中期経営計画について (2010年度-2012年度) 本資料における将来の予想等に関する各数値は、現時点で入手可能な情報に基 づく弊社の判断や仮定によるものであり、リスクおよび不確実性が含まれております。 従って、実際の業績等は、予想数値とは異なる可能性があります。 記載金額は表示単位未満切捨て、比率は小数第一位未満を四捨五入で表示し ております。 2010年6月10日 株式会社アデランスホールディングス アデランスグループのグローバルブランド展開 ヘアトランスプラント ウィッグ 日本 進出エリア <欧州> フランス ドイツ ベルギー オランダ 英国 スウェーデ ン 進出エリア <アジア> 台湾、韓国 中国、タイ フィリピン シンガポール マレーシア 進出エリア <その他> 北米、カナダ メキシコ 1 グループの現状 アデランスグループ全体(連結)の売上高・営業利益推移 単位:億円 900 売上高 営業利益 800 600 トレンド社(英) グループ化 150 ボズレー社(米) グループ化 700 200 カール・M・ルンド社 (スウェーデン) グループ化 サムソン社 グループ化 フォンテーヌ社 グループ化 100 500 MHR社(米) グループ化 400 50 300 200 0 100 0 -50 85.2 86.2 87.2 88.2 89.2 90.2 91.2 92.2 93.2 94.2 95.2 96.2 97.2 98.2 99.2 00.2 01.2 02.2 03.2 04.2 05.2 06.2 07.2 08.2 09.2 10.2 20年目 30年目 2 アデランスグループの2002年以降の 業績長期低迷の主な要因 1 マーケティング戦略の欠如と失敗(含、競合戦略)による新規顧客数の長期 にわたる減少、マーケットシェアの著しい低下 2 長期低迷から来るルール外販売の増加による、リピート客を含めた保有顧 客数の減少 (ルール外販売とは、社内自主規制で設定した範囲を超える販売行為) 3 ノンコア事業投資による本業への投資の低下及びリソースの分散化 4 長期低迷にかかわらず内部経営効率の改善、改革作業の放置 5 海外事業に対する適切なマネジメントの欠如による長期業績不振 3 経営改革(2009年6月~2010年2月) 本業への回帰とノンコア資産・事業の整理 1. 国内事業の問題把握と対処 (過去40年間の事業構造分析と収益性向上に向けてのビジネスモデルの転換) ①マーケティング強化 ・マーケティング組織の設置、徹底的な市場調査に基づく顧客ニーズの 把握と新マーケティング戦略の実行 ②ルール外販売の是正 ③本業外事業・資産の整理 ・不採算事業の整理 ゴルフ事業、美容サロン事業の整理 ・収益を生まない非事業資産の処分 有価証券、ゴルフ会員権、不動産、etc. 4 経営改革(2010年3月~2011年2月) グループ経営の透明化と経営効率の向上 1. 国内事業の改善にむけた実行施策 ① 機能重複化の排除と意思決定の迅速化、責任体制の明確化を目指 した3社合併による事業統合(2010年9月1日)【決定】 ② 社名の変更【決定】 ③ 3社統合の実効化とグローバル本社確立のための本社移転(5月) 【完了】 ④ 新マーケティング施策の継続実施 ⑤ 新コンセプト店舗の展開と現店舗の改装、統廃合の継続実施 ⑥ 全社的経費削減プロジェクト推進 ⑦ ITシステムの統合と改善 ⑧ 新人事・評価制度導入、ストックオプション導入 5 経営改革(2010年3月~2011年2月) 2. 問題海外事業の改革・改善 ①米国事業 ・米国本社の一本化(NY本社、ボズレー社【ヘアトランスプラント事業】とウィッグ事 業会社の統合再編によりボズレー社新本社に移転)【新本社移転完了】 <ヘアトランスプラント事業> ・ボズレー社とMHR社の統合【完了】 ・コールセンターの海外シフト【完了】 ・不採算拠点の整理【完了】 <ウィッグ事業> ・事業会社5社を統合再編し、AHG社の設立【完了】 ・本社および倉庫部門の集約、統合【完了】 ②アジア(中国除く) ・台湾、韓国、タイのアデランス店舗の収益改善 6 今年度重点的に取り組む経営改革 (2010年6月~2011年2月) 徹底した全社的コスト削減プロジェクトの実施 ①3社統合による間接経費削減、無駄の排除 ②本社移転によるコスト削減(間接部門人材の営業部門へのシフト) ③最適生産・物流体制確立による効率化とコスト削減 ④集中購買体制確立によるコスト削減 ⑤ITシステムの統合と改善 新しい経営理念・ビジョン・ゴール目標の追求 7 経営理念・ビジョン・ゴール目標 経営理念 私たちは、「国境」という枠を超え、 私たちは、「性別や世代」という枠を超え、 私たちは、ユニバーサル精神で、 毛髪関連のあらゆるニーズに応える商品とサービスを 提供する集団であり続けます。 