており、核兵器保有に関しても2000年を境に状況が大きく変
わったように思われる。
当方も、朝鮮有事に便乗して一気に憲法改正や有事立法整備に突き進むことが賢明という判断があっ
たが、心配なのはそれが米軍に利用されていくことだ。出来たら整備だけして使わないことが最大の方策
かと思われる。今や、軍事的勝利を得ることは非常に困難であり、相手国から恨まれることに対する警戒
の方を優先する必要があるとも言えよう。それが鎖国思想であり、朝鮮半島に対する非介入の方針の真
意と言えよう。
朝鮮半島は遅くない時期に北が暴発して内乱化していくことだろう。彼等は所詮、北が高句麗、南が新
羅や百済で、民族が互いに異なるのであるから、収拾が付かなくなるのは眼に見えている故に、下手な
介入は回避して行くべきであろう。中国もロシアも米軍と対決する気は無いようだから、戦争経済による
景気振興の誘惑に乗ってはならないし、その恩恵は、対イラク戦争でも朝鮮有事でも、米国の軍事産業
のみであって、最早日本にはないものと思われるし、米軍だけに任せておくべきであろう。その米軍もイラ
クと同時に北に対処する気は無いものと思われる。
日本は、むしろ米国からの占領体制を完全に脱却化した暁にこそ、真の自立国家を建設していく中で
自主防衛を確立して行くことが賢明かと思われる。当方にも大いなる迷いがあったが、日本が戦場になっ
たりするならいざ知らず、そうでなければ周辺諸国から無用な誤解や疑惑は回避して行くことが何よりも
大切かと思うようになった。これは何も軟弱な外務省寄りだとか、親中国派連中に歩み寄ったというもの
では決してない。極めて現実的で正しい判断だと確信できるものだ。
当方が目指す新しい国家社会の建設は実に、国民全員が付いて来ることが勿論、世界が付いて来るも
ので無ければならないものと思っている。国内で武力革命的に達成されるものでは決して無く、また、周
辺諸国と対決して獲得し勝利するものでもなく、世界が協力し付いて来るものでなければならないものと
思っている。これは実に国際環境の大きな変化が是非とも必要であり、正に日本国家破産が国民意識も
変えると同時に、世界をも巻き込んで、中韓や米国、欧州、ロシア、そして国際金融資本などの世界の意
識をも変化させ得るものと思っている。
実に、それらが達成されていく過程で、恐らく2010年頃からは、世界が協力し付いて来て再生なった
日本が指導する時代が到来するものと思っている。その為にも世界中が納得する宗教改革まで含めて、
そして人類を経済面でも救済していく新たな技術革命の提示が必至となってくるものだろう。世界が決し
て潰すことの出来ない壮大で歴史的な仕掛けを用意していくことが必要であろう。むしろ、崩壊・自滅か、
協力・妥協かの選択に追い込んで、天下分け目の関ヶ原を仕掛けていくことが必須であろう。当HPの真
の狙いもそこにあると言えるだろう。
追記5: 政治と軍事と経済の総合的・相対的分析が重要か
朝鮮半島情勢の今後の在り方は、韓国国民の過半はあくまでも太陽政策のように思われる。韓国人の
方が日本人よりも遙かに多数北側に拉致されているにもかかわらず、大統領選挙を巡る韓国国民の互
角の空気は太陽政策支持のようで、ハンナラ党の南北対決姿勢が必ずしも圧倒的多数ではないようで、
どうも過半の韓国人の間では敬遠されているように思われる。むしろ反米でまとまって南北統一し米軍を
現下の諸問題と展望:335
追い出す意向のように思われる。中国もロシアも米軍の干渉を招かないようにして無用な対決を回避し、
米軍の存在価値自体を無力化して自ら撤退して行くように仕向けて行くように思われる。
なお、朝鮮半島は歴史的にも高句麗、新羅、百済の民族気質の異なる連中同士だけに内乱化し、多民
族国家の日本のように上手に同化し中和することは決して容易ではなく、すんなりと平和的統合は不可
能であろうと思われる。また朝鮮半島の背後の満州東北部に如何なる勢力乃至政権が樹立されるか、ま
た、中国崩壊後に中国の華南・広州地区、華中・上海地区に如何なる勢力乃至政権が出来るかに関して、
懸念を抱かれている有識者もおられるが、恐らく、中国も国内事情の悪化で対外的に関心を払う余裕が
無くなるものと思われる。
また、日本も最早冷戦当時と異なり、グローバル経済化・市場経済化の進展と共に、それほど深刻に敵
か味方か、親日か反日かを意識して区別していく必要も無いものと思われる。各民族、各国民が自由に
選択して行けば良いのではないかと思われる。20世紀型思考を脱却して、日本はあくまでも21世紀型
思考で世界に冠たる指導国家を目指すべきであろう。これも不干渉主義、鎖国思想に繋がるものと言え
るであろうか。去る者、反発する者、干渉する者追わず、好意的に来る者拒まず、この精神は個人間の
人間関係と同様に、今後の国家間にも十分に通用していくものと言えるだろうか。何も外交を疎かにする
と言うものではなく、大局的に構えていくと言うことであろう。敵を作らず、干渉もせず、干渉もさせずの新
しい日本独自の外交方針で行くべきであろう。
2004,5年頃の日本の国家破産が先行して、その影響から2005,6年頃の米国崩壊、欧州連合の
破綻、中国沿海部、韓国や東南アジアにも影響を与えて巻き込んでいき、その過程で、2006年頃から
在日米軍の撤退が約3年ほど掛けて行われ、2009年頃には完全な米軍の撤退が完了していくものと思
われる。このように分析する者は、世界中にも殆ど誰もいないように思われ、考えてみればその筋の専門
家には可成り衝撃的な予想ではないかと思われるし、国民も殆どが予想すらしていないことであろう。
その米国崩壊や米軍撤退の状況下では、日本の国家破産が先行したとしても、米軍が本音はどうであ
れ、一応、建前上は日本の防衛に駐留しているわけであり、中国やロシアも琉球や北海道などに領土的
野心を有して迂闊には手を出せないものと思われる。その折りには、自国の混乱の対策で必死であり、
日本を挑発したりする余裕がないものと思われる。そして中国国内も最終的には8個ほどの軍管区に分
裂していくことは、今や日本以上の不良債権問題や失業者の増大、環境問題などの深刻化で明らかな
状況だが、決して安泰な政権がすぐ誕生して、海洋国家として対外的に進出してくるようなことはないもの
と思われる。
なお、中国の沿海部地域は案外、天然の良港にも恵まれていないようだ。目下、発展著しい上海地域
は、軟弱地盤の影響もあって、高層ビルの地盤沈下が著しい状況であり、上海の宝山製鉄所に搬入され
る豪州からの鉄鋼石も25万トン船舶が着岸する港湾もなく、日本で1万トンクラスの船舶に積み替えて
搬入している状況のようだ。東京は水深15メートル級ではないけれども、25万トンクラスでも着岸できる
良港だが、中国は香港と言えども、決して大型船舶が出入りできるほどの港湾ではないようだ。
目下、世界で水深15メートル級の港湾は60ほどあり、日本でも神戸港と最近建設された茨城の日立
那珂港の二つぐらいであるが、中国はそれすらないようで、大河川の湾口は干魃の黄河か、泥流が堆積
する揚子江であり、とても大東京のような湾口や水深が充分な港湾に恵まれた状況ではないようだ。これ
からしても国際的な大空港は整備がされつつあるが、港湾に至っては大海運国として立地していけるの
かどうか、そして海軍力も整備していけるのかと言ったことが立地条件や地政学的見地からも疑問が残
るものだ。
今や、日米欧中の経済が相互リンクで連鎖してきており、中国の経済崩壊が日米経済の破綻と共に世
界恐慌にも成り得るほどに視野に上がってきて、世界は一蓮托生の運命共同体になりつつある。ただで
さえ、中国崩壊は環境問題、日本以上の不良債権問題、失業問題、国有企業の民営化問題、共産党幹
部の汚職・腐敗の蔓延、深刻化で、改革もさることながら、破綻から立ち直るのは決して容易ではなく、崩
現下の諸問題と展望:336
壊・分断後の中国は強国にはならなくて、可成り力を削がれていくであろうと思われるし、刺激さえしなけ
れば日本は安泰であろう。
なお中国を刺激しないと言うのは、何も中国に靖国や教科書で迎合し妥協するというのではなく、勝手
な内政干渉はきっぱりと拒絶していくことであり、中国に対して某政治家のように無用な内政干渉を嗾け
てこちらから攻撃をしないと言うことである。中国は過去の歴史を見ても解るように、易性革命の国だから、
今後の大波乱においては徹底的な破壊、内乱を伴っていくことであろう。しかし、中国の世界的な経済面
の覇権は今から約8年間は曲がりなりにも継続する故に、それなりの対中国政策の難しい舵取りは必至
であろう。
なお、中国の一部の上海地域などは日本の国家破産に巻き込まれて2005,6年頃に経済破綻を迎え、
最終的な中国分裂は20012、13年頃と読んでいる次第だ。中国の崩壊に際して最大の懸念材料は、
大方が予想するところ、旧ソ連邦の崩壊と異なり、大量の難民発生であうかと思われるが、その心配は
いらないと思われる。内乱は中国国内だけで終始するように思われ、また軍事でも対外に出る暴発の可
能性や余裕も無いものと思われる。敢えて難民が発生したとしても極めて友好的な逃避になることであろ
う。目下、日本企業の中国進出で経済協力しているのは、中国から感謝される一方で、中国有事に際し
て反日姿勢を和らげる保険のようなものかも知れない。もっとも、投資した資本の回収は絶望的となるで
あろう。
ところで、崩壊していく米国に対して闇雲に欧州側に付くと言うのではなく、何も米国と対決したり決別し
て米軍基地を撤退させるということを意味しない。日米同盟がある以上、信義に反した行動は現に慎まな
ければならないと言えよう。何も米国と敵対意識を持ったりする必要はないと言うことだ。米軍が日本に
基地を有している限り、一旦、日本有事になれば日本を防衛するだろうし、米軍が駐留している限り、中
国やロシアは日本に対して攻撃を仕掛けてこないだろうことは先述した通りだ。敢えて米軍と共同した軍
事行動を取って他国を刺激しない限り、日本がテロ報復を受けたり、日本が戦場になっていく危険性はな
いものと思われる。ただ、油断はしないで専守防衛の心構えが大切なのは言うまでもないだろう。
現に例え、米軍が日本に基地を有する権利を保有するだけで、真底・本音は日本を防衛する義務が無
いと言うことでも、米軍が建前上でも日本を防衛しているわけであり、一旦日本有事に際しては。米軍は
看過していくことは出来ずに、日本の防衛に巻き込まれていかざるを得ないと言うことであり、その辺は
逆に日本が米軍を番犬として利用することになるだろう。例え、米国崩壊と共に米軍が2006年から200
9年に掛けて撤退して行っても、それに併行して日本が適切な軍事力整備や法制度で対応していけば、
中国やロシアも自国内での混乱に対する対策で日本を攻撃するような余裕はないであろうと思われる。
ところで、何も日本の国家破産から米国だけが混乱するわけではなく、中国や韓国までもが巻き込まれ
ていくと言うことだから、とても他国の混乱に乗じて軍事行動を起こすという余裕はないものと思われる。
ただロシアは直接的には巻き込まれないで、多少遅れて波及して行くというものの、現在の原油事情の
好転から、対欧米協調路線を推進するプーチン政権では脅威にはならないだろう。以上の分析は、あくま
でも政治や軍事の面だけで判断は出来ないと言うことであり、経済的側面が可成り重要な要因になってく
るように思われる。例えて言えば、病気の食欲減退の状態では、仕事も喧嘩も充分に出来ないと言うこと
であろう。経済破綻に近い状態では、充分な外交や政治力を発揮したり、戦争を仕掛けていくことも不可
能と言うことであろう。
今次の複雑怪奇な国際情勢の動向を分析するに当たっては、正に2000年に入って以来、ワンワール
ドオーダーの下に、闇の世界支配権力が、世界統一政府樹立に向けて行動を開始したという背景を踏ま
えて、世界の政治は欧州のロスチャイルドの動向に対する注意が大切であり、そこに焦点を当てて観察
しておれば、国際情勢の動向が見て取れると思われる。欧州の動向が国際政治の大きな源流となってい
くことであろう。
ところで、既に指摘したように、米国崩壊はある程度計画的な国家破産であり、対外債務を帳消しにし
現下の諸問題と展望:337
て、再度再建していと言う虫の良い魂胆が大きな誤算に終わっていき、「隠して保管している金塊を出せ」
等と言って外国勢も絡んで内乱化し、各州の州兵が中心となって覇権争いが激化して連邦政府の崩壊を
招来すると言うことだ。連邦政府所有の膨大な軍事力の争奪戦になっていくものと思われる。なお、目下、
欧州はドルから金塊に変えつつあるが、米国も金塊を国外に持ち出すことを禁止し保管しているようだ。
旧ソ連の崩壊のように、ロシア共和国がコアとなって大部分の軍事力を保有することになれば結構なの
だが、アメリカ連邦政府の崩壊では、ロシア共和国に相当するコアになる州が無いからこそ、各州の覇権
争いが発生していくものと思われる。恐らく、9個ぐらいの州に大分裂していくものと思われる。その時期
は、例えイラク攻撃が無くても、確定的な日本の国家破産の時期、即ち2004,5年頃に連動して2005,
