テラビック 錠 250mg 適正使用のお願い

市販直後調査
発売開始後 6 ヶ月間
テラビック®錠 250mg 適正使用のお願い
2012 年 4 月
田辺三菱製薬株式会社
時下、先生方におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊 社 の C 型 慢 性 肝 炎 治 療 薬 の 「 テ ラ ビ ッ ク ® 錠 250mg 」( 以 下 、 テ ラ ビ ッ ク と 記 載 )
につきましては、発売開始日(2011 年 11 月 28 日)以降、市販直後調査を実施しております。
また、弊社では、本剤をご使用いただく C 型慢性肝炎の患者さん全例を対象として、販売開始日
より使用成績調査(全例調査)を実施しています。先生方におかれましては、調査にご協力を
賜り、重ねて御礼申し上げます。
この度、テラビックの副作用収集状況につきまして、以下のとおりご報告申し上げます。
引き続きテラビックを適正にご使用いただくとともに、3 剤併用療法を適切に実施していただ
きますようお願い申し上げます。
《目次》
1.使用患者背景 ....................................................................................... 2
2.副作用収集状況 .................................................................................... 3
3.ご留意いただきたい事項.....................................................................11
1
はじめに
本情報につきましては、医療機関よりご報告いただいた情報を速やかにお伝えすることを
目的としており、情報が十分でない症例や本剤との因果関係が評価できていない症例も含まれて
おります。今後の調査の進行、詳細な情報の検討により、本情報が変更になる可能性があります
ので、あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。
1.使用患者背景
使用成績調査(全例調査)において、2011 年 11 月 28 日~2012 年 3 月 23 日までに登録された
症例における患者背景(登録票からの情報)は以下のとおりです。
背景項目
登録例数
性別
妊娠
年齢 (歳)
体重(Kg)
前治療結果
投与前ヘモグロビン値
(g/dL)
テラビック初回投与量
(mg/日)
内容
Total
男
女
調査中
無
有
不明・未記載
15未満
15以上25未満
25以上35未満
35以上45未満
45以上55未満
55以上65未満
65以上
調査中
40未満
40以上60未満
60以上80未満
80以上
調査中
前治療なし
再燃
無効
不明
調査中
8.5未満
8.5以上10未満
10以上12未満
12以上13未満
13以上14未満
14以上
調査中
2250
2000
1750
1500
1000
750
その他
調査中
2
例数
2203
1298
905
0
905
0
0
0
13
72
139
464
963
552
0
14
919
1067
172
31
788
896
398
118
3
0
12
104
295
557
1234
1
1689
3
1
494
3
1
0
12
%
100
58.9
41.1
0
100
0
0
0
0.6
3.3
6.3
21.1
43.7
25.1
0
0.6
41.7
48.4
7.8
1.4
35.8
40.7
18.1
5.4
0.1
0
0.5
4.7
13.4
25.3
56.0
0.0
76.7
0.1
0.0
22.4
0.1
0.0
0
0.5
テラビック初回投与量(mg/日)
初回投与時年齢
(歳)
750
例数
1000
%
例数
1500
%
例数
1750
%
例数
2000
%
例数
2250
%
例数
計
%
例数
*
%
15未満
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
-
15以上25未満
0
0
0
0
1
7.7
0
0
0
0
12
92.3
13
100
25以上35未満
0
0
0
0
7
9.7
0
0
0
0
65
90.3
72
100
35以上45未満
1
0.7
0
0
17
