平成25年夏号(PDF:537KB)

埼玉県警察
山岳救助隊
秩父警察署
℡0494-24-0110
小鹿野警察署
℡0494-75-0110
山岳救助隊ニュースは埼玉県警のH P からアクセスできます http://www.police.pref.saitama.lg.jp/kenkei/
平成2 5 年【4 ~6 月】埼玉県内の山岳遭難発生状況
件数 23 件(死亡2 人・重傷9 人・軽傷5 人・無事 11 人・不明1 人)
発生日
山岳名
PT構成
年齢・性別
遭難・事故原因等
死傷別
4月
1日
美の山
8人
75歳女性
下山中、木の根に躓き転倒
重傷
4月
1日
子の権現
3人
62・62・62 歳 女 性
計画とは違うコースを下山し、道迷い、日没行動不能
無事
4月
9日
小鹿野二子山
2人
62歳男性
懸垂降下する際、降下器具の使用方法を誤り滑落
軽傷
4月13日
日和田山
2人
71歳男性
登山中、気分が悪くなり、意識を失う
軽症
4月19日
両神山
2人
62歳男性
下山中、転倒し負傷
重傷
4月27日
両神山
6人
56歳女性
下山中、落石に狼狽し、右足を岩に挟み負傷
軽傷
4月28日
久度の沢
2人
29・29 歳 男 性
渓流釣り後に道迷い。日没行動不能
無事
4月28日
顔振峠
2人
69歳女性
下山中、木の根に躓き滑落
重傷
5月
2日
琴平丘陵
5人
74歳男性
登山道上で足を滑らせ転倒
重傷
5月
2日
両神山
単独
33歳女性
テント泊し、夜間トイレに向かう途中、石段で転倒
重傷
5月
3日
両神山
2人
60歳女性
石に躓き、登山道から約20メートル滑落
重傷
5月13日
白岩山
2人
70歳男性
三峰神社→雲取の途中、白岩山付近で心筋梗塞を発症 重症
5月19日
伊豆ヶ岳
2人
32・34 歳 女 性
子の権現→吾野へ向かう途中道迷い
無事
5月19日
棒の嶺
2人
50・11 歳 親 子
親子で登山中に道迷い
無事
5月26日
両神山
2人
56歳男性
登山中に心筋梗塞を発症
死亡
5月26日
御岳山
3人
64歳女性
下山中、疲労により足首をひねり負傷
重傷
6月
4日
武甲山
200人
13歳男性
下山中、足首をひねり負傷
軽傷
6月
8日
雁坂嶺
単独
62歳男性
縦走中、稜線上で転倒負傷し行動不能
重傷
6月10日
棒の嶺
単独
75歳男性
飯能側より入山し、道迷い滑落し、その後行方不明
不明
6月12日
入川渓谷
単独
77歳男性
白泰山→十文字峠→入川を縦走途中に道迷い
無事
6月22日
秩父御岳 山
単独
48歳女性
山頂から下山途中に道迷い
無事
6月23日
両神山
3人
42歳男性
八丁峠で家族と離れて単独で下山し、行方不明
死亡
6月29日
日和田山
単独
76歳男性
男岩を登攀中、転落し宙吊り
軽傷
6月10日、棒の嶺に単独で入山した男性の行方が分からなくなっています。男性は、道に迷い救助要請を行った際、「登山者
が見える」「沢の音が聞こえる」等と説明しており、警察・消防・消防団とが協力し、滝ノ平尾根を中心に広範囲な捜索活動を
行っていますが、現在まで発見には至っていません。登山中、手掛かり等を発見された方は警察署までご連絡をお願いします。
~登山中の病気について~
万が一、登山中に急病を発症してしまった場合、救助活動には時間を要するため、直ちに医師に引き継ぐことは困難とな
ります。登山開始前や、登り始めて最初の休憩などで「体の調子がおかしいな…」という体調不良や、体に違和感を感じる
場合には、無理をせず引き返す決断や、登山計画を延期することを考えてみてください。
「登っているうちに調子がよくなるだろう!」と何の根拠もない自信から登山行程を強行し、体調に不安を感じながらの
登山は、体調が悪化傾向にある場合、焦りや不安も伴い、きっと満足のいく
登山はできないことでしょう。何より道迷いや滑落といった山岳遭難を引き
起こす原因にもなります。自分の体のことは自分が一番分かっていますので
体調が良い日を選び気持ちに余裕のある状態で登山するように心掛けましょ
う。山は逃げないで待っています。引き返す勇気も時には必要ですよね。
■□■山岳救助隊から登山者にお願いしたい登山の心得■□■
①
「遭難は他人事」「自分だけは大丈夫」…その思いこみが命取り
誰がいつどこで遭難するかは分かりません。安全登山は危機意識を持つことから始まります。
②
転ばぬ先の登山届、黙って1人で山に行かないで
登山届を提出していたおかげで命拾いした方もたくさんいます。予定コースもしっかり記入。
「秩父の山に行ってくる」という家族への伝言だけでは、秩父のどの山に登ったのかも分かりません。
③
その服装・装備で大丈夫?
