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'02 1/5発行
【第8レグ レポート】
「チーム日石三菱ラリーアート」
増岡浩、4日連続で総合1位、
篠塚建次郎SSトップタイム、総合2位をキープ!!
1月4日(金) 第8レグ
タンタン(モロッコ)∼ズエラット(モーリタニア)
リエゾン353km
SS370km
リエゾン16km
合計739km
アラスから5,601km走破、ダカールまであと3,831km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎/T.デリゾッティ
(写真:1/4 SS7)
2002パリ∼ダカールラリーは1月4日(金)、モロッコのタンタンからモーリタニアのズエラット
までスーパーマラソン・ステージの後半となる第8レグ739km(うちSS370km)を行った。
今大会2カ所設定されている2日間のスーパーマラソン・ステージの1つ目の後半戦を終え、
「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡浩は総合首位をキープ。チームメイトの篠塚建次郎は今大
会初のSS(競技区間)トップタイムを出し、総合2位をキープ。増岡との差を1分27秒まで詰め
た。「チーム三菱ラリーアート」のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)は4位、
ジャン・ピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)はSS2位のタイムで総合5位にアッ
プ。7位はサイード・アルハジリ(カタール、三菱ストラーダ)、8、9位にリュック・アルファン
(フランス、三菱パジェロ)、カルロス・スーザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)の三菱勢がつ
け、トップ10のうち8台を三菱車が占めた。他車では総合3位にグレゴア・ド・メビウス(ベル
ギー、日産ピックアップ)、ステファン・ペテランセル(フランス、日産ピックアップ)が総合6
位。前日まで総合5位にいたシュレッサー・チームで唯一の生き残り、ホセ・マリア・セルビア(ス
ペイン、シュレッサー・ルノー)は、ラジエーターのトラブルで大幅にタイムをロスし、順位を大
きく後退させた。
モロッコのタンタンから、今なお係争中の国境線
を通過してモーリタニアのズエラットまで行くこの
日の739kmの道のりは、スーパーマラソン・ス
テージの後半にあたる。競技者たちは8時間の休息
の後サハラ砂漠の闇の中を進み、かつて鉄鉱石の採
掘で栄えた街、ズエラットに到着した。
この日のSSコースは前半曲がりくねったルート
で、SSの中間地点までは増岡がリードしていた。
チームメイトのベテラン篠塚はパワーステアリング
のトラブルに悩まされ続けながらも、その後の平ら
な砂漠を横切る高速のフルフラットコースで逆転
し、SSトップタイムをたたき出した。篠塚は途中
のCP(チェックポイント)への進入速度が速すぎ
た為1分のペナルティーを受けたが、増岡との差を
前日の3分25秒から1分27秒まで詰めた。
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎/T.デリゾッティ
(写真:1/4 ズエラットにて)
三菱車は1、2、4、5、7、8、9位を占めている。一方、日産も総合3位、6位と大健闘してい
る。しかし、3位のド・メビウス(日産ピックアップ)は6気筒エンジンのシリンダーが1つ働か
ず、5気筒での走行を強いられる大苦戦だった。
増岡は篠塚に差を詰められはしたものの、表情は依然自信に満ちていた。「今日はそんなに難し
いところはなかったですね。まあ超高速ステージでしたけれど。休憩時間にはぐっすりと寝られま
したし、あまり疲れている感じもしません。いよいよ明日が前半戦一番の難所ですから勝負の時で
すね」6日(日)の休息日前の難関ステージに向け準備万端の様子だ。
一方、SSトップタイムの篠塚は、興奮するでも
なく落ち着いた口調だ。「最初の30∼40kmは
岩ばっかりでツイスティーでしたが、その後は直線
のスピードコースです。この3日間ぐらい、パワス
テの調子が良くないのですが、今日はあまり負担を
感じずに走ることができました。明日は大変でしょ
うね、今日これから調整しないと」今後の戦いを冷
静に見据えている。
総合4位のクラインシュミットは「とにかくス
ピードを出すことだけを考えました。特別なことは
何もしていません。とりあえず悪くない順位を走る
三菱パジェロ
ことができてよかったと思います。昨晩は大変でし
チーム日石三菱ラリーアート
増岡浩/P.メモン
たね。車の調整で寝たのがやっと午後10時、2∼3
(写真:1/4 SS7)
時間の睡眠で起き出してスタートでしたから…。確
かにトップとは20分の差がありますが、まだ先は
長いですからね」最後で“大逆転”となった昨年の再現を狙いたいところだ。
1月5日(土)第9レグは前半戦最大の難関コースだ。モーリタニアを南下し地平線に広がる無数
の砂丘を越え、396km(リエゾン9km∼SS383km∼リエゾン4km)を走る。途中には「エル・
ベイイード」の大砂丘もある。ここを過ぎればモーリタニアのアタールに到着し、6日(日)は休息
日だ。つかの間の休息の後ラリーは後半戦に入る。
■ 大会8日目1月4日(金)【第8レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
10時間41分20秒
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
1分27秒
3
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
20分55秒
4
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
21分04秒
5
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
48分32秒
6
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
1時間12分04秒
8
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
1時間35分22秒
9
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
1時間39分27秒
10
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
1時間55分11秒
35