6年頃と想定している次第だ。その時には欧州も中国沿海州地域も、韓国も巻き込まれていくものと思っ
ている。
在日米軍も日本から出て行ってくれと頼まなくても、米軍自身が自ら平和的に撤退していくことであろう。
その時期も2006年頃から3年ぐらい掛けて2009年頃に完了していくことであろう。だから米軍撤退に
併せて充分な対外防衛を法制度の観点からも整備していけば良いであろうと思われる。決してそのタイミ
ングを外したり逃してはならないだろう。即ち、米軍撤退を早急に焦って実施したり、米国と基地協定など
で対立したりして、自主防衛を焦って行っては成らず、日本防衛の空白を作っては成らないものと思われ
る。大方が懸念するように、日本防衛の力の空白を作って、中国やロシアの干渉や領土的野心を招いて
はいけないことは確かであろう。
なお、米国が崩壊した後の世界秩序は、欧州がワンワールドを形成し全人類を支配し管理して仕切る
ことになろうかと思われる。その時期を利用して日本も東京裁判史観、国連の旧敵国条項の削除を成し
遂げていくことであろう。米国崩壊後の力の空白を心配する向きもあるが、最早、世界統一政府樹立に向
けた世界最大の国民国家の解体や、刀狩りが可成り達成されて来ているように思われる。最早、ある程
度の軍事力の整備は必要だが、膨大な軍事力行使の総力戦を戦う時代ではなくなりつつあるようだ。し
たがって、大いなる誤算の下に、欧州さえもが破綻した2010年頃から日本が世界を指導する際には、2
0世紀の従来型の軍事力のバランスによる力の外交や政治が、即ち、軍事力の有する意味・意義が大き
く後退して行くものと思われる。
ところで米国崩壊に絡んで、もう少し言及してみよう。時代の流れに敏感な米国内のアシュケナジーユ
ダヤが米国から逃亡を開始するのも時間の問題であろうと思われる。彼等は本能的に逃亡に安全な金
融業を営んできており、今や、米国経済の大幅な後退と共に、彼等にとって米国が決して安泰な地域で
は無くなりつつあることを本能的に感じ始めたようだ。
恐らく、米国内に残留するアシュケナジーユダヤもいるが、このユダヤ系のエリート層は日本に投資環
境を求めて流入してくるが、中間層や下層階級は南米に逃亡していくことと思われる。日本に流入してく
るユダヤ系も日本の国家破産に巻き込まれて、大きく意識変革を迫られていく中で、その後の日本の再
建に協力して行くことになるだろうと思われることは先に指摘した通りだ。結局、米国のユダヤ系は第二
次世界大戦で欧州から逃亡してきて、今度は米国崩壊を目前にして日本に逃亡してくると言うことだ。結
局、ユダヤ系にも逃亡された米国は、最後はカントリーアンドウェスタンの国に回帰して、オーストラリア
のような農業国家になっていくものと思われる。
なお、日本に流入してくるユダヤ系は中国には向かわないことも指摘した通りだ。米国のロックフェラー
系のアシュケナジーユダヤと欧州のロスチャイルド系のスファラジーユダヤは巧く住み分けているようだ。
米国ユダヤは日本を中心に活動し、欧州ユダヤは中国上海地域を拠点にして活動していくように思われ
る。もっとも米国系ユダヤも中国で活動するが、経済的には上海地域ほどの年率20%もの急激な発展
がないとは言え、10%ほどの成長をしている北京地域を中心に活動しているようだ。
日本国家再建はあくまでも日本人が自分達の手で成し遂げていくものであるが、米国系ユダヤも自分
達の運命にも直接関係してくる以上、資金面で協力して行くと思われる。なお、政治面では欧州ユダヤが
現下の諸問題と展望:338
協力して行くことになるだろうと思われる。正に世界の改革を日本が指導力を発揮して推進していくことに
なると思われる。欧州が世界支配権力を行使して確立した秩序が邪悪な意図や背景の下に破綻した暁
にこそ、彼等に代わって神聖で高邁な目的を有した日本が指導していくことを期待したいものだ。
米国の崩壊は、これまでにもインデアンを虐殺してきたことや奴隷制度による黒人酷使、ハワイを強圧
的に併合したり、日本に原爆投下の大虐殺、東京裁判史観や似非平和憲法を押し付け、神聖で不可侵
の国家主権を踏みにじった天罰をとうとう喰らっていくと言うことだろう。最近でも京都議定書のボイコット
や人種差別条約からの撤退などで、余りにも横柄で高慢な態度が充満していたのは明らかだろう。これ
までは悪魔宗教が崇拝する神である「ルシファー」により、守護されていたものであり、何にもなければこ
のままルシファー歴は1万年もの長い間継続するはずであったようで、米国の繁栄も100年か150年ぐ
らいは継続していったはずであるが、2000年に入って以来、大魔神のルシファーも消滅して昇天し、彼
等の陰謀も次第に破綻し崩壊へと突き進みつつあると言えよう。
なお、中国も既に欧州ロスチャイルドが仕掛ける解体シナリオが本格的に動き出したようだ。WTO加盟
がその一歩であり、胡錦濤新体制を仕掛けて中国政府の弱体化を図ったようだ。なお、欧州や米国が中
国進出に危険性を充分に感じているのに対し、日本政府の外交感覚は全く方向音痴であり、国際感覚も
無いに等しい状態であり、日本企業の危機管理に至っては全く無いと言って良いだろう。
しかしながら、この日本企業の対中投資が中国崩壊の局面では全く回収できない危険性があるとは言
え、急激に中国経済が成長し、逆に日本経済が空洞化し国家も三流国化して衰退していくからこそ、中
国の崩壊に際しては、皮肉なことに大量の難民が発生して日本に押し寄せることが無いものと思われる。
精々が1万人ぐらいであろうか。実に、日本企業による中国経済の大躍進の貢献が、来るべき中国崩壊
の大量難民を中国国内に押し止めていく役割を果たすのも、対中進出の目的と結果が大きく相違した皮
肉な運命的巡り合わせと言えるであろう。
追記6: 安泰な向こう岸の眼前には波瀾万丈の大激流の大峡谷が
様々な角度から近未来を予想分析させていただいたが、あくまでも予想であって、様々な要因で変化す
ることもあるが、大方は予想通りに歴史が変転していくものと思われる。恐らく個別のテーマ
或いは地域的な見解では専門家も予想しているものと思われるが、グローバルの視点で全体を的確に
且つタイムスケジュール的にも把握している方は殆どいないのではないかと思われる。もっとも、仕掛け
人の欧州の世界支配権力のロスチャイルドは、「どうして知っているのか」と真っ青であろうし、米国も「ど
うして知っているのか」と欧州に対して疑心暗鬼に陥ることであろう。
さて、米国のイラク攻撃が急迫してきたが、これが実施されて行けば、テロ報復を招いて米国崩壊が日
本の国家破産に先行していく可能性があろう。その折りには、日本発の国家破産による世界恐慌の責任
は回避されるであろう。世界中から経済混乱の発生元として恨まれることも回避されると言うことだ。イラ
ク攻撃があった方が米国崩壊が早まるであろう。イラク戦争によって日本経済も浮上することを指摘する
評論家もいるが、とんでも無い見当違いであり、20世紀型思考であり、インフレ経済下の従来型発想で
しかないようだ。現にコソボ紛争でも、アフガン戦争でも日本の景気に何ら影響を与えていないものだ。
なお、日本もイラク攻撃に対して軍事参加して行っては日本の将来にも暗雲をもたらしていくことだろう。
即ち、イラクやイスラム諸国から恨まれ、テロ報復を米国と共に受けていくことだろう。精々、イージス艦
の派遣ぐらいに留めておくことであろう。来年早々には、再度、9.11事件を遙かに上回るテロ攻撃が襲
う情報も伝わっているようだ。米国FBIも警戒情報を流しているし、果てしのない泥沼化の対立に陥って
いくことであろう。日本が対応を誤る危険性は正に、米国との軍事行動の対応如何にこそあると言えよう。
軍事行動を巡っては北朝鮮有事に対しても当て嵌まると言えよう。日本は例え欧州が実行しても米軍と
軍事行動を共にしては成らないだろう。こうした当方の見解通りに舵取りを巧くして行けば、2010年頃か
ら、日本が世界の指導国家に脱皮して行く可能性もあるが、旧来型の行動様式に囚われていけば、国家
現下の諸問題と展望:339
の命運を決する誤った進路に付き進んでいく危険性も充分あると言えよう。即ち、米国と運命を共にする
ばかりか、最終的には破綻する欧州とも運命を共にすると言うことだ。
なお、朝鮮半島の統一は、日本の天皇陛下のような権威ある存在を確立して行かないと決着が付かな
いように思われる。即ち、各種民族間の対立を解消して統一国家を樹立するためには、李氏朝鮮などの
末裔を持ってきて、正に李王朝、或いは金王朝の復活を図っていき、そして連邦制にして行かねばならな
いだろう。その具体的スケジュールもなく、闇雲に統一を叫んでも内乱化に拍車を掛けていくだけであろう。
一応、高麗連邦の構想はあるようだが、現実論としては浮上していない段階ではないかと思われる。なお、
北方領土もロシアが2006年から2008年頃に東西に再分割された際に、仮称シベリア共和国との交渉
で解決が図られていくものと思われる。
更に、欧州と米国との覇権争いは何も一方的に米国が敗退すると言った単純なものでもなく、可成り熾
烈な戦いが待っていることであろう。欧州の真意を米国も次第に感じ始めてくることだろう。現に、米国が
EU(欧州連合)にトルコを加盟させることに後押し始めたが、正に欧州の撹乱を狙ったものであろう。トル
コがEUに加盟すれば、実にオスマントルコの復活となり、欧州がトルコに乗っ取られていくことであろう。
正に欧州が警戒し、米国が期待するシナリオであり、既に米国と欧州の綱引きが始まっており、米国主
導のNATOと欧州主導の欧州軍の創設においても対立が露わになってきているようだ。因みに米国主導
のNATOでは、トルコの戦略地域の重要性があってトルコも加盟しているが、政治的側面を重視するEU
では、トルコの加盟は大きく様相を異にし、影響は測り知れないほどの変動を招来させるものだ。
万一、当方のHPが伝われば、互いに疑心暗鬼を生んで欧米の確執が早まっていくことになり、白人同
士の共倒れに繋がっていくことであろう。そして欧米の各ユダヤ人同士の対立・共倒れにもなっていくこと
だろう。ただ、先述したように、インデアン虐殺や奴隷制、ハワイ併合、原爆投下、東京裁判や憲法押し付
けの武装解除で国家主権の侵害し、日本人の精神改造、人種改造までやってくれた大犯罪行為により、
天は米国に天罰を与え、米国崩壊に流れを形成していくものと思われる。正に米国の自業自得、因果応
報、ブローバック(吹き戻し)であろう。
ここまで暴露していく当方の身の安全も何時かは問題になろうかとも気にする者もいるかと思われるが、
最早、ある程度、挑発して正体を暴露させて、勝負を仕掛ける時期に来たようだ。今更失うものなど何も
無い故に、HP上でも宣言するように、身命を賭すだけの歴史的価値は充分あると言えるだろう。期待す
るところは、日本人の意識の変革であり、立ち上がる気概であり、大和魂の復活であり、失われ喪失させ
られた穏和で調和的で協力的な縄文精神の復活である。
ところで、日本が世界の冠たる指導国家になることには、大方の有識者にも大きな疑念があるように思
われるが、現在の指導者層では全く駄目であるのは当然であろう。この達成に向けたシナリオは、第7章
の最終項で指摘しておいた。要するに、弥生的文明が終焉し、縄文文化の復活と共に、日本に流入して
来て、悪しきタルムード思想や中華思想、白人思想に汚染されていない日本における古代ユダヤ系が協
力して行くということであり、日本人の国民性が大きく主役の交代と共に変革されて行く過程で、世界を指
導していく機会が生まれてくるものと思われる。
勿論、そこに至るまでが、実に苦難の道が待っており、向こう岸に泳ぎ渡るまでに横たわっているのが、
断崖絶壁の激流の大峡谷であるのは間違いないようで、見事泳ぎ渡った暁に日本の時代が到来する可
能性があると言うことだろう。その為には、高邁な目的意識を有し、国内外の皆が付いてくるような新しい
文明思想と技術が提示されていくことが大切となって来ることだろう。高尚で高邁な思想も理念の欠片も
全く無いところに、世界の指導国家としての役割が果たせないのは当然であろう。その折りまでには、日
本人の中から、適切な何人かの人物集団が登場して来ることであろう。国家破産による国民全体の意識
改革が如何に達成されていくかが、今後の国家の命運に大きく関係していくことであろう。
正に、数千年来の総決算を志向する意味が理解されていくものと思われる。今後は次第に、真に国家
社会のことを想う愛国旋風が知らずの内に吹き荒れていくことであろう。次第に日本人が目覚めて行く兆
現下の諸問題と展望:340
候が現れて、売国奴、亡国の輩、非国の民の邪悪な想念の一掃が成されていくものと思われる。それは
何も凄惨な血みどろの戦いが始まるというのではなく、知らずの内に邪悪な想念を有した連中が自ら暴
発して破綻し失脚して行くと言うことだ。真の神仏による波動想念の影響を受けて、国内外でのあらゆる
邪悪な勢力が大きく後退していくものと思われる。
追記7: 国際協調主義よりも国益重視で行くべきだ(日銀問題)(2002年12月22日)
目下、次期日銀総裁が話題なっているが、この日銀に関しては、当掲示板や第1章の不良債権問題の
