第3学年1 組 理科学習指導案 児童 数 指導 者 1 単元 名 2 単元 につ い て 30名 島 百合子 明か りを つ けよ う 本 単 元で は 、 身 の 回 り で使 わ れ て い るい ろ い ろ な 明 かり に 興 味 を も ち、 豆 電球 、 乾電 池 、 導 線 を つな ぐ 活 動 を 通し て 、 豆 電 球に 明 か り が つ い たつ な ぎ 方 とつ か な い つ なぎ 方 を比 較 し な が ら 調べ 、 回 路 が でき る と 電 気 が通 り 、 明 か り が つく こ と を 捉え る こ と が でき る よう に す る 。 ま た、 身 の 回 り の様 々 な 材 質 の物 を 回 路 の 一 部 に入 れ 、 明 かり が つ く 物 とつ か ない 物 を 比 較 さ せる こ と で 、 物に は 電 気 を 通す 物 と 通 さ な い 物が あ る こ とを 捉 え る こ とが で きる よ う に する こと を ねら いと し てい る 。 子 ど も た ち は 3 年 生 か ら 始 ま っ た 理 科 に 、 4 月 か ら と て も 意 欲 的 に 取 り 組 んで き て い る 。 ア ンケ ート に よる と理 科 が好 き であ ると 答 えた 子ど も は 87 % 、ど ちら と も言 えな い が 13 % 、 き らい は 0 % で あ る。好 きな 理由 とし て は「 実 験等 が 楽し い」 「 理 由を 言う の がお もし ろ い」 「 分 か らな い 事 が 分 かる よ う に な る」 な ど が 挙 げ ら れ、 ど ち ら とも 言 え な い の理 由 とし て は 「 学 習 す る 内 容 に よ っ て 好 き な も の と 嫌 い な も の が あ る 」「 理 由 を 考 え て 言 え な い 」 な ど が 挙 げ ら れ る 。 1 学 期 の 「 か げ と 太 陽 」 で は 、 太 陽 の 位 置 と 関 係 付 け て 日 か げ の位 置 を 予 想 し て調べたり、日なたと日かげの地面を比較しながら調べ、考察してきたりした。2 学期は人 工 の明 かり ( 電気 )を 学 習す る こと を楽 し みに して い る。 「 電気」と いう 言葉 か ら、子 ど もた ち は「 明る い」「光 っ てい る 物と 関係 す る」「 電 球」「 役 に 立 つ も の 」「 電 化 製 品 」 等 の イ メ ー ジ を も っ て い る 。 し か し 、「 電 気 は 難 し そ う 」「 ビ リ ビ リ す る よう で 少 し 怖 い」 と 電 気 の 学習 に 消 極 的 な 思 いを も っ て いる 子 ど も も いる 。 また 、 科 学 的 に 思考 で き な か った り 、 根 拠 を基 に 思 っ て い る こと を 表 現 でき な か っ た りす る 子ど も も 多 い。 そ こ で、 学 習 を 展 開 す るに あ た っ て は、 子 ど も た ち のも つ 疑 問 や 問 題を 大 切に し なが ら 、 予 想 し た り 実 験 し た り す る こ と で 問 題 解 決 の 楽 し さ を 十 分 に 体 験 さ せ た い と 考 え た 。「 ど ん な も の が電 気 を 通 す だろ う か ~ パ ート 1 ~ 」 で は 、 回路 を 理 解 した 後 に 「 マ イテ ス ター 」 を 作 り 、 学校 や 家 庭 で 、身 の 回 り に ある い ろ い ろ な 物 で明 か り が つく か ど う か 試行 錯 誤し な が ら 存 分 に 触 れ 合 わ せ た い 。 そ し て 、「 ど ん な も の が 電 気 を 通 す だ ろ う か ~ パ ー ト 2 , 3 ~ 」 で は 、 その 体 験 の 中 で子 ど も た ち に生 じ た ず れ や 矛 盾を 基 に し て生 ま れ た 問 題を 学 級全 体 の 問 題 と して 提 示 し て いく 。 