2015年度事業報告書 1.はじめに 2015 年度の我が国経済は、ここ 2~3 年続いてきた回復傾向が、中国経済の成長鈍化に端を発した世界 的な株安・原油安の中で先行きが見通せない状況になった。また、国際的政治情勢の不安定要素に伴う経 済への悪影響を含め、中長期的な経済動向が不透明な状況にある中、我が国としても、財政構造改革の問 題、人口減少と少子高齢化の急速な進展、震災ほか大規模化する自然災害、インフラ設備の老朽化など、 対応を求められる課題が多数ある。 このような環境のなかで、政府は交通政策基本法に基づき総合的な交通政策の推進を図りつつ、鉄道技 術の海外展開も進めている。また、鉄道事業関係者としては、鉄道事業の基本である安全・安定輸送の確 保を最優先とし、一層のサービス品質の向上と業務の効率化・省力化・低コスト化等の取り組みを徹底す るとともに、今後の都市部や地域の社会構造の変化に伴うニーズも視野に入れ、交通ネットワークの基幹 として環境・省エネルギー性に優れた鉄道の維持・活用を図っている。 一方、昨年度は乗客や部外者の介入による新たな事故が発生し、テロ対策も含めて鉄道の安全・安定化 対策の更なる充実が望まれるようになった。 大型プロジェクトとしては、年度末の 3 月 26 日に北海道新幹線新青森~新函館北斗間が開業した。ま た、北海道新幹線・北陸新幹線・九州新幹線の残りの区間についても工事が進められ、開業の前倒しが計 画されたほか、リニア中央新幹線の建設も本格化した。 鉄道による地域交通の面では、昨年 12 月に仙台市地下鉄の東西線が開業したほか、津波で被害を受け た仙石線の全面復旧に合わせて仙石東北ラインが開業し、利便性の向上が計られた。 海外鉄道事業に関しては、国際規格に対する取り組みや、海外案件へのコンサルティング業務が拡大し ている。また、車両やシステムの輸出のほか、鉄道事業者が参加しての総合的なプロジェクト、中古車両 の提供と各種技術支援など、多方面での取り組みが進展し、アジア各国や米国、欧州等、世界各地への展 開が進みつつある。 2.一般社団法人への移行措置の完了 当協会は公益法人改革に伴い、2011年2月に内閣府からの認可を受けて2011年4月1日に一般社団法人へ 移行した。但し移行に際しては、移行時の正味財産額に相当する公益目的財産額の約1億円が、公益目的 事業への支出により“零”となるまでは「移行法人」として内閣府の監督下にあり、毎年、公益目的支出 計画実施報告を内閣府に提出してきた。 2014年度末決算により同財産額からの支出が完了し、内閣府に実施完了を報告するとともに完了確認を 請求していたところ、2015年12月3日付で「公益目的出計画の実施完了の確認書」を受領した。 これにより当協会は、行政庁の特別な監督を受けない、完全な「一般社団法人」となった。 3.会務の概要 (1) 正会員数は、近年、2009年9月末の5,454名をピークに、2011年度末には5,007名まで減少したが、各 会員の協力により2015年度末では5,450名まで回復した。賛助会員は、2009年度末の429団体、1,527 口から2014年度末には386団体、1,414口まで減少したが、新規加入や加入口数拡大の活動開始により、 2015年度末では388団体、1,431口と下げ止まり、2016年度初めからの加入、口数拡大も一定程度の確 保ができ、回復へ向かいつつある。 (2) 技術情報誌については、JREA誌(月刊) 、Japanese Railway Engineering(JRE) (季刊) 、会誌サイ バネティクス(季刊)を計画通りに発行するとともに、継続して誌面内容の充実に努めた。JRE誌は 通常号に追加して新幹線50周年特集号を発行した。 (3) 調査研究活動としては、自主調査研究である総合安全調査研究会「その3」について、事故防止に関す ―1― るミニ講演と自由討論の方式による委員会を3回開催した。 調査研究受託については、 「北陸新幹線、金沢~敦賀間雪害対策に関する技術検討 2」及び「貨物コン テナ関係 JIS 開発」の継続案件 2 件を実施し、後者は必要な JIS 改正原案を作成し完了した。 (4) 講演会については、特別講演会1回、高速鉄道講演会1回、技術講演会5回、外国鉄道技術研究会講話会 3回をそれぞれ開催し、延べ782名の参加を得た。