26項で多少触れたが、検索も大変だろうから、重ねて角度を変えて言及しておこう。
26項
一部では、次期日銀総裁はこの三連休中にも具体的な人選が新聞辞令で報道され、三連休明けのの
24日か15日に政府が新聞報道を追認する形で、次期日銀総裁が内定するとも言われている。小泉総
理も、次期日銀総裁は、デフレを脱却する人物と想定しているようで、インフレターゲット推進論者を持っ
てくるのではないかという観測も流れているようだ。竹中氏に至っては、金融改革が成功すれば日銀総
裁にとの密約はあったようだが、今や、竹中氏の政策に対する猛反対で日銀総裁の芽は無くなったよう
だ。万一、彼が日銀総裁に成ろうものなら、猛反対の大合唱が巻き上がるだろう。
巷間では、旧大蔵OB、日銀OB、民間人の三つ巴の戦いになるように言われているようだ。様々な人
物が候補に登っており、小泉総理が期待する民間人だとすると、東燃元社長でアメリカ研究振興会理事
長の中原伸之氏か、田中毅・21世紀政策研究所理事長が急浮上しているようだ。しかし、民間の良識な
アンチインフレターゲット論者では、元日銀副総裁で富士通総研理事長の福井俊彦氏が期待されている
ようだ。一時、道路公団民営化推進委員会の委員長で新日鐵会長、日本経団連名誉会長の今井敬も候
補者であったようだが、今回に辞任騒動の暴発で自滅していったようだ。
さて何れにしても、日銀総裁の任命権が総理大臣にあることになっているが、総理大臣の任命権が形
式的には天皇陛下であるように、この日銀総裁も総理の任命は単なる形式的であり、陰の支配者、影響
力行使者が任命してきて、総理はただ追認しているように想われる。日銀はユダヤ金融資本が過半の株
式を有しているものの、実質的には全権力を握って支配しているようだ。歴代日銀は、「通貨の番人」とし
て通貨価値を下落させるインフレを嫌う傾向にあり、経済のインフレ誘導には抵抗感が根強いようだが、
今や政府発行の国債の大量購入や、銀行保有株の購入、そして外国国債購入の検討に見られるように、
本来の行動規範と大きく変質してきているようだ。
ところで、この日銀を知る前提として、国家の中央銀行の歴史は、中国における流れと欧州における流
れの二通りがあろうかと思われる。即ち、通貨発行の主体や権限は、歴史的には、古代中国が採用した
ように皇帝・国家に属する流れと、西欧のように、金塊を保有する国王に代わって、特に中世以降、流通
性や換金性を重要視して、一民間流通業者のユダヤ人に(金融質屋)として金塊との交換する権限を委
ねてきた経緯があると言えよう。実に、西欧における現在の通貨発行の経済システムは、金融能力に長
けて裏経済の仕組みを知り尽くした商才に優れたユダヤ人が発明した虚構とも言えるだろう。今や、経済
のグローバル化と共に、国家や宗教、そして通貨などの人類が創設してきたあらゆる価値観が根底から
崩壊しつつあるようで、この通貨体制も決して例外ではない。資本主義経済の破綻も間近いようで、通貨
発行の絡繰りも大きく崩壊していくように思われる。
即ち、この中央銀行の日銀は、何も公的な政府機関ではなくて、純然たる民間会社・私企業であり株式
会社である。政府が紙幣の発行権者では、権力者が恣意的に運営・運用する危険性があるというのが、
民間私企業が紙幣発行権限を有する尤もらしい理由であるようだ。これは米国の連邦準備制度理事会
(FRB)においても共通して言えることだろう。この「準備」という意味も、世界統一政府(ワンワールドオー
ダー)樹立までの準備と言う意味であるようだ。米国の連邦準備制度理事会の株式も恐らくロックフェラー
を通じてロスチャイルドが保有しているのであり、欧州により乗っ取られており、グリーンスパン議長は欧
州が送り込んだ人物であるようだ。これを見ても、米国が英国から1776年に独立を果たしたことに歴史
現下の諸問題と展望:341
上なっているが、真実は何も独立を果たしてはいなくて、未だに大英帝国英国の植民地であるという所以
である。
なお、リンカーンやケネデイ大統領が暗殺されたのも、こうした通貨発行権を巡って国際ユダヤ金融資
本と利害が対立したためであるようだ。リンカーンは何も奴隷制を解体したために南部諸侯の反発を喰ら
って暗殺されたものではないようだ。丁度リンカーン大統領の時に、初めて米国で、国家の通貨発行の権
限を巡る争いがあったようだ。また、ケネデイー大統領も軍事予算の削減を巡って軍産複合体と衝突した
とかで、その筋からの暗殺が指摘されているが、それよりも連邦準備理事会が掌握する通貨発行権の奪
回を巡る暗闘の末に、闇の支配者である欧州関係から暗殺されたものと思われる。
各国の中央銀行の殆どがそうした民間銀行の支配にあるようだ。日銀の定款を見ても、政府以外にも
広く出資を募集している株式会社であることが一目瞭然に解るし、登記も必要であると明記されており、
固定資産税も支払っており、政府に対する上納金を納めているのが現実だ。完全な公的機関なら登記や
固定資産税など不要であるし、政府以外に民間からの出資を開放するわけがない。もっとも関西国際空
港は初めての民活による民間経営ですから広く自治体からも出資を募ってはいないが、他の公社、公団
ではそのようなことは全くない。なお、政府財務省が発行する貨幣と日銀の紙幣(日銀券)とを多くの国民
は混同しているもので、紙幣は民間の日銀が発行しているものだ。
ところで、この日銀の株式保有の割合・構成は、極秘情報となっているが、一説では、英国銀行である
ロスチャイルド系資本が過半を有し、日本の皇室が約4割、そして華僑資本が1割を有しているようだ。日
銀総裁の執務室の壁掛けには、何と彼等ロスチャイルドを番頭とする闇の世界支配権力が崇拝する悪
魔崇拝宗教の崇拝の対象の大権化であるルシファーの絵が掲げられているようだ。そして、日銀発行の
紙幣には、悪魔崇拝の呪法が込められたデザインが施されているようだ。因みに、米国の1ドル紙幣の
裏面に描かれたピラミッドに合わせて図示されている「眼」が全てを見通す「ルシファー」の眼である。この
ような紙幣にまで、悪魔崇拝の呪いが込められているものだ。
日銀の紙幣にも多くの呪法が施されているようだ。日銀が発行する各種紙幣のデザインは、英国の某
デザイン家に依頼しているようで、その人物のデザイン集は、実に骸骨や死体、オカルト的図柄のオンパ
レードのようだ。こうした事項も情報公開が期待されるところであろう。戦後まもなく発行された10円札は、
米をデザインして、明らかに米国が支配者であることを暗示させたデザインになっており、また最近では5
千円札の裏の富士山でも、逆さ富士は富士山ではなく、実にイスラエルのシナイ山であるようだ。風によ
る波のために、歪んで見えるのだという弁解が成されているが、そもそも波があれば、湖面に富士山は
映らないだろう。
また1万円札のキジにしても、立っているのが雌で、座っているのが雄で、雌を大きく見せて、女尊男卑
の家庭解体、男性の軟弱化を図ったユダヤのカバラの呪法の現れであるようだ。外にも皇室の菊の御紋
を分断するようなデザインにしたり、歴史的英雄を故意に外したり、また淫猥、猥褻、淫靡、性器の象徴
のデザインのオンパレードであるようだ。国民は気が付かなくても、作成する側には、強烈な生け贄崇拝
の悪魔崇拝宗教による呪いが伝わるような仕掛けを構成しているようだ。陰陽道のワラ人形の呪いに似
たものと言えるであろう。
では、なぜ、日本の中央銀行である日銀にロスチャイルドが登場してくるのかと言えば、日本は明治時
代で欧米列強の仲間入りを果たすために、日清、日露の戦争を経験していったことはご承知の通りであ
ろう。この戦争において、多額の戦争資金を英国銀行(ロスチャイルド系銀行)などのユダヤ国際金融資
本から調達していった経緯があった。英国銀行を経由して国際ユダヤが資金を提供したのも、実に英国
の対中国政策、対ロシア政策に日本が利用されたと言うことだろう。ただで融資してくれるほど甘くはなく、
英国の国際戦略に日本が利用されて行ったと言うことだ。この英国銀行とは言っても、実質的にはユダ
ヤ資本のロスチャイルドの民間銀行であったものだ。幸い、日清戦争では莫大な賠償資金が手に入り、
そのまま英国銀行に環流させて償還したものだ。
現下の諸問題と展望:342
しかし、日露戦争では、同様に、高橋是清により資金調達を当時の英国のユダヤ系シフ財閥から調達
して日露戦争に勝利したとは言え、千島列島や南樺太等の領土の割譲が獲得されたが、戦後処理を巡
る日露間のポーツマス条約では、当時の戦争における常識である賠償金が一銭も手に入れることが出
来なかったのである。これは米国でのロシア外交の勝利とも言えるもので、また日本側も国民には明らか
にされなかったが、必死の思いで勝利した辛勝とも言えるもので、再度戦いをする余裕もなかった故に、
政府は妥協していったものだ。その結果、勝利の背景や真実を知らない国民の間には大きな不満が残っ
て、日比谷公会堂での抗議集会が開催され暴動にまで発展したことは歴史の伝えるところである。そして、
その借りた資金の返済は実際に行われたという記録もなく、殆ど実施されてはいないようだ。恐らく、その
辺から日銀の株の売却、経営権譲渡で償還して行ったように思われる。
最近創設されたEU(欧州連合)の欧州連銀は完全な独立機関であり、英国銀行は政府一体であり、日
本はその中間にあったが、日銀も既に1997年の新日銀法の改正で政府からの完全に近い独立を果た
してしまい、日銀の不可解さに気付いて、日銀法改正に向けて行動し始めた一部の政治家は、時既に遅
しと言ったものを痛感したことだろう。英国銀行は既にロスチャイルドに乗っ取られたも同然だから、別に
政府一体でも、政府から独立していようが同じことである。
目下、不良債権処理問題が景気対策や財政債権問題と並んで、三大課題になってきているが、これも
バブル経済を煽って大量の不良債権を発生させたのは、ロスチャイルドによる日本経済崩壊の仕掛けで
あったと言えるであろう。当時の金融関係者は、銀行が必要以上に資金を提供して貸し出し競争を煽っ
たことが証言されているようだ。しかし、この銀行に大量の資金を提供して、無理矢理償却させたのは日
銀による窓口規制という行政指導であったものだ。即ち、大量の資金を強制的に銀行に流して消化させ、
余れば罰則として次回から資金を制限し、足りなくても新たな資金を提供しないと言う統制を行って、大量
の資金を流通させ、バブルを発生させるように仕向けていったものだ。これによって、日本崩壊の目的は
達成できたと言えるであろう。
当方はHP上で、目下の不良債権処理に際しての解決策は、実に、政府が推進している整理回収機構
(RCC)や政府による買い入れでは、国民の税金投入で国民の負担になるものであり、むしろ日銀が買
い占めることで、銀行の負担を軽減して、経済の活性化を図ることが可能と指摘していた。勿論、銀行の
不良債権を大量に発生させた銀行自身の責任を取って貰うためにも、銀行幹部の総退陣や退職金の返
済を実施していくことが必要であることも当然であろう。
最近は、当方の見解と同じように、不良債権を日銀が買い占めると言うことをアカデミックな経済学者も
口にするようになってきたが、この点は大変結構であるが、デフレ脱却として減税との組み合わせを主張
している有様で、ただでさえ、低金利でも資金需要が巻き上がらなかったり、消費が伸び悩んでいるデフ
レ経済の状況下では、国民は購買より貯蓄の方に回っていくことであろう。またデフレ経済下で税収が落
ち込んでいる状況下では、デフレ脱却後に減税すべきであり、減税したらデフレ脱却が可能であるもので
は無いものと思われる。一方で、経済が良く解っているはずのエコノミストからは、そのようなことを実施し
ていけば日銀の信用を低下させるという批判が浴びせられている。即ち、不良債権を保有することによる
日銀の体質悪化を指摘しているものだ。しかし、日銀は信用失墜になるのではなく、無茶苦茶な度を超さ
ない限り、日銀はむしろ信用を作り出していくものであることが理解されていないようだ。
日銀による銀行の不良債権の買い占めによっても、日銀は民間企業で株式会社であるが、自ら通貨を
発行している性格故に倒産する心配がない。不良債権は実質的には民間の銀行と企業間の問題で政府
が直接関与するものではないが、国益を最大限に優先して、政府が日銀と協力して国策として実行して
いく時期に来たようだ。最早これしか不良債権処理は不可能であろう。バブル期の不良債権処理はほぼ
完了してきており、現在の不良債権はその後に発生したデフレ進行によるものである。
1997年に政府から独立を果たした日銀を指導することは殆ど不可能ではあろうが、今度は日銀に責
任転嫁していくようにするしかないようだ。これによって、再度、日銀を政府管理下に取り戻していくしかな
現下の諸問題と展望:343
いようだ。ところで、日銀は政府に不良債権問題の責任を押し付けてまんまと政府から独立を果たしてし
まったが、今や、一国の中央銀行の権力だけでは、金融政策が充分な効果を発揮できない事態に陥って
いるのも現実であろう。
即ち、日本の株式市場は、今や、外国人投資家の日本市場における持ち株比率は金額ベースで18.