子 ど も たち が 問 題 を 自 分 のも の と し て捉 え 、 追 究 して い くこ と で 実 感 を 伴っ た 理 解 が でき る と 考 え る。 ま た 、 自 分 の 思い や 考 え を発 表 す る の が苦 手 な子 ど も に は 、 表等 を 活 用 し て「 比 較 し な がら 調 べ る 」 こ と を大 切 に し なが ら 、 ペ ア 学習 に より 自 己 の 表 現 力を 高 め て い きた い 。 実 験 の結 果 を 考 察 す る 場面 で は 、 豆電 球 が 点 灯 した り 点灯 し な か っ た りす る 現 象 を 「回 路 」 と い う言 葉 を 使 用 し て 考察 し 、 適 切に 説 明 で き るよ う にす る こ と で 科 学的 な 見 方 や 考え 方 を 確 か にし て い き た い 。 また 、 今 ま での 経 験 を 生 かし て 、一 人 一 人 が 主 体的 に 実 験 の 予想 を も ち 、 実験 に 取 り 組 む よ うに し た い 。そ し て 、 話 合い を 通し て 、 考 えを まと め 、問 題を 解 決し て いく 喜び を 感じ てほ し い。 ― 中1― 3 研究 主題 と の関 連 研究 主 題 自 然 に 働き か け 、 豊 か な関 わ り を も ちな が ら 、 科 学 的 な見 方 や 考 え方 を 確 かに して い く 子ど も の育 成を 目 指し て 視 点1 (1) 自 然 への 興味 ・ 関心 が 高ま る単 元 の構 想と 教 材の 工 夫 子ど も の思 考の 道 筋を 想 定し た単 元 の構 想 ① ず れ や矛 盾を 想 定し た 単元 の構 想 豆 電 球 に 明 か りを つ け る には ど う す れ ば よ いか を 調 べ て いく 過 程 で 、 子 ども た ち が 「明かりがつくはずなのにつかない。どうしてだろう?」と、自分の考えとのずれを 感 じる 場面 を 意図 的に 設 定す る 。 また、どんな物が電気を通すか調べる活動の中では、子どもたちが「電気を通す」 と予想しているのに通さない物や、逆に「通さない」と予想しても通すものなどを用 意 した い。た とえ ば、子 ども た ちの 身 近な 物で 、チョ コレ ー トを 包 んで ある ア ルミ 箔、 同じアルミ箔でもコーティングしてある物、飴やお茶の包み紙として使われている蒸 着 によ って 銀 色に 光る プ ラス チ ック を取 り 上げ る。こ の3 つ は一 見 する と似 て いる が、 前 者は 電気 を 通し 、中 者 はこ す ると 電気 を 通し 、後 者 は電 気 を通 さな い 。 子どもたちの新たな気付きを促すような実験材料の準備や環境を整備することで一 人 一人 の追 究 意欲 が持 続 でき る よう にし て いき たい 。 (2) 自然 へ の興 味・ 関 心が 高 まる 教材 ① 一人 一人 が 科学 的に 追 究で き る教 材 電気を通す物をもっと自分で調べてみたいという子どもの欲求がかなうように、一 人一実験用の「マイテスター」を作る。これは携帯しやすく、いつでもどこでも、ど ん な物 が電 気 を通 し、 ど んな 物 が通 さな い か調 べて い くこ と がで きる も ので ある 。 マイテスターには、電気が回路を作ることによって通るというイメージをもてるよ う にし たい 。そこ で 回路 が一 目 で見 える よ うに 、カラ ーの ビ ニル テ ープ を貼 っ て「 輪」 が分かるようにしておく。そのことにより子どもたちは、電気を通す物を調べようと するたびに回路を実感していくと考える。また、自分だけの手作りテスターというこ とで、名前を付けて愛着がもてるようにする。それを活用して子どもたちは電気と親 しむことができると考える。