No.86 2006 年 秋号 健康的で元気なイメージの団塊世代の有名人は中村雅俊さん 定年後は自宅で健康的な食事を 意外と多い健康によい食品知識の“勘違い” ~団塊世代の食生活調査~ ≪トピックス≫ ■健康によい食品への妻の「関心」「情報の詳しさ」は夫の2倍 ・健康への自信は夫の方が高いものの、健康によいといわれる食品への関心は、妻の方が高く「と ても関心あり」という答えが 42.1%で、夫の2倍以上です。こうした情報についても「詳しい」 と思っている妻は 66.1%で、夫の 33.0%を大きく上回りました。 ■「よいと思えば、即試す」妻たちの実行力 ・健康によいといわれる食品に対し、妻では「気になったものは試す」 (67.2%)が最も多く、「な んでも試す」と合わせると7割以上が即、食卓で試しているという結果です。 ■「意識して食べる」食品の1位「納豆」、妻5種類、夫4種類 ・健康のために日頃から意識して食べている食品は夫は「4.1 種類」、妻は「5.1 種類」 ・具体的には男女とも1位「納豆」 、2位「ヨーグルト」 、3位「豆腐」で、この3品が団塊世代の 代表的健康食品です。 ■定年後の食生活は「健康を意識し」「自分で料理」 ・定年後の食生活は夫婦ともに自宅で健康的な食事が増えると思っています。特に夫の4割近くが 「自分で料理することが増える」と答えているのが目を引きます。 ■「妻と一緒に」「家事を」夫の思い、妻の考えは「互いの時間を大切に」 ・定年後にやりたいことは「旅行」「趣味」のほか、夫は「家族とのふれあい」、妻は「食生活の充実」な ど。 ・そんなふたりの生活を楽しくするために夫は①「一緒に出歩く、旅行する」②「お互いの時間を大 切に」③「干渉し過ぎないように」④「家事をする」をあげたのに対し、妻は「お互いの時間を大切 に」「干渉し過ぎないように」が1位 2 位で、多少の温度差が感じられる結果でした。 ■「中村雅俊」「間寛平」「矢沢永吉」氏らが元気な団塊有名人 ・団塊世代が「元気で健康的」とイメージする団塊有名人ベストスリーは、「中村雅俊さん」「間寛 平さん」「矢沢永吉さん」で、夫からも妻からも支持されました。 ★情報あらかると ・団塊世代のお酢に関する健康知識テスト ~意外と多い勘違い/ミツカンのお客様相談センターに寄せられたお問い合わせから~ 調 査 概 要 定年を間近に控えた団塊世代。元気で行動力に溢れた世代だけに、リタイア後、彼らがどんな暮らし を送るのかが注目されています。 ミツカンでは、団塊世代の既婚男性とその世代の男性を夫に持つ女性を対象に、健康的な食生活への 意欲や関心の度合い、定年後の夫婦の食生活予想など、食生活に関する調査を実施しました。その結果、 夫婦間の意識のズレ、健康知識の勘違いなど団塊世代の食と健康に対する意識と実態が浮き彫りになり ました。 ◆調 査 名:団塊世代の食生活に関する調査 ◆調 査 方 法:FAXによるアンケート調査 ◆調 査 時 期: 2006 年 10 月 20 日(金)~10 月 25 日(水) ◆調 査 対 象:1.首都圏・関西圏在住で 55 歳~59 歳の会社員・公務員・団体職員の既婚男性 2.条件 1 の方を夫として持つ妻※夫婦(同一世帯)ではない ◆有効回収数:344 票(回収率 78.2%) 合計 合計 夫(平均56.9歳) 妻(平均52.8歳) 344人 173人 171人 調査結果のポイント ◆ 健康への自信度は夫の方がやや高いものの、健康によいという食情報への関心度、情報の詳しさは 妻が高く、夫の2倍以上。その情報源は「テレビ」がほとんどだが、夫は「テレビ」 「新聞」に次い で「妻」をあげており、情報源に妻は欠かせない存在だ。 ◆ 健康によいといわれる食品について、妻の7割は即、食卓に取り入れている。これに対して夫は「気 が向けば試す」 「気になったものは試す」「妻に勧められて試す」などで、ここでも妻の影響は大きい。 ◆ 日頃から「健康を意識した食生活を送っている」妻は 38.6%、夫は 23.1%。