食品栄養科学科シラバス目次 - 大阪市立大学 大学院 生活科学研究科

食品栄養科学科シラバス目次
ページ
授 業 科 目
担当者
2
食品有機化学
有機化学
生化学
3
運動生理学
佐伯
4
栄養生化学
(湯浅)
5
応用栄養学
小島
6
食品栄養科学概論
7
解剖生理学
羽生
8
微生物学
曽根
9
食品衛生学
西川・古澤
10
公衆衛生学
西川・古澤
11
病態生理学
羽生
12
生活情報学
金
13
食品機能化学
14
調理科学
西成
15
生体防御学
西川
16
社会保健学
(渡辺)
17
食品学
18
食品プロセス科学
19
調理学実習
20
応用栄養学Ⅰ
由田
21
栄養生理学
佐伯
22
栄養教育プログラミング論
春木
23
栄養教育カウンセリング論
上田由・春木
24
栄養教育論実習Ⅰ
春木
25
栄養教育論実習Ⅱ
春木
26
食品栄養情報学
27
臨床栄養学Ⅰ
小島
28
臨床栄養学Ⅱ
小島
29
臨床栄養学実習
30
臨床栄養アセスメント実習
小島
31
臨床栄養ベッドサイド実習
小島
32
病態栄養学Ⅰ
羽生
1
(菊﨑)
市川
全教員
小西洋
小西洋
西成
(山口静)・上田由
古澤・春木
(吉内)・小島
ページ
授 業 科 目
担当者
33
病態栄養学Ⅱ
羽生
34
公衆栄養学Ⅱ
由田・福村
35
公衆栄養学実習Ⅰ
由田・福村
36
公衆栄養学実習Ⅱ
由田・福村・(西尾)
37
公衆栄養臨地実習
由田・福村
38
給食経営管理論Ⅰ
(尾立)
39
給食経営管理論Ⅱ
上田由
40
給食経営管理実習
上田由
41
給食経営管理臨地実習
上田由
42
学校栄養教育論
43
学校栄養教育実践論
44
微生物学実験
45
解剖生理学実験
46
生化学実験
市川
47
公衆衛生学実験
西川
48
食品学実験
49
食品衛生学実験
古澤
50
食品加工学実験
(秋山)
51
食品プロセス科学実験
西成
52
栄養科学実験
小島
53
栄養生理学実験
54
総合演習
春木・小島・上田由
福村・(奥村)
(山口)(安藤)
(山本信)・(山口光)
(安藤)・(日下)
曽根
羽生・佐伯・金
小西洋
佐伯・金
春木・由田・小島
上田由・福村
(永野)・(萩)
教職関係科目シラバス目次
ページ
授 業 科 目
担当者
55
家庭科教育法Ⅰ
(永田)
56
家庭科教育法Ⅱ
(赤松)
57
家庭科教育法Ⅲ
(吉井)
58
家庭科教育法Ⅳ
(吉井)
59
生徒指導論
(森)
60
被服学概論
(村田)
61
被服構成学
(村田)
62
食物学Ⅰ
市川
63
食物学Ⅱ
曽根
64
調理実習
(佐伯)・小島
65
住居学概論
谷・永村・森
66
保育学
67
栄養教育実習
堀
春木・堀内・湯浅
QOLプロモーター養成関係科目シラバス目次
ページ
授 業 科 目
担当者
69
QOLプロモーションⅠ
清水・所・西川
70
QOLプロモーションⅡ
上田・畠中・岩間
71
QOLプロモーション演習Ⅰ
上田・西川・春木 他
72
QOLプロモーション演習Ⅱ
上田・西川・春木 他
73
居住福祉工学概論
上記以外の関連科目シラバスは
QOLプロモーションⅠまたはⅡの履修者に別途配付する。
上田博
科 目 名:食品有機化学 <H23年度以降入学者対象>
科 目 英 文 名:Food Organic Chemistry/Organic Chemistry
キクザキ
担 当 者:(菊﨑
種
ヒロ エ
泰 枝)
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・後期(平成23年度以降入学者)
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:食品に含まれるタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンなどの栄養素、食品を特徴づける香
り成分、色素、ほとんどの味成分は有機物質である。そして食品を摂取する人間も有機物
質によって構成されている。食品の様々な機能性の発現や栄養素の代謝は有機物質の化学
反応によるものであり、食品学、栄養学を理解するためには、有機化学の知識が不可欠で
ある。本講義は有機化学の基礎知識ととくに食品学、栄養学を学ぶ上で必須の有機化学反
応に力点をおき、ライフサイエンスの基礎としての有機化学を論ずることを目的とする。
講義の概要:本講義では、まず有機化学の基礎となる有機化合物を構築する炭素原子の化学、結合、共鳴
について理解させる。つづいて有機化合物の基本骨格である脂肪族および芳香族化合物の命
名、物理化学的性質、反応、立体化学を解説した後、各種官能基の化学を詳説する。さらに、
植物性食品に含まれる脂肪酸や二次代謝産物の生合成についても触れる。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
結合と構造異性
1
化合物を形成する最小単位の原子の構造、原子と原子をつなぐ結合(共有
脂肪族化合物の化学
3
芳香族化合物の化学
1
芳香族化合物の命名、物理化学的性質、反応、合成
立体化学
1
不斉炭素原子、立体配置と光学活性
官能基の化学
7
各官能基を有する化合物の命名、物理化学的性質、反応、合成 アルコー
結合、イオン結合)、共鳴
アルカン、アルケン、アルキンの命名、物理化学的性質、反応、合成、配
座異性と幾何異性
ルとフェノール: エーテルとエポキシド: 有機ハロゲン化物: アルデ
ヒドとケトン: カルボン酸とその誘導体( エステル、酸ハロゲン化物、
酸無水物、アミド): アミン
複素環化合物の化学
1
ピリジン、フランの命名と反応
生合成
1
脂肪酸、テルペノイド、フェノリックスの生合成
評 価 方 法:試験により評価する
教 科 書 等:「ハート基礎有機化学」培風館
備
考:(担当者からの一言)
有機化学は食品学・栄養学の基礎ということを念頭において学習してください。
- 1 -
科 目 名:生化学Ⅰ
科 目 英 文 名:BiochemistryⅠ
イチカワ
担 当 者:市 川
種
ナオ キ
直樹
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:人の体の健康は細胞の中で行われるたゆまざる化学反応の進行(すなわち代謝)によって維
持されている。この講義では、このような代謝の過程と、人体を構成する高分子の構造、
機能を理解することを目的とする。
講 義 の 概 要:この講義では、まず、生化学の基礎となる細胞と生体高分子(タンパク質、核酸、脂質など)
の構造、性質について学ぶ。つづいて、人の体に備わる代謝経路のうち、エネルギー産生
系(解糖系、酸化的リン酸化系)をとりあげ、説明する。
講 義 方 法:テーマごとに作成したプリントを使用して説明する。
授業内容
テ ー マ
細胞の構造
予定回数
2
概
要
真核細胞と原核細胞、オルガネラ(細胞内小器官)の種類と機能、などに
ついて説明する。
アミノ酸とタンパク
2
アミノ酸の構造(αアミノ酸、D−L異性体)、タンパク質の構造(一次
構造〜四次構造、αヘリックス、β構造、タンパク質の高次構造形成に必
質
要な化学結合)、などについて説明する。
核酸の構造と種類
2
ヌクレオチドの構造、DNA、RNA、DNAの二重らせん構造、ヌクレ
オソームと染色体の構造、などについて説明する。
核酸の基本的な性質
1
核酸の紫外線吸収特性、変性、アニール、Tm、ハイブリダイゼーション、
などについて説明する。
脂質
2
脂肪酸、脂質の種類いろいろ(トリアシルグリセロール、ろう、リン脂質)、
生体膜の構成成分、生体膜を介した物質の輸送(能動輸送、促進拡散)、
などについて説明する。
エネルギー代謝の基
2
エネルギーの元になる栄養素、ATP回路、ATPを使って行われる活動、
ATP合成の仕組み、などについて説明する。
礎
解糖系
2
解糖系を構成する10段階の酵素反応、解糖系の進行とNAD+、2つのN
AD+再生経路、などについて説明する。
TCA回路と電子伝
2
TCA回路の全体像、エネルギー産生に必要な補酵素とビタミン、ミトコ
ンドリアの構造、電子伝達系と化学浸透圧説、ATP合成酵素、などにつ
達系
いて説明する。
評 価 方 法:主として定期試験で評価するが、レポート、出席率等を参考にすることもある。
教 科 書 等:【参考書】リッピンコットシリーズ イラストレイテッド生化学(丸善株式会社)、「シン
プル生化学」(南江堂)、コーン・スタンプ「生化学」(東京化学同人)、レーニンジャー
「新生化学」(廣川書店)、ボルティモア・ダーネル「分子細胞生物学」(東京化学同人)
などを参考にしてください(図書館にあります)。
備
考:(担当者からの一言)
栄養素の体の中での働きを理解するのに生化学の知識はとても重要です。しっかり勉強しま
しょう。
- 2 -
科 目 名:生化学 II
科目英文名:Biochemistry II
サ エキ
担 当 者:佐伯
種
シゲル
茂
別:講 義
単 位 数:2単位
学年・学期:2年・後期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が 40 名を超える場合は受講できない)
講義の目的:生化学は食品栄養学の根幹をなす,非常に重要な学問です。食品や栄養素の生理作用を理解
する上で,様々な疾患の発症原因を考える上で,生化学の知識は必須です。生化学 II では,
生化学 I に引き続き、生体内の巧妙な代謝機構について学びます。
講義の概要: 生化学 I、生化学 II、分子栄養学の 3 講義は、内容の連続した授業です。生化学 II では、
糖質代謝、脂質代謝、窒素代謝、について学びます。
講 義 方 法:教科書と補助のプリントを用いて説明する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
糖質代謝
4
概
要
糖新生、グリコーゲンの代謝、単糖と二糖の代謝、ペントースリン酸
経路、運動との関わり
脂質代謝
5
食事由来脂質の代謝、脂肪酸とトリアシルグリセロールの代謝、コレ
ステロールとステロイド代謝
窒素代謝
3
窒素の処理、アミノ酸の合成と分解
代謝の統合
3
インスリンとグルカゴンによる代謝の制御、摂食空腹サイクル、栄養
評 価 方 法: 定期試験で評価する。
教 科 書:リッピンコットシリーズ イラストレイテッド生化学(丸善株式会社)
(注)生化学 I,生化学 II,分子栄養学の講義で使用予定です。
参
考 書:マッキー生化学(化学同人)
,レーニンジャー新生化学(廣川書店)
,ストライヤー生化学(東
京化学同人)
備
考:
(担当者からの一言)
- 3 -
科 目 名: 栄養生化学
科 目 英 文 名:Nutritional Biochemistry
ユ アサ
担 当 者:(湯 浅
種
イサオ
勲)
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3学年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:各栄養素の代謝はそれぞれ密接に関係・調節され恒常性が維持されている。それらのメカニ
ズムを理解することにより、食と健康に関する研究を行うに必要な基礎力を身につけるこ
とを目的とする。
講 義 の 概 要:ヒトの健康は体内で起こる化学反応がうまく調節され、生理的に満たされる速度で一定に進
行することにより維持される。この調節に関与するビタミンとミネラルの機能およびホル
モンの作用機序について学び、栄養素の機能についての理解を深め、健康維持における栄
養素の役割についての基本的な考え方を学習する。
講 義 方 法:
授業内容
テ ー マ
水溶性ビタミンの性
予定回数
4
概
要
水溶性ビタミンの歴史、水溶性ビタミンの欠乏症、水溶性ビタミンの性質、
構造と機能、補酵素としての役割
質、構造および生理作
用
脂溶性ビタミンの性
3
脂溶性ビタミンの歴史、プロビタミン、脂溶性ビタミンの性質、構造と機
質、構造および生理作
能、分子としての機能( ビタミンA と夜盲症、ビタミンD とカルシウ
用
ム代謝、ビタミンK と血液凝固など)
ビタミンと健康
1
ビタミンのいろいろな作用、病気の変遷とビタミン
ホルモンの作用機序
3
ホルモンの化学的性質、作用機序( 水溶性ホルモンの一般的作用機序、
脂溶性ホルモンの一般的作用機序) 、シグナル伝達経路
ミネラルの生理作用
3
ミネラルの機能、ミネラルの分類、主要ミネラル( カルシウム、リン、
カリウム、ナトリウム、硫黄、マグネシウムなど) の体内分布および役割、
微量ミネラル( 鉄、亜鉛、銅、セレンなど) の体内分布および役割
食事とガン
1
食生活とガン、部位別のガンと食事因子との関係、発ガンのプロセスとそ
の予防法、食品成分とガン
評 価 方 法:主として定期試験で評価するが、レポート、出席率等を付加的に参考にすることもある。
教 科 書 等:なし。
備
考:
(担当者からの一言)
:栄養機能科学と共に、管理栄養士として、また食品や栄養素の機能を理解するため
には、生体内での代謝についての知識は絶対に必要です
- 4 -
科 目 名:応用栄養学
科 目 英 文 名:Applied Nutrition
コ ジマ
担 当 者:小 島
種
アキ コ
明子
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:各ライフステージにおける栄養状態の評価・判定に必要な基礎知識を学び、その栄養管理に
おける基本的な考え方を習得する。
講 義 の 概 要:出生、発育、加齢などにともなう生理的な変化や栄養状態の特徴を理解し、各ライフステー
ジにおける栄養状態の評価・判定に必要な基礎知識を学び、その栄養管理における基本的
な考え方を習得する。さらに、妊娠・授乳、各種労作や運動など諸身体活動にともなう生
理的な変化や栄養状態の特徴と、それらに対する栄養管理の考え方についても学習する。
講 義 方 法:主として教科書と資料プリントで講義を進める。
授業内容
テ ー マ
予定回数
妊娠期・授乳期の栄養
2
概
要
妊娠の成り立ち、妊娠期における母体の変化と栄養状態・疾患、授乳期の
生理的特徴、妊娠期・授乳期の栄養アセスメント・栄養ケア
新生児期・乳児期の栄
3
養
新生児期・乳児期の生理的特徴・栄養状態・疾患、乳汁の栄養、離乳期の
栄養、新生児期・乳児期の食事摂取基準
幼児期・学童期の栄養
2
幼児期・学童期の身体的特徴、発育・発達の過程、幼児期・学童期の栄養
障害、食生活習慣形成の特徴、保育所・幼稚園・学校における給食、幼児
期・学童期の栄養アセスメント・栄養ケア
思春期・青年期の栄養
3
思春期・青年期とは、思春期・青年期における成長・発達、食生活と栄養
障害、生活習慣と疾病、思春期・青年期の栄養アセスメント・栄養ケア
成人期の栄養
2
成人期の栄養と食生活、生活習慣病の発症と予防法、成人期の栄養アセス
メント・栄養ケア
高齢期の栄養
2
生体の加齢にともなう生理的変化と栄養状態、高齢期の生理的特徴と栄養
管理、高齢期に発症する疾病の種類と予防、高齢期のQOL 改善
運動・スポーツと栄養
1
運動・スポーツによる生理効果、生活習慣病予防と運動、運動とQOL 改善
評 価 方 法:定期試験と出席率。レポートや小テストを考慮することもある。
教 科 書 等:戸谷誠之・藤田美明・伊藤節子編「応用栄養学」(南江堂)
備
考:
( オ フ ィ ス ア ワ ー ):
(担当者からの一言):各ライフステージ別の生理的および栄養的な特性を理解することは、管理栄養士
として栄養指導にあたる上で特に大切です。
- 5 -
科 目 名:食品栄養科学概論
科 目 英 文 名:Food and Nutritional Science Course Outline
担 当 者:全教員
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目的:食品栄養科学科において学ぶ教育内容および研究内容について、各教員がオムニバス形式
で概説し、専門教育に対する理解を深める指針とする。
講 義 の 概要:各教員による授業、実習、実験科目の内容を概説する。各教員による研究レポート、内容
を概説する。
講 義 方 法:講義
授業内容
教
員
小 西 洋太郎
予定回数
概
1
低利用食料資源の食品栄養学
佐 伯
茂
1
コレステロール代謝に関する分子栄養学的研究
春 木
サ
要
敏
1
行動科学に基づく栄養教育の方法論研究
小 島 明 子
1
生活習慣病の予防に関する病態栄養学的および栄養生化学的研究
市 川 直 樹
1
エネルギー代謝調節系に関する生化学・分子生物学的研究
金
東 浩
1
リポタンパク質代謝に関する分子栄養学的研究
福 村 智 恵
1
肥満と糖尿病の分子栄養学的研究
曽 根 良 昭
1
食の生理人類学的研究
西 川 禎 一
1
食・水系感染症の疫学と生体防御に及ぼす加齢と栄養の影響
古 澤 直 人
1
食品における化学物質の残留性に関する研究
羽 生 大 記
1
肝臓病に関する研究
由 田 克 士
1
健康増進と生活習慣病予防に関する公衆栄養学的研究
上 田 由喜子
1
マーケティング理論を活用した行動変容プロセスに関する研究
全
2
統括・討論
教
員
評 価 方 法:レポートにより評価する
- 6 -
科 目 名:解剖生理学
科目英文名:Anatomy and Physiology
ハ ブ
ダイキ
担 当 者:羽生 大記
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が 40 名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:解剖学及び生理学は医学の基礎中の基礎学問である。正常人体の形態と機能を有機的に結び
付けて学習し、病気を理解する上で欠くべからざる基礎的学識を習得する。
講 義 の 概 要:消化器系、循環器系など、基本的に1時間ごとに1器官系完結で進める。
講 義 方 法:教科書
授業内容
テ ー マ
解剖学、生理学の基
礎
予定回数
1
概
要
解剖、生理の用語、基本的事象の概説
細胞と組織
1
人体細胞の基本的構造と機能
皮膚と膜
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
血液
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
循環器系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
