平 成 2 5 年 度 広 島 商 工 会 議 所 事 業 報 告 の概 要

平 成 25 年 度
広 島 商 工 会 議 所
事 業 報 告 の概 要
1.新 体 制 ス タ ー ト
3.地域を支える中小企業の経営支援体制の強化
⑴新議員 130 人を選任
○8 月に議員協議会にて 3 号議員 19 人を選任、部会選出の 2 号議員 45 人
については、7 部会の総会を順次開催し選任した。1 号議員 66 人は無投
票当選となり 10 月に決定した。新議員の任期は平成 25 年 11 月 1 日から
平成 28 年 10 月 31 日まで。
⑴循環型地域経済システムを推進
○県連と広島県商工会連合会の共催によ
り、9 月に県下の会員企業を対象に「ビ
ジネスネットワーク拡大交流会 2013」
を開催した。参加者 164 社・263 人。
○11 月に「エコ・イノベーションメッセ
2013 in ひろしま」を開催し、135 社・
団体が出展。
「脱・温暖化フェア in ひ
ビジネスネットワーク拡大
ろしま 2013」と「建設技術フォーラム
交流会(25 年 9 月)
2013 in ひろしま」も同時開催した。
来場者 7,900 人。
○1 月に「第 12 回ビジネスフェア中四国 2014-中四国発!こだわり良品
発掘メッセ」を開催し、143 社・162 小間が出展した。商談件数 2,670
件、来場者 3,546 人。
○県内製品愛用運動を推進し、郷心会との連携によるマツダ車拡販に注力
した。
⑵新役員決まる
○11 月の第 1 回議員総会(臨時)におい
て、深山英樹・広島ガス㈱代表取締役会
長を会頭に選任(再任)した。
○同月の第 2 回議員総会(臨時)では、副
会頭に金井誠太・マツダ㈱代表取締役副
会長(新任)、蔵田和樹・㈱広島銀行専
務取締役(再任)、信末一之・中国電力
深山会頭のもとで新体制が
㈱常務取締役(新任)、佐々木尉文・お
スタート(25 年 11 月)
多福グループ㈱会長(再任)、副会頭に
準ずる者に青木暢之・㈱中国放送代表取
締役社長(新任)
、専務理事に谷村武士(再任)
、常議員 43 人、監事 3 人
を選任した。
⑶委員会を編成
○今期は委員会を再編成した。12 月の第 1 回常議員会において、常任 8 委
員会(①運営、②経済政策、③産業振興、④商業・流通、⑤観光・文化、
⑥地域連携、⑦会員・情報化、⑧人材育成)並びに専門 3 委員会(①都
市機能強化、②環境・エネルギー、③街づくり)を承認した。
2.提言・要望活動の強化とその実現
⑴中小企業と地域の成長実現にむけて要望を実施
○広島県商工会議所連合会(以下、県連)は、11 月に県内商工会議所会頭
会議を開催し、中小・小規模企業の支援拡充や、成長力強化に資する税
制の実現など地域経済の活性化を図るため「中小・小規模企業と地域の
成長実現に関する決議」を採択した。
○本決議の実現に向け、同月に地元選出国
会議員 15 人に対し要望。この結果、
「平
成 25 年度補正予算」では中小企業・小
規模事業者対策予算に 3,403 億円、
「平
成 26 年度予算」では 1,853 億円が確保
されたほか、消費税率引き上げに伴う対
策等、小規模事業者への支援が盛り込ま
れた。また「平成 26 年度税制改正」で
は、
「中小企業の交際費特例の拡充」や、 地 元 選 出 国 会 議 員 に 要 望
(25 年 11 月)
「中心地市街地活性化のための税制措
置」等が実現した。
⑵小規模企業対策予算の確保に関する要望
○都道府県の裁量となる小規模事業対策予算について、日本商工会議所が
「小規模企業対策予算の確保に関する要望」を全国知事会会長宛に提出
したことを受け、県連においても広島県に対し要望を行った。この結果、
広島県では例年並みの予算が確保された。
⑵中小企業経営力応援プログラムを展開
○平成 26 年 4 月から引き上げとなる、消費税の円滑な価格転嫁を推進する
ための「消費税転嫁対策相談窓口」を設置した。また、8 月~2 月までに
計 10 回の講習会を開催した。参加者延べ 659 人、個別相談件数 43 件。
○8 月に「2013 経営革新 1Day 集中講座」を開催し、経営革新計画策定・承
認のメリットや策定の要点、承認企業の最新事例などについて紹介した。
