業績管理会計 2004 年 11 月 8 日 ◆ ◆ ◆ ◆ 宿題 練習問題 3-2 解答・解説 前回の講義のポイント コラム(テキスト 85 ページ)の解説 企業予算総説 1 企業予算とは何か 2 予算管理システムのプロセス 例題 5-1 予算編成問題:全部標準原価計算を採用している企業 例題 5-2 予算統制問題:全部標準原価計算を採用している企業 3 予算管理システムの役割 ◆ 練習問題 3-2 CVP 分析の総合問題である。与えられた資料に基づき①損益分岐点販売量を求める,②安全余裕率 を求める,③感度分析を行い,損益分岐点売上高の引下げ目標を達成させるための固定費削減額を求め る,④経営リスクの大きさを比較する。 設問① 損益分岐点販売量=固定費/単位あたり貢献利益 今年度損益分岐点販売量= = ② 安全余裕率={(現在の営業量−損益分岐点の営業量)/現在の営業量}×100 今年度の安全余裕率= = ③ 今年度の損益分岐点売上高= = 次年度の損益分岐点売上高= 貢献利益率=(単位当たり貢献利益/販売単価)×100 次年度貢献利益率= = 損益分岐点売上高=固定費/貢献利益率 = = ④ 経営レバレッジ係数=貢献利益/営業利益 今年度の経営レバレッジ係数= = 次年度の経営レバレッジ係数= ◆ 前回の講義のポイント 予算編成プロセスの利益計画の策定段階では,どのような単位で利益が計画されるか。経営者にはど のような情報ニーズが存在するか。また,その情報ニーズに適切な指標は何か。その指標はどのように 計算されるか。 1 経営者の情報ニーズ せめて赤字を出さないためには どの位売ればよい? 所要利益を達成するにはどれ位 売ればよい? 所要利益率を達成するにはどれ 位売ればよい? 営業量がどれ位落ち込むと赤字 になる? どれ位リスクを抱えている? 指 標 公 式 ◆ コラムの解説 市況が悪化して売上高が激減し,今後も数年間市場の回復が見込めない場合の経営者の課題は何か。 経営者はどのような指標を見て,何をなすべきか。 与えられている情報は何か。 NEC(エレクトロンデバイス)では,安全余裕率はどの程度が望ましいと考えていると推察される? 損益分岐点比率についてはどうか?許容リスクについてはどうか? 安全余裕度=現在の営業量−損益分岐点の営業量 安全率=(安全余裕度/現在営業量)×100 DOL=1/安全率 損益分岐点比率=(損益分岐点の営業量/現在の営業量)×100 ◆ 企業予算総説 1 企業予算とは何か 10/18 講義の説明 予算管理システムの体系 2 予算の責任者は誰か? 2 予算管理システムのプロセス 予算編成プロセスと予算統制プロセス 例題 5-1 予算編成問題:全部標準原価計算を採用している企業 例題 5-2 予算統制問題:全部標準原価計算を採用している企業 3 予算管理システムの役割 予算管理システムに期待されている5つの機能 ① 計画職能 ② コミュニケーション職能 ③ 調整職能 ④ インセンティブ誘発職能 ⑤ 統制職能 例題 5-1 1 総合予算の編成プロセスは, ( 製品 A )の策定からはじまる。 2 ( ) 計画販売量 個 所要期末在庫量 期首在庫量 計画生産量 個 3 (直接材料費予算) 計画生産量×直接材料費原価標準= = 4 ( 所要期末在庫量 計画生産量 期首在庫量 計画購買量 主材料購買予算 ) kg kg 5 ( ) 計画生産量×直接労務費原価標準= = 6 ( 計画生産量×予定配賦率= = 7 ( ) ) 3 主材料 製品 A 8 ( 直接材料費予算 直接労務費予算 製造間接費予算配賦額 当期総製造費用 期首製品有高 期末製品有高 売上原価 予定操業度差異 売上原価予算 ) 9 ( 販売費 一般管理費 ) 10 予算損益計算書 (単位:万円) 売上高 売上原価 売上総利益 販売費および一般管理費 営業利益 支払利息 経常利益 法人税等 当期純利益 前期繰越利益 当期未処分利益 11 現金収支予算 第 1 四半期 期首現金残高 期中収入: 売掛金回収 3,240 収入合計 期中支出: 主材料 1,209 労務費 875 経費 700 法人税 480 (単位:万円) 第 4 四半期 合 計 第 2 四半期 第 3 四半期 2,920 2,600 3,100 11,860 1,241 995 600 1,002 915 520 1,288 935 552 4,740 3,820 2,372 480 4 社債利息 機械購入 配当金 役員賞与 支出合計 現金過不足額 資金調達 借入(期首) 返済(期末) 利子(4%) 合計 期末現金残高 75 900 360 250 3,974 75 3,811 2,437 5 2,850 150 900 360 250 13,072 12 予算貸借対照表 (単位:万円) 流動資産 現金 売掛金 製品 材料 その他 流動資産計 固定資産 土地 建物・設備 減価償却累計額 固定資産計 流動負債 買掛金 短期借入金 未払利息 未払法人税等 流動負債計 固定負債 社債 負債計 資本金 資本剰余金 利益剰余金 利益準備金 任意積立金 当期未処分利益 資本計 負債・資本合計 資産合計 6 3,600 − 900
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