学校や家庭で電気を通す物を探す活動の際には、コンセ ン トに さし て 調べ ては 危 険で あ るな どの 指 導を きち ん とし て 安全 に活 動 させ たい 。 視 点2 (1) ① 問 題 解決 の過 程 での 具 体的 な指 導 問題 解 決の 過程 を 明ら か にし てい く ノー ト指 導 ツイ ッタ ー ワー ドの 活 用 ノートに「ツイッター(つぶやき)ワード」をこまめに記入していくことにより自 分の思考の流れを知り、考えを科学的に構成しやすいようにする。ツイッターワード は ノ ー ト に コ ー ナ ー を 作 り 、 予 想 ・ 考 察 時 に お い て 「 光 っ て い る 」「 金 属 」「 や わ ら か い 」「 電 気 を 通 す か も 」 等 、 単 語 や 短 文 で 思 っ た 事 や 気 付 い た 事 を 瞬 時 に メ モ し て い く。長い文章は上手く書けない子どもでも、単語や短文を組み合わせたツイッターワ ードなら書きやすいと考えられる。それらの言葉を生かしながら自分の考察を深めて い くこ とが で きる よう に した い 。 ② 三色 付箋 の 活用 三色の付箋で学習のまとめをしていく。赤は「学習して分かったこと」青は「友達 ― 中2― の意見でなるほどと思ったこと」黄は「疑問に思ったことや調べてみたいこと」を書 く。赤を中心に本時の学習の大切なことをまとめ、青を中心に仲間との関わりを感じ させ、黄を中心に次時の問題へと発展させていきたい。子どもたちが問題を見出せる よ うに する こ とで 最後 ま で問 題 意識 をも っ て追 究し て いけ る よう にし た い。 毎時間、全色の付箋を書くわけではなく、問題ごとにポイントをしぼりながら使用 していく。赤付箋は学習の要となるため、キーワードを入れながら、まとめに位置付 けたい。黄付箋の中から問題に沿っていくつかを全体に向けて投げかけたり、次時の 問題へとつなげていく。青付箋は全員のものを集めて掲示して、みんなが見ることが で きる よう に した りと 、 貼っ た りは がし た りで きる 付 箋な ら では の活 用 をし たい 。 (2) よ り確 かな 考 えに まで 練 り上 げ る話 合い ① イン デッ ク スの 活用 予想を話し合う際には、自分の考えの根拠や生活経験をできるだけ交えて話すこと ができるようにさせる。そのために、既習学習を振り返りやすいようインデックスを ノートに付ける。また、考えの変容が分かるように、予想変更の時間を確保し、板書 に位置付けていく。そのことにより自他の考えの多様性に気付き、より科学的に考え を 積み 上げ て いく こと が でき る と考 える 。 ② ペア 学習 の 活用 より多くの子どもが話合いに参加し、自分の考えたことを友達と共有し、考えを確 かにすることができるよう、全体での話合いの前にペア学習を取り入れる。そのこと により自分の考えが人にどのように受け取られるか分かり、相手に分かりやすい表現 を考える契機となったり多人数の中でも自信をもって表現したりできるようになると 考 える 。 4 単元 の目 標 電 気 の通 り 道 に つ い て 興味 ・ 関 心 を もっ て 追 究 す る 活動 を 通 し て 、 電気 を 通す つ なぎ 方 と 通 さ な いつ な ぎ 方 、 電気 を 通 す 物 と通 さ な い 物 を 比 較す る 能 力 を育 て る と と もに 、 それ ら に つ いて 理解 を 図り 、電 気 回路 に つい ての 見 方や 考え 方 をも つ こと がで き るよ うに す る。 5 単元 の評 価 規準 自然 事象 へ の 自 然事 象に つい て の 科 学的 な 思考 ・表 現 観察 ・実 験 の技 能 関 心・ 意欲 ・態 度 知 識・ 理解 ①乾電池に豆電球を ①豆電球が点灯するとき ①乾電池と豆電球を使 ① 電 気 を 通 す つ な ぎ つないだり回路に としないときや、回路 って回路をつくった 方と通さないつな 物を入れたりした の一部にいろいろな物 り、ものづくりをし ぎ方があることを ときの現象に興味 を入れたときを比較し たり して い る。 