晴れの予報でも雨具を、日帰りでもヘッドランプを持参しましょう!
今晩ビバークとなっても大丈夫な最低限の装備を準備しましょう。
④
登山口はどこですか?と迷っているあなたは大丈夫!?
事前の計画段階から遭難は始まっていると感じるケースが散見されます。
地図を見て現在地は出せますか?現在地を推測や思い込みだけで判断していると道迷いに繋がります。
⑤
ストックに頼りすぎるな、危ないぞ
崖側にストックを突いて歩くのは危険です。岩場等の通過時は面倒でも収納してから。
⑥
他力本願厳禁!でも困ったときはお互い様!
山では自己責任によるセルフレスキューが大原則の基本です。
何かあったら救助を要請すればよいとの計画で登山することは止めてください。
⑦
探検冒険ほどほどに
インターネットの情報を鵜呑みにして、通行禁止の登山道・廃道・バリエーションルートを登ろうとす
る人には相応の危険が伴います。自分の技量や体力を認識し、相応の登山をしましょう。
⑧
夏場の熱中症対策
水分はそれで足りていますか?沢の近くを通過したり、水場がある山ならよいですが、山によっては全
く水がない場所もあります。湧水があるはずといつでも水が飲めると思い込んでいるのは危険です。
富士山が6月22日に世界遺産に登録され、また近年の登山ブームとも相まって、今まで登山に興味がな
かった人でも「登山を始めてみようかな」と考えている人も多いかと思います。
まずは日本最高峰からではなく、近場の低山での登山から始めると思いますが、特にこれから登山を始め
ようとしている人は肝に銘じておいて欲しいことがあります。それは山では「とりあえず」という中途半端
な気持ちで行動はしないで欲しいということです。
道迷いの山岳遭難が発生し、救助活動が終了した後に、山岳救助隊では事故に至る経過や、事故の発生原
因を調査するため、遭難者の登山歴を聴取したり、ザック内の所持品等を確認することもあります。遭難者
に事故原因について聴取すると、
「地図やコンパスを忘れたけど、とりあえず大丈夫だと思い入山した。」、
「と
りあえず沢に降りれば助かるかと思った。
」等と説明する遭難者もいます。
その「とりあえず」とった思い込みの行動が命に関わる重大な事故に発展する場合もあります。いざとな
れば誰かが何とかしてくれるだろう、という甘い期待は通用しません。厳しいことを書きますが、山での失
敗は命に直結します!それは標高が低い山、高い山は関係ありません。
山で遭難しないためには石橋を叩いて渡るくらいの確実な行動が求め
られるのだと思います。
【山岳救助隊2年目隊員 Y・O】
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所
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メンバー
氏名
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帯
品
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食分
非常食
食分
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雨具
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ラジオ
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備
考
車種
ナンバー