ラボバンク - Rabobank

ラボバンク
2016年上半期投資家向けIR資料
2016年9月13日
免責条項
このプレゼンテーションは(以下、「本プレゼンテーション」)はオランダ法に準拠して設立されたCoöperatieve Rabobanks U.A.(以下、「ラボバンク」)が作成したものです。当行の会員の責任は除外されています。ラボバンクはオランダ中央
銀行、オランダ金融市場当局および欧州中央銀行による規制の対象です。本プレゼンテーションは情報提供のみを目的としており、当免責条項を承認したという前提に基づくものです。本プレゼンテーションおよびその内容は、その全部
または一部のいずれであれ、直接・間接を問わず、ラボバンクの書面による事前承諾なしに他の目的に使用できません。本プレゼンテーションは、金融商品市場指令2004/39/EC(以下「MiFID」)において定義されている「適格な契約相手
およびプロの顧客」であるお客様(以下「お客様」)のみを対象とするものです。MiFIDにおいて定義されている「リテールの顧客」であるお客様を対象とするものではありません。
本プレゼンテーションの内容は、本プレゼンテーションの日付現在における有力な市況およびラボバンクの見解を反映したものであり、これらはすべて変動する可能性があります。本プレゼンテーションに含まれている情報および見解は
信頼できる出典を元にしておりますが、その正確性、完全性あるいは的確性については、明示的にも黙示的にも、これを表明あるいは保証するものではありません。本プレゼンテーションに含まれる情報は、お客様を支援する目的で発行
されましたが、いかなるお客様も権威あるものとして信頼すべきではなく、判断を行うための代替物として利用すべきではありません。また、本プレゼンテーションにあるいかなる情報(統計情報(以下に定義)と将来を予想した見解を含む
が、それに限定されない)も変更となる可能性があります。ラボバンクはさらに独自の検証を行うことなく、利用可能なすべての情報を信頼しており、その正確性および完全性を仮定しています。法律により許容されている限度において、ラ
ボバンクは本プレゼンテーションの内容から生じた結果、あるいは本プレゼンテーションおよびその内容を信頼してとられた行動により生じた結果に対するいかなる責めも負わないものとします。お客様におかれましては、投資目的に対す
る商品の適合性および税務、会計、法務あるいは法規制の影響について、独立した専門家の助言をお受けになることをお勧めいたします。
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として行動することがあります。
本プレゼンテーションには図表やその他の統計的分析が含まれています(以下「統計情報」)。統計情報を作成するにあたり多くの仮定が使用され、それは本プレゼンテーションに反映されていることもいないこともあり、いかなるお客様の
状況においても適切でない場合があります。上述のとおり、いかなる状況においても統計情報の正確性、適切性、完全性を保証するものではなく、統計情報やその作成の基礎となった仮定が現在の市況、あるいは将来の市場の業績を
反映したものであるかについても保証するものではありません。統計情報は見通しや予測と解釈すべきではありません。
本プレゼンテーションには、「将来予想に関する記述」に関する情報が含まれていることがあります。そのような見通しには、「予想する」「考えられる」「可能性がある」「意図する」「見積もる」「期待する」「起こるであろう」「かもしれない」「予
期する」「計画する」、それらの用語の否定形および同様の意味の言葉を含みます。本プレゼンテーションの記述は、過去の事実の記述以外は、すべて将来予想に関する記述です。将来予想に関する記述には、実際の結果、業績、達成
が、将来予想に関する記述で明示的にまたは黙示的に示されている将来の結果、業績、達成とは大幅に異なったものとなる、既知または未知のリスク、不確実性とその他の重要な要因が含まれています。将来予想に関する記述は、現
在と将来の事業戦略や関連する将来の事業環境についての多くの仮定に基づいています。本プレゼンテーションに含まれている情報および見解は、完全にインディカティブなものであり、ディスカッションのみを目的として提示されている
ものであり、いつでも予告なく変更することがあります。本プレゼンテーションに含まれているいかなる権利も、潜在的な提案、取引、商業上の考えその他に基づくものではない可能性があります。本プレゼンテーションは提案、コミットメン
ト、勧誘あるいは投資に対する助言とはみなされず、またオランダ金融監督法の適用対象となる人物による証券提案に使用されることを意図したものではありません。本プレゼンテーションはいかなる契約あるいは責務の基盤になるもの
でもなく、またそれらに依存しないものとします。
© Rabobank, Croeselaan 18, 3521 CB Utrecht, The Netherlands, www.rabobank.com/ir, Chamber of Commerce number 30046259.
ラボバンクおよび投資機関に指定されているラボバンク・グループ各社は、オランダ金融市場当局などに登録されています。これらの投資機関は、金融監督法の下でオランダ金融市場当局により認可を受けています。投資資金が借り入
れにより賄われる場合、負債を負うのみならず投資資金を失うリスクもあります。
本プレゼンテーションは勧誘目的の文書ではありません。ここに含まれる情報は広告であり、EU指令2003/71/EC(適宜修正される)の目的による目論見書を構成するものではありません。本プレゼンテーションの情報はいかなる格付機
関、政府機関、規制当局、上場当局の確認も承認も受けておらず、いかなる証券取引所の規制や規則に従った上場明細書も構成してはおりません。
本プレゼンテーションの内容は法律、税務、会計、法制度、または投資に対する助言と解釈すべきではありません。お客様におかれましては、プレゼンテーションにある投資商品について、独立した専門家の助言をお受けになることをお
勧めいたします。本プレゼンテーションに含む情報は完全なものではなく、ここで言及された金融商品に対する投資の決定は、リスク要因、コスト、約款および原資産価値等が記載された有効な目論見書に基づいてのみおこなう義務があ
ります。有効な目論見書はラボバンクあるいはwww.rabobank.com/irにおいて入手可能です。
投資の価値は変動することがあります。また過去の実績は将来の業績を保証するものではありません。
投資家向け広報活動(IR)
2
ラボバンク・グループの2016年度上半期業績:要点
戦略の現状
•
•
•
•
•
当行の戦略の実施に向けて重要な措置を実行
ガバナンスの変更を成功裏に実施
顧客満足の向上
順調なバランスシート管理取引
業績改善プログラムが結実
収益性
•
•
•
特にいくつかの例外項目を考慮した場合、堅調な9億2400万ユーロの純利益
すべての商業的事業セグメントの基礎的な業績が改善
景気回復が続く中、過去に比べ低水準の貸倒損失
資本と流動性
•
•
•
強固な資本基盤。バーゼルIII全面適用時の普通株等Tier1比率は12.4%に改善
ラボバンクは総自己資本比率を最低25%とする目標達成に向けて順調に前進
ラボバンクは現在(および将来の)流動性要件を十分に充足
投資家向け広報活動(IR)
3
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
4
ラボバンクは、オランダの顧客および世界の食料・農業関
連顧客すべてに融資、知識およびネットワークを提供
オランダの 世界の食料
ための銀行 のための銀
業務
行業務
課題と機会
オランダのための銀行業務
主要な協同組合で顧客志向の国
内銀行として福利と繁栄に大き
な貢献をする
食料のための銀行業務
国際的な食料・農業分野のリー
ダーとして、世界が持続可能な
食料供給をできるよう大きな貢
献をする
顧客へのサービス提供
融資と助言
目標を可能にする
投資家向け広報活動(IR)
知識
115年以上に及ぶ経験と知識
ネットワーク
国内  世界
人  ビジネス
5
戦略的フレームワーク2016年~2020年によりラボバン
クは協同組合としての使命を強化
業績改善の手段
1. 2. 優れた
顧客志向
柔軟性と
貸借対照表の
縮小
近接性と真の顧客志向をサービスの中心に
据えることにより、大事な時に身近にいる
よう努める
貸借対照表の柔軟性を高めるとともに、顧
客支援を維持・強化しつつ貸借対照表の規
模を縮小する
3.
業績の
改善
売上と経費のいずれの点でも当行の中核的
な業績を大幅に改善する
実現方法
従業員の能力
向上
投資家向け広報活動(IR)
文化の変革
協同組合組織
の改善
6
戦略に合わせて再編成されたラボバンクの組織
ひとつのラボバンクを基礎として・・・
40カ国で事業展開
世界全体の顧客は860万
地方ラボバンクの顧客は730万
会員190万
・・・組織全体を変革
全体
• 簡素化され、焦点を絞ったトップ組織
• フィンテック・開発専門チーム
• 中央のポートフォリオ管理部門
国内リテール
• 「新しい身近さ」 や柔軟性に富む多数の新たな接点により顧客への近接性を強化
• バックオフィスの共有
ホールセール、地方およびリテール
新たなガバナンス:
• 単一法人:地方ラボバンク + 中央組
織
• 単一銀行免許
• 単一バランスシート
• 精緻化されたハブアンドスポーク・モデル
• 農業事業の成長
リース
• ベンダーへの融資に注力
• アスロン(Athlon)の売却
不動産
ラボバンク専門子会社
投資家向け広報活動(IR)
• FGH銀行をラボバンクに統合
• 非中核ポートフォリオを別個に管理
7
顧客満足および顧客との相互関係の向上に向
けて前進
1.
優れた顧客
志向
37
NPSのリテール顧客
43
34
37
24
19
NPSの企業顧客
NPSのプライベートバンキング顧客
33
29
32
21
24
17
18
11
2014年6月
2014年12月
2015年6月
2015年12月
2016年6月
優れた顧客サービス
2014年6月
2014年12月
2015年6月
2015年12月
新しい身近さ
2016年6月
2014年6月
10
2014年12月
2015年6月
2015年12月
2016年6月
顧客ニーズのための連結ピンの役割
柔軟性に富む多数の新たな接点
1週間で住宅ローン提供
最高ランクの投資アプリ
ECM取引で
ケプラー・シュブルーと提携
投資家向け広報活動(IR)
8
1.
優れた顧客
志向
急速に変化する顧客選好に対応するための魅
力的イノベーション
壮大な目標に向けたキャンペーン
•
•
•
•
•
自行従業員を対象とする3カ月間の能
力向上プログラム
根本的なイノベーション
顧客のために卓越した価値の構築
250件の破壊的アイデア
7件の有望なアイデア
投資家向け広報活動(IR)
スピンオフと新たな提案
企業向け
自動通貨ヘッジ取引
ミレニアル世代向けのソー
シャル決済エンジン
リテール顧客を対象と
する連絡先リストを通
じた支払い
フリーランサー向けの
スマホ用銀行取引・会計アプ
リ
農家向けのデータ集約
プラットフォーム
ミレニアル世代向けのスマホ
用ロボ資産アドバイザー
新興国市場のオンライ
ン商人向け支払サービ
ス・プロバイダー
投資家と中小企業との結び付
け
9
1.