3%(2002年3月時点)であるが、売買シェアは50%にも達する状況である。外資系証券会社は全世界
の株式投資資金の5%を越える額を日本の株式市場に向けていると言われている。世界の金融市場で
は、一日300兆円と言われる莫大な投機資金が動き回っており、この資金は日本にも入って来ている。
ところで、日本の国民総生産(GDP)は年間500兆円、国家予算は80兆円であり、これを一日に換算
すると、それぞれ1兆3700億円、2192億円となる。世界を駆けめぐる投機資金の一日300兆円という
のは、その内5%が入ってきたとしても15兆円だから、一日当たりGDPの10倍強、国家予算の70倍弱
の規模となる。これでは幾ら政府が財政政策、金融政策に力を入れようとしても、とても太刀打ちできな
いということだ。世界一の経済大国のアメリカでも、年間のGDPは1000兆円、国家予算は230兆円、こ
れを日額にすると、GDPは2兆7400億円、国家予算6300億円となり、アメリカをもってしても、国家権
力では市場の動きをコントロールなど出来ないのが現実であろう。
最早、世界経済は何が起きてもおかしくないほどに、極めて危険な状態に入ってきたようだ。既に世界
の金融資産を握る国際ユダヤ資本といえども、一挙に資産を喪失していく可能性も出てきたようだ。これ
までは悪魔崇拝宗教により、悪の陰謀勢力の計画を実施するために、多大なる御利益を発揮させてきた
ようだが、既に2000年に入って以来、真の神仏の波動が浸透してルシファーが消滅したことにより魔の
神通力も効かなくなってきたようだ。例え、日銀が陰謀を張り巡らせて政府から独立して権力を奪還して
いったとしても、今後は神仕組みにより、権力を使いこなせなくて金融政策を誤り失敗してその責任を負
わされて、再度、日銀の権力を縮小させられていくことであろうと思われる。
さて、某有識者から掲示板で指摘された関心事である某人物の売国奴の問題であるが、現在の改革に
しても、悪しき方向の改革者を愛国者、異議を唱える者を抵抗勢力、亡国の輩とマスコミが書き立てたり
しているのも、現実の真実は全く逆であり、誤った改革を推進する者こそ、外国の意を受けた売国者であ
り、抵抗勢力こそ救国者である場合も多いようで、多くの国民は何が真実か全く解らなくなっているようだ。
また、積極的に売国奴政策を実施していなくても、国民の税金や既得権益に集っている亡国の輩が余り
にも多く蔓延しているのが現実の世界であろう。今や、国民全体がタカリと甘えに満ちた売国奴国民集団
に成り下がってきたようだ。
これは過去の幾多の疑惑事件における国民の反応や対応でも言えるようだ。日本は世界のスパイ天
国であり、米国のロックフェラー系や欧州のロスチャイルド系が、日銀はおろかマスコミ、政治家、官僚、
学者などを陰で支配しているのが現実である。良く言えば国際協調主義者、外国利益尊重者、悪く言え
ば売国奴、亡国の輩、外国勢力への迎合者と言えるであろう。多くの国民は、真実や正しい判断・選択が
見えずに、マスコミに洗脳されたり、支配権力の大本営発表に汚染されて、精神痴呆や麻痺に陥ってい
るものと危惧されるものだ。
過去のロッキード事件でも、米国に情報を売った者は日本人であったのだが、その後の田中角栄氏の
追い落としや裁判立件、捜査、政治的失脚に際して、米国に協力した者には、米国航空宇宙局(NASA)
の取材が許可された記事作品が発表される便宜が図られたり、また法務官僚を退官後には某民間を通
じて資金が提供されたりして、財団創設に便宜が図られたりしているようだ。実に外国からの圧力によっ
て日本が支配されているのが現実であろう。
こうした売国奴に対して、良心に戻って愛国者になれと言うのも、精神が既に破壊された日本人には無
理な話であり、むしろ陰謀を持ちかける大元の崩壊を仕掛けていくことしかないようだ。因みに、過去、戦
後間もない頃の帝銀事件でも、日本の混乱を煽った外国の謀略機関からの指令により、やむなく協力さ
せられたものであろう。これは最近のサハリン上空を飛行して撃墜された大韓航空機事件でも同じことが
現下の諸問題と展望:344
言えるようだ。
またかつての佐川急便事件やリクルート事件でも言えるだろう。事件発生の背景や意図を考えれば、
単なる個人や私企業の利益追求を越えたものであることは良識者ならば理解できるもので、明らかに社
会や政界の大混乱を画策したもので、背後には外国の諜報機関の暗躍があると言えるだろう。実に米国
や欧州、北朝鮮、韓国、中国、ロシアなどの外国勢力が事件に大きく関係しているものと思われる。オー
ム事件でも背後には北朝鮮がおり、それを更にロシアが操っていたことも次第に解ってきているようだ。
したがって、別に反米を主張したり、某外国と衝突したからとか、また日本の改革を主張したから愛国者
と言うものでもなく、欧州やその他の外国からの回し者であったりすることも多く、必ずしも真の愛国者と
は限らない。欧州とは言っても、英国ロスチャイルド系もおれば、イタリア系フリーメーソンもいるようだ。ミ
スター円なる人物も、退官後は某私立大学の構内に高層の建物の研究所を新たに提供されてその最上
階のフロアを独占して活動しているようで、資金は大学側でもなく政府でもなく、某勢力から出ているとし
か思われない状況であろう。
橋本元総理も金融自由化を発表した直後に、これほど厳しい銀行の実態を知っていたら、金融自由化
などするものでは無かったと公開の席上で大いに後悔していたことでも解るように、国益からの行動では
なく、まんまと外国の利益になるように画策した連中に乗せられていったようだ。一見、改革論を主張した
り、著作で新国家構想を提唱していても、よく見ると、外国勢力に売り渡すイルミナテイー思想の国家解
体であることが多いようだ。
確かに、日本の改革を達成するためにはある程度、外国の圧力を利用して行かねばならないことも確
かであるが、最終的には国益を考えて改革を実行するのか、外国の利益のために、そして自己の利益の
ために行動するのかが分岐点になりそうだ。殆どの売国奴と言われる連中は、国益よりも、意識せずとも
自己の利益を最優先して売名的、利欲的に考えて行動していくところに、外国勢力にまんまと乗せられて
いくようだ。気が付いたらどうしようもない罠に嵌っていったと言うことであろう。しかし、これまで外国のエ
ージェントに成り下がった連中が、次第に用済み、即ち、能力不足で使い捨てられているのが現実のよう
だ。恰も、幕末時の坂本龍馬のような用済みとして見捨てられていっているようだ。
今後は、正にこうした売国奴連中が次第に破綻し崩壊し自滅して失脚していくことであろう。日本人であ
るならば、国際協調よりも、矢張り国益重視乃至優先で対応していくべきであろう。自由、平等、博愛、奉
仕等と言った似非国際協調主義こそ、陰謀勢力のイルミナテイ、ユダヤフリーメーソンの常套手段であろ
う。今や、武装放棄の似非平和主義の憲法の押し付けの毒が全身に回ってきており、更にその上、新た
な家族解体の似非男女平等思想が仕掛けられて蔓延し、最早、どうしようもない精神破壊のところに、政
治家や官僚、経済界、マスコミ界、学者連中にも蔓延してきており、真の愛国者など一人もいなくなってき
たようだ。
新しい日本を構築していくためには、こうした売国奴の邪悪な想念の一掃も大切ですが、仕掛けてくる
外国の悪魔崇拝宗教の連中の邪悪で悪魔的な想念の一層、廃絶も重大であることは確かであろう。当
方も今やこうした状況の背景を公開することにも、歴史的な大勝負に来たと思っている。大多数の日本人
に毛嫌いされる陰謀論なるものは、真意を確認するためにも勝負を仕掛けて挑発し焙り出して破綻を誘
うしかないようだ。
当方の提示する改革思想も下手すれば大方の日本人から誤解されそうで、途中までは現在の悪しき国
家の解体、改造の点では陰謀勢力の日本解体のプログラムと酷似しているところもあるが、根本的に相
違するところは、あくまでも日本の国益を最大に重視するものであり、決して売国、亡国に走るものではな
く、最後には売国・亡国を仕掛ける陰謀勢力の奥の院の連中すら解体・崩壊せしめていくものである。同
じ改革の方向を推進していく過程でも、外国の謀略機関の暗躍、便乗を感じたら即刻、修正したり回避し
ていくだけの注意深さ、慎重性や柔軟性を有して実行していくものである。
なお、愛国者に関して追加すれば、矢張り、近年では沖縄返還を成し遂げた佐藤栄作氏や脱米国を強
現下の諸問題と展望:345
く意識して日中国交回復を成し遂げていった田中角栄氏が国益を最大限に考えて行動した政治家では
なかったかと思われる。必ずしも私益を追求したからと言っても売国奴とは限らない。田中角栄氏は多く
の国民に誤解されているようで、ある程度個人の利益を追求しても、その資金をどの様に使ったか、そし
て私益追求以上に国益を考えて行動したかで政治家は判断されなければ成らないだろう。
その意味では田中角栄氏は当時の行動を見れば、資源エネルギー外交でも、対米交渉でも、対ロシア
外交でも国益重視の政治家であったことだろう。要するに私益追求よりも相対的に遙かに国益を追求し
た政治家であったと言えようかと思われる。これを外国の陰謀によって失脚させたのも直接飼い慣らされ
たエージェントと共に、大きな陰謀を見破れずに、自分達の税金の誤魔化しの些細な嫉妬心を煽られて
嫉妬した国民自身であったと言えよう。政治家を選択する国民自身が最大の責任があると言えるであろ
う。
今の政治家の大半は、国民の期待を含めて、私益も追求しないばかりか、国益も追求しない、まるで教
師や牧師、僧侶タイプの聖職者を求めたり目指しているようだ。精神はそれでも結構であるが、行動規範
は国益を追求していくべきであろう。現在の日本の指導者連中は殆ど外国の影響下に置かれており、特
に外国の研究機関や大学に籍を置いたものは、殆ど秘密結社によって取り込まれていると言えるであろ
う。現在の国家的指導者も既に、自分自身、自分独自の明確な改革展望、理念を持ち合わせていなかっ
た故に、外国勢力の邪悪な意図に取り込まれてしまったと言えるであろう。
こうした世界的な秘密結社には、世界最大の欧州に本拠を有するクラブオブアイルズ(鳥のクラブ)、三
百委員会、イルミナテイー、フリーメーソンであり、バチカンであり、英国王立国際研究所であり、米国に
本拠を置くものであれば、TC(日米欧三極委員会)、外交問題評議会などであり、日本にも様々なクラブ
があって下部機関として行動しているようだ。もっとも有能で扱いやすいエージェントを発掘する場として
も機能しているようだ。
こうした外国のエージェントは、戦国時代から暗躍してきており、特にイエズス会に至っては、ユダヤに
乗っ取られたキリスト教であり、信長殺害においても、火薬の材料の硝石に関心を持った信長を明智光
秀を利用して爆殺したのが真相であろう。こぅしたユダヤの危険な兆候を感じた故に徳川政権は鎖国をし
ていったものだ。幕末時でも、英国系とフランス系のユダヤフリーメーソンが暗躍して、薩長と幕府の両方
に、米国南北戦争終結で大量に余った武器の売却として、日本にその武器を提供して共に戦わせて内
乱化させて、日本占領を画策していたものだ。当初は、上海に本拠を有するユダヤ系のサッスーン財閥
の支配人であったユダヤ人グラバーに協力して行った坂本龍馬が、最後にこの危険な背景や意図を察
知した後に、内乱を防止するために大政奉還を仕掛けていったが故に、裏切り者として薩摩を使って暗
殺させたのが真相であろう。
太平洋戦争時においても山本五十六がフリーメーソンとして売国的行為に走ったことも広く知られてい
るようだ。彼の戦法を見ても、重大な時点で適当に手を抜いていることが良く理解できるし、が外国に赴
任した際に洗脳されていったものであろう。現在の多くの指導社会層にしてもフリーメーソンの管轄にお
かれているようだ。マッカーサーによる占領体制は何ら解決されていないようだ。因みに日本解体を担っ
たグループはユダヤフリーメーソンの共産主義者であったようだ。
もっとも、国内で国民の税金に集って吸血する売国奴に対して、改革を実施すると言うことに対して、愛
国者と勘違いすることは当然であり、要は、その背景や意図を注意深く観察していくことが大切となってく
ることだろう。また当初は外国の影響がなくても、次第に売名や利欲行為に感染していけば、波長があっ
てミイラ取りがミイラになって行き、洗脳、感染、汚染されていくようになるようだ。
フリーメーソンと言っても、なかなかその険悪性、謀略性、破壊性の正体は掴めないのも事実だ。彼等
は対立する両方に援助支援して互いに戦わせてくるからだ。共倒れを図ってくる両頭立ての戦略が彼等
の常套手段であるようだ。世界的には資本主義と共産主義の両方を対立させて暴利を貪り、人類の対立
崩壊を画策すると言うことであろう。これらは全て悪魔からのお告げによって行動しているようだ。
現下の諸問題と展望:346
吾々の志向する新しい国家社会への改革は、決して改革ごっこのお遊びでは無く、実に、身命を賭して、
数千年来の悪魔崇拝宗教の解体をも目指すものであり、彼等が仕掛けた世界大恐慌の到来を逆風とし
て期待し、国際金融資本自身をも巻き込み飲み込んで、国内の売国奴連中を始め、全世界の全ての邪
悪な想念を地獄の奈落の底に落とし込んで封印していくことでしか解決できないものを痛感している次第
だ。
正に、かつて大東亜戦争を戦って、三百数十年間に亘る欧米白人の植民地主義的侵略を食い止めた
ような事態の到来とも言えるであろう。世界の大きな誤算は日本や米国だけの崩壊では済まずに、先進
諸国が全て巻き込まれていくと言うことでしょう。内憂外患、正に亡国の危機に際して、皇国の興亡に賭
けた一戦ここにありと言った歴史の再来と言えるであろう。
今時の歴史的大激流は、実に1万数千年間継続したムー文明の崩壊にも匹敵した数千年間継続して
きたルシファー文明の崩壊であろう。今後とも1万年間は継続するはずであったルシファー歴がここに来
て大きく崩壊を迎えようとしているようだ。悪魔の大権化のルシファーが天上界に引き上げられて、地上
界から既に消滅していったことを欧州のバチカンやロスチャイルド当たりは感じ始めたようだ。それが20
00年に入って以来の方針転換であるようだ。しかし、米国のロックフェラー系ユダヤが如何に早く生け贄
の悪魔崇拝宗教の破綻を感じ始めるかが文明崩壊の破局を回避するかの岐路に立ってきたようだ。
