センター現代社会 基礎シリーズ第2講 サブノート

センター現代社会 基礎シリーズ第2講 サブノート
1 日本の平和主義をめぐる問題(テキストp.14 )
(1)日米安保・自衛隊と憲法の問題
・[1 ]…[2 ]戦争勃発にともない発足
のちの保安隊・自衛隊(1954年発足)の前身となる
・日米安全保障条約…[3 ]と同時に締結
・占領終了後の、在日米軍の日本駐留を認める
・1960年に改定→[4 ]、[5 ]制を
規定 cf. 集団的自衛権の問題…テキストp.15
・[6 ]事件…駐留米軍の違憲性について争う
・最高裁、高度に政治的な行為は[7 ]の対象にならないとする
[8 ]論を表明し憲法判断をせず
・[9 ]訴訟…自衛隊の違憲性について争う
(2)防衛についての制度・原則
・[10 ]
=自衛隊の最高指揮権は文民である[11 ]が持つ
・非核三原則=核兵器を[12 ]
・防衛費の[13 ]枠(三木内閣が設定、ただし超えたことも)
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2 近年の平和主義をめぐる動き(テキストp.14∼15 )
(1)1990年代の動き
・冷戦終結と地域紛争の激化…日本に対する国際貢献が求められる
cf. [14 ]戦争…人的貢献がほとんどないことに対する国際的批判
→[15 ]協力法制定
自衛隊によるカンボジアなどのPKOへの参加が始まる
・朝鮮半島、台湾などの情勢が緊迫化…日米の緊密な関係が求められる
→日米[16 ]を改定、[16 ]関連法を制定
1
河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ②
…周辺事態法など
自衛隊の「周辺事態」での米軍への[17 ]が可能に
(2)2000年代の動き
・2001年のアメリカ同時多発テロ以降、日本にも「テロとの戦い」参加が求められる
→[18 ]法…[19 ]で軍事
行動を行う英米軍を支援するため、自衛隊が[20 ]に派遣
→[21 ]復興支援特別措置法…[21 ]戦争後、
日本の自衛隊が[21 ]に派遣
→[22 ]法制の整備(武力攻撃事態対処法、国民保護法など制定)
→[23 ]法…[24 ]に自衛隊派遣
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4 基本的人権の保障① 平等権(テキストp.16 )
・[25 ]の平等(第14条)、家族生活における両性の平等(第24条)
教育の機会均等、[26 ]の平等
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➜テキストの奇数ページで人権に関連する判例もチェックしておこう。
5 基本的人権の保障② 自由権(テキストp.16∼18 )
(1)精神の自由
・[27 ]の自由(第19条)
=内心の自由として[28 ]
・[29 ]の自由(第20条)
・[30 ]の自由は内心の自由として[31 ]
・宗教活動・結社の自由は、公共の福祉に反しない限り必要最小限の制約
・[32 ]の原則(第20条・第89条)
・[33 ]の自由(第21条)
→[34 ]の禁止、[35 ]の秘密
※検閲…①行政機関による、②事前
の審査で、③発表禁止をともなうも
のをいう。
・[36 ]の自由(第23条)→[37 ]の自治も含まれる
(2)人身の自由
・奴隷的拘束および苦役からの自由(第18条)
2
・[38 ]の保障=[39 ]主義(第31条)
・不当逮捕の禁止=逮捕には[40 ]の発する令状が必要(第33条)
・刑事被告人の権利
※現行犯の場合は令状がなくても逮捕できる
・拷問・残虐刑の禁止(第36条) ・[41 ]依頼権(第34・37条)→[42 ]制度
・[43 ]の保障、自白の証拠能力の限定(第38条)
・
及処罰の禁止…[44 ]に法律を制定して処罰してはならない(第39条)
・一事不再理の原則…[45 ]が確定した事件を再び裁判できない(第39条)
※[46 ]制度(被告人に[47 ]になる場合にのみ認められる)
(3)経済活動の自由
・他の自由権に比べ、公共の福祉によって[48 ]される
・居住、移転および[49 ]の自由(第22条)
※営業の自由も含む(=「いつ、どこで」何の仕事をするかの自由)
・[50 ]の保障(第29条)
=財産を所有、利用する自由…公共の福祉の制約を強く受ける
例)建築基準法:自分が所有する土地であっても許可がなければ家を建てられない
=私有財産は[51 ]のもとで公共のために用いることができる
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5 基本的人権の保障③ 社会権(テキストp.18 )
・[52 ](第25条)
・[53 ]…最高裁の第25条についての見解
・国民に直接[54 ]を与えたものではない
・国家に対する努力を促す[55 ]規定である
・[56 ]訴訟で初めて示される(テキストp.19 )
