■青年会議所の理念・目的について 1.青年会議所とは 青年会議所とは、次世代を担う責任感を持った若きリーダーたちの集まりです。世 界約 130 国の国や地域に 114 の NOM(国家青年会議所)があり、4、700 を超える LOM (各地青年会議所)があります。 約 170、000 名(2012/12 現在)の現役会員と、数百万人を数える卒業生に支えられ、 各種青年会議所活動、例会等のメンバーシップサービス、地域に貢献するための事業 を行っています。 青年会議所の卒業生には、ビル・クリントン氏(アメリカ合衆国第42代大統領)、 コフィー・アナン氏(第7代国連事務総長) 、ジャック・シラク氏(フランス第5代大 統領) 、麻生太郎氏(第92代内閣総理大臣)がいます。 2.青年会議所の理念・目的 (1)青年会議所(JC)は「明るい豊かな社会」の実現を同じ理想とし、次代の担い 手たる責任感をもった 20 歳から 40 歳までの指導者たらんとする青年の団体です。 青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく、自由な個人の意思によりその 居住する各都市の青年会議所に入会できます。 青年のこの夢を実現するため、同じ理想と使命感を持つ若い世代の人々を広く 集め、友情を深めつつ、強く影響し合い、刺激しあって、 「若さ」がもつ未来への 無限の可能性を自分たちの手で効果的に描き出し、 「明るい社会」を目指して、青 年の情熱から生まれる果敢な行動を結集すべく、組織された団体が青年会議所 (JC)です。 (2)青年会議所の事業目的は、 「社会と人間の開発」です。 その具体的事業として、市民社会の一員として、市民の共感を求め社会開発計画 による日常活動を展開し、 「自由」を基準とした民主的集団指導能力の開発を推し 進めています。 青年会議所の指導能力の開発とは、まず、会員個人がすぐれた市民、職業人であ るために自ら厳しく訓練し、さらに市民社会の中にあって、市民を目標に向かっ て一致協力するように働きかけながら市民とともに進む、その全過程が青年会議 所のいう指導力開発です。 (3)会員は、20 歳から 40 歳までの限られた時期に、各地青年会議所に所属して、青 年会議所活動を通じてさまざまな人や事業と『出会い』 、出会うことによって『学 び』 、学ぶことによって『成長』を繰り返します。 そして、我々が青年会議所活動に懸命に取組むことにより、自らの『ポジティブ・ チェンジ(『積極的な変革』・『飛躍』 )を創造し、組織や地域社会においてより優 れたリーダーとなるべく修練していきます。 1 活気あるビジネス、優秀なひとづくり、豊かなまちづくり、地域の垣根を超え た国際的な活動を中心に取組むことで、新たな創造性や革新的なスキルを持った 力強いリーダーを作ります。会員一人ひとりの強い『志(向上心) 』が地域社会の 発展と個人の『ポジティブ・チェンジ』を創造します。地域の発展と自己研鑽の ための事業を組み立てて、その実践から物事を学び、会員個人の個性と能力を高 めているのが青年会議所です。 3.青年会議所の特質 (1)年齢制限制 (1)年齢制限制 青年会議所における会員資格は満 20 歳以上(東京青年会議所は満 25 歳以上) 40 歳未満に限られ、40 歳で卒業しなければなりません。 会員はいかなる人種、国籍、性別、職業、宗教であってもかまいませんが、年 齢満 20 歳から 40 歳までであることを要し、 「品格ある青年」でなければなりませ ん。したがっていかに長時間にわたり、有能で活動的な会員であっても、満 40 歳 に達したら退会しなければなりません。この素晴らしい年齢制限のゆえに、青年 会議所は絶対に若さを失わず、常に希望に溢れ、未来に向かった前進を続ける団 体として活動することができるのです。 また、この制度により、多くの若者に対して、 『ポジティブ・チェンジ(『積極 的な変革』 ) 』のための機会を提供することとなります。 (2)単年度制 (2)単年度制 青年会議所では通常、配属される委員会や役職は単年度で変わります。年齢制 限制度と併せて、限られた期間の中で様々な経験による修練を積むことができま す。 2 ■青年会議所の三信条について 1.三信条とは TRAINING (個人の修練) 地上最大の力は個々の人格にあり SERVICE (社会への奉仕) 社会への奉仕は人生最大の仕事である FRIENDSHIP FRIENDSHIP(世界との友情) ENDSHIP(世界との友情) 友情は国家主権に優先する 2.歴史 「三信条」は、1950 年 5 月 1 日に、日本青年会議所の前身である JC 懇談会の中で、 JC 運動の行動綱領として採択されました。 翌 1951 年、日本 JC 創立総会において、定款にこの「三信条」を掲げました。 3.三信条の意義 この三信条の意義は、 「JC 運動とは、若い人々が集まって自己啓発・修練を行う場 であり、その培われた力を用いて地域社会にサービス(奉仕)することである。そし て、そのトレーニング、サービスを支える力として会員全員、同士を貫くフレンドシ ップ(友情)がある。