No.10 2月1日発行 201 担 任 岡部 裕之 副担任 玉井 亮太 何のために「自己採点」をするのか 2月 13 日(土)・14 日(日)に、Benesse の「センター試験早期対策模試」が実施されます。この模擬試験はマー クシートを用いて、来年度に受験する「大学入試センター試験」(あなたたちが受験するセンター試験の日程も、 もう決まっています)と同じ形式で行われます。「マーク模試」は、2年生の皆さんにとっては初めてですね。 今回は、「自己採点」の大切さについて書きたいと思います。 大学入試センター試験の答案は、大学入試センターで 処理されます。受験生が大学に出願すると、大学は、そ の受験生のセンター試験の得点を大学入試センターに 問い合わせ、得られた得点を用いて合否を決定します。 つまり、大学は、合格発表までのどこかのタイミング であなたたちの実際の得点を知ることができます。 しかし、あなたたち受験生が得点開示によって実際の 得点を知ることができるのは、すべての受験が終了した 5月頃。つまり「実際の得点を知った上で合格の可能性 を考えて出願する」ことはできません。 そこで、あなたたちは、次のような手順で出願します (左図参照)。 (1) センター試験を受けている最中に、解答した番号を 問題用紙に控えておく (2) 翌日、試験終了後に大学入試センターから公表され る正解と配点を見て、学校で答え合わせをして、自分 の得点を知る(これが「自己採点」) (3) 自己採点の結果を、Benesse などの業者に送る (4) 業者は自己採点結果を集計し、志望校(自己採点と同時に業者に送る)の合格可能性を受験生に通知する (5) (4)は、ネット上や PC のプログラムで検索することもできるので、出願する可能性のある大学の合格可能性な どを検索し、担任の先生や家族と相談する (6) 担任の先生との面談で出願校を決定し、出願する 自己採点が正確にできないと、合格可能性の精度が下がり、予想外の不合格や、本来出願できるはずの大学(合 格可能性が十分にある大学)に出願できないといった事態が起こります。 模擬試験における自己採点は、自分の模試の出来を早く知るのも目的の一つですが、本番のセンター試験後の自 己採点を正確に行う訓練も兼ねています。1年後のセンター試験に向けた戦いは、もう始まっています。一回一回 の模擬試験を、自己採点まで含めて大切に受験して、一歩ずつ本番に向けて進んでいきましょう。 (岡部 裕之) 今年は放課後に毎日囲碁を打っている。これまでは囲碁部を指導する機会はほとんどなかったが、久しぶりに囲 碁を打つ生徒が入部したので、負けないように研究書を読んだりして勉強をし直している。 1月28日の新聞を読んでいて、「囲碁ソフトがプロの棋士に勝った」という記事に驚いた。これまで、チェス や将棋は、コンピューターが勝つこともあったが、囲碁は、「まだまだ勝てないだろう」とか「不可能ではないか」 とか言われていた。これまでは多数の打つ手順を計算し、その中で勝つ確率の一番高い手を打つというもので、計 算するアルゴリズムとコンピューターの性能に依存していた。そこに、プロ棋士の打った盤面の画像と比較して、 今後有利な局面を導くという、新しい考え方を導入したものだった。 私も囲碁ソフトは、何本か購入している。10年前のものは弱くて物足りなかったが、2年前のものは結構強く なっていた。それでもアマチュアレベルの強さだったが、プロに勝つとは、技術の進歩には驚かされる。 10年後は27歳、大学等を卒業して、社会人として数年経験したころには、今ない技術、今ない職業などが現 れていると思う。そういう可能性があるということも踏まえて、進路を考えてもらいたいと思う。 (玉井 亮太)
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