呼吸器系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
消化器系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
泌尿器系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
内分泌系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
生殖器系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
骨格系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
筋系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
神経系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
感覚系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
免疫系
1
各種器官系の解剖と生理機能の概説
評 価 方 法:主にテスト(出席率、理解度を問うレポートも考慮する場合もあり)
教 科 書 等:履修前に公表するので、授業開始日に間に合うよう購入して下さい。
備
考:(担当者からの一言)
解剖と生理は、医学知識の初めの第1歩です。臨床系の授業に比べて退屈かもしれませんが、国家試
験にも重要な部分を占めるので、しっかり履修してください。
- 7 -
科 目 名:微生物学
科 目 英 文 名:Introductory Microbiology
ソ ネ
ヨシアキ
担 当 者:曽根
種
良昭
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:一般的な微生物の分類、形態、生理を簡単な微生物実験を取り入れながら、実際的に学習す
る。一般的な微生物の性質を学んだ後、醗酵食品に関わる微生物群について、その生理と
食品製造における役割との関係を学ぶ。次に一般的な感染症、食中毒に関わる微生物群に
ついて、その分類法、特徴、生理、病態、予防について系統的に学ぶ。
講 義 の 概 要:講義は微生物学を理解するための専門用語の説明を中心に進める。毎時間、講義内容に関連
して、平板培地(シャーレ)を用いた観察課題をだし、翌週、その結果をレポートとして
提出する。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。
授業内容
テ ー マ
微生物学の歴史
微生物の生理
発酵食品と関連微生物
病原菌の一般的分類と
感染症
予定回数
2
3
3
3
概
要
微生物学の基礎となる方法・概念がどう発達してきたか、また、最近の微
生物学における話題を紹介する。
微生物の生育と代謝について、細菌、真菌、ウイルスに関してそれぞれ解
説する。
醗酵によって生産される食品について、それに関与する微生物の種類を主
に、その製造過程を解説する。
病原微生物の分類を主な感染症との関連から解説する。また、消毒・減菌
方法についても併せて開始する。
食中毒菌の特徴と予防
2
食中毒を引き起こす微生物の詳しい性質とその予防について解説する。
免疫学入門
2
微生物学に関連した免疫学の初歩を解説する。
評 価 方 法:“発酵食品と関連微生物”の講義終了後のテスト(30点)と全講義終了後のテストの結果
(38点)と毎週の平板培地(シャーレ)を用いた観察課題のレポート(4点×8)により
評価する。
教 科 書 等:エキスパート 管理栄養士養成シリーズ 微生物学 化学同人
備
考:(担当者からの一言)
この講義で毎週行なう簡単な微生物の実験を通じて、微生物を生活の中で身近に感じることができる
よう学習してください。
- 8 -
科 目 名:食品衛生学
科 目 英 文 名:Food Hygiene
ニシカワ
担 当 者:西川
種
ヨシカズ
フルサワ
禎一 ・古澤
ナオ ト
直人
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・後期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:食品の美味しさや栄養あるいは生理調節機能の探求と利用は、その前提条件である安全性が
確保されて初めて可能になる。食と健康の専門家として管理栄養士に求められる「食の安
全性」確保のための基礎知識を修得する。
講 義 の 概 要:食材や食品を、生産・加工・保存・流通・調理する諸過程に存在するリスクについて詳細に
説明し、どうすれば管理栄養士として安全な食べ物を確保することができるのか、その理
論と方法を理解できるようにする。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。講義中に適宜問題
を提供し、グループ討議による問題解決を課す。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
食品衛生と法令
1
食品衛生行政と食品衛生法の概要
食品と微生物
1
食品に有効利用される微生物
食品の変質
1
食品の腐敗変敗
食品の保存
1
食品の保存方法とその原理
食中毒
3
食媒介感染症、自然毒食中毒、カビ毒
食品と寄生虫
1
食品から感染する寄生虫
有害物質による汚染
2
農薬、飼料添加物、その他の有害物質
食品添加物
3
食品添加物の役割と安全性
食品衛生対策
1
HACCPシステム
総括
1
要
評 価 方 法:出席状況、授業中の質疑応答および試験により評価する。
教 科 書 等:「マスター食品の衛生学」建帛社
参 考 書:「新訂原色食品衛生図鑑」建帛社
備
考:(担当者からの一言)
安全な食事の提供は管理栄養士の重要な責務ですが、実際には病院や学校で多くの食中毒患者が発生
しています。安全であってこその機能性食品であり栄養指導です。食を介した健康被害の予防に必要な
知識を修得してください。
- 9 -
科 目 名:公衆衛生学
科 目 英 文 名:Public Health
ニシカワ
担 当 者:西川
種
ヨシカズ
フルサワ
禎一 ・古澤
ナオ ト
直人
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・後期(平成23年度以降入学者)/ 2年・前期(平成22年度以前入学者)
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:人々の疾病を予防し健康の増進を図る公衆衛生学の実践は、社会の組織的な努力を通じて行
われる。この組織的責任の一端を担う管理栄養士として必要な疫学的思考方法についての
理解を深め、感染症や生活習慣病など集団の保健および関連する衛生行政について学ぶ。
講 義 の 概 要:公衆衛生の目標を理解し、管理栄養士が果たすべき役割を俯瞰的に考察する。そして、その
使命を果たすために必要な疫学的思考を習得する。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。講義中に適宜問題
を提供し、グループ討議による問題解決を課す。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
公衆衛生学概論
2
健康、QOL、公衆衛生の概念
環境と健康
2
環境が健康に与える影響
疫学
5
健康事象の原因究明や公衆衛生施策の評価など疫学の基礎を学び、その応
用を練習する。
衛生行政
2
公衆衛生における行政の役割
感染症
3
公衆衛生上重要な感染症とその予防対策
まとめ
1
まとめ
評 価 方 法:出席状況、授業中の質疑応答および試験により評価する。
教 科 書 等:「公衆衛生学」化学同人
備
考:(担当者からの一言)
集団を対象に健康の増進を図る公衆衛生という大局的視点から管理栄養士の役割と使命を理解するこ
とが、細分化された専門家になる前の土台を固めることになります。
- 10 -
科 目 名:病態生理学
科 目 英 文 名:Medical Pathology of Disease
ハ ブ
ダイキ
担 当 者:羽生 大記
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・後期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が 40 名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:各器官系の代表的疾患の病態と治療法の現況を学ぶ
講 義 の 概 要:臨床現場で遭遇する頻度の高い疾患に関して、病状、病態を理解出来るようにし、わが国で
標準的に行われている治療法に関して概説する。
講 義 方 法:教科書
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
消化器系疾患
2
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
代謝系疾患
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
血液系疾患
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
循環器系疾患
2
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
呼吸器系疾患
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
内分泌系疾患
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
腎泌尿器系疾患
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
脳・神経系疾患
2
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
感染症
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
アレルギー性疾患
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
自己免疫性疾患
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
悪性腫瘍
1
代表的疾患の病態と標準的治療の概説
評 価 方 法:主にテスト(出席率、理解度を問うレポートも考慮する場合もあり)
教 科 書 等:履修前に公表するので、授業開始日に間に合うように購入しておいて下さい。
備
考:(担当者からの一言)
common diseases の病態、治療法を理解してもらおうと思っています。
- 11 -
科 目 名:生活情報学(平成 23 度以前入学者対象)
栄養生命情報学(平成 24 年度以降入学者対象)
科 目 英 文 名:Practice in Informatics for Human Life
キム
ドンホ
担 当 者:金
東浩
種
別:講義・演習
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:現代の情報化社会において、様々な情報を有効に活用できる能力は必修である。本講義は各
種生活情報の処理・収集・利用方法、情報管理について理解し、有効に活用する能力の修
得を目的とする。
講 義 の 概 要:各種の生活情報を有効に活用する為には、情報処理方法の理解が先決である。本講義では、
最初に基本的な統計学を修得し、統計処理アプリケーションを用いたデータ解析を演習す
る。また、解析した結果を有効に発信する為に配布用アプリケーションや発表用アプリケ
ーションの利用方法を修得・演習する。次に、インターネットを用いて各種生活情報を収
集・情報処理を行い、結果を発表することにより、情報活用の全段階を演習する。最後に、
各種情報の管理方法と個人情報の取り扱い方法などの情報倫理に関して理解する。
講 義 方 法:講義は資料・プリントを配布し行い、参考図書を紹介する。
授業内容
テ ー マ
基本的な統計学の修
予定回数
2
得
概
要
情報処理方法の修得に必要な基礎知識について講義し、統計処理アプリケ
ーションを用いたデータ解析を演習する。
データ処理と分析の
4
基本的な統計学に加え、検定や分散・回帰分析の方法を講義し、演習する。
2
配布用アプリケーションや発表用アプリケーションの利用方法を修得し、
演習
発表用のアプリケー
ションの利用方法の
演習する。
修得
各種情報の収集方法
2
の修得
インターネットを用いた各種生活情報の収集方法を修得し、グループごと
にテーマを決め、情報を収集する。
データ処理と分析
2
収集した情報のデータ処理と分析を行い、配布用アプリケーションや発表
用アプリケーションを用いて、資料を作成する。
発表と討論
2
グループごとに発表を行い、情報処理方法や解釈方法の相異点について討
論する。
情報管理と情報倫理
1
急速に進む情報化社会の中で発生する様々な問題点を理解し、それへの適
切な対応が取れるような理解力を修得する。
評 価 方 法:講義・演習中作成したデータファイル及び発表・討論の能力により評価する。
教 科 書 等:参考図書は、縄田和満:Excel による統計入門、朝倉書店、
永田靖:入門統計解析法、日科技連出版社、
伊東俊彦:情報リテラシーの応用、近代科学社がある。
(担当者からの一言)
:パソコンは無知。扱う人間が有知ならば、賢くなれるだろう。
- 12 -
科 目 名:食品機能化学
科 目 英 文 名:Food Chemistry and Functions
コ ニシ
ヨウ タ ロウ
担 当 者:小 西
洋太郎
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年(平成23年度入学者)/3年(平成22年度以前入学者)・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:食品には栄養素の他、さまざまな生理機能性物質が含まれる。これらの物質は、消化管で消
化・吸収され、代謝された後に初めて、機能性が発揮される。しかし、調理・加工の方法
によっては機能が発揮されない場合もある。本講義では、食品学、栄養学の分野で最も重
要な事項である、食品成分の化学的性質の基礎知識を学ぶ。
講 義 の 概 要:食品には3つの機能(栄養機能、感覚刺激機能、生体調節機能)がある。生体内で機能性を
発揮する、5大栄養素、嗜好物質(色・味・香りの成分)、生体調節物質の化学的・物理
的性質について概説する。また、保存状態や加工・調理による食品成分の化学的、生化学
的変化、他の化学成分との相互作用等についても講義する。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
食品と水
1
食品中の水の状態、自由水と結合水、水分活性と食品の保蔵
タンパク質とアミノ
2
アミノ酸の化学、自然界の非タンパク態アミノ酸、タンパク質の分類、タ
酸
ンパク質の構造、変性の要因、タンパク質の食品学的機能性
脂質
2
脂肪酸および脂質の分類と化学、脂質の酸化、抗酸化機構
炭水化物
3
単糖類の化学と機能、二糖・少糖、澱粉の構造と化学、澱粉の利用、食物
ビタミン
2
脂溶性および水溶性ビタミンの科学
ミネラル
2
ミネラルの科学
食品の色の成分
1
植物性食品の色、動物性食品の色、褐変物質
食品の味の成分
1
甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の成分の化学
食品の香りの成分
1
植物性食品および動物性食品の香り、加熱臭など
繊維の化学と機能
評 価 方 法:試験
教 科 書 等:辻英明、海老原清編:NEXT「食品学総論」(第2版)、講談社サイエンティフィク
備
考:
( オ フ ィ ス ア ワ ー ):随時
(担当者からの一言):有機化学、食品学、栄養学などの科目と関連づけて学習してほしい。
- 13 -
科 目 名:調理科学
科 目 英 文 名:Cooking Science
ニシナリ
カツヨシ
担 当 者:西成
勝好
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:「所変われば品変わる」ように、食材が同じでも、民族、地域、風土の違い、また調理法の
違いによっては全く異なる料理ができあがる。調理はカルチャーであり、サイエンスでも
ある。食材の栄養特性を引き出すため、また食材のおいしさを引き出すため、あるいは消
化吸収されやすくするための技術について、その基本となる科学的裏付けを学ぶ。高齢者・
咀嚼・嚥下困難者にもおいしくて安全な食べ物を提供できる科学的基礎を学習する。
講 義 の 概 要:調理の目的、加熱調理操作(焼く、炊く・蒸す、煮る・ゆでる、揚げる・炒める、電子レン
ジ加熱)、非加熱調理操作(洗浄、浸漬、切る、砕く、混ぜる、和える、など)、食材の
調理科学、調理機器、調理と環境との関わりなどについて学ぶ。
講 義 方 法:講義を主とし、必要に応じてプリントを配布する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
調理の概念
1
調理の意義と目的。調理と調理科学
調理における熱移動
2
熱容量、熱伝導
調理操作
2
焼く、炊く・蒸す、煮る・ゆでる、揚げる・炒める、電子レンジ加熱洗浄、
調味操作の基礎
3
調味料の拡散、調味料・香気成分と食品構成要素との相互作用
植物性・動物性食品の
3
米、小麦、イモ類、豆類、野菜類の調理特性
咀嚼・嚥下困難者食
2
咀嚼・嚥下と食品のテクスチャー
調理機器と器具
1
熱源、調理器具
調理と環境
1
食の安全と調理、調理と環境問題
浸漬、切る、砕く、混ぜる、和えるなど
フレーバーリリース
調理特性
肉の調理特性、魚の調理特性、卵の調理特性、牛乳の調理特性
評 価 方 法:試験
参 考 書:日本化学会編「身近な現象の化学Part 2 台所の化学」(培風館)、川端晶子「調理のサイ
エンス」(柴田書店)、Peter Barham 渡辺正・久村典子訳「料理のわざを科学する」(丸善)、
西成勝好・大越ひろ・神山かおる・山本隆編「食感創造ハンドブック」(サイエンスフォー
ラム)