一方「妻任せ」と言い切る 夫も3割に達している。 ◆ 健康のために日頃から意識して食べている食品は夫が「4.1 種類」、妻が「5.1 種類」 。こうした食品 が美味しくなければ「美味しく食べられるように工夫」(55.5%)するという声が多く、「美味しいも のだけ食べる」は2割ほど。 「美味しくなくても我慢して食べる」はさらに少なく(10.5%)、からだに 良い食品であっても“美味しさ”は必須条件というわけだ。 ◆ そんな彼らが積極的に摂取している食品は、男女とも1位「納豆」 、2位「ヨーグルト」 、3位「豆 腐」。以下、夫では「トマト」 「黒酢」「バナナ」 「お茶」 、妻では「ごま」「黒酢」 「玉ねぎ」 「お茶」 と続く。 ◆ 団塊世代の定年後の食生活は、「健康を意識した献立」を「自分で料理」することが増え、「出来合いの 総菜、弁当」や「お取り寄せ食品」はそれほど増えないと予想。特に夫の4割近くが「自分で料理する ことが増える」と答えているのが目を引く。 ◆ 定年後にやりたいことは、「旅行」や「趣味の充実」のほか、夫は「家族とのコミュニケーション」、妻 は「食生活の充実」など。 ◆ 定年後のふたりの生活を楽しくするために夫は「一緒に出歩く、旅行する」を、妻は「お互いの時間を 大切に」をトップにあげている。「一緒に…」という気持ちの強い夫に対し、妻はやや距離を置いた微 妙な答えとなった。 ◆ そんな団塊世代が「元気で健康的」とイメージする有名人は、「中村雅俊」「間寛平」「矢沢永吉」の各 氏がベストスリーで、夫からも妻からも支持された。 2 ≪健康によいという食品への関心≫ ◆「健康への自信」高い団塊男性 ■健康の自信度 (SA)(%) 元気な世代といわれる団塊世代ですが 団塊世代全体 ある 14.0 N=344 健康への自信はどうなのでしょうか。 すこしある 49.1 あまりない 33.7 ない 3.2 「自信がある」「少しある」を合わせる と全体の 6 割以上が「自信あり」という結果 夫 N=173 15.0 妻 N=171 12.9 50.4 30.6 4.0 です。年齢を考えると立派な結果といえそ うです。平均年齢 57 歳の夫たちの方が平 48.0 36.8 2.3 均年齢 53 歳の妻たちよりも 4.5 ポイント ほど自信度は高いようです。 運動する夫N=94 21.3 52.1 22.3 4.3 また、日頃、運動をしている夫(94 人) の7割以上(73.4%)が「自信あり」と答え、 運動しない夫N=79 7.6 48.1 40.5 3.8 運動をしない夫(79 人)の自信(55.7%) を大きく上回りました。 ◆妻の健康によい食品に対する「関心」と「情報への詳しさ」は夫の約 2 倍 健康によいといわれる食品への関心は、妻の方が高く「とても関心あり」という答えが 42.1%で、夫 の2倍以上に達しています。関心ばかりではなく情報についても「とても詳しい」 「まあ詳しい」を合 わせると 66.1%で、夫の 33.0%を大きく上回っており、かなり自信をもっているようです。 また、運動しない夫についても 76.0%は「関心あり」と答えており、この世代のほとんどの人は、健康 によい食品へ高い関心を持っているようです。 健康への自信は夫の方が高いものの、健康的な食生活情報となると、妻にはかないません。夫の健康 への自信はこうした妻の豊富な知識に頼るところが大きいのではないでしょうか。 全く関心が ない 1.2 ■健康によい食品への関心 (SA)(%) 団塊世代全体 N=344 夫 N=173 とても関心が ある 30.5 まあ関心が ある 57.3 19.1 62.4 妻 N=171 42.1 運動する夫 N=94 64.9 団塊世代全体 N=344 5.8 11.7 16.5 59.5 21.5 まあ詳しい 44.3 夫 N=173 2.9 30.1 あまり詳しくない 42.4 54.3 12.7 2.1 妻 N=171 運動しない夫 N=79 詳しくない 8.1 とても詳しい 5.2 16.2 2.3 52.1 21.3 ■健康によい食品の情報について (SA)(%) あまり関心が ない 11.0 7.6 58.5 30.4 2.5 ■健康によい食品の情報源 (MA)(%) ◆情報源に欠かせぬ妻の存在 そんな妻たちの健康的な食生活の情報源は、 「テレビ」 がほとんどで、6割以上を占めています。