優れた顧客
志向
当行のイノベーション戦略において連携が有効
戦略
•
•
•
地方・全国・国際規模のイニシア
ティブに積極的に関与
市場についての洞察を取得
顧客のイノベーションを支援
結果
•
•
•
過去5年間、アクセラレーターとの
協力関係が5倍に
過去5年間、スタートアップとの協
力関係が10倍に
スタートアップ支援企業トップ25社
中2位(銀行としてはトップ)
投資家向け広報活動(IR)
インキュベーターとアクセラレー
ター
ラボバンクはイノベーションに最も精通
した企業から学ぶために様々なインキュ
ベーターと提携
イベント
スタートアップ、投資家、ビ
ジネスリーダー、デベロッ
パーを対象とする25以上の全
国フェスティバルのイベント
の設立パートナー
ラボバンクが共同設立した欧州
初の食料・農業関連分野の投資
家、スタートアップ、スケール
アップ向けプラットフォーム
世界最大のハッカー・イベン
トのパートナー
10
2. 柔軟性と貸借
対照表の縮小
貸借対照表の縮小と柔軟性の向上が進展
2016年7月18日
2016年7月14日
FGH銀行が不動産ローンを売却
ラボバンクの子会社FGH銀行は、質の
高い不動産のポートフォリオの一部を
オランダの大規模な機関投資家に売
却。この取引の結果、新たな不動産
ローンの融資能力を創出
オプフィオン(Obvion)が3億4,000万ユーロ相当のオランダの住宅ローン・
ポートフォリオをBinckBankに売却
2016年8月4日
Norfund(ノルウェー開
発途上国投資基金)、
FMO、ラボバンクが協力
アフリカの成長を支援するた
めに金融機関に投資
2016年7月27日
ラボバンクが住宅ローン・ポートフォリオの一
部をデルタ・ロイドに売却
ラボバンクは住宅ローン・ポートフォリオの一部を5億
ユーロでデルタ・ロイドに売却
2016年3月31日
2016年7月18日
オプフィオンが10億ユーロ相当の住宅ロー
ン・ポートフォリオを証券化してオフバラ
ンス化することにより貸借対照表を縮小
投資家向け広報活動(IR)
ラボバンクが住宅ローン・ポート
フォリオの一部を売却することによ
り貸借対照表を縮小
ラボバンクは10億ユーロ相当の住宅ロー
ン・ポートフォリオの一部を保険会社
VIVATフェゼーケリンゲンに売却
2016年7月1日
DLLがグローバルなベンダー・
ファイナンス事業への集中を強
化
ダイムラー・ファイナンシャルサービ
スへのアスロンの売却を公表
11
3. 業績の改善
人員削減が主な要因でコスト削減プログラムが加
速
従業員数
(常用雇用換算値ベース、外部雇用を含む)
2016年:加速の年
•
54,000
2,000
52,000
‐12,000
•
1,900
3,100
47,000
•
7,000
•
40,000
2014年度
削減
投資家向け広報活動(IR)
2015年度
実現
現在取り組み中 2016年度予想
計画
人員削減目標:2018年までに12,000人(常用雇用換算
値ベース)
2016年上半期の実績:約1,900人(常用雇用換算値ベー
ス)(まだ退職の途中段階にある約500人(常用雇用換
算値ベース)の余剰人員を除く)
現行の取り組みを加速して2016年には5,000人(常用雇
用換算値ベース)の削減を達成する見込み(当初目標
は4,000人(常用雇用換算値ベース))
プロセスの効率化と自動化に加え、組織の簡素化と階
層の削減
2018年度予想
12
ラボバンクは財務目標の達成に向けて順調に前進
資本
実績
実績
目標
2015年12月
2016年6月
2020年
普通株等Tier1比
率
13.5%
13.4%
> 14%
総自己資本比率
23.2%
23.5%
> 25%
6.0%
5.0%
> 8%
投下資本利益率
(ROIC)
収益性
収益に対する費
用の比率(規制
賦課金を除く)
資金調達と ホールセールに
流動性
よる資金調達
2016年上半期の実績
•
•
•
62.6%
73.7%
50%
2,030億
ユーロ
2,010億
ユーロ
< 1,500億
ユーロ
2016年1月1日にCRR/CRD IV規制の段階的導入がさらに進ん
だにもかかわらず、ラボバンクの普通株等Tier1比率は安定的
に推移
4月に12億5,000万ユーロのその他Tier1証券を成功裏に発行し
たことにより総自己資本比率がさらに上昇
ROICと収益に対する費用の比率はいくつかの例外項目からマ
イナスの影響を受けた
•
顧客の増加に伴いホールセールによる資金調達の必要性が
低下
•
低金利環境を受けてデリバティブの価額が上昇したことが主
因で総資産が増加
これらの目標は貸借対照表の柔軟性の向上および縮小との関連で設定。最終的な
削減目標はバーゼルIVの最終結果に基づいて決定
投資家向け広報活動(IR)
13
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
14
景気回復が続く中、高水準の経常利益と低水準の貸倒損
失に支えられて堅調な純利益を達成
損益計算書
税引前営業利益
(百万ユーロ)
2015年上半
2015年下
2016年上
期
半期
半期
4,482
4,657
4,375
962
930
982
その他収益
1,483
500
446
総収益
6,927
6,087
5,803
営業費用
‐3,833
‐4,312
‐4,276
規制賦課金
‐121
‐223
‐246
のれんに係る減損損失
‐600
‐23
0
貸倒損失
‐356
‐677
‐148
2,017
852
1,133
‐495
‐160
‐209
1,522
692
924
百万ユーロ
純受取利息
純受取手数料
税引前営業利益
税額
純利益
2,017
1,133
852
2015年上半期
投資家向け広報活動(IR)
2015年下半期
2016年上半期
15
市場のボラティリティがその他収益に影響する一方、営業
費用には特定の費用の増加が含まれる
税引前営業利益に含まれる例外項目
基礎的な税引前利益
(百万ユーロ)
百万ユーロ
RNAのれん代減損
事業再構築
2015年上半 2015年下半 2016年上半
期
期
‐600
‐3
‐26
‐219
‐190
‐150
‐514
デリバティブ・フレームワーク*
公正価値(FV)項目**
影響の総額
期
2,177
2,123
160
466
‐190
‐286
‐160
‐563
‐990
990
1,415
563
* 2014年度には2,100万ユーロの金利デリバティブ回収フレームワーク(IRDF)を損益計算書に計上
** 発行済負債性金融商品(仕組債)の公正価値とヘッジ会計に基づく結果
2,017
1,133
852
2015年上半期
投資家向け広報活動(IR)
2015年下半期
2016年上半期
16
中核収益項目は引き続き安定
総収益
受取利息は減少、手数料は増加
(百万ユーロ)
•
6,927
公正価値項目
その他収益
(公正価値項
目を除く)
純受取手数料
466
6,087
1,017
•
5,803
690
732
930
962
982
純受取利息:2015年上半期比2%減。純金利マージンは
横ばい
純受取手数料:2015年上半期比2%増:
•
国内リテール:支払サービスの受取手数料が増加
•
WRR:手数料発生ビジネス拡大の戦略に伴い純受
取手数料が増加
リース:貸付ポートフォリオの伸びが収益の増加に寄
与
その他収益(公正価値項目を除く):2015年上半期比28%
減:
•
WRR:その他収益は、極めて好調だった2015年上半
期(例えば、プライベートエクイティ・ポートフォリオの
プラス再評価やABCに対する当行持分の大部分の
売却)以後、過去の平均により近い水準に戻る
•
アフメアへの資本参加による収益が減少
•
•
6,461
純受取利息
4,482
2015年上半期
投資家向け広報活動(IR)
6,277
4,657
6,089
4,375
‐190
‐286
2015年下半期
2016年上半期
17
低金利環境の影響は引き続き限定的
純受取利息(NII)と純金利マージン(NIM)
1.29%
1.23%
1.36%
1.23%
4,643
4,453
1.36%
1.35%
1.35%
純受取利息減少の主な要因
1.33%
1.33%
1.32%
1.38%
1.35%
1.29%
4,522
4,596
1.29%
4,657
4,482
NIMの
12カ月移動平均
NIMの
6カ月移動平均
•
•
4,375
•
•
2013年上半期
2013年下半期
投資家向け広報活動(IR)
2014年上半期
2014年下半期
2015年上半期
2015年下半期
国内リテール:2015年上半期に比べ貸付ポー
トフォリオが縮小し、支払預金口座のマージン
が低下したことにより純受取利息が1%減少
WRR:足元の金利環境が一因で国債部門の
業績が悪化したことにより純受取利息が減少
リース:純受取利息とマージンは安定的に推
移
不動産:FGH銀行の貸付ポートフォリオの縮小
に伴い14%減
2016年上半期
18
事業再構築の方策が成果をもたらす
営業費用
(百万ユーロ)
基礎的な営業費用が減少
4,312
150
219
3,833
26
•
4,276
IRDF
514
事業再構築
190
•
•
1,564
1,400
その他の
営業費用
事業再構築の取り組みの結果として人件費は減少傾向。
2016年上半期の従業員数は約1,900人(常用雇用換算値
ベース)減少
さらに従業員給付を削減
引当金戻入れがその他の営業費用の減少に寄与
1,308
収益に対する費用の比率の推移
2015年上半 2015年下半 2016年上半
3,943
3,807
3,572
2,407
2,379
2015年上半期
2015年下半期
投資家向け広報活動(IR)
人件費
2,264
収益に対する費用の比率(規制賦
課金を除く)
基礎的な収益に対する費用の比率
(規制賦課金を除く)
期
期
期
55
71
74
59
63
59
2016年上半期
19
貸倒損失は過去10年間の最低水準
貸倒損失(LIC)
すべてのセグメントが景気回復の好影響を受ける
(百万ユーロおよびbps(対平均ローン残高))
16 bps
32 bps
7 bps
677
•
•
43
37
•
253
•
356
不動産
47
リース
48
•
国内
リテール
WRR
349
148
44
273
•
様々なセクターが経済成長およびそれに伴う消費支出や
輸出の伸びの好影響を受けた
国内住宅ローンは、貸倒損失が4bpsと引き続き堅調に推
移
国内事業融資は、施設園芸および海運を除き、ラボバン
クが融資を行うすべての業種が好調だったため、貸倒損
失の水準が極めて低い
オランダのCRE(商業用不動産)市場は、一部に見られる
構造的問題にもかかわらず、その貸付ポートフォリオの全
体的な質はさらに改善した。貸倒引当金への繰入れが戻
入れを下回ったため貸倒損失はマイナスとなった
WRRの貸倒損失は半分以下の水準(23bps)に低下した。
オランダの(ホールセールの)貸倒損失の減少が主な要
因