またフレンドシップを培うことも、サービスに徹することも、 トレーニングに繋がるものである」というものです。 個人の 個人の修練 修 練 奉 仕 TRAINING SERVICE 三信条 友 情 FRIENDSHI 世界との 世界との友情 との友情 3 社会への 社会への奉仕 への奉仕 ■青年会議所の組織について 1.JCI(国際青年会議所 1.JCI(国際青年会議所:Junior International) (国際青年会議所:Junior Chamber International) JC は、アメリカはミズーリ州セントルイスの小さな青年社会活動が発端となり、全 米から世界へと広がっていきました。1944 年にアメリカ・コスタリカ・エルサルバド ル・グァテマラ・ホンジュラス・メキシコ・ニカラグア・パナマの 8 カ国の代表がメ キシコシティに集まって、青年会議所の国際組織(JCI)が誕生しました。積極的な変 革を創り出すのに必要な指導力の開発、社会的責任、友情を深める機会を青年に提供 することにより、全世界の発展に寄与することを使命に発足しました。その後、年々 加盟国は増加し、日本も 1951 年に団体に加盟。JCI の一員として、新たな活動の一歩 を踏み出しました。現在、JCI は 114NOM(国家青年会議所)が加盟する世界最大の 青年団体です。なお、JCI 本部はアメリカのセントルイスにあり、公式通信用語は英語、 フランス語、スペイン語、日本語の 4 カ国語です。 【 世界会議開催 】 JCI の最大の事業は、全世界の JC 代表が一堂に集まる JCI 世界会議開催です。日本 では今までに、東京・京都・大阪(2 回) ・名古屋・神戸・札幌・福岡・の計 8 回の世 界会議が開催されています。 2.NOM(国家青年会議所 2.NOM(国家青年会議所:National (国家青年会議所:National Organization Member) Member) 日本では、戦後の日本の勃興と再建をその趣旨として、1949 年 9 月に東京にて青年 会議所活動がスタート。その 2 年後の 1951 年 2 月、全国 10LOM(各地会員会議所) ・ 506 名による日本青年会議所(NOM)が設立されました。現在、日本は 698LOM の 各地青年会議所・10 地区の地区協議会・47 のブロック協議会によって構成され、日本 青年会議所・地区・ブロックの役員を含む全てのメンバーは、各地会員会議所から出 向しています。 4 【東京青年会議所設立趣意書】 新日本の再建は我々青年の仕事である。 あらためて述べる迄もなく今目の目本の実情は極めて苦難に満ちている。 この苦難を打開してゆくため採るべき途は先ず国内経済の充実であり、国際経済との 密接なる提携である。 その任務の大半を負っている我々青年は、あらゆる機会をとらえて互いに団結し自ら の修養に努めなければならぬと信ずる。 既に欧米の各地においては青年商工会議所が設立せられ、1946年にはこれらの世界的 連絡機関として国際青年商工会議所さえ設置せられておる。 われわれはこれ等の国際機関との連携は素より、青年の持つ熟と力とを以って産業経 済の実勢を究め、常に認識を新たにして、その責務の達成を期したい。 ここに政治経済の中心地、東京に在る我々青年はその使命の極めて重大なるを思い同 志相寄り東京商工会議所の設立を企図した次第である。 (1949年9月3目東京青年商工会議所創立総会採択) 3. LOM(各地青年会議所:Loca1 0rganization Member) 浦安青年会議所は1981年に創設されました。指導者訓練を基調とした修練・奉仕 および会員の連携による経済・社会・文化等に関する諸問題の調査研究、国際青年会議所 を通じた国際的理解と親善による世界の繁栄と平和、目本経済の正しい発展に寄与する ことを目的としています。全国各地会員会議所の中では、目本青年会議所へ認証番号 690号で加入し、関東地区協議会、千葉ブロック協議会に所属しています。 【浦安青年会議所 定款第1章・総則 第3条・目的】 第3条 この法人は、第5条に定める事業を実施・展開することにより、地域社会と国家の 健全な発展を目指し、会員相互の信頼のもと、資質の向上と啓発に努めるとともに、 国際的理解を深め世界の平和と繁栄に寄与することを目的とする。 第5条 この法人は、第3条の目的達成のため次の事業を行う。 (1)地域の経済・文化・社会等の調査研究及びその進歩・発展に資することを目的 とする事業 (2)地域における社会奉仕及び児童・青少年の心身の健全な育成を目的とする事業 (3)地域住民が集い、交流を深め、共に地域社会に存する諸問題について考えるこ とを目的とする事業 (4) 地域住民の政治への関心・参加意識の高揚を目的とする事業 (5) 前各号に定めるもののほか、この法人の公益目的を達成するために必要な事業 2 本条第1項に定めるほか,公益目的事業の推進に資するため必要に応じ次の事業 を行う。 (1) 会員相互の親睦を深め、且つ必要な情報の共有を目的として開催する定例 的会合の実施 (2) 会員の指導力啓発の知識及び教養の習得と向上並びに能力の開発を促進す る事業 (3) 国際青年会議所、日本青年会議所及び国内・国外の青年会議所並びにその 他の諸団体と連携し、相互の理解と親善を増進する事業 (4) その他、この法人の目的を達成するために必要な事業 5 ・JCI(2012 年 12 月 31 目現在) NOM数 114 LOM数 4,784 国・地域数 127 会員数 173,266 名 ・目本 JC(2012 年 12 月 31 目現在) ブロック数 47 LOM数 698 会員数 37,795 名(女性会員数:2,273 名) 6 ■JCI クリード・JCI クリード・JCI ミッション・ ミッション・JCI ビジョン・ ビジョン・JC 宣言・綱領 について 1.JCI 1.JCI クリード JCI クリードとは、JCI の定款に示されている条項の一つであり われわれ JAYCEE の行動の最も基本的な理念となっています。 JC では例会などの集まりの際、この JCI クリードを全員で唱和して共有しています。 The Creed of Junior Chamber International We believe: (我々はかく信じる) That faith in God gives meaning meaning and purpose to human life; (信仰は人生に意義と目的を与え) That the brotherhood of man transcends the sovereignty of nations; (人類の同胞愛は国家の主権を超越し) That economic justice can best be won by free men through free enterprise; (正しい経済の発展は自由経済社会を通じて最もよく達成され) That government government should be of laws rather than of men, (政治は人によって左右されず法によって運営されるべきものであり) That earth’s great treasure lies in human personality; and (人間の個性はこの世の至宝であり) That service to humanity is the best work of life. (人類への奉仕が人生最善の仕事である) 7 2.JCI 2.JCI ミッション・ ミッション・JCI ビジョン について JCI では世界で同じ綱領・使命・価値観を共有して、 JC 運動を展開していくために JCI クリードに加えて、JCI ミッションや JCI ビジョンなどを規定しています。 日本青年 会議所では、2009年に ASPAC 長野大会、2010年世界会議大阪大会を経て、 2011年には15年ぶりに JCI 会頭を日本から輩出するにあたり、JCI ミッションを 唱和し始めることとしました。 JCI Mission To provide development opportunities that empower young people; to create positive change (日本語訳) JCI のミッション(使命) 青年が積極的な変革を創造し開拓するために、 能動的に活動できる機会を提供する。 JCI Vision To be the leading global network of young active citizens (日本語訳) JCI のビジョン 青年の行動的市民活動を支援する国際的な ネットワークをもつ先導的期間となる 8 3.JC JC 宣言・綱領 宣言・綱領について ・綱領について JC 宣言 「JC 宣言」は「綱領」と並ぶ日本の JAYCEE の目指すべき基本として掲げられ、 混沌(エネルギーが充満したニュートラルな状態)から、切り拓き、そして率先し て行動することがJCの使命であり存在意義であるとしています。 この宣言は、時代に即した宣言とするため 2001 年 10 月大阪全国大会にて改訂さ れ現在の宣言となりました。 全国の青年会議所は、JC 綱領を基に JC 宣言によって社会との約束を行い、 「明るい豊かな社会」という目標に向って行動しています。 日本の青年会議所は 混沌という未知の可能性を切り拓き 個人の自立性と社会の公共性が 個人の 自立性と社会の公共性が 生き生きと協和する確かな時代を築くために 率先して行動することを宣言する 綱領 JAYCEE の意志を統一し、日本青年会議所のあり方を再認識する為、1960 年に日 本独自のものとして JC 綱領が制定されました。この綱領は、青年会議所としての理 念を確立し、JAYCEE の運動目標を明確に位置づけたものです。 われわれ JAYCEE は 社会的・国家的・国際的な責任を自覚し 志を同じうする者 相集い 力を合わせ 青年としての 英知と勇気と情熱をもって 明るい豊かな社会を築き上げよう。 明るい豊かな社会を築き上げよう 。 9
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