( オ フ ィ ス ア ワ ー ):随時
(担当者からの一言):食品プロセス科学、食品学などと関連づけて学習してほしい。
- 14 -
科 目 名:生体防御学
科 目 英 文 名:Host Defense
ニシワカ
ヨシカズ
担 当 者:西川
禎一
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・前期(平成23年度以降入学者)/ 3年・前期(平成22年度以前入学者)
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:栄養状態が患者の治癒力に大きな影響を及ぼすことが明らかにされてきた。また、現代社会
ではアレルギーや自己免疫による難病に悩む人々が数多く見られ、その食事療法において
管理栄養士が果たすべき役割も大きくなっている。これらの事象の基礎を理解するために
私達の体を防御する機構について、基本的な知識を修得する。
講 義 の 概 要:我々の体は、皮膚や粘膜で外界からの微生物等の直接的な侵入を防ぎ、それでも侵入してき
た場合には常備軍的な自然免疫系が直ちに対応し排除する。しかしながら、初回感染時の
相手が強力で、自然免疫だけでは対応しきれないときには、特殊部隊的な適応免疫系を立
ち上げ、これを制圧する。本講義では、このような生体防御機構の基本的知識を学び、感
染症や癌あるいはアレルギー疾患における生体防御機構の働き、あるいは人のライフスタ
イルや食品成分が生体防御に及ぼす影響について考察を試みる。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。講義中に適宜問題
を提供し、グループ討議による問題解決を課す。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
自然免疫
2
生体防御の基盤となっている非特異的防御機構
適応免疫(液性免疫と
4
一般に免疫と言えば、この特異的防御機構を指す。その機構を、液性免疫
細胞性免疫)
と細胞性免疫に分けて説明する。
免疫不全
2
生体防御機構が正常に機能しない場合に起こる疾患
自己免疫
2
生体防御機構が自身の体に対し反応し始めた場合に起こる疾病
感染防御
1
各種病原体に対する防御機構について各論的な説明を追加する。
腫瘍免疫
1
腫瘍抑制のために生体防御機構が果たす役割と機序
栄養と生体防御
2
栄養が生体防御機能に及ぼす影響
まとめ
1
まとめ
評 価 方 法:出席状況、授業中の質疑応答および試験により評価する。
教 科 書 等:「感染と生体防御」建帛社
備
考:(担当者からの一言)
栄養不足による疾患が少なくなったわが国では、むしろ栄養状態を調整することで生体防御機能を健常に
保つことに重心が移りつつあります。その意味では、生体防御学は実践栄養学の理論的根拠の一部とも言
えるでしょう。
- 15 -
科
目
名:社会保健学
科目英文名:System of Social health
ワタナベ
担 当 者:( 渡 辺
種
ミスズ
美鈴)
別:講 義
単 位 数:2単位
学年・学期:2年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講義の目的 : 管理栄養士として理解しておかなければならない、社会保障の概念、社会保健に関わるさ
まざまな制度と関連法規について学ぶ。
講義の概要:保健・医療・福祉・介護に関わる概念や制度ならびに関連する法規について、分野ごとに講
義をすすめる。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。講義中に適宜問
題を提供し、グループ討議による問題解決を課すこともある。
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
概
要
社会保健学概論
1
社会保健学で取り扱う内容と概念
社会保障の概念
1
社会保障の定義と歴史、公衆衛生と社会保障
医療制度
1
医療保険制度、医療施設、医療従事者、医療費、医薬分業
2
社会福祉、社会福祉施設、介護保険、要介護認定とケアプラン、介護施設、
福祉・介護制度
老人保健施設、在宅ケア、訪問看護
地域保健
1
母子保健
1
高齢者保健
1
産業保健
1
学校保健
1
保健・医療・福祉・介
1
護の連携
1
国際保健
母子保健事業、母子健康手帳、乳幼児健診、育児指導、新生児マススクリ
ーニング、健やか親子21、エンゼルプラン
老人保健事業、介護予防・生活支援事業、ゴールドプラン21
労働と健康、職業と健康障害、労働災害、産業保健従事者、労働安全衛生
対策、特殊健康診断、生物学的モニタリング、THP
学校保健の概要、学校保健従事者、児童生徒の健康、学校保健対策
保健・医療・福祉・介護従事者の役割と連携
国際協力、世界保健機関、食糧農業機関、ユニセフ、その他の関連機関、
NGO・NPOの役割
保健・医療・福祉・介
1
護関連法規
まとめ
保健所、市町村保健センター、健康増進施設、地域保健従事者
1
衛生法規の定義とその種類、一般衛生法規、栄養関連法規
まとめ
評 価 方 法:出席状況、授業中の質疑応答および試験により評価する。
教 科 書 等:「公衆衛生学」化学同人
備
考:(担当者からの一言)
保健・医療・福祉・介護に関わる制度は、実社会のあらゆる場面で必ず関わりを持つことか
ら、この際に十分な理解をしておくことが大切である。
- 16 -
科 目 名:食品学
科 目 英 文 名:Food Materials Science
コ ニシ
ヨウ タ ロウ
担 当 者:小 西
洋太郎
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・後期(平成23年度入学者)/3年・後期(平成22年度以前入学者)
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:世界にはさまざまな食材・食品がある。そのほとんどは植物や動物が起源である。その認識
に基づき、食材・食品の組織学(食品解剖学といってもよい)、成分の化学的・物理的特
性と機能について概説する。本講義によって、食品に対する知識を深め、保存法、調理・
加工法についての原理を理解できるようにしたい。
講 義 の 概 要:「食品学」からイメージされがちな羅列的な講義内容は避け、食材科学の立場から、食品の
構造・特性・機能に力点を置く。例えば、植物組織(小麦種子)から食材(小麦粉)にな
るまでの加工法や、動物組織(骨格筋)が食材(肉)になるまでの生化学的変化など、食
品学は興味あるトピックスがたくさんある。
講 義 方 法:講義は基本的に教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
人間と食料
1
食料の需給、食品の種類と分類、保健機能食品など
植物性食品の科学
5
穀類、豆類、野菜類、果実類、キノコ類、種実類、海藻類の組織学、化学
成分、利用法
動物性食品の科学
5
肉類、乳・乳製品、卵類、魚介類の組織学、化学成分、利用法
発酵食品
2
大豆発酵食品(味噌、醤油、納豆)、アルコール飲料、食酢の科学、製造
調理加工食品
1
インスタント食品、レトルトパウチ食品、冷凍食品、乾燥食品、燻製食品
など
食品成分表
1
食品成分表の表記、活用法。食品分析法
評 価 方 法:試験
教 科 書 等:小西洋太郎、辻英明編:NEXT食品学各論(第2版)(講談社サイエンティフィク)
参 考 図 書:日本食品標準成分表2010(医歯薬出版)
備考:
( オ フ ィ ス ア ワ ー ):随時
(担当者からの一言):食品機能化学、調理科学などと関連づけて学習してほしい。
- 17 -
科 目 名:食品プロセス科学
科 目 英 文 名:Science of Food Processing
ニシナリ
カツヨシ
担 当 者:西成
勝好
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・後期(平成23年度入学者)/ 3年・後期(平成22年度以前入学者)
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講義の目的
:食品は多成分分散系であり、調理・加工の過程においては様々な物理化学的変化が併発する。
調理・加工による食品の変化を予測・制御するためには、食品を構成する成分の機能と分
散構造を理解する必要がある。食品製造に関連する物理化学現象の基礎を理解することを
目的とする。
講 義 の 概 要:食品製造過程における移動現象、相転移・相変化、界面現象など基礎事項を実例と共に説明
する。
講 義 方 法:講義を主とし、理解を深めるために適宜演習問題を課す。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概論
1
概
要
食品プロセス科学の範囲と対象を規定し、本講義の目的と意義を明らかに
する。物質量の取り扱いと単位に関する基礎的事項を確認する。
粘性
2
液体の流動を理解するための基礎となる理論的概念および液状食品の流
動特性の実例を解説する。
弾性
2
固形食品の弾性を理解するための基礎となる理論的概念を解説する。
粘弾性
3
粘弾性に関する理論的概念と計測法、食品の粘弾性の実例を解説する。
相転移および相変化
2
食品製造工程において生じる様々な相転移・相変化について解説する。
物質および熱移動
2
食品製造における拡散現象・熱移動現象の基礎的事項について解説する。
界面現象
2
界面活性やコロイド粒子間相互作用等の基礎的事項について解説し、食品
製造における乳化操作、乳化系の安定性について解説する。
食品の機能性
1
食品の嗜好特性や生理機能性と物理化学的性質との関連について解説す
る。
評 価 方 法:小テストおよび定期試験により評価する。
教 科 書 等:必要に応じて資料を配布する。
参 考 書:松野隆一・矢野俊正編著「食品物理化学」(文永堂書店)、西成勝好監修「食品ハイドロコ
ロイドの開発と応用」(シーエムシー出版)
(オ フ ィ ス ア ワ ー):随時
(担当者からの一言)
:食品には多様性が求められるが、多様な食品の調理・加工・保存における物性・変
化を理解し、制御方法を考える力を養ってほしい。
- 18 -
科 目 名:調理学実習
科 目 英 文 名:Food Preparation
ヤマグチ
担 当 者:(山口
種
シズ エ
ウエダ
ユ キ コ
静 枝)・上田 由喜子
別:実 習
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年(平成23年度以降入学者)・後期/3年(平成22年度以前入学者)・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:日本料理、西洋料理、中国料理などの調理を通して、衛生管理、および調理素材である食品
の選択法、調理方法、配膳法について調理の基礎を実習するとともに、個々の食品の調理
特性について学ぶ。
講 義 の 概 要:本実習では、衛生管理、調理器具の種類と取り扱い方、計量、計測法について実習した後、
日本料理、西洋料理、中国料理の調理実習を行い、試食をする。
講 義 方 法:毎回実習前に必要事項について講義を行い、その後に実習を行う。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
調理の基礎
3
衛生管理、調理器具の種類と取り扱い方、計量、計測法
日本料理
12
炊飯(文化鍋を使用した白飯の炊き方、すし飯、炊き込み飯)だし(かつ
お、昆布、煮干し)、魚(下処理、刺身(切り方)、焼き方、煮つけ、揚げ
方)、卵(卵ゲルの作成、焼き方等)、野菜(切り方、茹で方、煮方、和
え方、揚げ方)、乾物(もどし方、煮方)、調味法(みそ、しょうゆ、み
りん、酒など)、デンプン素材の扱い方(くず、道明寺、白玉粉など)、
寒天の扱い方、盛り付け方、
配膳法、食事作法
西洋料理
9
炊飯(バターライス)、スープストックのとり方、パン粉揚げ、小麦粉(ホ
ワイトルー、ブラウンルー、ドウ、ケーキ)、卵(泡立て方、シュー)、
肉(焼き方、温度管理)、ゼラチンの性質、香辛料の使い方、盛り付け方、
配膳法、テーブルマナー
中国料理他
6
湯のとり方、乾物(中国素材)の扱い方、炒め方、蒸し方、あんの作成、
小麦粉(饅頭生地(グルテンの形成))、ゲル素材の扱い方(寒天、タピ
オカ)、香辛料の使い方、盛り付け方、配膳法
評 価 方 法:実習態度およびレポートにより評価する。
教 科 書 等:調理−基礎と応用− 高木節子、加田静子編、朝倉書店
備
考:(担当者からの一言)
本調理学実習で行う各料理の基礎を学んだ後は、日常的に調理する機会を増やし、完全に習得してく
ださい。また、本実習では大量調理を見据えた食材管理、計量法、衛生管理の基礎もあわせて実習しま
す。給食経営管理実習、臨床栄養学実習などの基礎としても位置づけられていることを意識して実習に
臨んでください。
- 19 -
科 目 名:応用栄養学Ⅰ
科目英文名:Applied NutritionⅠ
ヨシ タ
担 当 者:由 田
種
カツ シ
克士
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:健常者を主たる対象としたライフステージ別の栄養問題を取り扱うために必要な基本的な知
識や考え方を習得する。
講 義 の 概 要:実践的な栄養学に関わる最初の授業であることから、必要に応じ具体的な事例の検討や簡単
な課題にも取り組む。
講 義 方 法:主として教科書と資料プリントで講義を進める。
授業内容
テ ー マ
応用栄養学の概要
栄養評価の基礎
予定回数
1
概
要
応用栄養学の位置づけ
ライフステージ別の栄養学の目指すもの
4
身体計測値からの評価、栄養・食事調査データからの評価、バイオマーカ
ーからの評価、食環境の評価
食事摂取基準の基礎
と概要
食事摂取基準の基本的な考え方
5
日本人の食事摂取基準(2010年版)の概要と基礎
4
栄養・食事計画のための事前・事後評価とモニタリング
1
まとめ
ライフステージ別の
栄養・食事計画作成の
ライフステージや対象者の状況に応じた栄養・食事計画の作成
ための基礎
まとめ
評 価 方 法:定期試験と出席率。レポート(課題)や小テストを考慮することもある。
教 科 書 等:戸谷誠之・藤田美明・伊藤節子編「応用栄養学」(南江堂)
:厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準(2010 年版)
」
(第一出版)
:日本食品標準成分表2010(医歯薬出版)
備
考:(担当者からの一言)
この講義で得られる知識は、以降の前の関連専門教科の基礎となるため、十分な学習と理解が求められる
- 20 -
科 目 名:栄養生理学
科 目 英 文 名:Nutrition and Metabolism
サエキ
シゲル
担 当 者:佐伯
種
茂
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:栄養生理学は、栄養素の生体内での代謝、生体に対する機能とそのメカニズムを明らかにす
る学問である。分子生物学が著しく発達した今日、栄養生理学の対象も個体レベルから、
分子・細胞レベルに広がっている。本講義では、栄養素の生体内での代謝と機能を、個体・
細胞・分子レベルで理解することを目的とする。
講 義 の 概 要:本講義では、栄養素の生体内での代謝と動態、疾患との関わりを、個体レベル、分子細胞レ
ベルで概説する。
講 義 方 法:指定テキストに沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。
授業内容
テ ー マ
糖質
予定回数
3
概
要
糖質の消化・吸収、グルコース輸送担体、グルコース代謝、血糖値のホメ
オスタシス、炭水化物による遺伝子発現
脂質
3
脂質の消化・吸収、リポ蛋白質代謝、コレステロール代謝、脂質代謝、核
内転写因子によるコレステロール・脂質代謝調節
蛋白質
2
蛋白質の消化・吸収、蛋白質の栄養価と必要量、蛋白質摂取による情報伝
ビタミン・ミネラル
2
脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン、脂溶性ビタミンの分子機構
達、蛋白質合成、細胞内蛋白質の分解
肥満
3
摂食制御
1
肥満と肥満症、メタボリック症候群と内臓脂肪蓄積、アディポサイトカイ
ン、脂肪細胞の分化と肥大、倹約遺伝子、肥満と遺伝子多型
摂取とエネルギーバランス、満腹中枢と摂取中枢、神経内分泌系による摂
食制御、消化吸収の情報伝達
非栄養素
1
非栄養素の生理作用
評 価 方 法:試験により評価する。
教 科 書 等:分子栄養学(編集 金本龍平)・化学同人
備
考:(担当者からの一言)
生化学・栄養生化学・栄養機能学・食品機能学の講議と密接な関係があり、それらの講議も充分に理解す
ることを望む。
- 21 -
科 目 名:栄養教育プログラミング論
科 目 英 文 名:Programming for Nutrition Education
ハル キ
担 当 者:春 木
種
トシ
敏
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:社会構造の変化に伴い人々の食生活は大きく変容し、21世紀をむかえた今、人々の栄養素摂
取状況は、過剰栄養と低栄養の二極化を呈している。このことをふまえ、生活習慣病蔓延
の主要な要因となっている誤った食行動を是正し、健康的な食習慣形成をめざす栄養教育
の方法論を学修する。
講 義 の 概 要:私たちの食行動は、知識や態度、信念、実際的な食行動関連スキル(食品選択・調理スキル
など) や社会資源の活用、周囲の人々の態度や行動さらには、社会・生活環境に影響をう
けることが明らかになっている。そこで、栄養教育を実施するにあたり基幹となる3つの
領域に重点をおいて学修する。1つは、行動科学理論を健康・栄養教育に適用したニーズ
アセスメントからプログラミングの方法論。1つは、教育方法論に基づいたプログラム・
指導案の作成。そして、栄養教育プログラムの実施において重要な栄養教育手法となる栄
養カウンセリングの基礎について学修する。
講 義 方 法:教科書に基づき講義し,随時,課題を提供し受講生の主体的な学習を促す。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
1.“食べる”とは?