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
5時間01分40秒
58
片山右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
8時間07分33秒
74
佐伯直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
10時間12分20秒
57分33秒
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
■ 大会8日目1月4日(金) 【第8レグ成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
2時間35分43秒
2
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
3
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
4
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
5
増岡浩
三菱パジェロ(2)
1分58秒
6
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
16分08秒
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
16分11秒
8
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
9
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
10
J・P・ストルゴ
メルセデスML430(1)
20分24秒
31
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
51分02秒
66
佐伯直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
1時間38分17秒
73
片山右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
1時間57分24秒
16秒
1分13秒
1分35秒
18分52秒
19分22秒
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
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【第8レグ レポート】
「チーム日石三菱ラリーアート」
増岡浩、4日連続で総合1位、
篠塚建次郎SSトップタイム、総合2位をキープ!!
1月4日(金) 第8レグ
タンタン(モロッコ)∼ズエラット(モーリタニア)
リエゾン353km
SS370km
リエゾン16km
合計739km
アラスから5,601km走破、ダカールまであと3,831km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎/T.デリゾッティ
(写真:1/4 SS7)
2002パリ∼ダカールラリーは1月4日(金)、モロッコのタンタンからモーリタニアのズエラット
までスーパーマラソン・ステージの後半となる第8レグ739km(うちSS370km)を行った。
今大会2カ所設定されている2日間のスーパーマラソン・ステージの1つ目の後半戦を終え、
「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡浩は総合首位をキープ。チームメイトの篠塚建次郎は今大
会初のSS(競技区間)トップタイムを出し、総合2位をキープ。増岡との差を1分27秒まで詰め
た。「チーム三菱ラリーアート」のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)は4位、
ジャン・ピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)はSS2位のタイムで総合5位にアッ
プ。7位はサイード・アルハジリ(カタール、三菱ストラーダ)、8、9位にリュック・アルファン
(フランス、三菱パジェロ)、カルロス・スーザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)の三菱勢がつ
け、トップ10のうち8台を三菱車が占めた。他車では総合3位にグレゴア・ド・メビウス(ベル
ギー、日産ピックアップ)、ステファン・ペテランセル(フランス、日産ピックアップ)が総合6
位。前日まで総合5位にいたシュレッサー・チームで唯一の生き残り、ホセ・マリア・セルビア(ス
ペイン、シュレッサー・ルノー)は、ラジエーターのトラブルで大幅にタイムをロスし、順位を大
きく後退させた。
モロッコのタンタンから、今なお係争中の国境線
を通過してモーリタニアのズエラットまで行くこの
日の739kmの道のりは、スーパーマラソン・ス
テージの後半にあたる。競技者たちは8時間の休息
の後サハラ砂漠の闇の中を進み、かつて鉄鉱石の採
掘で栄えた街、ズエラットに到着した。
この日のSSコースは前半曲がりくねったルート
で、SSの中間地点までは増岡がリードしていた。
チームメイトのベテラン篠塚はパワーステアリング
のトラブルに悩まされ続けながらも、その後の平ら
な砂漠を横切る高速のフルフラットコースで逆転
し、SSトップタイムをたたき出した。篠塚は途中
のCP(チェックポイント)への進入速度が速すぎ
た為1分のペナルティーを受けたが、増岡との差を
前日の3分25秒から1分27秒まで詰めた。
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎/T.デリゾッティ
(写真:1/4 ズエラットにて)
三菱車は1、2、4、5、7、8、9位を占めている。一方、日産も総合3位、6位と大健闘してい
る。しかし、3位のド・メビウス(日産ピックアップ)は6気筒エンジンのシリンダーが1つ働か
ず、5気筒での走行を強いられる大苦戦だった。
増岡は篠塚に差を詰められはしたものの、表情は依然自信に満ちていた。「今日はそんなに難し
いところはなかったですね。まあ超高速ステージでしたけれど。休憩時間にはぐっすりと寝られま
したし、あまり疲れている感じもしません。いよいよ明日が前半戦一番の難所ですから勝負の時で
すね」6日(日)の休息日前の難関ステージに向け準備万端の様子だ。
一方、SSトップタイムの篠塚は、興奮するでも
なく落ち着いた口調だ。「最初の30∼40kmは
岩ばっかりでツイスティーでしたが、その後は直線
のスピードコースです。この3日間ぐらい、パワス
テの調子が良くないのですが、今日はあまり負担を
