産婦人科後期研修について

【産婦人科後期研修について】
産婦人科後期研修医
村西 万里子(平成 16 年卒業)
私は初期臨床研修制度初年度の学年で、現在は当院産婦人科で専攻医 3 年目として研修しています。
初期臨床研修を大阪大学医学部附属病院で修了し、そのまま阪大産婦人科医局に入局しました。産婦人
科は 5 年目で専門医試験を受験しますが、初期研修に 2 年間費やした私達の学年は、試験までに 3 年しか
ありません。効率よく経験と知識を増やすために、阪大医局の方針は 3 年間のうち 2 年間は市中病院で一
般的な産婦人科症例を多く経験し、1 年は大学病院で特殊な症例や high risk 妊娠、癌手術などについて症
例検討会を通じて経験することでした。私の場合は 3 年目で分娩件数 1000 前後の病院で産科研修をし、4
年目は大学で研修医の先生を指導しながら合併症妊娠や広汎子宮全摘などの癌手術を経験し、5 年目は一
般婦人科症例を経験すべく当院に研修にきました。
当院に来て手術件数の多さとその種類に驚きました。手術件数については他のところでもふれてあると
思いますが週に 12 件程の手術があり、レジデントは自分が外来でみている患者さんの他に、部長の患者さ
んも受け持つので、手術を多く経験できます。また、良性疾患で若い女性の場合は、やはり患者さんにと
って低侵襲で傷が小さい手術の方が喜ばれます。そういった意味で、当院では腹腔鏡手術の件数も充分あ
ると思います。最近ではウロギネ外来も始まり、さらに新しい手術が経験できるようになりました。この
ように帝王切開などの基本的な手術から、少し応用が必要な癌手術まで段階をおって経験できるため、常
に目標があり充実しています。
また、毎朝小カンファレンスを行っていて、難渋している症例があれば治療方針などを話しあい、EBM
に基づいて決定していきます。指導医の先生方は、経験豊富で比較的年齢も近い先生が多く相談しやすい
です。みんな仲良く雰囲気もよいと思います。
一度見学に来てみて下さい。
最後になりましたが、最近はみなさん入局されない方が多いと思います。医局に入ると確かに行きたい
病院にいけなかったりすることもありますが、大学病院で研修するというのはとてもいい経験になると思
います。また医局には大先輩がたくさんおられるので、世界が広がっていきます。私は医局に入るのはお
勧めです。