職場復帰を目指す女性産科医師の 臨床支援プログラムを実施します 子育てなど家庭の理由や健康上の理由などで産科臨床の場を離れた女 性医師の方が、こども医療センターの総合周産期母子医療センターとして の機能を活用した研修を通じ、臨床現場へ復帰することの支援をします。 勤務時間は原則週30時間としていますが、女性産科医師の皆様のご意 向を踏まえ、柔軟に対応いたします。是非ともご応募ください。 1 研修内容(産婦人科医臨床復帰支援カリキュラム) (1)目標 この研修では、正常妊娠・自然分娩である low-risk 例を中心として学ん でいただきますが、こども医療センターでは、早産の可能性があったり、 胎児の異常が指摘されていたり、同胞異常があるなど、生まれてくるこど もに何らかの医療的介入が予想される「胎児リスク」例を中心とした周産 期医療を行っています。このような特性を活かし、異常妊娠・分娩につい ても学んでいただくことで,正常妊娠・分娩の管理が円滑に行えるように いたします。 (2)研修内容 ア 2週間程度の外来・病棟業務、母体搬送例の診療、分娩・手術の見学を 経た上で、low-risk 例を中心に各処置の助手、帝王切開の助手、正常分 娩立ち会いなど、担当医となって実際の業務を行ってもらいます。 イ 各種カンファランスへの参加 ① 院内カンファランス 定期的に院内で行われる産科医師には参加が義務づけられているカ ンファランスです。これに参加することで、周産期管理の考え方・実際 を学びます。 異常分娩の振り返り(毎週月曜日) 参加者 産科医師,母性内科医師 内 容 急速遂娩(鉗子分娩,吸引分娩,緊急帝切),大量出血,早産 等,前の週にあった異常分娩例の呈示をして,妊娠・分娩経過 を振り返る。 担当患者で,困っていることがある場合の個別相談も同時に行 う。 新生児科との連絡(毎週月曜日) 参加者 産科医師,新生児科医師,母性内科医師,母性病棟スタッフ, NICU 病棟スタッフ,相談室スタッフ(ソーシャルワーカー,保健 師等) 内 容 近く分娩になる予定で,NICU への入室が予想される胎児の母 体・胎児の状況の連絡 母性病棟カンファランス(毎週火曜日) 参加者 産科医師,母性内科医師,母性病棟スタッフ,相談室(ソーシャ ルワーカー,保健師等) 内 容 病棟,外来患者さんに関する医学的・社会的情報を医療スタッ フ間で共有するための連絡 業務内容・システムに関する検討 PNC(Prenatal Conference)および新生児カンファランス (毎週木曜日) 参加者 産科医師,新生児科医師,母性内科医師,遺伝科医師,母性 病棟スタッフ,NICU 医師,関連科医師 内 容 胎児異常を指摘されている例に関する診療方針および患者・家 族への情報提供の内容に関する検討会。新生児の治療に関わ ることになる関連科の医師の参加も要請して行っている。 NICU へ入室した新生児等の経過報告 遺伝ミーティング (毎月 1 回) 参加者 産科医師,遺伝科医師,母性内科医師,臨床心理士,遺伝カウ ンセラー,相談室スタッフ(ソーシャルワーカー,保健師等) 内 容 遺伝カウンセリング外来,妊娠前外来の症例検討 ② 院外カンファランス 他の周産期施設と合同で症例検討を行い、情報交換を行います。実際 に face-to-face で他施設との討論・情報交換を行うことは、地域でのネ ットワークを築いて連携を深めていく上でも重要な場です。全て勤務時 間外に開催されるので、出席は義務ではありませんが、興味のある方は 参加が可能です。 PWG(Perinatal Working Group) 3 回/年 参加者 北里大学,横浜市大,神奈川県立こども医療センター等,神奈 川県内の周産期施設の産科医師,新生児科医師,産科看護師 /助産師,NICU 看護師等 内 容 周産期症例検討会 成育医療・神奈川周産期合同カンファランス ウ 2 回/年 参加者 国立成育医療センター,神奈川県立こども医療の産科医師,新 生児科医師等 内 容 周産期症例検討会 当直業務 希望があれば、常勤医の当直医がいますので、その監督を受けながら、 当直業務を行うことも可能です。必ずしも宿泊しなくても勤務可能な時間 帯での業務も可能です。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 週間スケジュール 午前 午後 月 火 水 木 金 外来・手術・ 外来・手術・ 外来・手術・ 外来・手術・ 外来・手術・ 病棟業務 病棟業務 病棟業務 病棟業務 病棟業務 13:30 13:30 異常分娩 Conf 母性病棟 Conf. 病棟業務 14:30 新生児 Conf. 病棟業務 病棟業務 病棟業務 病棟業務 15:30 PNC 17:15 遺伝 Conf. (1 回/月) (これは週30時間勤務の場合のスケジュール例です。ご希望の勤務時間 を踏まえ、柔軟に対応します。) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ (3)研修内容の評価、調整 産婦人科部長等による勤務状況の評価により研修内容を適宜調整しま す。 2 募集要件 産婦人科臨床経験者で、職場復帰を望んでいる女性産科医師(産婦人科専 門医をすでに取得している方あるいは取得を目指している方)。 また、研修修了後も神奈川県内の医療機関に勤務することが可能な方 3 募集人数 若干名 4 選考日及び選考方法・応募方法 (1)選考日 随時相談の上、選考 (2)選考方法 面接 (3)応募方法 以下の書類を添え提出 ①履歴書、②卒業証書の写し又は、卒業証明書、③医師免許証の写し、 ④健康診断書(ただし胸部レントゲンについて医師所見の記載があるもの) 5 処遇等について (1)身 分 神奈川県非常勤職員、原則週30時間勤務。 (勤務時間についてはご本人の意向を踏まえ柔軟に対応します。) (2)期 間 原則6か月。ご本人の意向や知識、技能等に応じて柔軟に対 応します。 (3)報 酬 ○ 週30時間勤務の場合 月額(基本報酬)267,200円(通勤手当除く)。 ○ なお、勤務時間について、ご本人の意向に応じて柔軟に対応する ために、日額(8時間/日)、時給単価(いずれも基本報酬。通 勤手当除く)も設定しています。 日額 16,440円 時給 2,055円 6 問い合わせ先 こども医療センター 産婦人科・総務課 電話 045-711-2351(代表)
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