・教育を受ける権利(第26条)→義務教育の無償化
・勤労権(第27条) 人間らしく労働する権利も含む
・労働三権(第28条)…労働組合の権利を保障 =[57 ]
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河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ②
・公務員の労働三権 ・[58 ]=争議行為禁止
・[59 ]=労働三権すべて保障なし
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6 基本的人権の保障④ 参政権・請求権・国民の義務(テキストp.18∼20)
(1)参政権
・公務員の選定罷免権(=選挙権、第15条・第93条)
・[60 ]の住民投票権(第95条)
・[61 ]の国民投票権(第96条)
(2)請求権
・請願権(第16条)、[62 ]請求権(第17条)
裁判を受ける権利(第32条)、[63 ]請求権(第40条)
(3)国民の義務……テキストp.20⒠を参照
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7 新しい人権(テキストp.20 )
日本国憲法には直接の規定がない人権
(1)環境権…[64 ]権(第13条)・生存権が根拠
・環境[65 ]法=環境への影響を[66 ]に調査・評価
(2)知る権利…[67 ]・国民主権主義が根拠
・情報公開法=[68 ]が保有する行政文書が公開の対象
[69 ]も開示請求できる/[70 ]は対象外
(3)プライバシーの権利 [71 ]権が根拠
・『[72 ]』事件、『石に泳ぐ魚』事件などの判例で確立
最高裁として初めて権利を認めた事件
・私生活をみだりに公開されない権利
(伝統的・[73 ]的な側面)
・[74 ]権 (現代的・[75 ]的な側面)
・[76 ]法による個人情報の保護
(4)アクセス権 表現の自由を根拠、マスメディアを利用して[77 ]など
を行う権利(保障する制度はほとんどないのが実情)
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センター現代社会 基礎シリーズ第2講 復習プリント
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基礎編 [ ]のなかの言葉のうち、正しいものを選んで番号で答えよ。
解答欄
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
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日米安全保障条約に基づく駐留米軍の違憲性が争われたのは[①恵庭事件②
砂川事件③長沼事件④浦和事件]である。
日本が行使できないのは[①個別的自衛権のみ②集団的自衛権のみ③個別
的・集団的自衛権④一部の個別的自衛権と集団的自衛権]である。
自衛隊の最高指揮権を持つのは[①防衛大臣②天皇③内閣総理大臣④参謀総
長]である。
2001年に制定されたテロ対策特別措置法に基づいて、自衛隊が[①ソマリ
ア沖②アフガニスタン③カンボジア④インド洋]に派遣された。
最高裁判所は[①尊属殺人重罰規定事件②三菱樹脂訴訟③津地鎮祭訴訟④東
大ポポロ劇団事件]で違憲判決を下した。
[①宗教結社の自由②表現の自由③信仰の自由④職業選択の自由]は、内心
の自由といわれる。
憲法上の検閲とは[①行政機関による審査である②事後の審査である③警察官
による審査のみをいう④海外での発表物は対象にはならないものである]。
逮捕・捜索・押収令状などを発行するのは[①裁判官②弁護士③検察官④警
察官]である。
再審が認められないのは[①無罪が確定した事件②死刑判決が確定した事件
③執行猶予判決が出た事件④被告人に有利になる場合]である。
公共の福祉による制約が大きいとされるのは[①表現の自由②人身の自由③
経済活動の自由④思想・良心の自由]である。
このなかで社会権でないのは[①請願権②教育を受ける権利③生存権④勤労
権]である。
最高裁判所が初めてプログラム規定説を示した訴訟は[①堀木訴訟②百里基
地訴訟③朝日訴訟④郵便法訴訟]である。
全ての公務員にわたって禁止されているのは[①争議行為②労働組合の結成
③団体交渉④労働協約の締結]である。
プライバシー権の憲法上の根拠とされているのは[①幸福追求権②表現の自
由③国民主権主義④生存権]である。
情報公開法で情報公開請求の対象となるのは[①国会②地方公共団体③裁判
所④中央省庁]が保有する文書である。
受講生用ブログ(復習問題・予習・プリントダウンロードなど)
http://tsuji01.sblo.jp/ 5
河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ②
応用編…センター試験の過去問の選択肢からの出題!
