私の大好きなおばあちゃんとひいおばあちゃんは、はた織りをしています。私は、おばあち ゃんの横で、はた織りの音を聞きながら宿題をすることが好きです。なんだかリズムがよくて落 ち着きます。あまりにもテンポよいリズムであっという間に美しい布を織り上げているので、 「意外とはた織りって簡単なんだな。自分も織ってみたいな。」 なんて思っていました。 そんなとき、三年生になって初めて、 「夢織りの里」に行き、はた織りを体験してみました。する と、模様はあっという間にずれてしまい、おばあちゃんみたいに模様をぴったりと合わせること ができず、美しく作ることが全くできませんでした。 「おばあちゃんってすごいな。あんなに速くて手や目はどうなっているんだろう。」 私は不思議でたまりません。でも、おばあちゃん以上にひいおばあちゃんは、はた織り名人です。 ひいおばあちゃんは、おばあちゃんよりもずっと前からはた織りを始めたので、おばあちゃんよ りももっと 柄を合わせることが上手だし、速く織り終わります。 そんなひいおばあちゃんは、九十三歳です。よくはたを織りながら肩が痛いなどと言っていま す。もし、ひいおばあちゃんがはたを織れなくなったら、今度は私がはた織りをしたいと思って います。 私は将来ひいおばあちゃんやおばあちゃんのように、はた織りが上手にできるようになりたい です。 はた織りをする人は高齢者ばかりで、若者がどんどん減ってきているそうです。もしかしたら、 私達の未来には大島紬を織る人がいなくなってしまうか もしれません。私は、こんなに美しく、 奄美の伝統である紬がなくなってしまうのは、ダメだと思います。 私は、おばあちゃんたちのはた織りの方法を未来に残し、私が未来につなげていきたいと思い ます。
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