長期(10年)の平均貸倒損失は対平均ローン残高で36bps
117
その他
2015年上半期
投資家向け広報活動(IR)
2015年下半期
2016年上半期
20
不良債権は減少傾向
不良債権の内訳
主要動向
(百万ユーロおよび貸出金全体に対する比率)
4.8%
4.6%
4.4%
20,946
リース
673
不動産
3,905
19,503
681
4,012
WRR
国内
リテール
•
不良債権総額:2015年度末比3%減
•
景気回復の進展を背景にすべての事業セグメントで不良
債権が減少
国内住宅ローン・ポートフォリオの不良債権は1%を下回
る
カバレッジレシオ:不良債権全体の42.6%(2015年度末は
43.5%)
•
18,985
639
3,821
•
6,583
5,644
5,460
9,785
9,166
9,065
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
投資家向け広報活動(IR)
21
預貸率はわずかに改善
1.32
預貸率改善の主な要因
預貸率
1.24
1.25
•
434
不動産
リース
16
29
101
426
427
15
14
30
30
99
338
328
WRR
WRR
282
•
212
顧客からの預金
2015年上半期
投資家向け広報活動(IR)
•
219
国内
リテール
貸付
•
123
279
212
国内
リテールl •
343
124
115
287
104
•
貸付
顧客からの預金
2015年下半期
貸付ポートフォリオが2015年度末に比べ10億ユーロ増加:
貸付
顧客からの預金
2016年上半期
国内リテール:住宅ローン・ポートフォリオはローンの売却や
超過返済のために20億ユーロ減少し、事業融資は10億
ユーロ減少
WRR:貸付ポートフォリオは50億ユーロ増加。これは、とりわ
け農業向け銀行業務やトレードアンドコモディティー取引金
融の伸びによるもの
リース:経済状態の改善を背景に貸付ポートフォリオがわず
かに改善
不動産:貸付ポートフォリオが10億ユーロ減少
顧客からの預金は2015年度に比べ50億ユーロ増加:
•
国内リテール:顧客からの預金が、5月に受け取った休日勤
務手当および企業顧客が保有する当座預金残高の増加が
一因で70億ユーロ増加
•
WRR:顧客からの預金はほぼ20億ユーロ減少。2015年度時
点でホールセール顧客からラボバンクへの多額の資金流入
があった。それらの預金の一部が2016年初頭に引き出され
た
22
商業・工業・サービス業および食料・農業ビジネスへの貸
付が増加
主要動向
民間セクターの貸付ポートフォリオ
•
食料・農業関連
23%
•
•
民間個人
48%
•
•
ポートフォリオ全体:
4,270億ユーロ
民間セクターの貸付のほぼ半分が民間個人に供与(主に国内住
宅ローン)
2016年上半期には、主に国内住宅ローンの超過返済および売却
により、民間個人への貸付が36億ユーロ減少
商業・工業・サービス業(TIS)セクターへの貸付は44億ユーロ増加
したが、国内市場と海外市場の比率はほぼ同等
2016年上半期に食料・農業関連の貸出はわずかに(+4億ユーロ)
増加し、ラボバンクの貸付ポートフォリオのほぼ4分の1を占める
オランダは依然としてラボバンクの主要市場であり、この国内市場
の残高は貸付ポートフォリオの73%を占める
TIS
29%
投資家向け広報活動(IR)
23
当行の資本戦略に従い、RWAを削減
RWAの内訳
RWA
(十億ユーロ)
(十億ユーロ)
216.7
3.6
213.1
4.0
その他
16
209.1
不動産
12
国内リテール事
業
80
リース
22
RWA総額:
2,091億ユーロ
WRR
79
2015年
上半期
2015年下半期までの変動
投資家向け広報活動(IR)
2015年下半期
2016年上半期までの変動
2016年上半期
24
普通株等Tier1比率は十分な水準にあり、規制要件を
大幅に上回る
主要動向
•
普通株等Tier1比率
( %)
14.0%
13.2%
13.5%
13.4%
13.1%
0.4%
0.2%
0.1%
10.25%
2016年6月30日時点の普通株等Tier1比率(移行時):
13.4%
• 2016年6月30日時点の普通株等Tier1比率(バーゼルIII
全面適用時):12.4%
• 2016年1月1日時点におけるCRD IVの影響:‐0.4%ポイン
ト
12.5%
• アスロン売却による影響の見積もり(2016年下半期に確
定の予定):+0.4%ポイント
SREP + システミック・
• 2016年7月、欧州銀行監督機構(EBA)はピラー2の要件
リスクバッファの段階 が要件(P2R)とガイダンス(P2G)に分割されることを確認
的導入
目標
•
•
2015年上半
期
2015年下半 CRD IVの導 2016年1月 RWAの変
期
入
更
投資家向け広報活動(IR)
利益
2016年上
半期
2020年の
目標
•
ラボバンクは14%の最低普通株等Tier1比率を目標とす
る。これは、バーゼルIII全面適用時の最低要件である
12.5%に1.5%ポイントの最低マネジメントバッファを上乗
せした水準
現在の普通株等Tier1比率13.4%は、最低普通株等Tier1
要件に3.15%ポイント(65億ユーロ)のバッファが上乗せさ
れていることを意味する
2016年6月30日時点の分配可能項目は254億ユーロだっ
た
25
ラボバンクは25%を上回る総資本の目標達成に向けて順
調に前進
ハイライト
資本構成
( %)
24.1%
7月にTier2を発行
> 25.0%
(+0.6%ポイント)
23.2%
21.3%
19.8%
6.8%
•
ラボバンクは総自己資本比率の点でアウトパフォームしてい
る
•
ラボバンクは、(可能性の低い)ベイルインの発生時に備え、
シニア債保有者を保護するために高水準の資本比率を目標
とする
ラボバンクは総資本の目標およびMREL要件の達成に向け
て順調に前進している
2016年末までに暫定的なMREL要件が公表される見込み
•
6.7%
•
5.3%
•
Tier2
3.2%
その他Tier1
3.1%
2.4%
2.9%
3.4%
普通株等
Tier1比率
13.5%
13.6%
13.5%
13.4%
•
23.5%
•
投資家向け広報活動(IR)
2020年度
目標
2016年上半
期(2016年
7月のT2の
発行を含
む)
2015年度
2014年度
2013年度
•
ラボバンクは欧州における債権者の階層に関して「フランス
案」を強力に支持する
2016年上半期、ラボバンクは12億5,000万ユーロのその他
Tier 1証券(PerpNC5)を成功裏に発行
2016年7月、ラボバンクは15億米ドルの10年満期一括償還
Tier2証券を発行し、見積もりで0.6%ポイントを総自己資本比
率に積み増した
2016年6月30日時点の資本比率(移行時):
• Tier1比率 16.8%
• 総自己資本比率 23.5%
• レバレッジ比率 5.1%
26
貸借対照表は引き続き強固な資本基盤、十分な資金、
高い流動性を有する
貸借対照表
(100% = 6,870億ユーロ)
貸借対照表の構成
•
•
•
顧客への貸付
50%
顧客からの預金
6%
資本金
68%
•
22%
現金および現金同等物
11%
金融資産
他行預け金
デリバティブ
6%
8%
その他資産
ホールセールによる
長期資金調達
8%
ホールセールによる
短期資金調達
デリバティブ
4%
6%
その他負債
資産
負債および資本
8%
4%
投資家向け広報活動(IR)
•
ラボバンクは過去数年、その良好な信用力を反映して頻繁かつ
柔軟に債券を発行し、着実に資金を調達してきた
高品質流動資産によって測定された流動性バッファは980億ユー
ロと安定的に推移
ラボバンクは現在(および将来)の流動性要件を十分に充足して
いる:
• 流動性カバレッジ比率:127%
• 安定調達比率:116%
預貸率は124%に改善
貸借対照表総額:主に低金利環境により160億ユーロ増加。こう
した環境はデリバティブの価額上昇をもたらし、ラボバンクの貸付
ポートフォリオのヘッジ会計調整額が増加した
27
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
28
国内リテールは景気回復の進展による恩恵を享受
税引前営業利益
貸付および預金
(百万ユーロ)
(十億ユーロ)
特別項目
貸付ポートフォリオ
PBT
顧客からの預金
預貸率
+1%
主要動向
1.35
1.33
623
1274
287
282
212
オランダ経済と住宅市場のさらなる回復を背景
に基礎的な利益は堅調。こうした背景から貸倒
損失は極めて低水準だった
•
税引前利益は、金利デリバティブ回収フレーム
ワークの採用に関連して計上された5億1,400万
ユーロの引当金および2015年上半期を約1億
ユーロ上回る事業再構築引当金の設定による
影響を受けた
•
貸付ポートフォリオは住宅ローンの超過返済お
よび売却が一因で減少した
顧客からの預金は、5月に受け取った休日勤務
手当および企業顧客が保有する当座預金残高
の増加が一因で増加した
1.27
1,301
1,290
•
279
212
219
808
316
•
678
492
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
29
WRRの業績は2015年度のRNAのれん代減損以後回復
税引前営業利益
貸付および預金
(百万ユーロ)
(十億ユーロ)
特別項目
貸付
PBT
預貸率
+25%
主要動向
1.14
542
538
顧客からの預金
0.79
0.84
124
123
115
•
税引前利益は、2015年上半期にRNAに関連するのれ
ん代減損として6億ユーロを計上した後、急速に回復
•
基礎的な税引前利益は、公正価値項目に関わる修正
およびRNAのれん代減損以後25%改善した。この主な
要因は営業費用の減少と貸倒損失の減少による
貸付ポートフォリオは5%増加。これは、とりわけ農業
向け銀行業務やトレードアンドコモディティー取引金融
の伸びによるもの
顧客からの預金はいくぶん減少。2015年度末には
ホールセール顧客からラボバンクに多額の資金が流
入した。それらの預金の一部が2016年初頭に引き出さ
れた
•
435
101
104
99
•
2 ‐3
‐169
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
30
リースでは、利益が増加し貸倒損失が減少
税引前営業利益
リースポートフォリオ
(百万ユーロ)
(十億ユーロ)
特別項目
主要動向
•
PBT
+10%
業績は一貫して好調。活動の活発化を受けて
総収益が増加
•
34.9
35.7
33.0
393
390
357
356
334
332
•
リースポートフォリオは、アスロンの自動車リー
スの売却が予定されるため(売却目的に再分
類)、8%減少して330億ユーロとなった