1
人間の営みとしての食を多面的に考える
2.行動科学理論Ⅰ
2
ヘルスプロモーション プリシードプロシードモデル
3.行動科学理論Ⅱ
1
知識, 態度, スキルの獲得と環境とのかかわり
4.行動科学理論Ⅲ
2
健康な食行動の実践を促す学習によりセルフコントロールへ
5.教育学を基礎とす
1
健康教育プランニング
(セルフチェック・セルフモニタリング)
る健康教育
6.栄養教育マネジメ
健康教育論の栄養教育への適用
2
栄養アセスメント,栄養教育プランニング,フィードバック
2
プログラム・カリキュラム・指導案の作成
8.栄養教育の評価
2
評価デザイン・種類・方法・フィードバック
9.栄養カウンセリン
2
栄養教育に活用するカウンセリング理論
ント
7.栄養教育プランニ
ング
グ理論と実践
栄養教育におけるカウンセリングの実際
評 価 方 法:随時、レポート作成、小テストを行い、学習内容別習熟度を評価する
期末定期試験により、総合的な習熟度を評価する
教 科 書 等:「エッセンシャル栄養教育論」春木敏編著(医歯薬出版)
参 考 図 書:「健康行動理論の基礎」松本千明 医歯薬出版
「栄養指導のためのヘルスカウンセリング」宗像恒次 医歯薬出版
NEXTシリーズ「食生活論」「栄養カウンセリング論」(講談社)
「健康・栄養科学シリーズ 栄養教育論」(南江堂)
(担当者からの一言):食の現状をマスコミ情報などからキャッチすることも大切です。
「日本人の食事情ノート」を各自で作り、毎回の授業時に“1分ニュース”を発表し,情報交換をしまし
ょう。
- 22 -
科 目 名:栄養教育カウンセリング論
科 目 英 文 名:Counseling for Nutrition Education
ウエダ
ユキコ
ハル キ
担 当 者:上田由喜子・春 木
種
トシ
敏
別:講 議
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:栄養教育は、管理栄養士・栄養士にとって専門性を発揮して行う業務そのものである。行動
科学理論に基づいた技法を用い、ライフステージ別の栄養教育を実際に即して学習するこ
とにより、管理栄養士としての使命感および職業観を育む。
講 義 の 概 要:ライフステージ・ライフスタイル別栄養教育のあり方や方法について解説する。ライフステ
ージ別に課題を捉え、課題解決の目標設定、解決策(行動変容)の模索および有効性の追
究というプロセスを考察する。
講 義 方 法:教科書にそって講義を行い、随時プリントを配付する。
授業内容
テ ー マ
栄養教育のための実
予定回数
2
践基礎知識
概
要
「食事バランスガイド」、「エクササイズガイド2006」を活用した栄養教
育 ―基本的な考え方、活用の実際―
栄養教育の方法
2
学習形態に適した教材とは、教育方法および学習形態の選択、栄養教育に
必要なスキルとコーディネート
栄養教育の実際
9
ライフステージ別栄養教育について、それぞれの特徴と栄養教育の方法に
食環境づくりと栄養
2
栄養教育の国際的動向、先進諸国と開発途上国における栄養教育について
ついて講義する。
教育
評 価 方 法:主として定期試験で評価する。
教 科 書 等:「エッセンシャル栄養教育論」(医歯薬出版)、
「糖尿病食事療法のための食品交換表」日本糖尿病学会編(分光堂)
(担当者からの一言)
:知識から行動へと変容する栄養教育を具体的にイメージしながら考えましょう
- 23 -
科 目 名:栄養教育論実習Ⅰ
科 目 英 文 名:Practice of Nutrition Education 1
ハル キ
担 当 者:春 木
種
トシ
敏
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:栄養教育は、一連のマネジメントサイクルに則ってすすめられる。栄養教育プランニングを
する。行動科学理論や健康教育論を適用した栄養アセスメントを実施し、行動科学からみ
た食行動の成り立ちをふまえ、健康的な食習慣の形成を図る栄養教育プログラムの立案・
計画のプロセスを実習する。
講 義 の 概 要:健康・栄養上の問題点を改善するために行動診断の演習として日常生活における問題行動を
分析するために栄養アセスメントを行う。質問紙を作成し、キャンパスで栄養・食生活調
査を実施し,データの収集,分析,考察を行う。得られた結果から問題行動の要因分析を
行い,教育方法を検討し健康・栄養教育プログラムの企画・立案および指導案を作成する。
講 義 方 法:個人またはグループによる学習者主体の参加型学習とし、段階的に企画された課題により実
習する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
1.質問紙の設計
2
青年期を対象とする質問紙作成(キャンパスにて調査実施)
2.調査の実施
2
データ収集(調査・データ処理・集計・分析分担)
3.調査のまとめ
4
考察・プレゼンテーション準備(パワーポイント作成)
4.調査報告
2
栄養アセスメントのプレゼンテーション
5.栄養教育プランニ
5
行動科学理論に基づく栄養教育プログラムの立案
ングの実際
青年期の栄養教育企画
(プログラム・指導案・教材・案内パンフレット作成)
青年期の栄養教育実施
評 価 方 法:アセスメントとプランニングのレポートにより評価する 出席状況は成績評価に反映する
教 科 書 等:「エッセンシャル栄養教育論」春木敏編著(医歯薬出版),プリント教材
参 考 図 書:「健康教育・ヘルスプロモーションの評価」武藤孝司,福渡靖 篠原出版
「チェンジング・フォー・グッド」ジェイムス・オー・プロチャスカ他著 中村正和監訳法研
(担当者からの一言):
質問紙作成から調査、結果集計、分析、報告という一連の栄養アセスメントを実習し、管理栄養士として
人々の食生活を観察し、問題行動改善の糸口をみつけるワークから実力をつけます。ハードですが、グル
ープのコミュニケーションをよくとって、しっかり取り組みましょう。
- 24 -
科 目 名:栄養教育論実習Ⅱ
科 目 英 文 名:Practice of Nutrition Education 2
ハル キ
担 当 者:春 木
種
トシ
敏
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:個人を対象とする栄養教育と食環境への働きかけをとおして、人々の健康的な食行動を形成
し、健康の保持増進へと展開する栄養教育をシミュレーションし、その実際を学ぶ。
講 義 の 概 要:学校保健、母子保健、地域保健、産業保健、福祉栄養における栄養教育場面を設定し、栄養
教育の実施において必要となる栄養カウンセリング技法を用いた個別栄養教育実習、さま
ざまな集団栄養教育を想定して栄養教育プログラムの計画、立案、により適切な教材や教
育媒体を作成する。また、栄養教育シミュレーション、集団指導におけるコミュニケーシ
ョン・プレゼンテーションスキルを高めるよう体験学習をする。
講 義 方 法:個人またはグループによる学習者主体の参加型学習とし、段階的に企画された課題により実
習する。
授業内容
テ ー マ
1.参加型学習
予定回数
2
概
要
楽しく学ぶ“ 食生活教育”
(なぜ食べるのか・食品表示を読む)
2.集団栄養教育
6
デモンストレーション: 高血圧予防教室
グループテーマ設定
行動科学理論に基づくプログラム・指導案・教材作成
集団栄養教育の実施と評価
3.個別栄養カウンセ
6
リング
対象者の栄養アセスメント:
食事評価 問診表作成 栄養アセスメント用紙作成
個別栄養カウンセリング準備:
指導案作成(セルフチェック セルフモニタリング)
教材作成
個別栄養カウンセリングの実施と評価
4.栄養教育のまとめ
1
行動科学理論に基づく栄養教育の評価とフィードバック
評 価 方 法:課題別レポート作成により評価する
出席状況は成績評価に反映する
教 科 書 等:「エッセンシャル栄養教育論」春木敏編著(医歯薬出版)、プリント教材
参 考 図 書:「健康行動理論 実践編」松本千明 医歯薬出版
「Exercise 栄養指導」隅倉治子他編著 南江堂
「ライフスキルを育む食生活教育」JKYB研究会編 東山書房
(担当者からの一言):
栄養教育の専門家としてシミュレーションするなかで、自身の生活習慣病リスクを軽減する行動変容にト
ライしよう。
- 25 -
科 目 名:食品栄養情報学
科 目 英 文 名:Food and Nutritional Information Science
フルサワ
担 当 者:古澤
種
ナオ ト
ハル キ
直 人・春 木
トシ
敏
別:講 義(演 習)
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・後期(平成23年度入学者)/ 3年・前期(平成22年度以前入学者)
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:栄養教育論におけるニーズアセスメントや教育の評価および研究に役立つ情報収集・解析法
を習得する。
講 義 の 概 要:健康と栄養教育に関する実用的な情報の収集・処理を行う。次いで、研究結果等で得られた
DATAの統計解析とビジュアル化を演習する。
講 義 方 法:基本事項と例題を教授した後、演習問題を取り組ませ、最終的にレポートとして提出させる。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
情報収集法
1
各種情報の収集法の習得
統計学的方法にもと
12
1)DATAの特性
ずく実験計画法
要
2)t−検定、F−検定および棄却検定
(Design of
3)回帰分析(直線回帰および曲線回帰)
Experiment)
4)1要因実験計画
完全無作為法(1元配置法および乱塊法)
5)要因実験計画
2元配置法
3元配置法
6)共分散分析
結果のビジュアル化
2
わかりやすいプレゼンテーション
評 価 方 法:演習問題のレポート
教 科 書 等:資料配布
- 26 -
科 目 名:臨床栄養学Ⅰ
科 目 英 文 名:Clinical NutritionⅠ
コ ジマ
担 当 者:小 島
種
アキ コ
明子
別:講 議
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・後期(平成23年度入学者)/ 3年・前期(平成22年度以前入学者)
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:臨床に携わる管理栄養士が栄養サポートの一員として活動するため、さらに保健・医療・介
護制度の連携とケアマネジメントの中でその役割を担うために必要な知識と技術を理解す
ることを学ぶ。
講 義 の 概 要:臨床栄養学では、対象者の病態や栄養状態を栄養管理によって改善し、疾患の予防や治療を
効果的に行うことができるようにすることが重要なことである。臨床栄養学Ⅰでは、臨床
栄養学の基礎となる栄養管理およびそのマネジメントに必要な事項について学習する。
講 義 方 法:随時プリントを配付する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
臨床栄養学の基礎
1
臨床栄養学の意義と目的
医療における栄養マ
3
医療における栄養マネジメントの意義と目的、栄養サポートチーム、クリ
ネジメント
栄養評価
ティカル・パスについて
5
栄養状態評価判定の意義と方法について、食事・栄養摂取量調査方法につ
いて、病態時の栄養評価
栄養補給法
4
食事療法と栄養補給法
その他の栄養管理
2
高齢者、介護などにおける栄養管理の方法
評 価 方 法:主として定期試験で評価する。
教 科 書 等:教科書は用いないが参考書は紹介する。
備
考:
(担当者からの一言):臨床栄養学では、今までの食事療法の実践だけではなく、栄養管理および遂行す
るための高度な知識と技術も必要とされます。まずは、臨床栄養学の基礎をしっ
かり理解して下さい。
- 27 -
科 目 名:臨床栄養学Ⅱ
科 目 英 文 名:Clinical Nutrition Ⅱ
コ ジマ
担 当 者:小 島
種
アキ コ
明子
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:臨床栄養学Ⅰで学んだことの理解をさらに深めるために、実践に必要な知識や技術を修得す
るための食事療法の考え方と実際を学ぶ。
講 義 の 概 要:本講義では、栄養状態および病態の評価をするために最も重要でかつ必要な臨床検査値につ
いて詳しく述べる。さらに、循環器病および肝臓病について疾患の原因、診断、治療方法、
栄養管理とその効果について学習する。
講 義 方 法:随時プリントを配付する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
臨床検査
8
臨床検査の意義と内容、臨床検査値の読み方、評価方法
治療食の実際
3
一般治療食、特別治療食、治療用特殊食品(病者用食品)、介護用食品な
どについて
疾患・病態別栄養マネ
4
循環器疾患および消化器疾患(肝臓病)の臨床栄養
ジメント
評 価 方 法:主として定期試験で評価する。
教 科 書 等:「栄養食事療法必携」医歯薬出版、参考書として「目でみる臨床栄養学UPDATE」医歯
薬出版
備
考:
(担当者からの一言):臨床検査値から疾病者の栄養状態および病態を評価するためには、ただ単に数値
がどうであるというよりも、疾患と臨床検査値の関係を知る必要があります。栄
養生化学、栄養機能科学、栄養生理学などの基礎的な知識も関連しますので、臨
床栄養学Ⅱを学習するまでに、十分に理解しておいてください。
- 28 -
科 目 名:臨床栄養学実習
科 目 英 文 名:Practice of Clinical Nutrition
よしうち
サ ワ コ
コ ジマ
担 当 者:(吉内 佐和子)・小 島
種
アキ コ
明子
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期(集中)
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:糖尿病、高脂血症、腎疾患など、各病態に対する食事や食事介護について、食事計画、献立
作成、調理実習をすることによって、治療食の実際を理解する。治療用特殊食品(病者用
食品)、介護用食品の栄養成分、特徴を理解し、調理法の工夫、効果的な利用法を考える。
講 義 の 概 要:実際の献立を作成することを通して臨床栄養管理の重要性を学ぶ。さらに、各自が作成した
献立に基づいて調理実習を行い、1日分の食事内容を総合的に評価する。また、治療用特
殊食品および介護用食品の特徴や利用法についても実習する。
講 義 方 法:献立を作成し、それに基づいて調理実習を行う。
授業内容
テ ー マ
病態別治療食献立作
予定回数
5
成
概
要
病態別治療食に対する食事計画および献立作成とその手順についての説
明
献立の検討
2
各自作成した献立について評価
調理実習
8
班別に担当者の献立による調理実習、評価および試食治療用特殊食品、介
護用食品の調理および試食
評 価 方 法:各自提出した献立、出席、実習態度などを評価する。
教 科 書 等:教科書は用いないが、参考書は紹介する。
備
考:
(担当者からの一言)
:病態別治療食献立作成には、何を重要視しなければいけないのか、何が必要なのか
を十分に考慮して下さい。
- 29 -
科 目 名:臨床栄養アセスメント実習
科 目 英 文 名:Training in Clinical Nutrition Assessment
コ ジマ
担 当 者:小 島
種
アキ コ
明子
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:4年・前期または後期(集中)
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:臨床に携わる管理栄養士が栄養サポートの一員として活動するため、さらに医療・介護保険
制度の連携と栄養ケアマネジメントの中でその役割を担うために必要な知識と技術を理解
し、それらを修得する。
講 義 の 概 要:疾病者の病態や栄養状態に基づいた適正な栄養管理のあり方について学ぶ。
講 義 方 法:病院での臨地実習
授業内容
テ ー マ
医療施設の概要と管
予定回数
3
理栄養士の役割
概
要
実習施設の概要を整理して栄養管理室の位置付けとその役割について理
解する。さらに、管理栄養士の役割とその活動形態について理解する。
栄養アセスメント
3
症例の栄養アセスメントと栄養治療法について学ぶ。
栄養指導
5
栄養食事指導(集団指導、個人指導)の実際を知る。
栄養管理記録
3
栄養管理記録を作成する。
評 価 方 法:レポート、出席、実習中の姿勢を評価する。
教 科 書 等:教科書は用いないが、参考書は紹介する。また、プリントで資料を配布する。
備
考:
(担当者からの一言):実際の医療現場における管理栄養士の役割と位置付けを理解して、管理栄養士が
どのような活動を行っているのかを学習して下さい。
- 30 -
科 目 名:臨床栄養ベッドサイド実習
科 目 英 文 名:Bedside Training in Clinical Nutrition
コ ジマ
担 当 者:小 島
種
アキ コ
明子
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:4年・前期または後期(集中)
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:入院患者の治療方針などについてのカンファレンスや回診に同行したり、随時にベッドサイ
ドに訪問し、その患者の栄養評価と栄養補給方法について学ぶ。
講 義 の 概 要:ベッドサイド実習を通して、チーム医療や管理栄養士の役割について理解する。
講 義 方 法:病院での臨地実習
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
ベッドサイド訪問技
6
情報の収集、面接技法
栄養補給法の実際
3
栄養補給法について
ベッドサイドでの栄
6
指導用媒体の選択および作成、指導記録の作成
養教育
評 価 方 法:レポート、出席、実習中の姿勢を評価する。
教 科 書 等:教科書は用いないが、参考書を紹介する。また関係する資料をプリントし配布する。
備
考:
(担当者からの一言):患者さんとの接遇やコミュニケーション技法を学習する。
- 31 -
科 目 名:病態栄養学Ⅰ
科 目 英 文 名:Pathological NutritionⅠ
ハ ブ
ダイキ
担 当 者:羽生 大記
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:各器官系の代表的疾患に対する栄養学的評価法、治療法を学ぶ。講義の概要:管理栄養士と
して遭遇する頻度の高い疾患に関して、的確に栄養アセスメントを行い、各種疾患の病態
に応じた栄養学的治療を処方出来る能力を養う。
講 義 方 法:教科書
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
消化器系疾患
2
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
代謝系疾患
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
血液系疾患
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
循環器系疾患
2
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
呼吸器系疾患
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
内分泌系疾患
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
腎泌尿器系疾患
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
脳・神経系疾患
2
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
感染症
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
アレルギー性疾患
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
自己免疫性疾患
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
悪性腫瘍
1
代表的疾患の栄養学的病態と栄養学的治療
要
評 価 方 法:主にテスト(出席率、理解度を問うレポートも考慮する場合もあり)
教 科 書 等:履修前に公表するので、授業開始日に間に合うように購入しておいて下さい。
備
考:(担当者からの一言)
管理栄養士として遭遇する頻度の高い疾患に関しての理解度を深めてください。
- 32 -
科 目 名:病態栄養学Ⅱ
科 目 英 文 名:Pathological Nutrition Ⅱ
ハ ブ
ダイキ
担 当 者:羽生 大記
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:4年・前期
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:臨床の現場で遭遇する頻度の高い疾患に対する栄養学的治療の実際、NST で取り上げられる
可能性のある栄養学的に困難な課題を抱えた症例に対する対処法など、卒後に病院や施設
などで実際に栄養管理をする際に役立つ実践的な知識を得る。
講 義 方 法:教科書
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
消化器系疾患
2
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
代謝系疾患
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
血液系疾患
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
循環器系疾患
2
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
呼吸器系疾患
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
内分泌系疾患
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
腎泌尿器系疾患
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
脳・神経系疾患
2
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
感染症