正に今時の大激動は1万数千振りとも言えるし、単純に米国崩壊や資本主義体制の崩壊を見ても、数
千年来の歴史的大変動とも言えるであろう。全てを地獄の奈落の底に誘い込み巻き込む神仕組みによ
る歴史的な天罰とも言えるものであろう。正に、2,3年後に急迫してきた国家破産(恐らく、IMFによる勧
告で預金封鎖からハイパーインフレで債務帳消し、新円切り替えの強硬手段の実行)から、欧米にも波
及して現行の通貨システムの崩壊をも伴う、正に資本主義体制の崩壊に至る疾風怒濤、波瀾万丈、阿鼻
叫喚の歴史的大波乱の展開によってしか、全ての連関(リンク)が外れないとも言えるであろう。実に文明
史における大激動の到来であり、またそれによってしか、最早解決不可能に至ったと言うことであろう。全
人類に今正に数千年振りのノアの大洪水にも似た地球レベルの変化が訪れようとしているようだ。
当方が全て暴露して、大胆に天下分け目の関ヶ原の大勝負を仕掛けていくのも正にこうした歴史的大
激動を見通した上であるからだ。報復を受けるか、その邪念を跳ね返すかの勝負の価値があるからこそ、
また挑発していく一挙に崩壊せしめる価値があるからこそ、実行に出ているものだ。先に指摘したように、
正に似非改革者、売国奴、亡国の輩が墓穴を掘ったり、馬脚を現したり、暴発したりして、次第に自滅し
自壊し破綻していくことだろう。何も敢えて勝ち取るような戦いをしなくても残った連中が、新しい時代を構
築して使命感、愛国心に燃えて立ち上がっていくことだろう。
追記8: 真の主権国家とは何か(続:日銀問題)(2002年12月25日)
日銀に関してであるが、目下、日銀は大量の国債購入をしているが、これこそ日銀の信用を失墜するも
のに他ならない。何故なら国債が暴落しても何の手当も保証もないからだ。政府から押し付けられている
のか、日銀自ら妥協して購入しているのか公式には定かではないが、恐らく両方のキツネとタヌキの互い
に利用し合う思惑が一致したのであろう。又、日銀が最近は銀行保有株の買い入れに走り出したが、こ
れには全世界が唖然として日銀の真意が掴みかねているようだ。当方はHP上(第1章26項の追加2、
3)でその真意を指摘しておいた。
銀行が依頼する株式を購入すれば、株価低落の損失を埋め合わせるためにも銀行救済や企業救済に
なるって結構なのであるが、真実は日銀の方から突然言い出したもので、それも1年間に2兆円もの株式
を購入するものであり、今のところ、日銀は5年間は他に売却しないと公言しているようだが、暴落寸前の
株ではなく、トヨタとかソニーなどの超優良株を選別して購入して行くようである。これでは銀行救済にも
ならず、また銀行の有する不良債権処理にも何ら貢献するものではない。むしろ、火事場の泥棒みたい
に集りだしたとしか言いようがないものだ。
現下の諸問題と展望:347
日銀を弁護する者は、低下する(と決め付けている)可能性がある株式を日銀が現在の価格で購入す
るのは銀行救済だとか言っているようだ。銀行からすると、大幅株価低迷状態に遭遇して、保有していて
も地獄、売却しても売却損が発生し、踏んだり蹴ったりでどちらに転んでも得にはならない。何れにしても、
日銀が国債を購入したり、銀行保有株式を購入することが日銀の信用を失墜させるもので、不動産の担
保が付いた不良債権を購入するのとは全く相違するが、多くの経済専門家ですら同一視して混同してい
るようだ。
敢えて日銀が国債や銀行保有株の購入を断行するのは、国家の財政再建への協力や、銀行の救済
や不良債権処置への協力と言うよりも、国債や株式を一気に売り浴びせた背信行為を採ることで、逆の
国家財政の崩壊、銀行崩壊を画策したものと言えるであろう。これは逆に見て換言すれば、日銀が国債
や株式を売却することによって、国家の命運や企業の命運を握ったも同然と言えるであろう。日銀が愛国
的に行動すれば大変結構であるが、また多くの国民もそう信じているが、果たしてそのように信じられる
かどうかであるが、日銀の本性や実態に気が付いたら既に手遅れともなっているであろう。
当方が指摘する日銀が買い占めるべき不良債権は、暴落するはずがないと言って政府や大企業の信
用以外には何の保証や担保もない国債や株式と異なって、きちんとした不動産などの担保付きのものあ
る。したがって、目下は資産デフレで担保価値が低迷しているとは言え、日銀は自ら事業主になったり、
将来は他に売却して有効活用できるものであり、国債や株式とは性質を異にするし、日銀の信用を失墜
させるものではないし、日銀は信用をむしろ創造していくものであろう。
紙幣発行権限を国家主権により国家が保有して行けば、時の政権が恣意的に大量にバラマキ紙幣発
行を強行して事態になれば確かに問題があるが、これは現在の国債発行や予算垂れ流しと同じ次元の
問題であり、国民が監視する別の問題である。紙幣発行が民間の権限・運営では法的にも監視が全く出
来ない。万一、心配でその不良債権の日銀買い占めの影響が推測できないのならば、日銀は自由に判
断して優良な担保付きの不良債権を選別して順次購入すれば良いのである。目下、外資系が実施して
いるようなことを日銀がやれば良いのである。もっとも、日銀がやると世間の目が煩(うるさ)いから、背後
で連携して同じ穴のムジナのユダヤ金融資本に購入させているのかも知れない。
ところで、日銀が不良債権を購入することの是非や、その影響を国民全体で討議することは全くナンセ
ンスであろう。また、中央銀行の管理を政府がやるのか、民間運営でやるのかの議論も同様に全くナン
センスとしか思われない。何故なら、既に、ユダヤによって乗っ取られてしまった中央銀行の存在意義を
考えて行くには、余りにも、その手先の売国奴、亡国の輩が横行し氾濫し蔓延している中では、真摯な愛
国的な議論など出来ようがないだろう。
一国の通貨発行権を巡っては、防衛権や徴税権、裁判権、教育権などと同様に、独立国家の主権であ
ろう。もっとも、現在の日本は独立国家の呈を成していなくて、主権を外国に明け渡してしまって長い年月
を経過しており、すっかり、国際協調とか、外国との摩擦回避とか、外国の意向尊重とかで、外国迎合、
従属、追従になり下がってしまったと言えるであろう。一体、国家の防衛を、自国がするか他国に運営さ
せたらどうかとか、駐留軍の一般犯罪の裁判権も自国がするか、外国に任せたらどうかとか、教科書の
内容を自国が判断するか、外国に任せるか、またその意向に添って記載したらどうかとかで、何れの選
択が正しいとか等と議論する必要は全くないだろう。これは国家主権を放棄し軽視して行くなら論外であ
るが、明らかに結論は明白であり独立国としての国家主権の問題であろう。もっとも、国際協調主義はあ
る程度必要であるが、あくまでも原則は国益重視で行くべきであり、国際協調は原則と例外を混同し、取
り違えて逆転した発想をしているものであろう。
現在は、武装解除で外国の攻撃に無防備に晒された似非平和憲法を押し付けられて、国防と言う国家
主権を米軍に委ねており、また米軍に一般刑法犯罪にも裁判権を行使できずに治外法権化を追認・黙認
し、教科書に至っては中韓の内政干渉を気安く受け入れており、全く国家の主権を侵害されている実態
に国民の大多数が気付いていないようだ。通貨発行権においても独立国家の主権である。国家を乗っ取
現下の諸問題と展望:348
ったユダヤのやり方を真似た明治の諸制度の導入にこそ当初から盲目的な西洋模倣による失敗があっ
たと言えるであろう。そこに付け込まれていったもので、今やっと、中央銀行が一体誰の味方で国益に適
っているかが、真剣に議論されて行くべきで、次第に日銀の本性が剥き出されていくことだろう。
日銀の歴史は、幕末までは中国式に、幕府政権、各藩が自ら通貨・藩札を発行してきたが、(余談であ
るが、各藩が財政的に行き詰まったのは、あくまでも米本位制に固執して、農民からは年貢を取ったが、
商人から税金を取ることをしなかったためである。なお、江戸時代の経済や社会や家族などの多くのシス
テムが極めて効果的であったことは別途指摘したいと思う。)明治になって江戸時代の通貨発行システム
が否定され放棄されて、渋沢栄一が新しくフランスからユダヤ式民間経営の中央銀行の在り方を学んで
きて、当初は順番に、例えば第86銀行などで、200前後の数の名前を付けた民間銀行を発足させて、
その後に統合して民間運営の紙幣発行株式会社の中央銀行として定着させてきたものである。これはユ
ダヤが乗っ取った米国でも同様であり、リンカーンやケネデイー等の真の愛国者が挑戦して暗殺されたも
のである。
現在の不良債権を日銀が購入するというのは、こうした背景を踏まえて、政治権力が強硬に日銀を説
得して、国家の非常事態に際して協力を依頼し、必要によっては強硬手段を行使してでも命令して従属さ
せねばならないだろう。もっとも、ケネデイーが辿ったような身命を賭した覚悟が必要であろうが、大合唱
の国民総意を盛り立てて行くしかないだろう。ロスチャイルド系ユダヤに支配された日銀や、その協力関
係のロックフェラー系ユダヤや彼等の影響下のエコノミスト達は猛反対していくことが歴然としているが、
そうであるならば、実に日銀の真の意図は、バブル演出時と同様に、国家の破産、日本経済の乗っ取り
以外の何物でもないだろう。
こう言っている間にも、25日、「日銀総裁は外国人であっても良い」などとショッキングな提言を関西社
会経済研究所(所長・本間正明大阪大大学院教授)が行ったようだ。同研究所は「最近の金融政策と日
本銀行の在り方」と題する報告書の中で、「総裁の資質で、最も重要なことは市場の信任を得られること」、
総裁の条件として「大局観と呼ばれる能力が必要。中長期的な流れを読み取り、現状を把握し、予測しな
ければいけない」と指摘しているようだ。そして成功例として、米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーン
スパン議長の名前を挙げているようだ。その上で、「国内でこうした人材を見つけるのは難しい」としてい
る。現在の日銀法には国籍を規定する条項が無く、外国人総裁誕生の可能性はゼロではないとは言え、
全くその背景を示唆するに充分であろう。
即ち、国家主権を明らかに明け渡す世界統一政府のイルミナテイー、フリーメ-ソンの回し者であり、そ
の手先であることを自ら暴露したも同然だろう。こういう売国奴が氾濫し跳梁、跋扈しているのが現在の
日本である。日銀総裁が外国人で良いとは、最高裁長官や防衛庁長官や文部科学大臣や、挙げ句の果
ては総理大臣ですら外国人でも結構だと言うことになろう。正に世界統一支配権力に国家主権を明け渡
す陰謀が着々と進行している思いがするものだ。
一方で、東北地方の某三県が2005年から10年を目指して統合して、将来は道州制導入と共に東北
州を形成していく構想を発表しました。これも正に国家解体を策謀するイルミナテー戦略に他なりません。
これもHP上の第3章の7項で、道州制議論は国家解体を企む陰謀であり、面積と併せて人口の適切さを
考慮すべきであり、道州制は行き過ぎであることを指摘しておいた。こうした国家解体の動きが実に巧妙
に仕掛けられていっているのが実態であろう。男女共同参画社会の実現も、家族解体を仕掛けていくも
のであろう。
ところで目下、IMFが国家破産のルール作りを検討中である。これまでは明確な基準がなかったために、
先進諸国がIMFを通じて融資して国家の財政再建に協力してきたものであるが、今後や企業や個人と同
様に、明確なルールの下に、国家破産を定義していくつもりのようだ。これは正に、国家解体に繋がり、
国家をIMF管理体制下にし、国家の主権を剥奪するものである。もっとも、世界統一政府樹立に向けて
国家解体が必至になってきた背景を考えると、IMFが採ろうとしている国家破産の勧告のルール作りの
現下の諸問題と展望:349
真意や背景、日銀が実施している不可解な行動の意図や背景も良く理解できるようだ。
少し突っ込んで付言すると、例え、日本や米国を破産させて解体して国連管理、IMF管理下においても、
日本や米国の分担金拠出が無くなって、国連自体が破産していくことに至るであろう。即ち、国家解体を
画策して世界統一政府が樹立した暁には、自ら財政破綻で破産するという神仕組みに他ならない。日本
や米国の国家破産に至った際には、資金拠出も滞って国連自体も破綻し崩壊していくことであろう。目下、
IMFは、2004,5年頃に想定される日本の国家破産に引導を渡す準備を画策しているようですが、恐ら
く、破産宣告をし、預金封鎖、ハイパーインフレから政府の公的債務の帳消し、新円切り換えの強硬手段
で国家解体に向けて動き出すであろう。国家解体の最終目的は正に、世界統一政府の樹立であると言
えるだろう。その為の様々な布石が打たれているのが現状だ。
そして、一方で、IMF勧告で預金封鎖した後に、IMFの世界統一政府は日本の国民金融資産を凍結し
て横取りして、国家解体に向けてあらゆる国家機能を停止させて、正にマッカーサーのような指導者を送
り込んできて、新しく国家を彼等の思惑通りに解体し改造する魂胆を感じるものだ。それに向けた様々な
意識改革を施していくための一環として、先ほどの日銀総裁に外国人も結構だという観測を打ち上げて
国民の反応を確認し始めたようだ。しかし、こうした陰謀の意図や背景にも、国民が次第に気付いて目覚
めていき、そして売国奴連中が一掃されていくものと思われる。
なお、内需振興や景気対策、産業政策、省エネの推進の重要性を多くの有識者から指摘されているが、
これもHP上で、第4章で、資源エネルギー立国への展望も併せて提言してあり、多くの有識者にも送信
済みである。殆どが明きメクラであり、理解できても実行力や政治力がないし、恐らく田中角栄氏ほどの
政治家で無ければ理解し実現できないものであろう。これはその内、外国政府や外資系、国際金融資本
当たりが気付いて行動を起こすものと思っている。その折りには日本にとっては多大な国家的損失となろ
うが、そのぼんくら意識を叩き直すには、やむを得ないことかも知れない。
目下、不良債権や財政再建や、規制緩和一辺倒の景気対策などで、他の意見が見えなくなっているよ
うで、正に神隠しとも言えるであろうか。確かに現在の意識で仮に提案が採用し実行されても、再度、利