参加者 53 人。
○中小企業にとって重大な課題となっている事業承継問題について、
「事業
引継ぎ相談窓口」の専門相談員が相談に対応した。相談件数 82 件。また、
事業を引き継ぐ際に必要な知識の習得のため、3 回シリーズでセミナー
を開催した。申込登録者 73 人。
○中小・小規模企業者に対する「ワンストップ支援」の体制構築と経営指
導員の支援能力の向上を図るため、専門知識を有する講師による研修会
の開催や他の支援機関・金融機関との連携強化を推進した。
○11 月に「中小企業経営セミナー・相談会」を開催した。セミナー参加 90
人、相談件数 4 件。
⑶金融等諸制度の利用を促進
○「小規模事業者経営改善資金融資制度(通称:マル経融資)」の利用は、
推薦件数 54 件(前年度 78 件)
、推薦金額 2 億 8,370 万円(前年度 3 億
7,770 万円)。
「リーグ保証制度」の利用は、確認書発行件数 22 件(前年
度 40 件)、保証額 7,980 万円(前年度 1 億 3,800 万円)
。
○中小企業の金融相談に対し、迅速かつ適正な資金調達等のサポートを行
うため、
「広商・金融サポート窓口」を開設した。利用 7 件。融資決定 3
件、2,300 万円。
⑷中小企業の再生を支援
○広島県中小企業再生支援協議会では、広島県内の中小企業から寄せられ
る相談に対し、引き続き助言や事業再生計画の策定等の支援を行った。
○相談件数は 612 件(平成 15 年開設から累計 6,390 件)、1 次対応相談企
業数 54 社(累計 618 社)
、2 次対応(再生計画策定支援決定)案件 34 社
(累計 157 社)
、再生計画策定完了企業数累計 36 社(累計 155 社)
。
⑸ジョブ・カード制度の普及促進
○正社員経験の少ないフリーター等を対象に、きめ細かなキャリア・コン
サルティングや企業実習と座学を組み合わせた実践的な職業訓練の機
会を提供するため、県内では「地域ジョブ・カードセンター」(本所)を
設置し、引き続き企業開拓推進員や訓練コーディネーターが企業開拓等
を展開した。
○平成 26 年 3 月末現在で、県内のジョブ・カード普及サポーター企業は
627 社、うち 271 社が訓練実施計画の確認・認定を受け、74 社 102 人が
訓練を実施中、184 社 310 人が訓練を修了し、229 人が正社員採用され
た。
⑹人材育成の推進
○経営コンサルタント、弁護士、税理士、
中小企業診断士、社会保険労務士など、
指導経験豊富な各分野のエキスパート
を講師陣に迎え、合計 31 回のセミナー
を開催した。参加者 1,602 人。
○本年度は、18 種の検定試験を実施し、
総受験申込者数は前年比 6.0%減とな
る 12,216 人で、「珠算能力検定試験」
2013 新入社員基礎講座
や「ビジネス会計試験」等は前年度実
(25 年 4 月)
績を上回った。また、簿記検定試験や
販売士検定試験の受験対策講座や販売士資格保持者を対象とした資格
更新のための講習会を開催した。
○パソコンに関する技術や能力の向上を支援するため、eラーニングを利
用したパソコン教室を実施した。
「教養講座」16 コース、
「趣味講座」12
コース、「資格対策講座」5 コースの総受講者は 1,728 人。
⑺国際ビジネス・交流を推進
○ホノルル日本人商工会議所との交流事業として、16 人の視察団を受け入
れ「ひろしま菓子博 2013」を視察した。
○海外ビジネス専門アドバイザーを迎え、海外ビジネスに関する個別相談
会を開催した。相談件数延べ 124 件。
○経済連携協定(EPA)に基づく「特定原産地証明書」を発給した。
○企業のニーズに合った国際化支援事業を行っていくため、国際関係機関
との連携を強化した。
4.次世代を担うものづくりを中心とした産業振興
⑴技術開発・技術力向上の支援
○「製造現場におけるムダ取り」をテーマ
とした勉強会「ムダ取り塾」を 6 回シリ
ーズで開催した。登録 18 社 29 人。
○東日本大震災の被災事業者の復興を支
援するため、全国の商工会議所が連携し
各地の事業者から無償提供を受けた遊
休機械と被災事業者の要望とのマッチ
ングを図る「遊休機械無償マッチング支
援プロジェクト」に協力した。平成 26
