33/2014年 新体裁/No.233/本文 下版後PDFを斉藤さんへ/表2∼01 巻頭言 ※01のPS出力 2014.09.13 15.07.37 Page 101 巻 頭 言 済力を背景に必要な食料は十分に確保出来 る状況が続いて来ました。 北海道経済連合会 菱田 常任理事 州男 三菱商事株式会社 理事 北海道支社長 ところが最近状況が大きく変わろうとしてお ります。 以下の穀物輸入数量をご覧下さい。 中国 日本 (単位万トン)2 0 1 2年 2 0 1 3年 2 0 1 2年 2 0 1 3年 益々重要性を増す北海道農業 北海道に赴任したのは、昨年4月1日で 米 3 1 4 3 5 0 6 9 7 0 小麦 2 9 6 7 0 0 6 6 0 6 2 0 トウモロコシ 2 7 0 3 5 0 1, 4 4 1 1, 5 5 0 大豆 5, 9 8 6 6, 9 0 0 2 8 3 2 8 7 2 0 0 2年中国は米、 小麦、 トウモロコシ合計で、 す。 あるパネルディスカッションの為、世界の食 1, 3 76万トン輸出したそうです。今や中国は穀 料事情についてデータを集めた所、 それまで 物輸入国となっており、毎年の増加率は相当 考えていた以上に北海道農業が重要だと言 なものです。穀物以外にも食肉、水産物の中 う事を痛感しました。 国の輸入量は爆発的に増加しております(全 世界豚肉消費の半分以上が中国) 。 嘗て日本は世界最大の穀物輸入国でした。 日本の消費者は品質に細かく、輸出国は日本 当社は海外に於ける穀物調達網の強化に 向けビジネスを成功させる事が世界に向けて 取り組んでおります。 また急速に拡大している の品質保証になると熱心に日本の品質に対 アジア圏の需要取込も重要な課題です。穀物 する要望に応じて来ました。日本の強力な経 輸入国としてはマイナーとなりつつある日本向 写真 「チリ産肥料原料の輸入現場(十勝港) 」 写真 「熱い男たち、MSKサービスマン軍団」 33/2014年 新体裁/No.233/本文 下版後PDFを斉藤さんへ/表2∼01 巻頭言 ※01のPS出力 2014.09.19 11.53.54 Page 102 けだけでは、調達が難しくなって来ているから です。海外の安い農産物が日本に大量に 入って来る事よりも、海外の農産物が日本に 入って来なくなる事を心配する方が良さそうで す。日本の食料基地北海道の農業こそ日本 の将来の為にも強くすべきです。 当社の北海道農業関連の業務としては、 米を中心とする北海道農産物の調達、肥料 麦畑(江別市) 及び肥料関連資材、 トラクター等大型農業機 械、農業用建材、灯油・軽油等の供給があり ます。 北海道特産品でもある甜菜産業の発展に 道経連会報 No.233 CONTENTS 巻頭言 1 平成2 7年度 国の施策および 予算に関する要望について 2 常任理事会レポート 9 経済施策説明 1 0 会員企業紹介 2 0 会員の異動 2 3 道経連カレンダー 2 4 新会員企業紹介 2 5 国に200名のサービスマン (写真2の後ろに グループ活動報告 2 6 写っているのはドイツ製フェントトラクター2 80馬 道内経済の動き 3 6 人事・労務相談日のご案内 3 8 模化・効率化への貢献が大いに期待されて まち探訪 3 9 います。 北海道新幹線時代に向けて② 4 2 欠かせない甜菜特効肥料であるチリ産硝石 の道内への供給は82年の歴史がありますし (写真1をご参照下さい)、肥料用輸入フレコ ン資材も20年の経験と改良を重ね、末端流通 効率化・作業省力化に貢献しております。 また 北海道産品の小売業への働きかけも積極的 に行っています。 また、当社が100%株式を保有し恵庭に本 社の有るMSK農業機械㈱は、欧米の先進農 業機械の輸入販売で6 0年の歴史を持ち、全 力) を擁し、現在注目されているICT農業にも 積極的に取り組んでおり、北海道農業の大規 1
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