権の復活や官僚機構の温存を図って行くだけで、抜本的な改革には逆行するように働くかも知れない。
正しい現状認識の下に、崇高で、高尚、高邁な理念や意識を有した愛国者が国家社会のために国家的
プロジェクトとして実行して行かねばならないだろう。現在の改革は、正に、傷みの伴わない連中による、
傷みの伴わない連中の為の、傷みの伴わない連中の改革でしかないからである。即ち、利権集団や利
害関係者が改革ごっこの誤魔化しをやっているようなものだ。
追記9: 真の愛国的行動とは何か(田中角栄氏問題に関係して)(2002年12月25日)
第2章23項で指摘しておいたが、多くの有識者から下々の
田中角栄氏の問題であるが、これもHPの第2章23項
第2章23項
国民に至るまで、実に多くの国民から毀誉褒貶で見られているのが田中角栄氏であろう。
当方自身も角栄氏は人間的には決して好きなタイプではないし、むしろその傍若無人で高慢で独善的
な押しの強い人間性には嫌悪する方である。しかし、そのような感情で判断していっては真の愛国者かど
うか、国益を追求したか、国家にとって貢献できるかの明確な判断が下せなくなるものだ。米国やソ連、
中国を手玉にとって対等に交渉できた政治家は、残念ながら戦後には一人もいなく、その意味では数十
年に一度、否、明治以来、百年足らずの間では一度の政治家であったと言えるだろう。
正に世界の田中であり、米国やソ連や中国が恐れ畏怖する大政治家であったと言えるだろう。残念な
がら、近視眼的で付和雷同型の殆どの国民はそうした外交や真の国益が何であるかが全く理解できてい
ないようだ。恰も遠くの金持ちよりも、近くの宝くじに当たった身内に対して嫉妬や妬みを感じるような感覚
で、総合的、大局的、相対的に田中角栄と言う時代の寵児、破天荒な政治家を真底から理解できなかっ
たことが悔やまれる。恐らく彼が総理を継続していたら、北方領土も返還されていたことであろう。米国を
抑えられるからこそ、ソ連も返還に応じる結果に至るものであった。逆に言えば、米国追従から脱却でき
現下の諸問題と展望:350
て、在日米軍を押さえ込んで行ける政治家しか、北方領土返還は成し遂げられないと言うことであろう。
こうした田中氏の独立した自主的外交に恐れを抱いた米国が日本人の裏切り者の協力を得てロッキー
ド事件を仕掛け、嗾(けしか)けてきて失脚を謀ったものであろう。正に、戦後以来、東京裁判を仕掛けて
誤魔化してきた占領従属体制に国民が目覚める危険性に慌てて封印し蓋をしたものであろう。一部の有
識者が指摘するように、「田中外交の結果として欧米から謀略を仕掛けられ大アジア主義阻止のため中
国韓国に反日世論を歴史捏造までして定着化させてしまったことは、その払拭に数世代を要する愚行で
あったと判断せざるを得ない。」のコメントに関しては、全く、背景・認識を誤解され、因果関係を逆にして
いるように思われて残念である。
むしろ、田中外交の結果ではなく、失脚させられて行ったが為の結果であろうと思われる。田中角栄氏
の対米強硬路線が虎の尾を踏んだとは言われるが、ここが見解の分岐点になろうかと思われる。その外
国の謀略や反発が怖いからこそ、また報復を恐れるからこそ、殆どの政治家が外国に迎合し屈従し服従
し従属し奴隷化するのであろう。これを突破して行かないことには真の愛国者には成れ切れないし、愛国
的判断が出来ないように思われる。ここにこそ、肉を切らせて骨を断つの気概があるものだ。報復を覚悟
した上で如何に対処するかで、愛国的な行動、対処、評価、判断が分かれるようだ。
こうした結果は、田中角栄氏を外国の謀略が絡んで、マスコミや法務省や最高裁までも巻き込んで世
論を誘導して田中氏の追い落としに一丸となって突き進んで大局を見誤って行ったのが真の因果関係だ
と思われる。過ぎてしまったことは詮方ないことだが、その当時と現在の国民性は何ら変化していないこ
とに憂慮の念を禁じ得ないものだ。解りやすく言えば、家庭内で頑固親父がいて、家族が小さくなって、
言うことを聞く者だけを優遇して怒鳴り散らしていた場合において、その結果、頑固親父の存在で、親戚
一同や町内会など周囲の者達が、財産争いや土地の境界に対して、干渉できなかったものと酷似してい
るだろう。その頑固親父を家族が一致して追放していった結果、どうなるかと言えば、確かに家庭内では
一見、明らかに平和がやってくることであろうし、生活資金も皆が平等に民主的に分かち合えるであろう。
ところが、その結果、今まで、沈黙し泣き寝入りをしてきた親戚や町内会の連中が、勢いを増して無理
難題を吹っ掛けてきたものと酷似していると言えるだろう。これを頑固親父がいたから、その態度の復讐
でそうなったとか言うことは簡単であろうが、真理は頑固親父が追放され失脚したからそうなったのであ
ると言えるだろう。この辺が付和雷同型の国民意識の根底からの勘違い、大局的判断の誤り、見解の根
本的相違、外国が仕掛けた謀略に乗じられた不幸な結果であったと言えるだろう。
角栄氏に照らし合わせて言えば、角栄氏の外交によって、確かに覇権国家の世界支配権力からは反
感を招き、恐れを抱いたことは事実であるが、これは某外国勢力が田中氏の追い落としの為に逆に仕掛
けていったものであり、田中氏には反発を解消させるだけの取引が十分出来る実力を有したものと思わ
れ、その点でも実に雄大で包容力のある偉大なものであったと思われます。これは米国やソ連や中国と
の当時の外交交渉において、激しく渡り合った舞台裏を詳細に観察すれば理解できよう。
また、国内政治を見ても野党の連中までも党の公式見解とは裏腹に、個人的には彼に心酔していった
政治家が多かったことでも理解できようかと思われる。むしろ有識者が指摘するような結果は、田中角栄
氏を失脚させんとした外国勢力の謀略であり、失脚した故に巻き上がった結果であり、多くの国民が誤解
している点であり、真の背景や因果関係を正確に捉えられていないものと懸念するものだ。今後とも、愛
国者が登場する度に外国から謀略を仕掛けられて行くことを警戒して行かねばならないだろう。
ところで、中国や韓国が反日であるのも、民族性もあろうが、それ以上に、某外国勢力がアジア人同士
を対立させて、分断して統治するという戦略で来ているものだ。日本人には戦力的思考が不得手で、まし
てや謀略や陰謀なども考えること自体が不謹慎であると言った思考停止の痴呆・白痴化しつつある国民
性のようだ。状況や背景の分析が表面的、一義的になっている嫌いがあるようだ。もっとも、田中角栄氏
も、巷間指摘されるような金権政治、税金の誤魔化し、利権集権システムの構築などは、大いに反省し自
制し改めて行くべきであったことは当然であったであろう。田中氏の客観的で、総合的な評価がもうじき始
現下の諸問題と展望:351
まるであろう。これは愛国旋風の巻き上がりとも連動するからだ。敵の正体を見破って、一体、何が真の
愛国的行動であるかを日本人は真剣に考え直して行くべきであろう。
色々と欠点や批判はあろうが、それでも当方は国益のためには、田中角栄氏ほどの政治家ならば、
「罪を許して人を憎まず」の精神で対処して行くべきであったものと残念に思っている次第だ。北方領土の
返還の可能性を見極める大局的判断よりも、自分達の税金の使われ方に最大の関心があったのもこの
嫉妬や妬みの強い国民性にしては当然であり、この辺が外国に付け込まれていったものであろう。誠に
持って、国民が判断を誤り、角栄氏も国民の意思・感情を甘く見て正しく判断できなかったが故の両方か
らの失敗であり、共に外国や国内売国奴に乗じられた亡国的行為であったと言わざるを得ない。
なお、外国に付け込まれることに関しては、沖縄の米軍基地にしても、軍事戦力上の地政学的見地も
あろうが、沖縄人と内地人との反目が利用されたという見方もできるだろう。沖縄ならば米軍基地撤去と
いう大きな愛国的運動も巻き上がらないと判断した結果であろう。田中氏に関して付言すれば、外国に恐
れを抱かれて付け込まれた田中氏を非難するよりも、その愛国的行動を讃え、付け込んだ側の謀略を観
察して協力した者を売国奴として非難し、国民が国益の防衛に立ち上がるべきであったと言うことだろう。
そして田中氏も反省し国家の改革に繋げて行くべきであったことだろう。今後の教訓として心に銘記し、
国家的・国民的判断の誤りとして後世に語り残して行きたいものだ。
さて米国崩壊も間近に迫ってきた段階で、米国国民も戦争よりも経済重視で対イラク戦争反対の大合
唱が巻き起こる寸前であり、一方ではユダヤ人追放の嵐が巻き上がってくるものと思われ、また日本でも
真の愛国旋風が巻き上がっていくことであろう。米国に追従してきた連中も次第に墓穴を掘って権威を喪
失して失脚して行くことであろう。これまでの外国協調主義、似非平和主義、迎合主義、従属主義、屈従
主義の売国奴、亡国の輩、非国の民が一掃されて行くことであろう。今次の大激動に際しては、そう簡単
に新しい流れに切り換えて、調子良く主張を代えて変質して泳ぎ渡ることは出来ないであろう。
正に多くの有識者が歴史的大変化の潮流が読み切れずに、大局的判断を誤って失脚し権威喪失し、
破綻し衰滅して行き、結果的には主役の大幅な交代を招来させ、左右両勢力の対立・共倒れにより中道
勢力が台頭して新しい時代が切り開かれて行くことであろう。そういう中で田中角栄氏の大幅な見直しも
成されていくことであろう。そして最後は邪悪な想念の一掃により陰謀勢力も崩壊せしめていき、ある意
味では非常に面白い時代にも成るようだ。邪悪な闇の陰謀に対処するにはそれ以上の光の神々しい神
聖で清浄な波動の照射しかないだろう。
なお追記すると、田中角栄氏の手下共は、角栄氏ほどの力量や度量もなく、ただ角栄氏の積み上げた
悪い側面、即ち、税金に集っていく寄生虫的亡国の面ばかりのテクニックをマスターしていったようだ。そ
れも時代の変遷であり、仕方ないことであろうし、高度経済成長時代には上手く機能していたことでもあり、
むしろ時代環境の変化と共に改訂することを怠ってきた結果だと言えると思われる。
田中角栄氏も自分の周囲に集まってくる連中の真意も見分けることが出来ず、ただ自分の才能や能力
に崇拝して集まったと大きく錯覚していったものであろう。真実のところは、連中はただ利権や地位ポスト
に群がってきたものであり、田中氏失脚に際しては心が次第に離れていったと言うことに対して、そうした
連中の真意すらも見抜けなかったようだ。
最後は見事に裏切られて、酒に煽られて心身を乱して倒れていったものだ。
目下の特殊法人改革も、殆ど田中角栄氏が編み出した利権システムとも言えるであろう。しかし、これ
は現在だからこそ問題に出きるが、当時はむしろ強力な政権作りに効果的であったし、高度経済成長に
も必要なシステムであったことに間違いはないようだ。今や、環境が大きく変化してきて解体して行かね
ばならないことも確かであろう。これは創設した者の責任を追及するのではなく、現在に至ってもなおも固
執している者の責任を追及することが必要と言えるだろう。
国鉄の改革にしても、田中角栄氏が病気で倒れて失脚していったからこそ可能であったとも言われるが、
それは正解であり、当方もむしろ晩年の角栄氏や、利権集団になり果てつつあった面を田中氏が反省す
現下の諸問題と展望:352
べきであったことを当方も指摘しているものだ。ただ、当方は色々と善悪、交錯する中でも田中角栄氏の
功績や実力や愛国的行動を称えていきたいし、それが米ソ中と世界の強国に囲まれた極東地域の熾烈
な環境の中にある日本の国益に取り、極めて有能な政治家であったことを指摘するばかりだ。
今後とも最早こういった政治家の登場は皆無であろうし、例えあっても同様に国民は引きずり降ろして
行くであろうと懸念する次第だ。国家の進路を冒険に晒していき危険であるという理由により、失脚させて
行くであろうと危惧するものだ。実に国家の命運を賭けての一大勝負を賭けた身命を賭した外交よりも、
腰抜けで臆病で事無かれ主義で無難な似非平和主義、外国追従、従属の政治しかできないであろうと思
われる。
ただ可能ならば、国際環境が劇的に変化して、米国やロシアや中国のような強国が破綻し崩壊していく
中で、日本自身の国家崩壊を体験していく過程でならば、田中角栄氏のような人物でも国民皆が付いて
いく状況の到来となるであろうと思われる。それは、危険性が減少しつつある中で、最早それしか方策が
無いと言う展開に至るからであろうと思われる。恐らく、そうした予想が的中していくものと思われる。
追記10: 真の愛国旋風が巻き上がっていくだろう。(2003年1月5日)
目下、国家の命運を決する事態が急迫してきた。米国の対イラク戦争への軍事協力・加担の行方、景
気不振、デフレスパイラルへの突入、財政破綻、不良債権処理の迷走などが我が国の今後の明暗を左
右する事態になってきたようだ。最早、景気不振、デフレスパイラルへの突入、財政破綻、不良債権処理
の迷走などからの脱却は不可能と言えるであろう。このまま行けば間違いなく、2004,5年頃にも国家
破産を迎えるであろう。
問題は米国の対イラク戦争への軍事協力や朝鮮有事に対する対応次第で、更なる破綻に向けて、崩
壊を一層大きくし加速するかどうかに掛かってきている。即ち、大病程度の苦難の道に押さえ止めるのか、
それとも、それに加えて交通事故による半身不随の重傷にまで更に落とし込むのかの際どい選択の岐
路に差し掛かってきたようだ。
既に指摘したように、イラク戦争に踏み切れば、その結果は、より一層の対米テロ報復を招き、経済破
綻も招来し、米国崩壊、そして資本主義体制の崩壊に至るものと思われる。正に大激動の到来であろう。
こうした背景を踏まえて、一体何が真の愛国的選択であるかが問われ出し、似非愛国者、売国奴、亡国
の輩、非国の民が暴露されて一掃されていくことであろうと思われる。
目下は、愛国的行動が一体如何なるものかで混乱を招いているのではないかと懸念される。反米的行
動が愛国的であるとか、改革者が愛国的であり、反対者が抵抗勢力の亡国者であるとか、様々に誤解さ
れ混同されているのが現実では無かろうか。真実は改革自体が外国利益に乗っ取った改革であり、正に
売国奴紛いの改革である場合も多いようだ。一方で反対者にしても、真の愛国的と言うよりも既得権益確
保であったり、別の外国利益の代弁者であったりと、実に一般の国民には訳の解らない状況と言えよう。
現在の日本は米国系(CIA系、ロックフェラー系、フリーメーソン系)、欧州系(ロスチャイルド系、伊系フ