12.3
0
0
0
0
120
87.0
138
100
45以上55未満
0
0
0
0
55
11.9
0
0
0
0
408
88.1
463
100
55以上65未満
0
0
1
0.1
213
22.2
0
0
2
0.2
742
77.5
958
100
65以上
0
0
2
0.4
201
36.7
1
0.2
1
0.2
342
62.5
547
100
計
1
0.0
3
0.1
494
22.5
1
0.0
3
0.1
1689
77.1
2191
100
*:テラビック初回投与量の調査中 12 例を除く。
2.副作用収集状況
1)副作用発現状況
2011 年 11 月 28 日~2012 年 3 月 23 日までに収集されたテラビックにおける副作用は
826 例 2154 件でした。なお、本報告期間中の使用成績調査(全例調査)における登録例数は
2203 例でした。
副作用名
副作用発現例数
副作用発現件数
重篤
167例
233件
35件
7件
18件
6件
0件
0件
1件
2件
1件
0件
0件
0件
38件
13件
6件
6件
1件
4件
0件
1件
0件
0件
1件
0件
3件
1件
1件
0件
0件
1件
胃腸障害
悪心
食欲減退
嘔吐
味覚異常
腹部不快感
下痢
口内炎
便秘
消化不良
上腹部痛
口唇炎
皮膚および皮下組織障害
発疹
薬疹
紅斑
そう痒症
中毒性皮疹
丘疹
皮膚障害
湿疹
注射部位紅斑
蕁麻疹
注射部位反応
多形紅斑
紫斑
そう痒性皮疹
皮膚乾燥
丘疹性皮疹
皮下出血
3
非重篤
782例
1921件
364件
147件
103件
34件
14件
13件
9件
7件
8件
6件
3件
3件
512件
296件
76件
61件
15件
7件
9件
6件
7件
5件
3件
4件
0件
2件
2件
3件
3件
0件
総計
826例
2154件
399件
154件
121件
40件
14件
13件
10件
9件
9件
6件
3件
3件
550件
309件
82件
67件
16件
11件
9件
7件
7件
5件
4件
4件
3件
3件
3件
3件
3件
1件
副作用名
重篤
非重篤
総計
83件
439件
522件
ヘモグロビン減少
22件
189件
211件
貧血
31件
126件
157件
血小板数減少
10件
96件
106件
白血球数減少
7件
22件
29件
好中球数減少
8件
3件
11件
好中球減少症
2件
0件
2件
血小板減少症
1件
1件
2件
好酸球数増加
1件
0件
1件
白血球減少症
1件
0件
1件
腎障害
29件
123件
152件
血中クレアチニン増加
4件
91件
95件
腎障害
11件
13件
24件
腎機能障害
7件
15件
22件
血中尿素増加
1件
4件
5件
急性腎不全
3件
0件
3件
腎尿細管壊死
2件
0件
2件
腎不全
1件
0件
1件
その他
48件
483件
531件
血中尿酸増加
4件
110件
114件
発熱
3件
99件
102件
高尿酸血症
2件
85件
87件
倦怠感
4件
40件
44件
不眠症
0件
19件
19件
頭痛
0件
14件
14件
血中ビリルビン増加
0件
11件
11件
体重減少
1件
4件
5件
うつ病
2件
2件
4件
膀胱炎
1件
3件
4件
血中トリグリセリド増加
0件
4件
4件
臨床検査異常
0件
4件
4件
脱水
3件
0件
3件
意識消失
3件
0件
3件
無力症
2件
1件
3件
肝障害
2件
1件
3件
抑うつ症状
2件
1件
3件
浮動性めまい
1件
2件
3件
血中コリンエステラーゼ増加
0件
3件
3件
口渇
0件
3件
3件
肝性脳症
2件
0件
2件
網膜出血
2件
0件
2件
網膜症
2件
0件
2件
アシドーシス
1件
0件
1件
第二度房室ブロック
1件
0件
1件
心停止
1件
0件
1件
心不全
1件
0件
1件
譫妄
1件
0件
1件
糖尿病性ケトアシドーシス
1件
0件
1件
喀血
1件
0件
1件
高カリウム血症
1件
0件
1件
咽頭炎
1件
0件
1件
前立腺炎
1件
0件
1件
失神
1件
0件
1件
突発難聴
1件
0件
1件
重篤1件以上、あるいは重篤例が認められていない場合は非重篤3件以上の副作用を記載しています。
血液障害
4
2)重篤な副作用発現症例
2011 年 11 月 28 日~2012 年 3 月 23 日までに収集されたテラビックにおける重篤な副作用は
167 例 233 件でした。
No.