•
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
2015年上半期
2015年下半期
予想を上回る自動車の残存価額に関連す
る一時的利益がその他収益に寄与
同一条件の下で比較した場合、リースポート
フォリオは4%増加となる
2016年上半期
31
不動産は非中核ポートフォリオを積極的に削減
主要動向
税引前営業利益
貸付
(百万ユーロ)
(十億ユーロ)
特別項目
•
PBT
+27%
•
16.3
14.1
13
•
160
136
135
•
15.3
173
•
113
不動産セグメントは、特にオランダにおける不動
産市場の一部の回復による恩恵を享受
不動産デベロッパーのBPDは、2015年上半期を
30%以上上回る約4,000戸の住宅を販売
6月に建物「デ・ロッテルダム」への投資を売却し
たことを受けて帳簿上の利益が発生
事業再構築引当金に係る調整後、基礎的な税
引前利益は2015年上半期に比べ27%増加
貸付ポートフォリオは140億ユーロに減少
111
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
32
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
33
オランダ経済の主要指標
オランダ経済の主要指標(2016年9月)
対前年比(%)
2015年実績
2016年の見通し
2017年の見通し
国内総生産(GDP)
2.0
1¾
1½ 民間消費
1.8
1¼ 1¾
政府支出
0.5
¾ ¾ 民間投資
11.6
8 3
輸出
5.0
2¾ 2¾ 輸入
5.8
2¾ 3 インフレ率
0.2
0
1
失業率
6.9
6¼
5¾ 政府予算(対GDP比)
‐1.9
‐1½
‐¾ 政府債務(対GDP比)
65.1
63¾
62½ 投資家向け広報活動(IR)
34
オランダは当行にとって地元市場
地方ラボバンクがオランダをカバー
オランダはラボバンクにとって地元市場
•
•
•
グループ民間セクター貸付ポートフォリオの73%はオランダ国内
105の地方ラボバンク
ラボバンクは高いマーケット・シェアを有する総合金融機関として、確固たる地位を築い
ている
オランダ経済の主要指標
•
•
•
•
•
•
•
•
•
人口1,690万人
GDP 6,770億ユーロ
1人あたりGDP EU第3位、世界第13位
家計による貯蓄残高3,940億ユーロ
年金基金資産1兆3,300億ユーロ
住宅ローン残高総額6,580億ユーロ
住宅ストックの価値1兆2,040億ユーロ
輸出5,580億ユーロ(サービス含む)
輸入4,850億ユーロ(サービス含む)
経済見通し
•
•
•
•
投資家向け広報活動(IR)
広範な分野での成長:輸出と国内需要
住宅市場は回復基調を維持
失業率は着実に低下
国際情勢の不安定性が増大
35
オランダの住宅市場は良好な市況により好調
•
•
住宅価格指数と販売数
Sales x 1,000
Index (2010=100)
120
230
110
210
100
190
90
170
80
150
70
130
60
110
50
90
40
70
30
50
96
98
00
02
04
06
08
10
12
14
•
•
•
政府による住宅ローン保証制度(NHG)
• 残余債務がある場合に債権者を保護
• 住宅ローン貸付の最高額24万5,000ユーロ
• 住宅ローンの借り手は貸付の1%相当額を一回限りの保証料(税控除可能)として支払う
• 借り手に対する低金利融資
• 政府によるバックストップ保証
•
オランダ住宅市場の基本的なファンダメンタルズは強固:住宅需要は構造的に供給を上回
る状態
• 世帯数の増加
• 住宅用地が限られている
• 新築戸数が限られている
• 金利は非常に低く、支払金利は税控除できる
• 賃貸用住宅の不足(特に規制対象外の分野)
• 家賃が上昇
16
家計は徐々にプラスに移行しつつある
% households with negative equity
% households with negative equity
21
% of households with negative equity in
three scenarios with rising house prices
18
18
15
15
12
12
9
9
6
6
3
3
0
16
0
17
18
19
20
21
22
23
24
25
0%
Baseline scenario (+4.5% in 2016, +2% onwards)
Annual price increase of 4%
出典:オランダ統計局・
level in 2008
ラボバンク
投資家向け広報活動(IR)
家計の購買力は引き続き堅調であるものの、価格上昇が可処分所得の伸びをわずかに上
回ったため、今後やや悪化するとみられる
持ち家比率は59%で、EU平均の69%より低い
•
House Prince Index, seasonally adjusted (lhs)
Sales, 12-month total (rhs) 出典:オランダ統計局・土地登記所
21
季節調整済み住宅価格指数:約92(2010年= 100)
2016年の売上予想:200,000~220,000 (2015: 278,000)。2014年は巻き返しの成長により40%
伸び、2015年はさらに16%伸びた
さらなる価格上昇が見込まれる。平均で2015年は2.8%だったが、2016年と2017年は4‐6%
の上昇の見通し
36
ガバナンスの変更は投資家にとって有益
新たなガバナンス体制による債券投資家および
資本投資家への影響は非常に限定的である
なぜガバナンス体制は変更されたのか
•
•
•
業務効率の向上
ラボバンク会員の影響力強化
法規制の更なる厳格化を予想
金融市場の参加者や規制当局にとってよりシンプルで
透明性の高い体制
…これらにより、協同組合としてのラボバンクとその「銀
行ビジネス」を強化する
•
ラボバンク・ネダーランドの正式名称は「Coöperatieve Centrale Raiffeisen‐
Boerenleenbank B.A.」(発行体)から「Coöperatieve Rabobank U.A.」に変
更された。(当行の定款の変更を経て)変更事項は2016年1月1日付けで
有効
•
例えば会社名、法的な構造などの事実の変更は、債務残高に関する法
的な文書に含まれている
既存の金融手段の取引条件は変更しない
投資家の償還に変更はない
•
2016年1月1日の合併後の組織構造
地方ラボバンクに730万の顧客
190万の会員
以前の105の地方協同組合
ラボバンク協同組合
Coöperatieve
所有と相互保証
Rabobank U.A.
以前のラボバンク・ネダーランド
•
•
•
•
•
•
ラボバンク・ネダーランドと地方ラボバンクは同一法人となって存続するた
め、両者間の相互保証スキームは不要となる
グループの資本は105の地方銀行に分散することはなく、すべてラボバン
ク・ネダーランドが直接利用可能となるため、分配可能な項目の金額が増
加する
ガバナンス体制の変更によりコストをより削減し、費用効果を高められる
2016年1月14日、フィッチはガバナンスの変更はラボバンクの格付には影
響がないことを言明した。現在まで、当行は他の格付機関からこれと異な
る対応をするという提示は受けていない
ラボバンク専門子会社
投資家向け広報活動(IR)
37
共に持続的な成功を
持続可能性は2020年に向けて優先課題
•
•
•
•
個人顧客と企業顧客が持続可能性を拡大するのを支援
農業と食料供給の持続可能な開発を全世界で加速
重要なコミュニティを強化
当行の持続可能性格付けを改善しトップクラスのポジションを目指す
主要な持続可能性指標(2015年12月)
•
•
•
•
•
•
持続可能融資合計: 220億ユーロ
顧客の保護預かり持続可能資産合計: 30億ユーロ
持続可能資金調達合計: 30億ユーロ
ラボバンク基金による支援: 1,600万ユーロ
地方ラボバンクの協同組合配当: 3,800万ユーロ
ラボバンク・グループによる寄付: 700万ユーロ
持続可能性格付
ランキング
87ポイント(5位にランキング)
78ポイント(9位にランキング)
Fair Banking Guide
投資家向け広報活動(IR)
18の評価項目のほとんどで「十分」–
「良好」
38
ラボバンク・グループの実績
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
2015年上半期から
2016年上半期への変動
総収益
6,927
6,086
5,803
‐16%
純受取利息
4,482
4,657
4,375
‐2%
純受取手数料
962
930
982
+2%
その他収益
1,483
499
446
‐70%
営業費用合計
3,834
4,311
4,276
+12%
粗利益
3,093
1,776
1,527
‐51%
貸倒損失
356
677
148
‐58%
破綻処理基金積立および破綻処理負担金
121
172
181
+50%
DGS(預金保証スキーム)への拠出金
0
0
65
‐
銀行税および賦課金
0
172
0
‐
のれん代減損
600
23
0
‐
税引前営業利益
2,017
852
1,133
‐44%
法人税
495
160
209
‐58%
純利益
1,522
692
924
‐39%
Tier1資本収益率
9.0%
6.5%
5.3%
‐3.7%ポイント
ROIC
8.3%
6.0%
5.0%
+3.3%ポイント
規制賦課金を除外した効率比
55.3%
70.8%
73.7%
+18.4%ポイント
規制賦課金を含めた効率比
57.1%
74.5%
77.9%
+20.8%ポイント
貸倒損失
16 bps
32 bps
7 bps
‐9 bps
百万ユーロ
投資家向け広報活動(IR)
39
事業セグメント別実績
2015年
上半期
2016年
総収益
842
891
+6%
+24%
営業費用合計
429
443
+3%
8
‐
貸倒損失
48
44
‐8%
941
502
‐47%
純利益
247
284
+15%
規制賦課金を除外した効率比率
62.2%
76.8%
+14.6%ポイント
規制賦課金を除外した効率比率
51.0%
49.7%
‐1.3%ポイント
貸倒損失
0 bps
1 bps
+1 bps
貸倒損失
28 bps
26 bps
‐7 bps
2015年
上半期
2016年
2015年
上半期
2016年
総収益
1,899
1,752
‐8%
総収益
338
339
0%
営業費用合計
1,152
1,017
‐12%
営業費用合計
149
183
+23%
貸倒損失
273
117
‐57%
貸倒損失
47
‐11
‐
純利益
310*
387
‐
純利益
98
121
+23%
規制賦課金を除外した効率比率
60.7%
58.0%
‐2.7%ポイント