見学会は2回開催した。 (5) 海外鉄道技術交流調査団については、欧州の高速鉄道ネットワークの実態調査を行い、報告書の発行 と外国鉄道技術研究会講話会での報告を行った。 (6) 特定部会日本鉄道サイバネティクス協議会は、シンポジウム、調査研究、出改札システムおよび会誌 編集の4つの委員会を中心として諸活動を実施した。 (7) 決算状況として、会費収入の増加やJRE増刊号による広告収入の増加などがあったものの、同増刊号 の発行費用、消費税増税による負担増分などの影響があり、昨年度決算と同程度の約350万円の赤字と なった。このため特にJREA本体事業においては、会員数・加入口数の拡大や広告掲載の増加による大 幅な収入増加と調査研究受託の確保、ならびに事務局体制のスリム化による赤字体質からの脱却など、 抜本的な改善対策が不可欠な状況となっている。 4.役員の状況 理事(定数30名以上35名以内) 期末現在 34 名 監事(定数3名以内) 期末現在 3 名 5.会議等の開催(本部関係) 定時社員総会 2015年 6月 5日 學士會館 出席者 94名、委任状3,297名 会務・会計監査 2015年 4月27日 協会会議室 出席者:監事 3名 定例理事会 第1回 2015年 5月22日 弘済会館 出席者:理事20名、監事 2名 第2回 2015年 6月 5日 學士會館 出席者:理事23名、監事 3名 第3回 2015年10月16日 弘済会館 出席者:理事20名、監事 2名 第4回 2015年 3月18日 弘済会館 出席者:理事20名、監事 3名 第1回 2015年 7月24日 (電子メール) 出席者:理事34名、監事 3名 第2回 2015年 8月27日 (電子メール) 出席者:理事34名、監事 3名 運営懇談会 第1回 2015年10月 2日 弘済会館 出席者:理事 9名 第2回 2016年 3月 4日 弘済会館 出席者:理事 8名 支部長会議 第1回 2015年 7月31日 協会会議室 出席者:支部長 5名 第2回 2015年11月27日 協会会議室 出席者:支部長 6名 2015年12月 4日 日本交通協会 出席者:協力幹事34名 みなし理事会決議 協力幹事会 6.会員数と会費収入の状況 会員種別 ① 正会員 会費収入 ② 賛助会員 会費収入 ③ 特定部会会員 単位 2013 年度 2014 年度 2015 年度 対前年度増減 名 5,100 5,244 5,450 206 千円 29,422 29,577 32,056 2,479 団体 390 386 388 2 口数 1,432 1,414 1,431 17 千円 28,895 28,260 28,560 300 団体 193 197 201 4 ―2― 会費収入 53,350 千円 55,610 56,720 1,110 (注)上表の数値は各年度 3 月末現在。 7.事業活動 (1) 技術情報誌の発行 ○「JREA」誌の発行 JREA 誌(月刊、6,900 部/月)を発行し、毎月の編集委員会(委員長:鈴木明 鉄道・運輸機構工 務統括役)にて検討の上、月別の特集テーマを中心に、幅広い総合分野、専門分野の論文などを掲載 したほか、地方鉄道の紹介、各種技術の動向・提言なども積極的に掲載した。 誌面内容では、各月の特集テーマに従い、上野東京ラインにおけるお客様流動改善、北海道新幹線 の車両・設備、火山噴火・土砂崩れ対策、北陸新幹線並行在来線、列車制御用無線通信システム、大 容量蓄電池を用いた電力貯蔵装置、IoT 技術によるメンテナンス手法、ホーム柵の構造、構造物耐震 工法、水素社会と鉄道車両、海外鉄道への展開と受注、ICT サイバー攻撃対策等の記事を掲載し、わ かり易い誌面構成に務めた。 2015 年度 JREA 誌 特集テーマ 月号 特集テーマ 月号 特集テーマ 4 お客さまサービス・事業開発 10 メンテナンス 5 車両技術 11 デザイン・バリアフリー・人間工学 6 安全・防災 12 施設・電気設備 7 交通ネットワーク 1 これからの鉄道 8 信号・運行管理 2 海外の鉄道 9 環境・省エネルギー 3 ICT・情報化技術 ○「Japanese Railway Engineering(JRE)」の発行 英文誌JRE(季刊、1,000部/回)を発行し、3ヶ月毎に編集委員会(委員長:土屋隆司 鉄道総研 国際業務部長)を開催して日本の特徴的・先進的な鉄道技術に関する論文を選択し、海外への日本の 総合的な鉄道技術情報の発信に努めた。