性別
年齢
副作用名(PT)
本剤以外の被疑薬
1
1
2
3
女
女
男
女
60歳代
60歳代
70歳代
60歳代
ヘモグロビン減少
網膜症
糖尿病性ケトアシドーシス
便秘
レベトール
レベトール
レベトール
レベトール
4
女
70歳代
ヘモグロビン減少
レベトール ペグイントロン
5
6
6
7
8
9
10
10
11
12
13
男
女
女
男
女
男
女
女
男
男
女
60歳代
60歳代
60歳代
70歳代
60歳代
20歳代
40歳代
40歳代
40歳代
50歳代
70歳代
ヘモグロビン減少
貧血
腎障害
貧血
貧血
白血球数減少
ヘモグロビン減少
ヘモグロビン減少
腎機能障害
網膜出血
網膜出血
レベトール ペグイントロン
レベトール
レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール
レベトール
14
男
50歳代
紅斑
15
男
60歳代
アシドーシス
16
17
18
19
女
女
女
男
50歳代
60歳代
60歳代
50歳代
ヘモグロビン減少
ヘモグロビン減少
血小板数減少
白血球数減少
20
女
60歳代
多形紅斑
21
22
23
女
男
女
50歳代
50歳代
60歳代
ヘモグロビン減少
貧血
貧血
リバビリン ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
ペグイントロン レベトール
ペグインターフェロン アル
ファ-2b(遺
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール
24
女
50歳代
腎障害
レベトール
25
25
25
25
26
27
28
28
28
男
男
男
男
男
女
男
男
男
50歳代
50歳代
50歳代
50歳代
50歳代
50歳代
60歳代
60歳代
60歳代
白血球減少症
好中球減少症
血小板減少症
発熱
薬疹
肝障害
食欲減退
腎障害
高尿酸血症
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
29
男
60歳代
前立腺炎
レベトール ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
30
30
30
男
男
男
60歳代
60歳代
60歳代
紅斑
皮下出血
紫斑
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
31
女
60歳代
血中クレアチニン増加
32
男
50歳代
発疹
レベトール ペグイントロン
33
34
35
36
37
37
37
37
男
男
男
男
男
男
男
男
60歳代
70歳代
50歳代
40歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
貧血
ヘモグロビン減少
ヘモグロビン減少
血小板数減少
口内炎
発疹
好酸球数増加
発熱
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
ペグイントロン
ペグイントロン
ペグイントロン
ペグイントロン
5
発現迄の
日数
57
71
73
29
未回復
未回復
未回復
回復
22
未回復
64
4
8
15
21
23
30
71
3
63
68
未回復
不明
回復
未回復
回復
未回復
未回復
回復
軽快
不明
未回復
3
未回復
3
軽快
脂質異常症 不眠症
17
22
15
8
軽快
未回復
未回復
未回復
高血圧
30
軽快
2型糖尿病
29
22
92
未回復
未回復
未回復
3
軽快
16
15
15
16
2
8
4
4
4
軽快
軽快
軽快
回復
軽快
不明
軽快
回復
回復
31
回復
3
3
3
回復
回復
回復
5
回復
3
不明
15
36
22
5
50
51
51
50
未回復
未回復
未回復
回復
未回復
不明
未回復
未回復
合併症(PT)
高血圧
高血圧
高血圧 不整脈 胃食
道逆流性疾患
高血圧
高血圧
高血圧 2型糖尿病
不眠症
高血圧
不眠症 鉄欠乏性貧
血 高脂血症
甲状腺機能亢進症
高血圧
糖尿病
糖尿病
糖尿病
糖尿病 胃炎 背部痛
胃食道逆流性疾患
便秘 浮腫 無力症
高血圧 胃食道逆流
性疾患 貧血
高血圧 不眠症 糖尿
病 高脂血症 高尿酸
血症
不眠症 高尿酸血症
転帰
No.
性別
年齢
副作用名(PT)
38
男
30歳代
好中球数減少
39
40
40
41
42
43
44
女
女
女
女
女
男
男
50歳代
60歳代
60歳代
70歳代
60歳代
60歳代
40歳代
血小板数減少
発疹
貧血
貧血
発疹
ヘモグロビン減少
好中球減少症
45
女
60歳代
抑うつ症状
46
女
50歳代
中毒性皮疹
47
男
60歳代
腎機能障害
48
49
50
51
52
52
52
53
53
女
女
女
女
男
男
男
男
男
50歳代
60歳代
60歳代
70歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
発疹
貧血
貧血
急性腎不全
悪心
食欲減退
体重減少
嘔吐
食欲減退
54
女
40歳代
無力症
54
女
40歳代
浮動性めまい
55
56
56
56
57
男
男
男
男
女
40歳代
50歳代
50歳代
50歳代
60歳代
好中球数減少
血小板数減少
脱水
肝性脳症
ヘモグロビン減少
58
女
50歳代
中毒性皮疹
59
女
30歳代
白血球数減少
60
男
60歳代
嘔吐
60
男
60歳代
腎障害
60
男
60歳代
血中尿酸増加
60
男
60歳代
脱水
61
62
62
62
63
64
64
65
66
女
女
女
女
女
男
男
女
女
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
50歳代
発疹
食欲減退
貧血
倦怠感
貧血
貧血
腎機能障害
意識消失
貧血
67
男
60歳代
薬疹
67
男
60歳代
発熱
68
69
70
70
女
女
男
男
70歳代
60歳代
50歳代
50歳代
ヘモグロビン減少
中毒性皮疹
血小板数減少
腎機能障害
本剤以外の被疑薬
発現迄の
日数
転帰
6
軽快
8
38
21
16
58
36
14
回復
未回復
回復
回復
未回復
未回復
未回復
57
回復
36
未回復
5
未回復
3
57
29
8
2
2
2
2
2
回復
軽快
回復
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
うつ病
38
未回復
うつ病
38
未回復
高血圧 不眠症
22
8
41
41
14
回復
未回復
軽快
軽快
未回復
2
不明
3
未回復
4
未回復
4
不明
4
未回復
4
未回復
7
1
15
21
29
29
12
10
36
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
不明
回復
未回復
糖尿病 肺気腫
3
軽快
糖尿病 肺気腫
3
軽快
高血圧
14
8
8
15
未回復
軽快
不明
不明
合併症(PT)
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグイントロン
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
2型糖尿病
原発性胆汁性肝硬変
ペグイントロン レベトール
レベトール
ペグイントロン
ペグイントロン
ペグイントロン
ペグイントロン
ペグイントロン
ペグイントロン レベトール
デジレル レクサプロ
ペグイントロン レベトール
デジレル レクサプロ
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
クラリチン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
クラリチン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
クラリチン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
クラリチン
高血圧
高血圧 不眠症
高血圧
高血圧
高血圧
心障害
2型糖尿病
2型糖尿病
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
6
No.