年 3 月末現在、マッチング成立は 16 件・
49 点数。
「ムダ取り塾」の様子
(25 年 10 月)
平 成 25 年 度
⑵産学官連携事業の一層の推進
○平成 22 年 8 月に協定を締結した広島修道大学との連携事業として、3 月
に小売商業部会との共催で「広島修道大学・広島商工会議所連携事業」
を開催した。
○広島修道大学と共催し、輸出実務と海外市場開拓をテーマに、9 月から 1
月にかけて全 15 回シリーズの講座を実施した他、
「広島市立大学リエゾ
ンフェスタ」
「広島工業大学公開シンポジウム」等、産学官連携に関する
セミナーの後援等を行った。
⑶IT化を支援(情報セキュリティセミナー)
○企業の経営者・部門長、システム管理者、ウェブサイト運営者等を対象
とした「情報セキュリティセミナー・情報セキュリティ対策マネジメン
トコース」を 1 月に開催し、企業を取り巻くセキュリティ事故の脅威や
技術面の対策について理解を深めた。参加者 54 人。
⑷広島商工会議所環境行動計画の推進と環境問題への対応
○平成 25 年 3 月策定の「第二次広島商工会議所環境行動計画」を推進する
とともに、会員企業の環境に配慮した経営システムづくりを支援した。
○2 月に広島県内の環境推進担当者を対象とした「eco 検定合格者支援事業
環境推進担当者ミーティング in 広島」を開催した。
○エコアクション 21(環境マネジメントシステム)の運用・普及を促進。
2 月に更新審査を受審した。
広 島 商 工 会 議 所
事 業 報 告 の概 要
6.地域資源を活かした観光振興と国内外観光客の誘致拡大
⑴地域資源を活かした新たな魅力づくりと観光客の誘致促進
○広島市等とひろしま神楽振興推進実行
委員会を組織し、旧日本銀行広島支店に
お い て 夜 神楽 を 上 演した 。 来 場 者数
2,466 人。また、「広島県デスティネー
ションキャンペーン」のメニューの一つ
として、初めて旅行商品化に取り組み、
関西圏を中心に 321 人の観光客が来場
した。
ひろしま夜神楽の上演
○第 8 回「ひろしま通」認定試験を実施。 (25 年 9 月)
受験者 561 人中 302 人を認定。また 3
月に認定者へのフォローアップ事業を
実施した参加者 71 人。
⑵地域イベントの推進協力
○第 26 回全国菓子大博覧会を開催。本所は実行委員会に参画し、協賛金募
集への協力や会員企業への前売入場券の案内を行うなど協力した。来場
者数 80 万 7,000 人、経済効果 166 億円。
○「ひろしまフードフェスティバル」を開催。県内 23 市町・企業等から
429 ブースが出展し、2 日間で約 81 万人が来場した。
○「2013 ひろしまフラワーフェスティバル」開催への協力を行った。3 日
間の人出は 180 万 2,000 人で歴代 1 位。
5.中枢性の強化と魅力あるまちづくりの推進
⑴活気とにぎわいのある都市空間づくりの推進
○旧広島市民球場跡地の活用について、本所ビル建設専門チームと都市機
能強化委員会旧広島市民球場跡地活用策検討小委員会との合同会議を開
催し、
「旧市民球場跡地の活用方策」や今後の跡地活用について広島市よ
り説明を受けるとともに、跡地活用についての協議を行った。
○「旧広島市民球場跡地活用策の基本的な考え方について」の中で、本所
ビルについては、広島市から移転の要請があれば移転の是非も含めて検
討することとしている。
⑵卸売商業活性化を支援
○「価格競争に巻き込まれない卸の在り方」と題し 9 月から 12 月にかけ
て 5 回シリーズで研究会を開催した。参加者 32 人。
⑶小売商業活性化を推進
○「2013 商工会議所夏期セミナー」を 7
月に開催した。参加者 160 人。
○「小売商業振興フォーラム」を 12 月に
開催した。参加者 61 人。
○いい店ひろしま顕彰事業実行委員会で
は「いい店ひろしま顕彰事業」を実施し、
応募店舗(消費者推薦 521 店、自薦 22
店)の中から、8 店舗を顕彰。表彰式で
受賞店代表者と深山会頭、
は、広島市長・本所会頭連名による表彰
松井市長(26 年 1 月)
状と記念品が授与された。
〇女性経営塾を運営し、計 4 回の公開講座・勉強会(参加者総数 161 人)