これに対して 夫は「テレビ」 「新聞」に次いで「妻」が 3 位にランク されており、団塊世代の男性の情報源に妻は欠かせない 存在です。 3 1 2 3 4 5 6 7 テレビ 新聞 夫または妻 雑誌 友人、知人 医師 インターネット 団塊世代全体 夫 妻 N=344 N=173 N=171 49.1 36.4 62.0 20.3 24.3 16.4 10.5 20.2 0.6 6.7 6.9 6.4 4.1 1.7 6.4 3.8 4.0 3.5 2.6 3.5 1.8 3.5 ≪健康のための食の実践≫ ◆「よいと思えば、即試す」妻たちの実行力 健康によいといわれる食品は様々ですが、 どの程度試しているのでしょう。 ■健康によい食品の試用状況 (SA)(%) 妻の場合「気になったものは試す」 (67.2%)が最も多く、「なんでも試す」と合 わせると7割以上が健康によいと思えば、 即、食卓で試しているという結果です。 妻や夫に 勧められて 試す 12.8 何でも試す 2.9 団塊世代全体 N=344 あまり試 さない 6.4 不明 1.7 気が向けば 試す 27.9 気になったものは 試す 48.3 これに対して夫は①「気が向けば試す」 ( 31.7% ) ② 「 気 に な っ た も の は 試 す 」 夫 N=173 2.9 29.5 24.9 8.7 31.7 2.3 (29.5%)③「妻に勧められて試す」(24.9%) で、ここでも妻の影響は大きいようです。 妻 N=171 2.9 24.0 67.2 4.1 1.2 0.6 ◆「妻任せ」3割だが、「自分で実践」も2割 日頃から「健康的な食生活をと思ってい ■健康を意識した食生活の実践状況 (SA)(%) るが、実行が伴わない」と言う声が多い という健康的食生活実践派は、妻では 38.6%、 夫では 23.1%にのぼりました。 その他 0.9 特に意識して いない 8.7 (43.9%)なか、「意識もし、実行もしている」 妻任せで 意識して ない 15.1 団塊世代全体 N=344 意識してるが 実行が伴わない43.9 不明 0.6 意識も実行も している 30.8 「妻任せ」と言い切る夫が3割に達してい る一方で、「意識も実行も」という夫が2割 もいるのは健康を気遣うこの世代ならでは 夫 N=173 10.4 妻 N=171 7.0 30.1 36.4 23.1 のことでしょう。 51.4 38.6 1.8 1.2 ◆「意識して食べる」食品、妻5種類、夫4種類 健康のために日頃から意識して食べている食品は平均 「4.6 種類」 。夫は「4.1 種類」 、妻は「5.1 種類」で、妻の方 が1品目多いという結果です。 4 ■健康のために食べる食品数 団塊世代全体 N=344 夫 N=173 平均 4.1種類 妻 N=171 平均 5.1種類 平均 4.6種類 ◆「健康のため」でも「美味しさ」は必須 ■健康のために摂る食品の食べ方 (SA)(%) 健康を意識して摂る食品が美味しくなけ れば「美味しく食べられるように工夫」 美味しくなくても 我慢して食べる 10.5 (55.5%)するという声が夫も妻も多く、「美味 しいものだけ食べる」は2割ほど。 「美味しく 美味しく食べられる ように工夫する 55.5 団塊世代全体 N=344 なくても我慢して食べる」はさらに少なく その他 0.9 美味しいもの だけ食べる 20.3 不明12.8 (10.5%)、からだに良い食品であっても“美 味しさ”は必須条件というわけです。 