受け取る以上に与えることの意義

受け取る以上に与えることの意義
2013/04/03(水) ブログ掲載
ある日、ブックワンで面白い本が売っていたとある2冊の本を妻が買って
きました。
上下二巻あり、思考は現実化するというものでした。一冊100円で、
二冊で200円、とりあえず読むことにしました。
噛めば噛むほどではありませんが、読めば読むほど入り込んでいきまし
た。潜在意識はもちろんのこと、私が気功療法をはじめたとき、一生
懸命にやっても、途中で来なくなるし、予約も平気でキャンセルされる
し、さらに着信拒否されるし、冷やかしや単に試されているといった
方がたくさん来られていました。
今もなくなったわけではありませんが、最初に来られたときに本気で
来られているのかどうか、すぐにわかります。
しかし、ナポレオン・ヒルの「受け取る以上に与えることの意義」に
出会い、何があろうとつくすことの大切さを教わりました。
それが、利益増加の法則とともに利益減少の法則があります。
もしあなたが、嫌々ながら奉仕をしたり、下心があってそうする場合には、
見返りは決して多くはならず、むしろ減ってしまうというのです。
見返りや報酬を求めないからこそ、信じられないような見返りが与えら
れる、この逆説を理解することが大切。真の奉仕とはそういうものです。
<本の内容をアレンジしています>
ある日の午後、年配の婦人が一人、デパートの回転ドアを押して、店内
に入って来ました。
何人かの店員は彼女に気づきましたが、彼女が何も買いそうにないので、
誰も声をかけなかったようです。
しかし、その中の一人の若い店員が丁寧に話しかけました。
「なにか用事がありましたら、遠慮なくお申しつけください」
「いいえ、ただ雨が止むのを待っているだけです」
年配の女性がそう答えると、若い店員は、カウンターの後ろから椅子を
持ち出してきて、婦人を座らせました。
雨が止むと、彼は婦人をエスコートし、馬車をさがしてきて、婦人を
乗せました。
別れ際に、婦人は、その若い店員に名刺を求めました。
数ヶ月後、そのデパートの支配人のもとへ、一通の手紙が届きました。
それには、イギリスへ行って、お城で使っているような家具や調度品を
一式買い付けてほしい。また、担当は、あの若い店員にするようにと
いう注文が書いてありました。
発注者は、ピッツバーク一の大金持ちです。
その若い店員は家具の担当ではなかったので、別の専門家を派遣したい
と頼みました。
しかし、発注者である老婦人は意見を変えませんでした。
けっきょく若い店員が家具を買い付け、数十万ドルという売上を店に
もたらしました。
その発端になったのは、あの雨の日の、彼の礼儀正しい親切心でした。
エスコートした10分間がどんな接客サービスよりもすばらしい報酬
をくれました。
受けた恩を大きく返すならば、確実に利益を得ることができます。
相手に対する奉仕は、自発的に思いやりの態度で永続的に行い、すぐ
に結果を求めるようなことではいけない。
世の中には、最小のサービスで、最大限の報酬を要求する人たちがたく
さんいます。
それは大自然の法則に対する、勝つ見込みのない挑戦です。
成功する人はやはり思いやりがあり、見返りを求めていないのです。
私が小学生低学年の夏休み、服を風呂敷につつんで売っているおばあ
さんが「暑いので休憩させてほしい」といって、家に寄ってきました。
家には私しかいなく、玄関の踏み台のところに腰掛けていたので、扇風
機を持っていきかけました。また、辛そうでしたので、麦茶をだしま
した。今でも光景を憶えていますが、たいへん喜ばれていました。
家族には話していませんでしたが、後から家に訪ねて来られ、母への
お礼と、そして私のためにと白に緑の線の入った服をいただきました。
この話しほど大きくはありませんが、似たような経験があり、思い
だしました。自然におこなったことです。
気功療法、健康気功についても、たとえ一人であっても、誠心誠意
つくすことの大切さを感じております。
10人の方が来られて、9人の方が去っていっても1人の方に精一杯
つくしていきます。
受け取る以上に与えることが大切ということです。