木工チャレンジコンテスト 担当:茨城県,栃木県 アイディア部門 <競技について> ・課題の条件を満たした製作品の構想図及び構想レポートを応募し,1次審査を行う。 ・各中学校からは代表1点とする。 ・プレゼンテーションビデオ( 3 分以内),材料取り図,材料表により2次審査を行う。 『課 題』 身の回りの物を整理収納(物をぶらさげる等も含む)する作品を構想する。ただし,以下 の(1)構想条件を満たすものとする。 (1)構想条件 ・整理収納したいと思う身の回りの物を自由に選択して,個人で構想すること。 ・構想品は,技術・家庭科技術分野「材料と加工に関する技術」の授業内で設計・製作 することを目安として,木材あるいは木質材料(集成材等)を主材料とした作品とす る。副材料として,金属やプラスチック等の使用も認める。 ・主材料として,木材あるいは木質材料(集成材等)の一枚板(寸法の目安 t12〜15 ×W120〜220×L900〜1800:数量1〜4枚)を必ず使用すること。その他,木 材あるいは木質材料の角材や丸材等の使用も可。 皿やグラス等の食器類(以下,「アイテム」と呼ぶ。)を整理・収納できる作品を構想する。 <入賞者一覧> ただし,作品は食器棚の中に入るもので,地震が起きてもアイテムが落ちないように構想す 賞 氏 名 学年 学校名 る。大きさは任意とし,以下の条件を満たすものとする。 特許庁長官賞 小島 彩加 2年 茨城県 県立並木中等教育学校 ・ 木 材を 主 な材 料と した 製 作品 を 構想 する 。(な お ,金1年 属 及び プラ スチ ッ クな ど の生 活で 利 全日本中学校技術・家庭科研究会長賞 田口 夏希 茨城県 東海村立東海中学校 用されている材料を用いてもよい。) 三谷 日本産業技術教育学会長賞 治 3年 島根県 出雲市立南中学校 (公 社 )全 国 中 学 校 産 業 教 育 教 材 振 興 協 会 長 賞 飯島 裕樹 2年 茨城県 筑西市立下館北中学校 (公 社 )全 国 中 学 校 産 業 教 育 教 材 振 興 協 会 長 賞 山口 純平 3年 千葉県 富津市立大貫中学校 【アイディア部門入賞作品展示コーナーと部門閉会式 での表彰】 製作部門 <競技について> ブロック大会より推薦,全国審査により選出された計 16名の選手が,与えられた所定の材 料を使用し,4時間以内に課題にしたがって作品を 製作する競技です。また,プレゼンテーシ ョン(2分以内)も行います。 『課 題』 学習机の上の書籍や文具類(以下, 「アイテム」と呼 ぶ。)を整 理 収納で き る作 品 を設 計 ・ 製作すること。ただし,以下の (1)設計・製作条件を満たすものとする。 (1)設計・製作条件 ・整理収納したいと思うアイテムを自由に選択して,個人で設計・製作すること。 ・木製品は,製作時間4時間以内で完成できること。 ・使用できる材料は,木材あるいは集成材の板(寸法 t15×W200×L900:数量2枚) と合板1枚(t4×W450×L450:数量1枚)とする。なお,木材及び木質材料の樹種 は自由とする。これら以外は,接合金具(釘,木ねじ,ボルトナット,ノックダウン金 具,補強金具,蝶番)のみ使用可とする。 ・製作品の大きさは,3辺の合計長さが 160cm 以内とする。 ・製作工程において,さしがねによるけがき,両刃のこぎりによる切断,平かんなによる 部品加工,くぎ打ちによる組み立て,直角定規等による検査,紙やすりによる仕上げ作 業を含むこと。 【競技中の会場全体と製作中の生徒】 <入賞者一覧> 賞 生徒氏名 学年 山口 純平 3年 千葉県 富津市 立大 貫中 学校 長良 太慈 2年 岐阜県 七宗町 立神 渕 中 学校 林野庁長官賞 福田 裕太 3年 高知県 高知市 立南 海 中 学校 (財)田部謝恩財団理事長賞 杉本 塊理 2年 熊本県 熊本市 立江 原中 学 校 (公財)つくば科学万博記念財団理事長賞 里 3年 長崎県 長崎市 立小 江原 中学校 全日本 中学 校技 術・家庭 科研究 会長 賞 宮坂 章吾 3年 長野県 箕輪町 立箕 輪中 学校 日本産業技術教育学会長賞 大杉 奏人 2年 静岡県 浜松市 立 北 部中 学校 (公 社 )全 国 中 学 校 産 業 教 育 教 材 振 興 協 会 長 賞 福井 健吾 3年 島根県 雲 南市 立大東 中 学校 優秀賞 小林 鈴波 2年 京都府 京都市 立樫 原中 学校 優秀賞 霜村 2年 茨城県 龍ヶ崎市立 愛宕 中学校 優秀賞 石丸 桃歌 2年 北海道 教育 大学 附属 旭川 中学校 優秀賞 山本 桐也 3年 徳島県 鳴門教 育大 学附 属中学 校 優秀賞 野間田 