理解 して い る。 ・関心をもち、進 て、それらについて、 ②回路の一部にいろい ② 電 気 を 通 す 物 と 通 んで電気の回路を 予想をもち、表現して ろな物を入れたりし さない物があるこ 調べようとしてい い る。 て、豆電球が点灯す とを 理解 し てい る。 る。 ②豆電球が点灯するとき るときとしないとき ②乾電池と豆電球の としないときや、回路 の違いを調べ、その 性質を使ってもの の一部にいろいろな物 過程や結果を記録し づくりをしようと を入れたときを比較し てい る。 して い る。 て、それらを考察し、 自分の考えを表現して い る。 ― 中3― 6 全体 計画 ( 10 時間 ) 次 時 学 習 活動 と 予想 され る 意識 の流 れ 指 導 上の 留意 点 と評 価 活 動の きっ か け ・家庭でどのような明かりが使 第 1 ① 明 か り に は ど の よ う な 物 が あ る か電 球 の 明 か われているか、懐中電灯・蛍 一 りは どん な とこ ろで 使 われ て いる か話 し 合う 。 光灯・電球・LED・自転車 次 のライト等、生活経験をでき 問題 る だけ たく さ ん発 表さ せ る。 電球に明かりをつけるにはどうすればよい 豆 のだ ろう か ? ・具体物を用意して実物を見な 電 がら必要な物を考えさせるよ 球 ② 豆 電球 以 外に 必要 な 物を 考 える 。 うにする。ボックスは使わず の ・家 で懐 中 電灯 に乾 電 池を 使 って いた よ 。 回路を画用紙にセロテープで 明 ・電 池と つ なぐ 線も い るな あ 。 は って 見や す いよ うに す る。 か ・ 豆 電 球 の ケ ー ス ( ソ ケ ッ ト ) も あっ た ら 便 利 〈 関意 態① 〉 り そ うだ な 。 乾電池に豆電球をつないだと を ・ 乾 電 池 と 線 は ど う や っ て つ な ご うか 。 セ ロ テ き の 現 象 に 興 味 ・ 関 心 を も つ ー プで は って もい い かな 。 ち、進んで電気の回路を調べ け よ うと し てい る。 よ 実験 1 ( 発言 ・ 行動 観察 ) う ソケットを使って豆電球に明かりがつくと きと つか な いと きの つ なぎ 方 を調 べる 。 ・ビニルをはがしていない導線 三 やビニルだけの導線、ソケッ 時 ③ 実 験で 調 べて いく 。 トにしっかり入っていない豆 間 ・ あ れ ? 導 線 の ま わ り に つ い て い るビ ニ ル は 、 電球等を提示して、思考を深 ど うし た らよ いの だ ろう 。電 気が 通ら ない よ。 め させ るよ う にす る。 ・導 線の 中 身( 心線 )は 何で で きて いる の かな 。 こ れが 電 気を 通す よ うだ 。 ・つなぎ方と点灯の有無をノー ・ ソ ケ ッ ト に 入 れ て い る の に 豆 電 球が つ か な い ト に図 と言 葉 で記 録さ せ る。 の はど う して だろ う 。 ・回路を赤色鉛筆でなぞり、回 ④ 結 果を ま とめ る。 路の「輪」を意識させる。単 ・ 乾 電 池 の + 極 と - 極 に 導 線 を 付 けた ら 明 か り 元 を通 して 行 う。 は つい た よ。 ・同 じ極 で はつ かな か った 。 ・図でかいて予想させる。難し ・ 電 気 の 通 り 道 は ぐ る り と 輪 に な って い る ね 。 い場合は、いくつかの選択肢 そ れは 「 回路 」と 言 うん だ 。 を 出す 。 ・ソ ケッ ト って どん な 役目 な のか な? ・ショート回路にならないよう に 指導 する 。 2 実験 2 ソケットを使わないでも明かりをつけるこ とが でき る か調 べる 。 ① ② 3 裸 豆 電 球 の 中 は ど う な っ て い る か考 え 、 大 型 模型 を見 る 。 ・フ ィラ メ ント が真 っ 直ぐ お りて いる の かな 。 ・下 の方 は 金属 が詰 ま って い るの かも 。 ・ 横 の 金 属 に 片 方 の フ ィ ラ メ ン ト が付 い て い る こ とが 分 かっ たよ 。 ・分かりやすいように裸電球の 内部を示した大型模型を提示 す る。 ・乾電池の両極以外につないだ り、導線と乾電池がつながっ ていなかったり、回路の一部 が切れていたりすると、豆電 球が点灯しないことをとらえ さ せる 。 ・回路ができていない物を青色 明 かり の つく つな ぎ 方を 考 え、 実験 す る。 鉛筆でなぞり、回路のどこで ・電 球の 真 下に 2 本 の 導線 を つけ ても 回 路は で 「輪」が切れているか意識さ き ない ね 。 せ る。 ・ フ ィ ラ メ ン ト の つ な が っ て い る 所に つ な ぐ と ・ ど ん な つ な ぎ 方 の と き に 明 か 回 路が で きる ね。 りがついて、どんなつなぎ方 ・ 電 球 の 金 属 の 横 に 導 線 を 付 け 、 +極 か ら - 極 のときにつかなかったかを比 へ つな ぐ と回 路が で きる よ 。 較 し、 理由 を 考え させ る 。 ― 中4― ③ 結 果を ま とめ る。 ・ ソ ケ ッ ト を 使 っ た と き と 同 じ よ うに 1 つ の 輪 ( 回路 ) にな って い るよ 。 ・ 豆 電 球 の 中 を 考 え る と 線 の つ な ぎ方 が 分 か る ね。 ・ 豆 電 球 の 中 の 2 本 の 導 線 は 、 や っぱ り + 極 と - 極に つ なが って い るね 。 見方 や考 え 方 豆電球と乾電池の+極-極を導線で1つの 輪のようにつなぐと明かりがつく。この電気 の通 り道 を 「回 路」 と いう 。 ・ 導 線 や フ ィ ラ メ ン ト に 電 気 が 通 っ て明 か り が つく んだ ね 。 ・他 にも 電 気を 通す も のは あ るの かな ? 〈 知理 ①〉〉 電気を通すつなぎ方と通さな いつなぎ方があることを理解 し てい る 。 ( 発言 ・ ノー ト) 活 動の きっ か け 第 1 ① 電 気 を 通 す 通 さ な い を 確 か め る には 、 ど う や ・ 回 路 の 一 部 に 物 を 入 れ 、 豆 電 二 って 調べ た らよ いか を 話し 合 う。 球が点灯すればその物は電気 次 2 ・ 回 路 の 途 中 に は さ ん で み て 、 豆 電球 が つ け ば を通す物であり、点灯しなけ 通 るの で はな いか な 。 れば電気を通さない物である 電 問題 ことを表を書いて整理してい 気 ど んな も のが 電気 を 通す の だろ うか ? く。 を ~ パー ト 1 身の 回 りの も の~ 通 ・ショート回路やコンセントに す 実験 3 導線を差し込まないように指 も 回路にほかの物をはさんでも明かりはつく 導するなど、安全面に留意す の か調 べる 。 る。 を ② 身 の 回 り の 物 を 回 路 の 途 中 に 物 をは さ ん で 明 調 かり がつ く かど うか 確 かめ る 。 べ ・ノ ート の 紙は 通さ な いな あ 。 〈 技能 ②〉 よ ・は さみ の 金属 のと こ ろは 通 すぞ 。 回路の一部にいろいろな物を う ・も のさ し は通 さな い 。 入れ、豆電球が点灯するとき としないときの違いを調べ、 五 ③ も っ と 手 軽 に 調 べ る こ と は で き ない か 考 え 、 そ の 過 程 や 結 果 を 記 録 し て い 時 電 気 を 通 す 物 ( 導 線 ・ く ぎ 等 ) を 使っ て テ ス タ る 。 間 ーを 作る 。 ( 行動 観 察・ ノー ト ) ・ 持 ち 運 び が し や す い 物 を 作 れ ば どこ で で も 調 べ るこ と がで きる よ 。。 ・導線どうしのつなぎ方を指導 ・自 分だ け のマ イテ ス ター に した いな 。 