それが私たちユニヘアーグループです。 Universal Truth, Only for You. Unihair Group ビジョン 最先端の技術力に基づく高品質の商品とサービスで、 お客様の「笑顔」と「信頼」に支えられた 総合毛髪関連企業の グローバル・ナンバーワンを目指します。 8 グループのゴール目標 国内 億円 海外 売上高 1,500億円へ 1,600 1,400 1,200 1,000 2011年度 黒字化転換へ 売上高 700億円へ 営業利益率 8% 売上高 1,000億円へ M&Aによる 市場支配力の強化 800 600 成長分野・成長市場への 重点投資 400 200 経営の透明性と 経営効率の向上 0 2010年度 2011年度 2012年度 2014年度 2016年度 9 今後の3か年について (2010年度-2012年度) 今後3か年に解決すべき課題 国内事業の立て直しと再成長 -部分最適から全体最適への転換 ・国内3社統合の実行 ・企業文化・風土・自己意識の改革 -経営効率の徹底的な向上 -新マーケティング施策の継続によるブランド力強化 海外事業の立て直しと再成長 -部分最適から全体最適への転換 ・海外事業統括機能の確立 ・地域毎の事業再編の実行 全世界統一ブランド戦略の確立 -男性→「アデランス」顧客減少の歯止め -女性→「フォンテーヌ」世界女性ブランドの統廃合 -植毛事業→「BOSLEY ボズレー」日本・中国・欧州での展開 10 今後3か年の課題に対する打ち手(1) 国内事業の立て直しと再成長 ・株式会社ユニヘアーのスタート ・組織・人事・評価制度の統一化 ・グローバル視点を持つ人材育成・経営管理 ・人員の再配置による生産性の向上 ・店舗の再検証による店舗統廃合・収益性改善 ・業務改善による生産性の向上・効率の改善 ・新規事業(美容サロンルート、医療事業、ファッションに敏感な10-20 代市場向け)での成長 海外事業の立て直しと再成長 ・地域統括本社体制(米・欧・中国)の確立による機能集約と成長市場への 積極的投資 ・中国での全世界統一ブランドの積極展開と積極出店による売上拡大 ・アジアの不採算事業の抜本的見直し・事業再編 11 今後3か年の課題に対する打ち手(2) 全世界統一ブランド戦略の確立 「アデランス」(男性向けウィッグ) ・定額制の推進による顧客減少の歯止めと新規顧客増加(国内) ・新しい男性向けビジネスモデル(ワンストップソリューション事業)の検証とグロー バル展開 「フォンテーヌ」(女性向けウィッグ) ・レディメイドからオーダーメイドまで一貫販売の店舗網の充実 ・顧客ニーズに基づく商品ラインナップの充実 ・ブランドイメージの向上と浸透に向けた効率的な広告宣伝 ・世界の女性ブランドの統廃合の実行、世界の成長市場への投資拡大 「BOSLEYボズレー」(植毛事業) ・新しい男性向けビジネスモデル(ワンストップソリューション事業)の検証とグロー バル展開 「ARI(Aderans Research Institute)」(毛髪再生技術) ・市場導入戦略の立案 12 国内事業基本戦略ロードマップ 2010年度 2011年度 国内3社統合による業績の 底打ち・収益性の改善 国内事業 共通 2012年度 国内成長分野の女性向けおよび 新ルートへの重点投資 人員の再配置による生産性の向上 店舗の再検証による店舗統廃合・収益性改善 業務改善による生産性の向上・効率の改善 定額制の推進による 顧客減少の歯止め アデランス + ボズレー (男性向け) 定額制による中期的顧客増加と 安定収益の確保 BOSLEYボズレーの技術を核とした、ワンストップソリューション 事業の検討と展開 提携クリニックとの協業強化による展開 13 国内事業基本戦略ロードマップ 2010年度 2011年度 2012年度 レディメイドからオーダーメイドまで一貫して販売できる フォンテーヌ店舗網の充実 フォンテーヌ (女性向け) 顧客ニーズに基づく商品ラインアップの充実 フォンテーヌのブランドイメージの向上と浸透に向けた、効率的な広告宣伝 美容サロンへの売上の拡大 新規事業 医療事業での売上の拡大 ファッションに敏感な10-20代市場での売上拡大 14 海外事業基本戦略ロードマップ 2010年度 6月 男性 北米 2011年度 2012年度 