園芸作業ハーブ編 9 耐寒性水分条件多湿を嫌う寒さに強適いハ湿ーブ乾燥を嫌う寒さ適に弱湿いハ多ー湿をブ好む月ハーブ名イングリッシュラベンダーオレガノコモンセージタイム類ローズマリーボリジカモミール類ディルフェンネルワイルドストロベリーチャイブチャービルミント類パセリレモンバームセンティッドゼラニウム類レモンバーベナナスターチュームヘリオトロープバジル類レモングラス三島ハーブガーデン管理ポイントこんどうかずゆき近藤和行カ月作業ポイント栽培場所：日当たり・風通しのよい屋外。鉢植えは西病害虫防除：オンシツコナジラミやハダニなどが発生日の当たらない場所に置く。しやすいので、早めに防除する。水やり：表面が白っぽく乾いているようなら午前中タネまき：コモンセージやボリジは秋まきの適期。に与える。鉢植えは、晴れた日ならば午前苗の植え付け：ラベンダー、タイム、ローズマリー、オレガノを秋に植え付けておくと、寒さで中に鉢底から水が流れ出るまで与える。地上部の生長が止まっても、根がしっか肥料：夏の暑さがひいたら根の生育を促したいのりと張る。で、リン酸・カリ分を多く含む肥料を施す。栽培場所：同上水やり：同上肥料：月に１回程度を目安に、三要素をバランスよく（チッソ、リン酸、カリ等量配合）施す。タネまき：カモミール類、ディル、フェンネルは秋まきの適期。植え付け：ワイルドストロベリーは植え付け可能。収穫：必要に応じて葉を収穫し、利用する。栽培場所：日当たり・風通しのよい屋外。チャービル、病害虫防除：ミント、レモンバームはオンシツコナジラミやハダニなどが発生しやすいので防パセリは半日陰に置く。除する。水やり：同上整枝：ミント、レモンバームは整枝を行う。肥料：液肥を週１回与える。収穫：必要に応じて可能。栽培場所：日当たり・風通しのよい屋外。水やり：地植えでは極度に乾かさないように気をつける。鉢植えでは土の表面が乾いたら午前中に与える。肥料：月に１回程度を目安に与える。病害虫防除：レモンバーベナ、ヘリオトロープはハダニに注意。収穫：必要に応じて可能（ナスターチュームは食用花として利用）。同上収穫：必要に応じて可能。レモングラスは株元から切り取って乾燥保存。９月に入りましたが、まだまだ暑い日は続きます。先月に ●枝すかし株が育つに従い、茎や枝葉が込み合って、株の引き続き、ハーブガーデンではセージ類など（ボックセージ、下部や中心部に日光が当たりにくくなります。込み合ったチェリーセージ、メドウセージ、ラベンダーセージなど）が部分は太い茎や枝を残し、細い茎や枝を付け根から切り取次から次へと花を咲かせています。り、黄変した葉や枯れた部分も取り除きます。秋らしくなるのは９月中旬から下旬ごろで、涼しくなってきたら夏の疲れを取るために植物に活力剤を与え、施肥を再〔フレッシュハーブティーを入れてみましょう〕開しましょう。こまめに花がらを摘み取り、枯れた茎や枝、細い茎や枝の整理も忘れずに行いましょう。ハーブには秋のタネまきや植え付けに適した種類もあります。冬の間は育たないだろうとあきらめないで、挑戦してみてください。 1 ハーブを摘み取る（９月の手入れ） ●タネまき・苗作り 2 お茶を入れる直前に摘み取るのがポイント。秋まきに適した種類には、耐寒性一年冷たい水で洗うボールに水と氷を入れて、手早く洗う。草であるジャーマンカモミールやボリジ、ロケットなどがあります。また、セリ科のハーブ（パセリ、チャービル、コリアンダー、ディル）もおすすめで、翌年の春まで葉を収穫しながら楽しめます。庭に直まきする場合は、北風の当たらない日当たりのよ 3 い場所が適しています。苗作りをする場合は、間引いて残熱湯をかけることにより青臭さを取り除く。したよい苗を９㎝ポットに移植し、後に鉢やコンテナなどの容器に定植して冬越しさせます。風が当たらない日当たりのよい場所に置いてください。 ●苗の植え付け湯こぼしを行う茶こしなどの生長が止まっても、根がしっかりと張って丈夫に育ちまど、多年草のハーブが適しています。ただし、寒冷地やひどく霜柱が立つ地域、風が強くて乾燥する寒い地域では、春を待ってから植え付けましょう。＊ハーブ豆辞典＊しょうゆ３００㏄にタイムのドライハーブ大さじ２を漬け込みます。和風ドレッシングや和風スパゲッティー、鶏の照り焼きなどにどうぞ。ハーブをポットに入れるレモングラスなどの葉の長いものは、３∼４㎝に切って使用する。秋に苗を植え付けておくと、寒さで地上部す。特にラベンダーやタイム、レモンバーム、オレガノな 4 5 ポットに熱湯を注ぎ 30秒から1分時間をおきすぎると、青臭さやアクが出て味が落ちるので注意する。 2002． 9．園芸新知識 55