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
アレルギー性疾患
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
自己免疫性疾患
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
悪性腫瘍
1
NST で遭遇する代表的疾患の栄養学的病態と治療
評 価 方 法:主にテスト(出席率、理解度を問うレポートも考慮する場合もあり)
教 科 書 等:履修前に公表するので、授業開始日に間に合うように購入しておいて下さい。
備
考:(担当者からの一言)
管理栄養士は、NSTの中で“栄養学的治療のプロ”としての学識を要求されます。医師を含むチー
ムの他職種の人達の期待に応えられるよう、充分な知識を身に付けましょう。
- 33 -
科
目
名:公衆栄養学Ⅱ≪平成22年度以前入学者対象≫
科目英文名:Public Health Nutrition Ⅱ
ヨシ タ
カツ シ
フクムラ
トモ エ
担 当 者:由田 克士・福村 智恵
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学年・学期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可(但し、履修者が40名を超えない範囲でQOLプロモーター認定のため受講する
ことは認める。)
講義の目的:公衆栄養学Ⅱではわが国や諸外国における健康・栄養問題を理解するとともに、これらに対
応するため実施されている施策を学ぶ。また、産業栄養活動、災害時の危機管理、栄養行政
の仕組みなどより具体的な公衆栄養活動についても理解を深める。
講義の概要:公衆栄養学Ⅰや関連の専門科目で得られた知識をもとに、行政機関や産業保健分野において
展開されている具体的な内容をとり扱う。
講 義 方 法:主として教科書と資料プリントで講義を進め、必要に応じて課題について意見発表を求め
て考察を深める。
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
わが国の健康・栄養問
3
概
要
わが国の健康・栄養問題の現状と課題および公衆栄養施策
題と公衆栄養施策
諸外国における健・栄
2
養問題
産業栄養活動
2
災害時の栄養・食生活
2
栄養行政の実際
3
公 衆栄養 学に関 する
2
トピックス
1
まとめ
諸外国の健康・栄養問題の状況と課題および健康・栄養施策
職域で実施されている産業保健の一環としての産業栄養活動
公衆栄養学の視点から視た災害時の栄養・食生活および危機管理
栄養行政に関する基礎知識とその実際
公衆栄養学に関する最新の話題や知見
公衆栄養学のまとめ
評 価 方 法:定期試験と出席率。レポートや小テストを考慮することもある。
教 科 書 等:田中平三 他 編著 公衆栄養学(南江堂)
備
考:
(担当者からの一言):公衆栄養に関わる具体的な取り組みを理解し、次年度の公衆栄養臨地実習(保健
所実習)に備えてください。
- 34 -
科 目 名:公衆栄養学実習Ⅰ≪平成22年度以前入学者対象≫
科 目 英 文 名:Practice of Public Health Nutrition 1
ヨシ タ
担 当 者:由 田
種
カツ シ
フクムラ
克 士・福村
トモ エ
智恵
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期(集中)
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:公衆栄養学の主目的は、個人と集団の健康に関連する情報の収集・分析・評価・判定をし、
栄養関連サービス提供のマネジメントを実施するための理論と方法を習得することにある。
このうち、公衆栄養学実習Ⅰでは、公衆栄養分野で用いられる非侵襲的な栄養アセスメン
ト方法、個人や集団における栄養素等摂取量の把握とその評価方法、さらに、それらのフ
ィードバック方法についても取り扱い、一連の手技を修得し理解を深める。
講義の概要
:模擬データによる栄養調査手法の理解、学生相互間もしくは調査可能者に対する栄養調査(秤
量記録法と目安量記録法の併用、24時間思い出し法、食品摂取頻度調査法の3方法と身体
活動レベルの把握、食事調査方法の特徴や限界の比較、日本人の食事摂取基準等を基準と
した評価とフィードバック方法について取り扱う。なお、必要に応じ、小グループ化した
うえで、取り扱う内容をローテートしながらを講義を展開する。
講 義 方 法:実習プリントで実習を進め、専用ソフト等を用いてデータの処理と分析を行う。
授業内容
テ ー マ
実習の説明
予定回数
1
模擬データによる栄
養・食事調査手法の理
2
解
公衆栄養分野で用い
られる非侵襲的な栄
概
要
実習の目的と取り扱う内容について説明する。
模擬データを用いて、秤量記録法による食事調査の標準化と精度管理を理
解する。
身長、体重、腹囲、体脂肪率(インピーダンス法と皮脂厚計による)の測
2
定と結果の判定
1
質問紙法による身体活動レベルの把握
養アセスメント
身体活動レベルの把
握
栄養・食事調査の実際
3
栄養・食事摂取量の集
3
計と
秤量記録法と目安量記録法の併用、24時間思い出し法、食品摂取頻度調査
法
栄養・食事調査データを専用ソフトにより集計し、個別の結果を評価・考
察する。
集団データのとりま
とめと評価
3
個別で得られた栄養・食事データを集約し、集団としての栄養・食事状況
を評価する。
評 価 方 法:出席率、実習中の姿勢・態度、レポート
教 科 書 等:厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準(2010年版)」(第一出版)
備
考:
(担当者からの一言)
:この授業は、自分自身の健康状態や食生活を客観的に評価するよい機会ともなりま
す。
- 35 -
科 目 名:公衆栄養学実習Ⅱ≪平成22年度以前入学者対象≫
科 目 英 文 名:Practice of Public Health Nutrition 2
ヨシ タ
担 当 者:由 田
種
カツ シ
フクムラ
克 士・福村
トモ エ
ニシ オ
智 恵・(西 尾
ヒサ コ
久 子)
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期(集中)
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:集団における健康・栄養問題について、それを取り巻く諸因子との関わりの中で分析・評価
し、実際の公衆栄養プログラムを計画・実施へとつなげていくための一連の知識や技能を
習得することを目的とする。
講 義 の 概 要:公衆栄養行政の実践方法、特に「健康日本21」を地域で実践していく方法について実習で学
ぶ。また保健・医療・福祉・介護等の分野における栄養関連サービスを利用して各集団の
健康・栄養状況にあった栄養改善プログラムを作成することを学ぶ。さらに栄養関連サー
ビスや各種社会資源の提供時におけるコミュニケーション管理の実践方法について実習に
より学ぶ。
講 義 方 法:実習プリントで実習を進める。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
実習の説明
1
実習の全項目について説明する。
行政栄養士の業務内
2
都道府県や市町村の栄養行政における行政栄養士の役割について学ぶ。
3
都道府県や市町村における栄養行政や健康日本21などの施策の実態に
容
地域における栄養行
政の実態把握
地域・社会集団の実態
ついて把握・分析する。
3
把握と課題分析・診断
公衆栄養プログラム
地域や社会集団の実態を的確に把握するため、対象集団の栄養・食生活・
健康に関する情報を収集し、課題を分析・診断する手法について演習する。
3
の目標設定および計
抽出された課題を解決するために、公衆栄養プログラムの目標を設定し、
計画を作成する手法について演習する。
画の作成
公衆栄養プログラム
3
公衆栄養プログラムを実施する手法と評価する方法について演習する。
の実施および評価法
評 価 方 法:出席率と実習中の姿勢・態度、レポート
教 科 書 等:なし
- 36 -
科 目 名:公衆栄養臨地実習≪平成22年度以前入学者対象≫
科 目 英 文 名:Public Health Center Practice
ヨシ タ
担 当 者:由 田
種
カツ シ
フクムラ
克 士・福 村
トモ エ
智恵
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:4年・前期(集中)
当学科学生以外の受講:不可
講義の目的
:公衆栄養の臨地実習は、管理栄養士養成関連科目の中でも、地域の健康・栄養改善を実践的、
かつ総括的に実習する重要な科目である。公衆栄養臨地実習の主目的は、学内の公衆栄養
学の講義と実習で学んだ内容を、公衆栄養の現場において習得することにある。
講 義 の 概 要:大阪市保健所および市内の保健福祉センターにおいて、地域の健康・栄養改善について学内
の学習で修得した知識を基礎に、栄養コントロールによる健康の維持・増進、疾病の予防
対策について公衆栄養の実践を修得する。また、その学習効果を高めるために少人数での
実習とし、実習前の準備と実習修了後の反省を実施する。
講 義 方 法:臨地実習指導者と科目担当者の両方からの指導を受けて実習する。実習内容は、実習期間中
における事業所の事業計画を考慮して、実習前に打ち合わせをして決める。
授業内容
テ ー マ
学内における実習前
予定回数
1
指導
概
要
臨地実習参加にあたっての心構え、実習の目的、実習内容、実習実施方法
などについて指導する。
実習施設による実習
1
前指導
実習施設の担当者による実習現場の状況についての説明、実習に参加する
時の注意点、などの説明を受ける。
保健所実習1〜5
(5日間)
臨地実習施設における実習1日目: 実習施設における挨拶、説明
2日目:実習施設の事業に参加・実習1回目
3日目:実習施設の事業に参加・実習2回目
4日目:実習施設の事業に参加・実習3回目
5日目:実習施設の事業に参加・実習4回目、実習終了の挨拶
実習終了後の反省
1
実習ノートを完成させる。実習期間中の内容について反省。
評 価 方 法:レポート、出席状況、実習態度
教 科 書 等:実習ノートを使用して実習を進める。
備
考:
(担当者からの一言)
:実際の公衆栄養の現場において管理栄養士がどのような活動を行っているのかを体
験して、地域保健における管理栄養士の位置と役割を学んで下さい。
- 37 -
科 目 名:給食経営管理論I
科 目 英 文 名:Feeding Service Management I
オ ダチ
担 当 者:(尾立
種
ジュン コ
純 子)
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:給食経営にはいろいろな管理項目があるが、管理栄養士は特定給食現場ではあらゆる知識と
管理技能が必要とされる。本講義では、食品管理から栄養管理、衛生・安全管理を習得し、
経営的な側面からの講義を行う。
講 義 の 概 要:給食の概念を理解するとともに、効率の良い給食経営の概念を学ぶ。さらに、食品の流通か
ら始まるマーケティングの原理、危機管理等管理項目について学ぶ。
講 義 方 法:講義
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
給食の概念
1
給食の歴史、意義
法的根拠
1
栄養士の法的根拠
各特定給食の特徴
3
各施設での概要等
食品管理
2
食品の保管、流通、品質管理
栄養管理
3
特定給食施設での栄養管理の意義と特徴
経営管理
2
必要資源の効率的運用
危機管理
1
給食現場でのリスクマネージメント
人事管理
1
組織の確立と教育
設備管理
1
設備、機器等
要
評 価 方 法:定期試験と出席率
教 科 書 等:富岡和夫編著 「エッセンシャル給食経営管理論 2版」(医歯薬出版)
厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準(2010年度版)」(第一出版)
備
考:
(担当者からの一言):大量給食をイメージしたときに、必ず原点は少量調理です。普段何気なく食べて
いる料理にも、栄養士の目で見ることを常に心がけてください。
- 38 -
科 目 名:給食経営管理論Ⅱ
科 目 英 文 名:Feeding Service Management Ⅱ
ウエダ
ユ キ コ
担 当 者:上田 由喜子
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:給食経営管理論Iで学んだことを基礎として、給食を実際に1日100食以上作る実習前の理論
を学ぶ。大量調理実施に向けての準備のための試作実習も含む。
講 義 の 概 要:給食を食べる対象者を決め、栄養目標量、食品構成を決め、献立作成をする。献立が嗜好に
合うかどうか、試作をして決定する。食材料管理、生産管理、作業管理、衛生管理、原価
管理から帳簿作成まで実際の現場で働けるための理論を学ぶ。
講 義 方 法:講義、試作実習
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
概要
1
給食経営管理の概要
栄養管理
3
実際の献立を決めるまでの理論、計算方法、食品構成の決定、食事摂取基
準の活用方法
献立作成
2
献立作成の理論、各班に分かれての献立のチェック、栄養価計算
試作実習とチェック
2
献立をもとにした試作、献立の見直し
大量調理
1
コツとポイント、新調理システム
衛生管理
1
HACCPを導入した衛生管理
作業管理
2
実際に指導者として、どのように人を動かし、作業を進めていくか、作業
帳簿管理
1
給食経営管理実習に必要な帳簿の作成
栄養指導・教育
1
実際に喫食する方への栄養指導と栄養媒体の作成
嗜好調査
1
喫食者に対する嗜好調査用アンケートの作成
管理の理論を学び、作業工程表を作成する
評 価 方 法:授業への参加意欲・態度、定期試験
教 科 書 等:藤原政嘉・田中俊治・赤尾正編「給食経営管理実習ワークブック 第2版」(みらい)
参 考 図 書:厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」(第一出版)、
最新日本食品成分表(医歯薬出版)
備
考:
(担当者からの一言):給食経営管理実習と深く関連した科目です。
受講しなければ、給食経営管理実習も受講することができませんので注意して下
さい。
- 39 -
科 目 名:給食経営管理実習
科 目 英 文 名:Practice in Feeding Service Management
ウエダ
ユ キ コ
担 当 者:上田 由喜子
種
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期・集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:給食経営管理論Ⅰ、Ⅱで学んだことを踏まえて、給食運営を行い、実習を通じて栄養管理、
安全管理、マーケティングに対する理解を深め、さらに組織管理の基本的な考え方や方法
を習得して、給食経営管理臨地実習に向けて基礎的能力を養う。
講 義 の 概 要:給食経営管理論Ⅱで立てた給食運営の計画に則り、給食運営を実施する。管理栄養士、栄養
士、調理員、次管理栄養士のグループに分かれて役割分担し、実習中にすべての役割を経
験する。実習後は実習の分析を行い、給食経営に対する理解を深める。
講 義 方 法:実習
授業内容
テ ー マ
予定回数
給食運営
14
概
要
管理栄養士、栄養士、調理員、次管理栄養士のグループに分かれて役割分
担し、1日に100食を作成する。あわせて衛生管理チェック、検食、残飯量
調査、嗜好アンケート評価、帳簿作成を実施する。
実習終了後の反省
1
栄養管理、安全管理、経営管理の面から実習の分析、評価
評 価 方 法:出席、実習態度
教 科 書 等:プリント配布
備
考:
(担当者からの一言):体調に気をつけ、実習を欠席することのないようにしましょう。
- 40 -
科 目 名:給食経営管理臨地実習
科 目 英 文 名:Practical Workshops in Food Service Management
ウエダ
ユ キ コ
担 当 者:上田 由喜子
種
別:実 習
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期・集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:多数の人々に食事を供給する給食活動のマネジメントについて、栄養士業務の現場に臨み、
実際の経営管理業務を学ぶ。給食経営管理の講義で学んだ基礎理論を踏まえながら、給食
運営業務の流れや関連する資源の状況を理解し、給食運営のマネジメントに関する栄養士
業務の実際を学ぶ。
講 義 の 概 要:小学校、病院または介護老人保健施設において、臨地実習指導者と科目担当者の両方からの
指導を受けて進める。臨地実習は、その学習効果を高めるために少人数での実習とし、実
習前の準備と実習終了後の反省を実施する。
講 義 方 法:実習前後の講義および臨地実習
授業内容
予定回数
概
実習前の準備
1
臨地実習の打ち合わせ、実習のための予備知識の習得
臨地実習
13
各実習先にて、臨地実習指導者のもとで実習する
実習終了後の反省
1
実習を分析し、給食経営管理の理解を深める
テ ー マ
要
評 価 方 法:出席、実習態度
教 科 書 等:プリント配布
(担当者からの一言):体調に気をつけ、実習を欠席することのないようにしましょう。給食経営管理の
理解を深めるとともに、社会人としての素養を身につけましょう。
- 41 -
科 目 名:学校栄養教育論
科 目 英 文 名:School Health and Nutrition Education
ハル キ
トシ
コ ジマ
アキ コ
ウエダ
ユキコ
フクムラ ト モ エ
オク ムラ
アヤ オ
ヤマ グチ
ミツ エ
アン ドウ
ヒロ ユキ
担 当 者:春木 敏・小島 明 子・上田由喜子・福村 智恵・(奥 村 彪生)・(山 口 光枝)・(安 藤 弘 行)
種
別:講 義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期 (平成23年度入学者)/ 1年・後期(平成22年度以前入学者)
当学科学生以外の受講:可(但し、履修者が40名を超える場合は受講できない)
講 義 の 目 的:発育発達期にある児童生徒が健康的な生活習慣なかでも、食習慣の形成ができるよう、学校
教育における食育の推進を図るために必要な基礎事項を学習する。
講 義 の 概 要:国民の栄養をめぐる現状と課題から児童生徒の食生活における現状と課題に言及する。
児童生徒の身体的特徴と、健康に関連する栄養上の課題について説明する。
児童生徒の食生活をめぐる家庭、学校、地域の役割を検討し、学校教育における「食に関す
る指導」、
栄養教諭の職務の位置付けと役割を学習する。
日本と諸外国の食文化的特徴を比較する。
学校給食の意義と役割、現状と課題について学習する。
教科学習と連携する「食に関する指導」の企画および授業案作成について学習する。
講 義 方 法:主として資料プリントによる講義および課題について意見交換し、考察を深める。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
幼児、児童及び生徒の
栄養に係る課題に関
する内容
2
歴史、文化の視点から
見た食生活
1
学校給食の意義と役
割、栄養・衛生管理
4
栄養教諭の役割およ
び職務内容
4
「食に関する指導」の
実際
4
学校保健統計からみた児童・生徒の栄養課題
児童・生徒の個別の栄養課題
肥満、食思不振症、偏食、食物アレルギー、子どもと生活習慣病
(担当:小島明子)
日本の食文化とその歴史、郷土の食文化
世界の食文化とその歴史
(担当:奥村彪生)
学校給食の意義・役割
公衆栄養学からみた学校給食
学校給食における栄養・衛生管理
(担当:上田由喜子・福村智恵・安藤弘行・山口光枝)
児童生徒の食に関するニーズアセスメント
児童生徒の食生活をめぐる学校、家庭、地域の現状と課題
児童生徒の「食に関する指導」の意義と内容
児童生徒の食に関する指導・管理に係る法令、諸制度
栄養教諭の職務内容、使命、役割
(担当:春木 敏・上田由喜子)
学校における「食に関する指導」の現状と課題
教科学習と連携する「食に関する指導」のありかたと企画
「食に関する指導」の全体計画及び年間計画
「食に関する指導」のプログラム、指導案
(担当:春木 敏)
評 価 方 法:出席率とレポート。
教 科 書 等:なし
備
考:
(担当者からの一言):実体験してきた学校栄養について学習します。「食に関する指導」に関連する情
報
リサーチを積極的にし、具体的なイメージをもって受講しましょう。
- 42 -
科 目 名:学校栄養教育実践論
科 目 英 文 名:Practical School Nutrition Education
クサカ
トヨコ
ヤマグチ
担 当 者:(日下 豊子)・(山口
種
ミツエ
アンドウ
光枝)・(安藤
ヒロユキ
弘 行)
別:講義
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期(集中)
講 義 の 目 的:発育発達のめざましい児童生徒を対象として,健康的な食習慣形成を目標とする小中学校に
おける栄養教育の実践法を学習する。
講 義 の 概 要:次世代を担う児童生徒が,こころとからだを育む健康的な食生活管理を実現することを目的
とする学校健康教育における「食に関する指導」の実践方法論を学修する。
学校給食や関連教科と連携する栄養教育の実際を実践に役立つよう学修する。
講 義 方 法:講義を中心としつつ,随時,課題を提供し受講生の主体的な学習法を用いる。
授業内容
テーマ
予定回数
児童が実感する学習の進め
3
概
学習主題をわかりやすく伝える授業方法・板書計画
方
児童生徒の栄養アセスメン
(担当:日下豊子)
1
ト
栄養アドバイザーとしての
1
(担当:山口光枝)
食物アレルギー,肥満,痩せ等の個別栄養指導について
(担当:山口光枝)
1
「食に関する指導」
各教科と連携した
日本学校保健会調査などを参考に,栄養アセスメント質問紙の
作成法やデータ解析法
栄養教育
学校教育の年間教育と
要
学校教育の全体計画・年間計画の作成に位置づけた「食に関する指
導」の立案
2
「食に関する指導」
家庭科/技術家庭科と連携した食に関する指導のプランニン
グ
2
(担当:山本信子)
(担当:山本信子)
体育科(保健領域)と連携した食に関する指導のプランニング
理科学習と連携した食に関する指導のプランニング
社会科学習と連携した食に関する指導のプランニング
(担当:安藤弘行)
1
道徳/特別活動と連携した食に関する指導のプランニング
(担当:山本信子)
生活科・総合的な学習の時
2
間と連携した