リーメーソン系、イルミナテイ系)、中国系、ロシア系、韓国系(統一教会系)、北朝鮮系などと実に売国奴
の氾濫する状況下であると言えよう。実に改革を振っている似非愛国者が多いことであろうか。真の愛国
者など殆どいないのでは無かろうか。
何と対外ODA援助にしても群がっている売国奴が如何に多いことか。親米(従米)と愛国とは極めて矛
盾しているのに気が付いていない者も多いようだ。教科書問題や靖国神社問題で愛国的思考や行動を
している者でも、米国のイラク攻撃を支持している有様だ。米国自身がイラク攻撃やその戦争終結に当た
って、大東亜戦争時の日本を想定し、東京裁判を想定しているという有様だ。大東亜戦争の正当性や東
京裁判の欺瞞を暴いている連中が、米国のイラク攻撃を支持すると言う自己矛盾に全く気が付いていな
いようだ。米国が旧日本を想定してイラク戦争を仕掛けること自体を支持しているのも、全く国際情勢の
真の背景が何も理解できていないと言うことだろう。
現下の諸問題と展望:353
米国のイラク攻撃を支持している親米派・従米派連中は、米軍基地の存続を肯定し、米国に国民の生
命財産を盲目的に売り渡す売国奴であるのは、例え、靖国、教科書問題で愛国者振ろうとも、最早明確
な事実であろうと思われる。また靖国や教科書で中国や韓国などの外国の利害得失や圧力に迎合して
屈服する連中が亡国者であるのは言うまでもない。今後は、明らかな外国利益の代弁者の売国奴は勿
論、各界各層の権威ある指導者、改革論者、進歩的文化人、平和主義者の振りをした似非愛国者連中
が、次第に馬脚を現して、失脚失墜し追放されていくことであろう。正に邪悪な売国的・亡国的・非国的想
念が一掃されていく過程で、それと併行して、左右両極端の売国、亡国の連中が対立し共倒れになって
衰滅し、中庸・中道の新たな勢力の台頭により、真の愛国旋風が巻き上がっていくことであろう。
追記11: 欧米の壮絶な覇権争いに巻き込まれるな(2003年3月6日)
欧米の壮絶な覇権争いに巻き込まれるな(2003年3月6日)
2000年に入って以来、欧米が京都議定書や人種差別撤廃条約、国際刑事裁判などを見ても解るよう
に、それまでの協調体制が終焉して対立に向かいつつある中で、9.11事件も発生した。そして今時のイ
ラク攻撃の是非を巡って仏独ロ中と英米とが対立しているが、その背景は欧州と米国の両者の各々国際
上の政治・経済を巡る、正にユーロとドルとの覇権争いが根底にあると言えよう。
正に、国際政治の覇権者の欧州と、国際経済の覇権者の米国との熾烈な覇権争いだ。また、これは、
世界統一を目指す欧州から真の独立を果たすべく、植民地である米国の最後の戦いとも言えよう。米国
の巨大な軍事力も欧州に対する牽制であろう。欧州からすれば、米国を支配するアシュケナジーユダヤ
(シオニストユダヤ)の好きなようにはさせないぞ、思惑通りにはさせないぞと言う強い意志を表明したも
のだ。米国という植民地の生意気な行動への制裁でも有ろう。既に、イスラムを使って米国解体に動き出
した欧州闇の支配権力の戦略を読み取ることだろう。
なお、この欧米の対立は北朝鮮問題にも強く影を落としているようだ。即ち、朝鮮半島を統一して最後
の東西冷戦終結を目指す欧州側と、それに抵抗する米国との対立だろう。これはロシアや欧州側には歓
迎された小泉訪朝の歴史的会談も、その後、米国の頭越しに実施した故に、米国から横槍が入って頓挫
していることでも理解できるだろう。日本の大方の有識者は北朝鮮問題とイラク攻撃とをリンクさせて米国
支持を打ち出しているが、両者はリンクさせるべきではない。共に経済制裁だけの圧力行使で充分であり、
日本は平和的解決を目指して武力行使の内政干渉は回避し、如何なる勢力の挑発にも乗らずに、イラク
人や朝鮮半島人だけで決着させ、深入りして反感や恨みを買わないことだ。
北朝鮮問題に関して言えば、北を攻撃することも、南を支援することもしては成らないと言うことだ。何
れにしても感謝されるどころか、恨みを買うだけだ。専守防衛に徹することだ。どうせ朝鮮半島は内乱化
していくだけで、統一朝鮮に親日政権の樹立を期待しても無理だろう。イラクに対しても、イラク人自身に
国内決着をさせるべきで、内政干渉は多大な恨みの下に深刻なテロ報復を招くだけだろう。
今や欧米の深刻な亀裂と共に、西洋文明の崩壊、資本主義体制の崩壊を招きつつある状況、特にユ
ダヤ・タルムード的資本主義が大きく行き詰まって破綻し掛けている状況下で、日本は欧米の覇権争い
の対立に巻き込まれずに行くことが賢明であろう。正に、現在は極めて困難な舵取りを迫られて、亡国の
岐路に立った国難の到来であろう。国際情勢の劇的な変化の潮流と言った大局を見据えて、第三の中庸
の道を歩むことが新しい時代への指導的役割を果たすことが出来るだろう。
追記12: 対イラク攻撃は資本主義体制の崩壊を招く無謀で危険な賭となろう。(2003年3月9日)
今や、米国の対イラク攻撃が現実となってきた。仏独ロ中の主要4カ国が反対する中で、安保理の決議
無視で、または決議無しで英米が単独で強行する気配すら示し始めたようだ。もしそうなれば、国連の安
保理も空中分解して分裂し、世界の協調体制の分裂から破綻、崩壊に至るであろう。極めて危険な方向
に歩み出したと言うことだろう。
米国の対イラク攻撃開始の大義名分が大量破壊兵器廃棄ならば、仏独が指摘するように査察強化や
現下の諸問題と展望:354
監視強化の平和的手段で十分対処できるのではないか。もしもサダム・フセインの独裁政権打倒で民主
国家の樹立ならば、西洋型民主主義の押し付けで内政干渉ではないか。それにイラクばかりではなく、
サウジやシリア、そしてイランの王制は一体どうするのか。大いに矛盾していることには成らないか。テロ
報復する側も同じ論法で、覇権主義打倒でアメリカヘのテロ攻撃をする口実を与えることになるだろう。
米国にしても、戦争が長期化すれば経済崩壊に至ることは最早歴然であるし、新たなテロ報復を招き
負の連鎖に陥るのも明らかだ。米国が描くシナリオ通りに戦争が短期に終結する保証は全くないし、むし
ろ例年よりも一ヶ月早く到来した砂嵐の気象条件の悪化から、極めて長期化する気配が濃厚である。長
期化した結果は、ベトナム戦争のように泥沼化し、国民の厭戦気分や反戦運動に押されて、勝敗が付か
ず、撤退、敗退の運命に至るものと懸念される。それにテロ報復を招いて米国国内が戦場と化す可能性
も皆無ではない。しかも米国経済の現在の財政、貿易の破綻状況を考えれば、国民生活は一挙に地獄
の奈落の底に転落していくだろう。
対イラク戦争への米国の意図を勘ぐれば、米国経済が破綻寸前であるから、常識的に考えて戦争を控
えるのではなく、経済が悪化しているからこそ、戦争経済に突入して財政や貿易上の破綻の矛盾を一挙
に解消するのが真の狙いではないか。最早、有事のドル高の従来パターンが破綻して有事のドル安を招
いている現在、戦争突入により米国経済が崩壊して行く傾向が濃厚だ。米国経済が世界に占める割合
や役割を考慮すれば、単なる米国経済の崩壊だけでは済まず、世界経済への影響は必至だろう。
そして日本も日米経済の相互依存性や連鎖性を考慮すると、原油価格の高騰から経済破綻、貿易破
綻に陥っていき、しかも、国家財政は危機的状況にある現在、日本は簡単に資金提供すら不可能な状況
であり、財政再建どころではなくなるだろう。その結果、国家破産の引き金をも引く恐れがあり、極めて無
謀で危険な賭となるだろう。イラク攻撃が計算通りに計画されたものと言うには程遠いのが現実であり、
賭が無謀で危険である以上、世界経済上においても中止するのは常識だろうし、日本も中止に向けて説
得するのが本筋だろう。単に米国経済の崩壊だけでは済まずに、世界大恐慌から資本主義体制の崩壊、
西洋文明の崩壊、ユダヤ悪魔崇拝宗教の崩壊に至るであろう。
1991年の湾岸戦争時のように、全世界が賛成し、資金面でも協力負担した時期と大きく異なって、今
や安保理の常任理事国の仏露中の賛成が期待できない中で強行することは、安保理の崩壊、世界の亀
裂を招きかねない状況だ。欧州と米国の深刻な亀裂や対立は、極めて不幸な結果を招いていくだろう。
経済面ばかりか、政治面でも、全世界の大混乱は必至だろう。また、それが真の神仏の選択ならば、そ
れも致し方ないだろう。むしろ、全世界の大掃除のために真の神仏が仕掛けたものか、邪悪な想念波動
の共倒れの一掃のために仕組んだものかも知れない。恐らくそれが真理・真実であろう。
追記13: イラク攻撃強行は米国崩壊から世界崩壊への導火線となるだろう(2003年3月10日)
米国のイラク攻撃が強行されれば、2004,5年頃の日本の国家破産に先行して、テロ報復や経済破
綻により、早ければ2003年中にも米国連邦政府崩壊を招くだろう。即ち、単に米国経済の破綻では済
まずに世界大恐慌から資本主義体制の崩壊へ、更に米国解体に至るだろう。
1991年の旧ソ連邦の崩壊と同様に米国が分裂する可能性が高い。旧ソ連邦の崩壊も10年に及ぶア
フガン戦争で最後に息の根を止められたものだが、崩壊の真因は軍事と経済のアンバランスにあり、経
済破綻が引き金になったと言えよう。現下の米国も、突出した軍事力を支えるには余りにも経済は崩壊
寸前である。世界中からの米国内への資金の流入がなければ、何時破綻してもおかしくない状況だ。
既に、9.11事件以降2001年末までは米国に同情してか外国資本の流入が継続して米国経済を支
えていたが、2002年以降、ユーロが登場してアラブ資金やユーロ資金が米国から流出して、有事でもド
ル安傾向が継続している有様だ。これまではドル紙幣発行権限を有した覇権国家であったが、今やユー
ロ通貨も登場し両者の覇権争いの状況下で、米国の覇権も崩壊し掛けているものだ。
ただ米国が崩壊するとすれば、旧ソ連のように共和国単位、民族単位、宗教単位の平和的な明確な分
現下の諸問題と展望:355
裂に至るという保障はなく、むしろ各州の軍事力の争奪戦や覇権争いで内乱化する危険性が大きい。旧
ソ連邦の崩壊は比較的円満な分裂であったが、米国崩壊では、虫の良い国家破産では済まずに、外国
債権者も含めて壮絶な資産争奪戦が展開される国内大混乱、即ち、内乱化が現出してくるだろう。
また米国経済の規模から言っても、日本の国家破産から全世界を巻き込み、遅くとも2005,6年頃に
は欧州連合の破綻、中国上海などの沿海地域の経済崩壊、韓国などの東南アジア諸国の経済破綻、中
南米諸国の経済崩壊、更に、2006年から8年に掛けてロシアの東西への再分裂化、最終的には2012,
13年頃に中国全土の内乱化、分裂化を招くだろう。正に世界の対立と分裂化、そして大崩壊への導火
線となろう。
これぞ正しく、神仕組みと称する以外、一体如何なる適切な表現があるのだろうか。2000年までは全く
予想も付かなかった出来事であろう。旧ソ連邦の崩壊は大多数の有識者にとっては全く予想外であった
が、それでも一部の有識者の間では微かに認識されていたようだ。然るに、精々が米国経済の破綻ぐら
いは予想できても、今回の米国崩壊は全く誰も予想すらしていない青天の霹靂であり、歴史的大事件と
なるであろう。
追記14: イラク戦争は数千年来の怨念の最終宗教戦争の総決算である(2003年3月12日)
イラク攻撃の米現政権には、キリスト教原理主義と新保守派のシオニストユダヤ勢力が強力な影響力
を行使している。表面上のイラク攻撃の目的は、大量破壊兵器の廃棄と民主政権樹立であるが、これは
米国自身が現フセイン政権に供与したり支援してきたものだ。しかも大量破壊兵器自体は超大国も有し
ているもので、世界的枠組みで解決すべきだし、民主国家樹立を言うならば、サウジやイラン、シリアなど
の他のアラブ諸国の民主制はどうなのか。
真の狙いは原油利権確保とイスラエルの安全保障であろう。米国内の原油状況も悪化の一途を辿って
おり、経済も不振だ。常識的に考えるならば、戦争を遂行すれば経済が破綻するから、戦争を思い留ま
るのが普通なのに、むしろ、経済が悪化しているからこそ、一気に戦争に突入して矛盾を解決するのが
狙いのように思われる。しかし、これは大いなる誤算に終わって、経済再生どころか、経済破綻から国家
崩壊へと自ら墓穴を掘って自業自得の運命に陥るだろう。
なお、イスラエルの安全保障の確立からイスラエルの領土拡張も視野に入れているように思われる。イ
ラクだけで戦争は終結することはないだろうし、サウジや周辺諸国へと攻撃が波及し、全世界を巻き込む
危険性が高まってきたようだ。既に、単に英米と仏独の覇権争い・対立では済まずに、安保理の空中分
解から国連の崩壊、欧州諸国間の亀裂、米国の国内分裂、そして全世界の対立と分裂、崩壊に至りつつ
あるものだ。
また霊的に見れば、即ち、カルマの法則、因果応報の原則によれば、2千数百年前のユダヤ人のバビ
ロン捕囚から十字軍遠征等の幾多の宗教的怨念の対立継承が、ここに来て一挙に噴出して来たようだ。
米国のアシュケナジーユダヤは8世紀頃の白人の改宗ユダヤであり、バビロン捕囚は直接体験していな
いのだが、同じタルムード思想の共有により宗教的怨念を継承しているものだ。
実に、今時のイラク戦争は数千年来の怨念の宗教的対立を孕んだものだ。武力行使、テロ報復の連鎖
による共倒れの歴史的総決算も真の神が仕掛けた邪悪な想念の一掃の運命であろう。日本は怨念の宗
教戦争の呈を要するイラク攻撃に、変に原油利権確保や経済復興の野心を有して便乗したり、対米従属
の延長で米国の武力攻撃に加担したり、宗教的対立に巻き込まれて、他国の怨念を受けることがないよ
うにすべきだろう。そして新しい宗教概念を構築して提示し、新しい時代に向けて主導力を発揮すべきだ
ろう。
正に、吾々が指摘し提唱する新たな宗教改革に向けて、古代からの宗教の大改革が極めて現実味を
帯びて、世界的にも具体的な関心事や課題に上って来るようだ。輪廻転生界に徘徊する畜生死霊魂の
悪魔を神と誤解して崇拝し、その根本的理念において重大な誤りを有するユダヤ教、キリスト教、イスラ
現下の諸問題と展望:356
ム教の世界三大宗教の壮絶な戦い、共倒れ、総清算の果てに、日本が新たな融合概念の下に、輪廻転
生界を超越した宙天の玉座に鎮座される真の神仏を仰ぎ詣拝する新たな宗教理念を提唱していくべき時
期に来たようだ。
追記15: 性急で危険な軍事攻撃を回避するように米国を説得せよ(2003年3月14日)