希望する賛助会員および海外関係機関に配布している。 特に2015年度は、 「新幹線50周年特集」の特別増刊号を発行し、鉄道総研、鉄道・運輸機構、新幹 線を運営しているJR各社に、新幹線の発展経過と最新の状況を紹介していただいた。 (2) 調査研究活動 ○自主調査研究「総合安全調査研究会」 2006 年度に開始された総合安全調査研究会は満 10 年を迎えた。 「その 1」、 「その 2」では個別テー マの調査研究を行い報告書をまとめた。2015 年度は「その 3」として、 「都市圏鉄道の安全・安定等 のための改善策」をメインテーマに、ミニ講演と関連する自由討議を行う方式を継続し、下記のテー マにより委員会を 3 回開催し、参加人員は延べ 83 名であった。 なお、本研究会発足以来、座長を務められた進士友貞氏(元 JR 東海専務取締役技術本部長)は 2015 年末を以って退任され、新座長には秋田雄志氏(元 鉄道総研理事長)が就任された。 第 34 回委員会(2015 年 9 月 4 日) 演題:「最近の運輸事故の特徴と今後の取り組みへの課題」 講師:松本 陽 氏 国土交通省運輸安全委員会 委員 第 35 回委員会(2015 年 12 月 11 日) 演題:「鉄道の安全技術と思考性の変遷」 ―3― 講師:進士 友貞 氏 総合安全調査研究会 座長 第 36 回委員会(2016 年 3 月 11 日) 演題:「鉄道の安全水準と事故リスク」 講師:秋田 雄志 氏 総合安全調査研究会 座長 ○調査研究受託 鉄道・運輸機構鉄道建設本部大阪支社より「北陸新幹線、金沢~敦賀間雪害対策に関する技術検 討 2」を継続受託し、委員会、現地調査等を実施した。2016 年度の完了見込みである。 また、経済産業省からの再委託案件として、日本規格協会より「貨物コンテナ関係 JIS 開発」を 3 年間継続受託し、必要な改正原案を作成し、本案件は完了した。 (3) 講演会の開催 参加者 135 名 ○特別講演会(2015年6月5日) 演題:「地域とともに、地域を元気に」 講師:青柳 俊彦 氏 九州旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 参加者 132 名 ○高速鉄道講演会(2016年1月25日) 演題:「北海道新幹線開業に向けた取り組みについて」 講師:須田 征男 氏 北海道旅客鉄道株式会社 代表取締役会長 ○外国鉄道技術研究会講話会 ・第111回(2015年12月24日) 参加者 55 名 演題:「国際規格の現況と展望 ―ISO鉄道分野専門委員会の活動を通じて―」 ISO/TC269(鉄道分野専門委員会)議長 講師:西江 勇二 氏 公益財団法人鉄道総合技術研究所 情報管理部長 参加者 105 名 ・第112回(2016年1月15日) 演題:「海外鉄道プロジェクトの現況と展望 ―日本コンサルタンツの主な取り組み―」 講師:遠藤 隆 氏 日本コンサルタンツ株式会社 取締役副社長 ・第113回(2016年3月8日) 参加者 61 名 参加者 55 名 演題:「2015年度海外鉄道技術交流調査団報告」 講師:矢口 弘志 氏 JR東日本テクノロジー株式会社 相談役 渡邉 貴浩 氏 JR東日本メカトロニクス株式会社 千葉支店課長 津田 圭一 氏 株式会社京三製作所 信号事業部第1技術部課長 小幡 史明 氏 株式会社JR西日本テクシア 技術本部開発営業部部長 ○技術講演会 ・第19回(2015年6月1日) 演題:「車輪とレールの安全性向上 ~東京メトロの急曲線通過性能向上への取り組み」 講師:荻野 智久 氏 東京地下鉄株式会社 鉄道本部安全・技術部課長(技術担当) ・第20回(2015年9月18日) 参加者 75 名 参加者 96 名 演題:「鉄道が支える大都市東京と今後の課題」 講師:山﨑 隆司 氏 日本コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長 ・第21回(2015年10月28日) 