生活科・総合的な学習の時間と連携した食に関する指導のプランニ
ング
(担当:山口光枝・安藤弘行)
「食に関する指導」
学校給食と連携した
1
「食に関する指導」
小学校給食と連携した「食に関する指導」のプランニング
(担当:安藤弘行)
1
中学校給食と連携した「食に関する指導」のプランニング
(担当:山口光枝)
評 価 方 法:出席率とレポート。
教 科 書 等:プリント教材
備
考:
(オ フ ィ ス ア ワ ー ):特になし
(担当者からの一言):学校栄養教育の大切さと楽しさ、そして困難さをできるだけフィールドの空気を運
びながら伝えたいと思っています。
- 43 -
科 目 名:微生物学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Microbiology
ソ ネ
ヨシアキ
担 当 者:曽根
種
良昭
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:2回生で学習した有用微生物の性質、役割を、実際の発酵食品工場の現場で学び、実際的知
識を習得する。講義の概要: 醤油、日本酒、ビール工場などを見学して、醗酵食品の製造
過程を見学する。
講 義 方 法:各工場にて製造担当者から製造過程の説明を聞き、質疑応答によりより微生物の応用の実際
について理解を深める。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
醗酵食品とその微生
1
醗酵食品の製造に関する微生物について見学を前に理解を深める
醤油工場の見学
1
醤油工場を見学、醤油製造の実際を学ぶ
日本酒工場の見学
1
日本酒の製造工場を見学、日本酒製造の実際を学ぶ
ビール工場の見学
1
ビールの製造工場を見学、ビール製造の実際を学ぶ
最新キッチン見学
1
微生物による汚染がされにくいモデルキチンの見学。実習
評 価 方 法:見学した工場の醗酵食品の製造について微生物学の観点からレポートを提出、その内容から
理解度を評価する。
教 科 書 等:なし
備
考:(担当者からの一言)
微生物の実際的取扱については2年次の微生物学で学び、この実習で、微生物の応用の現場での働き・役
割を学ぶことにより、微生物学の講義が完結すると考えて下さい。
- 44 -
科 目 名:解剖生理学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Anatomical Physiology
ハ ブ
ダイキ
サエキ
担 当 者:羽生 大記・佐伯
種
シゲル
キム
茂 ・金
ドンホ
東浩
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:動物実験、人体模型を使ったシュミレーション、実際の人体系統解剖の観察を通じて、2年次に習得
した解剖学の理解を深める。
講 義 の 概 要:動物実験は糖質に関したもの。人体模型を使ったシュミレーション、実際の人体解剖の観察は、阿倍
野学舎で行う。
講 義 方 法:動物実験、人体模型を使った解剖法の理解、医学部における系統解剖実習への参加
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
実験動物の解剖
5
実験動物の解剖を通じて臓器の構造を学ぶ
人体模型の観察
5
阿倍野学舎で種々の人体モデルに触れる
5
阿倍野学舎で医学部の人体解剖実習へ参加
人体 解剖実習 への参
加
評 価 方 法:理解度を問うレポート
教 科 書 等:プリントなど
備
考:
(担当者からの一言):解剖、生理の総仕上げとして、動物、人体の解剖を経験していただきます。人体解剖への参
加は、医療に携わる人にとって貴重な経験になると思います。
- 45 -
科 目 名:生化学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Biochemistry
イチカワ
担 当 者:市川
種
ナオ キ
直樹
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可
講義の目的
:本実験では、体を構成する重要な高分子であるタンパク質(特に酵素)について、その分離、
分析手法を体験する。
講 義 の 概 要:タンパク質の分離手法として、冷却遠心機を用いたオルガネラの分離、透析、カラムクロマ
トグラフィーなどを行う。またエネルギー代謝に関わる代表的な酵素を用いて、酵素の活
性測定法の基礎(酵素量(unit)、比活性の測定、生成物阻害などの活性調節機序)を学
ぶ。
講 義 方 法:授業の最初にその日に行う実験の説明をする。実験は3人1組にて行う。実験終了後、グル
ープごとに面接を行い、データを元に考察を行う。項目ごとに設定した設問について、各自
で調べ、後日提出するレポートで報告して頂く。
授業内容
テ ー マ
実験の準備と無機リ
予定回数
3
ン酸の定量
概
要
本実験で使用する緩衝液や試薬の調製、器具の準備を行う。ATPaseの活性
測定に用いる無機リン酸の検量線(アレン法による)を作成する
オルガネラの遠心分
3
牛心筋ホモジネートから冷却遠心機を用いてミトコンドリアと細胞質の
3
ミトコンドリアの指標酵素であるF1Fo-ATPaseと細胞質の乳酸脱水素酵
画
分画を行う。
指標酵素の活性測定
素の活性測定を行う。また、各画分のタンパク定量を行い、比活性の計算
をして比較する。
ミオグロビンの吸収
3
曲線
細胞質画分に含まれるミオグロビンの酸素型と還元型のスペクトルを比
較する。
カラムクロマトグラ
3
フィーによるタンパ
イオン交換クロマトグラフィーによって、細胞質画分から乳酸脱水素酵素
の分離を試みる。分離した乳酸脱水素酵素の比活性の上昇を確かめる。
ク質の分離
評 価 方 法:レポート、出席率で評価する。
教 科 書 等:プリントを配布する。(参考書) コーン・スタンプ「生化学」(東京化学同人)、レーニン
ジャー「新生化学」(廣川書店)など(図書館にあります)。
備
考:(担当者からの一言)
生化学実験で扱う生物材料は傷みやすい“ なまもの”です。したがって、時間は自由になりにくく、帰り
が遅くなる場合のあることをご承知おきください。
- 46 -
科 目 名:公衆衛生学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Public Health
ニシカワ
ヨシカズ
担 当 者:西 川
禎一
種
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:人および環境からの検査材料の採取および取り扱い方法と病原細菌の培養検査方法に関する
基礎技術を修得する。
講 義 の 概 要:経口感染症の流行に際しては食品取り扱い従事者や保菌者による汚染も主要な原因の一つと
なっている。感染症予防のための公衆衛生活動について理解を深めるため、糞便や手指・
咽喉頭などヒト由来の検査材料あるいは河川水や海水など環境由来の試料中の病原細菌検
査方法を習得し、実験を通じてその感染経路や対策を考察する。
講 義 方 法:実習・実験
授業内容
テ ー マ
検査材料の細菌学的
予定回数
概
要
3
検査材料の採取、保管方法を学ぶ。
3
正しい手指洗浄方法と消毒薬の殺菌効果を培養法により検証する。
3
環境サンプルの採取方法とその培養検査方法を学ぶ。
3
人が病原菌を保菌している実態を、各学生が自らのふき取り検体を対象に
取り扱い方法
病原菌に対する各種
消毒薬の抑制効果の
検証手指の一般生菌
数測定と洗浄消毒に
よる削減効果の比較
判定
河川水中の衛生指標
菌検査
鼻腔および咽喉頭部
の黄色ブドウ球菌保
黄色ブドウ球菌を検査することで実感する。
菌検査
糞便内の病原細菌(サ
3
ルモネラ)検査
食品取り扱い従事者等に求められる検便が、どのようにして行われている
かを、自らの便を材料にして学ぶ。
評 価 方 法:実験終了後、班毎に報告させ、その後各人にレポートを提出させる。
教 科 書 等:実験マニュアルのプリント配布
備
考:(担当者からの一言)
安全な食事の提供は管理栄養士の重要な責務ですが、実際には病院や学校で多くの食中毒患者が発生して
います。本実験を通じて病原細菌による汚染状況を実感し、衛生管理に長けた管理栄養士になってくださ
い。
- 47 -
科 目 名:食品学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Food Science
コ ニシ
ヨウ タ ロウ
担 当 者:小 西
洋太郎
種
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:食品分析法の基礎を習得することを目的とする。サンプリング法、定量法の原理と実際を体
験する。データ解析、レポートのまとめ方なども習得する。
講 義 の 概 要:ケルダール法による各種食品の粗タンパク質の定量を行う。試料の調製法、ケルダール装置
の原理と取扱い方を学ぶ。
講 義 方 法:実験書(プリント)を配付する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
食品分析法の概略
3
試料の調製法、ケルダール法の原理など。
ケルダール装置の組
3
ケルダール装置の取扱い方を習得する。既知量の硫安標準液を装置にか
立、予備実験
食品の分解
け、窒素の回収率を求める(装置の性能試験) 。
3
試料の選択は各自に委ねる。試料を触媒の存在下で、酸加水分解する。こ
のときの変化を観察する。
食品中の粗タンパク
6
質の定量
酸分解液をケルダール装置にかけ、窒素量を中和滴定で求める。窒素・タ
ンパク質換算係数から粗タンパク質量を算出する。
評 価 方 法:出席率とレポート
教 科 書 等:実験書(プリント配付)
備
考:
( オ フ ィ ス ア ワ ー ):随時
(担当者からの一言):1、2回生の化学実験(定量分析)の技術の習得が必須条件となる
- 48 -
科 目 名:食品衛生学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Food Hygiene
フルサワ
担 当 者:古 澤
種
ナオ ト
直人
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:食べ物がヒトの口に入るまでには、生産、加工、製造、保存、流通、貯蔵および調理etc.様々
な過程を経ていることから、その間に栄養価が損なわれ、衛生面で不具合が生じる恐れが
ある。ここでは、市販食品を対象とし、食品の変質、食品に使用もしくは残留している化
学物質の定量分析等を行うことにより食品衛生の理解を深める。
講 義 の 概 要:食品の安全性に関する基本的試験を行う。講義方法: 食品の変質実験と食品中の様々な化学
物質の定性・定量などの実験課題を提供し、毎回1 課題を班単位で実施する。全実験終了
後、期限までに各自レポートを作成・提出する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
品質および変質
5
市販の牛乳・鶏卵・油を供する。
化学物質の残留
5
市販食品中の食品添加物と残留 / 汚染化学物質を定量する。
飲料水および生活用
5
身近な「水」数種を供する。
評 価 方 法:出席率およびレポートによる総合評価
教 科 書 等:担当者独自のテキスト
- 49 -
科 目 名:食品加工学実験
科 目 英 文 名:Practice in Food Processing
アキヤマ
担 当 者:(秋 山
種
カ ヨ
香代)
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:食品の加工と保蔵の原理を知り、加工食品の製造法の実際を習得する。
講 義 の 概 要:各食品の加工・保蔵の原理を学び、それに沿って実際に加工食品を作る。
講 義 方 法:実習前に目的、原理を解説し、その後実習、実験を行う。また、実習終了後は、出来上がり
などについてディスカッションを行う。
授業内容
テ ー マ
味噌の製造
予定回数
3
こんにゃくの製造
概
要
味噌の種類と麹歩合、塩分の関係を知る。実際に味噌を仕込み、熟成後そ
の変化について観察する。
こんにゃくいもからのこんにゃく作りを実習する。
ジャムの製造
3
果実類の加工食品、糖蔵法などについて学び、ジャムを製造する。また、
びん詰め保存についても実習する。
豆腐の製造
3
大豆の加工食品について学び、丸大豆から絹こし豆腐、木綿豆腐を作る。
ソーセージの製造
3
食肉の加工食品について学び、ボイルドソーセージを作る。
乳製品の製造
3
乳類の加工食品について学び、牛乳からクリームチーズ、キャラメルを作
小麦の加工食品の製
る。
造
パン、クラッカー、麺類などを作り、小麦粉の特性について知る。(一部、
他の回に組み合わせる場合あり。)
評 価 方 法:授業態度およびレポートにより評価する。
教 科 書 等:プリントを配布する。
備
考:(担当者からの一言)
受講者が持参すべき材料や容器などがありますので、事前に連絡します。また、各テーマは、
材料の入手の都合で順番を変える場合があります。
- 50 -
科 目 名:食品プロセス科学実験
科 目 英 文 名:Food Texture , Rheology and Thermal Analysis
ニシナリ
カツヨシ
担 当 者:西 成
勝好
種
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:食品のテクスチャーは食品のおいしさを決める最も重要な要因の一つである。また、咀嚼・
嚥下困難者のための介護食設計のために重要である。食品のテクスチャーを定量的に評価
するためには、食品の粘弾性を反映した物理量を計測する必要がある。本実験では食品プ
ロセス科学の講義で学んだ食品の粘弾性および熱物性に関する物理量の計測原理および計
測機器の取り扱い法を実習する。
講 義 の 概 要:液状や固形状の食品の粘性、弾性、粘弾性を計測し、得られたデータを解析することにより
テクスチャー評価の基礎となる物理量を算出する。また、各種食品の熱物性を計測する。
講 義 方 法:実験にかかわる基礎事項を確認した後、6人程度を一組とする班編成を行い、各班ごとに実
験を行う。全班の実験結果をまとめ、発表会を行い、さらに考察を加えたレポートを各自提
出する。
授業内容
テ ー マ
予定回数
粘弾性の計測原理
1
概
要
食品の粘弾性の計測原理および計測機器の取り扱い法について学ぶとと
もに、物質量の取り扱いと単位に関する基礎的事項を確認
粘度計測
2
回転粘度計を用いて液状食品の粘度を計測し、応力または粘度とずり速度
の関係を分類・評価する。
一軸圧縮測定
3
各種固体食品の一軸圧縮測定を行う。かたさ、粘り、付着性などのパラメ
ーターの意味を分析する。
応力緩和試験
3
食品ゲルの応力緩和試験を行い、結果に適合する力学モデルを探索する。
動的粘弾性計測
3
ゾルまたはゲル等の食品高分子分散系の動的粘弾性を非侵襲計測する。特
そのモデルを用いて試料の粘弾性に関する物理量を算出する。
に温度変化による系の粘弾性の変化を追跡・評価し、分子論的機構を考察
する。
示差走査熱量測定
3
米、澱粉の糊化測定、卵白・卵黄の熱変性、多糖類、タンパク質のゾル・
ゲル転移に伴う熱変化の測定、バター・チョコレートなど油脂結晶の融解
熱測定
評 価 方 法:出席状況およびレポートにより評価する。
教 科 書 等:プリントを配布する。参考書:日本レオロジー学会編「レオロジーデータハンドブック」(丸
善)、
日本食品工学会「食品工学ハンドブック」(朝倉書店)、日本熱物性学会編「新編熱物性ハ
ンドブック」
( オ フ ィ ス ア ワ ー ):随時
(担当者からの一言):どのような因子が食品のテクスチャーや熱特性を決めているのか考えながら、実
験を進めてほしい。
- 51 -
科 目 名:栄養科学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Nutritional Science
コ ジマ
担 当 者:小 島
種
アキ コ
明子
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・前期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:栄養学の基礎となる実験の技術と考え方を系統立てて習得する。
講 義 の 概 要:糖質に関する実験講義方法:実験マニュアルに沿って方法を説明した後、各グループに分か
れて実験を行う。
授業内容
テ ー マ
還元糖の定量法
予定回数
6
概
要
Somogyi-Nelson法による還元糖の定量法を学ぶ。分光光度計の使用法を熟
知する。
多糖の酸加水分解
3
Somogyi-Nelson法を用いて、多糖の酸加水分解の速度および分解率を求め
る。
唾液による可溶性デ
6
ンプンの分解
唾液によるデンプンの分解速度および分解率を求める。また、同じ条件で
の酸による加水分解のデンプン分解の初速度を求めて比較する。
評 価 方 法:実験態度およびレポート
教 科 書 等:プリント配付
備
考:
(担当者からの一言)
:標準曲線の描き方は、すべての定量実験において最も基本的であり、かつ重要な事
項です。今後の研究に役立つことができるように、この実験で基本をしっかり身につけて下さい。
- 52 -
科 目 名:栄養生理学実験
科 目 英 文 名:Experiments in Nutritional Physiology
サ エキ
担 当 者:佐 伯
種
シゲル
キム
ドンホ
茂 ・金
東浩
別:実 験
単 位 数:1単位
学 年 ・ 学 期:3年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:実験動物の血液、臓器の生体成分を分析し、栄養生理学実験の基礎的技術と考え方を修得す
る。栄養学の基礎となる実験の技術と考え方を系統立てて習得する。
講 義 の 概 要:実験動物の血液、臓器を麻酔下で採取し、ヘマトクリット値、血清コレステロール濃度、肝
臓コレステロール濃度を測定する。また、実験結果は、パソコンを用いて解析し、図表の
作製を行う。
講 義 方 法:実験テキストを配布して実験方法を説明し、各グループに分かれて実験を行う。
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
講義
1
実験の概略を説明する。
実験動物の飼育・解剖
3
実験動物の飼育飼料の調整法と飼育方法を学んだ後、麻酔下で解剖し、血
液、肝臓を摘出する。
生体成分の分析
6
ヘマトクリット値、血清コレステロール濃度などの血液成分を分析する。
肝臓から脂質を抽出し、肝臓脂質濃度を測定する。
実験結果の解析
5
実験結果をパソコンを用いて解析する。
評 価 方 法:実験態度とレポート
教 科 書 等:プリント配付
- 53 -
科 目 名:総合演習
科 目 英 文 名:Tutorial Seminar on Nutrition
ハル キ
担 当 者:春 木
種
トシ
ヨシ タ カ ツ シ
コ ジマ
敏 ・由 田克士・小 島
アキ コ
ウエダ
ユキコ
フクムラ ト モ エ
ナガノナナエ
ハギ マ キ
明 子・上田由喜子・福村 智恵・(永野七重)・(萩 真季)
別:演 習
単 位 数:2単位
学 年 ・ 学 期:4年・後期
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:人々の健康栄養課題を的確に捉え、理論に基づいて分析し、具体的な教育活動に発展する演
習により、専門基礎領域科目群の高度な知識と専門領域科目群の実践知識を総合的に修得
し管理栄養士としての応用実践力を修得する。
講 義 の 概 要:4年間の講義、実習および臨地実習で学習した内容を発展させ、少人数のグループで、課題
設定、文献検索、研究実践のうえ、解決策を考案し、シミュレーションまたはキャンパス
で実践的に課題解決に取り組む。症例のケーススタディーや、校外実習の事後研究なども
課題とする。演習内容をレポートし、その概要をプレゼンテーションする。臨地実習を効
果的に行い、管理栄養士としての実践力をつけるために行う事前事後指導も内容に含める。
講 義 方 法:グループおよび個人単位での演習。
授業内容
テ ー マ
臨地実習の事前事後
予定回数
2
指導
概
要
各臨地実習の事前の学内における指導(臨地実習の目的、実習時における
注意など)。
演習テーマ、実施方法
1
についての説明
演習実施
各演習課題の設定について説明、演習の実施方法および実施計画について
の説明と意見交換
4
数人のグループを編成し、演習の進め方を話し合い、役割分担を決定する。
演習の実施・結果の解析・考察を踏まえ、プレゼンテーションの準備をす
る
演習成果の中間発表
2
演習内容について担当教員による点検、各自および各グループによる演習
の見直し
演習成果のまとめ
3
後半の演習実施、各自および各グループによる成果のまとめ
結果の発表・反省
3
演習成果のプレゼンテーション
評 価 方 法:出席率、演習発表、レポートを総合する。
教 科 書 等:なし
備
考:
(担当者からの一言)
:4年生前期までの基礎的・応用的な学習成果を統合し、管理栄養士としての実践力
を高めるよう、主体的に取り組みましょう。
- 54 -
科
目
名:家庭科教育法Ⅰ
科 目 英 文 名:Teaching Method in Family Living and Environment Ⅰ
ナガタ
担
当
種
単
トモコ
者:(永田 智子)
別:講義(隔年、平成23年度開講)
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年、3年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:中学校・高等学校家庭科の学習意義や目標・内容の概要を理解し,学習指導案の作成・実践・
評価といった家庭科授業を行うための基礎的・基本的な力を身に付ける。
講 義 の 概 要:家庭科の意義・目標・内容,学習指導案の作成方法,授業づくりの工夫,家庭科における評価
等,家庭科教師として最低限必要な知識について講義する.また,家庭科の授業ビデオの視
聴や分析活動,学習指導案の作成,模擬授業といった演習活動を通して,実践的な力を身に
付ける。
講 義 方 法:資料に基づいて講義・演習を行う。
授 業 内 容
テ ー マ
概
予定回数
要
家庭科をなぜ学ぶのか,子どもたちから見た家庭科,家庭科教育の意
家庭科教育の意義
1
家庭科教育の目標と内容
1
中学校の家庭科授業
2
高等学校の家庭科授業
2
義等について理解する。
学習指導要領における小・中・高等学校の家庭科の目標と内容ついて
理解する。
教育実習生が行った授業ビデオ等を視聴し、分析活動や討議を通して
授業イメージをつかむとともに授業を見る目を養う。
教育実習生が行った授業ビデオ等を視聴し、分析活動や討議を通して
授業イメージをつかむとともに授業を見る目を養う。
学習指導案の作成
2
教育実習に備えて学習指導案の作成方法について理解し,実際に作成
する.