感じずに走ることができました。明日は大変でしょ
うね、今日これから調整しないと」今後の戦いを冷
静に見据えている。
総合4位のクラインシュミットは「とにかくス
ピードを出すことだけを考えました。特別なことは
何もしていません。とりあえず悪くない順位を走る
三菱パジェロ
ことができてよかったと思います。昨晩は大変でし
チーム日石三菱ラリーアート
増岡浩/P.メモン
たね。車の調整で寝たのがやっと午後10時、2∼3
(写真:1/4 SS7)
時間の睡眠で起き出してスタートでしたから…。確
かにトップとは20分の差がありますが、まだ先は
長いですからね」最後で“大逆転”となった昨年の再現を狙いたいところだ。
1月5日(土)第9レグは前半戦最大の難関コースだ。モーリタニアを南下し地平線に広がる無数
の砂丘を越え、396km(リエゾン9km∼SS383km∼リエゾン4km)を走る。途中には「エル・
ベイイード」の大砂丘もある。ここを過ぎればモーリタニアのアタールに到着し、6日(日)は休息
日だ。つかの間の休息の後ラリーは後半戦に入る。
■ 大会8日目1月4日(金)【第8レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
10時間41分20秒
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
1分27秒
3
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
20分55秒
4
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
21分04秒
5
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
48分32秒
6
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
1時間12分04秒
8
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
1時間35分22秒
9
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
1時間39分27秒
10
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
1時間55分11秒
35
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
5時間01分40秒
58
片山右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
8時間07分33秒
74
佐伯直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
10時間12分20秒
57分33秒
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
■ 大会8日目1月4日(金) 【第8レグ成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
2時間35分43秒
2
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
3
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
4
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
5
増岡浩
三菱パジェロ(2)
1分58秒
6
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
16分08秒
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
16分11秒
8
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
9
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
10
J・P・ストルゴ
メルセデスML430(1)
20分24秒
31
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
51分02秒
66
佐伯直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
1時間38分17秒
73
片山右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
1時間57分24秒
16秒
1分13秒
1分35秒
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19分22秒
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
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「チーム日石三菱ラリーアート」
増岡浩、4日連続で総合1位、
篠塚建次郎SSトップタイム、総合2位をキープ!!
1月4日(金) 第8レグ
タンタン(モロッコ)∼ズエラット(モーリタニア)
リエゾン353km
SS370km
リエゾン16km
合計739km
アラスから5,601km走破、ダカールまであと3,831km
三菱パジェロ
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎/T.デリゾッティ
(写真:1/4 SS7)
2002パリ∼ダカールラリーは1月4日(金)、モロッコのタンタンからモーリタニアのズエラット
までスーパーマラソン・ステージの後半となる第8レグ739km(うちSS370km)を行った。
今大会2カ所設定されている2日間のスーパーマラソン・ステージの1つ目の後半戦を終え、
「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡浩は総合首位をキープ。チームメイトの篠塚建次郎は今大
会初のSS(競技区間)トップタイムを出し、総合2位をキープ。増岡との差を1分27秒まで詰め
た。「チーム三菱ラリーアート」のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)は4位、
ジャン・ピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)はSS2位のタイムで総合5位にアッ
プ。7位はサイード・アルハジリ(カタール、三菱ストラーダ)、8、9位にリュック・アルファン
