様式 4 平成28年度自己評価シート(中間評価まとめ) 校番 91 学校名 広島県立庄原実業高等学校 校長氏名 八幡 茂見 全日制 本 校 1 現状分析 社会で通用するたくましい人材の育成について ○ 主体的に学ぶ確かな学力の向上 ①進学・就職に対応できる学力の向上 進路マップの受験に向けての事前学習について,1年は 49%,2年は 67%(昨年度 62%)の生徒が準 備をして受験している。 (取り組み度3以上)このことがGTZに大きく影響していると考える。 ②教員の授業力の向上及びプロ意識に徹した業務の遂行 生徒による,各教員の授業評価(アンケート)について,4段階評価のうちの肯定的評価である4「大 いにあてはまる」及び3「あてはまる」という回答の割合を教員別に求め,その平均値を評価指標として いる。今回は目標値に達していないものの,昨年度を上回る 89%と高い割合となった。最も肯定的評価の 割合が高かったのは, 「生徒からの質問に丁寧にこたえている。 」の 91%である。最も低かった項目は「授 業内容に興味・関心をもつことができる。 」の 85%である。 研修会への教員の参加人数について,夏休み中に行われた広島県高等学校教育研究会農業部会総会・研 究協議会への参加者は 14名,全国高等学校農場協会中国支部大会への参加者は4名,広島県立教育セン ター主催の農業科講座への参加者は7名,全国学校農場協会主催の農業実験実習講習へ2名,備北バイオ の里づくり推進協議会主催の総会における記念講演聴講1名,また,SPH事業における農業講演会31 名,先進地インターンシップ生徒引率3名<吉和,宇和島,内子>。以上62名の教職員が研修等へ参加 している。 ○ 他者と協働し,果敢に挑戦する意欲・態度の育成 ③果敢に挑戦する意欲の向上 資格取得数・検定合格数について,一人あたりの資格取得数・検定合格数等の平均を指標としている。 昨年度中間時点の 0.64 を大きく上回っているため年度末には,目標値に達する見込みである。現時点で2 つ以上取得した生徒は 142 名(昨年度中間 49 名) ,1つ取得した生徒は 198 名(昨年度中間 131 名)であ る。資格取得数はのべ 431 名(昨年度中間 263 名) ,のべ受検者数は 659 名(昨年度中間 538 名)である。 ④規範意識の向上・徹底 問題行動による特別な指導の件数(今年度 28 件)が,昨年度(昨年度 39 件)の同時期と比較して 30%の減 少で改善されている。内容も,携帯電話に関わる問題行動(携帯電話の持ち込みに係る指導は,昨年同期と 同件の 19 件)を除くと今年度は9件と,大きく改善されている。暴力行為やいじめによる指導は大幅に減 少しており(昨年同期は,2件) ,各クラス・学年会を中心として日々の取組が成果を上げつつある。 ⑤コンクールや発表会への積極的な参加 生物生産学科: 「第6回全国高校生そば打ち選手権大会」団体の部と個人の部(主催:一般社団法人日本 麺類業団体連合会)へ応募し,全国大会への出場を果たした。 「中国地区B&Wショー」高校生部門2位, JA庄原主催の畜産共進会にて和牛部門,乳牛部門とも上位入賞を果たし,広島県畜産共進会(10 月末実 施予定)へ出場権を獲得した。 食品工学科: 「第4回 高校生パティシエ選手権」 (主催:学校法人穴吹学園 穴吹カレッジグループ)へ 応募し,書類審査を経て本選へ出場した。 「高校生による牛乳類を使ったお菓子レシピ」 (主催:酪農学園 大学)へ9本応募したが,入選には至らなかった。 「高校生のためのバイオ甲子園 2016」 (主催:バイオテ クノロジー研究推進会)へ1研究応募しており,結果待ちである。 環境工学科: 「高校生企画力コンテスト」 (主催:庄原青年会議所)に応募し,グランプリに選ばれた。