1.2 夫 N=173 17.3 42.7 16.8 22.0 「我慢して食べる」は夫に多く(17.3%) 、妻 ではごくわずか(3.5%)。妻たちは「美味しく 妻 N=171 3.5 食べられるように工夫」(68.4%)しています。 68.4 18.7 0.6 8.8 ◆「納豆」「ヨーグルト」「豆腐」…団塊の健康3大食品 そんな団塊世代が積極的に摂取している食品としては、男女とも1位「納豆」 、2位「ヨーグルト」、 3位「豆腐」で、この3品がこの世代の代表的健康食品というわけです。 さらに夫では④「トマト」⑤「黒酢」 「バナナ」⑦「お茶」 、妻では④「ごま」⑤「黒酢」⑥「玉ねぎ」 ⑦「お茶」と続きます。 健康食品として取り上げられる事が多い「お酢」は、 「黒酢」と「食酢」を合わせると約 2 割となり、 全体ランキングでは3位の豆腐(27.3%)に次いで4位となっています。 ■健康のため今後、積極的に摂取したい食品 (MA)(%) ■健康のために積極的に摂取している食品 (MA)(%) 団塊世代全体 N=344 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 納豆 ヨーグルト 豆腐 ごま 黒酢 お茶 トマト 玉ねぎ バナナ きのこ 寒天 食酢 にんにく 梅 豆乳 夫 N=173 52.6 納豆 43.0 ヨーグルト 27.3 豆腐 14.2 トマト 13.7 黒酢 12.5 バナナ 11.3 お茶 11.0 ごま 10.5 にんにく 9.3 玉ねぎ 7.6 食酢 7.3 きのこ 6.7 梅 6.4 豆乳 6.1 ブルーベリー 夫 N=173 妻 N=171 団塊世代全体 N=344 ヨーグルト 35.8 ヨーグルト ヨーグルト 35.1 36.4 納豆 33.7 納豆 納豆 31.0 黒酢 26.2 黒酢 24.9 黒酢 27.5 ごま 19.2 豆腐 18.5 ごま 21.1 豆腐 17.4 ごま 17.3 豆腐 16.4 きのこ 14.2 お茶 14.5 玉ねぎ 15.2 玉ねぎ きのこ 13.3 きのこ 13.4 お茶 ブルーベリー 12.7 ブルーベリー 12.9 ブルーベリー 12.8 豆乳 12.1 寒天 12.3 豆乳 11.9 玉ねぎ 11.6 お茶 寒天 10.2 トマト 11.0 食酢 11.7 食酢 9.6 にんにく 8.7 豆乳 トマト 8.7 寒天 8.1 きなこ 10.5 にんにく 8.1 食酢 7.5 梅 8.2 プルーン 7.6 15 梅 7.3 6.9 にんにく バナナ 妻 N=171 52.6 納豆 41.0 ヨーグルト 28.3 豆腐 14.5 ごま 黒酢 11.6 玉ねぎ 11.0 お茶 10.4 きのこ 8.1 寒天 7.5 バナナ 6.9 トマト 6.4 食酢 梅 5.8 豆乳 にんにく 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 52.6 45.0 26.3 18.1 15.8 14.6 14.0 12.3 9.9 9.4 8.2 7.6 7.0 6.4 5.3 5 ≪定年後の食生活≫ ◆「健康を意識し」「自分で料理」 そんな団塊世代の定年後の夫婦の食生活はどうなるのでしょう。 定年後の食生活で、増えると思うことは、「健康を意識した献立」「自分で料理」などで、「出来合いの総 菜、弁当」や「お取り寄せ食品」はそれほど増えないと答えています。 夫婦ともに自宅で健康的な食事が増えると思っているようで、特に夫の4割近くが「自分で料理する ことが増える」と答えているのが目を引きます。 「外食」については、夫は勤務先でのランチなどの外食が減ることから「少なくなる」という答えが多 いようですが、妻は逆に外食が若干増えると予想しています。 しかし、一方で妻の3割、夫の2割は「特に変わらない」と答えており、定年後も今のままの食生活 が続く家庭も多いようです。 ■定年後の食生活で増えること減ること (MA)(%) 夫 N=173 61.3 39.3 24.9 12.1 9.8 11.0 妻 N=171 53.2 24.6 11.7 15.2 12.9 8.2 26.2 20.8 31.6 特に変わらない … 健康を意識した献立が増える 自分で料理することが増える 外食が少なくなる 外食が増える 出来合いの総菜、弁当等が増える お取り寄せの食品が増える … 1 2 3 4 5 6 団塊世代全体 N=344 57.3 32.0 18.3 13.7 11.3 9.6 ≪定年後の二人の生活≫ ◆「旅行」「趣味」「家族とのふれあい」「食生活」など、充実の定年後 定年後にやってみたいこととしては、夫は①「趣味の充実」②「旅行」③「家族とのコミュニケーション」 ④「地域への貢献、交流」⑤「田舎暮らし」「勉強」など。 妻は①「旅行」②「趣味の充実」③「食生活の充実」④「家族とのコミュニケーション」⑤「ボランティア 活動」などです。夫は「家族とのコミュニケーション」を、妻は「食生活の充実」を上げる声が多いのが 目につきます。また、「特に考えていない」という答えは夫、妻ともに少なく、団塊世代の定年後は家庭 内でも家庭外でも充実した生活が予想されます。 ■定年後にやってみたいこと (MA)(%) 団塊世代全体 N=344 夫 N=173 趣味の充実 旅行 家族とのコミュニケーション 地域への貢献、交流 田舎暮らし 勉強 ボランティア活動 食生活の充実 海外生活 起業 9.6 特に考えていない 6 妻 N=171 64.2 60.1 32.4 22.0 20.2 19.7 16.2 12.7 7.5 旅行 趣味の充実 食生活の充実 家族とのコミュニケーション ボランティア活動 田舎暮らし 勉強 地域への貢献、交流 海外生活 起業 … 特に考えていない 64.5 61.9 25.3 20.1 17.7 17.4 16.0 15.7 10.5 5.5 … 旅行 趣味の充実 家族とのコミュニケーション 食生活の充実 ボランティア活動 田舎暮らし 勉強 地域への貢献、交流 海外生活 起業 … 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11.6 特に考えていない 69.0 59.6 24.0 18.1 15.8 14.6 11.7 9.4 8.2 3.5 7.6 ◆「一緒に」「家事を」夫の思い、「互いの時間を大切に」妻の考え 定年後のふたりの生活を楽しくするために実行しようと思うこととして、夫は①「一緒に出歩く、旅 行する」②「お互いの時間を大切に」③「干渉し過ぎないように」④「家事をする」⑤「共通の趣味やスポー ツを楽しむ」など。一方、妻は①「お互いの時間を大切に」②「干渉し過ぎないように」③「一緒に出歩く、 旅行する」④「共通の趣味やスポーツを楽しむ」などです。 「一緒に」「家事を」という気持ちの強い夫に対し、妻はやや距離を置いた答えが上位を占め、最近メデ ィアが多く取り上げる“熟年離婚”を裏付けるような結果が出ています。 ■定年後、ふたりの生活を楽しくするためにしたいこと (MA)(%) 団塊世代全体 N=344 9.0 特に考えていない 妻 N=171 60.1 お互いの時間を大切にする 53.2 あまり干渉し過ぎないようにする 43.9 一緒に出歩いたり、旅行する 31.8 共通の趣味やスポーツ、運動を楽しむ 30.6 外食や手作りでおいしい物をご馳走 12.1 家事をする 11.0 記念日にプレゼントをする … 特に考えていない 58.1 一緒に出歩いたり、旅行する 57.8 お互いの時間を大切にする 51.2 あまり干渉し過ぎないようにする 29.4 家事をする 20.1 共通の趣味やスポーツ、運動を楽しむ 11.3 外食や手作りでおいしい物をご馳走 9.3 記念日にプレゼントをする … 一緒に出歩いたり、旅行する お互いの時間を大切にする あまり干渉し過ぎないようにする 共通の趣味やスポーツ、運動を楽しむ 家事をする 外食や手作りでおいしい物をご馳走 記念日にプレゼントをする … 1 2 3 4 5 6 7 夫 N=173 62.6 58.5 56.1 28.1 10.5 8.2 7.6 12.1 特に考えていない 5.8 ◆「中村雅俊」「間寛平」「矢沢永吉」氏らが元気な団塊有名人 そんな団塊世代が「元気で健康的」とイメージする有名人は、「中村雅俊さん」「間寛平さん」「矢沢 永吉さん」がベストスリーで、夫からも妻からも支持されています。