性別
年齢
副作用名(PT)
本剤以外の被疑薬
71
72
73
74
74
75
76
77
77
女
男
男
男
男
女
女
女
女
70歳代
40歳代
50歳代
40歳代
40歳代
50歳代
40歳代
60歳代
60歳代
喀血
腎機能障害
そう痒性皮疹
薬疹
貧血
ヘモグロビン減少
貧血
貧血
倦怠感
レベトール
レベトール
78
男
60歳代
食欲減退
レベトール ペグイントロン
78
男
60歳代
腎不全
レベトール ペグイントロン
78
男
60歳代
脱水
レベトール ペグイントロン
79
女
50歳代
急性腎不全
80
80
81
81
81
82
男
男
女
女
女
女
60歳代
60歳代
50歳代
50歳代
50歳代
60歳代
血中クレアチニン増加
血中尿酸増加
悪心
発疹
うつ病
ヘモグロビン減少
83
女
60歳代
発疹
84
男
50歳代
ヘモグロビン減少
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
ペグインターフェロン アル
ファ-2b(遺 リバビリン
レベトール
85
女
60歳代
心不全
ペグイントロン レベトール
86
87
女
男
60歳代
40歳代
白血球数減少
発疹
ペグイントロン レベトール
88
男
50歳代
心停止
88
男
50歳代
高カリウム血症
89
90
91
91
男
女
男
男
60歳代
60歳代
50歳代
50歳代
血小板数減少
倦怠感
急性腎不全
高尿酸血症
92
男
40歳代
食欲減退
93
女
60歳代
ヘモグロビン減少
94
女
60歳代
貧血
95
95
96
女
女
男
60歳代
60歳代
30歳代
好中球数減少
白血球数減少
白血球数減少
97
女
50歳代
好中球数減少
レベトール ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
98
98
98
98
男
男
男
男
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
食欲減退
貧血
腎障害
失神
レベトール
レベトール
レベトール
レベトール
99
女
60歳代
好中球数減少
100
女
70歳代
発疹
101
女
60歳代
貧血
102
102
103
103
男
男
女
女
50歳代
50歳代
50歳代
50歳代
薬疹
無力症
紅斑
そう痒症
合併症(PT)
ペグイントロン レベトール
不眠症
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
高血圧 不眠症
高血圧 不眠症
鉄欠乏性貧血 2型糖
尿病
鉄欠乏性貧血 2型糖
尿病
鉄欠乏性貧血 2型糖
尿病
胃食道逆流性疾患
高血圧 高脂血症
高血圧
高血圧
高脂血症
高血圧 不眠症
心房細動 甲状腺機
能亢進症 不眠症 臨
床検査異常
4
不明
4
不明
2
軽快
4
4
2
2
2
28
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
50
不明
23
3
未回復
未回復
14
不明
14
不明
8
8
3
3
回復
未回復
軽快
回復
8
回復
15
未回復
20
未回復
10
10
36
不明
不明
未回復
8
未回復
32
22
32
22
不明
不明
未回復
回復
10
回復
41
回復
痒疹
15
軽快
高血圧 糖尿病
高血圧 糖尿病
3
3
9
9
軽快
不明
未回復
未回復
糖尿病性腎症 糖尿
病
糖尿病性腎症 糖尿
病
高血圧
胃炎 緑内障
湿疹 結節性変形性
関節症 季節性アレル
ギー
心臓ペースメーカー挿
入
7
不明
未回復
コニール
コニール
コニール
コニール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
3
22
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
不明
回復
回復
回復
未回復
未回復
未回復
軽快
未回復
転帰
未回復
高血圧 糖尿病
高血圧 糖尿病
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
発現迄の
日数
44
3
3
2
7
21
14
15
21
No.
