RPH 2A 観測型

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RPH 2A 観測型
− 自律航行無人ヘリコプター −
富士重工業株式会社
◇ 自律航行と遠隔操作を融合
・飛行計画に従った自律飛行
地上管制装置により事前に設定した飛行計画に従って、自律航行可能な機体を実
現しました。
・プログラム飛行中でも遠隔操作による誘導が可能
地上管制装置からの割り込み指令により、プログラム飛行中の機体に対して、簡
単な操作によるマニュアル・オーバーライド飛行を実現しました。
◇ 高性能な機体を実現
・100kgの大搭載量 :
富士重工業が誇る、高性能ロビンエンジンにより、100kgの大搭載量を実現
しました。(海面上標準大気)
・2,000mの高高度飛行 :
高度2,000mでのホバリングが可能です。
(標準大気 気温2℃、795hPa)
・長時間飛行 :
飛行時間1時間を実現しました。
・物件吊下げ及び投下 :
搭載量の範囲内で物体を吊下げ可能です。また地上管制装置からの指令により物
件投下が可能です。
・画像切り替え及び分割 :
前方監視カメラの画像と、ペイロードとして搭載するカメラシステム等の画像と
の切り替え及び4画面分割表示が可能です。
◇ 簡単なマニュアル操縦で離着陸が可能
飛行の安定性を高めるSAS(安定性増大装置)とASE(姿勢保持装置)を装備し、
安定性の良い飛行を実現しました。
さらに、飛行速度、方位、高度の自動保持装置も装備し、操縦を容易にしました。
これらの装備により、安定したプログラム飛行と、簡単な離着陸マニュアル操縦を
実現しました。
◇ 格納スペースは必要最小限
2枚のメイン・ローター・ブレードは、それぞれ2本の着脱式ピンにより取付け・取
外しが容易です。
専用のドーリーは、機体の格納場所等での短距離の移動に適しています。さらに、
ローター・マスト頂端には、クレーン吊下げ用金具も装備されています。
◇ 高度な機能を支える搭載機器類
①
④
②
⑤
⑧
③
⑥
⑦
⑫
⑬
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑭
⑯
⑮
エンジン
トランスミッション
燃料タンク
メイン・ローター
スリング(クレーン吊り下げ用)
フライト・コントロール・コンピュータ
光ファイバージャイロ
GPSアンテナ
磁気方位センサー
⑨
⑪
⑩
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
アンテナ(マニュアル飛行用)
警告灯
ステータス表示灯
ペイロードカメラ(オプション)
ミッション・コントロール・コンピューター
/ データ伝送装置 / 前方監視カメラ
⑮ 懸架装置
⑯ アンテナ (プログラム飛行用)
◇ 充実した安全装備
・警告装置 :
飛行中に、エンジン回転数の低下、センサー等の機器の異常が発生した場合には、
警告灯の点灯及びダウンリンクによりオペレータに知らせます。
・電波異常時の自律ホバリング機能 :
マニュアル操縦時に送信機からの操縦信号が途絶すると、自動的にホバリングを開
始します。規定時間経過後も回復しなければその場でゆっくりと降下します。
プログラム飛行中に途絶えた場合は自動的に帰投可能で、帰投後規定時間経過後も
回復しなければその場でゆっくりと降下します。
・異常を検知する自己診断機能 :
作業開始時に自動で自己診断を開始、機器に異常が発見された場合にはブザーと警
告灯により、オペレータに知らせます。
・遠隔操縦によるエンジン始動 :
送信機からの遠隔操作によりスタータ・モータを操作しエンジン始動が可能です。
・飛行領域逸脱時の飛行停止機能 :
設定された飛行領域を逸脱する危険性がある場合は、エンジンを止めて飛行を停止
することが可能です。
◇ 機体三面図
エンジン
重量
寸法
◇ 自律航行無人ヘリコプター諸元
全長(ロータ含む)
5.3 m
全幅
1.3 m
全高
1.8 m
胴体長(ロータ含まず)
4.1 m
メインロータ直径
4.8 m
テイルロータ直径
0.8 m
機体重量(全備)
330 kg
最大搭載量
100 kg
燃料タンク容量
27 リットル (20 kg)
形式
水冷・2サイクル・直列3気筒
排気量
679 cc
最大出力
83.5 hp
定格回転数
6,500 rpm
始動方式
スタータ・モータ
制御方式
電子ガバナー(定回転制御)
燃料
ガソリン・オイル混合
(40:1)
◇ 自律航行無人ヘリコプターの様々な運用例
• 原子力発電所事故時
放射線等モニター
• 森林、ビル火災監視
• 交通監視、捜索
• 送電線点検
• 油送管点検
•地雷探知
•救難捜索
•密輸、密入国監視
•不審船監視
•密漁監視
運用構想図
観測・監視等
撮影画面例
無人機管制画面例
航跡表示画面例