センター現代社会 基礎シリーズ第12講 サブノート 1 自然との共生と人類の課題(テキストp.154∼156) (1)地球生態系(エコシステム)保護の問題 ・レイチェル・カーソン 『[1 ]』において農薬の危険性を指摘 ・ボールディング 「[2 ]」の視点を提唱 ・ローマ・クラブ 『[3 ]』で環境悪化・資源枯渇を警告 ・コルボーン [4 ](内分泌かく乱物質)による生殖異常を警告 (2)国際的な取り組み ・1972年 国連人間環境会議=「[5 ]」 ・1992年 国連環境開発会議(地球サミット)=「[6 ]」 気候変動枠組(地球温暖化防止)条約、生物多様性条約の採択 ・1997年 京都議定書採択 ・温室効果ガスを先進国全体で約5%削減 日本[7 ]%、アメリカ7%、EU8%の削減率が割り当て =[8 ]には削減義務なし ・採択後、[9 ]が離脱 ・2008∼2012年を約束期間とする ・2012年 京都議定書の延長=第二約束期間とするドーハ合意…日本は反対、不参加 ・その他環境条約 ・[10 ]条約 水鳥生息地の湿地を保全 ・[11 ]条約 絶滅危惧種の国際取引規制 ・[12 ]条約 有害廃棄物の越境移動規制 ・[13 ]議定書 フロンガスの規制 ・世界遺産条約 [14 ]条約で採択 ※資源・エネルギー問題…テキストp.156、p.157参照 2 生命工学と生命倫理(テキストp.156∼158) (1)バイオテクノロジー(生命工学)の進歩 1 河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ⑫ ・[15 ]の解読…国際的な取り組みで基礎的な部分は完了 ・[16 ]技術の進展…日本:ヒト[16 ]技術規制法制定 ・生殖技術の進展…人工授精、体外受精、代理出産、遺伝子診断など 日本:2013年から新型[17 ]開始 ・遺伝子組み換え作物の開発 ・[18 ]議定書でルール作り ・日本=使用した場合の[19 ]義務 (2)医療倫理と患者の自己決定権 ・臓器移植法改正(2009年改正・2010年施行) ・本人の意思が不明であっても[20 ]によって可能に ・[21 ]歳未満のこどもからの臓器移植も可能に ・患者の自己決定権 ・[22 ](生命の質)の重視 =尊厳死、安楽死めぐる問題、[23 ]ケアの充実が課題 ・[24 ] =患者に対する十分な[25 ]と[26 ]のもとでの治療 ・[27 ](生前の意思)の尊重 3 人口問題の現状と課題(テキストp.156∼158) ・[28 ]…アジア、アフリカ中心(特にサハラ以南のアフリカ) ・人口ピラミッド ・[29 ]型=多産多死、多産少死の途上国 ・[30 ]型=少産少死の先進国 ・[31 ]型=少子高齢化の先進国 ・女性の性と生殖の自己決定権=[32 ]重視 4 現代社会の諸側面(テキストp.160∼164) (1)大衆社会の成立と特徴 ・成立の背景 ・大量生産、大量消費社会、普通選挙制度の確立 ・[33 ]の発達 2 ・特徴 ・社会や個人の[34 ]が進展 ・政治的無関心の高まり (2)大衆社会の社会的性格 ・フロム(主著『[35 ]』) ナチスを支持した大衆を研究→隷属化・画一化に逃避する現代人の傾向を指摘 ・リースマン(主著『孤独な群衆』 現代人は「[36 ]」人間=他者の行動によって自己の行動を決定 ・アドルノ、フロム ファシズムを支持した大衆の[37 ]的パーソナリティを指摘 (3)管理社会 ・管理社会 組織の巨大化→能率・効率が重視され人間の自律性・主体性が失われる ・官僚制 大規模組織を合理的に運営するシステム ・[38 ]大規模組織において成立(行政、企業、NGOなど) ・合理的に運営するための特徴が、弊害に転化する 例)職務の規則による配分→規則万能主義。縄張り主義などを生む ・[39 ]が考察 (4)情報化社会 ・「[40 ]社会」([41 ]の言葉) ・通信技術の発達(IT革命)によってさらに発達が加速=いつでも、どこでも、だれ でもネットワークに接続=[42 ]ネットワーク社会 ・マスコミによる情報操作、商業主義、センセーショナリズムの蔓延がみられる ・情報技術の進展により[43 ]と呼ばれる情報格差が発生 ・課題 ・[44 ]の保護、プライバシー権の確立 ・情報公開制度による、「知る権利」の確立 ・[45 ](情報を使いこなす能力)の育成 ※[44 ] ・産業財産権…特許権、商標権、意匠権、実用新案権 登録によって一定期間保護 ・著作権…著作物への権利、原則著作者の死後50年間保護(映画は公表後70年) プライバシー権としての側面 登録がなくても権利は確立、保護 3 河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ⑫ 