を開催したほか、東京都視察会を実施した。
8.会員満足度の高いサービスの充実と組織基盤の強化
⑴会員交流事業を拡充
○広島・安芸・大竹郷心会との共催で 3
月に「会員講演会・交流会」を開催した。
第一部の講演会では、(一財)日本総合研
究所理事長の寺島実郎氏が講演を行っ
た。参加者 500 人。
第二部の交流会では、本所副会頭並びに
郷心会役員も参加し、両団体の相互交流
会員交流会(26 年 3 月)
を深め、参加者の人脈拡大を図った。参
加者 164 人。
○入会後 3 年以内の会員事業所を対象とした「新入会員の集い」を 8 月に
開催した。参加者 203 人。
○女性会(平成 26 年 3 月末会員数 96 人)
、青年部(同 345 人)
、支店長会
(同 196 人)を運営し、各種事業を展開した。
⑵事業所向け福利厚生・割引サービスを展開
○PR チラシ同封サービスを実施。平成 25 年度の利用は計 48 社。
○各種共済事業の普及・促進を図るとともに、委託先の生命保険会社と本
所職員が協力して生命共済制度の推進を図った。
○掲載料無料の「会員飲食・食料品店紹介ガイド 2014」を所報 1 月号と一
緒に全会員に送付した。計 280 店舗を掲載。
○生活習慣病検診は常設コースでは 103 社・307 人が受診。なお 7 月から
11 月の期間限定で実施したコースには 101 社・358 人が受診した。PET
がん検診は 61 社・126 人が受診した。
7.広域交流・連携の促進と次代にむけた交通基盤の整備
⑴広域交流・連携事業を推進
○広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会(以下、海生都市圏協議会)
と本所が主導し実行委員会を作り、8 月に第 10 回全国ほんもの体験フォ
ーラム in 広島・山口を開催した。全体フォーラムでは当地域での取り組
みを紹介するとともに、全国を代表して 11 地域から実績のある指導者が
パネラーを務めたパネルディスカッションなどを行った。また課題別研
究分科会では 5 会場に分かれて議論を深めた。参加者延べ 2,921 人。
○海生都市圏協議会では、広島の平和学習
に加えた民泊等による体験型修学旅行
誘致を促進し、平成 25 年度は山口県周
防大島町、広島県大崎上島町、江田島市、
安芸太田町において 32 校・4,556 人を
受入れた。
○中四国セントラルルート地域連携軸推
進協議会では、中四国地方の幹線道路網
大崎上島町での櫂伝馬体験
の早期整備を国に対し要望するなど積
の様子(25 年 10 月)
極的な活動を展開した。
⑵交通基盤の整備・利活用の推進を支援
○西広島バイパス高架の建設促進について、地元選出国会議員 17 人に要望
した。
○広島県空港振興協議会に参画し、広島空港への路線誘致や利用促進を展
開した。
○広島港振興協会に参画し、広島港の競争力強化・賑わいづくりを推進し
た。
⑶組織・財政基盤の強化
○組織基盤強化を図るため、年間を通じた会員増強運動を展開した。本所
職員が会員増強に専属で取り組む「会員増強プロジェクトチーム」を設
置するとともに、
「会員紹介制度」を引き続き実施した結果、新規加入者
451 件、廃業・合併等による脱会は 374 件となった。平成 26 年 3 月末の
会員数は 9,314 会員。
○全職員で会員事業所を訪問する「会員訪問プログラム」を 7~2 月に実施
し、本所生命共済制度の普及に努めたほか、消費税率引き上げ対策に関
する相談事業等の周知・利用促進を行った。
⑷商工会議所活動の広報強化
○所報「Hiroshima」を 12 回刊行した。な
お会員ニーズに沿った情報記事の提供
や、親しみやすい誌面づくりを目的とし
た全面リニューアルを 4 月号より実施
した。
○本所ホームページの全面的なリニュー
アルを 4 月より実施した。主なリニュー
アル内容は、全体的なデザイン変更に加
え、事業活動やサービス内容などを目的
別に分かりやすく配置したほか、非会員
事業者や創業予定者をターゲットとし
た「入会案内ページ」を新設した。リニ
ューアルにより、更新作業機能・効率が
改善され、祝祭日も含めたタイムリーな
更新並びに情報提供が可能となった。
所報「Hiroshima」4 月号