す る。 ・ 回 路 が 分 か る よ う に テ ス タ ー に 電気 の 通 り 道 を カラ ー テー プで は りた い な。 ・はさみのように、金属とプラ スチックなどいろいろな材質 ④ マ イ テ ス タ ー を 使 っ て 、 も っ と いろ い ろ な 物 を組み合わせてできている物 が電 気を 通 すか 通さ な いか 調 べて みる 。 は、各部分の材質に着目させ ・家 にあ る 物も 調べ て みた い な。 る。 ・電 気を 通 す物 はど ん な物 か な。 ・物(製品)の名前ではなく、 ⑤ 電 気 を 通 し た 物 と 、 通 さ な か っ た物 を 発 表 し 製 品の 材質 に 着目 させ る 。 合う 。 ・お 金や く ぎは 電気 を 通し た よ。 ・ク リッ プ や鉄 棒も 通 した ね 。 ・電気を通す物と通さない物に ・ 紙 、 木 、 ガ ラ ス 、 鏡 、 プ ラ ス チ ック は 通 さ な 分別し、電気を通す物は金属 か った よ 。 で ある こと を 捉え させ る 。 ・缶 は金 属 なの に通 さ なか っ たよ ? ― 中5― 3 問題 ど んな も のが 電気 を 通す の だろ うか ? ~ パー ト 2 色の ぬ って あ る金 属~ ・子どもたちが調べたい物を持 ってきた中から塗装してある 金 属を 取り 上 げる 。 実験 4 ・前時までのノートや掲示を見 色のぬってある金属の缶にはさんでも明か 返すことで学習内容を思い出 りは つく か 調べ る。 せ るよ うに す る。 ① 電 気を 通 すか 通さ な いか 予 想し て話 し 合う 。 ・金 属だ か ら通 すん じ ゃな い のか な。 ・実験装置を提示しながら学習 ・光 って い ない から 通 らな い んじ ゃな い かな 。 の 見通 しを 示 す。 ・ 色 が 導 線 の ビ ニ ル の と き の よ う に電 気 を 通 る の をじ ゃ ます るん じ ゃな い かな 。 ・学習経験や生活経験を根拠と し て理 由を 考 えさ せて い く。 ② マ イテ ス ター で実 験 する 。 ・色 をこ す って 落と し たら 通 るん じゃ な い。 〈 思表 ① 〉 ・紙 やす り でけ ずっ て やっ て みた いな 。 回路の一部にいろいろな物を 入れたときを比較して、それ ③ 結 果を 考 察し てま と める 。 らについて、予想をもち、表 ・ 金 属 で も 色 が ぬ っ て あ る と 電 気 は通 ら な い ん 現 して い る。 だ ね。 ( 発言 ・ ノー ト) ・ 電 気 を 通 さ な い 物 が 金 属 の 上 に ある と 電 気 を 通 さな い んだ 。 ・金属とはどんな物か話し合っ ・電 気を 通 す金 属は 銀 色に 光 って いる よ 。 て 共通 理解 さ せる 。 ・光 る物 は 何で も電 気 を通 す のか な? 4 問題 ど んな も のが 電気 を 通す の だろ うか ? ~ パー ト 3 キラ キ ラの つ つみ 紙~ 本 時 実験 4 ・思ったことをツイッターワー 銀色に光っている包み紙をはさんでも明か ドとして書いていくことによ りは つく か 調べ る。 って思考の流れが、目に見え ① 見 か け は 似 て い る 3 つ の 包 み 紙 が電 気 を 通 す る よう にす る 。 か通 さな い か予 想し て 話し 合 う。 ・ 同 じ よ う に 見 え る の で ど れ も 通 すの で は な い か な。 ・ 金 属 は 通 し て 金 属 以 外 は 通 さ な いか ら 通 さ な い と思 う 。 ・結果は言葉や表等を使ってま ・ 缶 の よ う に 何 か ぬ っ て あ る 物 も ある の で は な と める 。 い かな 。 ② ③ マ イテ ス ター で実 験 する 。 ・あ れ? 通 さな いね 。 何で で きて いる の ? ・似 てい る けど 、や っ ぱり ち がう んだ 。 ・ 通 さ な い の は 紙 や す り で こ す っ たら 通 す か な。 結 果を 考 察し てま と める 。 ・電 気を 通 す物 は、 金 属で で きた 物だ ね 。 ・電 気を 通 さな い物 は 、金 属 以外 の物 だ よ。 ・金 属に 見 える のに ち がう 物 もあ るん だ ね。 ・金 属だ け ど、 上に 何 かぬ っ てあ る物 は 電気 を 通 さな い よ。 ― 中6― ・ペア学習を取り入れ、子ども が 話し やす い よう にす る 。 ・三色付箋を使ってまとめさせ る。 〈 思表 ② 〉 回 路の 一 部に いろ い ろな 物を 入 れた と きを 比較 し て、 それ ら を考 察 し、 自分 の 考え を表 現 して い る。 ( 発言 ・ ノー ト) 5 ④ 電 気を 通 す物 と通 さ ない 物 をま とめ る 。 ・電気を通す物と通さない物を 表にして分かりやすいように ・金 属で で きて いる 物 は電 気 を通 す。 ま とめ させ る 。 ・金 属以 外 の物 は電 気 を通 さ ない 。 ・ノートに絵や写真を活用し ・ 電 気 を 通 さ な い 物 ( 塗 料 や ビ ニ ル) で お お っ て、電気を通すものと通さな て ある 金 属は 電気 を 通さ な い。 い物の材質の名前とイメージ を もた せる よ うに する 。 見方 や考 え 方 鉄 や銅 、 アル ミニ ウ ムな ど の金 属は 、 電気 を通 す。 ガ ラス や紙 、 プラ ス チッ クな ど は、 電気 を通 さ ない 。 〈 知理 ②〉 電 気を 通 す物 と通 さ ない 物が あ るこ と を理 解し て いる 。 ( 発言 ・ ノー ト) ・電 気を 通 すも のと 通 さな い 物が 分か っ たよ 。 ・回 路が で きる と明 か りが つ くん だね 。 ・テ スタ ー 作り は楽 し かっ た な。 ・学 習し た こと をつ か って 何 か作 れな い かな ? 活 動の きっ か け 第 ① 不 思 議 な 明 か り の つ き か た を す るお も ち ゃ を ・ 不 思 議 な お も ち ゃ を 提 示 し て 三 1 見て 、ス イ ッチ がど う なっ て いる のか 考 える 。 関 心や 製作 意 欲を 高め る 。 次 2 問題 ・子どもの発想を最大限に生か 回 スイッチを工夫してどんなおもちゃが作れ しておもちゃをつくらせる。 路 るだ ろう か ? 作りやすいように、そのとき を ② お も ち ゃ の ス イ ッ チ や 回 路 を 予 想し て 、 そ の の、材料集め、製作時間、製 活 仕組 みを 調 べる 。 作 場所 を確 保 する 。 用 ・「 ピ カ ピ カ ホ タ ル 」 の お し り が 光 る の は 、 ア し ル ミ は く を 交 互 に 貼 っ た ス イ ッ チを 使 っ て あ ・ 製 作 前 に 設 計 図 を か か せ て 回 て る から だ ね。 路 をは っき り させ る。 お ・ 裏 で 回 路 を 見 え な い よ う に し て ある と ど れ が も 光 るか 分 から なく て おも し ろい ね。 〈 技能 ①〉 ち 乾 電池 と 豆電 球を 使 って 回路 ゃ ③ 工 夫し た おも ちゃ を 考え て 作る 。 を つく っ たり 、も の づく りを を ・ ア ル ミ は く を 交 互 に 貼 っ た ス イ ッチ を 使 っ て し たり し てい る。 作 「ホ タル イ カ君 」を 作 ろう 。 ( 行動 観 察・ 作品 ) ろ ・ 動 く ス イ ッ チ を 使 っ て 「 く ぐ り ぬけ ゲ ー ム 」 ・ こ れ ま で の 学 習 を 振 り 返 り 、 う を 作ろ う 。 回路をつないだり切ったりす ・回 路を 見 えな いよ う にし て「 うら ない ゲー ム」 る と 豆 電 球 の 明 か り を つ け た 二 を 作ろ う 。 