演題:「航空機データのモニタリング/分析による効果的な故障予測および予防整備」 ―4― 講師:松田 淳也 氏 株式会社JALエンジニアリング 技術部技術企画室要目計画グループ長 長谷川 晃 氏 株式会社JALエンジニアリング 技術部システム技術室エンジン技術グループ 長谷川 将 氏 株式会社JALエンジニアリング 技術部システム技術室電装技術グループ 大石 直人 氏 株式会社JALエンジニアリング 技術部システム技術室信頼性管理グループ ・第22回(2015年12月11日) 参加者 34 名 演題:「最近の鉄道災害の特徴とこれからの対策技術 ―豪雨による土砂災害を中心として―」 講師:杉山 友康 氏 京都大学大学院工学研究科 教授 (社会基盤専攻災害リスクマネジメント工学講座) ・第23回(2016年2月22日) 参加者 34 名 演題:「水素エネルギー社会と鉄道車両(燃料電池電車の開発) 」 講師:長谷川 (4) 均 氏 公益財団法人鉄道総合技術研究所 車両技術研究部水素・エネルギー研究室室長 見学会の開催 2015年度は、総合的な研究開発・試験や車両関係の製作に係る事業所2箇所の見学会を実施した。 ・「公益財団法人鉄道総合技術研究所国立研究所見学会」 (2015年5月21日) 参加者 19 名 参加者 57 名 ・「E235系次世代新型通勤電車試乗会」(2015年11月24日)※JR東日本主催 (5) 海外鉄道技術交流調査団の派遣 欧州最長の高速鉄道路線を保有するほか、軌間可変技術により高速鉄道の時間短縮効果を高速鉄道 路線の無い地域にまで波及させているスペインを中心に、欧州の高速鉄道ネットワークの実態を調査 するため、スペイン、フランス、イギリスの3ヵ国の高速鉄道路線と事業者を中心に訪問調査を実施 した。 テーマ:「欧州の高速鉄道ネットワークの実態調査」 日 程:2015年9月29日~10月8日(10日間) 団 長:矢口 弘志 氏 JR東日本テクノロジー株式会社 相談役 参加者:20名 報告書を発行し、第113回外国鉄道技術研究会講話会において報告を行った。 (6) 特定部会日本鉄道サイバネティクス協議会の活動 シンポジウム、調査研究、出改札システム、会誌編集の各委員会を 4 本柱として見学会や講演会を 含む諸活動を行った。また表彰各賞について、功労賞選考委員会、技術賞選考委員会、シンポジウム 委員会・会誌編集委員会で候補を選定し、企画理事会で決定した。 ○定時総会(2015年5月29日) ホテルメトロポリタンエドモント 出席者:156 会員(委任状 89 会員を含む)/会員総数:199 会員 ・表彰式 技術賞表彰 最優秀賞(1 件 10 名) 、優秀賞(3 件 13 名)、特別賞(1 件 6 名) 功労賞表彰 特別功労賞(2 件 5 名) 、功労賞(2 件 2 名) 論文賞表彰 シンポジウム論文部門:優秀賞(4 件 17 名)、優良賞(4 件 18 名) 会誌部門:優秀賞(2 件 5 名) 、優良賞(2 件 9 名) ・特別講演会 テーマ:「東京メトロの国際業務」~ハノイ市都市鉄道整備支援プロジェクト他~ 講演者:木村 直人 氏 東京地下鉄株式会社 経営企画本部国際業務推進室室長 ―5― ○企画理事会 (5回開催) ○事業運営会議(4回開催) 協議会の更なる活性化を図るため、平成 28 年度~30 年度の中期計画(ビジョン)を検討した。 ○シンポジウム委員会 ・シンポジウム委員会(1 回:2015 年 4 月 17 日) ・第 52 回鉄道サイバネ・シンポジウム(2015 年 11 月 5、6 日)メルパルク大阪 論文発表 62 件 参加者 478 名 参加者 221 名 特別講演 演題:「あと 10 年で超知能が出現する!? ・・・その社会的インパクト」 講師:松田 卓也 氏 神戸大学 名誉教授 NPO 法人あいんしゅたいん 副理事長 ○調査研究委員会 ・調査研究委員会(1 回:2015 年 10 月 16 日)、幹事会(3 回) ・分科会活動(2013~2015 年) 第一分科会「メンテナンス分野における ICT 活用に関する調査研究」 (3 回) 第二分科会「鉄道サービスの改善に向けた ICT の活用に関する調査研究」 (4 回) 両分科会ともに、3 テーマに区分しワーキンググループを構成し、調査研究を進めた。 