5 現代社会と家族(テキストp.164) (1)社会集団の類型 ・[45 ]社会集団 …[46 ]的に成立 家族・村落・近隣集団など ・[47 ]社会集団 …特定の[48 ]のために人為的に形成 企業・学校・国家など (2)家族の変容 ・戦前の「イエ」制度(男性の「戸主」に家族の財産権や結婚の同意権などを与える制 度)の廃止→日本国憲法で「個人の尊厳と両性の本質的平等」が規定(第24条) ・世帯人員数の減少→[49 ]世帯(一人暮らし世帯)の増加 ・未婚率の上昇 ・[50 ]からくる性別役割分業の見直し→育児・介護休業法の制定 [51 ]的な性差 ・選択的夫婦別姓制度の是非についての議論 6 科学的思考の哲学(テキストp.157) (1)ベーコン ・知識を用いて自然を征服=「[52 ]」 ・実験や観察などの事実から一般的法則を導き出す[53 ]を提唱 例)あらゆる金属を加熱してみる→すべての金属は加熱により膨張するという一般法 則を導く(理科的) (2)デカルト ・自然を数量的で目的のないものとする[54 ]的自然観を基礎づける ・疑い得ない真理から理性の推論により新しい知識を導く[55 ]を提唱 例)四角形は必ず2つの三角形に分割できる=四角形の内角の和は三角形の内角の和 の2倍であるとする考えを導く(数学的) 4 センター現代社会 基礎シリーズ第12講 復習プリント 基礎編 [ ]のなかの言葉のうち、正しいものを選んで番号で答えよ。 解答欄 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 酸性雨の原因物質は[①硫黄酸化物②フロンガス③二酸化炭素④メタン]で ある。 国連環境開発会議の共通理念とされたのは[①持続可能な開発②かけがえの ない地球③自然の生存権の保障④生物多様性の保全]であった。 『沈黙の春』を著したのは[①シュヴァイツァー②レイチェル・カーソン③ ホルクハイマー④ボールディング]である。 日本において臓器摘出は本人意思が不明な場合[①できない②15歳以上に限 ってできる③家族の同意があればできる④成人であれば無条件でできる]。 患者に詳しく説明し、同意を得た上で治療を行うことを[①インフォーム ド・コンセント②リヴィング・ウィル③QOL④ヒトゲノム]という。 先進国のように少子高齢化が進んでいる社会では[①つりがね型②富士山型 ③ピラミッド型④つぼ型]の人口ピラミッドが見られる。 大衆社会の特徴とはいえないものは[①積極的な政治参加②大量消費社会③ マスコミュニケーションの発達④社会的連帯の喪失]である。 大衆社会における人間を「他人指向型」と指摘したのは[①アドルノ②リー スマン③ユング④フロイト]である。 フロムの著書は『[①啓蒙の弁証法②永久平和のために③自由からの逃走④ 孤独な群衆]』である。 アドルノが指摘した性格類型とは[①構造主義的②理性主義的③実用主義的④ 権威主義的]パーソナリティである。 ウェーバーは、官僚制は[①政府内のみで②あらゆる大規模組織の中で③政 府と大企業のみで④主に民間団体のみで]みられるものだとした。 ダニエル・ベルは現代社会のことを[①管理社会②産業化社会③脱工業化社 会④高齢化社会]と呼んだ。 現在深刻化している情報格差のことを[①情報リテラシー②ユビキタス③コ マーシャリズム④デジタルデバイド]という。 現在の日本で導入されていない制度は[①育児休業制度②選択的夫婦別姓制 度③介護保険制度④介護休業制度]である。 デカルトは[①「知は力なり」と述べた②演繹法を提唱した③帰納法を提唱 した④機械論的自然観を否定した]。 受講生用サポートサイト(プリントダウンロード、スライド画像など) http://komin-tsuji2015.sblo.jp/ 5 河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ⑫ 応用編…センター試験の過去問の選択肢からの出題! 以下の文章が正しい場合は「⃝」、間違っている場合は「 」と答えよ。 解答 ※( )カッコ内の数字は出題年 1 京都議定書を採択した会議(COP3)では日本が議長国だったので、温室効果 ガス削減割合目標は締約国の中で一番高い6%という値が設定された。 (2009) 2 水鳥の生息地として重要な湿地の保全と適正な利用に関するバーゼル条約が 採択された。(2010) 3 石油や石炭など化石燃料は一次エネルギーと呼ばれるのに対し、自然界で再 生される太陽光や風力などは二次エネルギーと呼ばれる。(2007) 4 日本では、遺伝子による診断が技術的に可能になったので、出生前の胎児に 遺伝性疾患の診断を行うことが義務づけられた。