南極観測は、地球の環境変動を知る

南極観測は、地球の環境変動を知る
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指標の役割も担っています。
牽p■L・
オゾンホールの発見からフロン規制まで。
日本は南極観測を通じて、地球規模での環境変動の解明に
1995年、岩盤まで3,000m以上もある分厚い米の上にドー
原因については、大陸分裂によって
南極大陸が極付近に移動するととも
す∴新生代の南極氷床が.はじめて大
に孤立化して偲書震域からの熟語l■
陸スケールの大きさになったのは∴約
書されたためという考え方や.地球上
3400万年前。その後∴拡大と縮小を
における;1壬効果ガスであるC02が
繰り返しながら.約1400万年前から.
氷床が形成されるレヘルまで低下し
はは安定して存在しています 南極大
たためという考え方があります
C02が増えてきたことも確かめられています。
2007年には氷床表面から岩盤の直上である3,035mの深さ
までの氷の掘削に成功。地球環境に関する新たな事実が解明
の発見も、そのひとつです。この発見は、世界中の大きな関心を
く広がりました。
されることに、期待が集まっています。
ドームふじ基地で行われているのは、太古から現在に至る
オゾン層は成層圏にあって、太陽から降り注ぐ紫外線の多く
地球規模の気候・環境変動の調査です。そのために、氷床を
を吸収する役割を担っています。南極に降り注ぐ紫外線は、南
ポーリングし、敷十万年にわたって堆積した南極の氷を「氷床
極の自然だけではなく、人の健康にも影響を及ぼす可能性もあ
コア」と呼ばれる直径10cmの円柱状のサンプルとして採取す
ります。
る氷床掘削が行われました。ドームふじ基地が位置する海抜
日本が世界に先駆けてオゾンホールを発見できた理由は、
3,810mの内陸は、氷の水平流動がなく、雪とともに堆積した
1961年から継続的にオゾン観測を実施し、積み重ねてきたデー
物質がその場に累積しているため、地球環境の時間的変動を
タがあったからにはかなりません。最近では地球のオゾン層の
知る上で理想的な場所です。
将来予測のための国際南極
数十万年にわたって降り積もった雪が押し固められた南極
ネットワーク観測や、大気球
の氷は、過去の地球環境に関する情報が保存されたタイムカ
を用いての大気のサンプリン
プセルです。氷そのものはもちろん、氷に閉じ込められた空気
グなど、地球の気候に関わる
やエアロゾル粒子などの分析によって、10万年毎に繰り返され
る観測も行われています,
特殊な雪が発生し、オゾン破壊反応を加速
するためです。
てきた氷期と同氷期サイクルの環境変動史が解明されつつあ
ります。また過去200−300年の同にかつてないスピードで
氷床コアからわかる氷期・間氷期サイクル
拡大するオソンホール
オソンホールは、南極の書(9月囁)に
ます 右の写真は、1979年9月と2006
右のグラフは.氷床コアに含まれる空 年間.気ま■の変化に伴い変動している
発生し、J(12月頃)には閉じてなくな
年9月のオソン■を比較したものっ
気を分析することでわかった過去34万 ことがわかります机18世丘の産業享
ります年によって異なりますが.2006
1979年にはオゾンホールは存在しな
年の南極の気;1の変化とCO2暮度の 命以降.現在までのCO2■よは、過去
年には、オソンの欠損1が過去書大敵
かったのに.2006年には大陸を覆うよ
変化を示してい蜜す10万年■位で線 にない高い■度になっています
となり、南極大陸の2倍の面相に及ぶ
うに(写真のグレーになっている部
り返される氷期やその間の間氷期の
オソンホールが発生しました その様、
分)拡大しているのがわかります
地球の気傾変動がわかり蜜す∩ここで
の、依然として大きい状態が績いてい
運ばれた土砂によって、南極氷床の
拡大縮小の歴史が妃捜されていま
ムふじ基地が開設され、日本の南極観測の調査範駐日ま、大き
多くの大気微1成分を調べ 霊宝誌;1諾㌫笠忍芸
拡大傾向は繍やかになっているもの
陸に氷床が形成されるようになった
おいても重要な役割を担ってきました。1982年のオゾンホール
集め、オゾンを破壊する特定フロンの廃止を促進させました。
昭和基地では、気軌こゾンデという靂†測器を付けて、各高度の大気を廿瀾しています。
氷の中に眠る謎にも迫る。
南極大陸周辺の大陸欄には、氷河に
注月したいのは赤線で托された大気
写真の中心の白い鯵分はtl男不可やなⅦ坤
です
2006年 ⑥気象庁
中のCO2■慶 C02丑度は、過去34万
年平均気温が−544℃のドームふじ墓触こて行われた氷床コアの規削。