次いで夫からは「武田鉄矢さん」 「岩城滉一さん」が、妻たちからは「志村けんさん」「舘ひろしさん」があげられました。 ■健康で元気なイメージの団塊世代有名人 (MA)(%)敬称略 団塊世代全体 N=344 夫 N=173 妻 N=171 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 中村雅俊 間 寛平 矢沢永吉 武田鉄矢 志村けん 舘ひろし 岩城滉一 アニマル浜口 小倉智昭 ビートたけし 50.0 中村雅俊 43.0 間 寛平 36.9 矢沢永吉 武田鉄矢 29.7 岩城滉一 アニマル浜口 29.4 舘ひろし 25.0 ビートたけし 24.7 村田兆次 24.4 志村けん 7 48.6 中村雅俊 45.1 間 寛平 39.9 矢沢永吉 志村けん 32.9 舘ひろし 武田鉄矢 31.2 小倉智昭 30.6 岩城滉一 ガッツ石松 27.7 アニマル浜口 51.5 40.9 33.9 31.6 27.5 26.3 25.7 21.1 18.7 情報あ・ら・か・る・と ★団塊世代のお酢に関する健康知識テスト★~意外と多い勘違い~ 団塊世代がセカンドライフを楽しむには、やはり健康であることが大切になってきます。前出(P.3) の「健康の自信」については、運動をしている夫の“健康への自信”は 73.4%が「自信がある」とこ たえ、運動していない人(55.7%)を大きく上回りました。これが「健康にいい食品の情報」につい て「関心がある」は運動していない夫(76.0%)も運動している夫(86.2%)とあまり差はないよう です。健康の一歩目は運動よりも食事からという意識がうかがえます。 健康にいい食品の情報は、様々なメディアに あふれていますが団塊世代は正しい知識を持 っているのでしょうか? 健康によいといわ れる「お酢について」正しいと思う記述に○印 をつけてもらいました。 その結果、最も多くの○印を獲得したのが、 「血液をサラサラにする効果がある」で8割以 上の人が正しいと答えました。次いで「血糖値 の上昇を抑える」「体を柔らかくする」「主成分 はクエン酸」などでした。しかしながら、正解 MA (%) 団塊世代全体 夫 妻 正誤 お酢に関する記述 N=344 N=173 N=171 × 血液をサラサラにする効果がある 80.8 83.2 78.4 ○ 血糖値の上昇を抑える効果がある 42.7 39.3 46.2 × 体を柔らかくする効果がある 41.9 44.5 39.2 × 主成分は、クエン酸である 39.0 32.9 45.0 × 熟成期間が長い程、健康効果が増す 18.9 17.9 19.9 × 水虫を予防する効果がある 15.4 13.9 17.0 × 便秘解消の効果がある 13.1 8.7 17.5 × もろみ酢は、焼酎等が原料の醸造酢 10.2 8.1 12.3 × たくさん摂るほど、健康効果が増す 5.2 5.2 5.3 × 原液で摂った方が、健康効果が高い 3.2 4.0 2.3 は「血糖値の上昇を抑える」のみです。 健康情報への関心が高く、詳しいと思っている団塊世代ですが、意外と勘違いも多いようです。 ミツカンのお客様相談センターへの問い合わせも「お酢の効果、効能」など、健康情報に関しては、 2006 年 3~8 月の半年間で 374 件ありました。特に勘違いの多い質問と正しい答えをご紹介します。 ※他の質問とあわせた問い合わせの総数は 4000 件以上にのぼる。 Q:お酢の健康効果はアミノ酸のはたらきですか? A:お酢の主成分は“酢酸”で、健康効果もこの“酢酸”によるものです。 Q:お酢の値段、種類によって健康効果の違いはありますか? 黒酢の方が健康にいいのですか? A:値段、種類によって健康効果に違いはありません。黒酢の主成分も“酢酸”です。但し、もろみ酢は、味が酸っぱ いのでお酢と勘違いされていますが、 “クエン酸が主成分の清涼飲料水”です。もろみ酢はお酢ではありませんので お酢と全く同じ健康効果は期待できません。 Q:お酢を飲むとやせますか? A:ダイエット効果については、現在のところ当社では科学的な検証をしておりません。 Q:お酢は1日どれくらい飲めばいいのですか? A:お酢は食品ですから、極端に摂らなければたくさん摂ったからといって体に悪影響はありません。特にきまりはあ りませんが、 「1日に大さじ1杯(約 15 ml)」でお酢の健康効果は実証されています。無理せずに続けられるよう、 「1日に大さじ1杯(約 15 ml)」をおすすめします。 お酢に関してだけでもこれほど勘違いがあるようです。食品の健康機能や効果については俗説 をそのまま信じるのではなく、その科学的根拠をしっかり見極め正しい知識を身につけるよう にしたいものです。 8 科学的に検証されているお酢のさまざまな健康機能 ミツカングループ本社中央研究所ではお酢の健康機能について様々な研究を行なっています。 現在までに検証された健康機能は以下のとおりです。 尚、これらのお酢の健康機能は主成分である「酢酸」によって発揮されることが科学的に検証さ れています。 疲れを感じる原因の一つに、エネルギーの源となるグリコーゲン(糖分が体内で変 化したもので、筋肉や肝臓に蓄えられている)の不足があります。疲労回復の手段 1 疲労回復サポート としては、体内で、すばやく燃焼してエネルギーにかわる糖分を適度に補給する必 要があります。糖分と一緒にお酢を摂ると運動により消耗されたグリコーゲンの再 補充(回復)が促進されて疲労の回復が早くなることがわかっています。 お酢の酸味は人間の味覚や嗅覚を刺激して脳の摂食中枢に働きかけ、唾 2 食欲増進作用 液の分泌を促し、食欲増進に寄与します。 現 在 、 食 品 衛 生 法 で 規 定 さ れ て い る 食 中 毒 菌 は 15 種 類 あ り ます が 、 3 防腐・静菌作用 O-157、カンピロバクター、サルモネラ、ぶどう球菌など8種類の細菌につい てお酢の抗菌効果を確認し、以下のことがわかっています。 ①酢酸濃度が高いほど抗菌効果も高まる。 ②お酢と食塩を併用することで抗菌効果は高まる。 ③温度を上げることによって抗菌効果は高まる。 4 カルシウム溶出・ お酢には、調理の過程で食品からカルシウムを引き出す溶出効果がある 吸収促進サポート ことが確認されています。また体内でのカルシウム吸収率を高める効果が あることもわかっています。 お酢には味を引き立たせる効果があり、薄味でもお酢を使うことで、おいし 5 減塩効果 く感じます。塩分の代わりにお酢を加えることで減塩につながります。 ■以下の3つはいずれも大さじ1杯 (約15ml)で効果が認められています。 お酢約15ml(酢酸の量にして750mg)を6週間毎日摂取することで、 6 高めの血圧を下げる働き 血圧が高めの方の血圧が正常値に近づくことが検証されていま す。 高めの血中総 7 コレステロール値を下げる働き 8 お酢約15mlを毎日摂取することにより、高めの血中総コレステロール 値が低下することが検証されています。 食後の急激な血糖値の上昇 食事中にお酢約15mlを摂取することで、食後の急激な血糖値の上 をゆるやかにする働き 昇を穏やかにする働きがあることが検証されています。 9
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