北米での会社統合・組織再編における収益改善 BOSLEYを核としたワンストップソリューション事業展開 市場調査 南米への事業展開の検討 南米での事業開始 女性 ブランド統廃合 ファッションウィッグ小売事業の展開 欧州本部設立の準備 欧州本部の設立(機能集約・マーケティング力強化) 男性 スウェーデンを皮切りに 主要地域での事業開始 BOSLEY事業 市場調査・準備 欧州 女性 ブランド・商品の統廃合 ファッションウィッグ小売事業の展開 未進出市場への事業展開の検討 世界 (可能な地域で)順次事業開始 ARIの毛髪再生技術の市場導入戦略の立案 15 海外事業基本戦略ロードマップ 2010年度 7月~ 2011年度 2012年度 中国地域本社体制の準備・確立 男性 BOSLEY事業の検討 事業開始準備 中国 女性 9月 事業の開始 旗艦店開店を皮切りに女性ファッションウィッグ事業モデルの確立 積極的出店による販売拡大(3年で90店舗超) 徹底した事業の見直し 早急な黒字化 男性 アジア 黒字化の見通しが立たない地域は撤退 BOSLEY事業化の 検討(韓国) 女性 ファッションウィッグ小売事業の展開と拡大(台・シンガポール) 16 グループ売上高(2009年度-2012年度) 億円 800 日本 700 547億円 ※撤退事業 除く 600 500 北米 欧州 800 アジア 614億円 560億円 5 34 4 35 125 124 14 700億円 47 52 41 700 植毛(ボズレー) 女性(フォンテーヌ) 男性(アデランス) 600 ※撤退事業 除く 122 500 102 700億円 614億円 547億円 129 400 130 560億円 102 100 400 300 200 ブランド別 億円 地域別 300 383 397 437 404 460 336 355 109 105 108 110 2009年度 (実績) 2010年度 2011年度 2012年度 472 200 100 100 0 2009年度 (実績) 2010年度 2011年度 2012年度 0 17 グループ営業利益・EBITDA(2009年度-2012年度) 億円 営業利益・EBITDA 100 84 80 56 60 38 40 20 6 0 -3 -20 -29 -40 -60 -29 -53 2009年度(実績) 2010年度 営業利益 2011年度 EBITDA 2012年度 18 グループ数値目標(2009年度-2012年度) (単位:億円) 2009年度 (実績) 2010年度 2011年度 2012年度 売上高 547 560 614 700 営業利益 -53 -29 6 56 (%) -10% -5% 1% 8% EBITDA -29 -1 38 84 (%) -5% 0% 6% 12% 1% 8% ROE - - ※撤退事業を除く 19 [参考資料] 国内毛髪市場動向 毛髪市場動向 市場構成(男性)2008年 単位:億円 (男性市場規模1,073億円) 1,893 1,962 2,013 1,984 1,944 1,959 1,983 1,987 12 65 98 352 351 349 49 475 56 480 66 480 111 352 66 475 131 146 165 161 年平均成長率(%) 医家向発毛剤(44.9%) 356 357 358 359 一般向発毛剤(0.3%) 67 69 70 72 470 469 470 医家向 発毛剤 10% 一般向 発毛剤 28% 植毛(5.7%) 470 育毛サービス(-0.2%) 植毛 6% ウィッグ 27% 育毛 サービス 29% 市場構成(女性)2008年 (女性市場規模911億円) 1,005 1,010 1,020 980 920 918 921 925 ウィッグ・増毛(-1.2%) 育毛 サービス 18% 一般向 発毛剤 6% ウィッグ 76% 2005 2006 2007 出典:矢野経済研究所 2008 2009 2010 (予) 2011 (予) 2012 (予) 20 国内売上高 女性向けフォンテーヌと新規事業での成長 単位:億円 472 500 400 54 +24 308 +64 109 110 +1 2009年度(実績) 2012年度 383 30 300 200 244 100 0 アデランス(男性) フォンテーヌ(女性) 新規事業(美容・医療) 21
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