「遠くのバラ生産者より近くのトマト生産者」福井 (愛知県田原市 バラ生産者 烈 様 ) 地区 愛知県田原市 作物 バラ(品種:サムライ 08、シンディ他) 台木 挿し木および接木(ナタール・ブライアー、オドラータ) 作型 周年栽培(ロックウール) 施設面積 60a 定植 4 月(株は 4~5 年使用) 定植本数 5 本/㎡ プロファインダー導入日 2014 年 4 月 1 【導入したきっかけは?】 地域の普及所で開催した誠和の勉強会に参加したのがきっかけです。その内容がとても衝撃的であったことを今でも覚えていま す。自分が学んできた知識とは異なる点も多々あり疑心暗鬼な気持ちのままでいました。そんなとき知り合いの近くのトマト生産 者がプロファインダーをいち早く導入して、ハウス内環境の推移を明確に把握されていることを目の当たりにしました。何よりも 論理的に栽培に取り組み結果が伴っているため、発言が自信に漲っているのが印象的でした。導入後にわからないことは彼に聞け ば解決も早いのではないかと考え導入を決めました。 【導入した感想は?】 バラ栽培で光合成に必要な因子の、温度/湿度/光/CO2 の変化が一目で把握することができ、いま足りないモノは何かを瞬時 に知ることが可能になりました。プロファインダーと共に CO2 発生機も設置しましたが、いま考えるとプロファインダーが無けれ ば効果的な CO2 施用は不可能であったと思います。以前はハウス暖房機の設定は 20℃に固定していましたが、導入後は日射量に応 じて色々と変更しました。結果、今までは収量が少なかった 11 月から 2 月の採花本数と品質が顕著に向上しました。プロファイン ダー導入前は光合成の重要性は何も考えていませんでした。いま考えるとかなりもったいないことをしてきたと反省できたのも収 穫です。 日射センサーも発売と同時に購入して活用しています。日本の夏はバラ栽培にとっては過酷であり何もできないと考えていまし た。光をエネルギーとして踏まえて日射量に応じたかん水と肥培管理をすることでバラは如実に反応しています。改めて植物栽培 は奥深くまた興味深いと感じ、いまではバラ栽培が面白くなりました。 【今後の抱負は?】 春先は日射量が多くなりますが花は小さくなる傾向です。日平均気温が高くなりすぎているためだと思うので、その対策を検討 しています。また 10 年前に苦戦した品種があるのですが、もう一度栽培に挑戦しようと考えています。統合環境制御の技術を導入 した結果、秀品率と採花本数が向上しました。これにはお互いに頻繁にハウスを行き来して情報交換をしているトマトやキク生産 者の仲間の存在が大きかったです。作物が理想とする環境は品目が違っても基本は同じですよね。「異業種交流」みたいなもので す。これからも互いに高い意識をもって夢が描ける栽培に取り組んでいきたいと考えています。 【誠和担当者からの一言】 豊橋営業所の前田です。福井さん、お忙しい中インタビューを受けていただきありがとうございました。今回の取材を通して、3 年前に初めて勉強会でお会いしてからを振り返ると、栽培に対する考え方が変わったことに加え、自信を持った言葉からも良い成 果が出ていることが容易に想像できました。実は誠和スタッフもプロファインダーを発売してから施設園芸や栽培に対する意識や 考え方、さらには営業活動も変わり成長しています(^◇^)。また品目の垣根を越えて近隣のお仲間の方々と情報交換をすること で、問題点の抽出と改善を実施していることを知ることができました。 皆さんもプロファインダーを導入されている方とグループを創られてはいかがでしょうか?誠和で企画しているセミナーや交流会 への参加は知識習得だけではなく「出会いの場」ともなりますのでお勧めです。 2
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