規制賦課金を除外した効率比率
44.1%
54.0%
+9.9%ポイント
貸倒損失
54 bps
23 bps
‐31 bps
貸倒損失
57
‐16 bps
‐73 bps
国内リテール
(百万ユーロ)
リース
(百万ユーロ)
2015年
上半期
2016年
総収益
3,517
3,542
+1%
営業費用合計
2,186
2,719
貸倒損失
‐6
純利益
ホールセール・海外リテール
(百万ユーロ)
* 6億ユーロのRNAのれん代減損を除く
投資家向け広報活動(IR)
上半期
不動産
(百万ユーロ)
上半期
上半期
上半期
40
2016年上半期はラボバンクの格付けに変化なし
2015年6月
2015年12月
2016年6月
A+/ネガティブ/A‐1
A+/安定的/A‐1
A+/安定的/A‐1
ムーディーズ
Aa2/安定的/P‐1
Aa2/安定的/P‐1
Aa2/安定的/P‐1
フィッチ
AA‐/安定的/F1+
AA‐/安定的/F1+
AA‐/安定的/F1+
AA(高)/見直し中/R‐1(高)
AA/安定的/R‐1(高)
AA/安定的/R‐1(高)
スタンダード&プアーズ
DBRS
最近のラボバンクに対する格付機関の対応:
•
•
•
•
‐長期債務と預金の格付は「Aa2」と据え置き
‐見通しは新たなメソドロジーと政府支援の見直しから「ネガティブ」から「安定的」に変更
DBRS(2015年11月):
‐長期預金およびシニア債の格付けは「AA」と据え置き
‐トレンドは財務成績の改善により「ネガティブ」から「安定的」に変更
スタンダード&プアーズ(2015年12月): ‐長期のカウンターパーティークレジットは「A+」と据え置き
‐見通しは政府支援とALACレビューにより「ネガティブ」から「安定的」に変更
フィッチ (2016年4月):
‐長期債発行体デフォルト格付け(IDR)は「AA‐」と据え置き
‐見通しは「安定的」で据え置き
ムーディーズ(2015年5月):
AA/Aa2
A‐/A3
オラン
ダ
その他の欧州
その他の海外
BB/Ba2
*出典:ラボバンク分析
グラフは世界の60大銀行とオランダの主要行の、フィッチ、ムーディーズ、およびスタンダード&プアーズによる平均の格付けスコアに基づく(2016年7月)
投資家向け広報活動(IR)
41
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
42
貸借対照表
百万ユーロ
資産
資本および負債
2015年6月
2015年12月
2016年6月
467,099
458,479
463,686
現金
43,066
64,943
73,219
銀行預金
41,611
31,210
24,378
証券
45,845
43,441
41,272
デリバティブ
50,210
48,113
57,339
その他
26,903
24,077
26,699
総資産*
674,734
670,263
686,593
資本金
41,319
41,197
40,759
顧客からの預金*
328,159
337,593
342,940
長期債務
160,717
150,079
148,883
貸付(公的セクターを含む)*
短期債務
51,407
53,124
52,168
銀行預金
20,967
19,038
21,903
デリバティブ
57,585
55,129
64,910
その他
14,580
14,103
15,030
674,734
670,263
686,593
8%
9%
8%
資本および負債合計*
担保設定資産
欧州銀行監督機構(EBA)のガイドライ
ンに基づく数値
* 2016年にネッティング手順が調整されたことに伴い、2016年6月に83億ユーロ相当のキャッシュ・プールを相殺した。一貫性を保つため、比較対象となる数値も純額ベースで表示されている。
投資家向け広報活動(IR)
43
グループローン、不良債権、引当金、貸倒損失
2015年6月
2015年12月
2016年6月
変動(2016年6月 – 2015年
12月)
434,252
426,047
427,348
+0%
20,946
19,503
18,985
‐3%
4.8%
4.6%
4.4%
‐0.2%ポイント
9,016
8,478
8,085
‐5%
43%
43%
43%
2015年上半期
2015年下半期
356
677
16 bps
32 bps
7 bps
貸倒損失の内訳(百万ユーロ)
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
国内リテール合計とその内訳:
‐5
348
8
210
95
23
200
84
13
‐215
252
‐15
‐37
36
3
‐178
216
‐18
百万ユーロ
グループローン・ポートフォリオ
不良債権
‐グループローン・ポートフォリオに対する比
率(%)
引当金
‐不良債権に対する比率(%)
貸倒損失
‐ 単位:bps
‐国内個人
‐その内住宅ローン
‐国内中小企業
‐国内中小企業:食料・農業関連
‐国内中小企業:商業・工業・サービス業
ホールセール・海外リテール
‐0%ポイント
変動(2015年上半期 – 2016年
2016年上半期
上半期)
148
‐58%
273
253
117
不動産
47
43
‐11
リース
48
37
44
その他
‐6
‐5
‐10
投資家向け広報活動(IR)
‐9 bps
44
オランダに焦点を合わせた多角的な事業セクター別貸
付ポートフォリオ
事業セクター別貸付ポートフォリオ
十億ユーロ
事業セクター別貸付ポートフォリオ 4,273億ユーロ
2015年12月
2016年6月
変動
グループ合計
426.0
427.3
+0%
• 国内リテール
281.8
278.5
‐1%
98.8
104.1
+5%
‐国内ホールセール
14.2
16.0
+13%
‐海外
‐ ホールセール
‐地方およびリテール
84.6
47.0
37.6
88.1
50.1
38.0
+4%
+7%
+1%
• リース
29.7
30.3
+2%
‐ 国内
4.6
4.8
+4%
‐ 海外
25.1
25.5
+2%
• 不動産
15.3
14.1
‐8%
• ホールセール・海外リテー
ル
リース
7%
国内商業用不動産*
6%
ホールセール・海外リテール
24%
その他 国内リテー
ル・
中小企業
9%
国内リテール
住宅ローン
48%
国内リテール食料・農業
関連
7%
*) 商業用不動産に対する国内リテールと不動産セグメントのエクスポージャーを含む
投資家向け広報活動(IR)
45
顧客カテゴリー別国内民間セクターの貸付ポートフォリオ
十億ユーロ
国内貸付合計
• 住宅ローン
2015年12月
2016年6月
変動
316.3
313.7
‐1%
201.5
199.4
‐1%
• 食料・農業関連リテール
28.2
27.8
‐1%
• 商業用不動産
28.0
26.4
‐6%
• その他の中小企業向け融資
39.8
39.3
‐2%
• ホールセール
14.2
16.0
+13%
4.6
4.8
+4%
• リース
国内民間セクターの貸付ポートフォリオ 3,137億ユーロ
(グループの貸付ポートフォリオの73%)
ホールセール5%
リース
2%
その他の中小企業向
け融資
13%
商業用不動産
8%
住宅ローン
63%
食料・農業関連リテー
ル
9%
投資家向け広報活動(IR)
46
グローバルな展開
海外民間セクター貸付ポートフォリオ*
十億ユーロ
ホールセール
•
地方および
リテール
海外ポートフォリオ合計
• 海外ホールセール・リ
テール
•
合計
•
113.6
38.0
50.1
88.1
‐オランダ以外の欧州
14.8
1.3
16.1
‐ 北米
16.4
15.7
32.1
‐ 南米
7.5
3.7
11.2
2.7
16.9
19.6
‐ アジア
8.3
0.5
8.8
‐ アフリカ
0.3
‐
0.3
‐豪州およびニュー
ジーランド
• 海外リース
25.5
•
•
ラボバンク・グループは40カ国で事業を展開
393の海外事業拠点
海外ホールセールおよびリテールの貸付ポートフォリオ881億ユーロ
(+4%)
• ホールセール(501億ユーロ)は合計の57%
• 地方およびリテール(380億ユーロ)は合計の43%
食料・農業関連ビジネスに重点:522億ユーロ。海外ホールセール・リ
テール合計の59%
海外リースポートフォリオ377億ユーロ
• うち255億ユーロが貸付
• 食料・農業関連ビジネスの割合: 38%
海外民間セクター貸付ポートフォリオ 1,136億ユーロ
(グループの貸付ポートフォリオの27%)
リース
22%
*)居住国に基づく貸付ポートフォリオの内訳
地方およびリテール
34%
ホールセール44%
投資家向け広報活動(IR)
47
不良債権、引当金、貸倒損失
2015年12月
貸付に占める
割合%
2016年6月
貸付に占める
割合%
国内リテール
9,166
3.2%
9,065
3.3%
ホールセール・海外リテール
5,644
5.7%
5,460
5.2%
リース
681
2.3%
639
2.1%
不動産
4,012
26.2%
3,821
27.1%
貸付に占める不良債権の割合%
および不良債権に対する引当金の割合%
60%
55%
49%
50%
不良債権に
占める割合%
引当金
LIC**
4.4%
不良債権に
占める割合%
40%
30%
国内リテール*
3,996
44%
3,647
40%
ホールセール・海外リテール
2,962
52%
3,004
55%
リース
344
51%
316
49%
不動産
1,175
29%
1,118
29%
ラボバンク・グループ合計
8,478
43%
8,085
43%
2015年
2016年
上半期
上半期
‐0 bps
‐2
1 bps
ホールセール・海外リテール
273
54 bps
117
23 bps
リース
48
28 bps
44
26 bps
不動産
47
57 bps
‐11
‐16 bps
356
16 bps
148
7 bps
投資家向け広報活動(IR)
17%
10%
10%
5%
4%
2%
0%
‐11
*)その他のセグメントを含む
**) 貸倒損失
20%
29%
27%
1%
国内リテール*
ラボバンク・グループ合計
43%
貸付に占める不良債権の割合%
Non‐performing loans in % of loans
合計
18,985
リース
4.6%
不動産
19,503
国内民間個人
ラボバンク・グループ合計
47%
ホールセール・海外リテール
不良債権
国内中小企業
百万ユーロ
不良債権に対する引当金の割合%
Allowances in % of NPE
48
国内の住宅ローン・ポートフォリオ
百万ユーロ
2015年6月
2015年12月
2016年6月
変動
貸付
203,655
201,498
199,420
‐1%
不良債権
2,010
1,837
1,930
+5%
‐貸付に対する比率(%)
0.99%
0.91%
0.97%
+0.06%ポイント
引当金
303
319
