平成24年度 9月号 オリンピックから思う 中野区立大和小学校 校長 江平 秀子 長い休みが終わり、日焼けした子供たちの元気な顔が学校に戻ってきました。子供たちの顔がそ ろうと不思議と校舎に表情がでて学校らしく感じられ、教室からの声、校庭で遊ぶ姿を見ると心が 落ち着きます。 今年の夏は、オリンピックの観戦、応援に熱が入ったご家庭が多かったのではないでしょうか。 東日本大震災後の初めてのオリンピックとあっていつも以上に応援する気持ちが私には強かった です。というのも世界各国から救助の人々がきてくださり、金銭的にも物的にも援助をいただき、 そのおかげで日本は、復興に向けてがんばることができました。日本が元気な姿をみせることが世 界への感謝の気持ちを伝えることになり、選手のがんばりが私たちを勇気づけ明るい気持ちにさせ てくれると思いました。 今年のオリンピックのモットーは、「inspire a generation/世代を超えたインスピレーション」 です。インスピレーションの意味が私には、はっきりと分かりませんが、がんばれ!という雰囲気 を感じ、世代を超えたという言葉に共感を覚えました。特に聖火が、ボート競技 5 大会連続金メダ ルリストのスティーヴ・レッドグレーヴから最終ランナーの若い 7 人のアスリートに手渡されたと ころです。 ジェネレーションギャップ、今時の若い人は、ひいては親子の断裂などお互いに相容れない関係 が言われますが、長く培われてきた歴史や文化が新たなる世代へと継承し世代を超えて分かち合う 事が今とても大事なことだと改めて感じました。そして、チームとして国として、心を一つにして がんばる姿に感動を覚えます。 また、オリンピックの競技を終えたときの選手の言葉にも胸を打たれます。水泳の寺川綾選手の 「あきらめなければ夢は叶う」達成したからこそいえる説得力のある言葉です。なでしこジャパン 主将、宮間あや選手の「勝ったチームが本当に強いチームとは言い切れないが、このチームは間違 いなくいいチーム」、村田諒太選手の恩師の言葉「努力しても報われるかはわからない。でも、努 力しなければ報われない。」29 日からのパラリンピックの選手の活躍も応援したいです。そして、 子供たちにも努力、友達と協力する事の大切さ、感謝の気持ちをもつことをより一層指導していき たいと思います。 9月の生活目標 「おはようございます」「ありがとうございます」「こんにちは」「さ ようなら」あいさつの言葉はどれも短いですが、人と人とを気持ちよく 進んであいさつをしよう つなぎます。あいさつをしても何も言葉が返ってこないと、がっかりし ます。相手から先にあいさつをされると、うれしくなります。でも、自 分から進んであいさつするには、少し勇気がいる人もいるでしょう。ま ずは、家族の人とあいさつをする習慣を付けましょう。すると外でも、 先生や友達、近所の方などと気持ちよくあいさつができるようになりま す。……「あいさつは、心と心を つなぐ鍵」……です。
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