北海道のサッカーファミリーのみなさんへ なでしこジャパン 4番 熊谷 紗希

北海道のサッカーファミリーのみなさんへ
なでしこジャパン
4番
熊谷
紗希
生まれ育った北海道の皆さんから熱いご声援をいただき、「ワールドカップ
2011ドイツ大会」で優勝することができました。本当にありがとうございまし
た。
私は、4つ上の兄の影響で、小学校3年生の時から真駒内南小学校サッカー
尐年団でサッカーを始めました。最初は、サッカーボールを蹴るのが楽しくて
楽しくて、毎日ボールを蹴って遊んでいました。中学生になった時は、もっと
もっと上手になりたいと思い、クラブフィールズリンダに所属しながら真駒内
中学校のサッカー部でも練習をしました。北海道での小学校、中学校時代にす
ばらしい指導者、仲間、環境に恵まれたことで、今の私があるのだと思ってい
ます。
小学生、中学生の皆さんには、自分で「リフティングを○○回できるように
なる」
「パスを何本つなぐ」などの具体的な目標をもって練習を重ね、自分の夢
に向かって粘り強く努力していってほしいと思います。
このワールドカップを通して、特に大切だと思ったことは、自分そして仲間を
最後まで信じる強い気持ちと、小さい頃から一つ一つ繰り返し練習して身につ
けてきた基礎的な技術です。自分が頑張ってきたこと、努力してきたことは、
絶対にうそをつきません。毎日の練習を楽しみながら、夢に向かって目の前の
目標を一つずつクリヤーしていってください。
私は、8月からドイツのフランクフルトでプレーします。文化の違うドイツ
で自分の持ち味をいかしながらがんばっていきます。そして、9月に始まる「ロ
ンドンオリンピックアジア予選」を勝ち抜き、ロンドンオリンピックでの金メ
ダル獲得をめざします。
北海道のサッカーファミリーの皆さん、これからも応援よろしくお願いしま
す。
熊谷紗希選手の御両親からのコメント
「ワールドカップ 2011 ドイツ大会」で、娘の姿がテレビに映し出された時には、
いつも"なでしこジャパン"と共に戦う気持ちで応援していました。
準々決勝でドイツに勝ってからは、試合が終わるたびに、娘がお世話になった
方々からメールや電話がたくさん届きました。いつも皆さんが応援してくださ
っているのだと思うと親としても大変心強く感じました。
決勝戦で、娘が PK に登場したときには、親としてはただただ祈るばかりでした。
ただ、
テレビに映し出された娘の顔がいつもどおり集中している表情であったことが、
私たちの
心を落ち着かせてくれました。ゴールが決まった瞬間は、歓喜のあまり二人で
泣いてしま
いました。試合が終了すると、
「おめでとう!」のメールや電話がたくさん入り、
応援してくださった皆さんと感動を分かち合うことができました。
自分の娘のことをこれほどたくさんの方々が応援してくだっていること、一緒
に喜んでくださっていることに対して、親として大変嬉しく、ありがたく感じ
ました。みなさん本当にありがとうございました。
娘は、この 8 月からドイツのフランクフルトでプレーしておりますが、ケガに
気をつけて、頑張ってくれることを願うのみです。これから、まだまだ大切な
試合が続いていきますが、北海道の皆さん、これからも応援よろしくお願いい
たします。