2015.May(5月号) 三種の神器を集めよう ダウンロード [pdf

No.22
No.53
2015 年 5 月号
http://egonoki.jp/all/
エゴノキクラブ
月刊 560 部発行
黄金の 10 分間
子どもの入院の付き添い、退院後の外来、きょうだいの世話に家事と仕事。ママもパパ
も大忙し。決め手は 10 分。すきま時間を侮るなかれ。10 分でできることは意外とたくさ
んあるのですよ。さあ、時間に追われるのではなく、時間を作る側へまわりましょう。
寝る前の 10 分
夜寝る前に 10 分だけ、明日の用意をしてみましょう。ハンカチ、ティッシュ、
定期券、携帯電話にお財布など、カバンの中身を揃えておくだけで、明日の自分
に余裕が生まれます。予め、起きてすぐにすることを決めておくのもよいでしょ
う。起きてからの行動を前の日に決めておくのです。
朝の 10 分
時間に追われる感覚は朝にピークを迎えます。朝の行動がぎりぎりだと、1日
が駆け足に感じられます。週に1度だけ、10 分早く起きてみましょう。そして、
2 つの事柄を終わらせてしまいましょう。歯磨きでも、着替えでも何でも構いま
せん。そして、いつもの起きる時間になったら、時計の針を見つめながら、バタ
バタと起きる自分を想像するのです。ゆっくり深呼吸をして、もう2つの事柄は
済ませているという余裕を堪能しましょう。そして、早目に出かけていくのです。
移動の 10 分
移動中の時間を持て余して、何となくスマートフォンを見ているという
のはもったいないですよ。子どもの病気の治療や、家事と仕事で忙しくて
も、自分の時間を作りましょう。音楽を聴いて落ち着いたり、見て楽しい
雑誌をめくったりして、10分間を心豊かに過ごしてみませんか。
エディター:国立成育医療研究センター小児がん登録室
佐藤聡美、望月悠
わが子を救いたい!父の気持ち
パパ
私の子どもは 5 ヵ月の時に入院しました。
先生は病気や治療方針、経過等について、十分な時間をとって丁寧に説明してくださ
いました。そのため、私は納得したうえで、治療をすべて先生にお任せしました。ただ
し、父親としては、その治療の意味や他の手段についても理解したうえで、子どもが受
けた治療が最善の選択であると理解するために、病気についての勉強を徹底的にしまし
た。先生よりお借りした英語の本も読みました。同じ病気の子どもを持つご家族から貸
していただいた本も全部読みました。最新の治療に関する医学雑誌も読みました。いつ
か物事がわかるようになった子どもに、どうしてその選択をしたのかについて説明でき
るように備えました。
妻との会話や情報の共有も積極的にするようにしました。仕事を終えてから、車で病
院に通い、子どもと面会をしていました。その帰りの車の中で、妻とはたくさん話をし
ました。特に、先生とどんな話をしたのか、検査結果はどうだったのか、子どもの様子
はどうであったかを話しておきました。すると、毎回の先生との治療方針の相談は理解
がしやすかったです。また、一日中、看病をする妻の心労や不安を少しでも取り除いて
あげられればと思い、妻とはなるべく話をするようにしました。
お恥ずかしい話をしますと、子どもが病気になって最初
にしたのは、先生に「会社を辞めて、自分が医者になって、
わが子を救いたい」と伝えたことでした。冷静に考えれば、
時間的に間に合うわけがなく、実力も足りないのですが、
父親としてそうせずにはいられないという気持ちでした。
父親といっても無力なもので、こんなものです。
(nami dad さん)
「nami dad」さんは東京都のエゴノキクラブのパパ・ライターさんです。
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