「麻疹発生データベース」における 2007年の全国

結果:2007年1月1日~10月31日診断
• 報告症例数:1,737例(そのうち後に「麻疹を否定」:79例)
• 報告麻疹症例数:1,658例
– 性別:男性949例、女性707例、不明2例
– 年齢:0歳0ヶ月~71歳 (中央値17歳)
– 報告のあった都道府県:35都道府県
– 予防接種歴:あり320例(19.0%)、なし727例(43.8%)、
不明611例(36.9%)
国立感染症研究所 感染症情報センター
予防接種歴別年齢分布
(2007年1月1日~10月31日診断)
報告症例数
n=1,658
140
120
不明 (n=611, 36.9%)
あり (n=320, 19.0%)
なし (n=727, 43.8%)
120
107
100
80
60
40
20
0
0
2
4
6
8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60
年齢 (歳)
国立感染症研究所 感染症情報センター
71
都道府県別報告症例数
報告症例数
700
(2007年1月1日~10月31日診断)
663/40.0%
600
500
400
n=1,658
369/22.2%
あくまでも自発的意思に基づい
た任意の報告であるため、全国
の発生状況を反映したものとは
言えない。
本DBにおける報告症例は、主
にこれら3都府県の発生状況を
反映したものと考えられる。
300
232/14.0%
200
100
0
北 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 富 石 福 山 長 岐 静 愛 三 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖
海 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 奈 潟 山 川 井 梨 野 阜 岡 知 重 賀 都 阪 庫 良 歌 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 児 縄
道 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 都 川 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 府 府 県 県 山 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 県 島 県
県
県
県
国立感染症研究所 感染症情報センター
麻疹発生DB報告症例上位3都府県における
発症週別報告数(2007年1月1日~10月31日診断)
症例数
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
東京都(n=663)
神奈川県(n=365)
*発症日不明が4例あり
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
19週
22週
大阪府(n=232)
22週
52
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44週
東京都:麻疹発生DB報告症例年齢群別
発症週別報告数(2007年1月1日~10月31日診断)
症例数
60
50
23歳以上(n=201)
40
30
20
10
0
60
50
6歳以上23歳未満(n=380)
40
30
20
10
0
60
50
6歳未満(n=82)
40
30
20
10
0
52
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
週
神奈川県:麻疹発生DB報告症例年齢群別
発症週別報告数(2007年1月1日~10月31日診断)
症例数
40
30
23歳以上(n=102)
20週
20
10
0
40
30
6歳以上23歳未満(n=195)
20
10
0
40
30
6歳未満(n=68)
20
10
0 52
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
28
30
32
34
36
38
40
42
44
週
医師が患者を“麻疹”と診断した根拠
⇒何をもって麻疹と診断し、報告に至ったか
(2007年1月1日~10月31日診断)
実験室診断の
n=1,479
結果のみ 17(1.1%)
臨床症状と
実験室診断
の両方
534 (36.1%)
臨床症状のみ
928 (62.7%)
国立感染症研究所 感染症情報センター
診断から報告までの日数分布
症例報告数
(2007年1月1日~10月31日診断)
n=1,654
250
中央値7日 (0‐165日)
1日以内の報告:
384例(23.2%)
200
現行の定点把握では、
診断から報告・情報共有ま
でに約2週間を要する。
本DBでは、1日以内に
報告されたものが23.2%あ
り、同時に情報共有も可能
である。
14日以内の報告:
1,225例(74.1%)
150
100
遅い報告であっても、
症例の詳細な情報を
得ることは可能である。
50
0
0
3
6
9
12
国立感染症研究所 感染症情報センター
15
18
21
24
27
30
診断から報告まで(日)
33
36
39
42
45
48
50
日
以
上
発症から報告までの日数分布
(2007年1月1日~10月31日診断)
n=1,652
3日以内の報告:161例 (9.7%)
中央値10日 (0‐170日)
6日以内の報告:
現行の定点把握では、発症
460例 (27.8%)
症例報告数
140
120
日の情報は得られない。
曝露後3日以内であればワク
チンにより、曝露後6日以内で
あればγ-グロブリンにより、
二次感染者の発症が予防さ
れる可能性があるとされ、効
果的な対応につながり得る。
100
80
60
40
遅い報告であっても、症例の詳細
な情報を得ることは可能である。
20
0
0
3
6
9
12
国立感染症研究所 感染症情報センター
15
18
21
24
27
30
発症から報告まで(日)
33
36
39
42
45
48
50
日
以
上