性別
年齢
副作用名(PT)
104
男
60歳代
悪心
104
男
60歳代
嘔吐
104
男
60歳代
腎障害
105
106
男
男
50歳代
40歳代
腎障害
腎障害
レベトール
レベトール ペグイントロン
107
女
60歳代
発疹
レベトール ペグイントロン
108
109
110
111
112
112
112
113
114
115
女
女
男
女
女
女
女
女
女
男
60歳代
60歳代
50歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
70歳代
50歳代
腎障害
蕁麻疹
中毒性皮疹
貧血
悪心
血中クレアチニン増加
血中尿酸増加
意識消失
ヘモグロビン減少
紅斑
レベトール ペグイントロン
116
女
50歳代
ヘモグロビン減少
117
117
117
男
男
男
60歳代
60歳代
60歳代
悪心
食欲減退
紅斑
118
男
60歳代
血小板数減少
119
男
60歳代
血小板数減少
120
121
121
122
123
123
124
124
124
124
女
女
女
女
男
男
女
女
女
女
60歳代
60歳代
60歳代
50歳代
30歳代
30歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
食欲減退
食欲減退
白血球数減少
譫妄
悪心
嘔吐
下痢
口内炎
膀胱炎
咽頭炎
125
男
50歳代
薬疹
126
女
60歳代
悪心
127
男
50歳代
血中尿素増加
128
女
60歳代
薬疹
129
女
50歳代
腎障害
130
男
60歳代
網膜症
131
男
60歳代
食欲減退
131
男
60歳代
倦怠感
132
女
60歳代
血中クレアチニン増加
133
134
134
134
135
136
女
女
女
女
女
男
50歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
60歳代
食欲減退
嘔吐
食欲減退
貧血
多形紅斑
好中球数減少
137
女
60歳代
食欲減退
137
女
60歳代
貧血
発現迄の
日数
転帰
2
軽快
2
軽快
4
回復
3
3
軽快
回復
10
回復
3
9
3
36
12
29
36
21
36
3
未回復
不明
軽快
未回復
軽快
軽快
軽快
回復
未回復
未回復
15
未回復
4
1
4
回復
未回復
回復
8
未回復
糖尿病 良性前立腺
肥大症 不眠症
8
未回復
頭痛
頭痛
22
36
43
4
3
3
19
19
19
19
未回復
軽快
未回復
軽快
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
本剤以外の被疑薬
合併症(PT)
高血圧 甲状腺機能
低下症
高血圧 甲状腺機能
低下症
高血圧 甲状腺機能
低下症
レベトール
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
高脂血症 鉄欠乏性
貧血 便秘
高血圧 高脂血症
高血圧 高脂血症
高血圧 高脂血症
高尿酸血症
貨幣状湿疹 糖尿病
貨幣状湿疹 糖尿病
貨幣状湿疹 糖尿病
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
ペグイントロン レベトール
ペグインターフェロン アル
ファ-2b(遺
レベトール ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
レベトール ペグイントロン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
ペグインターフェロン アル
ファ-2b(遺
ペグイントロン レベトール
レベトール ペグイントロン
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
8
軽快
骨粗鬆症 脂質異常
3
回復
高血圧
3
軽快
5
不明
5
軽快
22
未回復
3
軽快
3
軽快
15
未回復
2
29
29
29
34
8
軽快
未回復
未回復
未回復
軽快
未回復
2
未回復
24
未回復
高血圧 耐糖能障害
甲状腺機能低下症
高尿酸血症 高血圧
No.
