夜空を彩る星座 昔からつくられていた星座 どれだけ知っていますか?

夜空を彩る星座
昔からつくられていた星座 どれだけ知っていますか?
星座って何?
星座の起源
夜空を見上げるとたくさんの星が見えます。その中でも、
特に明るい星を結んでいくと、いろいろな形に見えてきます。
これに名前をつけたものを「星座」といいます。
星占(うらな)いの星座はみなさんにおなじみですね。では、
この他にどのくらいの星座を知っていますか? 小学校で学習
する「夏の大三角」の星座、
「こと座」
「わし座」
「はくちょう座」
は聞いたことがあるかもしれませんね。星座は全部で88個あ
ります。
これは世界共通で、星座名はふつう
「おおぐま座」
や
「こ
ぐま座」など、ひらがなを使
おおぐま座
いますが、外国の言葉や物、
名前には「アンドロメダ座」
や「コンパス座」など、カタ
カナを使います。
こぐま座
ちが
星座は季節によって見えるものが違う?
主に、南の空に見える星座は、季節によって見えるものが
変わってきます。一方、北の空の星座は、1年中見ることが
できます。
これは、地球が太陽のまわりを公転しているからです。
星座をつくることは、はるか昔
から世界中で考えられてきまし
た。西アジアにあったバビロニ
アという国では、今から5000年
ほど前に、すでに星座占いの星
座がありました。ギリシャ時代に
なると、北半球から見える明る
い星のほとんどは、どれかの星座に含(ふく)まれるよう
になり、主にギリシャ神話に出てくる英雄(えいゆう)や
動物、器具などの名前がつけられ
ました。その後、アレキサンドリア
という都市の天文学者プトレマイオ
スが48の星座に整理しました。そ
の48の星座は現在私たちが使っ
ているものとほぼ同じです。これら
のことをプトレマイオス星座といい
ます。
現在の星座
Lets’g
o!
15世紀の大航海時代に入
ると、ヨーロッパの人々は、
南半球など世界中を船でめぐ
るようになります。そして南半
球で見える星を調べ、新しい
星 座をつくるようになりまし
た。17世紀には、天文学者たちが自分の趣味(しゅみ)
で星座をつくったり、王侯(おうこう)貴族に星座をつくっ
て捧(ささ)げたりしたため、一時期はたいへんな数の星座
になってしまいました。そこで1928年の国際天文連合で、
全てをまとめ88星座に統一し、あわせて星座の境界線が決
められました。こうして現在の星座が出来上がったのです。
教えてくれた人 長崎市科学館 業務グループ
松村恵さん
「科学館のプラネタリウムでは、季節の星座を
解説しています。星座を探す時にも役立ちま
す。ぜひ利用してください」
所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時