そ の内容を「若武者育成塾」 (主催:アサヒビール(株))へ応募し,入選。今後,発表会へ出場する予定。 生活科学科: 「第4回 高校生パティシエ選手権」 (主催:学校法人穴吹学園 穴吹カレッジグループ)へ 応募し,書類審査を経て本選へ出場した。大会では,審査員特別賞をいただいた。 ⑥心を育てる教育の推進 地域ボランティアにおいては,毎年,生活科学科が中心に取り組んでいる。相扶春祭り(準備)に 28 名,第二相扶園夏祭りには 20 人,三次市社会福祉協議会「夏・体験物語」に 14 人,庄原市社会福祉協議 会「ボラ企画」に 24 人,24 時間テレビに 32 人の参加があり,前期の段階で参加者合計は,118 人(昨年 度同期は,111 人)である。中間考査,期末考査に関わり,例年参加している2つのボランティアに参加 できていない状況である。 ⑦部活動の活性化 文化部で全国高等学校総合文化祭弁論文門7位入賞など入賞・入選が続いた。現時点で運動部は6月の 広島県高校総体に出場したクラブ数しかカウントしていないが,今後新人戦や中国高校選手権の予選が始 まり,県大会出場を決めるクラブが出てくることで目標達成の可能性は十分にある。 農業高校拠点校としての教育活動の推進について ○ 中山間地域における産業教育の推進 ①地域の手本となる教育の実践 農場を活用した地域貢献としては, 「庄実アグリキャンプ」 , 「庄原小学校との交流(田植え,稲刈り,餅 つき) 」 , 「庄原保育所との交流(サツマイモ栽培,収穫,調理) 」 , 「庄原中学校,塩町中学校へのマナー講 習」などを行ってきている。また,肉用牛研究室では,農家と連携し,和牛の脂肪交雑状況のデータ収集 時に,農家への肉質状況を報告している。目標値の6件にあと1件と迫っている。 ②課題発見・解決学習の推進 広島県学校農業クラブ連盟大会「意見発表会」の「分野Ⅱ:開発・保全・創造」において,最優秀賞を 獲得し日本学校農業クラブ中国ブロック連盟大会に出場した。中国ブロック連盟大会においても最優秀賞 を受賞し,日本学校農業クラブ全国大会大阪大会への出場権を獲得した。 ③各種専門機関との連携強化による専門教育の充実 生物生産学科は,畜産技術センターとの連携(和牛の脂肪交雑に関する研究) ,食品工学科の近畿大学工 学部化学生命工学科(東広島市)における食品及び天然物の有用成分の分析指導による連携,環境工学科 の近畿大学工学部化学生命工学科(東広島市)におけるレンガ組成分析指導における連携,生活科学科の 県立広島大学(三原キャンパス)との認知症徘徊対策指導における連携を実施した。これらの内容は,プ ロジェクト研究に反映させる予定である。また,環境工学科については,資格取得並びに技術講習に関わ る内容において民間企業との連携を行った。 ④地域産業の担い手育成の推進 就農に対する説明会については,未だ参加者はいない。SPH事業関連で吉和農園をはじめとする先進 農家で行われたインターンシップへは,7名の生徒が参加した。一方,広島県農業教育連絡協議会主催の 「広島県立農業技術大学校における研修(1年生対象) 」には 30 名(生物生産学科1年生)の生徒が参加 した。また,夏休み中に行われた「広島県立農業技術大学校における宿泊研修(2年生対象) 」には4名, 広島県立油木高等学校主催の「担い手育成塾」には,3年生が3名参加している。 2 今後の改善方策 社会で通用するたくましい人材の育成について ○ 主体的に学ぶ確かな学力の向上 ①進学・就職に対応できる学力の向上 進路マップの各種レポートを各学年の進路担当や英語・国語・数学の各教科に報告し,次のテストに向 けて,事前学習の取組をさらに促し,学習意欲の向上を図る。 ②教員の授業力の向上及びプロ意識に徹した業務の遂行 授業評価について,今年度新たに「言語活動を通して説明力を高める」という取組を進めており,この ことを全ての授業で意識するよう呼びかける。また,定期考査において思考力を高める問題をすべての科 目で出題することとした。考査が変わることにより授業も変わり,授業改善につながると考える。 研修会への教員の参加人数について,今後の予定として広島県高等学校教育研究会農業部会における各 校の研究授業への参加,専門部研究グループにおける研修,備北バイオの里づくり推進協議会主催の視察 研修,SPH事業における先進地視察などが予定されており,多くの先生の参加を促していく。 ○ 他者と協働し,果敢に挑戦する意欲・態度の育成 ③果敢に挑戦する意欲の向上 資格取得について,今年度は受検者数が多く,検定試験等に挑戦する意欲が向上してきているが,学年 別受検者数では3年生 89 名(72%) ,2年生 131 人(99%) ,1年生 45 人(36%)と1年生が少ないため, 特に1年生に対する担任並びに学科所属教職員からの受検の呼びかけ等を充実させる。 ④規範意識の向上・徹底 9月に入り,指導件数が9件と大幅に増加した。本校のここ数年間の傾向として,年度末に向けて,進 路の決まった3年生や,学校生活に目標を持てていない1年生などの生活が乱れ,問題行動につながる ケースが予想される。指導強化週間の設定など遅刻・服装などの指導を徹底して,タイムリーな指導週間 を設けるなど生徒の生活の乱れを未然に防ぎ,問題行動の減少に取り組んでいく必要がある。 ⑤コンクールや発表会への積極的な参加 後期にも科目『課題研究』を柱とした研究発表会への参加予定があり,さらに,各学科へ各種のコンテ ストへの積極的な応募を行うように促していく。 ⑥心を育てる教育の推進 今後の予定として,生活科学科の生徒がカワセミの会のボランティアに 12 名の参加予定。これ以外にボ ランティアの予定はないが,新たなものがあれば,生徒に参加を促す予定である。 ⑦部活動の活性化 全ての運動部の活動が年間を通じて活発に行われるように働きかける。特に,屋外の運動部は天候が不 順となる冬季に向けて,練習場所の確保など計画的に部活動をすすめていく。1 年生を中心に部活動に定 着していない生徒が多くいるので,各顧問から積極的に働きかけ,部活動への定着を促していく。 農業高校拠点校としての教育活動の推進について ○ 中山間地域における産業教育の推進 ①地域の手本となる教育の実践 今後,来年度以降の「庄原さとやまオープンガーデン(主催:庄原市観光協会) 」に参加するため,法面 の管理について備北丘陵公園から指導を受け改修を図る取り組みを行うなど,地域との連携事業に積極的 に参加を促していく予定である。 ②課題発見・解決学習の推進 評価指標となる学校農業クラブ県連盟大会の「意見発表会」 , 「プロジェクト発表会」が,今年度は6月 に開催され,この後行われないので,次年度に向け,生徒たちとの各種取組や研究活動を進めるよう,促 していく。 ③各種専門機関との連携強化による専門教育の充実 食品工学科で予定されている県立広島大学生命環境学部との連携が未だ行われておらず,早急に進めて いきたい(10/12(水),19(水)に実施予定) 。 ④地域産業の担い手育成の推進 広島県農業教育連絡協議会主催の今年度の生徒対象の研修会は終了している。今後は,就農説明会への 参加等を生徒にすすめていく予定である。 3 学校関係者評価委員の評価結果を踏まえた今後の改善方策 評価データを丁寧に分析するとともに,今後の改善方策について,より具体的に検討を行い,教職員でそ の具体策を共有し実践へとつなげていくよう取り組んでいきたい。
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