模擬授業
2
作成した学習指導案に基づいて模擬授業を行い,事後検討会を通し
て,課題を把握する.
授業づくりの工夫
2
実践的・体験的な学習活動やICTの活用など多様な授業方法につい
て理解する.
家庭科における評価
2
観点別評価,評価規準,具体的な評価方法や手順について演習を通し
て理解する.
まとめ
1
総合的にまとめを行う。
評 価 方 法:授業への出席・参加度(50)学習指導案の作成(20)模擬授業(30)
評価観点1 家庭科の目標と内容についての理解
評価観点2 家庭科における評価の意義と方法についての理解
評価観点3 家庭科授業の理解
教 科 書 等:「中学校学習指導要領解説 技術・家庭編」
- 55 -
科
目
名:家庭科教育法Ⅱ
科 目 英 文 名:Teaching Method in Family Living and Environment Ⅱ
アカマツ
担
当
種
単
者:(赤松
ジュンコ
純子 )
別:講義(隔年、平成24年度開講)
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年、3年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:家庭科の歴史を踏まえた上で、小中高等学校家庭科授業のあり方、教材についての考察、現
在的課題への取り組みについて総合的に、家庭科への理解を深めることを目的とする。
講 義 の 概 要:家庭科の成立と現在までの歴史と学習指導要領を概説する。次に、現在の家庭科授業の組み
立て方、教材のあり方について講義する。中学校「D 身近な消費生活と環境」の内容を中
心に、小学校高等学校の内容とも連携させて扱う。家庭科の現代的課題として、消費者教
育・環境教育について講義を行う
講 義 方 法:資料に基づいて講義を行う。
授 業 内 容
テ ー マ
家庭科の歴史と学習指導要
領
家庭科の授業のあり方
〜授業作りと授業評価〜
家庭科の教材のあり方
予定回数
2
2
4
家庭科の内容
概
要
小・中・高等学校家庭科の成立から現在までの歴史を学ぶことにより、
家庭科学習の意義と課題について考える。
小・中・高等学校の家庭科授業のあり方を知り、家庭科の授業の組み
立て方と授業後の評価について理解する。
家庭科における教材の定義について知り、さらに、教材のいくつかを
体験的に知り、簡単な教材作成を試み、その評価を行う。
家庭科における中学校「D 身近な消費生活と環境」の内容を中心に、
〜中学校「D 身近な消費生
2
小学校高等学校の内容とも連携させて知る。
活と環境」を中心に〜
家庭科の現代的課題
〜消費者教育〜
家庭科の現代的課題
〜環境教育〜
まとめ
2
家庭科における現代的課題の一つとして、消費者教育について知る。
2
家庭科における現代的課題の一つとして、環境教育について知る。
1
総合的にまとめを行う。
評 価 方 法:集中講義のため出席を重視する。
評価観点1 家庭科の目標と内容についての理解
評価観点2 家庭科教育の歴史と課題の理解
評価観点3 家庭科授業の理解
教 科 書 等:中学校家庭科教科書は各自持参(開隆堂、東京書籍のどちらでも可)。その他講義資料は担
当教員が用意する。パソコン・インターネットを使用し、提出物はメールを活用する。
- 56 -
科
目
名:家庭科教育法Ⅲ
科 目 英 文 名:Teaching Method in Home Economics Ⅲ
ヨシ イ
担
当
種
単
ノリ コ
者:(吉井 典子)
別:講 義(隔年、平成23年度開講)
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年、3年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:中学校「技術・家庭」の家庭分野教科書を総括的に理解し、中学校における家庭科の役割を
認識することを主要な目的とする。
講 義 の 概 要:家庭生活のありようが多様化し価値観も変化する中で、「食生活、衣生活、住生活の見直し
と改善」、「命の大切さ、幼児の遊び、子どもと家族、地域の人々とのふれあい、環境や
資源を考えた暮らし」等、中学生にどのように教えたら楽しい授業になるかを講義する。
講 義 方 法:中学校教科書を中心に講義を行うが、必要に応じてプリントを配布したり、VTRを使用した
りする。実習も取り入れる。
授 業 内 容
テ ー マ
オリエンテーション
概
予定回数
要
1
シラバスについて説明。評価の方法など
1
歴史、法規など
学習指導要領について
1
改訂のポイント、ねらい
変容する家族、家庭生活
1
家族とは、生命の大切さ
中学生と食生活
1
健康な食生活
中学生の衣生活
1
衣類の洗濯、片づけなど、中学生らしい服装とは
住まいを見直そう
1
照明、整理整頓を考える
家族。幼児と遊び
1
幼児の遊び。おもちゃとおやつ
私と家族、家族と地域
1
家庭生活と地域との関わり
布を使って作品を製作
1
作品を提出する
学習指導案の作成①
1
学習指導案を作成する
学習指導案の作成②
1
学習指導案を提出する
学生による模擬授業①
1
学生による模擬授業を行う
学生による模擬授業②
1
学生による模擬授業を行う
まとめとレポートの作成
1
レポート提出
家庭科とは、家庭科教育法と
は
評 価 方 法:講義への参加度、熱意及びレポートを総合的に評価します[学習指導案作成(20%)/模擬授業
(20%)/出席点(20%)/レポート(20%)/衣生活の作品(20%)]。テストはしません。
評価観点1 家庭科の目標と内容についての理解
評価観点2 家庭科教育の歴史と課題の理解
評価観点3 家庭科授業の理解
教 科 書 等:教員が用意する。
- 57 -
科
目
名:家庭科教育法Ⅳ
科 目 英 文 名:Teaching Method in Family Living and Environment Ⅳ
ヨシ イ
担
当
種
単
ノリ コ
者:(吉井 典子)
別:講義(隔年、平成23年度休講)
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年、3年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:中学校「技術・家庭」の家庭分野教科書を総括的に理解し,中学校における家庭科の役割を
認識することを主要な目的とする。教科書の内容は多岐にわたるため,衣生活,消費生活,
環境を中心に取り上げ,中学生に何をどのように教えるかを中心に講義する。
講 義 の 概 要:衣生活については「生活の自立」という観点から必要な事項を解説する。消費生活とその活
動に伴う環境問題については, 広く社会のしくみや地球環境負荷にいたる問題であること
を理解する。
講 義 方 法:中学校「技術・家庭」の家庭分野教科書を用いる。模擬授業を通して実践的な力を養う。
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
教科書と中学校学習指導要
2
領
概
要
新しい学習指導要領に基づいた教科書内容と従来の教科書からの変
更点を講義する。
衣生活領域の内容
3
衣生活に関する内容を特に衣服の選択とケアについて講義する。
消費生活の内容
3
我々の現在の消費生活をめぐる種々の問題点を中心に講義する。
身の回りの環境
3
消費物の後処理とごみ問題について講義する。
模擬授業
3
上記の内容について, 各自が指導案を作成して模擬授業を行い学生
を中心に話し合う。
まとめ
1
総合的にまとめを行う。
評 価 方 法:集中講義のため出席を重視する。
評価観点1 家庭科の目標と内容についての理解
評価観点2 家庭科教育の歴史と課題の理解
評価観点3 家庭科授業の理解
教 科 書 等:教員が用意する。
- 58 -
科 目 名:生徒指導論
科 目 英 文 名:Theory of Guidance
モリ
担
当
種
単
者:(森
ヒサヨシ
久佳 )
別:講 義
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:生徒指導に関する基本的な原理や内容を習得し、それを基にしながら学校教育の現場におけ
るさまざまな取り組みの実態を理解する。
講 義 の 概 要:自らの「生徒指導」に関するイメージを出発点としながら、「生徒指導」の基本的な知識や
考え方を習得する。また、今日の学校教育における「生徒指導」のあり方と実践をさまざ
まな側面から検討し、考察していく。そして、「生徒指導」の意義と役割および今後の課
題を整理し、これからの「生徒指導」の展望についての理解を深める。
講 義 方 法:講義の形式を基本とするが、ディスカッションなども随時取り入れながら進めていく。
授 業 内 容
予定回数
概
オリエンテーション
1
講義の概要・目的・進め方・成績評価の方法など
生徒指導とは何か?
3
生徒指導の基本的な考え方
テ ー マ
要
生徒指導の歴史
生徒指導の概念・理論
1
生徒指導の方法・体制・組織
生徒指導と問題行動(Ⅰ):不登校
3
生徒指導と問題行動(Ⅱ):いじめ
生徒指導と問題行動(Ⅲ):非行等の問題
生徒指導のあり方と実践
2
生徒指導とカウンセリング(Ⅰ)
生徒指導とカウンセリング(Ⅱ)
生徒指導と教師(Ⅰ):授業を中心に
3
生徒指導と教師(Ⅱ):学級・学校経営を中心に
生徒指導と保護者・地域との連携
生徒指導の今後の課題
1
生徒指導の今後の課題
まとめ
1
これまでのまとめ
評 価 方 法:出席点、小レポート、テスト(もしくは課題レポート)によって総合的に評価する。
評価観点1 生徒指導の理論を理解している
評価観点2 生徒指導の方法を理解している
評価観点3 生徒指導の今日的動向・課題を理解している
教 科 書 等:小泉令三編著『よくわかる生徒指導・キャリア教育』(やわらかアカデミズム・<わかる>
シリーズ)ミネルヴァ書房、2010年。文部科学省『生徒指導提要』教育図書、2011年。
その他、資料等も配布して進めていく。
備
考:進度等に応じて、授業内容を変更する場合もある。
(担当者からの一言):原理・理論的な側面と実践的な側面をうまく融合させながら、みなさんと共に考
え、学び合いたいと考えています。
- 59 -
科
目
名:被服学概論
科 目 英 文 名:Clothing and Textile Science
ムラ タ
担
当
種
単
者:(村 田
ヒロ コ
浩 子)
別:講義(隔年、平成23年度開講)
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年、3年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:衣服は、人間にとって身体保護、身体衛生の維持において生活必需品であると同時に、審美
性、社会性を伴う個性表現の手段である。近年は、手軽に安価な既製品が入手可能であり、
あふれる衣料品の中で良質の衣服を選ぶ力が求められてくる。衣服の着用目的及び機能な
ど、また年々市場に送り出される新しい素材について学修し、それらの力を身につけるこ
とを目的とする。
講 義 の 概 要:被服に対する正しい知識を身につけるため、被服材料学、被服衛生学、被服管理学を中心に
解説する。
講 義 方 法:講義は基本的には教科書に沿って行い、必要に応じてプリントを配布する。
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
Ⅰ.はじめに
2
Ⅱ.被服材料とその性能
3
概
被服学とは
天然繊維の構造と性質
化学繊維の構造とその性質
糸の構造と性質
布の構造と性質
Ⅲ.被服の機能
3
衣服の温熱的機能性
衣服の着用感覚
衣服の運動機能性
Ⅳ.被服の管理
3
衣服の洗浄、漂白、仕上げ、保管、保存
Ⅴ.被服の機能とデザイン
3
衣服のバリアフリー
衣服におけるユニバーサルデザイン
子どもから高齢者用の衣服について
Ⅵ.まとめ
1
現代生活の衣生活における問題点
評 価 方 法:レポート、出席
教 科 書 等:印刷物を配布
- 60 -
要
科
目
名:被服構成学
科 目 英 文 名:Clothing Construction
ムラ タ
担
当
種
単
者:(村 田
ヒロ コ
浩 子)
別:実習(隔年、平成23年度休講)
位
数:1単位
学 年 ・ 学 期:2年、3年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:被服の着用目的と機能を理解した上で、被服構成学の知識や技術を教材の製作を通じて習得
させることを目的とする。
講 義 の 概 要:人間は数千年も昔から、布を裁ち、縫合する裁縫という営みを続けてきた。その裁縫を科学
的に体系化したものが被服構成学である。被服を構成するために必要な諸要因である被服
設計、制作、材料、着装の課程を科学的に学修する。
講 義 方 法:
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
概
Ⅰ.人体計測
2
人体の体型、構造、形状の把握
Ⅱ.デザインの設定
2
目的、用途に応じたデザイン選択
Ⅲ.パターンメイキング
1
決定したデザインの製図
Ⅳ.裁断
1
裁断
Ⅴ.縫製・仕上げ
8
仮縫い、補正、本縫い、仕上げ
Ⅵ.着装評価
1
完成した作品の着装評価
評 価 方 法:出席、裁縫作品
教 科 書 等:印刷物を配布
- 61 -
要
科
目
名:食物学Ⅰ
科 目 英 文 名:Food Science Ⅰ
イチカワ
担
当
種
単
者:市川
ナオ キ
直樹
別:講 義
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・後期
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:食べ物(栄養素)がどのように消化、吸収され、体の中で利用されているのかを理解する。
この講義は、おもに、食品栄養科学科以外の学生で、QOLプロモーターを目指す学生、お
よび、高等学校または中学校家庭科教諭を目指す学生を対象としている(詳細は履修概要
を参照のこと)。
講 義 の 概 要:人体に必須の栄養素である糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの消化、吸収、
人体での利用のしくみを説明する。
講 義 方 法:教科書を用いて講義するほか、補助的にプリントを利用することもある。
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
概
要
栄養素の「燃焼」
1
身体の活動に必要なエネルギーになる栄養素について。
エネルギーとATP
2
栄養素が「燃焼」し、エネルギーになるしくみについて。
水は大切な体の成分
1
体に含まれる水と無機イオンの恒常性について。
糖質の消化吸収と利用
2
糖質の種類とその消化、吸収のしくみ、燃焼のしくみ。
脂質の生理機能
2
脂質にはどのようなものがあるか、脂質の体の中での働き、水に溶け
脂質の消化吸収と利用
1
コレステロール
1
コレステロールの体の中での働きと、過剰摂取からくる障害のしくみ
タンパク質の消化吸収
1
タンパク質、アミノ酸の消化、吸収のしくみ。
ビタミンは代謝の潤滑剤
1
ビタミンにはどのようなものがあり、体の中でどのように利用されて
ない脂質が血液をどのように輸送されているか、などについて。
脂質の種類、消化、吸収のしくみ、脂肪組織に脂肪が貯蔵されるしく
み、脂肪の燃焼のしくみなど。
について。
いるか。
無機栄養素としてのミネラル
1
塩分、カルシウムの摂取、人体での利用について。
食物繊維
1
食物繊維とは何か、なぜ必要かなどについて。
アルコールの代謝
1
飲んだお酒はどこへゆく? お酒の飲めるひとと飲めないひとはどこ
が違う?
