むさしのクリニック(小児科・内科)柯佑民 所在地 電 話 FAX 概 要 受診時間 医師のお話から 医師 台北市天母東路 8 巷 19 弄 5 号 TEL:(02)2876-6955 ① 開設者の柯佑民医師は、東京大学に 10 年おられて、学位を取り、同大学小児科 に勤務された。また、台湾大学付設醫院でも小児科医として勤務された。現在、 むさしのクリニックを開業するとともに、台北市立陽明醫院の小児科主任として 週 1 回外来診療をしている。 また、日本人学校の校医である。 ② もちろん日本語は流暢で、台北の婦人会との懇談でも、天母に在住する邦人家 族が、かかりつけ医として信頼して受診しているとのことであった。 ③ 診療所に入ると十人以上座れる待合室と受付、調剤室があり、診察室にはネブ ライザー、耳鼻咽喉科の鼻や喉の処置をする機器がおいてある。 検体検査は近くの検査センターに依託し、レントゲン検査もそのセンターに患 者を行かせる。 ④ アシスタント会社の ISOS と契約している保険会社と安田火災の海外損害保険に 入っている場合にはキャッシュレスの取り扱いをしている。 月曜∼木曜 午前 09:00∼12:00 午後 16:00∼18:00 夜間 18:30∼21:30 金曜∼土曜 午前 09:00∼12:00 夜間 18:00∼21:00 日曜祭日 午前 09:00∼12:00 柯佑民医師のお話から ① 邦人が罹る病気と対応 多いのは小児の上気道炎、胃腸炎、中耳炎などで、まれに川崎病、髄膜炎、紫 斑病などがある。 他の科の病気や超音波など検査をする必要があるときには、陽明醫院に行かせ たり、連れて行ったりする。陽明醫院には、各科の専門医がいるし、CT、超音波、 内視鏡などの検査ができるので、たいていの病気には十分対応できる。それより 難しい病気になると「栄総」に行くことになるが、そうなったら日本に帰った方 がいいかもしれない。以前、白血病の患者がでて、これは陽明醫院では無理で、 「栄 総」に行ったが結局日本に帰った。 ② 台湾の医師の診療 台湾の医師は早く病気を治さないと評判を落とすので、強い薬を使う。私は日 本式の医療が身に付いていて、ゆっくり治すようにする。ステロイドなど強い薬 は使わない。 先日、中耳炎で台湾の医師に掛かって 1 ヶ月以上薬を続けている人がいた。通 常中耳炎は長くても 3 週間で治るので、陽明醫院の専門医に見せたら、とっくに 治っていて治療の必要はないとのことだった。信頼できる医師に掛かることが大 切だと思う。 やはり、よく医師と意思疎通をして、信頼関係を作ることが大切で、その意味 では日本語のできる医師に掛かることが望ましい。 ③ 予防接種 ・台湾の予防接種のスケジュールは日本とかなり違うので、追加して接種しなけ ればならないが、多少台湾のスケジュールに遅れても無理しない形でやるよう にしている。 ・台湾では BCG のスタンプ式の接種はされていないが、家族の方の希望が強いの で、要望をまとめて、スタンプ式でできるようにした。手続きにかなり手間が 掛かった。 ・3 種混合(DPT)にインフルエンザ b 菌を加えた 4 種混合の予防接種もしている。 これは香港で途中までやってきた人から要望があったもので、一般にはあまり やられていない。 ④ 全民保険 日本語の通じる診療所では全民保険は取り扱っていないと思う。私のところは 取り扱えるが、実際に使う人はほとんどいない。全民保険では、薬が 2∼3 日しか 出せないし、外国製の薬も削られる。うがい薬もトローチもだめである。日本人 は海外傷害保険に入っていたり、医療費が会社負担だったりするので、全民保険 を使う人は少ない。 ⑤ 日本人学校 日本人学校は今のところ問題ない。シラミくらいのものである。父兄から BCG をスタンプ式でやってほしいとの要望があったので、この診療所でできるように した。
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