2010年09月06日号

【広告規制に基づく記載事項】
■商品先物取引を行う場合は取引証拠金等の預託が必要になります。最初に預託す
る額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり 150,000 円です。また取引証拠
金は、相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがありますので注意が
必要です。但しその額は、商品や相場の変動によって異なります。
■商品先物取引は、相場の変動によって損失が生ずるおそれがあります。また、実際
の取引金額は取引本証拠金の10倍から40倍という著しく大きい金額のため、損失額
は預託している取引証拠金の額を上回ることがあります。
■商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品によって異なり、
また対面取引契約とインターネット取引契約でも異なります。対面取引契約での最高
額は1枚あたり 18,270 円です。インターネット取引契約での最高額は1枚あたり882円
です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。
■お取引についての御相談窓口
岡地株式会社 管理本部 顧客サービス室(東京本部)
〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町12番5号
電話03‐3249‐8827
日本商品先物取引協会 相談センター(東京本部)
〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町9番4号日商協ビルディング4階
電話03‐3664‐6243
■当社の企業情報に関するディスクローズ資料は当社本・支店及び日本商品先物取
引協会の本部・支部、ホームページで開示されています。
■岡地株式会社は商品取引所法に基づき許可を受けた商品取引員です。
許可番号: 農林水産省指令16総合第1870号
平成17・03・16商第1号
加盟協会: 日本商品先物取引協会
2010年9月6日号
【金】
インドの金投資需要は拡大へ
9/3 12:30現在
◆海外情勢
インドのナショナル・スポット取引所のシンハ会長は、『金ETFやコインなどへの需要シフトが進
む中、同国の今年下半期の金投資需要は前年同期比25~30%増加する』、『同国の今年の金輸
入量は昨年の480トンから600~625トンに増加』、『インフレや不安定な株価などに直面する国内
投資家は2年以内にポートフォリオに占める金の割合を現在の10%から20~25%に引き上げる』
と予想。
◆内部要因
ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は8月24日現在で26万4300枚(1231.
8ドル)、前週比1万5000枚増。取組高は8月24日時点55万枚台、8月31日時点57万枚台。東
京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(8月26日⇒9月2日)では、当業者は売り玉800枚
減・買い玉800枚減、非当業者は売り玉2600枚増・買い玉2700枚増。
◆総合分析
ニューヨーク金価格は史上最高値にまた一歩接近、高値更新は時間の問題に。ただし、上昇開
始から日柄で1ヵ月強を経過、相対力指数も高値警戒ラインの70ポイント台に乗せて、いつ利食
売りが出ても不思議ない状況でもある。また、ニューヨーク金の調整安と為替の円高が重なった場
合、東京金は再度、下押される可能性。目先は調整安を想定、利食優先のスタンスで臨むのも一
法か。
2010年9月6日号
【白金】
触媒と投資需要増で堅調
9/3 12:30現在
◆海外情勢
中国の自動車メーカーは利益と売上高が軒並み大幅に増加している。販売台数が伸びている
ためで、各社とも増産計画を立てているほどで、海外生産拠点の強化を図るメーカーもあるように、
輸出増加を視野に入れた経営戦略を展開している。中国、インドなどアジア地域における自動車
販売台数の増加が続いているため、白金の世界需給はタイトである。加えて白金ETF(上場投資
信託)の地金保管残高が増えているように投資需要が拡大し、相場の押し上げ要因となる。
◆内部要因
東京市場では非当業者の買いが今月 1 日に5万枚を突破しており、一般投機家の押し目買いス
タンスは強いようだ。ニューヨーク市場でもファンドの買い越しは続いており強気方針に揺るぎがな
い。東京市場では更に強気が買い進むと当業者の売りヘッジ外しを誘い、市況が急騰する可能性
が高い。米株価の下落で下げる場面もあろうが、下値は浅いだろう。
◆総合分析