評 価 方 法:主として定期試験で評価するが、レポート、出席率を考慮することもある。
教 科 書 等:(教科書)田川邦夫 著「からだの働きからみる代謝の栄養学」タカラバイオ/丸善
- 62 -
科
目
名:食物学Ⅱ
科 目 英 文 名:Food Science Ⅱ
ソ ネ
担
当
種
単
ヨシアキ
者:曽根
良昭
別:講 義
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・前期集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:この講義では、人のQOLの向上に関連した「食」について、人類学・生理人類学の視点から
理解することを1つの目的とする。さらに受講生の日常生活・食生活について調査を行い、
正しい食品選択による健康な食生活を設計できる能力を養うことを第2の目的とする。
講 義 の 概 要:本講義の内容は「食べる」という非常に日常的なことを扱うため、受講者は単に食品学の知
識を知識として得るばかりでなく、自らの日常生活との関連を強く意識して学習して欲し
い。講義では受講者に食物摂取の記録を課し、それに基づいて、自らの健康と食物の関係
を考える。
講 義 方 法:教科書は特にしない。必要に応じてプリントを配布する。
授 業 内 容
テ ー マ
人類学・生理人類学からみた
ヒトの食
予定回数
5
栄養素の化学と消化・吸収
5
栄養素の代謝とその制御
4
自分の食生活について
1
概
要
人類学・生理人類学の視点からみたヒトの「食」について担当者の研
究結果も含めて講義する
食物に含まれる栄養素の化学とそれらの消化・吸収について具体的に
学ぶ
タンパク質、脂質、糖質の代謝とその制御をエネルギー代謝の観点か
ら学ぶ
ここまで学んだことをもとに、各自の食生活について発表する
評 価 方 法:毎時間の課題に関するレポートの内容で評価する。
教 科 書 等:必要なプリントを配布する。
備
考:(担当者からの一言)講師の講義を受身的にただ聞くのではなく、自らの生活・食生活を考
え、調査することにより主体的に講義に参加する姿勢をもつことを
期待する。
- 63 -
科
目
名:調理実習
科 目 英 文 名:Food Preparation
サイ キ
担
当
種
単
者:(佐 伯
タカ コ
コ ジマ
孝 子)・小 島
アキ コ
明子
別:実 習
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:2年・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:多くの食品は、調理という過程を経てよりおいしく、消化吸収し易くなり、われわれの健康
保持、増進に役立つ食物となる。そこで調理を行う行動の中で、科学的に調理を感じ取り
健康的な食生活を送ることを目的とする。
講 義 の 概 要:素材の見分け方・扱い方、種々の調理法、配膳方法について、日本料理・西洋料理・中国料
理別に調理の基礎から実習する。
講 義 方 法:教科書に沿って実習を行う
授 業 内 容
テ ー マ
実習の概要説明
調理の基礎
日本料理の基礎
予定回数
2
2
4
概
要
調理実習心得・衛生管理・実習準備
計量・洗浄の方法、包丁の種類と使い方、種々の切り方、鍋を使って
の炊飯、出汁の引き方、出し巻き卵の作り方、米粉の使い方
日本料理の特徴・種類・盛り付けかた・配膳の基本・テーブルマナー、
魚の三枚おろし、煮物、蒸し料理の種類と方法、卵の調理性、南蛮漬
け
西洋料理の基礎
6
西洋料理の特徴・種類・盛り付けかた・配膳の基本・テーブルマナー、
スープの種類、ブイヨンの取り方、ソースの作り方、サラダ・ドレッ
シングの種類と作り方、ゼラチンの調理性
中国料理の基礎
4
中華料理の特徴・種類・盛り付けかた・配膳の基本・テーブルマナー、
湯の取り方、揚げ物調理法、涼拌、寒天の扱い方、魚料理
日本料理
2
すし各種、うしお汁
中国料理
2
桂むきの練習、肉の種類と部位による使い分け、酢豚、炒飯
日本料理
2
もち米、いりこだしのとり方、味噌の種類、天ぷらのコツ、焼きもの
の種類と方法、松花堂弁当
中国料理
2
点心の種類、発酵、包子の作り方、粥の炊き方
西洋料理
2
ビュッフェ形式の盛り付けかた・テーブルマナー、ポタージュスープ、
日本料理
2
煮込み料理、スポンジケーキ、マヨネーズの作り方
正月料理、串の刺し方
評 価 方 法:出席、授業態度、実習時技術到達度、レポート、実技テストなど総合的に評価する。
教 科 書 等:「新版 現代食生活のためのクッキング」現代食生活研究会
備
考:
(担当者からの一言):家庭科教諭をめざす学生対象の内容
- 64 -
科
目
名:住居学概論
科 目 英 文 名:Introduction to Housing Study
タニ
担
当
種
単
者:谷
ナオ キ
エ ムラ
直 樹、永 村
カズ オ
モリ
カズヒコ
一 雄、森
一彦
別:演 習
位
数:2単位
学 年 ・ 学 期:1年・後期集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:この講義は、居住環境学科以外の学生で、高等学校または中学校家庭科教諭を目指す学生の
ために開講されるものである。教育職員免許法施行規則に定められる内容のうち、主とし
て「住居学」の内容を学ぶためのものである。
講 義 の 概 要:住居学全般について演習を含めて教授する。気候・風土との関わりから住居の成り立ちを解
説し、住宅の材料と構造が住まいの形態に与える影響について論じる。また、住まいの快
適性と安全性を図るための方策について述べる。さらに、日本および世界の住居を取り上
げて歴史的に解説し、現在の到達点と当面する諸問題について論じる。加えて、現代住居
の多様な側面、例えば住宅事情、住まい方、集住形態とコミュニティ、居住環境などを取
り上げて解説し、未来の居住空間について展望する。製図に関しては、表示記号や木造住
宅などの図面について学び、演習を行う。
講 義 方 法:
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
概
要
世界の住居の諸相
1
西洋住居史、東洋住居史
日本の住居の歴史
1
寝殿造から書院造へ、町家と農家、町並み保存
現代住居をめぐる諸問題
1
家族、住生活
わが国の住宅事情
1
住宅問題、都市問題
住空間と住まい方
1
住様式、住宅の間取り
集合住宅とコミュニティ
1
集合住宅の形式、コーポラティブ住宅
住宅の材料
1
土、石、木、コンクリート、金属等の建築材料の特性
住宅の構造
1
木構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造等の特性
住宅環境
1
温熱、光、音等の環境要素
住まいの防災と安全
1
自然災害と日常生活事故、防犯
設計製図演習
5
木造2階建住宅の平面計画、設計
評 価 方 法:出席とレポート
教 科 書 等:資料を配布する。
- 65 -
科
目
名 :保育学
科 目 英 文 名:Childcare Studies
ホリ
担
当
種
単
者 :(堀
トモハル
智晴 )
別:講 義
位
数 :2単位
学 年 ・ 学 期:2、3年次・集中
当学科学生以外の受講:可
講 義 の 目 的:保育についての理論を学び、保育施設での見学実習を行う。
講 義 の 概 要:保育とは何か、保育の歴史、保育の現行制度、保育実践の意義と研究方法について講義する
とともに保育実践現場において見学実習を行う。
講 義 方 法:講義方式と演習形式を併用する。必要に応じて保育所、障害児通園施設での見学実習を行う。
授 業 内 容
予定回数
テ ー マ
概
要
オリエンテーション
1
本講義の目的と予定について述べる。
保育とは
1
保育とは何か、保育の基本的性格について講義する。
保育の思想と歴史
2
保育の思想と歴史について講義する。
保育園と幼稚園
1
幼稚園と保育園について講義する。
保育所保育指針
1
保育所保育指針の保育内容について解説する。
幼稚園教育要領
1
幼稚園教育要領の保育内容について解説する。
子ども理解の方法
1
子ども理解の方法について講義する。
津守真の理論
1
津守真の保育理論について説明する。
保育実践に学ぶ
2
保育実践記録を読み論議する。障害児保育の実践記録を読む。実践研
究の方法について講義する。
保育実践現場での見学実習
3
保育実践現場で保育実践にふれる機会を持ち、保育の意義と方法につ
いて考える。
まとめ
1
本講義のまとめを行う。
評 価 方 法:出席点(50%)と筆記テスト(50%)により評価する。
教 科 書 等:堀 智晴著『保育実践研究の方法』川島書店。
適宜、実践を記録したビデオを活用する。
備
考:
(担当者からの一言):保育実践にふれる機会を持つために保育関連科目でのボランティア体験をすすめ
たい。
- 66 -
科
目
名 :栄養教育実習
科 目 英 文 名:Practice in Teaching(Nutrition)
ハル キ
担
当
種
単
者 :春 木
トシ
ホリウチ
敏 ・堀 内
タツ オ
ユアサ
タカマサ
達 夫(文学部教員)・湯浅 恭 正 (文学部教員)
別:実 習
位
数 :1単位
学 年 ・ 学 期:4年・集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:教育実習を通して教職への意義をさらに高めることを目的とする。
講 義 の 概 要:大学の教職科目で履修した教育理論を踏まえて、教育実践を実地に体験することを通して教
職に関する実践的指導力の基礎を身につける。
講 義 方 法:小学校あるいは中学校での実習
授 業 内 容:各教育実習校の計画にそって行う。
評 価 方 法:教育実習校での評価を参考にして教育実習担当者会議で評価する。
教 科 書 等:大阪市立大学編「教育実習の手引き」
備
考:教育実習を希望する者は、前年度の教育実習ガイダンスに必ず出席し、教育実習校に対する
依頼手続きを進めておかなければならない。栄養教育実習と同時に履修する教職実習事前事
後指導のシラバスは文学部シラバスを閲覧にすること。
(担当者からの一言):実習では、学級担任教諭の指導の下、授業法ならびに児童生徒への声かけ等につ
いて実地に学ぶこと。学校教育全体の中に位置づけられる“食に関する指導”
について主体的に学修すること。
- 67 -
科
目
名 :QOLプロモーションⅠ
科 目 英 文 名:QOL Promotion Ⅰ
シミズ
担
当
種
単
ユ カ
トコロ
者 :清水 由香・ 所
ミチヒコ
ニシカワ
ヨシカズ
道彦 ・西川
禎一
別:講 義
位
数 :1単位
学 年 ・ 学 期:1年・集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:QOL(Quality of Life)の概念を学び、これまでは健康事象のみから評価されがちであった
QOLを、受講生全員でとともに考えながら地域生活を包含するものに広げる。そして、こ
の新しいQOLの向上に寄与する上で、異なる分野の専門職による俯瞰的分析と取り組みが、
どの程度の重要性および有効性を有するか検証する。
講 義 の 概 要:まずQOLという概念について説明する。続いて、地域生活を包含する新しいQOL概念の確立に
向けて議論し、地域づくりにつながるQOLプロモーションのありようを考える。そして、
QOLプロモーションのために異なる分野の専門職による俯瞰的分析と協働の必要性につい
て、3学科の教員と参加住民・専門職および受講学生によるディスカッションを進める。
講 義 方 法:ともに受講する地域住民や専門職から直面している問題の提起を受けたり、教員が収集した
事例を題材にしたりして、生活問題の多面性に関してディスカッションすることを講義の
中心とする。
授 業 内 容
予定回数
テ ー マ
概
要
QOL概念について
1
地域生活者のQOL
1
健康問題から地域生活へとQOL 概念の展開を図る。
QOLプロモーションの過去と
2
トップダウン傾向強かった従前の健康福祉施策を顧みて、これからの
未来
QOL概念の発生から現在までの変遷を学ぶ。
あり方を考える。
生活問題の多面性
1
生活問題を3学科教員により多面的に解析する。
専門職チームアプローチの
2
専門職の協働による多面同時改善策が有効な生活問題事例を検討す
有効性
る。
QOLプロモーションによる地
1
域づくり
地域生活のQOLプロモーションを地域づくりに結びつける活動のあり
ようを事例の中に探す。
評 価 方 法:出席状況・授業中のディスカッションへの参加態度・レポート評価
教 科 書 等:プリントを配布する。
備
考:
(担当者からの一言):新しい授業です。住みよい街づくりを実現するために、QOLプロモーターに求めら
れる生活問題の多面的把握について、その意義を共に考えましょう。「QOLプ
ロモーションⅠ」及び「QOLプロモーション演習Ⅰ」の履修は同時に履修する
こと。
- 69 -
科
目
名 :QOLプロモーションⅡ
科 目 英 文 名:QOL Promotion Ⅱ
ウエダ
担
当
種
単
ヒロユキ
者 :上田
ハタナカ
博之 ・畠中
ムネカズ
イワマ
ノブユキ
宗一 ・岩間
伸之
別:講 義
位
数 :1単位
学 年 ・ 学 期:2年・集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:地域住民の生活課題の把握・分析方法とその解決策の立案・実行に必要なスキルの修得に必
要な基礎知識を学ぶ。
講 義 の 概 要:地域住民の生活課題を把握、解決策の立案・実行を行うための、地域ニーズ・アセスメント
および地域計画立案・実行のプロセスを説明する。地域ニーズ・アセスメントで、どのよ
うにして地域住民の生活課題に関する情報を集め、どのように分析し、そして、地域計画
で、その分析結果を統合しながら、どのように生活課題に関する解決策を見いだし、実行
していくのかを具体的に説明する。
講 義 方 法:基本的なことについて説明するとともに、具体的な事例などを用いて基礎的理解を促す。ま
た、教員とのディスカッションを通じて、本講義で学んだ基礎知識の応用力を養う。
授 業 内 容
予定回数
テ ー マ
地域住民の課題に関する情
1
報収集の方法
ニーズ・アセスメント
概
要
地域計画におけるニーズ・アセスメントの方法を具体的に説明する。
2
1回目で説明した内容について、具体的な事例を用いて、ニーズ・ア
2
ニーズ・アセスメント後に行う計画および計画の実行のためのコーデ
セスメントの理解を深める。
計画とコーディネーション
チームアプローチ方法
ィネーションとは何かを説明する。
1
地域住民との共働および課題解決を行うにあたって、どのようなチー
ムを組むことが望ましいのかを説明する。また、チームアプローチの
現状と課題、チームアプローチの意義についても説明する。
地域住民のQOLとケアマネジ
2
地域住民のQOLプロモーションを考えるにあたって、ケアマネジメン
トがどのような役割を果たすことができるのか、また、その観点から、
メント
どのようなケアマネジメントが展開されるべきなのかを説明し、学生
ともディスカッションする。
評 価 方 法:出席状況・授業中のディスカッションへの参加態度・レポート評価
教 科 書 等:プリントを配布する。
備
考:
(担当者からの一言)
:学生のQOLもプロモーションしていけるような講義を考えています。そのためにも、
学生の主体的な参加を求めます。積極的な質問・コメントは大歓迎です。講義
は、参加しているという実感をもつことが大切ですので、どんな些細な質問で
もOKです。
ぜひ、皆さんとともに、さまざまな課題にチャレンジしましょう。
「QOL プロモーションⅡ」の履修は「QOL プロモーションⅠ、演習Ⅰ」を修得
していること。「QOL プロモーションⅡ」及び「QOL プロモーション演習Ⅱ」
の履修は同時に履修すること。
- 70 -
目
名:QOLプロモーション演習Ⅰ
科 目 英 文 名:QOL Promotion Fieldwork PracticeⅠ
ウエダ
担
当
種
単
ヒロユキ
者 :上田
ニシカワ
博之 ・西川
ヨシカズ
ハルキ
トシ
ほか
禎一 ・春木
敏
他
別:演 習
位
数 :1単位
学 年 ・ 学 期:1年・集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:本演習を通じて生活問題を体験し、受講生が「生活者の視点」を体得する糸口とする。
講 義 の 概 要:高齢者・障害者・児童の各領域で活動する地域団体や施設に赴き、生活問題の実態を地域の
生活者と共有する中で、問題点の把握とQOL向上のために指向すべき目的を検討する。
講 義 方 法:学外演習
授 業 内 容
テ ー マ
予定回数
概
要
高齢者のQOL問題
1
高齢者介護の現状について実習する。
障害者のQOL問題
1
障害者の生活の現状について実習する。
児童のQOL問題
1
児童を取り巻く現状について実習する。
地域のQOL問題
1
地域の生活問題について実習する。
QOLニーズの把握
1
ボトムアップによるQOLニーズの把握を実習する。
評 価 方 法:出席状況・レポート評価
教 科 書 等:プリントを配布する。
備
考:
(担当者からの一言):「QOL プロモーションⅠ」及び「QOL プロモーション演習Ⅰ」の履修は同時に履
修すること。
- 71 -
科
目
名 :QOLプロモーション演習Ⅱ
科 目 英 文 名:QOL Promotion Fieldwork Practice Ⅱ
ウエダ
担
当
種
単
ヒロユキ
者:上田
ニシカワ
博之 ・西川
ヨシカズ
ハルキ
トシ
ほか
禎一 ・春木
敏
他
別:演 習
位
数:1単位
学 年 ・ 学 期:2年・集中
当学科学生以外の受講:不可
講 義 の 目 的:把握した生活問題やQOLニーズに対し、どのようにして改善策を検討して立案、実施するか、
そのプロセスを体験する。
講 義 の 概 要:QOLプロモーション演習。で明らかにされた生活問題に対し、改善策を立案、実行する専門
職のもとで演習する。
講 義 方 法 :学外演習
授業内容
テ ー マ
予定回数
概
要
高齢者のQOL改善
1
高齢者介護について立案された改善策を実行する。
障害者のQOL改善
1
障害者の生活について立案された改善策を実行する。
児童のQOL改善
1
児童を取り巻く現状について立案された改善策を実行する。
地域のQOL改善
1
地域の生活問題について立案された改善策を実行する。
改善策の評価
1
立案された改善策の評価について検討する。
評 価 方 法:出席状況・レポート評価
教 科 書 等:プリントを配布する。
備
考:
(担当者からの一言):「QOLプロモーション演習Ⅱ」の履修は「QOLプロモーションⅠ、演習Ⅰ」を修得
していること。
「QOL プロモーションⅡ」及び「QOL プロモーション演習Ⅱ」の履修は同時に
履修すること。
- 72 -
科
目
名 :居住福祉工学概論
科 目 英 文 名:Introduction to Technology of Living Welfare
ウエ ダ
担
当
種
ヒロユキ
者 :上 田
博之
別:講義 単位数:2 時間数:22.5
学年・学期:1年・集中
当学科学生以外の受講:食品栄養科学科QOL希望者のみ、人間福祉学科QOL希望者のみ
講 義 の 意 義 ・ 目 的:我が国は高齢化が進み、大きな社会問題となりつつある。このような高齢化は、居
住環境を考える場合にも重要視されはじめている。本講義はQOL関連科目として
提供されるため、高齢社会における高齢者・障害者の居住問題と居住環境の課題
について学習し、ユニバーサルデザインやバリアーフリー設計の考え方など高齢
者の居住問題の解決について、その基礎的知識を得ることを目的とする。
講 義 の 位 置 づ け :本講義は、高齢者・障害者の居住に関する理念・考え方を重視する。福祉の知識や
高齢者・障害者の身体機能、助成制度など幅広い内容の習得が必要となる。
講 義 の 概 要 :本講義では、まず福祉の概念、居住福祉工学の考え方、高齢者の身体機能について
解説する。これらの内容を理解した上で、高齢者施設や障害者施設、住宅などの問題
について考える。
講
義
方
法 :講義内容をプリントにして配布する。講義内容は既に読んでいることを前提として
講義する。講義は、プリントの解説を中心に行う。数回のレポート・演習問題を課
し、レポートを提出を求める。提出されたレポートに対しては、適宜コメントする。
授 業 内 容
テーマ
居住福祉工学の概念
回数
3
/ 居住福祉工学とは何か
概
要
構 成 要 素
居住福祉工学の概念規定と役
居住福祉工学の概念規定・背景・
割・必要性
方向性・必要性
福祉と建築の関係
高齢化の状況・福祉の概念・建築
と福祉の関係
住宅内事故と高齢者
住宅内事故・事故の要因・バリア
フリー住宅と事故
加齢と筋力低下・加齢と生理機能
高齢者の身体機能
3
加齢と身体機能低
福祉住環境の問題
6
映像にみる現在の高齢者住宅・施
バリアフリーデザイン・ユニバー
設、障害者しせつの問題
サルデザイン
低下・加齢と疾患
介護保険・福祉住宅政策・福祉住
環境整備の必要性とニーズ
福祉先進国の方法
3
福祉国家のまちづくり
デンマーク・スウェーデンの福祉
施設・住居の状況
介護保険実施国の住宅改修
オランダ・ドイツの住宅改修
評 価 方 法:レポートの評価点(80%)+講義への参画状況(20%)により行う。
教 科 書 等:必要な資料(テキスト)を配布する。スライド・OHP などを使用する。
- 73 -