科目番号 01MB105 図書館とメディアの歴史 History of Libraries and Books 2学期 担 当 教 水曜日 1・2時限 講義室:7А202 2単位 員 後藤嘉宏 本科目では、情報やメディアの歴史全般のなかで書物の歴史、出版史を捉え、さらに 図書館の歴史について学ぶ。情報やメディア、書物の歴史については国・地域としては 近代までは欧米を中心に見ていき、近現代については日本もとりあげる。 本科目の目的は、1) メディア、書物および図書館の歴史の流れを理解すること、2) 科 目 の 概 要 メディア、書物および図書館を人的コミュニケーション、芸術、文化、政治、科学、教 育といった広い文脈のなかで捉えること、3) メディア、書物および図書館の歴史を通 じて、図書館を含めた情報メディアの未来を展望する洞察力を養うことである。講義形 式で行うが、毎回討論を促す。 第1回 ガイダンス(並びに2)の一部) 第2回 歴史研究、特に情報やメディアの歴史研究の方法、方法論について 第3回 情報の流通やメディアを通じた歴史の時代区分1(ギリシア時代の情報流通、 写本の時代、印刷物の誕生を、先人たちはどのように位置づけてきたか。我々はどう捉 えるべきか) 第4回 情報の流通やメディアを通じた歴史の時代区分2 第5回 出版統制と出版特許、著者の権利(18 世紀フランスを例に) 第6回 印刷業、出版業、書店の未分化な状態から分化への流れ(18 世紀フランス等を 授 業 計 画 例に) 第7回 公共圏(公共性)の成立と新聞、雑誌、書物の関係並びにコミュニケーション の主題としての芸術、科学、政治等の関係(17~18 世紀ヨーロッパ) 第8回 19 世紀は「公共圏の変質」過程なのか否か-情報、メディア、識字率、教育の 普及と社会的コミュニケーションの機会の増加 第9回 20 世紀の出版、情報流通、読書の状況とそれを捉える際の問題点 第10回 社会的背景から考える図書館史 第11回 図書館法の制定とその社会的背景 1)情報やメディア、書物、出版、図書館についての歴史的な理解を深める。 達 成 目 標 2)歴史研究の方法の一端を知る。 最終レポートの評価8割:平常点(質疑応答ないしは討論での発言の頻度・内容等)2 評 価 の 方 法 割 教 科 書 ま た は なし 参考書 奇数年度開講 配付資料を配る場合にはhttp://www.slis.tsukuba.ac.jp/resource/wiki/ にアップするので、各自ダウンロードして授業に臨むように(配るとは限らない)。 そ の 他 呑海沙織先生に上記第10~11回にてご参加頂く予定です。
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