275
‐14%
‐不良債権に対する比率(%)
15%
17%
14%
‐3%ポイント
2015年上半期
2015年下半期
2016年上半期
2015年上半期 から
2016年上半期への変動
200
84
13
‐94%
5.9 bps
9.1 bps
4.3 bps
‐1.6 bps
貸倒損失
単位:ベーシスポイント(非経常的影響調整を除
外*)
* 2015年、ラボバンクは住宅ローンに関わる新たな資本モデルを開発した。さらにラボバンクは、起業家に供与した住宅ローンに係る貸倒損失を事業融資に配賦することの中止を決定した。
投資家向け広報活動(IR)
49
国内の住宅ローン・ポートフォリオ
国内の住宅ローン・ポートフォリオ(1,994億ユーロ)
•
•
百万ユーロ
220
•
200
•
180
•
160
140
•
120
•
100
2016年上半期における国内住宅ローン件数全体に占める延
滞、回収手続きおよび競売件数の割合%
低い貸倒損失:4.3bps
平均有利子負債比率:71% (2015年12月:73%)
政府抵当保証(NHG): 住宅ローン・ポートフォリオの21%
ポートフォリオの94%が(主に長期貸付)固定金利
延滞と差し押さえの数は引き続き非常に低い
銀行は速やかな執行の権利を有する
当行は債務者に対して完全な請求権を有する
ラボバンクの住宅ローン契約上の固定金利期間
2‐3 年
3%
固定 <1年
4%
変動
6%
>10 年
28%
4‐5 年
12%
100%
0.46%
0.16%
0.01%
住宅ローン顧客数
120万
90日を超える延滞
回収手続き中
競売
投資家向け広報活動(IR)
6‐10 年
47%
50
国内の住宅ローンの有利子負債比率
国内の住宅ローン・ポートフォリオの有利子負債比率
•
政府抵当保証
(NHG)による保証
その他
合計
0%‐50%
1.9%
22.2%
24.1%
50%‐60%
1.1%
9.3%
10.4%
60%‐70%
1.7%
10.1%
11.8%
70%‐80%
2.5%
8.7%
11.2%
80%‐90%
3.8%
9.4%
13.2%
90%‐100%
5.4%
8.8%
14.2%
100%‐110%
3.0%
5.6%
8.6%
110%‐120%
0.9%
2.3%
3.2%
>120%
0.7%
2.5%
3.2%
20.9%
79.1%
100.0%
有利子負債比率
費用収入比率などの堅実な引き受け基準、そして積極的なリスク監視
はラボバンクの住宅ローンポートフォリオのリスクを決める最も重要な
要因である
有利子負債比率(LTV)は、ラボバンクが住宅ローンポートフォリオのリ
スクを決めるにあたり二次的な重要性を持つにすぎない。住宅ローン
の金額が住宅の実際の価値より高くなるリスクが生じる可能性は、いく
つもの要因により軽減されている
•
有利子負債比率は借り手の非拘束の貯蓄口座を考慮に入れてい
ない
•
有利子負債比率は借り手の有価証券やその他の資産を考慮に入
れていない
•
早期の死亡リスクをカバーするために、過半数の顧客は生命保険
に加入しており、金融機関はそれを担保として保有している
失業リスクをカバーする保険に加入している顧客もいる
有利子負債比率が100%を超えても、そのローンが不良債権である
ということを意味しない。借り手が債務の履行を継続しうる限り、担
保価値はそれほど問題ではない
有利子負債比率が100%を超える顧客の大部分が標準的な費用収
入比率よりも良好な状態にあるため、住宅ローンの支払義務は引
き続き守られる
•
•
•
2016年6月の平均有利子負債比率:71%(2015年12月:
73%)
投資家向け広報活動(IR)
51
オランダの住宅ローン市場の主な特徴
•
有利な税制:住宅ローンの支払利息は、自分が住んでいる住宅に関わるものであれば、所得税から控除できる。これは、金額が大きい住宅ローンを
借りる誘因となった
•
2013年1月1日の税制改革:
• 新たな住宅ローンは徐々に返済し30年で返し終わらないと税控除の対象とならない
• 金利控除を請求できる最高税率を徐々に減らしていく(現在50.5%)
•
住宅ローンの貸し手が守らなければならない引き受け基準は、有利子負債比率 (現在102%)と費用収入比率(収入の水準と金利率による)
•
標準的な費用収入比率は政府が、National Institute for Family Finance Information (NIBUD)の助言に基づき設定する
•
費用収入比率を評価する場合、(Credit Registration Bureau (BKR)に登録されている)他のローンの利払いおよび借入返済額を考慮する
•
有利な年金スキームで、退職後の住宅取得をサポート
•
強力な社会保障制度、失業や病気などの出来事に対して住宅取得をサポート
•
政府抵当保証 (NHG)は貸し手に保証を与え、オランダ政府が支えている
•
強力な法制度 (例:銀行は借り手に対して完全な履行請求ができ、すみやかに執行する権利を持つ)
•
ほとんどの住宅ローンは固定金利
投資家向け広報活動(IR)
52
食料・農業関連ビジネスおよびそれ以外のビジネスへ
の貸付
食料・農業関連ポートフォリオ
グループの食料・農業関連ポートフォリオは982億ユーロ(+1%)で、グループ
の貸付ポートフォリオ全体の23%を占める
• 国内リテール・中小企業貸付の35%、278億ユーロが食料・農業関連ビジ
ネス
• ホールセール・海外リテールの58%、604億ユーロが食料・農業関連ビジ
ネス
• リースの34%、102億ユーロが食料・農業関連ビジネス
食料・農業関連ビジネスのポートフォリオは以下の項目に分散化:
• サブセクター
• 地域
• 食料サプライチェーンでのリンク
国内の主な食料・農業関連貸付市場で85%のシェア
•
グループの食料・農業関連ポートフォリオ 982億ユーロ
砂糖
3%
各種農作物
2%
花卉
2%
その他
9%
動物タンパク質
15%
飲料
3%
食品リテール・
食品サービス
4%
•
穀物・脂肪種子20%
農業用投入資材
9%
乳製品
22%
果物・野菜
11%
•
グループの食料・農業関連以外のポートフォリオ 1,247億ユーロ
食品以外のリテール
4%
公共事業
2%
その他
18%
建設
4%
医療
5%
情報通信
1%
•
芸能・娯楽
1%
不動産賃貸
20%
金融・保険(銀行除
く)13%
運輸・倉庫
5%
不動産関連
ビジネス
4%
食料・農業関連以外のポートフォリオ
貿易
9%
製造
6%
投資家向け広報活動(IR)
専門・科学・技術サー
ビス
8%
•
•
•
食料・農業関連ビジネス以外のグループ・ポートフォリオは1,247億ユーロ
(+4%)、グループ貸付ポートフォリオ合計の29%
• 国内リテール・中小企業貸付の65%、506億ユーロが食料・農業関連ビジ
ネス以外
• ホールセール・海外リテールの40%、412億ユーロが食料・農業関連ビジ
ネス以外
• リースの66%、201億ユーロが食料・農業関連ビジネス以外
食料・農業関連ビジネス以外のポートフォリオは以下の項目に分散化:
• サブセクター
• 地域
主に中小企業向け融資
53
国内の中小企業市場シェア:41%
商業用不動産
国内の商業用不動産貸付ポートフォリオの内訳
•
•
その他
17%
土地
4%
オフィス用・多目的
26%
•
•
産業用
13%
•
居住用
23%
国内リテールおよび不動産セグメントが資金提供する商業用不動産
国内の不動産賃貸貸付ポートフォリオの有利子負債比率は74%に改
善(79%)
商業用不動産へのエクスポージャーを積極的に削減。当行は堅実な
金融、改訂および評価方針を適用する
FGH銀行は商業用不動産を専門とする中核拠点としてラボバンクに統
合中
ACCローン・マネジメントは海外向けに商業用不動産の資金を提供(正
味貸付ポートフォリオは2億5,600万ユーロ)
小売店舗用
17%
国内の商業用不動産貸付
百万ユーロ
正味貸付ポートフォリ
オ(旧定義)
正味貸付ポートフォ
リオ(新定義)* 不良債権総額
引当金**
貸倒損失*
償却
2016年6月
2016年6月
2016年6月
2016年6月
2016年上半期
2016年上半期
国内の不動産賃貸貸付
20,102
24,690
4,655
1,494
26
117
国内の不動産開発貸付
1,710
1,682
597
314
‐7
30
21,812
26,373
5,253
1,807
19
147
2015年12月
2015年12月
2015年12月
2015年12月
2015年上半期
2015年上半期
23,408
28,023
5,728
1,991
43
82
国内合計
2015年12月または2015年上半期に
おける国内合計
*)正味商業用不動産貸付ポートフォリオの増加は、商業用不動産のエクスポージャーに新たに適用された、より堅実な定義によって説明される。引当金、貸倒損失、償却の水準に変化はなかった
**)上表は特定の貸倒損失および貸倒引当金のみを考慮に入れている
投資家向け広報活動(IR)
54
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
55
普通株等Tier1比率は十分な水準にあり、規制要件を
大幅に上回る
主要動向
•
普通株等Tier1比率
( %)
•
•
14.0%
13.2%
13.5%
13.4%
13.1%
0.4%
0.2%
0.1%
•
12.5%
SREP + システミック・
リスクバッファの段階 •
的導入
10.25%
2016年6月30日時点の普通株等Tier1比率(移行時):
13.4%
2016年6月30日時点の普通株等Tier1比率(バーゼルIII
全面適用時):12.4%
2016年1月1日時点におけるCRD IVの影響:‐0.4%ポイン
ト
アスロン売却による影響の見積り(2016年下半期に確定
の予定):+0.4%ポイント
2016年7月、EBAはピラー2の要件が要件(P2R)とガイダ
ンス(P2G)に分割されることを確認
目標
•
•
2015年上半
期
2015年下半 CRD IVの導 2016年1月 RWAの変
期
入
更
投資家向け広報活動(IR)
利益
•
2016年上
半期
2020年の
目標
ラボバンクは14%の最低普通株等Tier1比率を目標とす
る。これは、バーゼルIII全面適用時の最低要件である
12.5%に1.5%ポイントの最低マネジメントバッファーを上
乗せした水準
現在の普通株等Tier1比率13.4%は、最低普通株等Tier1
要件に3.15%ポイント(65億ユーロ)のバッファーが上乗
せされていることを意味する
2016年6月30日時点の分配可能項目は254億ユーロだっ
た
56
ラボバンクは25%を上回る総資本の目標達成に向けて順
調に前進
ハイライト
資本構成
( %)
24.1%
21.3%
6.8%
•
ラボバンクは、(可能性の低い)ベイルインの発生時に備え、
シニア債保有者を保護するために高水準の資本比率を目標
とする