(フランス、三菱パジェロ)、カルロス・スーザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)の三菱勢がつ
け、トップ10のうち8台を三菱車が占めた。他車では総合3位にグレゴア・ド・メビウス(ベル
ギー、日産ピックアップ)、ステファン・ペテランセル(フランス、日産ピックアップ)が総合6
位。前日まで総合5位にいたシュレッサー・チームで唯一の生き残り、ホセ・マリア・セルビア(ス
ペイン、シュレッサー・ルノー)は、ラジエーターのトラブルで大幅にタイムをロスし、順位を大
きく後退させた。
モロッコのタンタンから、今なお係争中の国境線
を通過してモーリタニアのズエラットまで行くこの
日の739kmの道のりは、スーパーマラソン・ス
テージの後半にあたる。競技者たちは8時間の休息
の後サハラ砂漠の闇の中を進み、かつて鉄鉱石の採
掘で栄えた街、ズエラットに到着した。
この日のSSコースは前半曲がりくねったルート
で、SSの中間地点までは増岡がリードしていた。
チームメイトのベテラン篠塚はパワーステアリング
のトラブルに悩まされ続けながらも、その後の平ら
な砂漠を横切る高速のフルフラットコースで逆転
し、SSトップタイムをたたき出した。篠塚は途中
のCP(チェックポイント)への進入速度が速すぎ
た為1分のペナルティーを受けたが、増岡との差を
前日の3分25秒から1分27秒まで詰めた。
チーム日石三菱ラリーアート
篠塚建次郎/T.デリゾッティ
(写真:1/4 ズエラットにて)
三菱車は1、2、4、5、7、8、9位を占めている。一方、日産も総合3位、6位と大健闘してい
る。しかし、3位のド・メビウス(日産ピックアップ)は6気筒エンジンのシリンダーが1つ働か
ず、5気筒での走行を強いられる大苦戦だった。
増岡は篠塚に差を詰められはしたものの、表情は依然自信に満ちていた。「今日はそんなに難し
いところはなかったですね。まあ超高速ステージでしたけれど。休憩時間にはぐっすりと寝られま
したし、あまり疲れている感じもしません。いよいよ明日が前半戦一番の難所ですから勝負の時で
すね」6日(日)の休息日前の難関ステージに向け準備万端の様子だ。
一方、SSトップタイムの篠塚は、興奮するでも
なく落ち着いた口調だ。「最初の30∼40kmは
岩ばっかりでツイスティーでしたが、その後は直線
のスピードコースです。この3日間ぐらい、パワス
テの調子が良くないのですが、今日はあまり負担を
感じずに走ることができました。明日は大変でしょ
うね、今日これから調整しないと」今後の戦いを冷
静に見据えている。
総合4位のクラインシュミットは「とにかくス
ピードを出すことだけを考えました。特別なことは
何もしていません。とりあえず悪くない順位を走る
三菱パジェロ
ことができてよかったと思います。昨晩は大変でし
チーム日石三菱ラリーアート
増岡浩/P.メモン
たね。車の調整で寝たのがやっと午後10時、2∼3
(写真:1/4 SS7)
時間の睡眠で起き出してスタートでしたから…。確
かにトップとは20分の差がありますが、まだ先は
長いですからね」最後で“大逆転”となった昨年の再現を狙いたいところだ。
1月5日(土)第9レグは前半戦最大の難関コースだ。モーリタニアを南下し地平線に広がる無数
の砂丘を越え、396km(リエゾン9km∼SS383km∼リエゾン4km)を走る。途中には「エル・
ベイイード」の大砂丘もある。ここを過ぎればモーリタニアのアタールに到着し、6日(日)は休息
日だ。つかの間の休息の後ラリーは後半戦に入る。
■ 大会8日目1月4日(金)【第8レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
増岡浩
三菱パジェロ(2)
10時間41分20秒
2
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
1分27秒
3
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
20分55秒
4
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
21分04秒
5
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
48分32秒
6
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
1時間12分04秒
8
L・アルファン
三菱パジェロ(2)
1時間35分22秒
9
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
1時間39分27秒
10
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
1時間55分11秒
35
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
5時間01分40秒
58
片山右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
8時間07分33秒
74
佐伯直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
10時間12分20秒
57分33秒
*2位以下のタイムはトップとの差
(1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門
■ 大会8日目1月4日(金) 【第8レグ成績(暫定)】 ■
順位
ドライバー
車両(カッコ内は部門)
*タイム
1
篠塚建次郎
三菱パジェロ(2)
2時間35分43秒
2
J・P・フォントネ
三菱パジェロ(2)
3
S・ペテランセル
日産ピックアップ(2)
4
J・クラインシュミット
三菱パジェロ(2)
5
増岡浩
三菱パジェロ(2)
1分58秒
6
N・バルカ
三菱パジェロ(2)
16分08秒
7
S・アルハジリ
三菱ストラーダ(2)
16分11秒
8
G・ド・メビウス
日産ピックアップ(2)
9
C・スーザ
三菱ストラーダ(2)
10
J・P・ストルゴ
メルセデスML430(1)
20分24秒
31
浅賀敏則
トヨタ・ランドクルーザー(1)
51分02秒
66
佐伯直哉
トヨタ・ランドクルーザー(2)
1時間38分17秒
73
片山右京
トヨタ・ランドクルーザー(2)
1時間57分24秒
16秒
1分13秒
1分35秒
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*2位以下のタイムはトップとの差
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