フセイン軍事独裁政権の安保理決議無視の横暴さ、査察回避や邪魔等の狡猾さに対する米国の立腹
は心情的に十分理解できるものだ。しかしながら、イラク問題に関して、国連の安保理決議を無視しての
単独主義による戦争強行の武力解決では余りにも短絡で性急過ぎると言うものだ。目には目をの復讐の
論理では悪循環であろう。
またイラクが保有し使用した毒ガスなどの大量破壊兵器は狂信的宗教国家イランへの対抗・防衛から
米国が以前に供与したものだ。今更、大量破壊兵器の保有や使用は誤算で失敗だったと、自らの中東
戦略の破綻を大量破壊兵器行使で一挙に軍事解決するのは正に愚の骨頂だ。冷静で慎重な中近東戦
略の大幅な見直しが必須と言えよう。
今や、仏独露中などの常任理事国の大国ばかりか、全世界がイラク攻撃に猛反対する中での戦争強
行は、イスラム・アラブ全体を敵に回してテロ報復の聖戦を招き、世界大混乱の泥沼化に突入し、世界の
深刻な亀裂から分裂、そして世界経済の崩壊を招く危険が余りにも大きい。巷間では、英国ですら与党
内からも反対者が現れて、フセイン政権よりも先にブレア政権が崩壊するのではないかとさえ言われてい
る有様だ。
日本には有事立法もなく、憲法上の制約から北朝鮮への反撃を日本独自では出来ない故に、朝鮮有
事に際して米国に北朝鮮攻撃を他力本願的に期待する余りに、無理にリンクさせて米国のイラク攻撃へ
の盲目的支援は甘い幻想で大きな誤算に終わる危険な賭けだろう。米国も北朝鮮問題を巧妙にリンクさ
せてイラク攻撃支援を誘導し強要・脅迫しているが、米国と日本ではイラクと北朝鮮への利害得失等の
重要性は必ずしも一致しない。むしろ正反対であるのが実状ではなかろうか。なお、今更有事立法や憲
法改正も非現実的であり、米軍に利用されるのが関の山だろう。何もせずに専守防衛に徹して米軍に北
朝鮮攻撃をさせれば良いだろう。
イラク問題では、日本は米国のユニラテラリズム・単独行動主義の暴走を諫めて、世界の分裂・崩壊の
危機を回避すべくイラク攻撃中止を積極的に身命を賭して説得することだろう。それでも米国が独走する
ならば、正に神が仕掛けた米国崩壊への破局の道を一途に辿る運命的事件と言えるであろう。これは正
に神の意志によるものだ。ブッシュ現政権が、イラク攻撃を神の意志として聖戦と捉えているように、米国
崩壊も同様に神の定めた運命と言えるだろう。
日本にとっても現在の様々な矛盾を一挙に解決し、指導者階層の主役を大幅に後退・交替させ、似非
愛国者、売国奴、亡国の輩、非国の民を一掃する貴重な契機になるだろう。正に、新しい時代の創造に
向けた種々の改革に着手する絶好の機会の到来であろう。数年前までは、一体どういう形で改革の機会
が発生するのか懸念されたが、今や、宗教戦争の様相すら出てきた中で、数千年来の一神教の根本的
誤りを是正し廃絶する宗教改革も、10年後から一気に5年後に大幅に短縮され始めたように思われる。
今や、時代の流れの展開は予想も付かないほどの急激なものである。
追記16: 新時代への歴史的大転機へ(2003年3月16日)
イラク攻撃を進める米国は、キリスト教原理主義と新保守主義派(ネオ・コン)のシオニストユダヤが背
後で支配する極めて宗教色の強い政権だ。ブッシュ政権を牛耳るネオ・コンサーバティブの正体は、思想
的には1993年にユダヤとバチカンが合体した悪魔崇拝の連合体で悪魔以外の何物でもない。ブッシュ
政権の実際の指揮は、イスラエル存続を至上命題とするイスラエルの諜報機関モサドと、本来ならユダ
ヤ排斥の急先鋒に立つべきアメリカ共和党の秘密結社のスカルアンドボーンズと一部で指摘されている。
現下の諸問題と展望:357
既にアメリカの奥の院の国家意思は、マネーゲームがITバブル崩壊で収束し、アラブ資金やユーロ資
金の米国からの流出が加速化し、米国経済が衰退していく状況下で、市場メカニズムでは最早日本から
の米国債購入等の富の収奪の継続が不可能と見切ったようだ。そしてこの段階で、アメリカの国家意思
は、この悪魔連合に運命を委ねたようだ。この結果がブッシュ政権の誕生に繋がったものだ。
しかし、経済制裁中のはずだったイラクのフセインは、1995年以後、隠れて原油採掘(日産80万バレ
ル)を進め、陸路、ヨルダン経由で地中海に運び出し、それをフランス・ロシアと協力し、ロシア原油として
ヨーロッパのみならずアメリカにも販売していたようだ。1999年末のY2Kを見越した原油価格の上昇で、
この仏・ロ・イラク秘密同盟の利益が増大し、イラクは、その上がりをイスラムの宗主国ヨルダンに献上し、
その資金は、イスラエルから避難するパレスチナ難民の保護やジハード戦士の活動費用に使われた。石
油利権で仏露に出し抜かれた米国石油利権をバックとするテキサス共和党のアメリカと、テロ分子の資
金が増大を恐怖するイスラエルにとっては、どんなことがあってもネオコン支配のブッシュ政権が必要だ
った背景がここにあると言えよう。
国連査察の継続を断固拒否した米英軍は、3月20日からイラク攻撃を開始した。12年前と同様に短期
に終結するという大方の予想を裏切って、今や砂嵐の気象条件の悪化やイラク国民の抵抗、自爆攻撃
の激化等で長期泥沼化していく可能性が高まった。この戦いは2,3週間で終結すると予想する者は最
早殆どいない。数ヶ月という予想もあるが当方は1年間は継続するであろうと思っている。しかも、軍事制
圧した後の治安悪化が濃厚であるのに、一体何をもって戦争終結と言うのか解らなくなってくるだろう。
今やイラク国民には、米国による解放と言うよりも侵略と受け取られて、正規軍同士の戦いを通り越し
て、婦女子や民兵等の非戦闘員まで巻き込んだ国家総動員の祖国防衛戦争に陥っていく傾向が強まっ
たのは大きな予想外だ。フセインも憎いがイラク領土を土足で踏みにじる米国はもっと憎いというわけだ
ろう。このままでは敵、味方の区別のない無差別攻撃のベトナム戦争化し大混乱に至ろう。この戦争は軍
事破壊で勝利を収めて占領し得ても、イラク国民の心まで占領支配するのは極めて困難だろう。
イラク戦争の真の狙いは原油利権の強奪と軍事産業の経済再生、復興支援に名を借りた経済活性化
に他ならないが、経済再生よりも経済破綻が先行して大きな誤算に陥るだろう。米国経済の破綻は西側
先進諸国経済にも深刻な影響を及ぼし、特に日本は多額の復興資金提供を迫られて、国家財政の破綻
から国家崩壊の岐路に立たされるだろう。
さて、イラク戦争がどこに行き着くか。それは日本の運命と大いに関係するものだ。アメリカが敗退して
イラクから撤退が始まればイスラエルが孤立するのは必然だ。当然ネオコンは分裂し、金融市場を巡っ
て悪魔同士の潰しあいが始まり、最後には、エルサレムに核が落とされる可能性も出てくるだろう。被爆
国の日本はその時にも米国に付いて行くのか。このイラク戦争を契機に、世界は人類史の終局に向かっ
て大きく動くだろう。しかしながら他方では、新しい時代への歴史的転機となる可能性が高まったようだ。
追記17: 歴史的宗教改革に向け真の宗教理念の提起を(2003年3月17日)
対イラク戦争は今や対フセイン独裁軍事政権の打倒と言うよりも、原油利権の強奪、略奪、収奪から一
方的親米民主主義政権の樹立の露骨な形を変えた新たな帝国主義的侵略の様相を呈してきた。今や、
背後では全アラブ、全イスラムを敵に回して結束させていく聖戦の宗教戦争の色彩が濃厚になってきた
ようだ。
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の世界三大宗教の怨念の対立の歴史的総決算が始まったようだ。仏
独露と英米との対立も、カトリックとプロテスタントの宗教的対立とも言えるだろう。後は金で買収されたか、
恫喝、脅迫、強要された国々だ。日本も残念で悲しいかな、表面上の屁理屈は兎も角いづれかの部類に
入るだろう。日米安保条約の同盟関係重視とは言うが、今なお米国占領体制下の従属関係であるのも
確かだ。安保条約も日本防衛と言うよりも、日本の暴発防止機構と言う所謂ビンのふた理論であるのが
現実だ。
現下の諸問題と展望:358
ところで、ユダヤ、キリスト、イスラム教のこれらの世界的大宗教の一神教は、輪廻転生界の大自然界
に徘徊し浮浪し、そして人間と対話し命令し恫喝する畜生死霊魂の魔の神仏を真の神と誤解して崇拝す
るもので、実に根本理念において重大なる誤りを内包するものだ。真の神仏は全宇宙のあらゆるエネル
ギー粒子を創出、湧出、生産する万物の創造主であられ、この地上界に存在することなく、また地上界に
降下することもなく、輪廻転生界を超越した超絶無限の妙理の世界である宙天の玉座に鎮座されるもの
だろう。
今時のイラク戦争は日本民族にとっても国家財政破綻と併せて国民意識の根底的変革を迫る貴重な
転機となるだろう。今こそ歴史的大変動の後に、数千年来の宗教理念を根底から改めて、真の神仏を仰
ぎ詣拝する真の宗教理念に基づく新たな改革を神聖日本から世界に向けて提示していく時期に来たよう
だ。
追記18: 第5次中東戦争、第三次世界大戦に発展する危険性も(2003年3月18日)
イラク戦争が長期化すれば、イスラエルの参戦を招き、米国にとっては最悪のシナリオに突入するもの
だ。イスラエルには米国は自制を促しているが、長期化して周辺諸国に戦禍が飛び火すれば、イスラエ
ルも巻き込まれて行かざるを得ないだろう。それでなくてもイラク北方にはトルコ軍が進出の機会を狙って
いるし、仮にトルコがイラク国内に侵入して巻き込まれれば、クルドとトルコの衝突からイラクは一気に内
戦化して行くであろう。
正に、イラク戦争は、下手すれば、第5次中東戦争に突入し、また第三次世界大戦に発展する危険性も
出てくる虞もあると言えよう。仏独露の反対する険悪な中でイラク開戦に踏み切った訳だが、開戦した後
も英米と仏独露との双方の亀裂が一向に解消されずに、益々深刻化していく気配も漂いだしたようだ。戦
後の統治や復興の主導権争いも顕在化し始めたようだ。
この列強同士の対立は、下手すれば背後で操ったテロ報復により、影の第三次世界大戦の序曲に至り、
何時本格的な軍事衝突の第三次世界大戦に移行するか解らないほどの危険なゲーム展開になっていく
危険性も出てくるだろう。所謂代理戦争が代理で終わらずに、大国同士の対立に至る可能性もあろう。第
三次世界大戦は英米と、独仏露の対立であり、米国のロックフェラー系アシュケナジーの白色系カザー
ル人の改宗偽ユダヤと、欧州のロスチャイルド系スファラジーの有色系本来のユダヤの歴史的総決算の
対立に他ならないと言えよう。ここにこそ、西洋文明の崩壊、特に、ユダヤタルムード思想の崩壊に至る
ものと言えよう。
聖書のエゼキエル書の預言では、イスラエル近郊のハルマゲドンの地において、イスラエルに敵対する
諸国が結集して世界最終戦争が行われると言うことだが、今や、現実味を帯びてきたとも言えよう。一時
はノストラダムスの預言も外れたかに見えたが、再度、復活していくような気配だし、現にそのように指摘
する宗教家もいるようだ。しかし、キリスト教の預言やノストラダムスの預言は、1999年末までのことで
あり、既に2000年に入って以来、大きく外れていくものだ。666の邪魔の波動も、2000年5月頃には7
77の波動に大きく転換し始めていった。
従って、今後展開される大混乱は、ルシファーなる大悪魔が仕掛ける地獄の展開ではなく、実に真の神
仏が仕掛ける邪悪な想念波動同士の対立・破綻・崩壊に他ならないものと言えるだろう。不思議な神仕
組みによる歴史的大変動の到来であろう。これは後世の歴史家が解明して行くであろう。不可解な時代
の展開の背後に横たわる、見えざる真の神仏の意志を感じるだろう。正に救世主の見えざる登場であろ
う。既に救世主は登場し、邪悪な波動想念の一掃・廃絶を始めているのだろう。それ故に、今時の大変革
は、多くの国民が気付かぬ内に成されていくであろうと言うことを既に指摘したものだ。
追記19: イラク戦争の次は北朝鮮とシリアへの攻撃か(2003年4月16日)
4月14日某夕刊紙は以下のように報道している。
現下の諸問題と展望:359
「ブッシュ政権北朝鮮攻撃を準備」
クリントン氏が講演で 韓国紙
【ソウル11日時事】韓国の有力紙・朝鮮日報(電子板)は11日、クリントン前米大統領が今月初めに
講演した際、ブッシュ政権は北朝鮮に対する軍事攻撃の準備を進めていると語ったと報じた。米インター
ネット・メディアを引用して伝えた。
それによると、クリントン氏は今月3日、フロリダ大での講演で「ブッシュ政権は北朝鮮への侵攻に備え、
他国的支援を模索している」と指摘。その上で「同政権は軍事力を強化し、それを通じて体制転覆を強制
しようとしている」と述べたという。
結局、短期に終了したイラク戦争では、株価低迷を脱却できず、景気浮上に何ら貢献できないことが明
らかになった。次のターゲットを求めて戦争を継続するしかなくなったようだ。25万人のイラクに残留する
米軍をこのまま引き上げるわけには行かないと言うことだろう。いよいよ、米国崩壊に至るまで戦争を継
続していくし無いようだ。現に、米国ブッシュ政権中枢は、この戦争は今後20年間継続すると言うことを
表明したようだ。
大量破壊兵器の廃棄とか、民主政権の樹立とか、色々と屁理屈を並べてきたが、とうとう本音が出てき
たようだ。即ち、中近東全体に眠る豊富な原油や天然ガスの利権獲得であり、大ユダヤ主義の達成であ
り、その為に新たな帝国主義による侵出であろう。イラクを占領しても、原油パイプラインがシリアを経由
する以上、シリアを占領しなければ、イラク原油の搬出に支障を来すということだ。
そして、クリントン前米大統領が講演で述べたように、このまま行けば、北朝鮮攻撃も時間の問題であ
ろう。現に米国現政権内部からも北朝鮮攻撃を示唆する見解が飛び出してきている。また、日本政府も
そうした情報を伝達されているようだ。その為に、早期に有事立法の整備に着手するように催促を受けて
いるようだ。勿論、日本は、朝鮮有事に際して、専守防衛に徹するべきで、米軍と共に北朝鮮を軍事攻撃
などするべきではない。経済破綻だけで充分であり、これ以上、亡国の危機に陥るようなことをすべきで
はない。米国崩壊も急迫している状況を直視するべきだろう。
第2章32項を参照
イラク戦争後の国際情勢の展望は
は第2章32項
を参照
イラク戦争後の国際情勢の展望
現下の諸問題と展望:360