佳奈 3年 大阪府 大阪信 愛女 学院 中学校 優秀賞 佐藤 3年 神奈川 県 平塚 市立中 原 中学校 優秀賞 上村 広美 2年 東京都 大田区 立大 森第 二 中学 校 優秀賞 増澤 3年 北海道 旭川市 立愛 宕中 学校 文部科学大臣賞 厚生労働大臣賞 学校名 (公 社 )全 国 中 学 校 産 業 教 育 教 材 振 興 協 会 長 賞 (プレゼン大 賞 ) 京佳 蓮 迅 基 【来賓の方々と製作部門 出場者・アイディア部門入賞者】 氏名・学校名・作品名・賞・製作品写真 審査コメント 1 山口 純平 (3年) 富津市立大貫中学校 ノートパソコンやタブレット等のメディアを同時 「マイメディアラック」 <文部科学大臣賞> に利 用 ・収 納 できる工 夫 された設 計 となって います。たくさんの部 品 を正 確 に,短 時 間 で 加工するために,複数のけびきやかんな等を 効 果的に使用 しながら製作 を進めることがで きました。また,側 板 をくさびじめで加 工 する など,丈 夫 な構 造 にも配 慮 されています。生 活 をより良 くするための工 夫 がつまった,文 部科学大臣賞にふさわしい作品です。 2 長良 太慈 (2年) 七宗町立神渕中学校 作 品 精 度 の高 さや美 しい仕 上 がりが評 価 さ 「本がまとまる整理棚」 <厚生労働大臣賞> れ,厚生 労働 大臣 賞を受賞 しました。傾 きの <全 国 中 学 校 産 業 教 育 教 材 振 興 協 会 長 賞 (プレゼン大 賞 )> ある作 品 の底 を何 度 も調 整 した成 果 があら われ,がたつきがなく引き出しもスムーズに開 閉 することができ,日 頃の丁 寧 なものづくりを 鑑 みることができました。まだ 2 年 生 ですの で,研鑽を積んで来年もチャレンジしてくださ い。 3 福田 裕太 (3年) 高知市立南海中学校 「パソコンスライダー」 <林野庁長官賞> パソコンラックの限 られた奥 行 きを有 効 利 用 するために,上 部 の空 間 を活 用 する斬 新 な アイディアでした。ノートパソコンを斜めにして 利 用 したり,立 てて収 納 したりするという利 用 方 法 とともに,大 胆 な斜 めの側 面 を持 ったユ ニークな作 品でした。斜 めの加 工は難 しいの ですが,上手に加工できていました。とくにか んな削 りの音 と,削 りくずのきれいさには,す ばらしいものがありました。 4 杉本 塊理 (2年) 熊本市立江原中学校 「ペガサスラック」 <(財)田部謝恩財団理事長賞> 本 や文 具等いろいろなものを収 納 したいとい う 気 持 ちが 設 計 に 現 れ た と ても よい 作 品 で す。特にタブレット PC を立てられるようにした スタンドは素 敵 なアイディアです。可 動 式 に なっているところも大変工夫されています。 氏名・学校名・作品名・賞・製作品写真 5 里 京佳 (3年) 審査コメント 教科 書やノート,文房具 ,CD,ノートパソコン 長崎市立小江原中学校 「スッキリ収納棚」 など多くのアイテムをコンパクトにまとめられる <(財)つくば科学万博記念財団理事長賞 > ように設 計 されており,作 品 名 の通 りスッキリ とした美 しい作 品 となったと思 います。作 品 の精 度に加 え,作 業中 の整 理 整 頓 ,各工 具 の使 い方 など作 業 に向 かう姿 勢 や技 能 のす ばらしさを感じました。 6 宮坂 章吾 (3年) 箕輪町立箕輪中学校 にゅ~と伸 びるスタンドは,本 の種 類 や大 き 「にゅっNEW~ 「にゅ~」と伸 びる新 しいスライドラック」 さに分 けて整 理 できる工 夫 がなされていま <全日本中学校技術・家庭科研究会 長賞> す。右 側 にはペンスタンド,左 側 には小 物 が 入 れられる箱 がついており ,いろいろなもの が整理できるところも大変いいです。 7 大杉 奏人 (2年) 浜松市立北部中学校 「マルチボックス」 <日本産業技術教育学会長賞> 一 つ一 つていねいな作 業 で,精 度 の高 い作 品 となりました。仕 切 り板の使い方 次第 で,4 つの秘 密 をもち,構 造と機 能 を生 かして身の 回 りのものを整 理 整 頓 できる,まさにマルチ ボックスと呼べる作品です。 8 福井 健吾 (3年) 雲南市立大東中学校 糸 鋸 を用 い て天 板 に 切 り抜 き 加 工 を施 し , 「パソコン収納本立て」 切 り抜 き部 分 の裏 に合 板を配 置 することによ <全国中学校産業教育教材振興協 会長賞> り,小物文具 を収 納する皿状のくぼみを設 け たことは非常にすばらしいアイデアであると思 います。