石 高 通 信 - 宮城県石巻高等学校

石
高
通
信
平成28年2月号(第 19 号)
宮城県石巻高等学校
石巻地区高等学校生徒会交流会開催!
去る平成 28 年 1 月 27 日(水),本校を会場とし
て,平成 27 年度石巻地区高等学校生徒会交流会
が行われました。これは,石巻地区の各高校の生
徒会生徒が数名ずつ集まり,それぞれの学校の様
子を紹介したり,各校が抱える課題について生徒
会がどのような取り組みを行っているかを発表し
たりしました。年 1 回開かれる会議であり,今回
は,本校生徒会が事務局となり進めている「中学
校訪問プロジェクト」について話し合いを行いま
した。このプロジェクトは,石巻地区の高校 10
校の生徒会の生徒が管内の中学校を訪問し,中学 3 年生に向けて自分たちの学校の特徴や良さをアピ
ールして,進路選択に役立てようというものです。今年の夏から実施予定です。これまでも,去年の
夏休みに数回会議を持ち,準備を進めてきたプロジェクトです。今回の交流会では,高校紹介の際に
行うプレゼンテーションの具体的な内容や,
高校の行事などを紹介するミニビデオの作
成などについて議論がなされました。どの
学校の生徒会のメンバーも真剣に話し合い,
ユニークなアイデアが数多く出されました。
また,会議が進むにつれて,普段,顔を合
わせる機会がほとんどない他校の生徒会メ
ンバーたちは,すっかり打ち解け合い,こ
れからの石巻地区の生徒会が力を合わせて
このプロジェクトに取り組むためには,非
常に有意義な会議となりました。
「みやぎ高校生フォーラム」ポスターセッション参加!!
去る平成 28 年 2 月 13 日(土)に県庁講堂で,「み
やぎ高校生フォーラム-私たちの志と地域貢献-」
が開催されました。今年度は,前半部分で,各高校
における志教育の取り組み内容を紹介するポスター
セッションがあり,県内71校の生徒がこれに参加
しました。
本校生徒会は「地域の復興のために,そして,被
災地のために」というタイトルでポスターを作成し,
石巻高校が被災地域の中核校としてどのような取り
組みを行ってきたかを発表しました。具体的には,
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昨年 3 月の石巻線全線開通の際に参加した,女川町での桜の記念植樹イベント,昨年 8 月に生徒会が
本校生徒に参加を呼びかけて実施された小中学生に対する学習支援ボランティア「せきこうせんせい
プロジェクト」,そして,昨年 8 月末に本校に来校した愛知県立御津高校の生徒の皆さんと本校生徒
会が被災地区を一緒に歩き,災害時に心に留めておかなければならないことを伝えた様子などについ
て,パネルを使って解説しました。ポスターを見学しに訪れた他校の先生方・生徒たちからは,「プ
ロジェクトは具体的にどのように実行に移していったのですか?」などの質問やコメントが相次ぎ,
そのたびに参加した生徒会役員の生徒がパネルを使って回答をしていました。
地域貢献活動の発表!!!
前記の「みやぎ高校生フォーラム」で,本
校の生徒は,地域貢献活動の発表もしました。
本校で取り組んでいる「Ishinomaki A to Z」の
作成について発表しました。「Ishinomaki A to
Z」とは,石巻地域の様々な文化・人・場所な
どに焦点を当て,取材活動を行って英語で記
事を書き,冊子にして発刊するという取り組
みです。東日本大震災に際して支援してくだ
さった皆さんに,現在の石巻の状況を知って
いただきたいという思いがきっかけとなり,
昨年度より制作・発行を開始し,石巻を国内外に紹介しています。有志生徒と教諭でタッグを組んで
行っており,今年度は石巻西高校と桜坂高校とも連携しました。
第 2 号となった今年度版のテーマは「(石巻地域の)人が集まる場所」。その場所について,そこで
聞こえる言葉,そこで感じられる心,石巻の人々が
愛する食べ物など,各ページのテーマは生徒たちが
考えました。石巻の魅力と共に石巻に対する生徒の
想いも伝わる本になるよう工夫しました。
この冊子の読者が石巻に魅力を感じて,石巻を訪れ
ることで石巻での交流活動が盛んになり,石巻の活
気が増していくことにつながればと願っています。
また,生徒自身にとっても,取材活動を通して故郷
である石巻の魅力や現況を改めて理解したことで,
故郷をますます大切にしていきたいという気持ちの涵養につながったと思います。
また,グローバル化社会である現況において,この冊子の制作活動は生徒が英語を実践的に学ぶ機
会となると同時に,石巻の文化を英語で発信すると
いう点において,冊子の制作そのものがグローバル
化社会を意識したコミュニケーション活動の実践と
なっています。
今後もこの取り組みを継続していくことで,
「Isinomaki A to Z」の作成を石巻高校の伝統の一つ
にしていきたいと考えています。
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