15.和装解説

白無垢はなぜ白い?
花嫁の和の衣裳では、何といっても憧れは白無垢!
掛下と呼ばれる白いきものに白い帯・小物も全て白で統一されたきもの姿の上に白無垢を羽織ります。
一説では、嫁ぐ女性が「あなた色に染まります」という気持ちを表す白といわれています。
室町時代までは、男女共に白い衣裳で神の前で誓いをたてる神聖な儀式であり、清浄・純潔・無垢の
象徴である白でなければならなかったのが 始まりです。
かつらは似合わないかも…と心配な貴女も 挙式前にあらかじめかつら合わせ
をして顔立ちに合わせられるので安心!ウェディングベールと同様に「挙式が
済むまで花嫁は、新朗以外の人に顔を見られないように」という意味合いを持
つ奥ゆかしさのある綿帽子。清楚な白無垢姿に凛とした たたずまいをかもし
出す角隠し。日本髪のかつらを合わせるのが主流ですが、最近は洋髪を合わせ
たモダンクラシックな装いを選ばれる方もいらっしゃいます。
貴女らしいスタイルをお選びくださいね。
角隠し
べっ甲かんざし
綿帽子
洋 髪
赤無垢
豪華絢爛な色打掛
色打掛は、披露宴での和のお色直しの衣裳となります。挙式の白無垢をはずして掛下の白いきものは
そのままで色打掛を羽織ります。人気の高い赤を始め色とりどりの地色に色鮮やかな刺繍・織り模様・泊
で豪華な柄が描かれています。
江戸時代、白一色の装いで生家から出て行き 結婚式が無事に終わると夫の家で用意された吉祥文様
の小袖に着替え、その家の人になったことを現したことが名残りとなっているようです。
黒地に金の裾まわしが
付き深紅のバラがラメと
ししゅうでモダンに柄付
けされています!
伝統的な朱赤に大胆に
熨斗目模様がししゅう
で描かれてまさに豪華
絢爛!
7月8月の盛夏には
涼しげなオーガン
ジーもあります!
優しい赤に金箔で花と
流水の地模様が施され
四季折々の草花が愛ら
しく刺繍されています