2015 年度定時総会後の報告会で最終報告を行い、上記テーマでの活動を終了した。 ・分科会活動(2015~2017 年) 第一分科会「人工知能技術・環境認識技術が鉄道に与えるインパクトに関する調査研究」 (2 回) 第二分科会「旅客サービスにおけるオープンデータ活用に関する調査研究」 (2 回) 第一分科会は 2 テーマ、第二分科会は 3 テーマに区分しワーキンググループを構成し、調査研究 を開始した。 2016 年度定時総会後の報告会で中間報告を行う。 ○出改札システム委員会 ・2014 年度出改札システム委員会事業報告会(2015 年 4 月 16 日) ホテルメトロポリタン(池袋) 参加者 328 名 特別講演 演題:「関西発の航空イノベーション Peach の挑戦」 講師:井上 慎一 氏 Peach Aviation 株式会社 代表取締役兼 CEO 見学会 鉄道博物館(大宮)(2015 年 4 月 17 日) 参加者 68 名 ・幹事会、分科会等の活動 幹事会(5 回) 、規格分科会(4 回) 、旅客駅コード事前調査会(4 回) 、調査分科会(2 回) 、セ キュリティ部会(6 回) 、セキュリティ分科会(6 回)、全国出改札システム連絡会(1 回)を 開催した。 ○会誌編集委員会 会誌編集委員会を 5 回開催し、会誌「サイバネティクス」を 4 回発行した。 (7) 表彰の実施 ○功績賞等 協会の運営発展に多大な貢献のあった会員などを表彰委員会(委員長:高井秀之 鉄道総研専務理 ―6― 事、2016年2月24日開催)で選考し、第4回理事会(2016年3月18日)において以下のとおり決定し た。表彰式は2016年度定時社員総会終了後に行う。 ・特別功績賞 基準:年齢満 70 歳以上、協会活動への貢献通算 15 年以上。 該当者なし ・功績賞(7 名:50 音順) 基準:年齢満 70 歳以上、協会活動への貢献通算 8 年以上。 木俣 政孝 氏 元株式会社東芝 社会インフラシステム社 顧問 佐々木拓二 氏 元一般社団法人日本鉄道車両機械技術協会 専務理事 宗宮 博行 氏 元電気技術開発株式会社 代表取締役社長 増永 防夫 氏 元名工建設株式会社 代表取締役社長 元木 泰明 氏 元四国電設工業株式会社 代表取締役社長 森下 逸夫 氏 近畿車輛株式会社 代表取締役社長 山田 和男 氏 前田建設工業株式会社 顧問 ・著作賞 基準:旧 JREA 賞および日本鉄道技術協会坂田記念賞を 3 回受賞。 該当者なし ・感謝状(10 名:50 音順) 基準:正会員増加に貢献(協力幹事) 、その他協会活動への協力。 芦田 義文 氏 大鉄工業株式会社 有田 義正 氏 九州旅客鉄道株式会社 池田 英彰 氏 西日本鉄道株式会社 伊佐山 日本信号株式会社 正 氏 石津 一正 氏 日本車輌製造株式会社 榮國 芳明 氏 近畿車輛株式会社 木村 尚史 氏 三菱電機株式会社 酒井 省二 氏 東京地下鉄株式会社 長野 孝司 氏 ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 宮川 清明 氏 西日本旅客鉄道株式会社 ○永年会員賞 在籍年数累計30年を超える正会員に対し、長期にわたり鉄道技術の向上に貢献されていることを表 敬し、「永年会員賞」表彰を実施する。ご本人の意向確認の上、定時社員総会の日付で、表彰状とと もに講演会参加優待のJREA優待証を交付する。(対象者 220名) ○日本鉄道技術協会坂田記念賞 2015年1月から12月までの間に発行されたJREA誌、Japanese Railway Engineering(JRE)、会 誌サイバネティクス、鉄道サイバネ・シンポジウム論文集に掲載された論文の中から、各委員会より 推薦された論文を対象に、日本鉄道技術協会坂田記念賞選考委員会(委員長:曽根悟 工学院大学特 任教授・東京大学名誉教授、2016年3月2日開催)にて選考し、第4回理事会(2016年3月18日)にお いて、以下のとおり決定した。表彰式は2016年度定時社員総会終了後に行う。 ・最優秀賞 ―7― (JREA 誌 2015 年 5 月号) 「脱線しにくい台車の開発」 宮本 岳史 氏 公益財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道力学研究部車両力学研究室長 鈴木 公益財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道力学研究部車両力学主任研究員 貢 氏 鴨下 庄吾 氏 公益財団法人鉄道総合技術研究所 車両構造技術研究部車両振動主任研究員 児玉 真一 氏 公益財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道力学研究部車両力学主任研究員 梅原 康宏 氏 公益財団法人鉄道総合技術研究所 車両構造技術研究部走り装置副主任研究員 ・優秀賞 (JREA 誌 2015 年 3 月号) 「3D モデルを用いた橋梁維持管理システムの開発」 中澤 明寛 氏 西日本旅客鉄道株式会社 鉄道本部技術開発部(施設技術)主査 清水 智弘 氏 ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社 IT・環境事業部システムデザイン部主任 髙橋 康将 氏 アジア航測株式会社 西日本コンサルタント部総合防災課技師 「東京地下鉄 16000 系における接線力特性を考慮した空転制御の改善」 (JREA 誌 2015 年 5 月号) 大橋 聡 氏 東京地下鉄株式会社 鉄道本部車両部設計課課長補佐 深澤 真吾 氏 東京地下鉄株式会社 鉄道本部車両部設計課主任 島崎 宏文 氏 元東京地下鉄株式会社 鉄道本部車両部設計課副主任 「通勤近郊車両の UD 手すりと UD スペース 気づき・コンセプト・研究開発の経緯」 (JREA 誌 2015 年 11 月号) 松岡 茂樹 氏 株式会社総合車両製作所 生産本部技術部 部長(商品開発) 「昇降式ホーム柵実用化に向けて ~開発と試行~」 田中 恭介 氏 2015 Vol.20 No.3) 西日本旅客鉄道株式会社 近畿統括本部施設課課員 「JR 東日本 HB-E210 系主回路システム」 河野 洋一 氏 (サイバネティクス (第 52 回鉄道サイバネ・シンポジウム論文集) 東日本旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部運輸車両部車両技術センター システム電機グループ主席 有賀 洋三 氏 東日本旅客鉄道株式会社 長野支社運輸部車両課課員 横山 啓之 氏 東日本旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部運輸車両部車両技術センター システム電機グループ課長 大石 亨一 氏 株式会社日立製作所 交通システム社 水戸交通システム本部車両電気システム設計部 駆動システム計画設計グループ技師 大竹 泰弘 氏 株式会社日立製作所 交通システム社 水戸交通システム本部車両電気システム設計部 駆動システム計画設計グループ課員 嶋田 基巳 氏 株式会社日立製作所 交通システム社 水戸交通システム本部車両電気システム設計部 駆動システム計画設計グループ主任技師 (注)上記受賞者の所属・役職は、論文発表当時のもの。 (8) 本部と支部の連携 ・支部長会議(2 回) 、協力幹事会(1 回)を開催した。 ・ホームページ、JREA 誌などを活用し、支部の講演会・見学会などの開催案内ならびに活動状況報 告などを掲載している。 ―8― ・支部と本部の連携をとり、会員の入退会情報の共有や会員拡大活動の促進に努めている。 (9) 支部活動 ○北海道支部 ・第 1 回理事会(2015 年 8 月 21 日) ・支部総会 (2015 年 9 月 7 日) 参加者 54 名 ・特別講演会 (2015 年 9 月 7 日) 参加者 54 名 参加者 97 名 演題:「最近の自然災害の特徴とこれからの防災・減災技術」 講師:杉山 ・共催講演会 友康 氏 京都大学大学院工学研究科 社会基盤工学専攻 教授 (2016 年 2 月 17 日) 演題:「ANA グループの安全の取り組み ―SMS と安全文化の醸成―」 講師:田中 龍郎 氏 全日本空輸株式会社 執行役員総合安全推進室長 共催:一般社団法人日本鉄道運転協会 北海道支部 一般社団法人日本鉄道車両機械技術協会 北海道支部 一般社団法人日本鉄道施設協会 北海道支部 一般社団法人日本鉄道電気技術協会 北海道支部 一般社団法人日本建設業連合会 