性別
年齢
副作用名(PT)
138
女
60歳代
食欲減退
139
女
60歳代
食欲減退
139
女
60歳代
貧血
140
141
142
143
144
145
女
男
男
男
男
女
60歳代
20歳代
60歳代
60歳代
60歳代
50歳代
貧血
第二度房室ブロック
腎障害
発疹
肝障害
貧血
146
男
60歳代
ヘモグロビン減少
147
男
50歳代
血小板数減少
148
男
50歳代
好中球数減少
149
150
151
男
男
女
50歳代
50歳代
50歳代
うつ病
好中球数減少
貧血
152
女
60歳代
抑うつ症状
153
男
60歳代
意識消失
154
男
60歳代
貧血
155
156
156
男
男
男
60歳代
50歳代
50歳代
発疹
多形紅斑
貧血
157
女
60歳代
食欲減退
157
女
60歳代
貧血
158
女
70歳代
食欲減退
159
160
161
161
161
男
男
男
男
男
50歳代
60歳代
40歳代
40歳代
40歳代
腎尿細管壊死
腎機能障害
皮膚障害
血小板数減少
血中尿酸増加
162
女
60歳代
ヘモグロビン減少
163
男
50歳代
紅斑
発現迄の
日数
転帰
2
未回復
高血圧
3
未回復
高血圧
28
未回復
49
2
8
10
7
33
未回復
回復
不明
未回復
死亡
未回復
29
未回復
22
未回復
22
未回復
22
28
28
未回復
未回復
不明
8
未回復
11
回復
21
未回復
2
58
65
回復
回復
回復
1
軽快
36
未回復
5
未回復
10
5
4
4
4
未回復
未回復
未回復
未回復
未回復
28
未回復
本剤以外の被疑薬
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン
ペグイントロン レベトール
リバビリン
ペグイントロン レベトール
合併症(PT)
胃食道逆流性疾患
糖尿病
ペグイントロン リバビリン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
高血圧 糖尿病 胃潰
瘍 不眠症
皮脂欠乏性湿疹 不
眠症 高尿酸血症
高血圧
レベトール ペグイントロン
リバビリン
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
高血圧 アルツハイマ
ー型認知症
リバビリン
糖尿病 高血圧 高脂
血症
レベトール
レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
レベトール ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
妊娠
ペグインターフェロン アル
ファ-2b(遺 リバビリン
未回復
164
女
60歳代
突発難聴
レベトール
165
165
女
女
60歳代
60歳代
嘔吐
ヘモグロビン減少
166
女
60歳代
貧血
166
女
60歳代
腎尿細管壊死
167
167
男
男
60歳代
60歳代
腎機能障害
肝性脳症
ペグイントロン レベトール
ペグイントロン レベトール
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
リバビリン ペグインターフ
ェロン アルファ-2b(遺
レベトール ペグイントロン
レベトール ペグイントロン
9
高血圧 甲状腺機能
低下症 胃炎
24
未回復
4
42
未回復
未回復
回復
回復
4
4
軽快
軽快
3)死亡症例
2011 年 11 月 28 日~2012 年 3 月 23 日までに収集されたテラビックとの因果関係が否定できない
死亡症例は 1 例でした。
患 者
性・
使用理由
年齢
(合併症)
男
C 型 慢性 肝炎 に
60 歳代 お け る ウ イ ル ス
血症の改善
(糖尿病)
(便秘)
(肝がん)
副 作 用
1 日投与量
投与期間
経過及び処置
2,250mg
5 日間
肝障害
13 年前に糖尿病発症、腎症、網膜症なし。7 年前に肝がん発現し(病期ステージⅠ)
、ラジオ波
にて治療。4 年前に肝がん再発し(病期ステージⅠ)
、ラジオ波にて治療、肝生検にて F2~3、
A2~3。治療前の Child-Pugh 分類 A。アルコール服用あり。
投与開始前日の臨床検査値:Hb 11.9g/dL、血小板数 9.8 万/mm3、AST 32IU/L、ALT 15IU/L、
総ビリルビン 0.82 mg/dL、アルブミン 3.3g/dL、アンモニア 79μg/dL、PT 時間 11.4 秒、
PT 活性 81.3%、血糖値 412mg/dL、HbA1c 8.4%
投与開始日 テラビック 2,250mg/日、レベトール 800mg/日、
ペグイントロン 1.5μg/kg/週にて治療開始。
投与2日目
普通食を8割位食べていた。
投与4日目
