英語分科会の取り組み 研究の重点 ① 話す必然性を前提としたアクティビティの「しかけ」 ② 個や集団として楽しく取り組む場の設定 ○コミュニケーションの日常化 英語学習は,コミュニケーション活動そのものである。自分の ことを知らせたい思いや,相手の思いや考えを知りたいという興 味・関心からコミュニケーション は成立すると考える。 英語活動では,かかわりのある 活動や場の設定を整えれば,この ような「相手のことを聞く」, 「自 分のことを話す」 , 「自分との共通 自分の思いを伝え、相手の考え 点が見つかった」,「自分との違いが を知る。 見つかった」など相手への興味・関心 を膨らませることができると考えた。 そして,その学びが,他教科や学校生活の人とのかかわりを広げたり,児 相手の目を見て、話し たり聞いたりする。 童自身が学習を深めたりすることにつながるのではないかと考えた。 ○視点1 「楽しい・わかった」の実感 英語学習は,言語を「習得」して, 「活用」するという繰り返しで取り組むことが重要である。楽し く習得させるための計画を基本に, 「活用」をより早く確実にしていくことで「わか った」を実感できると考え,様々な工夫をした。 ① 電子黒板などのICT機器の使用 DVD の歌をウォームアップなどの段階で使用し た。画面に様々なキャラクターが出てくるので, 覚えやすい。 ② 電子黒板用フラッシュカードの作成 自作した形,絵に英単語も入れたカードにした。 似 て 、 歌 を 覚 え て い く 。 中学年になると,英単語を見て発音している児童が目立った。 ③ ワークシートの工夫 児童が,どの程度コミュニケーションできたかが表れる内容に作成 する。また,ワークシートに記入することが,楽しいと感じられる 内容にした。ワークシートを用いることで,自分が取り組んだこと が形となって表れるため,自分のことを相手に知らせたり伝えたり することができた。 自分で作ったワークシートを用い 12 て,自分のことを知らせる。 キ ャ ラ ク タ ー の 動 き を 真 ④ フラッシュカードの掲示 児童だけで読み上げたり,ランダムに当てて読んだりして,楽し く習得できるようにした。 ⑤ 教材カードを活用 フラッシュカードの小型化したカードを用意することで, 「カル タゲーム」や「ペアメイキングゲーム」などに取り組む ことができた。これは,コミュニケーションのきっかけ づくりに有効であった。 グループでカルタゲームをし、交流 しながら英単語を習得していく。 ○視点2 伝え合い・学び合い ・学級の友達とかかわり合いながら活動することが,伝え合い・学び合いにつながると考えた。 ・伝わるかどうかという「不安」を取り除いていくこと,伝えることが「楽しい」と実感できるよう にすることに重点を置いて取り組ませた。 ら 活 動 し て い る 。 楽 しそうに 先生や 友達に伝えている。 友 達 と か か わ り な が ・友達とのかかわり方や「不安」を取り除き,楽しく活動できるよう, 以下のような工夫をした。 ① 場の設定・・・習得させたい言語や種類によって,様々な形 式の場の設定を工夫した。 例えば, ペアメイキングゲーム形式, カルタゲーム,ショッピングゲーム,電話ゲームなどである。 ② 様々な人に伝える・・・EAD(英語アドバイザー)だけで なく,NEA(ネイティブ英語アドバイザー)や HRT(学級担 任)も一緒になって大人に伝える場面を設定した。 ③ 二人一組・・・わからない時はいつでも聞くことができるよ お 家 の 人 に も 伝 え た よ 。 う,二人一組になって取り組む場を設定した。 ④ ソングリーダー・・・児童が 複数名リーダーシップを発揮して, 皆と一緒に歌って踊る。 ⑤ カルタ取りゲーム・・・早くた くさん取るだけではなく,児童が 問題を出し,交互にその役割を変 問題を出す役割を担 わっていくなど,どの子も必ず英語 ソングリーダーに って,グループ全員 で話す工夫をした。 よる導入の取り組み でゲームを進める。 13
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