以下の文章が正しい場合は「⃝」、間違っている場合は「 」と答えよ。
解答
※( )カッコ内の数字は出題年
1
安保条約に従って日本政府はアメリカ軍へ基地を提供しているが、そ
の米軍基地のうち、面積にして4分の3が沖縄県に集中している。
(2001)
2
現行の日米安全保障条約は相互防衛条約だから、日本国外でアメリカ
軍が攻撃された場合にも日本の自衛隊は共同して相手を攻撃すること
が義務づけられている。(2005)
3
自衛隊の最高指揮権は、文民である防衛大臣にある。(2005・改)
4
イラク復興支援特別措置法の成立によって、自衛隊が初めて国外に派
遣されることとなった。(2008)
5
憲法上で「公共の福祉」とよばれている人権衝突の調整をする原理
は、不可侵の人権である信教の自由には適用されない。(1998・改)
6
犯罪の被疑者は、いかなる場合であっても、裁判官の発する令状なし
に逮捕されることはない。(2005・追)
7
請願権は、刑罰を軽くすることや逮捕者を釈放することなどを国家権
力に対して求める権利であり、人身の自由の一つに位置づけられる。
(2008)
8
生存権は、人間の生存にかかわる権利として、さまざまな基本的人権の
保障の中で唯一の社会権的規定である。(1997)
9
資本主義の発展に伴って加わった社会権の一例が、労働者の団結権で
ある。(2006・改)
10
幸福追求権に基いて認められる権利としては、「本人の同意なしに、
みだりにその容貌や姿態を撮影されない権利」がある。(2000)
正解
基礎編
1② 2② 3③ 4④ 5① 6③ 7① 8① 9① 10③ 11① 12③ 13① 14① 15④
応用編
1⃝ 2 (共同防衛は日本の領域内のみの義務)3 (防衛大臣ではなく内閣総理大臣)4 (初めてでは
ない)5 (適用されないのは「信仰の自由」のみ)6 (現行犯の場合は令状なしで逮捕できる)7 (請
願権は請求権)8 (唯一ではない)9⃝ 10⃝(「 」の中はプライバシー権の一つ、肖像権の説明)
【訂正!】第1講応用編の解答が間違ってました。ごめんなさい。正しいのは
1 (自然権であり与えられたものではない)2 (社会権の概念はまだなかった)3⃝ 4 (財産権は
自由権)5 (世界人権宣言が先)6 (難民受け入れを基本としている) 7 (『法の精神』はモンテス
キューの著書)8 (違憲の法律が放置されれば法の支配に反してしまう)9⃝ 10 6
基礎シリーズ センター現代社会 第2講 予習プリント
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予習用ムービー…受講生用ブログから(http://tsuji01.sblo.jp/)
1 国会
①二院制 ・衆議院 任期4年(解散[1 ])、参議院 任期6年(解散[2 ])
②国会の種類
・[3 ]国会(年1回)、[4 ]国会
・[5 ]国会…衆議院の解散総選挙後
・参議院の[6 ]…衆議院の解散中
③国会の権限(権能)
・法律案・予算案の議決、条約の[7 ]、[8 ]の指名
・[9 ]決議(衆議院のみの権限)
・[10 ]調査権、[11 ]裁判所の設置
・憲法改正の発議(各議院の総議員の[12 ]の賛成)
④国会議員の特権
・不逮捕特権([13 ]のみ、現行犯の場合は除く)
・歳費特権、[14 ]特権
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2 内閣
①内閣の地位と構成
・内閣総理大臣 国会議員の中から国会によって指名、[15 ]によって任命
・国務大臣 内閣総理大臣が任命、[16 ]は国会議員
②内閣の権限(権能)
・[17 ]の制定、条約の[18 ]、[19 ]の作成
・[20 ]の指名・その他の裁判官の任命
・天皇の[21 ]に対する助言と承認
③内閣総理大臣の権限(権能)
・国務大臣の[22 ]、行政各部に対する指揮・監督
④内閣の総辞職(しなければならないとき)
・衆議院で[23 ]が可決され10日以内に総辞職しないとき
・[24 ]のあとの国会(特別国会・臨時国会)が召集されたとき
・[25 ]が欠けたとき
!
7
河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ②
3 裁判所
①裁判所の構成
・最高裁判所と[26 ]裁判所(高等・地方・家庭・簡易)
・[27 ]裁判所の設置は禁止
行政機関が「[28 ]」を行うことは許される
②裁判官の身分保障……罷免される場合の限定
・[29 ]の故障 ・国会による[30 ]による罷免決定
・(最高裁のみ)[31 ]による罷免
③違憲立法審査権
・[32 ]裁判所が持つ権限
・[33 ]事件の審理と無関係に審査することはできない
④裁判の公開
・判決=[34 ]公開
・対審=[35 ]公開…[36 ]全員一致で非公開にもできるが、
絶対公開と憲法で規定されている事件もある
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4 各国の政治制度
①イギリス…[37 ]制
・内閣 [38 ]の第一党の党首が首相、国務大臣は[39 ]国会議員
・国会 [40 ]は直接選挙、[41 ]は非民選
②アメリカ…大統領制
・大統領 ・[42 ]選挙で選出、任期4年、[43 ]禁止
・議会への法案[44 ]権・議会[45 ]権もたない
・法案[46 ]権・[47 ]送付権はもつ
・議会 ・上院と下院 法案拒否権に対する[48 ]権
・大統領に対する[49 ]権はもたない
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解答
1 あり 2 なし 3 通常 4 臨時 5 特別 6 緊急集会 7 承認 8 内閣総理大臣 9 内閣不信任 10 国政 11 弾劾 12 3分の2以上 13 会期中 14 免責 15 天皇 16 過半数 17 政令 18 締結 19 予算 20 最高裁判所長官 21 国事行為 22 任命・罷免 23 内閣不信任決議 24 衆議院総選挙 25 内閣総理大臣 26 下級 27 特別 28 前審 29 心身 30 弾劾裁判 31 国民審査 32 全ての 33 具体的 34 絶対(必ず) 35 原則 36 裁判官 37 議院内閣 38 下院 39 全員 40 下院 41 上院 42 間接 43 三選 44 拒否 45 解散 46 拒否 47 教書 48 再可決 49 不信任決議
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