北海道支部 一般社団法人鉄道建築協会 北海道支部 ○東北支部 ・第 1 回理事会(2015 年 7 月 23 日) ・支部総会 (2015 年 9 月 24 日) 参加者 44 名 ・講演会 (2015 年 9 月 24 日) 参加者 63 名 参加者 19 名 参加者 47 名 演題:「特区を活用した近未来交通システムの実現」 講師:長谷川史彦 氏 ・見学会 東北大学未来科学技術共同研究センター 教授 (2015 年 11 月 17 日) 仙台市営地下鉄東西線施設、常磐線震災復興工事現場の 2 箇所 ○中部支部 ・第 1 回理事会(2015 年 5 月 28 日) ・支部総会 (2015 年 8 月 28 日) (委任状 966 名) ・第 2 回理事会(2015 年 8 月 28 日) ・第 1 回講演会(2015 年 8 月 28 日) 参加者 60 名 参加者 42 名 参加者 75 名 参加者 15 名 演題:「世界の高速鉄道の現況」 講師:秋山 ・見学会 芳弘 氏 日本コンサルタンツ株式会社 取締役技術本部副本部長 (2015 年 12 月 1 日) 三菱重工業小牧南工場(MRJ 組み立て工場)見学会 ・「JREA 中部ニュース」116 号発行 (2016 年 1 月 10 日) ・第 2 回講演会(2016 年 2 月 18 日) 演題:「英国の最新鉄道事情 民営化後 22 年」 講師:今城 光英 氏 大東文化大学経営学部 教授 ○関西支部 ・第 34 回理事会(2015 年 5 月 18 日) ・見学会 (2015 年 8 月 21 日) ―9― 南海電気鉄道 8300 系新型車両試乗会 ・支部総会 (2015 年 9 月 28 日) 参加者 120 名 ・記念講演会 (2015 年 9 月 28 日) 参加者 120 名 演題:「客船とクルーズ船:運輸事業から観光事業へ」 講師:田中 ・定期講演会 三郎 氏 一般財団法人みなと総合研究財団 主席研究員クルーズグループ統括リーダー (2016 年 1 月 27 日) 参加者 150 名 演題:「新幹線の原点 ~弾丸列車計画を辿る~」 講師:地田 信也 氏 演題:「イノベーションは止まらない! ~半導体産業、ICT 産業界の最新動向と新市場」 講師:阿部 剛士 氏 インテル株式会社 取締役副社長兼執行役員技術開発・製造技術本部本部長 ○四国支部 ・第 1 回理事会(2015 年 7 月 2 日) (2015 年 8 月 5 日) 参加者 60 名 ・第 1 回講演会(2015 年 8 月 5 日) 参加者 75 名 ・定期総会 演題:「鉄道復権 ―成熟社会の地方創生― 」 講師:宇都宮浄人 氏 関西大学経済学部経済学科 教授 ・第 2 回講演会(2016 年 1 月 18 日) 参加者 192 名 演題:「四国新幹線導入に向けて」 講師:梅原 利之 氏 四国旅客鉄道株式会社 相談役 ○九州支部 ・第 1 回理事会(2015 年 9 月 9 日) ・支部総会 (2015 年 9 月 9 日) 参加者 143 名 ・講演会 (2015 年 9 月 9 日) 参加者 164 名 演題:「脳がシビれる心理学」 講師:妹尾 ・見学会 武治 氏 九州大学高等研究院 准教授 (2015 年 12 月 3 日) 参加者 九州旅客鉄道株式会社佐世保車両センター「或る列車」車両見学 (別紙)事業報告の付属明細書 ○2015年度事業の実施状況(次ページに掲載) ―10― 10 名 別紙 事業報告の付属明細 2015年度事業の実施状況 4 社員総会・監査 5 ●27監事監査 (A) 理事会 協会運営 6 ●22理事会① ● 5理事会② 運営懇談会、支部長会議他 (B) 部長会議 協会会議 (C) 調査 ・ 研究 受託(契約・完了) ● 7部長会議① ●21部長会議② 8 9 ●12部長会議③ ●19部長会議④ ● 9 ①契約(JIS改正) ● 1 ②契約(雪害委) ● 2運営懇談会① ● 5七協会協議会 ●11-13鉄道技術展 ●27支部長会議② ● 4協力幹事会 ●13部長会議⑬ ●27部長会議⑭ ● 4部長会議⑮ ●17部長会議⑯ ● 1部長会議⑰ ●15部長会議⑱ ● 2部長会議⑤ ●16部長会議⑥ ● 7部長会議⑦ ●21部長会議⑧ ●17②幹事会 ●15②委員会 ● 4部長会議⑨ ●25部長会議⑩ ● 1部長会議⑪ ●15部長会議⑫ ● 4第34回委員会 サイバネ総会・企画理事会 会長・副会長連絡会議 ●18会長・副会長① ●11企画理事会③ ●21① ●25② ●17委員会 ● 7論文部会 ―11― ●10① ●お客さまサービス ・事業開発 (E) 技術情報誌 JRE 発行 会誌「サイバネティクス」 ● 1委員会 ●21第二分科会 ●16第一分科会 ●26幹事会 ●24全国出改札 ●31幹事会③ システム連絡会 ●18第一分科会 ●19第二分科会 ● 9幹事会② ●車両技術 ●安全・防災 ●交通ネットワーク ●信号・運行管理 ●No.187 ●No.188 ● 2編集委員会① ●No.189 ●24編集委員会② ●No.77 ●11第35回委員会 ●17第一分科会 ●16委員会 ● 1部長会議㉓ ●15部長会議㉔ ●25-26②現地視察 ●24①委員会 ●29①完了 ●14②完了 ●11第36回委員会 ●9 会長・副会長② ●21第一分科会 ●15第二分科会 ●環境 ・省エネルギー ●14③ ●19④ ●メンテナンス ●デザイン・バリア フリー・人間工学 ●No.190 ●26編集委員会③ ● 1幹事会⑤ ●14⑤ ●施設・電気設備 ●これからの鉄道 ●海外の鉄道 ●No.191 ●25編集委員会④ ●11第22回技術講演会 ●25第51回高速鉄道 ●22第23回技術講演会 講演会 ●15第112回「日本コン ● 8第113回「海外技術 サルタンツの海外コンサ ルの現況と展望」 交流調査団報告」 ●24見学会② (E235系試乗会) ● 1募集開始 ●14 第1回幹事会 ●10募集締切 ●29調査団派遣(~10月8日) ●21第1回理事会 ● 7支部総会 北海道 行事 ●17共催講演会 ● 7特別講演会 ●16会計監査 ●14第1回幹事会 ●21会計監査 ●28第1回理事会 ●28第1回幹事会 ●10会計監査 ● 8第58回幹事会 ●18第34回理事会 ●23第1回理事会 ●24支部総会 東 北 行事 理事会・総会 ●24講演会 中 部 ●28第2回理事会 ●28支部総会 行事 (H) 支 部 理事会・総会 関 西 ●21見学会 ● 2第1回理事会 ●28会計監査 四 国 行事 理事会・総会 九 州 行事 ● 1見学会 ●28記念講演会 ●27定期講演会 ● 5支部総会 ●18第2回講演会 ● 5第1回講演会 ●28会計監査 ●中部ニュース116号 ●18第2回講演会 ●28支部総会 行事 理事会・総会 ●17見学会 ●28第2回幹事会 ●28第1回講演会 ● 1第1回幹事会 ● 9第1回理事会 ● 9支部総会 ● 9講演会 ●ICT・情報化技術 ●No.80 ●18第20回技術講演会 ●28第21回技術講演会 ●21見学会① (鉄道総研) ●11企画理事会⑤ ●17第一分科会 ●11第二分科会 ● 1幹事会④ 格の現況と展望」 理事会・総会 ● 2部長会議㉑ ●16部長会議㉒ ●16④ ●24第111回「国際規 ●10計画確定 ●12部長会議⑲ ●27部長会議⑳ ●5-6 シンポジウム (大阪) 外国鉄道技術研究会講話会 理事会・総会 3 ● 2坂田記念賞選考 委員会 ● 4運営懇談会② ●17③ ●No.79 ● 5特別講演会 見学会 2 ●24表彰委員会 ●11企画理事会④ ●23運営部会 ●No.78 ● 1第19回技術講演会 ● 4論文部会 ●14② 特別・高速・技術 (G) 海外調査団 1 ●18理事会④ ●30①委員会 JREA誌(特集テーマ) 12 ●31支部長会議① ●15企画理事会① ●29定時総会 ●29企画理事会② 会誌編集委員会 11 ●16理事会③ ● 8幹事会 ●24第二分科会 ●16幹事会① ●16事業報告会 10 ●24みなし理事会① ●21みなし理事会② 総合安全調査研究会(自主) 事業運営会議 (D) シンポジウム・委員会 サイバネ ・論文部会 ティクス協 調査研究委員会・ 議会 第一分科会・第二分科会 出改札システム委員会 事業報告会・幹事会 (F) 講演会 ・ 見学会 7 ● 5定時社員総会 ● 3見学会
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