また,加 工 作 業 もしっかりしており , 組 み立 てる際 に,部 材 をクランプ等 により固 定 してい た状 態 で釘 打 ちを行 う方 法 は ,非 常に参考になるものでした。 氏名・学校名・作品名・賞・製作品写真 9 小林 鈴波 (2年) 京都市立樫原中学校 「スライド式教科書ラック」 <優秀賞> 審査コメント 右側には小物を置けるように,左側は本立て になるようにスペースを設 計 したとても工 夫 さ れた作 品です。特に,本立 てのスペースはス ライド式 になっており,本 をわけて整 理 するこ とができ,スペースに合わせて大きさを変える ことができる点はとても良いです。 10 霜村 蓮 (2年) 龍ヶ崎市立愛宕中学校 「セルボックス」 <優秀賞> 生活経験の中から得たヒントをもとに,スペー スを有効に活用 した設計が素晴 らしいです。 作 品 の置 き方 を90度 変 えることで違 った使 い方 ができる工 夫 にも驚 かされました。製 作 では作 業 の手 順 を考 えながら一 つ一 つの部 品 を丁 寧 に仕 上 げルことができていました。 つくり手 として,家 族 などのユーザの気 持 ち を考えた素晴らしい作品に仕上がりました。 11 石丸 桃歌 (2年) 一 つ一 つの作 業 を確 認 しながらていねいに 北海道教育大学附属旭川中学校 前 後 左 右 に動 かし,直 角 にも引 き出 せる特 「すベルン棚」 <優秀賞> 徴 ある収 納 棚 をていねいに仕 上 げた作 品 と なりました。置 き場 所 に対 応 した使 い方 がで き,実 用 的 な作 品 です。加 工 時 の材 料 の固 定 をしっかり行 うことで,さらに作 品 の精 度 を 上げることができると思います。 12 山本 桐也 (3年) 鳴門教育大学附属中学校 「雑貨収納BOX」 <優秀賞> 2つの斜 面 部 と直 線 部 を組 み合 わせたフォ ルムの側 面 が非 常 にデザイン性 の高 い作 品 でした。作 業 では基 本 的 事 項 が守 れ,また, 部 材 の乾 燥 による変 形 への気 配 りもしかりで きていました。また,部 材に付 箋 を貼 りながら 管 理 する加 工 方 法 は良 い試 みだと思 いま す。もう少 し作品 の機 能性 に工 夫が見 られる と良い作品になったと思います。 氏名・学校名・作品名・賞・製作品写真 13 野間田 佳奈 (3年) 大阪信愛女学院中学校 「多目的収納棚」 <優秀賞> 審査コメント 日 常 生 活 に役 立 つ楽 しい作 品 を設 計 するこ とができました。収 納 するアイテムの大 きさに 応 じて上 部 の板 が開 閉 できる工 夫 がされて おり,多 機 能 収 納 棚 の名 にふさわしい作 品 です。製 作 中 は,図 面 や製 作 工 程 表 を確 認 しながら,丁 寧 に作 業 を進 めていました。部 材 の加 工 の精 度 をさらに高 めると ,より良 い 作品になると思います。 14 佐藤 迅 (3年) 平塚市立中原中学校 「MY Desktop Tray」 <優秀賞> 机 の上 の状 況 に応 じてトレイの設 置 方 法 を 変えることが可能でその場に応じた使い方が できる作 品 です。仕 切 り板 の動 きをスムーズ にするために,部 品を組み合 わせる際には, 特に丁寧 な仕 事ぶりが見られました。仕上 げ を念入 りに行うことであたたかみのある作品と なりました。 15 上村 広美 (2年) 大田区立大森第二中学校 「ドッキン・グラック」 <優秀賞> ペン立 てを本 体 にドッキングさせるために細 かく難 しい加 工 を要 する部 材 が多 くみられま した。機 構 を損 なわずに製 作 しやすい形 状 に設 計 を見 直 すと,より精 度 の高 い作 品 づく りにつながります。プレゼンテーションでは , 小 物類 を使 用 して作品の特 徴 をよく伝えるこ とができました。 16 増澤 基 (3年) 旭川市立愛宕中学校 「タブレットスタンド付き収納ボックス」 <優秀賞> 見 た目 にもすっきりとして,収 納 BOXで机 の 上 は使 いやすいものになると思 います。工具 や材 料 をていねいに扱 うことや ,収 納 BOX の引き出 し面とその上部の木目の統一がもう 少しできると更に完成度の高い作品になった と思います。作品にかけた自分の思いなどわ かりやすくプレゼンできるとよいと思います。
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