り消したりできることを利用 時 し てス イッ チ を工 夫さ せ る。 間 ④ 作 っ た お も ち ゃ で 遊 ん だ り 、 友 達に 紹 介 し た りす る。 〈 関意 態② 〉 ・「 ホ タ ル イ カ 君 」 が ピ カ ピ カ 光 る の は お も し 乾 電池 と 豆電 球の 性 質を 使っ ろ いよ 。 て もの づ くり をし よ うと して ・「 く ぐり ぬけ ゲ ーム 」 で一 緒に 遊 ぼう 。 い る。 ・「 う らな いゲ ー ム」 は おも しろ い よ。 ( 発言 ・ 行動 観察 ) 見方 や考 え 方 スイッチを工夫すると、明かりのつくおも ちゃ を作 る こと がで き る。 ― 中7― ・できたおもちゃを紹介しあっ たり、共同で遊んだりする場 を 設定 する 。 7 本時の学習(7/10時) (1) ね ら い 回路の一部に銀色に光る物を入れたときに、電気が通る物と通らない物を比較して 考察し、自分の考えを表現することができる。 (2) 展 開 時 学 習 活 動 配 つ 1 本 時 の 学 習 課 題 を 確 認 す る 。( 5分 ) か ・回路の一部に3種類の「キラキラの む つつみ紙」を入れると、それぞれ電 5 気を通すだろうか。 分 どんなものが電気を通すだろうか? 指導上の留意点と支援 評価(方法) 資料 (※支援を要する児童への手当て) ・つつみ紙は見た目は似ている①金属 掲 示 ②コーティングしてある金属③プラ 物 スチックの3種類を提示する。 実験 パート3 ~キラキラのつつみ紙~ 装置 2 学 び 合 う 30 分 予想や理由をノートに書いて全体で ・ノートのインデックッスを活用して 話 し 合 う 。( 15 分 ) 既習の学習したことを根拠として、 理由を考えることができるようにす ・光っていてどちらも似ているから全 る。 部電気を通すのではないか。 ・つつみ紙の材質に着目させるように ・3つとも紙と同じようにペラペラに する。 薄いから電気は通さない。 ・ツイッターワードを書いていくこと ・色のぬってある空き缶は、電気が通 によって思考の流れが見えやすいよ らなくて、紙やすりでけずったら通 うにする。 った。②も同じだと思う。 ※「理科の話し方10」を使って分か りやすく話すよう助言する。 3 実験して結果を整理し、ペアや全体 で 考 察 す る 。( 15 分 ) ・マイテスターで一人一実験する。紙 やすりを使いたい子どもがいたとき ・電気を通した①は金属だ。 のために用意しておく。 ・電気を通さなかった③は金属以外の ※ペア学習を取り入れ、全体の中で自 物だ。 分の考えを表現しにくい子どもが話 ・②はけずったら電気を通したから、 しやすいようにする。 色のぬってある金属だ。 〈科学的な思考・表現②〉 ・③はけずっても電気を通さないから 回路の一部にいろいろな物を入 金属ではない。 れたときを比較して、それらを考 ・やっぱり金属は電気を通す。 察 し 、自 分 の 考 え を 表 現 し て い る 。 (発言・ノート) 絵カ ード 絵付 きネ ーム プレ ート マイ テス ター 見 4 学 習 の ま と め を す る 。( 7 分 ) ・ キ ー ワ ー ド 「 電 気 」「 金 属 」 を 使 っ つ ・銀色に光っていても金属でなければ てまとめを書く。 三色 め 電気を通さないよ。 ・三色の付箋を使ってまとめる。 付箋 る ・もっと電気を通すものを調べてみた 赤(分かったこと) 10 いな。 黄(疑問や調べてみたいこと) 分 ・○○さんの△△という意見は分かり 青(友達の意見でなるほどと思った やすかったよ。 こと) 5 次 時 の 目 当 て を 確 認 す る 。( 3 分 ) ・付箋を活用して学習を振り返り、次 ・○○も調べてみたいな。 時の目当てを考える。 ・電気を通す物をまとめたいよ。 (3) 視 点 銀色に光る3つの素材を用いたことは、比較して考察し、自分の考えを表現するた めに効果的であったか。 ― 中8―
© Copyright 2024 Paperzz