自己啓発のススメ 5-4 自己啓発による新型養護老人ホームの取組み 問題意識を持つ これでいいのか 意識改革 花巻市養護老人ホームはなまき荘 岩手県・花巻市 園 長 うち 内 だて 舘 かつ 勝 と 人 E-mail Address 施設の概要 uchidate@hanamakisou.com 昭和49年7月1日開所。平成15年3月全面新築。全室個室。公設民営(委託→指定管 理者)。入所定員50名。はなまき荘内に訪問介護事業所を開設し、平成18年10月1日 から個別契約型の新型養護老人ホームへと移行した。 <取り組んだ課題> ・養護老人ホームの運営に携わったのは、花巻市役 所を定年退職した翌日の平成17年4月1日から です。 ・待ち受けていたのは、新型養護老人ホームへの移 行準備であり、新しい制度の中で将来においても 継続して安定した経営、運営ができる養護老人ホ ームの方向を確立することでした。市役所の最後 の2年間は保健福祉部でしたが、実務的な経験が なかったため養護老人ホームについては用語や仕 組みがわからない、根拠法令を探し出せないと いった、ほとんどゼロからのスタートでした。 ・新型養護老人ホームの運営に携わった8年間は、 自己啓発ということを強く意識したわけではあり ませんでしたが、その取組み実績が結果的に自分 流の自己啓発に端を発したものであったと考えら れます。 <具体的な取り組み> ○わからない。知りたい。からのスタート ○心構えと取組姿勢 ・意欲とやる気を持つ。 ・これでいいのか。もっといい方法がないか。 ・根拠は何か。根拠法令はどこにあるか。 ・自分が理解できるように、データを組み替える。 ・自分の考えを表明し、意見を求め、深めていく。 ・小さいことの積み重ねを大事にする。 ・目標の達成感が、次のステップへの起爆剤になる。 1 研修会、説明会への参加 2 新型養護老人ホーム検討委員会の開催 3 情報源の情報収集 4 独自資料の作成 5 はなまき荘業務必携の作成 6 実務辞典の作成 7 事例研究の取組み 8 独自資料の提供と情報交換 9 施設を訪問しての施設見学、調査、意見交換 10 研修視察の受入 11 全国老人福祉施設研究会議実践研究発表へ 応募 12 関係機関、団体への提言 13 行政機関との懇談、意見・情報交換 14 インターネットの活用 15 パソコンの力 <活動の成果と評価> ・手探り状態からスタートした新型養護老人ホー ムですが、自分流の自己啓発の手法を取り入れる ことによって、新型養護老人ホームの仕組みや構 造の理解が深まりました。また、職員の英知の結 集と相まってはなまき荘が選択した個別契約型の 運営形態は、その取り組みと実績からも、正しい 選択であったことが実証されております。 ・新型養護老人ホームについて、多方面の領域に わたり個別契約型と特定施設型を比較することに より、新型養護老人ホームの仕組みや構造が明ら かになり、個別契約型と特定施設型のメリット、 デメリットや課題と問題点を抽出することもでき ました。 <今後の課題> ・職員にも自分に合った自己啓発の方法で、自分 の職務の専門性を高めながら、入所者、利用者に 満足していただける処遇、サービスの提供につな がるようにSDS(自己啓発援助制度)を確立す る必要があると考えます。 <参考資料など> 別記 -468-
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