ひとしく学ぶ機会を 保障されるために

学費負担の軽減と私大助成の大幅増額を求める署名にご協力を
大学での学びを 希望する
誰もが
ひとしく学ぶ機会を 保障されるために
無利子奨学金の拡充、給付型
奨学金制度の新設を求めて
長引く不況や東日本大震災の影響などによ
り、経済的理由から大学進学を断念する高校
生や退学を余儀なくされる大学生が増えてい
ます。大学での学びを希望する誰もが、ひと
しく学ぶ機会を保障されるために、学費負担
の軽減と私大助成*の大幅増額を求める国会
請願署名にご協力をお願いします。
*私大助成…私立大学に対し国から支出されている補助金の略称
高校授業料の無償化・軽減の
流れを私立大学にも
9割を超える家庭が入学費用を「重い」と感じる
高校授業料は、2010年4月から私立高校生で年額
11万8800円支給*、公立高校生で全額無償になりま
した。私立大学の初年度納付金は平均131万4251円
(2011年度)です。9割を超える新入生家庭が入学費
用を「重い」と感じており、私立大学への無償化・軽減
の流れが望まれています。
*保護者の年収350万円未満から割増支給あり
「受検から入学までの費用」に対する親の負担額
たいへん重い
重い
42.6%
48.8%
7.3%
重くない 1.3%
それほど重くない
東京私大教連「2011年度私立大学新入生の家計負担調査」調べ
東京私大教連 昨年、
全国で33万筆の署名のご協力をいただきました。
この署名の力で、2012年度政府予算では、
無利子奨学
金の貸与人数を2万5千人分拡大しました。
また実現しませんでしたが、
昨年秋には文部科学省が、
給付型奨学金制度創設の概算要求を初めて出しました。
諸外国にあって日本にない、返済の必要がない給付型
奨学金制度の実現まで、
あとー押しです。
奨学金の貸与人数推移
種 類
2011年度
2012年度
増加
第1種(無利子)
35.8万人
38.3万人
2.5万人
第2種(有利子) 91.4万人
95.6万人
4.2万人
平成24年度文部科学関係予算より
卒業後に一定の収入を得るまで
「返済期限を猶予する」制度を新設
所得連動返済型の無利子奨学金制度
雇用情勢の悪化などにより、
大学を卒業しても就職で
きない、
就職しても収入が少ないなどの卒業生が増え、
奨
学金の返済が滞る状況が生まれています。
今年度から、
卒業後に一定の収入を得るまで「返済期
限を猶予する」制度を新設させました。
しかし現在、
貸与を
受けていたり、
有利子奨学金の受給学生は対象外になっ
ており、
制度の改善が求められています。
所得連動返済型の無利子奨学金制度の概要
年収300万円以下の世帯の学生等を対象とし、
奨学金の貸与を受けた本人が、
卒業後に、
一定の
収入
(年収300万円)
を得るまでの間は、返済期限
(独)
日本学生支援機構資料より
を猶予する制度。
〒169−0075 東京都新宿区高田馬場2-5-23 第1桂城ビル TEL 03-3208-8071 FAX 03-3208-0430
http://www.tfpu.or.jp
格差をなくし
私立と国立
学生のための
私立大学づくりを
法律では
〈私立と国立〉は同等の高等教育機関
教育基本法では、私立大学も国立大学も同等の高
等教育機関です。しかし、現状では大きな格差があ
り、教育の機会均等が根底から脅かされています。
この原因は、私立大学への国の補助があまりに低
いことにあります。国の大学への予算を学生1人あ
たりに換算した額は、2011年度で国立大学が185万
円であるのに対して、私立大学はわずか14万円、国
立の13分の1でしかありません。
大幅な私大助成の増額によって、私立と国立の格
差を縮め、学生の学ぶ権利を保障することがもとめ
られています。
授業料減免予算 東日本大震災の
被災者含め5万4千人分に拡充
「私立大学経常費2分の1補助」
決議は全ての政党が賛成 教育費の負担軽減と私学振興をめざし1975年に私
学振興助成法ができました。その際、参議院文教委員
会では、私立大学経常費*の2分の1補助の実現を求め
る決議が、全ての政党の賛成で採択されました。
それから35年経ち、私立大学経常費に占める補助
金の割合は、ピーク時の29.5%から10.7%(2010年度)
まで低下しています。私たちは決議の実現をめざして、
私大助成の大幅な増額を求めています。
*私立大学経常費…全国の私立大学を運営するための総経費
経済的に苦しい家庭の学生も学べるように
億円
3000
2011年度
2012年度
増 加
予算額
48億6900万円
118億4200円
69億7300万円
対象人数
3万3000人
5万4000人
2万1000人
平成24年度文部科学関係予算より
日本の高等教育予算はOECDで最低水準
日本の高等教育への支出はGDP(国内総生産)比で0.5%
です。これは、
OECD(経済協力開発機構)平均1.0%の半分
で、加盟28カ国の中で下から2番目です。
国際人権規約 無償化条項の留保は日本とマダガスカルだけ
国際人権規約の社会権規約13条2項(C)は高等教育の漸
進的無償化を謳っています。しかし、人権規約を批准している
160カ国中、この漸進的無償化条項を留保しているのは、現
在、日本・マダガスカルの2カ国だけです。
2605.0
3280.5
2520.5
29.5
1500
1000
500
0
14.1
80
90
3221.8億円
12.2
11.1
2000
07
10.7 %
10年度
私大経常費に占める割合
年度・項目
3070.5
2500
2000
私立大学授業料減免を支援する政府予算推移
私立大学経常費補助額と補助率
3500
私大経常費補助額
2012年度の政府予算では、私立大学への授業料減
免等への支援枠が2万1千人分増加しました。これに
は、東日本大震災に被災し経済的に修学が困難にな
った学生2万人分が含まれています。
(東京私大教連作成)
今年2月の国会で、この留保を撤回するという外務省方
針が明らかにされました。私たちの声が、高等教育無償化の
流れを創り出す大きな力になっています。
無償化の方向を定めた国際人権規約
高等教育は、
すべての適当な方法により、
特に、
無償教育
の漸進的な導入により、
能力に応じ、
すべての者にたいして
均等に機会が与えられるものとすること
(国際人権規約社会権規約 第13条2項C)
◆署名のしかた ①全国どこの都道府県の方でも、年齢等を問わず、趣旨が理解できる方なら署名できます。 ②署名は、国会に提出する以外は使用しません。
刷り色=DIC251
刷り色=DIC76
2012