テクニカルではニューヨーク市場の1500ドルに強い下値抵抗線があり、これを割り込むことは少
ないと思えるが、仮に下回っても反発力は強いだろう。景気動向に左右されるとはいえ、新興国の
自動車産業の活力さえあれば景気の影響を受けにくい。東京市場は非当業者の圧倒的な買い越
しが示すとおり、長期的に強い基調が続く可能性が高い。
2010年9月6日号
【原油】
弱材料の織り込み一巡か
9/3 12:30現在
◆海外情勢
世界石油需要は増加が予測されている。欧米の景気回復遅れは需要増加を抑制する要因だが、
それ以上に中国、インド、アジア新興国の経済成長が高いことから、世界石油需要の増加は間違
いない。米国の景気回復が進めばニューヨーク原油期近の地合いは更に引き締まるだろう。新興
国のエネルギー需要が増加し、原油輸入量も増えると見込まれているため、原油相場は堅調に推
移するだろう。
◆内部要因
ニューヨーク原油市場のファンドポジションは8月24日現在のネットロングが2万7323枚と前週
の6万2056枚から大幅に減少している。買いポジションが減少していないことから、急落で緊急避
難的な売りヘッジによりネットロングが減少したと言える。これは一時的なリスクヘッジで、下値を確
認したらショートカバーで買われるだろうが、当面、米国の景気回復を確認できるまでは下値を固
める展開となりそうだ。
◆総合分析
下降トレンドが一服し、反転上昇するタイミングを迎えている。ファンダメンタルズが不透明なだけ
に一気に買い進んで暴騰する余地は乏しいようだが、米景気先行き見通しが明るくなれば地合い
は引き締まり、買い気も高まる。まずは3日発表の8月米雇用統計が注目される。
2010年9月6日号
【コーン】
円高の重石が取れれば妙味ある展開
9/3 12:30現在
◆海外市場
シカゴトウモロコシ期近は、小麦安を嫌気した売りに反落する場面があったが、ブッシェル当たり
4.20~4.30ドル台の高値圏で推移している。背景は輸出需要が好調なのに加えて、10日の米
農務省報告で、米国のトウモロコシ新穀の単収が下方修正されるとの見方が出てきたからだ。プロ
ファーマは2010年の米国のトウモロコシ単収を、同省8月予想の165.0busを下回る164.1bus
と予想、FCストーンはプロファーマ予想を下回る162.9busと予想、アグリソースに至っては160.
9busと予想している。三者の予想は、いずれも米農務省予想を下回るもので、10日に単収が下方
修正される公算が大きくなった。それでも供給量が高水準であることに変わりない。しかし、これま
での過程で、トウモロコシの大豊作はすでに織り込み済み。農家も輸出好調を見て、これまでのよ
うに収穫期を控えての現物売りに慎重な構えを見せている。小麦減産による代替需要の増加も支
援材料となる。
◆国内市場
東京トウモロコシ期先は、円高にもかかわらず総じて強調に推移、上値をジリジリ切り上げている。
円高が相場の頭を押さえているため、なかなか2万3000円台に到達しないが、円高の重石が取
れればもう一段高を展開になろう。10日の米農務省予想が強気な内容で、為替相場が円安で転
じれば妙味ある展開となろう。
2010年9月6日号
【ゴム】
円高警戒ながらも押し目買い
9/3 12:30現在
◆ファンダメンタルズ
【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり約80トン~150トン台。週末現在、原
料は103.25バーツ、オファーは10月積349.0セント(円換算約303.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月20日現在、前旬比830トン増の4,326トン。入庫量1,30
9トンに対し出庫量は479トン。
◆展開予想
東京ゴム市場は、300.0円を突破し、高値圏で揉み合いに。週初、バーナンキFRB議長の発
言をきっかけに、米景気に対する過度の悲観的な見方が後退すると株高・商品高となり、東京ゴム
も目標としていた300.0円を突破した。週半ばには、ドル円相場が円高にふれたことで値を消し、
290円台後半で揉み合う展開となったが、上海ゴムが高値を更新したことが強材料となり、東京ゴ
ムも再び300.0円を挟んだ値動きとなった。
罫線上では、終値ベースで300.0円を超えられるかどうか。しかし、300円台は割高となること
から、上値も重くなることが予想され、一旦窓埋めがあるかもしれない。週末の東京ゴムは、米雇用
統計発表待ちの様子見ムードが漂っており、290円台後半で揉み合っている。為替の動向を注視
しながら、押し目買いで対処したい。国内在庫状況は若干回復したものの、依然として低水準にあ
ることには変わりない。今後も鞘の動きに注意する必要がある。
(国際法人部)