ラボバンクは総資本の目標およびMREL要件の達成に向け
て順調に前進している
2016年末までに暫定的なMREL要件が公表される見込み
•
6.7%
•
5.3%
Tier2
3.2%
AT1
3.1%
2.4%
2.9%
3.4%
13.5%
13.6%
13.5%
13.4%
CET1
ラボバンクは総自己資本比率の点でアウトパフォームしてい
る
7月にTier2を発行
> 25.0%
(+0.6%ポイント)
23.2%
19.8%
•
•
•
23.5%
•
投資家向け広報活動(IR)
2020年度
目標
2016年上半
期(2016年
7月のT2の
発行を含
む)
2015年度
2014年度
2013年度
•
ラボバンクは欧州における債権者の階層に関して「フランス
案」を強力に支持する
2016年上半期、ラボバンクは12億5,000万ユーロのその他
Tier1証券(PerpNC5)を成功裏に発行
2016年7月、ラボバンクは15億米ドルの10年満期一括償還
Tier2証券を発行し、見積もりで0.6%ポイントを総自己資本比
率に積み増した
2016年6月30日時点の資本比率(移行時):
• Tier1比率 16.8%
• 総自己資本比率 23.5%
• レバレッジ比率 5.1%
57
シニア債保有者を保護する566億ユーロのベイルイン・
バッファ
MRELの目安としてベイルイン・バッファ
ベイルイン・バッファのストレステスト*(2016年6月)
T2
AT1
CET1
Loss SCNs
Loss T2
Loss AT1
•
Loss CET1
十億ユーロ
•
200
•
ベイルイン・バッファは、起きる可能性の低いベイルインの
事態から無担保シニア債を保護するための(劣後する)貸
借対照表項目から構成されている
提案されたMRELの要件に従い、すべてのバッファ項目は
残存する満期までの期間が1年を超えている
ラボバンクは566億ユーロの強力なバッファ保持している。
これはRWAの27%に相当する
150
ベイルイン・バッファのストレステスト
•
100
•
50
無担保シニア債は損失がラボバンクの貸借対照表合計
の8.2%を超えない限り影響を受けない
たとえ損失額が貸借対照表合計の10%になったとしても、
無担保シニア債はその名目残高の8%を上限にベイルイ
ンされるにとどまる
0
June 2016
1%
2%
3%
4%
5%
6%
7%
8%
9%
10%
貸借対照表合計(6,870億ユーロ)に対する損失の比率(%)
*資本数値はグロスの金額に基づく。すなわち、普通株等Tier1の控除は除外し、適用除外とされるTier1とTier2資金調達手段の名目金額は含める。少数株主持ち分は無視する。
投資家向け広報活動(IR)
58
資金調達戦略の軸は調達源の国際的多様化
無担保シニア債の満期別償還額分布(2016年6月)
資金調達戦略
十億ユーロ
30
•
ラボバンクはホールセールによる資金調達について国際資本市場で
の多様化を図っている
•
多様化は様々な市場、商品、通貨および満期を使用することで達成さ
れる
•
グローバル資金調達チームは、投資家の要求に対応する態勢を十分
に整えるため、各地域の投資家やディーラー業界と密接に連携して活
動している
ベンチマーク債への戦略的なコミットの継続
25
20
15
10
5
0
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
通貨の多様化(金額ベース、2016年6月)
英ポンド
4%
2026
2026+
•
資金調達目標
•
その他
10%
•
日本円
6%
•
ユーロ
54%
豪ドル
8%
予備的な目標である200億ユーロが2016年に設定されたが、これは貸
借対照表縮小の進展次第である
2016年には現時点で130億ユーロ以上の長期資金調達が実行済み
今後、目標とする安定した預金ベースができれば、ホールセールによ
る資金調達の必要性は低くなるだろう
米ドル
18%
投資家向け広報活動(IR)
59
ラボバンクは流動性バッファを積極的に管理
流動性戦略
短期債務の満期別償還額分布(2016年6月)
十億ユーロ
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
•
ラボバンクは、(規制)比率を満たす慎重なアプローチおよび高い信用
力に裏打ちされた強力な資金インフローによりクラス最高の発行体を
目指す
•
流動性戦略は、資金調達源の多様化、幅広い(現金)金融商品や調
達手段の利用によって推進される
短期債務の残高合計は522億ユーロ (2016年6月)
• 発行の分布は年を通して平準化されている
•
<5
5‐30
31‐90
91‐180
181‐365
日数
流動性バッファ合計 1,444億ユーロ(2016年6月)
•
国内RMBS 31%
•
債券には、流動性があり売買市場で活発に取引されるという特徴
がある
•
ラボバンクの債券は流動性が高く、その点については他の追随を
許さない実績がある
安定調達比率116%(116%)-流動性カバレッジ比率127%(128%)
レベル1資産
67%
レベル2B資産
1%
レベル2A資産
1%
投資家向け広報活動(IR)
60
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
61
現在の重点分野に関係する限定的リスクおよび関連す
る地政学的動向
石油およびガス分野
•
•
•
•
•
ラボバンクの石油関連のエクスポージャーは合計で105億ユーロで、これには当行のトレードアンドコモディティー取引金融(TCF)事業セクターが供与
する、87億ユーロのコモディティートレーダーへの貸付が含まれる
一般に、TCFポートフォリオのリスクは、その取引に基づくという性格によりそれほど高くはない
ラボバンクは石油とガスを重要視しておらず、この分野へのエクスポージャ-は限られている(TCFを除く)
TCFは別にして、石油およびガスへのエクスポージャーは、石油・ガス産業への商品やサービスを提供しているオランダ企業に関連している
結局、ほとんどの国の経済は(そしてその結果、ラボバンクと顧客も)安い原油価格から恩恵を受けている
ブレグジット
•
•
•
英国の顧客へのラボバンクの直接的なエクスポージャーは限定的だが、ブレグジットは間接的にオランダ経済にマイナスの影響を与える可能性があ
る
英国へのエクスポージャー合計(2016年6月):96億ユーロ(イングランド銀行への預金と国債へのエクスポージャーを除く)
ラボバンクは英国との貿易額が大きい当行の顧客が受ける可能性のある影響を分析した。集中度の高い一部顧客は困難に直面するだろうが、概し
てその事業基盤は比較的強固である。当行のポートフォリオに重大な悪影響が及ぶとは想定されない
イタリア
•
•
イタリアへのラボバンクのエクスポージャーは極めて限定的(2016年6月):20億ユーロ
このエクスポージャーの70%はDLLによって、30%はWRRによって供与されたもの
乳製品分野
•
乳製品分野へのエクスポージャー(2016年6月):216億ユーロ。酪農業における貸倒損失は依然として極めて低い
•
ラボバンクは引当金の水準を決定するにあたり、オランダやニュージーランド、米国で長引く乳製品の低価格がマイナスの影響を与える可能性を考慮
した
過剰在庫や消費の伸び悩みにより、2017年初頭までに牛乳価格の回復は見込まれない
顧客レベルのクレジット・アラートを利用して乳製品のポートフォリオを注意深く見守っている
•
•
投資家向け広報活動(IR)
62
ストレスに耐えるラボバンクの態勢は十分
EBAが行ったラボバンクのストレステストの結果(2016年7月29日)
実績
2015年度末
基礎的シナ
リオ
2018年度末
悪化シナリ
オ
2018年度末
普通株等Tier1比率(移行時)
13.5%
13.3%
8.1%
普通株等Tier1比率(バーゼルIII
全面適用時)
12.0%
13.3%
8.1%
•
悪化シナリオが普通株等Tier1比率(移行時)に与える影響
13.5%
•
貯蓄口座の金利の上昇ペースが、ラボバンクが過去に経験した以
上に速い(金融危機の時期に比べてさえ)
ヘッジの会計処理。その結果、トレーディング勘定に損失が発生
•
‐3.9%
悪化シナリオ下の2018年
度末の普通株等Tier1比率
(バーゼルIII全面適用時)
2016年~2018年の悪化シ
ナリオによる影響
•
2016年~2018年のCRD IV
の導入による影響
資金調達コストの上昇を貸付先の顧客に転嫁する能力が極めて限
定的。このことは、ホールセールによる資金調達への依存度が比
較的高い銀行にとって厳しい事態となる
•
8.1%
2015年度末の普通株等
Tier1比率(移行時)
•
•
‐1.5%
投資家向け広報活動(IR)
EBAのメソドロジーの前提はラボバンクの戦略やビジネスモデルと異
なっている。この点に最も関連する要素は以下のとおり:
• バランスシートを2015年12月時点で固定
• 営業費用は2015年の水準が下限
ラボバンクは戦略的フレームワーク2016年~2020年を実施中
年頭から現在(2016年7月)までの間に、ラボバンクは貸借対照表を
縮小するためにすでに数件の取引*を実施すると同時に、約2,000
人(常用雇用換算値ベース)の人員削減を達成した
これらの取り組みは、ラボバンクの財政状態をさらに強化し、悪化シナ
リオに対する当行の抵抗力を高めるであろう
* アスロン・カー・リースの売却、18億ユーロの住宅ローンの売却と10億ユーロの住宅ローンの
合成証券化、および商業用不動産ローンの売却
63
規制上の展開
‘「バーゼル4」:
•
•
•
•
•
•
バーゼル委員会は現在、規制資本のフレームワーク全体の見直しを進めている。市場では、予想される改革の重要性を踏まえ、この抜本的見直しを「バーゼル4」とも
呼んでいる
この新たな市場リスクのフレームワークは2016年1月に公表された
GHOS(バーゼル委員会の監督機関である中央銀行総裁・銀行監督当局長官グループ)は2016年1月、同委員会がリスク加重資産の過剰なバラつきの問題に対処す
るための作業を2016年末までに完了することに合意した
このプログラムには以下のような重要な要素が含まれることになる
• 特定のリスクに係る内部モデル手法の除去(オペレーショナル・リスクに係る先進的計測手法の除去など)に関する市中協議
• 特に資本下限の使用を通じた信用リスクに係る内部モデル手法の使用に対する追加的制約の導入に関する市中協議
ほぼすべての銀行業務、特に、住宅ローン、大企業向け融資、中小企業向け融資、トレードアンドコモディティー取引金融などの低リスクのポートフォリオ(質の高い担
保付)が、資本要件の強化に直面するとみられる
ラボバンクの立場:
• ラボバンクは、これらの提案が概念的にバーゼル1への大きな後退であることから、支持しないスタンスをとっている
• 修正された標準アプローチに下限を固定化してしまうため(モデル入力の下限と合わせて)、ソルベンシー要件への基礎的なリスクは限定的にしか反映されない