食欲不振発現、食事がとれなくなってきた。AST 45IU/L、ALT 22IU/L、
アンモニア 139μg/dL。
投与5日目
本日より、やや意識状態不穏あり。血糖値 600mg/dL 以上に上昇、
3 剤併用療法中止。
投与6日目
具合が悪そうになってきている。定期検査を実施。肝性脳症の昏睡度は、II~III
(発現日) であった。(亡くなる前日位までは II)
AST が 1602IU/L、ALT が 635IU/L に急上昇。アンモニア 125μg/dL、
血小板数 8.0 万/mm3。
夜に再検 AST 7350IU/L、ALT 2490IU/L、総ビリルビン 3.59mg/dL、
直接ビリルビン 1.96 mg/dL。
PT 59.9%に低下、緊急 CT 施行、肝右後区域に Map sign(地図状高エコー域)
出現。モリヘパミン投与。BUN 75.0 mg/dL、クレアチニン 2.21 mg/dL、
尿酸 13.1 mg/dL に上昇し、緊急透析施行。
投与7日目
AST 6477IU/L、ALT 2040IU/L、総ビリルビン 4.81 mg/dL、
直接ビリルビン 2.49 mg/dL。
透析+FFP 40U の血漿交換開始
投与8日目
AST 5430IU/L ALT 1670IU/L、総ビリルビン 6.15 mg/dL、
直接ビリルビン 3.64 mg/dL。
透析+FFP 40U の血漿交換継続。血漿交換は施行し続けるも凝固系は改善せず
肝細胞壊死が広がっている。輸液、ソル・メドロール 500×2V、
献血アルブミン 25%50ml×2V の治療を行う。
投与9日目
AST 2850IU/L、ALT 995IU/L、総ビリルビン 6.39 mg/dL、
直接ビリルビン 3.81 mg/dL。
PT 34.8%とさらに悪化、FFP 40U の血漿交換のみで循環動態保てず、
透析は施行不可能。
投与10日目
永眠
肉眼所見、肝右後区域が出血壊死。
剖検の正式所見は 3 ヵ月後。DLST 陰性。
併用薬:〔治療前より投与〕ウルソ、プロマックD、マグミット、ポルトラック、アマリール、アクトス
〔治療開始時に投与〕ネキシウム、タリオンOD
10
3.ご留意いただきたい事項
1)テラビックの対象患者について
テラビックのご使用に際しましては、以下の点についてご理解ならびにご協力を賜りたく、
よろしくお願い申し上げます。
添付文書の「効能・効果」「用法・用量」「警告」「禁忌」「使用上の注意」等をご参照の上、
慎重にご使用ください。
2)皮膚症状について
市販後において皮膚症状が報告されております。これらの副作用は国内第Ⅲ相臨床試験に
おいても 3 剤併用療法期間中に認められております。
テラビックのご使用に際しましては、以下の点についてご理解ならびにご協力を賜りたく、
よろしくお願い申し上げます。
市販後において、皮膚症状が 259 件報告されており、うち重篤症例は 23 件/20 例報告されて
います。このうち、グレード 3 と報告された皮膚症状は 13 件です。
ス テ ィ ー ブ ン ス ・ ジ ョ ン ソ ン 症 候 群 、 DIHS 等 の 重 症 薬 疹 の 報 告 は あ り ま せ ん 。
〔2012 年 2 月 29 日時点〕
重篤症例は 3 剤併用療法開始 1~6 週目(中央値:3 日)に発現しています。
皮膚障害発現の早期から適切な診断・処置により、皮膚症状の増悪を回避することが重要
ですので、引き続き皮膚科医との連携をお願いいたします。
3)貧血(ヘモグロビン減少も含む)について
市販後に報告された副作用症例の中には、リバビリンの初回投与量が患者さんの体重および
ヘモグロビン濃度を基準とした用量よりも多い場合や、ヘモグロビン減少が認められてから
リバビリンの減量あるいは中止に至るまでに間隔の空いている場合が見られます。
テラビックのご使用に際しましては、以下の点についてご理解ならびにご協力を賜りたく、
よろしくお願い申し上げます。
市販後において、ヘモグロビン減少が 77 件(うち重篤 8 件)
、貧血が 40 件(うち重篤 10 件)
報告されており、重篤症例は 3 剤併用療法開始 1~5 週目(中央値:21 日)に発現して
います。〔2012 年 2 月 29 日時点〕
定期的なヘモグロビン濃度のモニタリングと検査値に応じたリバビリンの減量が重要です。
3 剤併用療法開始後 12 週間は少なくとも 1 週間に 1 度、ヘモグロビン濃度の検査を
実施していただき、ヘモグロビン濃度の状況に応じ、リバビリンの減量または各薬剤の中止
を速やかに実施してください。
11
4)血中クレアチニン増加(腎障害も含む)と血中尿酸増加について
市販後において血中クレアチン増加等の腎障害及び血中尿酸増加が報告されております。
これらの副作用は国内第Ⅲ相臨床試験においても 3 剤併用療法期間中に認められておりましたが、
市販後においては重篤な症例も報告されております。