(2008) 5 日本では、トウモロコシなどいくつかの作物に関して、遺伝子組み換え作物 の輸入が許可された。(2006) 6 患者が治療を受ける際に、病状や治療内容を理解できるよう医師から十分に 説明を受けて、治療への同意など、患者が自ら決定できるようにするインフ ォームド・コンセントが求められている。(2011) 7 リースマンは、人々の社会的性格が、「伝統指向型」や「他人指向型」か ら、「内部指向型」へと変わりつつあることを説明した。(2011) 8 日本の高齢者福祉では、従来から老人ホームなどによる施設サービスが主流 であり、在宅サービスを拡充するための計画は作られていない。(2005) 9 著作権は、出版物や音楽などには認められているが、コンピュータソフトは 対象外となっている。(2011) 10 「すべての犬は死ぬということから、私が飼い始めたばかりの子犬もいつか 死ぬ」という思考法は演繹法、「これまでに私が見たどの犬にも尾があった ことから、すべての犬には尾があると考える」という思考法は帰納法であ る。(2006) 正解 基礎編 1① 2① 3② 4③ 5① 6④ 7① 8② 9③ 10④ 11② 12③ 13④ 14② 15② 実践編 1 (EUなどの方が高い)2 (ラムサール条約)3 (太陽光や風力も一次エネルギー。人工的に作り出 された電力などが二次エネルギー)4 (義務ではない)5⃝ 6⃝ 7 (「他人指向型」へ変化)8 (む しろ在宅サービスが拡充される傾向)9 (コンピュータソフトも対象になる)10⃝ 6 センター現代社会 完成シリーズに向けて 徹底的な復習をしよう 河合塾の先生たちは、塾生が復習することを前提に授業をしています。この教科も例外 ではありません。基礎シリーズの内容を100%理解できるまで復習して、完成シ リーズに臨んでほしいと思います。 逆に言うと、復習できていなければ、完成シリーズの授業にはついてこれな いと思ってください。新しいことを勉強する必要はないので、とにかく復習。サブ ノートの空欄の言葉が全部わかって当たり前、にしておきましょう。 一番の理想は、「基礎的な知識が充実したからもっと知りたい」状態にな ることです。こうなると、勉強が楽しくなるから当然はかどり、成績も伸びます。 継続的な復習こそ重要 週1回数時間かける復習より、一日10分の復習を絶やさないほうが、公民科では威力 を発揮します。人間は忘れる生き物です。忘れることを前提に、なんども復習 しておきましょう。 完成シリーズの授業の内容 完成シリーズでは「テストゼミ」を行います。その場で問題を解答、それについて解答 後に解説していく形になります。使用する問題は主としてセンター試験の過去問です。 昨年の内容(今年は変わるかもしれないので注意) ・第1講∼第3講 主に政治分野(国際政治以外) ・第4講∼第7講 主に経済分野(国際経済以外) ・第8講∼第9講 国際経済・政治 ・第10講∼第11講 その他の分野 ・実戦シリーズ(2講) すべての分野 7 河合塾 基礎シリーズ センター現代社会 ⑫ 過去問は解くべきか? 公民科に限っていうと、「余裕のある人は解いてもいい」です。 解いた問題がテストゼミにまた出てくるかもしれませんが、問題はありません。という より、もう一度出てきたら絶対解答できるようにしておいてほしいものです(「前いちど 解いた問題なのにわからなかった」という声はよく聞きます)。 もちろん、過去問はテストゼミでやるのだから(精選した問題を、しかも問題集よりも 詳しい解説付きで)、勉強に余裕のない人はやらなくていいです。それよりも基礎シ リーズの復習に時間を割くほうが力になります。 とにかくいいたいこと 夏の間に基礎シリーズの復習をしっかりとしておきましょう! 秋からは 思った以上に時間はありませんよ! 夏休みの出講予定(夏期講習会受講してない人も質問は気軽に!) 広島校 7/21(火)∼7/25(土)6限(センター現代社会) おおむね17:30には講師室に入室予定 福山校 8/3(月)∼8/7(金)3・4現(センター現代社会・センター現代社会) おおむね12:00には講師室に入室予定 【訂正】現代社会 第11講復習プリント 解答 正解 基礎編 1③ 2③ 3③ 4② 5④ 6② 7③ 8④ 9① 10③ 11③ 12④13① 14② 15③ 応用編 1 (第二反抗期ではなく第二の誕生) 2 (境界人=マージナル・マンでありモラトリアムの意味ではない) 3⃝ 4⃝(イスラム教のこと) 5⃝ 6 (責任ではなく自由) 7 (最も基層ではなく最も高次) 8⃝ 9 (統一聖典は作られていない) 10 (キリスト教との対比ではない) 8
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