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Le Reportage du Bénin
~西アフリカ・ベナン共和国からの報告~
第2号
2013 年 11 月発行
報告者:青年海外協力隊
木村勝太
西アフリカ・ベナン共和国派遣の青年海外協力隊による活動の報告とベナン文化についてお届け。月 1 回発行。
はじめに
こんにちは、木村勝太(しょうた)です。コトヌーでの現地語学
訓練を終え、今月から任地サケテでの生活と活動が始まりました。
前半は任地の様子、後半は配属先の紹介とはじめの一歩の活動につ
いてお伝えします。
←フェリシア(一緒に住んでいる家族の子ども。双子。)
任地サケテ
任地のサケテ市は、主要都市コトヌーから約 70km、人
口は約 11 万人の地方都市。ベナン南東部のプラトー県南
部に位置しています。ナイジェリア国境まで約 20km と国
境付近の街でもあります。
ベナンの地図にはそれなりに大きな文字で書かれてい
る「サケテ」という文字。それなりに大きな街かなと思っ
ていましたが、想像以上にのんびりした街で、街全体がゆ
っくり呼吸をしているような印象を受けます。街中には、
ヤギや鶏があたりを歩きまわっていて、道行く人々も頭に
舗装道路は首都ポルトノボから続く国道
大きな荷物を乗せながらゆっくり歩いています。
エイボ!
「エイボ」とは、ナゴ語で「白人」のこと。黄色人種も含め、黒人以外はみんな「エイボ」と呼ばれま
す。ここの人たちは、老若男女問わず、私を見つけると「エイボ!」と嬉しそうに声をかけてきます。これ
まで協力隊員も何人かこのサケテの地で活動をしていたので、決して「白人」を見るのは初めてではないと
思うのですが、あたかも初めて見るかのような興味深いまなざしと態度で近づいてくれるので、なんだかス
ターになった気持ちになります。
サケテには、私の他に数名「エイボ」がいるらしいのですが、糖尿病対策の活動をしているフランス人 2
名以外には、まだ出会っていません。彼らもほとんど見かけないので、私にとっては私が黒人社会で唯一の
「エイボ」です。紅一点ならぬ「白一点」
、一挙手一投足が注目される環境です。これまでの人生でこれほ
ど注目されることはなかったので、慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。
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配属先について
私の配属先は「サケテ視学官事務所」です。視学官事務所とは、
教育省(幼児・初等教育省*)の市(コミューン)レベルの行政機
幼児・初等教育省
関のことで、同事務所は、市内の公立小学校 92 校と幼稚園 8 校を
管轄し、教員研修や財務管理、カリキュラム管理などを行っていま
す。
職員は、所長 1 名、教育指導主事 3 名、秘書、会計士、管理人が
県教育事務所
それぞれ 1 名の計 7 名、全員男性です。所長と教育指導主事は校長
経験者で、威厳があります。
このように書くと非常に堅苦しい組織かなと想像しますが、みん
視学官事務所
なよく笑い(ベナン人はよく笑います)
、和やかな雰囲気がありま
す。また、同事務所に配属される協力隊員は私で二人目ということ
もあり、日本人ボランティアには慣れているようです。
*
ベナンには教育に関係する省庁が 3 つあります。①幼児・初等教育省、②中等教育・技術職業訓練・再教育・青年
統合省、③高等教育・学術研究省です。
今月の活動
11 月 6 日 活動開始(挨拶回り、関係作り)
11 月 14 日 JICA 交通安全講習@コトヌー
11 月 21 日 学校訪問開始(学校保健現状調査)
11 月は、
「相手を知る、自分を知ってもらう」ことを
テーマに活動をしました。今後の活動のための人間関
係作りです。
今月初めは、今後の活動で関わる人たちへの挨拶回
りにいきました。配属先に校長先生がたくさん来所さ
校長先生たちに配っている手作り名刺
れたので、時間を見つけては挨拶をさせていただきました。一度にたくさんの人と挨拶をすることも多く、
顔と名前を一致させるのが大変です!
こちらの紹介をする時は、簡単な自己紹介とともに手作りの名刺を渡しました。また、配属先の目のつく
ところには自己紹介ポスターを掲示しました。印象に残ってくれていると良いのですが…。
21 日からは学校訪問を開始。前任者帰国後の学校保健現状調査を行っています。
報告者プロフィール
木村勝太(きむらしょうた)
。1989 年 7 月 14 日生。名古屋大学大学院国際開発研究科休学中。
青年海外協力隊(平成 25 年度 2 次隊・青少年活動)として西アフリカのベナン共和国で活動中。同国プラトー
県サケテ市において学校保健の改善に取り組む。ブログ・Twitter も更新中。
BLOG 『想像と行動の格闘 in Bénin 』( http://daxinbenin.seesaa.net/ )
Twitter : @daxinbenin
e-mail: [email protected]
※ 本報告の内容は、すべて報告者個人の意見であり、いかなる機関や団体を代表するものではありません。
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