テラビックのご使用に際しましては、以下の点についてご理解ならびにご協力を賜りたく、
よろしくお願い申し上げます。
市販後において、血中クレアチニン増加等の腎障害が 77 件(うち重篤 13 件)、尿酸増加が
69 件(うち重篤 2 件)報告されており、テラビック投与開始1週間以内に発現している
重篤症例もあります。〔2012 年 2 月 29 日時点〕
テラビック投薬開始早期の臨床検査の実施、及び投薬中においては定期的な臨床検査の
実施をお願いします。
血中クレアチニンの顕著な増加が認められた場合は、リスク・ベネフィットをご考慮のうえ、
必要に応じてテラビック投与の中止も考慮してください。
尿酸増加が顕著な症例に対しては高尿酸血症治療剤の併用も対処法の一つであると
考えられます。
なお、国内第Ⅲ相臨床試験では、3剤併用療法期間中に血中クレアチニン増加、尿酸増加の
臨床検査値の変動が認められており、これらの変動は、テラビックの投与終了後に
回復しました。
①市販後での発現状況(2012 年 2 月 29 日時点)
①-1 血中クレアチニン増加(腎障害も含む)
〕
●
使用成績調査の登録症例 1400 例に対して、血中クレアチニン増加等の重篤な腎障害は
13 例(13 件)報告されています。内訳は、腎障害 4 件、血中クレアチニン増加 3 件、
腎機能障害 3 件、急性腎不全 2 件、腎不全 1 件であり、血中クレアチニンの増加が主な
臨床所見でした。
●
性別は男性 8 例、女性 5 例、年齢の中央値(最小、最大)は 60.0 歳(45 歳、74 歳)、
テラビック投薬開始量 2250mg/日 12 例、1500mg/日 1 例でした。
●
血中クレアチニンの増加は 13 例中 9 例が 3 剤併用療法の開始 1 週間以内に認められ、
投 薬 前 の 中 央 値 ( 最 小 、 最 大 ) は 0.71mg/dL ( 0.5mg/dL 、 1.2mg/dL )、 発 現 後 ピ ー ク の
中央値(最小、最大)は 2.5mg/dL(1.37mg/dL、6.0mg/dL)でした。
●
本剤の投薬中止が 7 例、減量が 3 例でした(現時点で調査中 3 例)。補液が 2 例に実施され、
転帰は、回復・軽快が 5 例(経過観察中 8 例)でした。
①-2 血中尿酸増加
●
重篤な尿酸増加は 2 例(2 件)報告されており、いずれも 3 剤併用療法の開始 4 日目に
認められ、発現後のピーク値はそれぞれ 11.6mg/dL、14.7mg/dL でした。2 例中 1 例に
高尿酸血症治療剤が投与されています(転帰は経過観察中)。
②国内第Ⅲ相臨床試験の成績
●
テラビック投薬開始後に血中クレアチニンの増加を認め、投薬期間中は高値で推移し、
テラビック投薬終了後、速やかに減少しました。最大値は 1.99mg/dL でした(図 1)。
●
血中クレアチニンの増加に伴い、eGFR※ の低下を認めましたが、テラビック投薬終了後は
速やかに軽快しました(図 2)。
12
●
テラビック投薬開始後に血中尿酸の増加を認め、投薬期間中は高値で推移し、テラビック
投薬終了後、速やかに減少しました。最大値は 14.0mg/dL でした(図 3)。
●
血中クレアチニン、eGFR 及び血中尿酸は治験薬投薬開始前と最終観察時点で相関を認め、
3 剤併用療法は 2 剤併用療法と同様の傾向を示しました。
●
国内第 III 相臨床試験の 3 剤併用群における血中クレアチニン増加は 30.0%(80/267 例)、
腎機能障害は 1.1%(3/267 例)でした。なお、血中クレアチニン増加例において、臨床上問題
となる尿たんぱく及び尿潜血の変化は認められませんでした。
●
腎障害については悪心・嘔吐、食欲不振といった消化器症状によって脱水となり、二次的に
血中クレアチニンが増加した可能性も考えられることから、補液による水分及び電解質の
補給も対処法の一つであると考えられました。
●
血中尿酸増加は 60.7%(162/267 例)、高尿酸血症は 9.7%(26/267 例)、痛風は 0.7%(2/267 例)
でした。血中尿酸増加に対する処置としては、無処置が約 7 割、薬物療法の実施が約 3 割
であり、薬物療法の内容としては尿酸産生阻害剤のアロプリノールが多く使用されました。
※eGFR:「推算糸球体ろ過量」は 2008 年 3 月に発表された日本腎臓学会の式より算出。
eGFR(男性)=194×Scr-1.094×age-0.287 、eGFR(女性)=eGFR(男性)×0.739
図 1.血中クレアチニンの推移(中央値)
図 2.eGFR の推移(中央値)
A6 試験(A 群);3 剤併用療法(初回治療患者)
A6 試験(B 群);2 剤併用療法(初回治療患者)
A8 試験;3 剤併用療法(前治療後再燃患者)
A9 試験;3 剤併用療法(前治療無効患者)
図 3.血中尿酸の推移(中央値)
13