• 「すべてに当てはまる単一の」策は誤ったリスク管理を促す
• バランスシートの縮小が求められ、高い価格とビジネスモデルのシフトが予想される
• 銀行は、バーゼル4による不利な影響を緩和するため、バランスシートの縮小、リスクコストの上昇による商品の価格見直し、ビジネスモデルの変更を検討するだろ
う
IFRS 9:
•
•
•
•
EUの承認は2016年の第4四半期に予想されている
ラボバンクは現在この新たな報告基準の導入に向けた準備をしている
貸倒損失引当金の金額に最大の影響があるだろうと予想されているが、影響の可能性について信頼に足る評価をするには尚早であろう
当行では2016年の年次報告書でよりはっきりした見解を述べることができるだろうと考えている
投資家向け広報活動(IR)
64
2016年の展望
•
•
•
マクロ経済
•
•
•
•
業績
•
•
•
•
•
資本と資金調達
投資家向け広報活動(IR)
•
オランダ経済は2016年(1.75%)、2017年(1.75%)と成長を続ける
世界経済の成長は比較的低いと予想される
雇用水準、消費者信頼感、個人消費の上昇に伴い、オランダの家計の実質可処分所得は伸びると見込
まれる
今後数カ月間に経済成長に対して、ひいてはラボバンクに対して悪影響を与える可能性のある不確定
要因は、シリア、トルコ、ブレグジットなど広範囲に及ぶ地政学的状況に関連している
オランダでは、住宅の価値をローンが上回るためマイナスの純資産となっている家計の数はさらに減
少を続ける。それはオランダの住宅価格が上昇を続け、(追加的な)返済も進むからである
住宅価格と住宅取引件数は2016年と2017年にさらに上昇する
基礎的な営業費用は減少する。これは、戦略的フレームワーク2016年~2020年の実施がさらに進むか
らである
2015年通年と比較して、貸付ポートフォリオの質の持続可能な改善および貸倒損失の減少が進展する
2016年下半期の預金保証制度関連費用は2016年上半期並みと予想される
足元の低金利環境の影響により住宅ローンの返済は引き続き高水準で推移する
構想の通り戦略的貸借対照表の縮小がさらに進み、その結果が、貸借対照表合計に影響を与えるだろ
う
ラボバンクは、バッファをさらに強化するために、引き続き資本戦略に従って様々な機会に集中的に
取り組む
資金調達源の多様化を引き続き重視するとともに、ユーロ建て、米ドル建て、豪ドル建て、円建てベ
ンチマーク債を戦略的に維持する
65
目次
1. 戦略の現状
2. 2016年上半期の実績
3. セグメント別の実績
4. ラボバンク:オランダ、協同組合金融機関、収益性
5. 貸付ポートフォリオ
6. 資本、資金調達と流動性
7. 現在と将来の展開
8. 付属資料
投資家向け広報活動(IR)
66
資本要件指令IV適格資本
移行時(金額の単位:十億ユーロ)
2015年12月31日
2016年1月1日
2016年6月30日
普通株等Tier1資本
28.8
27.8
27.9
Tier1資本
35.1
33.6
35.1
資本合計
49.5
48.2
49.2
213.1
212.8
209.1
普通株等Tier1比率
13.5%
13.1%
13.4%
Tier1比率
16.4%
15.8%
16.8%
総自己資本比率
23.2%
22.7%
23.5%
レバレッジ比率
5.1%
4.9%
5.1%
2015年12月31日
2016年1月1日
2016年6月30日
25.5
25.5
25.8
211.8
211.8
208.2
12.0%
12.0%
12.4%
3.9%
3.9%
4.1%
リスク加重資産
バーゼルIII全面適用時(金額の単位:十億ユーロ)
普通株等Tier1資本
リスク加重資産
普通株等Tier1比率
レバレッジ比率
投資家向け広報活動(IR)
67
普通株等Tier1資本:ラボバンク証書
普通株等Tier1資本の内訳
ラボバンク証書
百万ユーロ
2015年12月31
利益剰余金
日
2016年1月1日
2016年6月30日
25,482 25,482 25,258 ‐126 ‐126 ‐38 5,949 5,949 5,949 23 23 23 準備金
224 224 129 控除額
‐5,539 ‐5,668 ‐5,160 2,741 1,884 1,771 28,754 27,767 27,932 予想配当
ラボバンク証書
非支配持分
経過措置ガイダンス
普通株等Tier1資本
投資家向け広報活動(IR)
•
237,961,365のラボバンク証書が発行済み残高数となって
おり、それぞれの証書は25ユーロが額面となっている。こ
れにより59億ユーロの普通株等Tier1資本となる
•
ラボバンク証書はユーロネクストのアムステルダム市場
に上場されている
配当
•
ラボバンクは完全に独自の判断でラボバンク証書の配当
を実施しないことが可能。ラボバンク証書で予定されてい
る四半期ごとの配当は以下のうちの高い方である:
• 0.40625ユーロ(年間ベースで6.5%)
• 25.00ユーロを4で割った名目値に基づいて計算される
「直近のオランダ国債10年物の実効リターン+ 150bps」
の年率換算値の3か月平均値
68
その他Tier1資本調達手段合計は82億ユーロ
その他Tier1資本
名目値
クーポン
発行日
初回償還日
資本証券
15億ユーロ
5.50%
2015年1月
2020年6月
資本証券
12.5億ユーロ 6.63%
2016年4月
2021年6月
資本要件指令IVに準拠し
たその他Tier1資本
資本要件指令IVに準拠した商品
グランドファーザー条
項が適用されたその他
Tier1資本
トラスト型優先証券III
7.55億米ドル 5.25%
2004年10月
2016年10月
トラスト型優先証券IV
3.5億英ポンド 5.56%
2004年10月
2019年12月
資本証券
9億ニュー
ジーランドド 1年物スワップレート+ 0.76%
ル
2007年10月
2017年10月
資本証券
2.5億英ポンド 6.91%
2008年6月
2038年6月
資本証券
3.5億スイスフ
5.50%
ラン
2008年6月
2018年6月
資本証券
3.23億イスラ
5.50%
エルシュケル
2008年7月
2018年7月
資本証券
2.8億ニュー
ジーランドド 5年物スワップレート+ 3.75%
ル
2009年5月
2019年6月
資本証券
29億米ドル
11%
2009年6月
2019年6月
資本証券
20億米ドル
8.40%
2011年11月
2017年6月
投資家向け広報活動(IR)
•
2016年6月30日時点で資本要件指令IVに準拠した商
品の発行残高は27億ユーロ
•
一時的元本削減の対象となる資本証券は、ラボバン
ク・グループの普通株等Tier1比率7%および発行体レ
ベル*の普通株等Tier1比率5.125%という二重のトリ
ガーが設定されている
適用除外の商品
•
•
•
2016年6月30日時点で名目値76億ユーロのその他
Tier1資本が資本要件指令IV適用除外の対象となり、
結果として55億ユーロがその他Tier1資本に該当
2016年7月、ラボバンクは20億米ドルの資本証券
(8.375%)を初回償還日に償還した
資本要件指令IVに準拠しない20億米ドルの資本証券
(8.4%)は永久的元本削減の対象となり、そのトリガー
は自己資本比率8%**
* 2016年6月30日現在:発行体レベルの実際の普通株等Tier1資本
= 16.4%
** 2016年6月30日現在:実際の自己資本比率(ECR) = (利益剰
余金 + ラボバンク証書)/ RWA = 14.9%
69
Tier2商品の合計は146億ユーロ
Tier2資本
Tier2資本証券の発行
クーポン
発行日
満期
10億ユーロ
5.88%
2009年5月
2019年5月
10億ユーロ
3.75%
2010年11月
2020年11月
10億ユーロ
4.13%
2012年9月
2022年9月
5億英ポンド
5.25%
2012年9月
2027年9月
15億米ドル
3.95%
2012年11月
2022年11月
10億ユーロ
3.88%
2013年7月
2023年7月
17.5億米ドル
4.63%
2013年11月
2023年12月
12.5億米ドル
5.75%
2013年11月
2043年12月
20億ユーロ
2.50%
2014年5月
2026年5月
10億英ポンド
4.63%
2014年5月
2029年5月
508億円
1.42%
2014年12月
2024年12月
4.75億豪ドル
3カ月BBSW* + 2.5%
2015年7月
2025年7月
2020年7月
2.25億豪ドル
4.75%
2015年7月
2025年7月
2020年7月
15億米ドル
4.38%
2015年8月
2025年8月
12.5億米ドル
5.25%
2015年8月
2045年8月
Tier2 償還日
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適格Tier2商品は総自己資本比率の6.7%ポイントを
占める(移行時の調整額を含む)
すべてのTier2商品は資本要件指令IVに準拠してい
る
ラボバンクは、Tier2投資家のベースが主要通貨以外
にも多様化されることを今後も重視
2016年7月、ラボバンクは15億米ドルの10年満期一括
償還債(クーポン3.75%、満期2026年7月)をTier2証券
として発行した
2021年5月
*オーストラリア銀行間取引金利(オーストラリア金融市場協会)
投資家向け広報活動(IR)
70
国際的に多様なホールセールによる資金調達ポート
フォリオ
公募市場
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ラボバンクは流動性の高いユーロ建ベンチマーク債にコミットしてお
り、短期資金にも長期資金にも良好なアクセスができる
20以上の通貨で起債されているため、投資家はポートフォリオの分散
化が可能
ラボバンクは新しい資金調達市場を引き続き探しており、魅力的な取
引に対して常にオープンである
私募
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投資家向け広報活動(IR)
各地市場で活動
異なる形態で発行可能
ラボバンクはストラクチャードMTNの主要な発行体であり、資金調達の
起債の約10%がこの形態
最も革新的な金融商品を発行可能
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連絡先
投資家向け広報活動(IR)–ラボバンク・グループ
Rabo IR
電話:
電子メール
ウェブサイト
ブルームバーグ:
+31 30 712 2401
[email protected]
www.rabobank.com/IR
RABO NA
私書箱17100, UC 044
3500 HG Utrecht
オランダ
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